JP6883702B2 - 表面実装機 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、基板が搬送される互いに平行な2つのレーンを有する表面実装機に関する。
従来、基板が搬送される互いに平行な2つのレーンを有する表面実装機において、複数の実装方式を有するものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)
例えば、特許文献1に記載の電子部品の実装システムには、第1搬送装置と第2搬送装置の双方によって搬送された双方の基板に対し、第1部品実装装置および第2部品実装装置がそれぞれ部品を実装する実装モード(1基板1ヘッド方式)と、第1搬送装置と第2搬送装置のいずれか一方によって搬送された基板に対し、第1部品実装装置と第2部品実装装置の双方が電子部品を実装する実装モード(1基板2ヘッド方式)とがある。
また、特許文献2に記載の電子部品の装着装置には、手前側のビームの装着ヘッドにより、手前側の部品供給装置から電子部品を取り出して、手前側の搬送装置における基板上へ装着し、奥側のビームの装着ヘッドにより、奥側の部品供給装置から電子部品を取り出して、奥側の搬送装置における基板上へ装着する実装モード(1基板1ヘッド方式)と、一方のビームの装着ヘッドが遊休状態となっている場合には、他方の搬送装置における基板へ装着されていない電子部品について遊休状態の装着ヘッドが、他方の搬送装置に近い部品供給装置から取り出して、他方の搬送装置における基板上に装着する実装モード(1基板2ヘッド方式)とがある。
特開2017−11024号公報 特許第5756345号公報
しかしながら、1基板2ヘッド方式では一方の部品実装装置(あるいは装着ヘッド)と他方の部品実装装置(あるいは装着ヘッド)とが一つの基板に同時期に部品を実装するので、二つの部品実装装置の間で干渉が起き易い。二つの部品実装装置の間で干渉が起きる場合は、一方の部品実装装置は干渉が起きなくなるまで待機しなければならない。このため時間的なロス(以下「干渉ロス」という)が発生し、生産効率が向上し難いという課題がある。
本明細書では、2つのレーンと2つのヘッド部とを有する表面実装機の生産効率を向上させる技術を開示する。
本明細書で開示する表面実装機は、基板が搬送される互いに平行な2つのレーンを有する表面実装機であって、前記2つのレーンを挟んで両側に配されており、それぞれ前記基板の搬送方向上流側の部品供給領域と下流側の部品供給領域とを有する2つの部品供給装置と、前記部品供給装置によって供給される部品を保持して前記基板に実装する2つのヘッド部と、制御部と、を備え、一の前記レーンの実装方式には、当該レーン上の作業位置に搬送された前記基板に、当該レーン側に配されている前記部品供給装置の上流側の前記部品供給領域及び下流側の前記部品供給領域で供給される前記部品を一の前記ヘッド部によって実装する1基板1ヘッド方式と、当該レーン上の上流側の作業位置に搬送された前記基板に、当該レーン側に配されている前記部品供給装置の上流側の前記部品供給領域で供給される前記部品を一方の前記ヘッド部によって実装し、この実装と並行して、前記上流側の作業位置で前記部品が実装されて当該レーンの下流側の作業位置に搬送された別の前記基板に、当該部品供給装置の下流側の前記部品供給領域で供給される前記部品を他方の前記ヘッド部によって実装する2基板2ヘッド方式と、があり、前記制御部は、一方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式によって前記部品を実装しているときに他方の前記レーンで遊休状態が発生した場合は、当該一方の前記レーンを前記2基板2ヘッド方式に切り替える。
2基板2ヘッド方式では一方のレーンのヘッド部(以下、単に「一方のヘッド部」という)と他方のレーンのヘッド部(以下、単に「他方のヘッド部」という)とが上流側と下流側とにずれて実装を行うので、1基板2ヘッド方式に比べて干渉ロスが発生し難い。このため上記の表面実装機によると、1基板1ヘッド方式と1基板2ヘッド方式とを切り替える場合に比べ、2つのレーンと2つのヘッド部とを有する表面実装機の生産効率を向上させることができる。
また、前記部品供給領域で供給される前記部品を保持して前記基板に実装し、その後に前記部品供給領域に戻る一往復動作をシーケンスと定義したとき、前記制御部には、上流側の前記部品供給領域で供給される前記部品のみを実装するシーケンスを定義したシーケンスデータと、下流側の前記部品供給領域で供給される前記部品のみを実装するシーケンスを定義したシーケンスデータとからなる1基板1ヘッド方式用のプログラムが前記レーン毎に記憶されており、前記制御部は、前記一方の前記レーンの前記1基板1ヘッド方式用のプログラムを構成している前記複数のシーケンスデータの一部を前記他方の前記レーンの前記ヘッド部に割り当てることによって当該一方の前記レーンを前記2基板2ヘッド方式に切り替えてもよい。
