JP6888045B2 - バッテリパック - Google Patents

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Description

本発明は、バッテリパックに関するものである。
従来、ハイブリッド自動車等の車両に搭載される蓄電装置において、ケース内に収容された複数のバッテリモジュールを備えたバッテリパックの構成が知られている。これらのバッテリパックでは、各バッテリモジュールやバッテリモジュール同士を電気的に接続するための接続部材が誤った状態で取り付けられる(以下、「誤組」という。)のを防ぐための技術が種々提案されている。
例えば特許文献1には、複数の蓄電モジュール(バッテリモジュール)を並置し、相互に隣接するバッテリモジュールの端子同士をバスバー(接続部材)で接続した蓄電装置であって、接続部材は、バッテリモジュールの一端側に設けられるロング蓄電モジュールバスバーと、バッテリモジュールの他端側に設けられるショート蓄電モジュールバスバーと、バッテリモジュール端子を被覆する絶縁性のカバーと、を有する構成が開示されている。特許文献1に記載の技術によれば、長さの異なるロング蓄電モジュールバスバー及びショート蓄電モジュールバスバーを取り違えて組み付けようとしても、組み付けが不能であるために誤組を未然に防止できるとされている。また、一端側及び他端側のカバーは相互に異なる形状で構成されるので、ロング蓄電モジュールバスバー及びショート蓄電モジュールバスバーの誤組を一層確実に防止することができるとされている。
特開2014−93276号公報
このように、特許文献1に記載の技術にあっては、誤った箇所に接続部材を取り付けようとした場合、構造的に接続部材が取り付け不能となるように構成されているので、作業者が目視により誤組の有無を確認する従来の方法と比較して、作業者に依らず誤組を抑制できる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術にあっては、誤組を防止するためのカバー等が設けられることにより、複数のバッテリモジュールからなるバッテリモジュール群が大型化しやすい。よって、従来よりもバッテリモジュールを小型化する点で課題があった。また、構造の簡素化及び部品点数の削減という点においても改善の余地があった。
そこで、本発明は、小型かつ簡素な構成によりバッテリモジュール及び接続部材の誤組を確実に防止できるバッテリパックを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係るバッテリパック(例えば、実施形態におけるバッテリパック1)は、内方へ突出する第一干渉部(例えば、実施形態におけるケース側干渉部31)を有するケース(例えば、実施形態におけるケース3)と、前記ケースの開口(例えば、実施形態における開口30)を覆うカバー(例えば、実施形態におけるカバー5)と、前記ケースに第一配置状態で収容され、前記ケースが位置する外方に向かって突出する第二干渉部(例えば、実施形態におけるモジュール側干渉部92)を有する複数のバッテリモジュール(例えば、実施形態におけるバッテリモジュール4)と、前記バッテリモジュールの所定の端子(例えば、実施形態における端子95)に対して電気的に接続されるとともに第三干渉部(例えば、実施形態における第三干渉部87)を有する接続部材(例えば、実施形態における接続部材8)と、を備え、前記第一干渉部は前記ケースと一体形成され、前記第一干渉部及び前記第二干渉部は、前記バッテリモジュールを前記第一配置状態とは異なる第二配置状態で前記ケースに収容しようとした場合に前記第一干渉部と前記第二干渉部とが干渉することで前記バッテリモジュールが前記ケースに組み付け不能となるように構成されており、前記第二配置状態とは、前記第一配置状態に対して、平面視において端子の高電位側と低電位側とが入れ替わるように反転して配置した状態であり、前記第一干渉部及び前記第三干渉部は、前記接続部材を前記所定の端子とは異なる他の端子に接続しようとした場合に前記第一干渉部と前記第三干渉部とが干渉することで前記接続部材が前記他の端子に組み付け不能となるように構成され、前記バッテリモジュールは、前記ケースの底壁(例えば、実施形態における底壁37)とバッテリモジュール本体(例えば、実施形態におけるバッテリモジュール本体70)との間に設けられ、前記開口側から見た平面視において矩形状に形成された板状部材(例えば、実施形態におけるロアプレート78)を有し、前記板状部材は、面方向に沿って前記外方へ突出して形成される前記第二干渉部を有し、前記バッテリモジュールは、複数の矩形板状のバッテリセル(例えば、実施形態におけるバッテリセル71)が対向して並ぶ第一方向(例えば、実施形態における第一方向D1)に積層されることにより形成され、前記第二干渉部は、前記板状部材の前記第一方向における両端部に設けられ、前記第一方向にそれぞれ突出するとともに、前記第一方向に直交し複数の前記バッテリモジュールが並ぶ第二方向(例えば、実施形態における第二方向D2)において、前記板状部材の中間部からずれた位置に配置されていることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明に係るバッテリパックは、前記第一干渉部は、前記バッテリモジュールに対して前記第一方向の一方側に設けられ、前記バッテリモジュールは前記第一方向の両端部に前記端子をそれぞれ有し、前記第二方向に隣り合う2つの前記バッテリモジュールは、前記第一方向の他方側に設けられた前記所定の端子同士が前記接続部材により接続されることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明に係るバッテリパックは、前記バッテリモジュールは、前記開口側から前記接続部材を組み付け可能な端子台(例えば、実施形態における端子台90)を有し、前記端子台には前記接続部材が接続される前記端子が形成され、前記接続