JP2022030075A - ボールねじ装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022030075000001
【課題】簡易な構成で循環部品の抜け止めを行うことが可能なボールねじ装置を提供する。
【解決手段】ボールねじ装置1は、外周面に第1ねじ溝21を有するねじ軸と、内周面に第1ねじ溝と対応する第2ねじ溝が設けられ、外周面に貫通孔が設けられたナットと、第1ねじ溝と第2ねじ溝との間を転がる複数のボールと、本体部と、本体部の両端に設けられた一対の脚部とを有し、ナットに設けられた循環部品と、循環部品をナットに固定するピン部品と、を有し、脚部は、貫通孔に挿入され、ピン部品は、脚部に備えられた肩部に重なって設けられ、脚部は、ピン部品が前記肩部に接することにより貫通孔に抜け止めされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボールねじ装置に関する。
回転運動を直進運動に変換する装置としてボールねじ装置が知られている。ボールねじ装置は、ねじ軸と、ナットと、複数のボールを備えている。例えば特許文献1に記載されるボールねじ装置は、ボールを循環するためのリターンチューブと、リターンチューブをナットに取り付けるための取付部品と、を有する。リターンチューブは、本体部と、本体部の両端に形成された一対の脚部とを有する。ナットの外周には平坦面が設けられており、本体部は平坦面に設けられ、脚部は平坦面に設けられた貫通孔に挿入される。取付部品は、金属製の板部材である。取付部品の一端側は脚部の上面を押さえ、脚部よりも外側平坦面で、取付部品の他端側はボルトにより平坦面に固定される。
特開2013-50148号公報
特許文献1では、リターンチューブの抜け止めを行うために、金属製の板部材である取付部品と、取付部品を締結するためのボルトが必要である。このため、リターンチューブの抜け止めのための部品点数が増加する。さらに、ナットには、ボルトを締結するためのねじ穴の加工が必要であり、組立時にはネジ締め工程が必要である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、簡易な構成で循環部品の抜け止めを行うことが可能なボールねじ装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の一態様に係るボールねじ装置は、外周面に第1ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に前記第1ねじ溝と対応する第2ねじ溝が設けられ、外周面に貫通孔が設けられたナットと、前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間を転がる複数のボールと、本体部と、前記本体部の両端に設けられた一対の脚部とを有し、前記ナットに設けられた循環部品と、前記循環部品を前記ナットに固定するピン部品と、を有し、前記脚部は、前記貫通孔に挿入され、前記ピン部品は、前記脚部に備えられた肩部に重なって設けられ、前記脚部は、前記ピン部品が前記肩部に接することにより前記貫通孔に抜け止めされる。
これによれば、ボールが循環部品を循環する際に、ボールから加えられる力により循環部品が変位する。ピン部品は、脚部の肩部の径方向外側に重なって設けられているので、循環部品の変位を抑制することができる。したがって、ボールねじ装置は、金属製の板部材やボルトが不要であり、循環部品の抜け止めのための部品点数を削減することができる。また、ボールねじ装置は、ボルトを締結するためのねじ穴をナットに形成する加工も省略することができる。このため、ボールねじ装置は、簡易な構成で循環部品の抜け止めを行うことができる。
本発明によれば、簡易な構成で循環部品の抜け止めを行うことが可能なボールねじ装置を提供することができる。
図1は、第1実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。 図2は、ボールねじ装置の部分断面図である。 図3は、循環部品の斜視図である。 図4は、図1のIV-IV’断面図である。 図5は、第2実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。 図6は、第2実施形態係るボールねじ装置の平面図である。 図7は、図6のVI-VI’線断面図である。 図8は、図7の部分拡大図である。 図9は、図6のVIII-VIII’線断面斜視図である。 図10は、第2実施形態に係るボールねじ装置を、循環部品を省略して示す平面図である。 図11は、図6のX-X’線断面図である。 図12は、循環部品を取り出して示す斜視図である。 図13は、循環部品を取り出して示す図であり、(A)は径方向外側から見た平面図であり、(B)は幅方向から見た側面図であり、(C)は径方向内側から見た底面図である。 図14は、第2実施形態の循環部品の別例を取り出して示す斜視図である。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の発明を実施するための形態(以下、実施形態という)により本発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、下記実施形態で開示した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るボールねじ装置の斜視図である。図1に示すように、ボールねじ装置1は、ねじ軸2と、ナット3と、複数のボール4(図2参照)と、循環部品5と、第1ピン部品6aと、第2ピン部品6bと、を有する。