1基板1ヘッド方式と2基板2ヘッド方式とを切り替える場合、1基板1ヘッド方式用のプログラムと2基板2ヘッド方式用のプログラムとを予め最適化プログラムによって個別に作成しておくことが考えられる。しかしながら、通常、最適化プログラムによる計算には丸1日などの非常に長い時間を要するのでプログラムの作成コストが増大してしまう。また、1製品に対して複数のプログラムを持つことになり、管理コストや維持保守コストが負担となってくる。例えばある修正がプログラムに入った場合、2以上のプログラムを修正しなければならず、作業者の負担が増えてしまう。
上記の表面実装機によると、一方のレーンの1基板1ヘッド方式用のプログラムを構成している複数のシーケンスデータの一部を他方のヘッド部(すなわち応援する側のヘッド部)に割り当てることによって当該一方のレーンを2基板2ヘッド方式に切り替えるので、予め最適化プログラムによって2基板2ヘッド方式用のプログラムを作成しておかなくてよい。このためプログラムの作成コストを抑制できるとともに、作業者の負担を減らすことができるので管理コストや維持保守コストも抑制できる。
また、前記1基板1ヘッド方式用のプログラムは、上流側の前記部品供給領域で供給される部品を実装するシーケンスデータの数と下流側の前記部品供給領域で供給される部品を実装するシーケンスデータの数とが略同一となるように作成されているか、上流側の前記部品供給領域で供給される部品を実装する実装時間と下流側の前記部品供給領域で供給される部品を実装する実装時間とが略同一となるように作成されているか、又は、上流側の前記部品供給領域で供給される部品の数と下流側の前記部品供給領域で供給される部品の数とが略同一となるように作成されていてもよい。
上記の表面実装機によると、2基板2ヘッド方式に切り替えたときの一方のヘッド部の実装時間と他方のヘッド部の実装時間とを略同一にすることができるので、それらの実装時間が大きく異なる場合に比べて生産効率を向上させることができる。
また、前記制御部は、前記一方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式によって前記基板に前記部品を実装しているときに前記他方の前記レーンで遊休状態が発生するか否かを前記基板への前記部品の実装を開始する前に所定の生産情報に基づいて判断し、遊休状態が発生する場合は、前記部品の実装を開始する前に、前記一方の前記レーンの前記1基板1ヘッド方式用のプログラムを構成している前記複数のシーケンスデータの一部を前記他方の前記レーンの前記ヘッド部に割り当てることにより、前記一方の前記レーンで前記2基板2ヘッド方式による実装を行うための2基板2ヘッド方式用のプログラム、又は、前記他方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式による実装を行っているときは前記一方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式による実装を行い、前記他方の前記レーンが遊休状態になると前記一方の前記レーンで前記2基板2ヘッド方式による実装を行うための複合方式用のプログラムを生成してもよい。
1基板1ヘッド方式用のプログラムから2基板2ヘッド方式用のプログラムを生成するタイミングとしては、他方のレーンで遊休状態が発生したタイミングが考えられる。しかしながら、遊休状態が発生してから生成すると、一方のヘッド部(すなわち応援される側のヘッド部)の未実行のシーケンスデータがいずれも同じ部品供給領域で供給される部品を実装するシーケンスデータである場合には、2つのヘッド部が同じ部品供給領域に部品を保持しに行くことになってしまうので(すなわち部品供給領域の競合が発生してしまうので)、2基板2ヘッド方式による実装を行うことができない。
上記の表面実装機によると、遊休状態が発生する場合は基板への部品の実装(以下「基板の生産」ともいう)を開始する前に2基板2ヘッド方式用のプログラム又は複合方式用のプログラムを生成するので、他方のレーンで遊休状態が発生してから2基板2ヘッド方式用のプログラムを生成する場合に比べてより確実に2基板2ヘッド方式による実装を行うことができる。