部材は、前記端子台よりも前記開口側に配置される本体部(例えば、実施形態における本体部86)と、前記本体部から前記ケース側に向かって突出する前記第三干渉部と、を有し、前記第一干渉部は、前記ケースの内壁から突出して形成されていることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明に係るバッテリパックは、前記接続部材は、導電材料により形成されたバスバー(例えば、実施形態におけるバスバー88)と、前記バスバーの少なくとも一部を覆い絶縁材料により形成されたバスバーカバー(例えば、実施形態におけるバスバーカバー89)と、を備え、前記第三干渉部は、前記バスバーカバーに設けられていることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明に係るバッテリパックは、前記ケースは金属ダイキャストであることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明に係るバッテリパックは、前記ケースは複数の前記第一干渉部を有し、複数の前記第一干渉部のうち少なくともひとつの内部には、前記ケースの外壁(例えば、実施形態における外壁39)から前記内方に向かって形成されたボルト孔(例えば、実施形態におけるボルト孔15)が設けられ、前記ボルト孔に固定されたボルト(例えば、実施形態におけるボルト16)により電装部品(例えば、実施形態における電装部品61)が取り付けられることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載のバッテリパックによれば、ケースは第一干渉部を有し、バッテリモジュールは第二干渉部を有し、バッテリモジュールを第一配置状態とは異なる第二配置状態でケースに収容しようとした場合に第一干渉部と第二干渉部とが干渉する。この構成によれば、ケースに対してバッテリモジュールを誤って第二配置状態で組み付けようとしても組み付けが不能となるため、バッテリモジュールの誤組を防止できる。また、接続部材は第三干渉部を有し、接続部材を所定の端子とは異なる他の端子に接続しようとした場合に第一干渉部と第三干渉部とが干渉する。この構成によれば、ケースに対して接続部材を誤って他の端子に組み付けようとしても組み付けが不能となるため、接続部材の誤組を防止できる。
ケースと、バッテリモジュールと、接続部材と、にそれぞれ第一干渉部と、第二干渉部と、第三干渉部と、が設けられることによりバッテリモジュール及び接続部材の誤組が防止されるので、別途カバー部材等を設けることにより誤組を防止する従来技術と比較して、バッテリパックの構成を簡素化し、部品点数を削減できる。これにより、バッテリパックを軽量化するとともに、ケース内におけるバッテリパックの占める割合を向上し、ケース内の空間を有効に使うことができる。
したがって、小型かつ簡素な構成によりバッテリモジュール及び接続部材の誤組を確実に防止できるバッテリパックを提供できる。
バッテリモジュールは、ケースの底壁とバッテリモジュール本体との間に設けられる板状部材を有するので、例えば板状部材を介してケースの底壁にバッテリモジュールを固定することができる。また、第二干渉部はこの板状部材の面方向に沿って形成されるので、板状部材がバッテリモジュールの固定と第二干渉部との2つの役割を兼ねることができる。よって、バッテリモジュールの部品点数を削減できる。また、バッテリモジュールは、ケースの底壁とバッテリモジュール本体との間に設けられるので、第二干渉部をケースの底壁に近接して配置できる。したがって、ケースの開口側に空間を確保し、この空間に接続部材等の部品を配置することができる。よって、ケース内の空間を有効に使用し、ケース内におけるバッテリパックの占める割合を向上できる。
第二干渉部は、板状部材の第一方向における両端部に設けられるとともに、第二方向において板状部材の中間部からずれた位置に配置されているので、例えばバッテリパックを第一配置状態から平面視で180°反転させた状態(第二配置状態)で配置しようとすると、ケースに対する第二干渉部の位置が変化する。この構成によれば、ケースに対してバッテリパックを第二配置状態で配置するのを確実に防止できる。よって、簡素な構成によりバッテリモジュールの誤組を確実に防止したバッテリパックとすることができる。
本発明の請求項に記載のバッテリパックによれば、第一干渉部はバッテリモジュールの第一方向における一方側に設けられ、接続部材はバッテリモジュールの第一方向における他方側に配置されているので、例えば接続部材をバッテリモジュールの第一方向における一方側に誤って配置しようとした場合、接続部材の第三干渉部と第一干渉部とが干渉する。これにより、接続部材の組み付けが不能となるので、接続部材の誤組を確実に防止できる。
本発明の請求項に記載のバッテリパックによれば、接続部材は、本体部と第三干渉部とを有し、本体部は端子台に対してケースの開口側に配置されているので、端子台に対する開口側の空間を有効に使用し、バッテリパックが第一方向及び第二方向に大型化するのを抑制できる。また、第三干渉部は本体部からケース側に向かって突出し、第一干渉部はケースの内壁から突出しているので、接続部材を誤って配置しようとした場合に、第三干渉部と第一干渉部とを確実に干渉させることができる。よって、接続部材の誤組を確実に防止したバッテリパックとすることができる。
本発明の請求項に記載のバッテリパックによれば、第三干渉部はバスバーカバーに設けられているので、例えば接続部材を誤って配置しようとした場合に、第一干渉部とバスバーとが直接干渉するのを抑制できる。これにより、バスバーが第一干渉部に干渉することによるバスバーの損傷を抑制できる。よって、バスバーの性能低下を抑制し、バッテリパックの安全性を高く維持できる。
特に、第一干渉部を有するケースが金属材料により形成された場合、絶縁材料により形成されたバスバーカバーに第三干渉部が設けられることにより、第一干渉部と第三干渉部とが干渉した際のケースと接続部材との絶縁を確保できる。よって、安全性を向上したバッテリパックとすることができる。