ねじ軸2の外周面には第1ねじ溝21が設けられている。ねじ軸2はナット3を貫通している。ナット3には、第1貫通孔35aと、第2貫通孔35bと、第1ピン挿入孔36aと、第2ピン挿入孔36bと、循環部品取付溝38とが設けられている。
以下の説明において、ナット3の中心軸AXに沿った方向は、単に軸方向と記載される。ナット3の中心軸AXに対して直交する方向は、単に径方向と記載される。径方向は、放射方向とも呼ばれる方向である。ナット3の軸方向に平行な方向を第1方向Daと表す。第1方向Daと直交する方向を第2方向Db及び第3方向Dcと表す。第1方向Daと第3方向Dcとで規定される平面は、循環部品取付溝38の底面38bと平行である。循環部品取付溝38は、ナット3の外周面37の一部に設けられる。また、第2方向Dbは、循環部品取付溝38の底面38bと垂直な方向である。
第1貫通孔35a及び第2貫通孔35bは、それぞれ第2方向Dbに設けられ、ナット3の外周面37と、ナット3の内周面とを貫通する。第1貫通孔35a及び第2貫通孔35bは、第2方向Dbから見たときに、第3方向Dcに長手を有する長円形状の開口を有する。第1貫通孔35aは、環部品取付溝38の一端側と連通し、第2貫通孔35bは、環部品取付溝38の他端側と連通する。
ナット3は、第1方向Daと交差する第1端面33と、第1端面33と反対側の第2端面34とを有する。第1ピン挿入孔36aは、第1方向Daに設けられ、第1端面33と、第1貫通孔35aの内壁とを貫通する。第2ピン挿入孔36bは、第1方向Daに設けられ、第2端面34と、第2貫通孔35bの内壁とを貫通する。また、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bは、内周面にねじ溝が設けられていない貫通孔である。
循環部品5の本体部51は、循環部品取付溝38の内部に設けられる。本体部51は、ナット3の軸方向に対して傾斜する方向に延びる。循環部品5は、ボール4を循環させるための部品であり、リターンチューブとも呼ばれる。循環部品5の内部に循環路5m(図2参照)が形成され、循環路5mは、ねじ軸2とナット3との間に形成される転動路41(図2参照)の一端側と他端側とをつなぐ。
第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、それぞれ第1脚部52a及び第2脚部52bに備えらえた肩部52at、52bt(図4参照)の径方向外側に重なって設けられる。第1脚部52aは、第1ピン部品6aにより第1貫通孔35aの内部に抜け止めされる。第2脚部52bは、第2ピン部品6bにより第2貫通孔35bの内部に抜け止めされる。第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、循環部品5をナット3に固定する部品である。第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、金属材料を用いて形成され、外周面にねじ溝が設けられていない円柱状の部品である。なお、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bによる循環部品5の詳細な固定構造については後述する。
第1脚部52a、第1貫通孔35a、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aと、第2脚部52b、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bとは、本体部51を挟んで設けられている。一方の第1脚部52a、第1貫通孔35a、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aと、他方の第2脚部52b、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bとは、類似した構成であり、中心軸AXと交差する方向(第2方向Db)を対称軸として回転対称となるように配置される。このため、一方の第1脚部52a、第1貫通孔35a、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aについての説明は、他方の第2脚部52b、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bにも適用できる。
図2は、ボールねじ装置の部分断面図である。図2は、ボールねじ装置1の一部の断面を示しており、図1に示すII-II’線に沿う断面を示している。
