JP6886997B2 - 清掃工具 - Google Patents

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Description

本発明は、清掃工具及び清掃工具の製造方法に関する。
光コネクタの接続の際、接続端面に汚れが付着していると、接続端面が破損する原因や、接続損失が増大する原因となることがある。このため、光コネクタの接続の前に、清掃工具を用いて接続端面を清掃することが行われている。
このような清掃工具として、例えば、特許文献1及び特許文献2では、テープ状の清掃体で光コネクタの接続端面を清掃する清掃工具が開示されている。特許文献1及び特許文献2に記載された清掃工具では、清掃体が供給リールからヘッドに供給され、ヘッドから回収された清掃体が巻取リールに巻き取られる。また、特許文献1では、供給リールからヘッドまでの清掃体の搬送経路(供給路)や、ヘッドから巻取リールまでの清掃体の搬送経路(回収路)において清掃体を誘導する従動ローラが設けられた清掃工具が開示されている。
特開2018−128598号公報 特開2019−3006号公報
従動ローラにおいて搬送される清掃体の縁が折れ曲がる(折り畳まれる)ことがある(例えば特許文献1の段落0070参照)。縁が折れ曲がった清掃体が巻取リールに巻き取られると、巻取リールに巻き取られた清掃体が嵩張ってしまい、巻取リールに巻き取られた清掃体の径が早期に大きくなってしまう問題があった。
本発明は、縁が折れ曲がった清掃体が巻取リールに巻き取られることを抑制することを目的とする。
本発明の幾つかの実施形態は、光コネクタにテープ状の清掃体を押し当てるヘッドと、前記ヘッドに前記清掃体を供給する供給リールと、前記ヘッドから回収した前記清掃体を巻き取る巻取リールと、前記清掃体を誘導する従動ローラと、前記従動ローラと前記巻取リールとの間に設けられ、前記清掃体が挿通するスリットを備える通過部とを有し、前記従動ローラは、前記供給リールから前記ヘッドまでの搬送経路において前記清掃体を誘導する供給側従動ローラと、前記ヘッドから前記巻取リールまでの搬送経路において前記清掃体を誘導する回収側従動ローラとを備え、前記供給側従動ローラと前記回収側従動ローラとは、共通の回転軸に回転可能に配置されており、前記供給側従動ローラ及び前記回収側従動ローラのうち一方の従動ローラは、前記清掃体のテープ面と接触する第1の円筒部と、前記第1の円筒部から突出したフランジ部とを備え、他方の従動ローラは、前記清掃体の前記テープ面と接触する第2の円筒部を備えており、前記一方の従動ローラの前記フランジ部の側面に凹部が形成されており、前記他方の従動ローラの前記第2の円筒部の端部が前記凹部に挿入されていることを特徴とする清掃工具である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
本発明の幾つかの実施形態によれば、縁が折れ曲がった清掃体が巻取リールに巻き取られることを抑制することができる。
図1は、本実施形態の清掃工具10による清掃時の説明図である。 図2は、本実施形態の清掃工具10の斜視図である。 図3は、蓋18を取り外した状態の本実施形態の清掃工具10の斜視図である。 図4A及び図4Bは、清掃体1が搬送される様子を示す説明図である。 図5Aは、本実施形態の従動ローラ20の断面図である。図5Bは、本実施形態の従動ローラ20で清掃体1が誘導される様子を示す説明図である。 図6Aは、第1比較例の従動ローラ20の断面図である。図6Bは、第2比較例の従動ローラ20の断面図である。 図7A及び図7Bは、本実施形態の仕切り部30を示す説明図である。 図8Aは、本実施形態の通過部40周辺を拡大した説明図である。図8Bは、本実施形態の通過部40の正面図である。 図9Aは、比較例の清掃工具10において、縁が折れ曲がった清掃体1が搬送される様子を示す図である。図9Bは、本実施形態の清掃工具10において、縁が折れ曲がった清掃体1が搬送される様子を示す図である。 図10Aは、巻き取り前半で清掃体1が通過部40を通過する様子を示す説明図である。図10Bは、巻き取り後半で清掃体1が通過部40を通過する様子を示す説明図である。 図11Aは、第1変形例の通過部40の説明図である。図11Bは、第2変形例の通過部40の説明図である。 図12A及び図12Bは、本実施形態の駆動ユニット60の斜視図である。 図13は、本実施形態の清掃工具10の組立方法(製造方法)のフロー図である。
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
光コネクタにテープ状の清掃体を押し当てるヘッドと、前記ヘッドから回収した前記清掃体を巻き取る巻取リールと、前記ヘッドから前記巻取リールまでの搬送経路において前記清掃体を誘導する従動ローラと、前記従動ローラと前記巻取リールとの間に設けられ、前記清掃体が挿通するスリットを備える通過部とを有することを特徴とする清掃工具が明らかとなる。このような清掃工具によれば、縁が折れ曲がった清掃体が巻取リールに巻き取られることを抑制することができる。
前記清掃体を誘導する前記従動ローラを前記搬送経路において複数有しており、前記通過部は、前記搬送経路において最も前記巻取リール側に配置されている前記従動ローラと、前記巻取リールとの間に設けられていることが望ましい。これにより、縁が折れ曲がった清掃体が巻取リールに巻き取られることを抑制することができる。
前記スリットの幅は、前記スリットに挿通される前記清掃体の厚さ以上であり、前記スリットに挿通される前記清掃体の前記厚さの2倍未満であることが望ましい。これにより、縁が折れ曲がった清掃体が巻取リールに巻き取られることを抑制することができる。
前記通過部は、第1のピンと、第2のピンとを備え、前記第1のピンと前記第2のピンとの間に前記スリットを形成することが望ましい。これにより、縁が折れ曲がった清掃体が巻取リールに巻き取られることを抑制することができる。
前記巻取リールで前記清掃体を巻き取り始めてから、前記巻取リールで前記清掃体を全て巻き取り終えるまでの期間が、所定の時点を境に、前記清掃体を巻き取り始める時点を含む第1の期間と、前記清掃体を全て巻き取り終える時点を含む第2の期間とで構成される場合に、前記第1の期間では、前記清掃体が前記第1のピンに接触しながら搬送され、前記第2の期間では、前記清掃体が前記第2のピンに接触しながら搬送されることが望ましい。これにより、清掃体の巻き取り径に関わらず、従動ローラから通過部を経て巻取リールまでの清掃体の搬送経路を短くすることができる。
前記従動ローラは、前記清掃体のテープ面と接触する円筒部と、前記円筒部から突出したフランジ部とを備えることが望ましい。このような場合に、特に有利である。
前記ヘッドに前記清掃体を供給する供給リールを有し、前記従動ローラは、前記供給リールから前記ヘッドまでの搬送経路において前記清掃体を誘導する供給側従動ローラと、前記ヘッドから前記巻取リールまでの搬送経路において前記清掃体を誘導する回収側従動ローラとを備え、前記供給側従動ローラと前記回収側従動ローラとは、共通の回転軸に回転可能に配置されており、前記供給側従動ローラ及び前記回収側従動ローラのうち一方の従動ローラは、前記清掃体のテープ面と接触する第1の円筒部と、前記第1の円筒部から突出したフランジ部とを備え、他方の従動ローラは、前記清掃体の前記テープ面と接触する第2の円筒部を備えており、前記一方の従動ローラの前記フランジ部の側面に凹部が形成されており、前記他方の従動ローラの前記第2の円筒部の端部が前記凹部に挿入されていることが望ましい。これにより、搬送される清掃体が従動ローラ同士の隙間に入り込んで清掃体の縁が折れ曲がることを抑制することができる。