また、前記制御部は、前記他方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式によって一の前記基板に前記部品を実装した後に次の前記基板が搬送されてくるまで前記他方の前記レーンが遊休状態になる場合は、前記複合方式用のプログラムを生成するとき、前記他方の前記レーンが遊休状態のときに前記一方の前記レーンの前記ヘッド部によって実行される複数のシーケンスデータのうち一部のシーケンスデータを前記他方の前記レーンの前記ヘッド部に割り当て、当該遊休状態のときに前記一方の前記レーンの前記ヘッド部が実行するシーケンスデータと前記他方の前記レーンの前記ヘッド部に割り当てたシーケンスデータとで前記部品供給領域が競合する場合は、前記他方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式によって前記基板に前記部品を実装する期間に前記一方の前記レーンの前記ヘッド部が当該競合するシーケンスデータを実行するように前記複合方式用のプログラムのシーケンスデータの実行順序を入れ替えてもよい。
上記の表面実装機によると、一方のヘッド部と他方のヘッド部とで部品供給領域が競合しないようにすることができるので、他方のレーンで遊休状態が発生してから2基板2ヘッド方式用のプログラムを生成する場合には2基板2ヘッド方式による実装を行うことができない場合であっても2基板2ヘッド方式による実装を行うことができる。
また、前記制御部は、前記一方の前記レーンで前記2基板2ヘッド方式によって前記基板に前記部品を実装しているときにいずれか一方の前記ヘッド部に障害が発生した場合は前記2基板2ヘッド方式による実装を終了し、当該レーンを搬送される前記基板にいずれか障害が発生していない方の前記ヘッド部によって前記部品を実装させてもよい。
上記の表面実装機によると、一方のレーンで2基板2ヘッド方式によって基板に部品を実装しているときにいずれかのヘッド部に障害が発生しても、障害が発生していない方のヘッド部を用いて基板への部品の実装を継続することができる。
また、前記ヘッド部は前記部品を保持及び解放する複数の保持部を有しており、2つの前記ヘッド部は前記保持部の数が互いに同じであってもよい。
一方のヘッド部の保持部の数と他方のヘッド部の保持部の数とが異なっていると2基板2ヘッド方式による実装を行うことができない場合がある。例えば、一方のヘッド部の保持部の数が他方のヘッド部の保持部の数より多い場合、他方のレーンで遊休状態が発生したとき、他方のヘッド部は一方のヘッド部より保持部の数が少ないことにより、一方のヘッド部によって実行されるシーケンスデータを実行できない。一方のヘッド部の保持部の数が他方のヘッド部の保持部の数より少ない場合も同様であり、一方のレーンで遊休状態が発生したとき、一方のヘッド部は他方のヘッド部より保持部の数が少ないことにより、他方のヘッド部によって実行されるシーケンスデータを実行できない。このため2基板2ヘッド方式に切り替えることができない。
上記の表面実装機によると、2つのヘッド部は保持部の数が互いに同じであるので、いずれのレーンで遊休状態が発生した場合であっても2基板2ヘッド方式に切り替えることができる。
実施形態1に係る表面実装機の上面図 ヘッドユニットを後側から見た側面図 部品実装装置の電気的構成を示すブロック図 (A)は1基板1ヘッド方式、(B)は2基板2ヘッド方式(方式A)、(C)は2基板2ヘッド方式(方式B)の模式図 1基板1ヘッド方式用のプログラムの一例を示す表の図 (A)は第1レーンだけで基板を生産する場合を示す模式図、(B)は第1レーンと第2レーンで基板を生産する場合に第2レーンにおいて一の基板の生産に要する時間が第1レーンの1/2である14Bは「第2の」でよいと思います14Bは「第2の」でよいと思います場合を示す模式図 第1レーンの1基板1ヘッド方式用のプログラムを示す表の図 第1レーンの2基板2ヘッド方式用のプログラムを示す模式図 第1レーンだけで基板を生産する場合の動作例を示す模式図 (A)は第1レーンの1基板1ヘッド方式用のプログラム、(B)は第2レーンの1基板1ヘッド方式用のプログラムを示す表の図 第1レーンの複合方式用のプログラム(シーケンスデータの実行順序入れ替え前)を示す表の図 第1レーンの複合方式用のプログラム(シーケンスデータの実行順序入れ替え後)を示す表の図 一方のレーンで1基板1ヘッド方式によって基板を生産しているときに他方のレーンが遊休状態になる場合の動作例を示す模式図 複合方式用のプログラム生成処理のフローチャート
<実施形態1>