図2に示すように、ナット3の内周面に、第1ねじ溝21と対応する第2ねじ溝31が設けられる。第1ねじ溝21と、第2ねじ溝31とでらせん状の転動路41が形成される。複数のボール4は、転動路41を転がる。これにより、ねじ軸2及びナット3は、滑らかに相対運動可能となっている。ねじ軸2が回転すると、ナット3が軸方向に移動する。これにより、ボールねじ装置1は、回転運動を直進運動に変換する。なお、ナット3が軸方向に移動する場合に限定されず、ナット3が回転し、ねじ軸2が軸方向に移動する構成にも適用できる。
第1貫通孔35aは、ナットの外周面37と転動路41とを貫通する。循環部品5の第1脚部52aは、第1貫通孔35aに挿入される。また、本体部51の下面51sは、循環部品取付溝38の底面38bに接する。循環部品5の内部には、本体部51及び一対の第1脚部52a及び第2脚部52b(図4参照)に連続する循環路5mが形成される。循環路5mの端部が、転動路41と滑らかに接続されるように第1脚部52a及び第2脚部52bが構成される。これにより、ボール4は、転動路41の終点から循環路5mを通って転動路41の始点に戻されることで、転動路41を無限循環する。
図3は、循環部品の斜視図である。図3に示すように、循環部品5は、ボール4の移動方向を示すラインLに沿って分割された2つの分割体5a、5bを有する。分割体5aは、分割本体部51aと第1脚部52aとを有する。分割体5bは、分割本体部51bと第2脚部52bとを有する。分割本体部51aの一端側に第1脚部52aが設けられ、分割本体部51bの他端側に第2脚部52bが設けられる。分割体5aと分割体5bとを組み合わせることで、循環部品5が形成される。分割本体部51aと分割本体部51bとが連結されて筒状の本体部51を構成し、本体部51の両端にそれぞれ第1脚部52a及び第2脚部52bが設けられる。
分割体5a、5bは、それぞれ合成樹脂の射出成形により形成される。分割体5a、5bは、同一の形状である。ただし、これに限定されず、分割体5a、5bは異なる形状であってもよい。
2つの分割体5a、5bは、幅方向内側面に、凹凸形状の嵌合部を有している(図示していない)。1対の嵌合部同士は、分割体5aと分割体5bのそれぞれの相対変位を不能に凹凸嵌合することが可能である。嵌合部は、嵌合凹部及びと、嵌合凸部とをそれぞれ有する。なお、嵌合部を構成する嵌合凹部及び嵌合凸部は、射出成形時に形成することができる。第1実施形態では、分割体5aと分割体5bとを同一部品としているため、分割体5aの嵌合部と分割体5bの嵌合部とは、同一形状である。
第1脚部52a及び第2脚部52bは、それぞれ、本体部51の延在方向に対して傾斜する方向であって、第1ねじ溝21(転動路41)に沿った方向に突出して設けられる。これにより循環路5mの端部が、転動路41と滑らかに接続される。第1脚部52a及び第2脚部52bの突出した部分は、それぞれ上面52at、52btを有する。
分割本体部51aと分割本体部51bとが循環部品取付溝38の内部に設けられる。分割本体部51aと分割本体部51bとは、ナット3の周方向において、循環部品取付溝38の内壁38aに挟まれる。これにより、ボール4からの力が加えられた場合でも、本体部51の変位が抑制される。具体的には、ボールねじ装置1は、ナット3の周方向に、分割体5aと分割体5bとが分離することを抑制できる。
次に、循環部品5のナット3への固定構造について説明する。図4は、図1のIV-IV’断面図である。なお、図4では、第2脚部52b、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bを点線で示している。
図4に示すように、第1脚部52aは、第1貫通孔35aに挿入される。また、上面52atは、第1ピン挿入孔36aよりも径方向の内側に設けられる。つまり、第2方向Dbにおける第1脚部52aの位置は、第1ピン挿入孔36aの開口と重ならない位置に設けられる。
第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに挿入され、第1貫通孔35aの内壁から第1方向Daに突出して設けられる。第1ピン部品6aは、第1貫通孔35aの内部において、第1脚部52aの径方向の外側に位置する。つまり、第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aの内部に設けられる部分と、第1脚部52aの上面52atと重なる部分とを含む。また、図1及び図2に示すように、第1ピン部品6aは、第1貫通孔35aの内壁と、循環部品5の本体部51の側面と、第1脚部52aの上面52atとで囲まれた領域に設けられる。第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに圧入され、第1ピン挿入孔36aの内壁に接して嵌められている。
ボール4が循環部品5を循環する際に、第2方向Dbの上側に向かう力がボール4から循環部品5に加えられる。つまり、循環部品5には、平坦面32から離れる方向の力が加えられる。この場合、ボール4から加えられた力により循環部品5が平坦面32から離れる方向に変位すると、第1脚部52aの上面52atが第1ピン部品6aと接する。これにより、第1ピン部品6aは、循環部品5の変位を抑制することができる。