光コネクタを清掃する清掃工具の製造方法であって、前記光コネクタにテープ状の清掃体を押し当てるヘッドと、前記ヘッドから回収した前記清掃体を巻き取る巻取リールと、前記ヘッドから前記巻取リールまでの搬送経路において前記清掃体を誘導する従動ローラと、前記従動ローラと前記巻取リールとの間に設けられ、前記清掃体が挿通するスリットを備える通過部とを有し、前記従動ローラを回転軸に回転可能に配置すること、前記清掃体を前記通過部に挿通することを特徴とする清掃工具の製造方法が明らかとなる。このような清掃工具の製造方法によれば、縁が折れ曲がった清掃体が巻取リールに巻き取られることを抑制することができる。
===本実施形態===
<清掃工具10の全体構成>
図1は、本実施形態の清掃工具10による清掃時の説明図である。図2は、本実施形態の清掃工具10の斜視図である。図3は、蓋18を取り外した状態の本実施形態の清掃工具10の斜視図である。
以下では、図に示す方向に従って説明を行うことがある。すなわち、図1に示すように、清掃工具10を清掃対象(バックプレーン側光コネクタ7)に対して移動させる方向を「前後方向」とし、ヘッド12から見て清掃対象の側を「前」とし、逆側を「後」とする。また、図3に示すように、リール用回転軸16の軸方向を「上下方向」とし、供給リール13から見て巻取リール14の側を「上」とし、逆側を「下」とする。なお、上下方向は、搬送される清掃体の幅方向でもある。また、前後方向及び上下方向に垂直な方向を「左右方向」とし、後側から前側を見たときの右側を「右」とし、左側を「左」とする。
以下では、本願において使用される幾つかの用語を以下に説明する。清掃体の「供給路」は、清掃工具における供給リールからヘッドまでの清掃体の搬送経路である。清掃体の「回収路」は、清掃工具におけるヘッドから巻取リールまでの清掃体の搬送経路である。搬送経路の「上流」は、清掃体1の搬送方向において供給リールに近い側である。搬送経路の「下流」は、清掃体1の搬送方向において巻取リールに近い側である。清掃体の「テープ面」は、テープ状に形成された清掃体の面のうち清掃対象に押し当てられる側の面、清掃対象に押し当てられる側に対して裏側の面、又はその両面を指すことがある。
清掃工具10は、光コネクタの清掃に用いられる工具である。本実施形態の清掃工具10の清掃対象となる光コネクタは、例えばバックプレーンコネクタである。バックプレーンコネクタは、バックプレーンボード側の複数のバックプレーン側光コネクタと、プリントボード側の複数のプリントボード側光コネクタとを接続する、光コネクタアダプタを構成するプラグイン形式の光コネクタである。但し、本実施形態の清掃工具10の清掃対象となる光コネクタは、バックプレーンコネクタ以外であってもよい。
図1に示すように、バックプレーンコネクタでは、複数(ここでは6個)のバックプレーン側光コネクタ7と、複数のバックプレーン側光コネクタ7を収容するバックプレーンハウジング6とが、プラグインユニットの奥に位置するコネクタ取り付け壁(バックプレーンボード)に取り付けられている。また、バックプレーンコネクタでは、複数(ここでは6個)のプリントボード側光コネクタと、複数のプリントボード側光コネクタを収容するプリントボードハウジングとが、プリントボードに取り付けられている(不図示)。そして、プリントボードをバックプレーンボード側にスライドさせて移動させ、プリントボードハウジングをバックプレーンハウジング6に嵌合させることにより、複数の複数のバックプレーン側光コネクタ7と、複数のプリントボード側光コネクタとをそれぞれ接続することができる。なお、バックプレーン側光コネクタ7の数は、6個以外であってもよい。また、プリントボード側光コネクタの数も、バックプレーン側光コネクタ7の数に対応する数であれば、6個以外であってもよい。
図1に示すように、本実施形態では、プリントボードの代わりに基板5に清掃工具10が取り付けられている。清掃工具10は、複数(ここでは6個)のヘッド12の前側端面にテープ状の清掃体1がそれぞれ掛け回されている。そして、清掃工具10を清掃対象であるバックプレーン側光コネクタ7に近接させ、ヘッド12が収容されたハウジング(ヘッド用ハウジング19)をバックプレーンハウジング6に嵌合させることで、複数のヘッド12にそれぞれ掛け回された清掃体1をバックプレーン側光コネクタ7の接続端面に押し当て、バックプレーン側光コネクタ7を清掃することができる。
図2及び図3に示すように、清掃工具10は、ハウジング11と、ヘッド12と、供給リール13と、巻取リール14と、従動ローラ20と、仕切り部30と、通過部40と、駆動ユニット60とを有する(仕切り部30については図2及び図3では不図示であるため、図7A及び図7Bを参照)。なお、以下では、清掃工具10のハウジング11及びヘッド12以外の構成、すなわち、供給リール13と、巻取リール14と、従動ローラ20と、仕切り部30と、通過部40と、駆動ユニット60とを併せて「本体部」と呼ぶことがある。
ハウジング11は、本体部を内部に収容する部材である。なお、図2及び図3に示すように、駆動ユニット60の一部(例えば、駆動レバー61)は、ハウジング11から露出している。これにより、作業者が駆動ユニット60を手で操作することができる。また、図2に示すように、ハウジング11の上面側の部位は、蓋18として形成されている。蓋18を取り外すことにより、図3に示すように、ハウジング11に収容された本体部が露出することになる。
ハウジング11には、供給リール13及び巻取リール14を回転可能に支持するリール用回転軸16が設けられている。また、ハウジング11には、従動ローラ20を回転可能に支持する従動ローラ用回転軸17が設けられている。リール用回転軸16と従動ローラ用回転軸17とは、それぞれ軸の方向が上下方向に向くように配置されている。
ヘッド12は、清掃工具10の清掃対象である光コネクタの接続端面に清掃体1を押し当てるための部材である。ヘッド12の前側端面は、光コネクタの接続端面に清掃体1を押し当てるための押圧面である。ヘッド12の前側端面には清掃体1が掛け回されており、未使用の清掃体1がヘッド12に供給されると共に、使用済みの清掃体1がヘッド12から回収される。
本実施形態の清掃工具10の清掃対象となるバックプレーンコネクタでは、複数(ここでは6個)のバックプレーン側光コネクタ7が配置されていることを既に説明した。このため、本実施形態の清掃工具10は、バックプレーン側光コネクタ7の数に対応する複数(ここでは6個)のヘッド12を有している。複数のヘッド12は、左右方向に並んで配置されている。そして、それぞれのヘッド12毎に清掃体1が供給及び回収されることになる。但し、ヘッド12の数や配列の方向は、この限りではない。例えば、ヘッド12が1個だけ設けられていてもよい。なお、図3に示すように、複数のヘッド12は、ヘッド用ハウジング19に収容されている。
供給リール13は、ヘッド12に未使用の清掃体1を供給するための部材である。供給リール13には、予め未使用の清掃体1が巻かれている。また、供給リール13は、ハウジング11に設けられたリール用回転軸16によって回転可能に支持されている。供給リール13は、巻取リール14に対して下側に配置されている。但し、供給リール13が巻取リール14に対して上側に配置されていても良い。清掃体1がヘッド12の側から引っ張られると、清掃体1の張力によって供給リール13が回転して、供給リール13から清掃体1がヘッド12に供給されることになる。