本発明の請求項に記載のバッテリパックによれば、ケースは金属ダイキャストで形成されているので、第一干渉部とケースとを一体形成できる。よって、バッテリパックの製造を容易にするとともに部品点数を削減できる。特に、第三干渉部が絶縁材料により形成された場合、ケースの第一干渉部と第三干渉部との絶縁を確保しつつ製造を容易にできる。
本発明の請求項に記載のバッテリパックによれば、ケースの外壁にはボルト孔が形成されているので、このボルト孔に挿入されたボルトを介して、例えばハーネス等の電装部品をケース外壁に取り付けることができる。さらに、このボルト孔を形成する際にケース内壁に突出する部分(いわゆる「ボス」)を第一干渉部とすることができる。これにより、第一干渉部とボルト孔との機能を統合できる。
実施形態に係る蓄電装置の分解図。 実施形態に係るバッテリパックの平面図。 図2のIII部拡大図。 図3のIV−IV線に沿う断面図。 図2のV矢視図。 図2のVI部拡大図。 実施形態に係るバッテリモジュールの斜視図。 実施形態に係るバッテリモジュールの分解図。 実施形態に係るバッテリモジュールの平面図。 実施形態に係る接続部材の斜視図。 図2のXI部拡大図。 図11のXII矢視図。 図6のXIII矢視図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態)
(蓄電装置)
図1は、実施形態に係る蓄電装置10の分解図である。
蓄電装置10は、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載され、車両の電源として使用されている。
蓄電装置10は、第一バッテリパック1と、第二バッテリパック2と、を備える。第一バッテリパック1及び第二バッテリパック2は、複数のバッテリセル71(図8参照)が積層されて形成されるバッテリモジュール4,24をそれぞれ備える。さらに、詳細は後述するが、第一バッテリパック1は、バッテリセル71の積層方向と直交する方向に複数並んで配置されている。
以下の説明において第一バッテリパック1内に収容されたバッテリモジュール4におけるバッテリセル71の積層方向に沿う方向を第一方向D1といい、第一方向D1に直交し複数のバッテリモジュール4が並ぶ方向を第二方向D2といい、第一方向D1及び第二方向D2に直交する方向を第三方向D3という。また、第一バッテリパック1を単にバッテリパック1ということがある。
(バッテリパック)
バッテリパック1(第一バッテリパック1)は、ケース3と、複数のバッテリモジュール4と、接続部材8と、カバー5と、を備える。
(ケース)
ケース3は、長方形状の底壁37と、底壁37の4つの辺から第三方向D3の一方側に向かって起立する第一側壁38a,第二側壁38b,第三側壁38c,第四側壁38dと、各側壁38a,38b,38c,38dのうち底壁37と反対側の端部に設けられた開口30と、を有する箱状に形成されている。第一側壁38aは、第一方向D1に面しており、第一方向D1の一方側に配置されている。第二側壁38bは、第一側壁38aと対向し、第一方向D1の他方側に配置されている。第三側壁38cは、第二方向D2に面しており、第二方向D2の一方側に配置されている。第四側壁38dは、第三側壁38cと対向し、第二方向D2の他方側に配置されている。ケース3は、例えばアルミダイキャストにより形成されている。
図2は、実施形態に係るバッテリパック1の第三方向D3の一方側から見た平面図である。図2では説明のためカバー5の図示を省略している。
ケース3は、複数(本実施形態では4個)のケース側干渉部31(請求項の第一干渉部)を有する。各ケース側干渉部31は、ケース3の第一側壁38aからケース3の内方へ向かって突出している。ケース側干渉部31はケース3と一体形成されている。4個のケース側干渉部31は、それぞれ第二方向D2の一方側から他方側に向かって順に、第一ケース側干渉部32、第二ケース側干渉部33、第三ケース側干渉部34及び第四ケース側干渉部35とされている。
図3は、図2のIII部拡大図である。図4は、図3のIV−IV線に沿う断面図である。図5は、図2のV矢視図である。
図3に示すように、第一ケース側干渉部32は、第三方向D3の一方側から見た平面視においてケース3の内方に凸となる半円形状に形成されている。図4に示すように、第一ケース側干渉部32の内部には、ボルト孔15が形成されている。ボルト孔15はケース3の外壁39から内方に向かって形成されている。換言すれば、ボルト孔15を形成する際にケース3の内方に突出するボス14が第一ケース側干渉部32とされている。ボルト孔15にはボルト16が固定されている。ケース3の外壁39には、ボルト孔15に固定されたボルト16を介して電装部品61が取り付けられている。電装部品61は、例えばハーネス64(図5も参照)である。本実施形態では、ケース3の外壁39にボルト16を介してハーネスステー63が取り付けられ、ハーネスステー63にハーネス64が保持されることにより、ケース3の外壁39にハーネス64が取り付けられている。
図2に示すように、第二ケース側干渉部33は、平面視においてケース3の内方に凸となる半円形状に形成されている。
図6は、図2のVI部拡大図である。
第三ケース側干渉部34は、平面視においてケース3の内方に凸となるとともに、第二ケース側干渉部33よりも第二方向D2に沿う幅寸法が小さい細長形状に形成されている。
第四ケース側干渉部35の形状は、第二ケース側干渉部33の形状と同じとされている。
(バッテリモジュール)
図2に戻って、バッテリモジュール4は、ケース3に収容されている。バッテリモジュール4は、第一方向を長手方向とする直方体形状に形成されている。バッテリモジュール4は複数設けられている。複数のバッテリモジュール4はいずれも同等の構成とされ、ケース3に収容される際の配置がそれぞれ異なる。