また、第2脚部52b及び第2ピン部品6bにおいても同様の構成であり、第2ピン部品6bは、第2端面34に設けられた第2ピン挿入孔36bに挿入される。第2ピン部品6bは、第2貫通孔35bの内部において、第2脚部52bの径方向の外側に位置する。これにより、第2脚部52bの上面52btが第2ピン部品6bと接することで、第2ピン部品6bは、循環部品5の変位を抑制することができる。
なお、第1ピン部品6aの軸方向の端部は、第1貫通孔35aの内壁とわずかな隙間を有して離れているが、これに限定されない。第1ピン部品6aの軸方向の端部は、第1貫通孔35aの内壁と接していてもよい。また、第1ピン挿入孔36aは、第1貫通孔35aと交差して、第1貫通孔35aよりも第2端面34側まで設けられていてもよい。第1ピン部品6aの第1端面33側の端部の位置は、第1端面33と一致しているが、これに限定されない。第1ピン部品6aの第1端面33側の端部は、第1端面33から突出していてもよいし、第1端面33の内側、つまり第1貫通孔35aの内部に位置してもよい。
また、第1脚部52a及び第2脚部52bは、それぞれ第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bにより、類似した構成で抜け止めされているが、これに限定されない。第1貫通孔35a、第1ピン挿入孔36a及び第1ピン部品6aの構成と、第2貫通孔35b、第2ピン挿入孔36b及び第2ピン部品6bの構成と、が異なっていてもよい。第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bの形状はあくまで一例であり、適宜変更してもよい。例えば、図4では、第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bは、一端側から他端側まで同一の直径で示しているが、直径が異なる部分を有してもよい。
循環部品5は、本体部51並びに第1脚部52a及び第2脚部52bに複数の突起53を有している。複数の突起53は、本体部51の径方向外側面及び幅方向側面と、第1脚部52a及び第2脚部52aのリード方向外側面及び本体部51延在方向内側面に設けられている。本体部51の径方向外側面及び幅方向側面に設けられた突起53は、長さ方向の中心部と長さ方向両側の端部に設けられている。突起53がナット3の貫通孔35a若しくは第2貫通孔35b、循環部品取付溝38又は、ナット3の外周に取り付ける他の部品等に当接することで、循環部品5とナット3の相対位置が位置決めされる。
以上説明したように、ボールねじ装置1は、ねじ軸2と、ナット3と、複数のボール4と、循環部品5と、ピン部品(第1ピン部品6a)と、を有する。ねじ軸2は、外周面に第1ねじ溝21を有する。ナット3は、内周面に第1ねじ溝21と対応する第2ねじ溝31が設けられ、外周面に貫通孔(第1貫通孔35a)が設けられる。複数のボール4は、第1ねじ溝21と第2ねじ溝31との間を転がる。循環部品5は、本体部51と、本体部51の両端に設けられた一対の脚部(第1脚部52a及び第2脚部52b)とを有し、ナット3に設けられる。ピン部品(第1ピン部品6a)は、循環部品5をナット3に固定する。第1脚部52aは、第1貫通孔35aに挿入され、第1ピン部品6aは、第1脚部52aに重なって設けられ、第1脚部52aは、第1ピン部品6aにより第1貫通孔35aに抜け止めされる。
これによれば、ボール4が循環部品5を循環する際に、ボール4から加えられる力により循環部品5が変位する。第1ピン部品6aは、第1脚部52aの径方向外側に重なって設けられているので、循環部品5の変位を抑制することができる。したがって、ボールねじ装置1は、第1ピン部品6aにより、循環部品5の抜け止めを行うことができる。このため、金属製の板部材をボルトで締結することで循環部品5をナット3に固定する構成に比べて、金属製の板部材やボルトが不要であり、ボールねじ装置1は、循環部品5の抜け止めのための部品点数を削減することができる。また、ボールねじ装置1は、ボルトを締結するためのねじ穴をナット3に形成する加工も省略することができる。このため、ボールねじ装置1は、簡易な構成で循環部品5の抜け止めを行うことができる。
また、ボールねじ装置1において、ナット3には、ナット3の軸方向と平行な方向に設けられ、ナット3の軸方向の第1端面33と、第1貫通孔35aの内壁とを貫通する第1ピン挿入孔36aが設けられる。第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aに設けられる。これによれば、第1ピン部品6aは、第1ピン挿入孔36aの内部に設けられた部分と、第1ピン挿入孔36aから第1貫通孔35aの内部に延在して第1脚部52aの肩部52atに重なる部分とを有する。また、第1ピン部品6aの挿入方向は、ボール4から循環部品5に加えられる力の方向に対して直交する。このため、ボールねじ装置1は、確実に循環部品5の抜け止めを行うことができる。