巻取リール14は、ヘッド12から回収した使用済みの清掃体1を巻き取るための部材である。また、巻取リール14は、ハウジング11に設けられたリール用回転軸16によって回転可能に支持されている。巻取リール14は、供給リール13に対して上側に配置されている。但し、巻取リール14が供給リール13に対して下側に配置されていても良い。駆動ユニット60によって巻取リール14が回転すると、巻取リール14にヘッド12から回収した使用済みの清掃体1が巻き取られることになる。
図3に示すように、本実施形態の清掃工具10は、ヘッド12に清掃体1を供給する供給リール13と、当該ヘッド12から回収された当該清掃体1を巻き取る巻取リール14との組を、複数組(ここでは、6組)有している。なお、供給リール13と巻取リール14との組の数は、ヘッド12の数に対応していれば、6組以外であってもよい。これにより、複数のヘッド12毎に清掃体1を供給し、回収することができる。
また、図3に示すように、本実施形態の清掃工具10では、ヘッド12に清掃体1を供給する供給リール13と、当該ヘッド12から回収された当該清掃体1を巻き取る巻取リール14とは、共通の回転軸(リール用回転軸16)に配置されている。これにより、リール用回転軸16に垂直な面に占める清掃工具10の面積を小さくでき、清掃工具10の小型化を図ることができる。また、共通のリール用回転軸16に配置された供給リール13と巻取リール14とは、清掃体1を搬送する際に、同じ方向(ここでは上側から下側を見たときに時計回り)に回転する。これにより、回転する際の供給リール13と巻取リール14との間の摩擦による抵抗を抑制することができる。但し、共通のリール用回転軸16に配置された供給リール13と巻取リール14とは、清掃体1を搬送する際に、互いに異なる方向に回転可能であってもよい。
従動ローラ20は、供給リール13とヘッド12との間(清掃体1の供給路3)、又は、ヘッド12と巻取リール14との間(清掃体1の回収路4)で清掃体1を搬送する際に、従動回転しながら清掃体1を誘導する部位である。供給リール13とヘッド12との間で清掃体1を誘導する従動ローラ20が供給側従動ローラ21であり、ヘッド12と巻取リール14との間で清掃体1を誘導する従動ローラ20が回収側従動ローラ22である。仕切り部30は、清掃体1の供給路3と、清掃体1の回収路4とを仕切る部材である。通過部40は、清掃体1を通過させることで、清掃体1の折れ曲がりを直す部材である。駆動ユニット60は、巻取リール14に清掃体1を巻き取るための駆動力(回転力)を発生させる部材である。従動ローラ20と、仕切り部30と、通過部40と、駆動ユニット60との詳細については、後述する。
<清掃体1の搬送経路>
図4A及び図4Bは、清掃体1が搬送される様子を示す説明図である。
清掃工具10を用いて光コネクタを清掃するとき、作業者は、清掃工具10を光コネクタに近接させ、光コネクタの接続端面にヘッド12に掛け回された清掃体1を押し付けて、その状態で駆動ユニット60を駆動させる。駆動ユニット60が駆動されると、巻取リール14が清掃体1の巻取方向に回転し、これにより、使用済みの清掃体1が巻取リール14に巻き取られると共に、巻き取り長さに相当する長さの未使用の清掃体1が供給リール13から供給されることになる。
以下では、清掃体1の搬送方向に従って搬送経路を説明する。図4A及び図4Bでは、清掃工具10が有する複数のヘッド12の内、最も左側に位置するヘッド12に搬送される清掃体1の搬送経路を示している。図4A及び図4Bでは、その他のヘッド12に搬送される清掃体1の図示を省略している。
図4Aに示すように、未使用の清掃体1の供給路3は、供給リール13から出発する。清掃体1の供給路3の途中には、供給側従動ローラ21が配置されている。供給側従動ローラ21は、従動回転しながら清掃体1をヘッド12の方へ誘導する。このとき、供給リール13から送られた清掃体1は、供給側従動ローラ21に対して右側から、供給側従動ローラ21に接触することになる。そして、ヘッド12に誘導された清掃体1は、ヘッド12の前側端面において右側から左側へと掛け回される。ヘッド12の前側端面に掛け回された清掃体1は、光コネクタの接続端面に押し当てられることで、光コネクタの接続端面を清掃する。
また、図4Aに示すように、使用済の清掃体1の回収路4では、清掃体1は、回収側従動ローラ22へと搬送される。清掃体1の回収路4の途中には、回収側従動ローラ22が配置されている。回収側従動ローラ22は、従動回転しながら清掃体1を巻取リール14の方へ誘導する。このとき、ヘッド12から回収された清掃体1は、回収側従動ローラ22に対して左側から、回収側従動ローラ22に接触することになる。なお、図4Aに示すように、清掃体1が巻取リール14に巻き取られる直前において、清掃体1は通過部40を通過する。但し、清掃体1の供給路3や回収路4は、上記以外であってもよい。例えば、清掃体1の供給路3において、清掃体1が供給側従動ローラ21に対して左側から接触し、清掃体1の回収路4において、清掃体1が回収側従動ローラ22に対して右側から接触してもよい。
図4Bは、上記の清掃体1の搬送経路(供給路3及び回収路4)を、右側から左側の方向で見たときの図である。また、図4Bの上側には、従動ローラ20の部分をを拡大した図を示している。上記で説明した清掃体1の搬送経路について、清掃体1の上下方向の位置に着目すると、清掃体1は、上下方向の位置を徐々に調整しながら、供給リール13から巻取リール14まで搬送される。すなわち、供給リール13と巻取リール14とが共通の回転軸であるリール用回転軸16の軸方向(上下方向)に並んで配置されているため、供給リール13から巻取リール14まで搬送される間に、清掃体1の上下方向の位置が下側(供給リール13側)から上側(巻取リール14側)へ調整されることになる。したがって、搬送経路の途中に設けられている従動ローラ20では、清掃体1が従動ローラ20に対して上下方向にずれやすい状態となっている。すなわち、図4Bの上側に示した拡大図に示すように、供給路3の途中に配置された供給側従動ローラ21において、清掃体1は上側(巻取リール14側)に移動しようとする向きに力が付与されているので、清掃体1は供給側従動ローラ21に対して上方向にずれやすい状態となっている。また、図4Bの上側に示した拡大図に示すように、回収路4の途中に配置された回収側従動ローラ22において、清掃体1は下側(供給リール13側)に移動しようとする向きに力が付与されているので、清掃体1は回収側従動ローラ22に対して下方向にずれやすい状態となっている。
<従動ローラ20>
・構成
図5Aは、本実施形態の従動ローラ20の断面図である。図5Bは、本実施形態の従動ローラ20で清掃体1が誘導される様子を示す説明図である。
以下では、前述の図4A及び図4Bも参照しながら、従動ローラ20の詳細について説明する。従動ローラ20は、供給リール13とヘッド12との間(清掃体1の供給路3)、又は、ヘッド12と巻取リール14との間(清掃体1の回収路4)で清掃体1を搬送する際に、従動回転しながら清掃体1を誘導することを既に説明した。図4Aに示すように、従動ローラ20は、供給路3の途中又は回収路4の途中に設けられることで、従動ローラ20を境に清掃体1が搬送される方向を変換することができる。このとき、従動ローラ20が従動回転することで、清掃体1が搬送される方向を変換する際に、清掃体1と従動ローラ20の外周面との間の摩擦を低減することができる。
従動ローラ20は、供給側従動ローラ21と、回収側従動ローラ22とを有する。以下では、供給側従動ローラ21又は回収側従動ローラ22のいずれか一方を、単に「従動ローラ20」と呼ぶことがある。また、供給側従動ローラ21及び回収側従動ローラ22に共通の部材・部位を指すときに、供給側従動ローラ21及び回収側従動ローラ22の両方のことを指して単に「従動ローラ20」と呼ぶことがある。