図7は、実施形態に係るバッテリモジュール4の斜視図である。図8は、実施形態に係るバッテリモジュール4の分解図である。図9は、実施形態に係るバッテリモジュール4の平面図である。なお、ケース3に収容された複数のバッテリモジュール4の構成はいずれも同等の構成とされているので、以下の説明では単一のバッテリモジュール4について説明する。
図8に示すように、バッテリモジュール4は、複数のバッテリセル71が積層されることにより形成されている。具体的に、バッテリモジュール4は、バッテリモジュール本体70(図7参照)と、ロアプレート78(請求項の板状部材)と、を有する。
バッテリモジュール本体70は、バッテリセル71と、セパレータ72と、エンドセパレータ73と、エンドプレート74と、バインドバー75と、バスバープレート76と、トップカバー77と、を有する。
バッテリモジュール本体70は、まず、矩形板状に形成されるとともに主面が互いに対向して並ぶ16個のバッテリセル71と、各バッテリセル71間に配置されるとともに合成樹脂で構成された矩形板状の15個のセパレータ72と、が交互に重ね合わされて積層され、両端の2個のバッテリセル71,71の外側に合成樹脂で構成された一対の矩形板状のエンドセパレータ73,73が重ね合わされ、更にその外側に一対の金属製のエンドプレート74,74が重ね合わされている。16個のバッテリセル71は互換可能な同一形状の部材であり、一対のエンドセパレータ73,73は15個のセパレータ72とは形状が異なる部材である。
バッテリセル71、セパレータ72、エンドセパレータ73及びエンドプレート74を積層した状態で、第二方向D2の両端からバインドバー75で覆うとともに、エンドプレート74とバインドバー75とが締結されることにより、バッテリセル71、セパレータ72、エンドセパレータ73及びエンドプレート74が固定される。具体的に、バインドバー75の第一方向D1両端部からエンドプレート74の面方向に沿って内側に延びる締結部75aと、エンドプレート74と、が第一方向D1に重ね合わされて締結されている。
このとき、バッテリセル71、セパレータ72及びバインドバー75との間には、結露水によってバッテリセル71とバインドバー75とが液絡するのを防止するための合成樹脂製のインシュレータ79が配置されている。
次に、積層されたバッテリセル71及びセパレータ72の第三方向D3における一方側にバスバープレート76が装着される。バスバープレート76によって16個のバッテリセル71の電極が電気的に直列に接続される。バスバープレート76の第一方向D1の両端部には、一対の端子台90,90が接続されている。したがって、一対の端子台90,90のうち、一方の端子台90は高電位側(+側)となり、他方の端子台90は低電位側(−側)となる。一対の端子台90,90は、第二方向D2において、ロアプレート78の中間部から一方側にずれた位置に設けられている(図9も参照)。なお、一対の端子台90,90は、第二方向D2において、ロアプレート78の中間部から他方側にずれた位置に設けられてもよい。図7に示すように、各端子台90,90には端子95,95が形成されている。また、各端子台90,90には端子95,95を閉塞可能な端子台カバー91,91が取り付けられている。各端子台カバー91,91には、対応する各端子95,95がそれぞれ高電位側(+側)か低電位側(−側)かを識別可能にするマークがそれぞれ刻印表示されている。
トップカバー77は、バスバープレート76の一部を覆っている。具体的に、トップカバー77は、中央部にバスバープレート76の一部を露出させるための窓を有する枠状に形成されている。トップカバー77が取り付けられることにより、バッテリモジュール本体70が組み立てられる。
バッテリモジュール本体70の第三方向D3における他方側にはロアプレート78が装着されている。バッテリモジュール本体70にロアプレート78が装着されることにより、バッテリモジュール4が組み立てられる。ロアプレート78は、バッテリモジュール4がケース3に収容された状態において、ケース3の底壁37とバッテリモジュール本体70との間に設けられている。ロアプレート78は、平面視において矩形状に形成されている。ロアプレート78は、モジュール側干渉部92(請求項の第二干渉部)と、ケース固定部93と、を有する。
モジュール側干渉部92は、ロアプレート78の第一方向D1における両端部に形成されている。モジュール側干渉部92は、ロアプレート78の面方向に沿って第一方向D1の外方へ突出して形成されている。図9に示すように、モジュール側干渉部92は、第二方向D2において、ロアプレート78の中間部からオフセットされた位置に設けられている。具体的に、モジュール側干渉部92は、第二方向D2において一対の端子台90,90と同じ方向にずれて配置されている。
ケース固定部93は、平面視においてロアプレート78の4個の角部にそれぞれ設けられている。ケース固定部93は、ロアプレート78を第三方向D3に貫通する孔である。ケース3の底壁37には、ケース固定部93と対応する位置に取付孔(不図示)が設けられ、この取付孔とケース固定部93とに不図示のボルトを挿通することにより、ケース3にバッテリモジュール4が固定される。
このように形成されたバッテリモジュール4は、図2に示すように、直方体形状の短手方向の側面同士が隣り合うように並んでケース3内に収容される。具体的に、バッテリモジュール4は複数(本実施形態では4個)設けられている。4個のバッテリモジュール4は、それぞれ第二方向D2の一方側から他方側に向かって順に、第一バッテリモジュール41、第二バッテリモジュール42、第三バッテリモジュール43及び第四バッテリモジュール44とされている。4個のバッテリモジュール4は、端子台90の高電位側(+側)と低電位側(−側)との位置が第一方向D1の一方側及び他方側において交互になるように並んでいる。各バッテリモジュール4がケース3に収容された状態において、バッテリモジュール4に対して第一方向の一方側にケース側干渉部31が設けられている。また、この状態においてモジュール側干渉部92はケース3が位置する外方に向かって突出している。