また、ボールねじ装置1において、循環部品5は、本体部51の一端側に設けられた第1脚部52aと、本体部51の他端側に設けられた第2脚部52bと、を有する。ナット3は、第1貫通孔35aと、第2貫通孔35bと、第1ピン挿入孔36aと、第2ピン挿入孔36bとが設けられる。第1貫通孔35aには、第1脚部52aが挿入される。第2貫通孔35bには、第2脚部52bが挿入される。第1ピン挿入孔36aは、ナット3の軸方向と平行な方向に設けられ、ナット3の軸方向の第1端面33と、第1貫通孔35aの内壁とを貫通する。第2ピン挿入孔36bは、ナット3の軸方向と平行な方向に設けられ、第1端面33と反対側の第2端面34と、第2貫通孔35bの内壁とを貫通する。
これによれば、第1ピン挿入孔36aと第2ピン挿入孔36bとが、軸方向に対向する第1端面33と第2端面34とにそれぞれ設けられる。このため、同一の端面に第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bが設けられた場合に比べて、第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bの軸方向の長さを抑制できる。したがって、ボールねじ装置1は、ナット3への第1ピン挿入孔36a及び第2ピン挿入孔36bの加工が容易である。
循環部品5Aの第1脚部52a及び第2脚部52bが、それぞれ第1ピン部品6a及び第2ピン部品6bによりナット3に抜け止めされているので、循環部品取付溝38及び本体部51の上側に、本体部51を固定する部材を設ける必要がない。このため、本体部51の上側に取付部品を設けて循環部品5を固定する構成に比べて、ボールねじ装置1の小型化を図ることができる。
本体部51が循環部品取付溝38の内部に設けられているので、本体部51をナット3の平坦面32上に設ける構成に比べて、ナット3の外周の面積を確保できる。これにより、ナット3の外周に他の部品等を取り付ける場合に、他の部品等の取り付け位置の制約が小さくなり自由度を高めることができる。また、本体部51が循環部品取付溝38の内部に設けられているので、ナット3の外周に他の部品等を取り付ける場合や、ボールねじ装置1を製造装置、工作機械等の種々の装置に組み込む際に、本体部51と外部の部品との接触を抑制できる。
(第2実施形態) 第2実施形態について、図5~図13を用いて説明する。
第2実施形態のボールねじ装置1は、自動車用の外部循環式のボールねじ装置であり、たとえば、電動ブレーキブースター装置に組み込まれ、駆動源である電動モータの回転運動を直線運動に変換し、油圧シリンダのピストンを動作させるなどの用途で使用される。
ボールねじ装置101は、ねじ軸102と、ナット103と、複数のボール104と、循環部品105とを備える。
ねじ軸102は、ナット103の内側に挿通され、ナット103と同軸上に配置されている。ねじ軸102の外周面とナット103の内周面との間には、螺旋状の負荷路108が備えられている。負荷路108には、複数のボール104が転動可能に配置されている。ねじ軸102とナット103とを相対回転させると、負荷路108の終点に達したボール104は、ナット103と循環部品105との間に形成された循環路109を通じて、負荷路108の始点へと戻される。ボールねじ装置101は、たとえば、ナット103をねじ軸102に対して相対回転させることで、ねじ軸102をナット103に対して直線運動させる態様で使用される。以下、ボールねじ装置101の各構成部品の構造について説明する。
ねじ軸102は、金属製で、外周面に一定のリードを持った螺旋状の軸側ボールねじ溝106を有している。軸側ボールねじ溝106は、ねじ軸102の外周面に、研削加工(切削加工)又は転造加工を施すことにより形成されている。軸側ボールねじ溝106の条数は、例えば1条である。軸側ボールねじ溝6の断面の溝形状(溝底形状)は、ゴシックアーチ溝、又は、サーキュラアーク溝である。
ナット103は、金属製で、全体が略円筒状に構成されている。ナット103は、内周面に螺旋状のナット側ボールねじ溝107を有している。ナット側ボールねじ溝107は、ナット103の内周面に、研削加工(切削加工)又は転造タップ加工(切削タップ加工)を施すことにより形成されており、軸側ボールねじ溝106と同じリードを有する。このため、ねじ軸102をナット103の内側に挿通配置した状態で、軸側ボールねじ溝106とナット側ボールねじ溝107とは径方向に対向するように配置され、螺旋状の負荷路108を構成する。ナット側ボールねじ溝107の条数は、軸側ボールねじ溝106と同様に、例えば1条である。ナット側ボールねじ溝7の断面の溝形状も、軸側ボールねじ溝106と同様に、ゴシックアーチ溝、又は、サーキュラアーク溝である。
ナット103は、外周面の円周方向一箇所に、平坦面状の座面部110を有する。座面部110には、ナット側凹溝111と、ナット側凹溝111の軸方向両側に配置された1対の貫通孔112とが形成されている。座面部110には、循環部品105が取り付けられる。
ナット側凹溝111は、軸方向に直線状に延びており、ねじ軸102の中心軸Oと平行に配置されている。ナット側凹溝111の断面の溝形状は、ボール104の直径の2分の1よりも大きな直径を有する円弧状である。座面部110からのナット側凹溝111の深さ寸法は、軸方向中間部においては、軸方向にわたり変化しないが、軸方向両側の端部においては、貫通孔112に近づくほど曲線的に大きくなる。