図4Aに示すように、本実施形態の清掃工具10は、清掃体1の供給路3に配置された供給側従動ローラ21と、当該清掃体1の回収路4に配置された回収側従動ローラ22との組を、複数組(ここでは、6組)有している。なお、供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22との組の数は、ヘッド12の数に対応していれば、6組以外であってもよい。これにより、複数のヘッド12毎に清掃体1を誘導することができる。また、1つの清掃体1の供給路3に着目した場合、図4Aに示す清掃工具10では、1個の供給側従動ローラ21のみが配置されている。但し、例えば、1つの清掃体1の供給路3において複数の供給側従動ローラ21が配置されてもよい。同様に、1つの清掃体1の回収路4において複数の回収側従動ローラ22が配置されてもよい。これにより、清掃体1が搬送される方向を複数回変換することができ、清掃体1の搬送経路の自由度を増すことができる。
なお、図5Aに示すように、本実施形態の清掃工具10では、同一の清掃体1の搬送経路における供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とは、共通の回転軸(従動ローラ用回転軸17)に配置されている。これにより、従動ローラ用回転軸17に垂直な面に占める清掃工具10の面積を小さくでき、清掃工具10の小型化を図ることができる。また、図5Bに示すように、共通の従動ローラ用回転軸17に配置された供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とは、清掃体1を誘導する際に、同じ方向(ここでは上側から下側を見たときに反時計回り)に回転する。これにより、回転する際の供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22との間の摩擦による抵抗を抑制することができる。
共通の従動ローラ用回転軸17に配置された供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とは、清掃体1を誘導する際に、互いに異なる方向に回転可能であってもよい。これによっても、清掃体1の搬送経路の自由度を増すことができる。すなわち、図4Aに示すように、供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とは、共通の従動ローラ用回転軸17に配置されているため、ヘッド12から回収側従動ローラ22までの清掃体1の搬送の向き(ここでは、後向き)は、供給側従動ローラ21からヘッド12までの清掃体1の搬送の向き(ここでは、前向き)に対して反対方向となる。供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とが同じ方向に回転する場合であれば、図5Bに示すように、清掃体1は、供給側従動ローラ21に対して右側から供給側従動ローラ21に接触し、回収側従動ローラ22に対して左側から回収側従動ローラ22に接触する。このように、供給路3の清掃体1と回収路4の清掃体1とが従動ローラ20に対して互いに反対の方向から従動ローラ20に接触することで、清掃体1を誘導する際に供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とが同じ方向に回転することが可能となる。これに対し、供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とが互いに異なる方向に回転可能であれば、供給路3の清掃体1と回収路4の清掃体1とが従動ローラ20に対して同じ方向から接触することも可能となる。このようにして、清掃体1の搬送経路の自由度を増すことが可能となる。
供給側従動ローラ21は、供給路3で清掃体1を誘導する従動ローラ20である。図5Aに示すように、供給側従動ローラ21は、ハウジング11に設けられた従動ローラ用回転軸17によって回転可能に支持されている。供給側従動ローラ21は、回収側従動ローラ22に対して下側に配置されている。図4Bに示すように、供給側従動ローラ21の回収側従動ローラ22に対する上下方向の位置は、供給リール13の巻取リール14に対する上下方向の位置と同じである。これにより、供給リール13と供給側従動ローラ21との間の清掃体1の搬送経路において、清掃体1の上下方向の位置を調整する必要がなくなる。なお、供給側従動ローラ21の回収側従動ローラ22に対する上下方向の位置が、供給リール13の巻取リール14に対する上下方向の位置と同じであれば、供給側従動ローラ21は、回収側従動ローラ22に対して上側に配置されていてもよい。
図5Aに示すように、供給側従動ローラ21は、供給側円筒部23と、供給側フランジ部24とを有する。供給側円筒部23は、清掃体1のテープ面2と接触する部位である。供給側フランジ部24は、供給側円筒部23から突出した部位である。供給側フランジ部24は、供給側円筒部23の上側の端部に設けられている。供給側従動ローラ21が供給側フランジ部24を有することによって、清掃体1が供給側円筒部23の上側に移動して、清掃体1が供給側円筒部23から外れることを抑制することができる。但し、供給側従動ローラ21が供給側フランジ部24を有さなくてもよい。
回収側従動ローラ22は、回収路4で清掃体1を誘導する従動ローラ20である。図5Aに示すように、回収側従動ローラ22は、ハウジング11に設けられた従動ローラ用回転軸17によって回転可能に支持されている。回収側従動ローラ22は、供給側従動ローラ21に対して上側に配置されている。なお、回収側従動ローラ22の供給側従動ローラ21に対する上下方向の位置が、巻取リール14の供給リール13に対する上下方向の位置と同じであれば、回収側従動ローラ22は、供給側従動ローラ21に対して下側に配置されていてもよい。
図5Aに示すように、回収側従動ローラ22は、回収側円筒部25と、回収側フランジ部26とを有する。回収側円筒部25は、清掃体1のテープ面2と接触する部位である。回収側フランジ部26は、回収側円筒部25から突出した部位である。回収側フランジ部26は、回収側円筒部25の上側の端部に設けられている。回収側従動ローラ22が回収側フランジ部26を有することによって、清掃体1が回収側円筒部25の上側に移動して、清掃体1が回収側円筒部25から外れることを抑制することができる。但し、回収側従動ローラ22が回収側フランジ部26を有さなくてもよい。なお、回収側従動ローラ22において、清掃体1は回収側従動ローラ22に対して下方向にずれやすい状態となっているので(図4Bの上側に示した拡大図を参照)、回収側従動ローラ22における回収側フランジ部26の必要性は、供給側従動ローラ21における供給側フランジ部24の必要性と比べて小さい。
また、図5Aに示すように、供給側フランジ部24の側面には凹部27が設けられている。凹部27は、回収側従動ローラ22の回収側円筒部25の下側の端部が挿入される部位である。なお、図5Aに示すように、凹部27に挿入される回収側円筒部25の端部の外周面と、当該外周面に対向する凹部27の内周面との間には隙間Gが形成されている(図5Aの右側に示した拡大図を参照)。これにより、供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とが互いに異なる方向に回転する際に、供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22との間の摩擦による抵抗を抑制することができる。なお、図5Bに示すように、回収側円筒部25に接触する清掃体1は、供給側フランジ部24の上側を越えて搬送されるので、隙間Gに清掃体1の下側の縁が入り込むことは抑制されている。