実施形態1を図1ないし図14によって説明する。以降の説明では図1に示す左右方向をX軸方向、前後方向をY軸方向、図2に示す上下方向をZ軸方向という。また、以降の説明では図1に示す左側を上流側、右側を下流側という。また、以降の説明では同一の構成部材には一部を除いて図面の符号を省略している場合がある。
(1)表面実装機の全体構成
図1に示すように、表面実装機1はプリント基板などの基板Pが搬送される互いに平行な2つのレーンL(第1レーンL1及び第2レーンL2)を有するものであり、各レーンL上を搬送される基板Pに電子部品などの部品Eを実装する部品実装装置2と、部品テープに収容されている部品Eを部品実装装置2に供給する4つのテープ部品供給装置3(3A〜3D)とを備えている。
(1−1)部品実装装置の全体構成
部品実装装置2は基台11、第1の搬送コンベア12、第2の搬送コンベア13、図示しないバックアップ装置、第1のヘッドユニット14A(ヘッド部の一例)、第2のヘッドユニット14B(ヘッド部の一例)、ヘッド搬送部16、2つの部品撮像カメラ17、2つのノズルチェンジャ18、図3に示す制御部30などを備えている。
基台11は平面視長方形状をなすとともに上面が平坦とされている。
第1の搬送コンベア12は基板Pを第1レーンL1に沿って搬送するものであり、第2の搬送コンベア13は基板Pを第2レーンL2に沿って搬送するものである。各レーンL上には上流側の作業位置W1と下流側の作業位置W2とが設定されている。
これらの搬送コンベアの構成は実質的に同一であるのでここでは第1の搬送コンベア12を例に説明する。第1の搬送コンベア12はX軸方向に循環駆動する一対のコンベアベルト19A及び19B、コンベアベルト19A及び19Bを駆動するコンベア駆動モータ44(図3参照)などを備えている。第1の搬送コンベア12の後側のコンベアベルト19Aは前後方向に移動可能であり、基板Pの幅に応じて2つのコンベアベルト19Aと19Bとの間隔を調整できる。
図示しないバックアップ装置は各作業位置Wの下方に配されている。バックアップ装置は搬送コンベア12,13によって作業位置Wに搬送された基板Pを固定して上方に持ち上げるものである。
第1のヘッドユニット14A及び第2のヘッドユニット14Bはそれぞれ部品Eを吸着(保持の一例)及び解放する複数の実装ヘッド20を支持するものである。これらのヘッドユニット14の構成については後述する。
ヘッド搬送部16は第1のヘッドユニット14A及び第2のヘッドユニット14Bを所定の可動範囲内でX軸方向及びY軸方向に搬送するものである。ヘッド搬送部16は第1のヘッドユニット14AをX軸方向に往復移動可能に支持している第1のビーム21、第2のヘッドユニット14BをX軸方向に往復移動可能に支持している第2のビーム22、これらのビームをY軸方向に往復移動可能に支持している一対のY軸ガイドレール23、第1のヘッドユニット14AをX軸方向に往復移動させるX軸サーボモータ40A、第1のビーム21をY軸方向に往復移動させるY軸サーボモータ41A、第2のヘッドユニット14BをX軸方向に往復移動させるX軸サーボモータ40B、第2のビーム22をY軸方向に往復移動させるY軸サーボモータ41Bなどを備えている。
2つの部品撮像カメラ17は実装ヘッド20に吸着されている部品Eを下から撮像するものである。前側の部品撮像カメラ17は第1の搬送コンベア12の前側においてX軸方向に並んだ2つのテープ部品供給装置3Aとテープ部品供給装置3Bの間に配されている。後側の部品撮像カメラ17は第2の搬送コンベア13の後側においてX軸方向に並んだ2つのテープ部品供給装置3Cとテープ部品供給装置3Dの間に配されている。
2つのノズルチェンジャ18は各実装ヘッド20に着脱可能に取り付けられている吸着ノズル25(図2参照)を自動交換するためのものである。前側のノズルチェンジャ18は第1レーンL1と前側のテープ部品供給装置3との間にX軸方向に延びる姿勢で設けられており、後側のノズルチェンジャ18は第2レーンL2と後側のテープ部品供給装置3との間にX軸方向に延びる姿勢で設けられている。
次に、図2を参照して、第1のヘッドユニット14A及び第2のヘッドユニット14Bの構成について説明する。これらのヘッドユニット14の構成は実質的に同一であるのでここでは第2のヘッドユニット14Bを例に説明する。第2のヘッドユニット14Bは所謂インライン型であり、複数の実装ヘッド20がX軸方向に並んで設けられている。また、第2のヘッドユニット14Bにはこれらの実装ヘッド20を個別に昇降させるZ軸サーボモータ42(図3参照)やこれらの実装ヘッド20を一斉に軸周りに回転させるR軸サーボモータ43(図3参照)などが設けられている。