第一バッテリモジュール41は、第一方向D1から見て第一ケース側干渉部32と重なる位置に配置されている(図3も参照)。第一バッテリモジュール41は、第一方向D1の第一ケース側干渉部32側に低電位側(−側)の端子台90が位置するように配置されている。このとき、端子台90及びモジュール側干渉部92は、第一バッテリモジュール41の第二方向D2における中間部よりも第三側壁38c側に位置している。第一ケース側干渉部32は、第一バッテリモジュール41の中間部よりも第二バッテリモジュール42側に位置している。このように配置された状態を、第一バッテリモジュール41の第一配置状態と定義する。第一配置状態とは、設計者の意図に準じた正しい配置である。したがって、第一バッテリモジュール41の第一配置状態において、第一バッテリモジュール41のモジュール側干渉部92と第一ケース側干渉部32とは干渉せず、ケース3に対して第一バッテリモジュール41の組み付けが可能とされている。
第二バッテリモジュール42は、第一方向D1から見て第二ケース側干渉部33と重なる位置に配置されている。第二バッテリモジュール42は、第一方向D1の第二ケース側干渉部33側に高電位側(+側)の端子台90が位置するように配置されている。このとき、端子台90及びモジュール側干渉部92は、第二バッテリモジュール42の第二方向D2における中間部よりも第一バッテリモジュール41側に位置している。第二ケース側干渉部33は、第二バッテリモジュール42の中間部よりも第三バッテリモジュール43側に位置している。このように配置された状態を、第二バッテリモジュール42の第一配置状態と定義する。したがって、第二バッテリモジュール42の第一配置状態において、第二バッテリモジュール42のモジュール側干渉部92と第二ケース側干渉部33とは干渉せず、ケース3に対して第二バッテリモジュール42の組み付けが可能とされている。
第三バッテリモジュール43は、第一方向D1から見て第三ケース側干渉部34と重なる位置に配置されている(図6も参照)。第三バッテリモジュール43は、第一方向D1の第三ケース側干渉部34側に低電位側(−側)の端子台90が位置するように配置されている。第三バッテリモジュール43における端子台90、モジュール側干渉部92及び第三ケース側干渉部34の位置関係は、第一バッテリモジュール41における端子台90、モジュール側干渉部92及び第一ケース側干渉部32の位置関係と同等とされている。第三バッテリモジュール43の第一配置状態において、第三バッテリモジュール43のモジュール側干渉部92と第三ケース側干渉部34とは干渉せず、ケース3に対して第三バッテリモジュール43の組み付けが可能とされている。
第三バッテリモジュール43と第二バッテリモジュール42との間には、ジャンクションボード66が設けられている。ジャンクションボード66には、例えば第三バッテリモジュール43及び第二バッテリモジュール42間を接続する中央バスバー83や、バッテリモジュール4の状態を検知するセンサ等(不図示)が配置されている。
第四バッテリモジュール44は、第一方向D1から見て第四ケース側干渉部35と重なる位置に配置されている(図6も参照)。第四バッテリモジュール44は、第一方向D1の第四ケース側干渉部35側に高電位側(+側)の端子台90が位置するように配置されている。第四バッテリモジュール44における端子台90、モジュール側干渉部92及び第四ケース側干渉部35の位置関係は、第二バッテリモジュール42における端子台90、モジュール側干渉部92及び第二ケース側干渉部33の位置関係と同等とされている。第四バッテリモジュール44の第一配置状態において、第四バッテリモジュール44のモジュール側干渉部92と第四ケース側干渉部35とは干渉せず、ケース3に対して第四バッテリモジュール44の組み付けが可能とされている。
このように配置された第一バッテリモジュール41、第二バッテリモジュール42、第三バッテリモジュール43及び第四バッテリモジュール44は、第一配置状態でケース3に収容しようとした場合にケース側干渉部31とモジュール側干渉部92とが干渉せず、第一配置状態とは異なる第二配置状態でケース3に収容しようとした場合にケース側干渉部31とモジュール側干渉部92とが干渉する。ここで第二配置状態とは、例えば平面視において端子台90の高電位側(+側)と低電位側(−側)とが入れ替わるようにバッテリモジュール4を180°反転して配置した状態を指す。第二配置状態においては、モジュール側干渉部92及びケース側干渉部31がバッテリモジュール4の中間部に対して同一方向に位置する。これにより、バッテリモジュール4は第二配置状態においてモジュール側干渉部92とケース側干渉部31とが干渉することでケース3に組み付け不能とされている。
(接続部材)
接続部材8は、バッテリモジュール4の第一方向D1におけるケース側干渉部31とは反対側に位置する端子95(図7参照)において、所定の端子95同士を電気的に接続している。具体的に、接続部材8は、第一接続部材81と、第二接続部材82と、を有する。
第一接続部材81は、第一バッテリモジュール41の高電位側(+側)の端子95と、第二バッテリモジュール42の低電位側(−側)の端子95と、を接続している。
第二接続部材82は、第三バッテリモジュール43の高電位側(+側)の端子95と、第四バッテリモジュール44の低電位側(−側)の端子95と、を接続している。
第一接続部材81及び第二接続部材82は同等の構成とされている。
図10は、実施形態に係る接続部材8の斜視図である。図11は、図2のXI部拡大図である。図12は、実施形態に係る接続部材8の取付状態を示す斜視図(図11のXII矢視図)である。
図10に示すように、接続部材8は、本体部86と、第三干渉部87と、を有する。