1対の貫通孔112のそれぞれは、ナット103を径方向に貫通するように形成されており、座面部110及びナット103の内周面にそれぞれ開口している。具体的には、貫通孔112は、ナット103の内周面のうち、ナット側ボールねじ溝107に開口している。また、貫通孔112は、ナット側ボールねじ溝107に沿って伸長した長孔(矩形孔)である。1対の貫通孔112のそれぞれには、循環部品5の長さ方向両側の端部(後述する脚部114)が、がたつきなく挿入される。これにより、ナット103に対する循環部品105の位置決めが図られる。
ボール104は、所定の直径を有する鋼球であり、負荷路108及び循環路109に転動可能に配置されている。負荷路8に配置されたボール104は、圧縮荷重を受けながら転動するのに対し、循環路109に配置されたボール104は、圧縮荷重を受けることなく、後続のボール104に押されて転動する。
循環部品105は、合成樹脂の射出成形品であり、本体部113と、本体部113の長さ方向両側の端部に備えられた1対の脚部114とからなる。循環部品105は、長さ方向の中央部を中心とした、回転対称の形状を有する。循環部品105は、ナット103の座面部110に対して、1対のピン部品115を利用して脱落不能に固定されている。なお、第2実施形態では、循環部品に関して、ねじ軸102の円周方向に相当する方向(図6、図9、図13(A)及び13(C)の上下方向、図9及び図11の左右方向、図13(B)の表裏方向)のことを、特に断らない限り、幅方向と呼ぶ。また、循環部品105に関する幅方向は、後述する本体側凹溝116の幅方向に一致する。
循環部品105を構成する合成樹脂としては、例えばポリアミド66樹脂に、グラスファイバーを適宜加えた繊維強化ポリアミド樹脂材料を使用することができる。また、必要に応じて、ポリアミド樹脂に、非晶性芳香族ポリアミド樹脂(変性ポリアミド6T/6I)、低吸水脂肪族ポリアミド樹脂(ポリアミド11樹脂、ポリアミド12樹脂、ポリアミド610樹脂、ポリアミド612樹脂)を適宜加えることで、より耐水性を向上させることもできる。
本体部113は、長尺な板状(略半筒状)に構成されており、座面部110に備えられたナット側凹溝111を径方向外側から覆うように配置される。座面部110に対向する本体部113の径方向内側面(下面)には、ナット側凹溝111と対向する幅方向中間部に、軸方向に直線状に延びた、本体側凹溝116が備えられている。本体側凹溝116の断面の溝形状は、ボール104の直径の2分の1よりも大きな曲率半径を有する円弧状である。本体部113の径方向内側面からの本体側凹溝116の深さ寸法は、軸方向中間部においては、軸方向にわたり変化しないが、軸方向両側の端部においては、軸方向外側に向かうほど曲線的に小さくなる。本体部113の径方向内側面のうち、本体側凹溝116から外れた幅方向両側部は、座面部110に対して着座する。本体部113の径方向外側面(上面)は、ナット103の外周面から径方向外側に張り出さないように、ナット103の外周面の曲率半径とほぼ同じ曲率半径を有する、部分円筒面状に構成されている。
1対の脚部114のそれぞれは、略半筒状に構成されており、本体部113の長さ方向両側の端部から径方向内側に向けて伸長している。脚部114は、ナット103に形成された貫通孔112の内側に、径方向外側からがたつきなく挿入される。脚部114の先端部(径方向内側の端部)には、負荷路108を転動するボール104を掬い上げ、循環路109へと導くための、舌片状の掬い上げ部117を有する。掬い上げ部117は、軸側ボールねじ溝106の内側に配置される。脚部114には、本体部113に備えられた本体側凹溝116の軸方向端部に滑らかにつながった、脚部側凹溝118が備えられている。脚部側凹溝118は、貫通孔112の内周面のうちで、軸方向外側を向いた部分に対して開口している。また、脚部114には、径方向外側部に、舌片状の掬い上げ部117とは反対側で幅方向に張り出した肩部119が備えられている。肩部119は、ナット103に取り付けられたピン部品115と係合する。
第2実施形態では、循環部品105をナット103に対して取り付けた状態で、循環部品5とナット103との間部分に、循環路109が形成される。つまり、循環路109を、循環部品105のみで構成するのではなく、循環部品105とナット103とにより構成している。このため、循環路109の内壁面は、循環部品105だけではなく、ナット103にも備えられている。第2実施形態では、本体側凹溝116とナット側凹溝111との間に形成された断面略円形状の空間、及び、脚部側凹溝118と貫通孔112の内周面との間に形成された断面略円形状の空間により、循環路109が構成されている。循環路109は、負荷路108の始点と終点とにそれぞれ接続される。負荷路108の始点及び終点とは、別な言い方をすれば、負荷路108と循環路109との接続点(境界)であり、掬い上げ部117による掬い点である。なお、負荷路108の始点と終点とは、ねじ軸102とナット103との軸方向に関する相対変位の方向(相対回転方向)が変わり、ボール410の移動方向が変化することに伴って、入れ替わる。