各実装ヘッド20は部品Eを吸着及び解放するものであり、ノズルシャフト24と、ノズルシャフト24の下端に着脱可能に取り付けられている吸着ノズル25(保持部の一例)とを有している。吸着ノズル25にはノズルシャフト24を介して図示しない空気供給装置から負圧及び正圧が供給される。吸着ノズル25は負圧が供給されることによって部品Eを吸着し、正圧が供給されることによってその部品Eを解放する。
なお、ここではインライン型のヘッドユニット14を例に説明するが、ヘッドユニット14は例えば複数の実装ヘッド20が円周上に配列された所謂ロータリーヘッドであってもよい。
(1−2)テープ部品供給装置
図1に示すように、テープ部品供給装置3は2つのレーンLを挟んだ両側においてX軸方向に並んで2箇所ずつ、計4箇所に配されている。これらのテープ部品供給装置3には複数のテープフィーダ26がX軸方向に横並び状に整列して取り付けられている。各テープフィーダ26は複数の部品Eが収容された部品テープ(不図示)が巻回されたリール(不図示)、及び、リールから部品テープを引き出す電動式の送出装置(不図示)等を備えており、搬送コンベア側の端部に設けられた部品供給位置から部品Eを1つずつ供給する。
X軸方向に並んでいる2つのテープ部品供給装置3は部品供給装置の一例である。すなわち、本実施形態では1つの部品供給装置が2つのテープ部品供給装置3によって構成されている。上流側のテープ部品供給装置3が部品Eを供給する領域は上流側の部品供給領域の一例であり、下流側のテープ部品供給装置3が部品Eを供給する領域は下流側の部品供給領域の一例である。
なお、2つのレーンLを挟んで同じ側に配されている二つのテープ部品供給装置3は左右方向に長い一つのテープ部品供給装置によって構成されてもよい。その場合、そのテープ部品供給装置において左右方向の概ね中心より左側が上流側の部品供給領域に相当し、右側が下流側の部品供給領域に相当する。
また、ここでは部品供給装置としてテープ部品供給装置3を例に説明するが、部品供給装置は部品Eが載置されているトレイを供給するものであってもよいし、半導体ウェハを供給するものであってもよい。
(2)部品実装装置の電気的構成
図3に示すように、部品実装装置2は制御部30及び操作部37を備えている。制御部30は演算処理部31、モータ制御部32、記憶部33、画像処理部34、外部入出力部35、フィーダ通信部36などを備えている。
演算処理部31はCPU、ROM、RAMなどを備えており、ROMに記憶されている制御プログラムを実行することによって部品実装装置2の各部を制御する。なお、演算処理部31はCPUに替えて、あるいはCPUに加えてASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などを備えていてもよい。
モータ制御部32は演算処理部31の制御の下でX軸サーボモータ40、Y軸サーボモータ41、Z軸サーボモータ42、R軸サーボモータ43、コンベア駆動モータ44などの各モータを回転させる。
記憶部33には各種のデータが記憶されている。各種のデータには基板Pの生産に関する各種の情報(以下、「生産情報」という)、レーン毎の1基板1ヘッド方式用のプログラム等が含まれる。
画像処理部34は部品撮像カメラ17から出力される画像信号が取り込まれるように構成されており、出力された画像信号に基づいてデジタル画像を生成する。
外部入出力部35はいわゆるインターフェースであり、部品実装装置2の本体に設けられている各種センサ類45(レーンLに設けられている図示しない基板検出センサなど)から出力される検出信号が取り込まれるように構成されている。また、外部入出力部35は演算処理部31から出力される制御信号に基づいて各種アクチュエータ類46(バックアップ装置や空気供給装置など)に対する動作制御を行うように構成されている。
フィーダ通信部36はテープフィーダ26に接続されており、テープフィーダ26を統括して制御する。
操作部37は液晶ディスプレイなどの表示装置や、タッチパネル、キーボード、マウスなどの入力装置を備えている。作業者は操作部37を操作して各種の設定などを行うことができる。
(3)実装方式
本実施形態では基板Pに部品Eを実装する実装方式として1基板1ヘッド方式と2基板2ヘッド方式との2つの方式がある。以下、各実装方式について説明する。
(3−1)1基板1ヘッド方式
図4(A)を参照して、1基板1ヘッド方式について説明する。1基板1ヘッド方式は第1レーンL1と第2レーンL2とで独立してそれぞれのレーンL上の基板Pに部品Eを実装する方式である。1基板1ヘッド方式では、第1レーンL1を搬送される基板Pに実装される部品Eが第1レーンL1の上流側のテープ部品供給装置3Aと第1レーンL1の下流側のテープ部品供給装置3Bとによって供給され、第2レーンL2を搬送される基板Pに実装される部品Eが第2レーンL2の上流側のテープ部品供給装置3Cと第2レーンL2の下流側のテープ部品供給装置3Dとによって供給される。