本体部86は帯状に形成されている。本体部86は、バッテリモジュール4の端子台90よりもケース3の開口30側に配置されている(図12も参照)。本体部86は、凹状部86aと、凸状部86bと、延在部86cと、を有する。
凹状部86aは、接続部材8がバッテリモジュール4に取り付けられた取付状態において、ケース3の底壁37側に凹んでいる。
凸状部86b,86bは、凹状部86aの長手方向の両端部に接続され、ケース3の開口30側に凸となるように形成されている。
延在部86c,86cは、各凸状部86b,86bの端部から長手方向の外側に向かって延びている。延在部86cの先端部には接続孔18が形成されている。接続孔18は、延在部86cを厚み方向に貫通している。接続孔18にバッテリモジュール4の端子95が装着されることにより、端子95と接続部材8とが接続されている。
本体部86は、バスバー88と、バスバーカバー89と、を備える。
バスバー88は、金属等の導電材料により形成されている。バスバー88は、例えば銅等の板金にプレス加工を施すことにより形成されている。
バスバーカバー89は、絶縁材料により形成され、バスバー88の一部を覆っている。具体的に、バスバーカバー89は、延在部86cにおける接続孔18近傍の領域を除くバスバー88のほぼ全体を覆っている。換言すれば、延在部86cにおける接続孔18近傍の領域において、バスバー88は外部に露出している。図12に示すように、接続部材8がバッテリモジュール4の端子95に接続された状態において、バスバー88は端子台カバー91により覆われている。これにより、取付状態において導電性のバスバー88が外部に露出するのを抑制し、他部品と接触した場合の他部品及びバスバー88間の絶縁が確保されている。
第三干渉部87は、取付状態において高電位側(+側)の凸状部86bから第一方向D1のケース3側に向かって突出している。第三干渉部87は、本体部86のバスバーカバー89と一体に設けられている。すなわち、第三干渉部87は絶縁材料により形成されている。図2及び図11に示すように、接続部材8がバッテリモジュール4における所定の端子95に接続された場合(すなわち、設計者の意図に沿った配置で接続された場合)、第三干渉部87とケース側干渉部31とは干渉しない。
ここで、図13は、実施形態に係るケース側干渉部31と第三干渉部87との関係を示す斜視図(図6のXIII矢視図)である。
仮に作業者が接続部材8を所定の端子95とは異なる他の端子95(第一方向D1のケース側干渉部31側に位置する端子95)に接続しようとした場合、接続部材8の第三干渉部87がケース3のケース側干渉部31に干渉する。これにより、接続部材8は所定の端子95とは異なる他の端子95への取り付けが不能とされているので、接続部材8の誤組が防止される。
図2に示すように、第二バッテリモジュール42の高電位側(+側)の端子95と、第三バッテリモジュール43の低電位側(−側)の端子95と、はジャンクションボード66に配置された中央バスバー83により電気的に接続されている。
第一バッテリモジュール41の低電位側(−側)の端子95は、第二方向D2の一方側に配置された側部バスバー84を介して、第二バッテリパック2の第二のバッテリモジュール24(図1参照)に接続されている。
第四バッテリモジュール44の高電位側(+側)の端子95は、第二方向D2の他方側に配置された側部バスバー84を介して、第二バッテリパック2の第二のバッテリモジュール24(図1参照)に接続されている。
(カバー)
図1に戻って、カバー5は、ケース3の開口30を覆っている。カバー5は、不図示のボルト等の締結部材によりケース3に締結固定されている。カバー5の外方を向く面には、第二バッテリパック取付部51が設けられている。
(第二バッテリパック)
第二バッテリパック2は、第一バッテリパック1(バッテリパック1)の第三方向D3の一方側に設けられている。第二バッテリパック2の第一方向D1における長さ寸法は、第一バッテリパック1の第一方向D1における長さ寸法よりも小さく、第二バッテリパック2の第二方向D2における長さ寸法は、第一バッテリパック1の第二方向D2における長さ寸法と同等とされている。
第二バッテリパック2は、第二のケース22と、第二のバッテリモジュール24と、第二のカバー26と、を備える。
第二のケース22は、カバー5の第二バッテリパック取付部51に取り付けられている。
第二のバッテリモジュール24は、第二のケース22に配置されている。第二のバッテリモジュール24は複数設けられている。各第二のバッテリモジュール24の構成は、第一バッテリパック1におけるバッテリモジュール4の構成と同等とされている。なお、第二のバッテリモジュール24の構成は、第一バッテリパック1におけるバッテリモジュール4の構成と異なっていてもよい。
第二のカバー26は、第二のケース22及び第二のバッテリモジュール24を第三方向D3の一方側から覆っている。これにより、第二のケース22と第二のカバー26とにより囲まれた空間の内部に第二のバッテリモジュール24が収容されている。
(バッテリパックの作用、効果)
次に、バッテリパック1の作用、効果について説明する。
本実施形態のバッテリパック1によれば、ケース3はケース側干渉部31を有し、バッテリモジュール4はモジュール側干渉部92を有し、バッテリモジュール4を第一配置状態とは異なる第二配置状態でケース3に収容しようとした場合にケース側干渉部31とモジュール側干渉部92とが干渉する。この構成によれば、ケース3に対してバッテリモジュール4を誤って第二配置状態で組み付けようとしても組み付けが不能となるため、バッテリモジュール4の誤組を防止できる。また、接続部材8は第三干渉部87を有し、接続部材8を所定の端子95とは異なる他の端子95に接続しようとした場合にケース側干渉部31と第三干渉部87とが干渉する。この構成によれば、ケース3に対して接続部材8を誤って他の端子95に組み付けようとしても組み付けが不能となるため、接続部材8の誤組を防止できる。