循環部品105は、幅方向に2分割された第1分割体120と第2分割体121とを、幅方向に連結してなる、分割型の循環部品である。特に、第1分割体120と第2分割体121とは、それぞれの幅方向内側面同士を凹凸嵌合させることで軸方向に連結している。
第2実施形態では、それぞれが合成樹脂の射出成型品である第1分割体120と第2分割体121とを、同形及び同大の同一部品としている。つまり、第1分割体120と第2分割体121とを、共通の部品としている。
循環部品105は、本体部113及び脚部114に複数の突起125を有している。複数の突起125は、本体部113の径方向外側面及び長さ方向外側面並びに脚部114の本体部113長さ方向外側面及び本体部113幅方向外側面に設けられている。本体部113の径方向外側面に設けられた突起125は、長さ方向の中心部と長さ方向両側の端部に設けられている。突起125がナット103の壁面、貫通孔112又はナット103の外周に取り付ける他の部品等に当接することで、循環部品105とナット103の相対位置が位置決めされる。
第1分割体120と第2分割体121は、軸方向内側面に、長溝である本体側凹溝116の幅方向半部を構成する、半溝123を有している。また、第1分割体120と第2分割体121は、幅方向内側面に、凹凸形状の嵌合部を有している(図示していない)。第2実施形態では、第1分割体120と第2分割体121とを同一部品としているため、第1分割体120の嵌合部と第2分割体121の嵌合部とは、同一形状である。
1対の嵌合部同士は、径方向(本体側凹溝116の深さ方向)及び軸方向(本体側凹溝116の軸方向)のそれぞれの相対変位を不能に凹凸嵌合することが可能である。嵌合部は、嵌合凹部及びと、嵌合凸部とをそれぞれ有する。なお、嵌合部124を構成する嵌合凹部及び嵌合凸部は、射出成形時に形成することができる。
第1分割体120と第2分割体121とを幅方向に連結すると、1対の半溝123が幅方向につながり、長溝である本体側凹溝116が構成される。
上述のような循環部品105とナット103との間に形成される循環路109は、負荷路108との干渉を避けられる経路を有しており、1つの戻し経路131と、1対の掬上経路132と、1対の繋ぎ経路133とを備える。
循環路109は、負荷路108の終点から始点の間に、掬上経路132→繋ぎ経路133→戻し経路131→繋ぎ経路133→掬上経路132の順で、各経路を備えている。このため、掬上経路132は、負荷路108及び繋ぎ経路133にそれぞれ接続されており、繋ぎ経路133は、掬上経路132及び戻し経路131にそれぞれ接続されており、戻し経路131は、1対の繋ぎ経路133にそれぞれ接続されている。
戻し経路131は、軸方向に関して、負荷路108の始点側へとボール104を戻す役割を有する。戻し経路131は、本体側凹溝116の軸方向中間部とナット側凹溝111の軸方向中間部とにより構成されており、負荷路108の径方向外側(ナット103の外部)に配置されている。戻し経路131は、軸方向に直線状に延
びる、ねじ軸102の中心軸Oと平行な中心線を有している。これにより、本例では、負荷路108の始点と終点との円周方向に関する位相を近づけ(好ましくは、始点と終点との円周方向に関する位相を一致させ)、負荷路108の巻き数を整数に近づけることができる。
掬上経路132は、負荷路108の終点においてボール104を掬い上げるとともに、負荷路108の始点にボール104を供給する役割を有する。掬上経路132は、脚部側凹溝118のうちの径方向内側部分と貫通孔112の内周面のうちの径方向内側部分とにより構成されている。掬上経路132の中心線は、軸方向から見て、円弧状に湾曲している。
繋ぎ経路133は、掬上経路132と戻し経路131とをつなぐ役割を有する。繋ぎ経路133は、脚部側凹溝118のうちの径方向外側部分と貫通孔112の内周面のうちの径方向外側部分、及び、本体側凹溝116の軸方向外側の端部とナット側凹溝111の軸方向外側の端部とにより構成されている。繋ぎ経路133の中心線は、幅方向から見て、少なくともその一部が円弧状に湾曲している。
以上のような第2実施形態のボールねじ装置101によれば、簡易な構成で循環部品105の抜け止めを行うことができる。 すなわち、第2実施形態では、循環部品105を、板部材である取付部品で循環部品105をナット103に対して取り付けるのではなく、ナット103に取り付けられたピン部材115に脚部114から径方向外側部に、舌片状の掬い上げ部117とは反対側で幅方向に張り出した肩部119が係合することで、循環部品105をナット103に対して取り付けている。このため、循環路109の内壁面を構成する本体側凹溝116(半溝123)にボール104から力が加わっって循環部品5が変位した場合にも、ピン部品115が、肩部119に重なって設けられているので、循環部品105の変位を抑制することができる。したがって、ボールねじ装置101では、金属製の板部材やボルトが不要であり、循環部品105の抜け止めのための部品点数を削減することができる。この結果、第2実施形態のボールねじ装置101によれば、簡易な構成で循環部品105の抜け止めを行うことができる。
また、第1分割体120と第2分割体121とを、同一部品としているため、循環部品105の製造コストを低減することができる。また、循環部品105の組み立て作業性を向上することができる。