1基板1ヘッド方式では、例えば第1レーンL1に基板Pが搬送されてきた場合は、上流側(あるいは下流側)の作業位置Wで基板Pが停止され、上流側のテープ部品供給装置3A及び下流側のテープ部品供給装置3Bによって供給される部品Eが第1のヘッドユニット14Aによって実装される。第2レーンL2に基板Pが搬送されてきた場合も同様であり、上流側のテープ部品供給装置3C及び下流側のテープ部品供給装置3Dによって供給される部品Eが第2のヘッドユニット14Bによって実装される。
図5を参照して、1基板1ヘッド方式の実装を行うための1基板1ヘッド方式用のプログラムの一例について説明する。ここで、本実施形態では、テープ部品供給装置3によって供給される部品Eを複数の実装ヘッド20によって吸着して基板Pに実装し、その後にテープ部品供給装置3に戻る一往復動作をシーケンスというものとする。
図5に示すように、1基板1ヘッド方式用のプログラムは複数のシーケンスデータからなっている。各シーケンスデータはそれぞれ一のシーケンスを定義するものであり、パターン名称、基板Pに実装する部品Eの部品番号、その部品Eを実装する実装ヘッド20のヘッド番号、部品Eを吸着する吸着順、部品Eを実装する実装順、部品Eの搭載位置、部品Eの搭載角度などの情報が設定されている。
図7に示すように、本実施形態に係る1基板1ヘッド方式用のプログラムは、上流側のテープ部品供給装置3によって供給される部品Eを実装するシーケンスの数と、下流側のテープ部品供給装置3によって供給される部品Eを実装するシーケンスの数とが略同数になるように最適化プログラムによって作成される。これは、1基板1ヘッド方式から後述する2基板2ヘッド方式(方式B)に切り替えた場合に第1のヘッドユニット14Aと第2のヘッドユニット14Bとにシーケンスデータを略同数ずつ割り当てることができるようにするためである。そして、それに応じて各テープ部品供給装置3の部品配置が最適化プログラムによって決定される。
(3−2)2基板2ヘッド方式
次に、2基板2ヘッド方式について説明する。2基板2ヘッド方式には次に説明する方式Aと方式Bとがある。
(3−2−1)方式A
図4(B)に示すように、方式Aでは部品配置が1基板1ヘッド方式と異なっており、第1レーンL1を搬送される基板Pに実装される部品Eが第1レーンL1の上流側のテープ部品供給装置3Aと第2レーンL2の下流側のテープ部品供給装置3Dとによって供給される。同様に、第2レーンL2を搬送される基板Pに実装される部品Eが第2レーンL2の上流側のテープ部品供給装置3Cと第1レーンL1の下流側のテープ部品供給装置3Bとによって供給される。
方式Aでは、例えば第1レーンL1で2基板2ヘッド方式による実装を行う場合は、先ず上流側の作業位置W1で基板Pが停止され、第1レーンL1の上流側のテープ部品供給装置3Aによって供給される部品Eが第1のヘッドユニット14Aによって実装される。そして、当該基板Pが第1レーンL1の下流側の作業位置W2に搬送されるとともに、第1レーンL1の上流側の作業位置W1に次の基板Pが搬送される。
そして、上流側の作業位置W1に搬送された次の基板Pに第1レーンL1の上流側のテープ部品供給装置3Aによって供給される部品Eが第1のヘッドユニット14Aによって実装され、この実装と並行して、下流側の作業位置W2に搬送された基板Pに第2レーンL2の下流側のテープ部品供給装置3Dによって供給される部品Eが第2のヘッドユニット14Bによって実装される。
(3−2−2)方式B
図4(C)に示すように、方式Bでは部品配置が1基板1ヘッド方式と同じであり、第1レーンL1を搬送される基板Pに実装される部品Eが第1レーンL1の上流側のテープ部品供給装置3Aと第1レーンL1の下流側のテープ部品供給装置3Bとによって供給され、第2レーンL2を搬送される基板Pに実装される部品Eが第2レーンL2の上流側のテープ部品供給装置3Cと第2レーンL2の下流側のテープ部品供給装置3Dとによって供給される。
方式Bでは、例えば第1レーンL1で2基板2ヘッド方式による実装を行う場合は、先ず上流側の作業位置W1で基板Pが停止され、第1レーンL1の上流側のテープ部品供給装置3Aによって供給される部品Eが第1のヘッドユニット14Aによって実装される。そして、当該基板Pが第1レーンL1の下流側の作業位置W2に搬送されるとともに、第1レーンL1の上流側の作業位置W1に次の基板Pが搬送される。