ケース3と、バッテリモジュール4と、接続部材8と、にそれぞれケース側干渉部31と、モジュール側干渉部92と、第三干渉部87と、が設けられることによりバッテリモジュール4及び接続部材8の誤組が防止されるので、別途カバー部材等を設けることにより誤組を防止する従来技術と比較して、バッテリパック1の構成を簡素化し、部品点数を削減できる。これにより、バッテリパック1を軽量化するとともに、ケース3内におけるバッテリパック1の占める割合を向上し、ケース3内の空間を有効に使うことができる。
したがって、小型かつ簡素な構成によりバッテリモジュール4及び接続部材8の誤組を確実に防止できるバッテリパック1を提供できる。
バッテリモジュール4は、ケース3の底壁37とバッテリモジュール本体70との間に設けられるロアプレート78を有するので、例えばロアプレート78を介してケース3の底壁37にバッテリモジュール4を固定することができる。また、モジュール側干渉部92はこのロアプレート78の面方向に沿って形成されるので、ロアプレート78がバッテリモジュール4の固定とモジュール側干渉部92との2つの役割を兼ねることができる。よって、バッテリモジュール4の部品点数を削減できる。また、バッテリモジュール4は、ケース3の底壁37とバッテリモジュール本体70との間に設けられるので、モジュール側干渉部92をケース3の底壁37に近接して配置できる。したがって、ケース3の開口30側に空間を確保し、この空間に接続部材8等の部品を配置することができる。よって、ケース3内の空間を有効に使用し、ケース3内におけるバッテリパック1の占める割合を向上できる。
モジュール側干渉部92は、ロアプレート78の第一方向D1における両端部に設けられるとともに、第二方向D2においてロアプレート78の中間部からずれた位置に配置されているので、例えばバッテリパック1を第一配置状態から平面視で180°反転させた状態(第二配置状態)で配置しようとすると、ケース3に対するモジュール側干渉部92の位置が変化する。この構成によれば、ケース3に対してバッテリパック1を第二配置状態で配置するのを確実に防止できる。よって、簡素な構成によりバッテリモジュール4の誤組を確実に防止したバッテリパック1とすることができる。
ケース側干渉部31はバッテリモジュール4の第一方向D1における一方側に設けられ、接続部材8はバッテリモジュール4の第一方向D1における他方側に配置されているので、例えば接続部材8をバッテリモジュール4の第一方向D1における一方側に誤って配置しようとした場合、接続部材8の第三干渉部87とケース側干渉部31とが干渉する。これにより、接続部材8の組み付けが不能となるので、接続部材8の誤組を確実に防止できる。
接続部材8は、本体部86と第三干渉部87とを有し、本体部86は端子台90に対してケース3の開口30側に配置されているので、端子台90に対する開口30側の空間を有効に使用し、バッテリパック1が第一方向D1及び第二方向D2に大型化するのを抑制できる。また、第三干渉部87は本体部86からケース3側に向かって突出し、ケース側干渉部31はケース3の内壁から突出しているので、接続部材8を誤って配置しようとした場合に、第三干渉部87とケース側干渉部31とを確実に干渉させることができる。よって、接続部材8の誤組を確実に防止したバッテリパック1とすることができる。
第三干渉部87はバスバーカバー89に設けられているので、例えば接続部材8を誤って配置しようとした場合に、ケース側干渉部31とバスバー88とが直接干渉するのを抑制できる。これにより、バスバー88がケース側干渉部31に干渉することによるバスバー88の損傷を抑制できる。よって、バスバー88の性能低下を抑制し、バッテリパック1の安全性を高く維持できる。
特に、ケース側干渉部31を有するケース3が金属材料により形成された場合、絶縁材料により形成されたバスバーカバー89に第三干渉部87が設けられることにより、ケース側干渉部31と第三干渉部87とが干渉した際のケース3と接続部材8との絶縁を確保できる。よって、安全性を向上したバッテリパック1とすることができる。
ケース3は金属ダイキャストで形成されているので、ケース側干渉部31とケース3とを一体形成できる。よって、バッテリパック1の製造を容易にするとともに部品点数を削減できる。特に、第三干渉部87が絶縁材料により形成された場合、ケース3のケース側干渉部31と第三干渉部87との絶縁を確保しつつ製造を容易にできる。
ケース3の外壁39にはボルト孔15が形成されているので、このボルト孔15に挿入されたボルト16を介して、例えばハーネス64等の電装部品61をケース3の外壁39に取り付けることができる。さらに、このボルト孔15を形成する際にケース3の内壁に突出する部分(いわゆる「ボス14」)をケース側干渉部31とすることができる。これにより、ケース側干渉部31とボルト孔15との機能を統合できる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、モジュール側干渉部92は、ロアプレート78と別体で形成されてもよい。
ロアプレート78には、バッテリモジュール4を冷却するための冷却管等が設けられてもよい。第一バッテリパック1のカバー5と第二バッテリパック2における第二のケース22との間に冷却管等が設けられてもよい。
ケース3の外壁39に取り付けられる電装部品61は、例えばコネクタやセンサ等、ハーネス以外の電装部品61であってもよい。また、例えば緩衝部材や冷却管等、電装部品61以外の部品が取り付けられもよい。
ケース側干渉部31の形状は、例えば第三方向D3から見た平面視において矩形状や楕円形状、多角形状等、断面半円形状以外の形状であってもよい。また、本実施形態では第一ケース側干渉部32の内部にボルト孔15が形成される構成について説明したが、第二ケース側干渉部33、第三ケース側干渉部34及び第四ケース側干渉部35の内部にボルト孔15が形成されてもよい。
ケース側干渉部31は、ケース3の第一方向D1における他方側に設けられてもよい。この場合、バッテリモジュール4の第一方向D1における一方側の端子95を所定の端子95とし、第一方向D1の一方側に接続部材8が取り付けられるのが望ましい。