・第1比較例
図6Aは、第1比較例の従動ローラ20の断面図である。
第1比較例の従動ローラ20では、供給側円筒部23の上下両側に供給側フランジ部24が設けられている。これにより、清掃体1が供給側円筒部23の上側と下側との両側に移動して、清掃体1が供給側円筒部23から外れることを抑制することができる。また、第1比較例の従動ローラ20では、回収側円筒部25の上下両側にも回収側フランジ部26が設けられている。これにより、清掃体1が回収側円筒部25の上側と下側との両側に移動して、清掃体1が回収側円筒部25から外れることを抑制することができる。但し、第1比較例では、供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とを合わせた上下方向(清掃体1の幅方向)の寸法が、本実施形態の供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とを合わせた上下方向の寸法と比較して、フランジ部(供給側フランジ部24及び回収側フランジ部26)の厚みの分だけ大きくなる。また、第1比較例では、供給路3における清掃体1と、回収路4における清掃体1との間隔も、本実施形態と比較して、フランジ部(供給側フランジ部24及び回収側フランジ部26)の厚みの分だけ大きくなる。したがって、第1比較例では、本実施形態と比較して、清掃体1は供給側従動ローラ21に対して上方向によりずれやすくなり、同様に清掃体1は回収側従動ローラ22に対して下方向によりずれやすくなる。これにより、図6Aの破線に示す供給路3の清掃体1のように、清掃体1が従動ローラ用回転軸17とは反対の側(外側)に折れ曲がることや、図6Aの破線に示す回収路4の清掃体1のように、清掃体1が回収側フランジ部26を乗り越えて下側に脱落するおそれが増大してしまう。
・第2比較例
図6Bは、第2比較例の従動ローラ20の断面図である。
第2比較例の従動ローラ20では、供給側円筒部23の上側のみに供給側フランジ部24が設けられ、回収側円筒部25の上側のみに回収側フランジ部26が設けられている。このため、第1比較例の従動ローラ20と比較して、供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22とを合わせた上下方向(清掃体1の幅方向)の寸法を、フランジ部(供給側フランジ部24及び回収側フランジ部26)の厚みの分だけ小さくすることができる。したがって、第1比較例の従動ローラ20と比較して、清掃体1の供給側従動ローラ21に対する上方向へのずれやすさを抑制し、同様に清掃体1の回収側従動ローラ22に対する下方向へのずれやすさを抑制することができる。したがって、清掃体1が従動ローラ用回転軸17とは反対の側(外側)に折れ曲がることや、清掃体1が回収側フランジ部26を乗り越えて下側に脱落することを抑制することができる。
しかし、第2比較例の従動ローラ20では、供給側フランジ部24の側面に凹部27が設けられていない。このため、回収側従動ローラ22の回収側円筒部25の端部が供給側従動ローラ21側に挿入されていない。したがって、供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22との間に隙間が存在することになる。このため、図6Bに示すように、この隙間に清掃体1が入り込んで清掃体1の幅方向の下側の縁が従動ローラ用回転軸17の側(内側)に折れ曲がるおそれがある。
これに対し、前述の図5Aに示すように、本実施形態の従動ローラ20では、供給側従動ローラ21の凹部27に回収側従動ローラ22の回収側円筒部25の下側の端部が挿入されることにより、搬送される清掃体1が供給側従動ローラ21と回収側従動ローラ22との隙間に入り込んで、清掃体1の縁が折れ曲がることを抑制することができる。つまり、供給側従動ローラ21の凹部27に回収側従動ローラ22の回収側円筒部25の下側の端部が挿入されているので、回収路4における清掃体1の幅方向の下側の縁が従動ローラ用回転軸17の側(内側)に折れ曲がろうとしても、回収側円筒部25の外周面が清掃体1の折れ曲がりを規制することになる。したがって、本実施形態の従動ローラ20では、清掃体1が入り込むような従動ローラ20同士の隙間が設けられていない。すなわち、回収路4における清掃体1の幅方向の下側の縁が従動ローラ用回転軸17の側(内側)に折れ曲がることを抑制することができる。
なお、供給路3における清掃体1では、ヘッド12の直前に設けられた開口28(図3及び図4Aを参照)に挿通されることによっても、清掃体1の折れ曲がりを直すことができる。しかし、回収路4における清掃体1が回収側従動ローラ22において折れ曲がった場合、このような開口28に挿通されることが無いまま、巻取リール14に巻き取られることになる。そこで、回収側従動ローラ22が供給側従動ローラ21に対して上側に配置され、供給側フランジ部24の側面に凹部27が設けられることで、特に回収路4における清掃体1の幅方向の下側の縁が従動ローラ用回転軸17の側の側に折れ曲がることを抑制できる。しかし、供給側従動ローラ21が回収側従動ローラ22に対して上側に配置され、回収側フランジ部26の側面に凹部27が設けられることで、供給路3における清掃体1の幅方向の下側の縁が従動ローラ用回転軸17の側に折れ曲がることも抑制できる。但し、前述したように供給路3における清掃体1は、ヘッド12の直前に設けられた開口28によっても、清掃体1の折れ曲がりを直すことができる。このため、供給路3における清掃体1の幅方向の下側の縁が従動ローラ用回転軸17の側に折れ曲がることを抑制する必要性は、回収路4における清掃体1の幅方向の下側の縁が従動ローラ用回転軸17の側に折れ曲がることを抑制する必要性に比べて小さい。
<仕切り部30>
図7A及び図7Bは、本実施形態の仕切り部30を示す説明図である。
前述の図6A(第1比較例)の破線に示す回収路4の清掃体1のように、下側の回収側フランジ部26を乗り越えて脱落してしまうことは、本実施形態の従動ローラ20でも同様に起こり得る。すなわち、本実施形態の回収側従動ローラ22では、回収側円筒部25の下側の端部に回収側フランジ部26が形成されていないが、回収路4の清掃体1が、回収側従動ローラ22の下に位置する供給側従動ローラ21の供給側フランジ部24を乗り越えて脱落してしまうおそれがある。本実施形態の従動ローラ20では、第2比較例と同様に、供給側円筒部23の上側のみに供給側フランジ部24が設けられ、回収側円筒部25の上側のみに回収側フランジ部26が設けられている。このため、本実施形態の従動ローラ20では、第1比較例の従動ローラ20と比較して、供給路3における清掃体1と、回収路4における清掃体1との間隔は小さい。また、本実施形態の従動ローラ20では、第1比較例の従動ローラ20と比較して、清掃体1の供給側従動ローラ21に対する上方向へのずれやすさや、清掃体1の回収側従動ローラ22に対する下方向のずれやすさも小さくなっている。ところが、本実施形態の清掃工具10では、ヘッド12に掛け回された清掃体1を光コネクタの接続端面に押し当てた際、ヘッド12がプッシュバックする。このとき、ヘッド12に掛け回されている清掃体1がゆるむことで、回収路4の清掃体1が供給側フランジ部24を乗り越えて下側に脱落しやすくなることがある。そこで、本実施形態の仕切り部30は、このような回収路4の清掃体1が供給側フランジ部24を乗り越えて下側に脱落することを抑制することができる。また、同様に、供給路3の清掃体1が供給側フランジ部24を乗り越えて上側に脱落することも抑制することができる。
仕切り部30は、仕切り部材31と、仕切り部材支持部32とを有する。