そして、上流側の作業位置W1に搬送された次の基板Pに第1レーンL1の上流側のテープ部品供給装置3Aによって供給される部品Eが第1のヘッドユニット14Aによって実装され、この実装と並行して、第1レーンL1の下流側の作業位置W2に搬送された基板Pに第1レーンL1の下流側のテープ部品供給装置3Bによって供給される部品Eが第2のヘッドユニット14Bによって実装される。
(4)実装方式の切り換え
1基板1ヘッド方式は第1のヘッドユニット14Aと第2のヘッドユニット14Bとの干渉ロスがないので2基板2ヘッド方式に比べて生産効率が高いが、一方のレーンで遊休状態が発生した場合は生産効率が下がるという課題がある。ここで遊休状態とは、基板Pを生産していない状態、一の基板Pへの部品Eの実装が完了した後、次の基板Pが搬送されてくるまで待機している状態、何らかの異常が発生して基板Pに部品Eを実装できない状態、テープ部品供給装置3の段取替え、テープ部品供給装置3の抜き取りなどによって基板Pに部品Eを実装できない状態などのことをいう。すなわち、遊休状態には、基板Pを生産していない状態のみでなく、生産は行っているが、何らかの理由によって生産が中断されて待機状態となっている場合も含まれる。
一方、2基板2ヘッド方式は一方のレーンで遊休状態が発生した場合の生産効率が1基板1ヘッド方式に比べて高い上、第1のヘッドユニット14Aと第2のヘッドユニット14Bとが左右にずれて実装を行うので、背景技術で説明した1基板2ヘッド方式に比べて干渉ロスが発生し難い。
そこで、制御部30は、基本的にはこれらの実装方式の中で最も生産効率が高い1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産し、他方のレーンLで遊休状態が発生すると一方のレーンLを2基板2ヘッド方式に切り替える。
ただし、方式Aではテープ部品供給装置3の部品配置が1基板1ヘッド方式と異なるので、1基板1ヘッド方式と方式Aとを切り替えるためには予め最適化プログラムで2基板2ヘッド方式用のプログラムを作成しておく必要がある。しかしながら、そのようにすると管理コストや維持保守コストが負担となってくる。
これに対し、方式Bはテープ部品供給装置3の部品配置が1基板1ヘッド方式と同じであるので、1基板1ヘッド方式用のプログラムのシーケンスデータを2基板2ヘッド方式用として割り当て直すことで2基板2ヘッド方式用のプログラムを動的に生成可能である。このシーケンスの割り当て直しはRAM上で計算されるので、予め2基板2ヘッド方式用のプログラムを最適化プログラムによって作成しておく必要がない。このため管理コストや維持保守コストを抑制できる。
このため、制御部30は1基板1ヘッド方式と2基板2ヘッド方式(方式B)とを切り替える。以降の説明では単に2基板2ヘッド方式というときは方式Bのことをいうものとする。
(4−1)プログラムの生成タイミング
2基板2ヘッド方式用のプログラムを生成するタイミングとしては、両方のレーンLで1基板1ヘッド方式による生産を開始した後、他方のレーンが遊休状態になったタイミングが考えられる。しかしながら、その場合は、他方のレーンLが遊休状態になった時点で一方のレーンL(すなわち応援される側のレーンL)の未実行のシーケンスデータがいずれも同じテープ部品供給装置3によって供給される部品Eを実装するシーケンスデータであった場合には、第1のヘッドユニット14Aと第2のヘッドユニット14Bとでテープ部品供給装置3が競合してしまうので、2基板2ヘッド方式に切り替えることができない。このため他方のヘッドユニット14は一方のヘッドユニット14を応援することができない。
そこで、制御部30は、一方のレーンLで1基板1ヘッド方式によって実装しているときに他方のレーンLで遊休状態が発生するか否かを、基板Pの生産を開始する前に所定の生産情報に基づいて判断する。そして、制御部30は、遊休状態が発生すると判断した場合は、基板Pの生産を開始する前にプログラムを生成する。
ここで所定の生産情報とは、各レーンLのサイクルタイム(言い換えると基板Pが搬送されてくる時間間隔)、各レーンLにおいて1基板1ヘッド方式によって実装を行う場合の一基板P当たりの生産時間などである。これらの情報はオペレータによって設定される生産に関する情報、各レーンLの1基板1ヘッド方式用のプログラム、上流側の印刷機の制御に関する情報などから把握することができる。
(4−2)一方のレーンだけで基板を生産する場合の例