第三干渉部87は、バスバー88と一体で形成されてもよい。但し、ケース3と第三干渉部87との絶縁を容易に確保できる点において、バスバーカバー89に第三干渉部87を設けた本実施形態の構成は優位性がある。
ケース側干渉部31は、ケース3と別体で形成されてもよい。
本実施形態において第二配置状態は、平面視においてバッテリモジュール4を180°反転して配置した状態を指したが、これに限らない。第二配置状態は、正しい配置状態である所定の第一配置状態とは異なる配置状態であれば、バッテリモジュール4のいずれの姿勢を第二配置状態として定義してもよい。すなわち、バッテリモジュール4は、第一配置状態を除くいずれの配置状態においてもケース側干渉部31とモジュール側干渉部92とが干渉するように構成してもよい。
本実施形態において、蓄電装置10は、第一バッテリパック1及び第二バッテリパック2を備えた2層構造とされたが、これに限らない。第二バッテリパック2は無くてもよい。すなわち、蓄電装置10は、第一バッテリパック1のみを備える1層構造であってもよい。また、3個以上のバッテリパックを備えていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した実施形態を適宜組み合わせてもよい。
1 バッテリパック(第一バッテリパック)
3 ケース
4 バッテリモジュール
5 カバー
8 接続部材
15 ボルト孔
16 ボルト
30 開口
31 ケース側干渉部(請求項の第一干渉部)
37 底壁
39 外壁
61 電装部品
70 バッテリモジュール本体
71 バッテリセル
78 ロアプレート(請求項の板状部材)
86 本体部
87 第三干渉部
88 バスバー
89 バスバーカバー
90 端子台
92 モジュール側干渉部(請求項の第二干渉部)
95 端子
D1 第一方向
D2 第二方向

Claims (6)

  1. 内方へ突出する第一干渉部を有するケースと、
    前記ケースの開口を覆うカバーと、
    前記ケースに第一配置状態で収容され、前記ケースが位置する外方に向かって突出する第二干渉部を有する複数のバッテリモジュールと、
    前記バッテリモジュールの所定の端子に対して電気的に接続されるとともに第三干渉部を有する接続部材と、
    を備え、
    前記第一干渉部は前記ケースと一体形成され、
    前記第一干渉部及び前記第二干渉部は、前記バッテリモジュールを前記第一配置状態とは異なる第二配置状態で前記ケースに収容しようとした場合に前記第一干渉部と前記第二干渉部とが干渉することで前記バッテリモジュールが前記ケースに組み付け不能となるように構成されており、
    前記第二配置状態とは、前記第一配置状態に対して、平面視において端子の高電位側と低電位側とが入れ替わるように反転して配置した状態であり、
    前記第一干渉部及び前記第三干渉部は、前記接続部材を前記所定の端子とは異なる他の端子に接続しようとした場合に前記第一干渉部と前記第三干渉部とが干渉することで前記接続部材が前記他の端子に組み付け不能となるように構成され
    前記バッテリモジュールは、前記ケースの底壁とバッテリモジュール本体との間に設けられ、前記開口側から見た平面視において矩形状に形成された板状部材を有し、
    前記板状部材は、面方向に沿って前記外方へ突出して形成される前記第二干渉部を有し、
    前記バッテリモジュールは、複数の矩形板状のバッテリセルが対向して並ぶ第一方向に積層されることにより形成され、
    前記第二干渉部は、前記板状部材の前記第一方向における両端部に設けられ、前記第一方向にそれぞれ突出するとともに、前記第一方向に直交し複数の前記バッテリモジュールが並ぶ第二方向において、前記板状部材の中間部からずれた位置に配置されていることを特徴とするバッテリパック。
  2. 前記第一干渉部は、前記バッテリモジュールに対して前記第一方向の一方側に設けられ、
    前記バッテリモジュールは前記第一方向の両端部に前記端子をそれぞれ有し、
    前記第二方向に隣り合う2つの前記バッテリモジュールは、前記第一方向の他方側に設けられた前記所定の端子同士が前記接続部材により接続されることを特徴とする請求項に記載のバッテリパック。
  3. 前記バッテリモジュールは、前記開口側から前記接続部材を組み付け可能な端子台を有し、
    前記端子台には前記接続部材が接続される前記端子が形成され、
    前記接続部材は、前記端子台よりも前記開口側に配置される本体部と、前記本体部から前記ケース側に向かって突出する前記第三干渉部と、を有し、
    前記第一干渉部は、前記ケースの内壁から突出して形成されていることを特徴とする請求項又は請求項に記載のバッテリパック。
  4. 前記接続部材は、導電材料により形成されたバスバーと、前記バスバーの少なくとも一部を覆い絶縁材料により形成されたバスバーカバーと、を備え、
    前記第三干渉部は、前記バスバーカバーに設けられていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のバッテリパック。
  5. 前記ケースは金属ダイキャストであることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のバッテリパック。
  6. 前記ケースは複数の前記第一干渉部を有し、
    複数の前記第一干渉部のうち少なくともひとつの内部には、前記ケースの外壁から前記内方に向かって形成されたボルト孔が設けられ、
    前記ボルト孔に固定されたボルトにより電装部品が取り付けられることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載のバッテリパック。
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