仕切り部材31は、清掃体1の供給路3と、清掃体1の回収路4とを仕切る部位である。図7A及び図7Bに示すように、仕切り部材31は、ワイヤ状に形成されている。そして、このようにワイヤ状に形成された仕切り部材31を上下方向(従動ローラ用回転軸17の軸方向)から見たときに、仕切り部材31は、清掃体1の搬送方向と交差する方向に形成されている。そして、仕切り部材31は、清掃体1の回収路4において、回収側従動ローラ22の下流側に設けられている。これにより、清掃体1が供給側従動ローラ21の供給側フランジ部24を乗り越えることで清掃体1が供給側従動ローラ21又は回収側従動ローラ22から脱落することを抑制することができる。なお、図7Aに示すように、仕切り部材31は、複数(ここでは、6個)の供給路3の清掃体1と、複数(ここでは、6個)の回収路4の清掃体1とを仕切る一体的に形成された部材である。これにより、複数の搬送機構を有する清掃工具10であっても、清掃体1が供給側フランジ部24を乗り越えることで、清掃体1が供給側従動ローラ21又は回収側従動ローラ22から脱落することを、1つの仕切り部30で抑制することができる。
仕切り部材支持部32は、仕切り部材31を支持する部位である。図7A及び図7Bに示すように、ワイヤ状に形成された仕切り部材31の両側の端部を支持する。図7Bに示すように、仕切り部材支持部32が仕切り部材31を支持することにより、仕切り部材31の上下方向(従動ローラ用回転軸17の軸方向)における位置が、供給側従動ローラ21と、回収側従動ローラ22との間に設けられることになる。
<通過部40>
・構成
図8Aは、本実施形態の通過部40周辺を拡大した説明図である。図8Bは、本実施形態の通過部40の正面図である。図9Aは、比較例の清掃工具10において、縁が折れ曲がった清掃体1が搬送される様子を示す図である。図9Bは、本実施形態の清掃工具10において、縁が折れ曲がった清掃体1が搬送される様子を示す図である。なお、図9A及び図9Bでは、回収側従動ローラ22において縁が折れ曲がった清掃体1の断面図を示すと共に、それよりも上流の回収路4の清掃体1を不図示としている。また、図9A及び図9Bでは、供給路3の清掃体1も不図示としている。
前述の本実施形態の従動ローラ20では、回収路4における清掃体1の幅方向の下側の縁が従動ローラ用回転軸17の側(内側)に折れ曲がることを抑制することができる。しかし、前述の図6A(第1比較例)の破線に示す供給路3の清掃体1のように、従動ローラ用回転軸17とは反対の側(外側)に折れ曲がることは、本実施形態の従動ローラ20でも起こり得る。
図9Aに示す比較例の清掃工具10では、供給側円筒部23の上側の端部に設けられた供給側フランジ部24において、回収路4の清掃体1が従動ローラ用回転軸17とは反対の側(外側)に折れ曲がっている。そして、このように縁が折れた清掃体1が巻取リールに巻き取られると、巻取リール14に巻き取られた清掃体1が嵩張ってしまい、巻取リール14に巻き取られた清掃体1の巻き取り径が早期に大きくなってしまう。比較例の清掃工具10では、使用済みの清掃体1が巻取リール14に巻き取られると共に、巻き取り長さに相当する長さの未使用の清掃体1が供給リール13から供給される(不図示)。このため、巻取リール14に巻き取られた清掃体1の径が早期に大きくなってしまうと、巻き取り長さに相当する長さの未使用の清掃体1が余分に供給されてしまうことになる。そこで、本実施形態の清掃工具10では、回収路4の清掃体1を通過部40に挿通させることにより、縁が折れ曲がった清掃体1が巻取リール14に巻き取られることを抑制することができる。
図9Bに示すように、本実施形態の清掃工具10では、通過部40が、回収路4における回収側従動ローラ22と巻取リール14との間に設けられている。さらに、通過部40は、回収路4において最も下流(巻取リール14側)に配置されている回収側従動ローラ22と、巻取リール14との間に設けられている。これにより、縁が折れ曲がった清掃体1が巻取リール14に巻き取られることを抑制することができる。
図8Bに示すように、通過部40は、複数(ここでは、2本)のピン41(ピン41A及びピン41B)と、ピン支持部42とを有する。ピン41は、清掃体1が挿通するスリット43を形成する部材である。ピン41は、ピン41Aとピン41Bとを有する。図8Bに示すように、清掃体1が手前から奥に搬送される向きにピン41を見たときに、左側に位置するピン41がピン41Aであり、右側に位置するピン41がピン41Bである。ピン41Aとピン41Bとは、ピン支持部42によって支持されている。ピン41Aとピン41Bとは、ピン支持部42に設けられた挿入部に挿入されることで、ピン41Aとピン41Bとがピン支持部42に対して固定される。ピン41Aとピン41Bとの間には、スリット43が形成されている。スリット43は、清掃体1が挿通する部位であり、図8Bに示すように、縁が折れ曲がった清掃体1がスリット43を挿通することにより、ピン41Aの外周部とピン41Bの外周部とで清掃体1が扱かれて、清掃体1の折れ曲がりを直すことができる。これにより、縁が折れ曲がった清掃体1が巻取リール14に巻き取られることを抑制することができる。なお、以下では、ピン41Aを第1のピンと、ピン41Bを第2のピンと呼ぶことがある。
本実施形態の通過部40では、スリット43の幅は、スリット43に挿通される清掃体1の厚さ以上であり、スリット43に挿通される清掃体1の厚さの2倍未満である。但し、スリット43の幅がスリット43に挿通される清掃体1の厚さの2倍以上であってもよい。このような場合でも、清掃体1がスリット43を通過する時に、清掃体1がピン41Aの外周部又はピン41Bの外周部によって扱かれて、清掃体1の折れ曲がりを直すことができるからである。
ピン支持部42は、ピン41Aとピン41Bとを支持する部材である。ピン支持部42は、ハウジング11に固定されている。なお、ピン支持部42は、ハウジング11と一体的に形成されてもよい。したがって、ピン41Aとピン41Bとが、ピン支持部42に対して固定されることにより、ピン41Aとピン41Bとは、ハウジング11に対しても固定されることになる。
図10Aは、巻き取り前半で清掃体1が通過部40を通過する様子を示す説明図である。図10Bは、巻き取り後半で清掃体1が通過部40を通過する様子を示す説明図である。
巻き取り前半とは、巻取リール14で清掃体1を巻き取り始めてから、所定の時点までの期間である。巻取リール14で清掃体1を巻き取り始める時点では、巻取リール14における清掃体1の巻き取り径が最小である。例えば、清掃工具10の組立(製造)時点、すなわち清掃工具10を未だ一度も使用していない時点では、巻取リール14における清掃体1の巻き取り径が最小となっている。また、巻き取り後半とは、当該所定の時点から、巻取リール14で清掃体1を全て巻き取り終えるまでの期間である。巻取リール14で清掃体1を全て巻き取り終える時点では、巻取リール14における清掃体1の巻き取り径が最大である。例えば、供給リール13から未使用の清掃体1を全て供給し、これ以上清掃工具10を使用することができなくなった時点では、巻取リール14における清掃体1の巻き取り径が最大となっている。なお、以下では、巻き取り前半を第1の期間と、巻き取り後半を第2の期間と呼ぶことがある。