(第1変形例) 図14は、第2実施形態の第1変形例にかかるボールねじの循環部品の斜視図である。図14に示すように、第1変形例の循環部品105は、上述した第2実施形態に比べ、本体部113の径方向外側面に設けられた突起125の配置が異なる。
具体的には、本体部113の径方向外側面の長さ方向両側の端部のうち、肩部113を備えていない側に突起125を有する。つまり、ピン部品115とは反対側の本体部113の径方向外側面に突起125が設けられている。これにより、ナット103の外周に取り付ける他の部品等により、循環部品105を支持することができる。ピン部品115と突起125により抜け止めを行う構造とすることで、ピン部品115にかかる荷重を減らすことができ、さらには、循環する複数のボール104から受ける荷重に対する循環部品105の耐荷重が増加する。これにより、ボールねじ装置101は、良好に循環部品105の抜け止めを行うことができる。
1 ボールねじ装置 2 ねじ軸 3 ナット 4 ボール 5 循環部品 6a 第1ピン部品 6b 第2ピン部品 21 第1ねじ溝 31 第2ねじ溝 33 第1端面 34 第2端面 35a 第1貫通孔 35b 第2貫通孔 36a 第1ピン挿入孔 36b 第2ピン挿入孔 37 外周面 38 循環部品取付溝 51 本体部 52a 第1脚部 52at 肩部 52b 第2脚部 53 突起 101 ボールねじ装置 102 ねじ軸 103 ナット 104 ボール 105 循環部品 106 軸側ボールねじ溝 107 ナット側ボールねじ溝 108 負荷路 109 循環路 110 座面部 111 ナット側凹溝 112 貫通孔 113 本体部 114 脚部 115 抑え部材 116 本体側凹溝 117 掬い上げ部 118 脚部側凹溝 119 肩部 120 第1分割体 121 第2分割体 122 本体半部 123 半溝 124 嵌合部 125 突起 129 凹曲面 130 隙間 131 戻し経路 132 掬上経路 133 繋ぎ経路

Claims (9)

  1. 外周面に第1ねじ溝を有するねじ軸と、内周面に前記第1ねじ溝と対応する第2ねじ溝が設けられ、外周面に貫通孔が設けられたナットと、前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間を転がる複数のボールと、本体部と、前記本体部の両端に設けられた一対の脚部とを有し、前記ナットに設けられた循環部品と、前記循環部品を前記ナットに固定するピン部品とを有し、前記脚部は、前記貫通孔に挿入され、前記ピン部品は、前記脚部に備えられた肩部に重なって設けられ、前記脚部は、前記ピン部品が前記肩部に接することにより前記貫通孔に抜け止めされるボールねじ装置。
  2. 前記循環部品は、前記循環部品を構成する一対の分割部材からなり、前記分割部材のそれぞれに前記脚部が設けられ、これら両脚部のいずれかが前記ピン部品によって抜け止めされる請求項1に記載のボールねじ装置。
  3. 前記循環部品は、前記循環部品を構成する複数の分割部材からなり、前記分割部材に合計2つの前記脚部が設けられ、前記脚部を持つ分割部材が前記ピン部品によって抜け止めされ、前記ピン部品に抜け止めされた前記分割部材が、前記ピン部品に抜け止めされない前記分割部材と重なって設けられることで、前記循環部品を構成するすべての分割部材が抜け止めされる請求項1に記載のボールねじ装置。
  4. 前記循環部品は、前記第1ねじ溝と前記第2ねじ溝との間を転がるボールをねじ溝からすくい上げることができる一対の掬い上げ部を前記脚部に有し、前記ピン部品は、前記ナットの周方向において、前記掬い上げ部とは反対側で前記肩部と重なって設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  5. 前記循環部品は、前記ナットよりも熱膨張率の高い材料からなる請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  6. 前記循環部品は、前記本体部又は前記脚部に複数の突起を有し、前記突起が前記ナットの壁面に当接することで、前記ナットとの相対位置が位置決めされる請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  7. 前記循環部品は、前記本体部の径方向外側面に突起を有し、前記径方向外側面の突起が前記ナットの外周に取り付ける他の部品の壁面に当接することで、前記ナットとの相対位置が位置決めされる請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
  8. 前記循環部材は、1つ又は複数の凸部と凹部を持つ前記分割部材からなり、凸部と凹部の凹凸嵌合によって、前記分割部材の相対位置が位置決めされる請求項2又は請求項3に記載のボールねじ装置。
  9. 前記循環部品は、一対の点対象な前記分割部材からなる請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のボールねじ装置。
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