図10Aに示すように、巻き取り前半では、清掃体1がピン41Aに接触しながら搬送されている。また、図10Bに示すように、巻き取り後半では、清掃体1がピン41Bに接触しながら搬送されている。本実施形態の清掃工具10では、巻取リール14で清掃体1を巻き取り始めてから、巻取リール14で清掃体1を全て巻き取り終えるまで、巻取リール14における清掃体1の巻き取り径は徐々に大きくなる。このため、通過部40から巻取リール14までの清掃体1の搬送方向は、徐々に変わっていくことになる。具体的には、図10Aに示す巻き取り前半から、図10Bに示す巻き取り後半にかけて、通過部40から巻取リール14まで清掃体1が搬送される方向は、徐々に右側に向くように変わっていくことになる。したがって、巻き取り前半では、清掃体1がピン41Aに接触しながら搬送されている状態が、所定の時点を境にして、巻き取り後半では、清掃体1がピン41Bに接触しながら搬送されている状態に変わることになる。
ここで、仮に、巻き取り前半から巻き取り後半にかけて清掃体1が一方のピン41(ピン41A又はピン41B)のみに接触しながら搬送されるようにするためには、通過部40の配置が問題となる。すなわち、巻き取り前半から巻き取り後半にかけて、通過部40から巻取リール14までの清掃体1の搬送方向が徐々に右側に向くように変わっていくことを考慮すると、例えば清掃体1がピン41Aのみに接触しながら搬送されるようにするためには、通過部40は、図10A及び図10Bに示す本実施形態の清掃工具10と比べて右側に離して配置しておく必要がある。この場合、回収側従動ローラ22から通過部40を経て巻取リール14までの清掃体1の搬送経路が長くなってしまう。一方、清掃体1がピン41Bのみに接触しながら搬送されるようにするためには、通過部40は、図10A及び図10Bに示す本実施形態の清掃工具10と比べて左側に離して配置しておく必要がある。この場合でも、回収側従動ローラ22から通過部40を経て巻取リール14までの清掃体1の搬送経路が長くなってしまう。しかし、本実施形態の清掃工具10では、巻き取り前半(第1の期間)では、清掃体1がピン41A(第1のピン)に接触しながら搬送され、巻き取り後半(第2の期間)では、清掃体1がピン41B(第2のピン)に接触しながら搬送される。これにより、清掃体1の巻き取り径に関わらず、回収側従動ローラ22から通過部40を経て巻取リール14までの清掃体1の搬送経路を短くすることができる。
・第1変形例
図11Aは、第1変形例の通過部40の説明図である。
前述の本実施形態の通過部40は、複数のピン41により、清掃体1が挿通するスリット43が形成されていた。しかし、清掃体1が挿通するスリット43は、複数のピン41以外で形成されてもよい。図11Aに示す第1変形例の通過部40は、スリット43を有する板部材で形成されている。これによっても、縁が折れ曲がった清掃体1がスリット43を挿通することにより、清掃体1の折れ曲がりを直すことができる。したがって、縁が折れ曲がった清掃体1が巻取リール14に巻き取られることを抑制することができる。
また、前述の本実施形態の通過部40は、ピン支持部42により、スリット43を形成する複数のピン41がハウジング11に固定されていた。しかし、通過部40は、ハウジング11に固定されていなくてもよい。すなわち、図11Aの下側に示す説明図のように、第1変形例の通過部40は、回収側従動ローラ22と巻取リール14との間に設けられているが、ハウジング11に固定されていない。第1変形例の通過部40は、回収路4の清掃体1の搬送方向に従って、巻取リール14側に移動可能である。但し、第1変形例の通過部40は、巻取リール14に接触することによって、位置が安定することになる。
・第2変形例
図11Bは、第2変形例の通過部40の説明図である。
図11Bに示す第2変形例の通過部40は、図11Aに示す第1変形例の通過部40と同様に、スリット43を有する板部材で形成されている。但し、第2変形例の通過部40では、弾性部材44が、通過部40とハウジング11との間に設けられている。このため、通過部40を通過する清掃体1が、一方向に張力を付加されることになる。そして、縁が折れ曲がった清掃体1が一方向に張力を付加されつつ、通過部40のスリット43に挿通されることで、より効果的に清掃体1の折れ曲がりを直すことができる。なお、弾性部材44は、スプリングや板ばねで形成されている。
<駆動ユニット60>
図12A及び図12Bは、本実施形態の駆動ユニット60の斜視図である。図12Aは、上側から本実施形態の駆動ユニット60を見下ろしたときの斜視図である。図12Bは、下側から本実施形態の駆動ユニット60を見上げたときの斜視図である。
駆動ユニット60は、巻取リール14に清掃体1を巻き取るための駆動力(回転力)を発生させる機構として、変換機構63と、伝動機構64と、逆転防止機構65とを有する。
変換機構63は、駆動レバー61の駆動回転軸62を中心とする一定角度内の回転運動(以下、「円弧運動」と呼ぶことがある)を、伝動機構64の回転運動に変換する機構である。なお、駆動レバー61の円弧運動では、駆動回転軸62を中心とする時計回り及び反時計回りの回転運動を往復する回転運動(揺動運動)も含まれる。本実施形態の清掃工具10では、変換機構63は、ラックアンドピニオン機構によって構成されており、ラック66と、ピニオン67とを有する。ラック66は、駆動レバー61の円弧部分の内側に設けられた歯車であり、駆動回転軸62を中心とする円弧運動を行う。ピニオン67は、伝動機構64の側に設けられた円形歯車である。ピニオン67は、ラック66が円弧運動をすると、伝動機構64の回転軸を中心とした回転運動をする。
伝動機構64は、ピニオン67の回転運動を伝動車68の回転運動に伝動する機構である。伝動機構64は、伝動爪69と、係合車70とを有する。伝動爪69は、係合車70に係合しつつ回転することで、係合車70に回転力を伝動する部材である。伝動爪69は、ピニオン67と一体的に設けられており、ピニオン67の回転と共に伝動爪69も回転する。係合車70は、伝動爪69と係合し、伝動爪69からの回転力を受ける部材である。係合車70は、逆転防止機構65の爪車71及び伝動車68と一体的に設けられている。
逆転防止機構65は、伝動車68の回転方向を一方向(巻取リール14による清掃体1の巻取方向)に制限する機構である。つまり、逆転防止機構65は、伝動車68が、清掃体1の巻き取られる巻取方向とは逆方向に巻取リール14が回転するように駆動力を伝動させることを防止するための機構である。本実施形態の清掃工具10では、逆転防止機構65は、ラチェット機構によって構成されており、ハウジング11に取り付けられた逆止爪72と、伝動車68と一体的に設けられた爪車71(ラチェット)とを有する。清掃体1の巻き取られる巻取方向に巻取リール14が回転するように駆動力を伝動させるとき、逆止爪72は、爪車71が回転することを許容することで伝動車68が回転する。清掃体1の巻き取られる巻取方向とは逆方向に巻取リール14が回転するように駆動力を伝動させるとき、逆止爪72は、爪車71を係止することで伝動車68が回転しない。なお、本実施形態の清掃工具10における逆転防止機構65は、外歯式のラチェット機構により構成されているが、逆転防止機構65は、伝動車68の逆転を防止できる機構であれば、内歯式のラチェット機構でもよいし、ラチェット機構以外の機構でもよい。
したがって、本実施形態の清掃工具10では、巻取リール14に清掃体1が巻き取られるような回転を伝動する伝動車68に対して駆動力(回転力)を発生させる変換機構63として、ラック66と、ピニオン67とを有している。そして、ピニオン67に発生した回転力を伝動車68に伝動する伝動機構64として、伝動爪69と、係合車70とを有している。伝動車68は、係合車70と一体的に設けられているので、係合車70の回転と共に伝動車68も回転する。そして、本実施形態の清掃工具10では、伝動車68は、巻取リール14に回転力を伝動するように設けられている。さらに、前述の図3に示すように、連結ギヤ73を介することで、合計6個の巻取リール14に駆動力(回転力)を発生させている。すなわち、6個の巻取リール14に対して、伝動車68を共通にしている。そうすることで、逆転防止機構65を各巻取リール14に設ける場合と比べて、上下方向に垂直な面に占める清掃工具10の面積を小さくでき、清掃工具10の小型化を図ることができる。但し、連結ギヤ73が設けられなくてもよい。
<清掃工具10の組立方法(製造方法)>
図13は、本実施形態の清掃工具10の組立方法(製造方法)のフロー図である。
まず、作業者は、ヘッド12と、通過部40とをハウジング11に配置する(S001)。次に、作業者は、従動ローラ20を従動ローラ用回転軸17に配置する(S002)。本実施形態の清掃工具10では、複数組の従動ローラ20(供給側従動ローラ21及び回収側従動ローラ22)が設けられることになるが、従動ローラ20を一組ずつ従動ローラ用回転軸17に配置していく。なお、従動ローラ20を従動ローラ用回転軸17に配置する際は、供給側従動ローラ21を下側に配置し、回収側従動ローラ22を上側に配置する。そして、供給側従動ローラ21の凹部27に回収側従動ローラ22の回収側円筒部25の下側の端部を挿入する。従動ローラ20を従動ローラ用回転軸17に配置した後は、この後の作業において従動ローラ用回転軸17から従動ローラ20が不意に外れないように、従動ローラ20を従動ローラ用回転軸17に仮固定する。このとき、複数組の従動ローラ20を一度に仮固定するのではなく、従動ローラ20を一組ずつ従動ローラ用回転軸17に仮固定する。これにより、仮固定の部材が邪魔にならずに容易に清掃体1の配線作業を行うことができる。
次に、作業者は、清掃体1と、供給リール13と、巻取リール14とを準備する(S003)。そして、清掃体1の一方の端部を供給リール13に取り付け、清掃体1の他方の端部を巻取リール14に取り付ける。次に、作業者は、供給リール13と、巻取リール14と、駆動ユニット60とをハウジング11に配置する(S004)。そして、作業者は、供給リール13と巻取リール14とに取り付けた清掃体1を配線する(S005)。本実施形態の清掃工具10では、複数の清掃体1の搬送経路を有しているが、ハウジング11の底面に配線マーキング29(図4A参照)が施されているため、搬送経路を誤って清掃体1を配線してしまうことを抑制することができる。なお、複数の清掃体1の配線作業が全て完了してから、仕切り部30の仕切り部材31を設置する。
最後に、作業者は、通過部40に清掃体1を挿通する(S006)。例えば前述のヘッド12と、通過部40とをハウジング11に配置する工程(S001)の際に、通過部40のピン41A及びピン41Bがピン支持部42に設置されており、作業者は、清掃体1をスリット43に挿通させる。
===その他===
本実施形態の清掃工具10は、供給側フランジ部24の側面には凹部27が設けられ、供給側従動ローラ21の凹部27に回収側従動ローラ22の回収側円筒部25の下側の端部が挿入されていた。しかし、従動ローラ20がこのように形成されなくてもよい。また、仕切り部30を有さなくてもよい。
なお、供給リール13から清掃体1を供給する際に、供給リール13が回転し過ぎることによって、清掃体1がたるむおそれがある。このため、供給リール13の過回転を防止するために、回転防止機構が設けられていてもよい。
前述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 清掃体、2 テープ面、3 供給路、4 回収路、5 基板、
6 バックプレーンハウジング、7 バックプレーン側光コネクタ、
10 清掃工具、11 ハウジング、
12 ヘッド、13 供給リール、14 巻取リール、
16 リール用回転軸、17 従動ローラ用回転軸、18 蓋、
19 ヘッド用ハウジング、20 従動ローラ、21 供給側従動ローラ、
22 回収側従動ローラ、23 供給側円筒部、24 供給側フランジ部、
25 回収側円筒部、26 回収側フランジ部、27 凹部、28 開口、
29 配線マーキング、30 仕切り部、31 仕切り部材、
32 仕切り部材支持部、40 通過部、41A・41B ピン、
42 ピン支持部、43 スリット、44 弾性部材、
60 駆動ユニット、61 駆動レバー、62 駆動回転軸、
63 変換機構、64 伝動機構、65 逆転防止機構、66 ラック、
67 ピニオン、68 伝動車、69 伝動爪、70 係合車、
71 爪車、72 逆止爪、73 連結ギヤ

Claims (6)

  1. 光コネクタにテープ状の清掃体を押し当てるヘッドと、
    前記ヘッドに前記清掃体を供給する供給リールと、
    前記ヘッドから回収した前記清掃体を巻き取る巻取リールと
    記清掃体を誘導する従動ローラと、
    前記従動ローラと前記巻取リールとの間に設けられ、前記清掃体が挿通するスリットを備える通過部と
    を有し、
    前記従動ローラは、
    前記供給リールから前記ヘッドまでの搬送経路において前記清掃体を誘導する供給側従動ローラと、
    前記ヘッドから前記巻取リールまでの搬送経路において前記清掃体を誘導する回収側従動ローラと
    を備え、
    前記供給側従動ローラと前記回収側従動ローラとは、共通の回転軸に回転可能に配置されており、
    前記供給側従動ローラ及び前記回収側従動ローラのうち一方の従動ローラは、前記清掃体のテープ面と接触する第1の円筒部と、前記第1の円筒部から突出したフランジ部とを備え、他方の従動ローラは、前記清掃体の前記テープ面と接触する第2の円筒部を備えており、
    前記一方の従動ローラの前記フランジ部の側面に凹部が形成されており、前記他方の従動ローラの前記第2の円筒部の端部が前記凹部に挿入されている
    ことを特徴とする清掃工具。
  2. 請求項1に記載の清掃工具であって、
    前記清掃体を誘導する前記従動ローラを前記搬送経路において複数有しており、
    前記通過部は、前記搬送経路において最も前記巻取リール側に配置されている前記従動ローラと、前記巻取リールとの間に設けられている
    ことを特徴とする清掃工具。
  3. 請求項1又は2に記載の清掃工具であって、
    前記スリットの幅は、前記スリットに挿通される前記清掃体の厚さ以上であり、前記スリットに挿通される前記清掃体の前記厚さの2倍未満である
    ことを特徴とする清掃工具。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の清掃工具であって、
    前記通過部は、第1のピンと、第2のピンとを備え、
    前記第1のピンと前記第2のピンとの間に前記スリットを形成する
    ことを特徴とする清掃工具。
  5. 請求項4に記載の清掃工具であって、
    前記巻取リールで前記清掃体を巻き取り始めてから、前記巻取リールで前記清掃体を全て巻き取り終えるまでの期間が、所定の時点を境に、前記清掃体を巻き取り始める時点を含む第1の期間と、前記清掃体を全て巻き取り終える時点を含む第2の期間とで構成される場合に、
    前記第1の期間では、前記清掃体が前記第1のピンに接触しながら搬送され、
    前記第2の期間では、前記清掃体が前記第2のピンに接触しながら搬送される
    ことを特徴とする清掃工具。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の清掃工具であって、
    前記従動ローラは、前記清掃体のテープ面と接触する円筒部と、前記円筒部から突出したフランジ部とを備える
    ことを特徴とする清掃工具。
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