図6(A)は第1レーンL1だけで基板Pを生産する場合を示している。この場合、第2レーンL2は常に遊休状態になる。このように、一方のレーンLで1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産しているときに他方のレーンLが常に遊休状態になる場合は、制御部30は、一方のレーンで基板Pの生産を開始する前に、どちらのヘッドユニット14にもできる限り遊休状態が発生しないように、一方のレーンLのヘッドユニット14(以下、単に一方のヘッドユニット14ともいう)によって実行されるシーケンスデータの一部を、一方のレーンの実装時間と他方のレーンの実装時間とが略同等となるように他方のレーンのヘッドユニット14(以下、単に他方のヘッドユニット14ともいう)に割り当てる。実装時間が略同等となるように割り当てる方法としては、例えば以下の3つの方法が考えられる。
方法1:第1のヘッドユニット14Aと第2のヘッドユニット14Bとに略同数のシーケンスデータを割り当てる
方法2:第1のヘッドユニット14Aの実装時間と第2のヘッドユニット14Bの実装時間とが略同一になるようにシーケンスデータを割り当てる。
方法3:第1のヘッドユニット14Aによって実装される部品点数と第2のヘッドユニット14Bによって実装される部品点数とが略同数になるようにシーケンスデータを割り当てる。
理解を容易にするため、以降の説明では方法1を例に説明する。
基板2ヘッド方式による実装を行うためには、一方のヘッドユニット14が部品Eを吸着するテープ部品供給装置3と他方のヘッドユニット14が部品Eを吸着するテープ部品供給装置3とが互いに異なっている必要がある。このため、制御部30は、例えば上流側のテープ部品供給装置3Aによって供給される部品Eを実装するシーケンスデータをヘッドユニット14Aに割り当て、下流側のテープ部品供給装置3Bによって供給される部品Eを実装するシーケンスデータをヘッドユニット14Bに割り当てる。
例えば、図7は、図6(A)に示す例の場合の第1レーンL1の1基板1ヘッド方式用のプログラムの一例を示している。図7に示す例では、第1のヘッドユニット14Aは1基板1ヘッド方式のときにシーケンスデータA1〜20を実行する。この場合、図8に示すように、制御部30は第1レーンL1の下流側のテープ部品供給装置3Bによって供給される部品Eを実装するシーケンスデータA11〜A20を第2のヘッドユニット14Bの次のサイクルタイムに割り当てる。
このようにすると、一方のヘッドユニット14が部品Eを吸着するテープ部品供給装置3と他方のヘッドユニット14が部品Eを吸着するテープ部品供給装置3とを互いに異ならせることができるので、2基板2ヘッド方式による実装が可能になる。図8に示す2基板2ヘッド方式用のプログラムの場合は、上流側の作業位置W1及び下流側の作業位置W2に基板Pを停止させるように表面実装機1の動作モードを変更することにより、結果としてサイクルタイムを1/2にすることができる。
図8に示すプログラムは、第1レーンL1で2基板2ヘッド方式による実装を行うための2基板2ヘッド方式用のプログラムの一例である。すなわち、この例では第1レーンL1で基板Pの生産を開始する前に第1レーンL1の2基板2ヘッド方式用のプログラムが生成され、生成されたプログラムが実行されることによって生産が開始される。
図9を参照して、第1レーンL1で2基板2ヘッド方式用のプログラムを実行する場合の実装の流れについて説明する。ここでは上流側の作業位置W1及び下流側の作業位置W2に基板Pを停止させるように表面実装機1の動作モードが変更されているものとする。
サイクル1では、第1レーンL1の上流側の作業位置W1に搬送された基板Pに第1のヘッドユニット14AによってシーケンスデータA1〜A10が実行される。サイクル1では第2のヘッドユニット14Bは遊休状態となっている。
シーケンスデータA1〜A10の実行が完了すると、第1レーンL1の上流側の作業位置W1に次の基板Pが搬送されるとともに、第1レーンL1の上流側の作業位置W1にある基板Pが下流側の作業位置W2に搬送される。
サイクル2では、第1レーンL1の上流側の作業位置W1に搬送された次の基板Pに第1のヘッドユニット14AによってシーケンスデータA1〜A10が実行され、それと並行して、第2レーンL2の下流側の作業位置W2に搬送された基板Pに第2のヘッドユニット14BによってシーケンスデータA10〜A20が実行される。
ここで、吸着ノズル25には吸着する部品Eのサイズや形状などに応じて複数の種類があり、各ノズルシャフト24には吸着する部品Eの種類に応じた吸着ノズル25が取り付けられる。第1レーンL1で生産される基板Pの品種と第2レーンL2で生産される基板Pの品種とが異なる場合、第1のヘッドユニット14Aに取り付けられている吸着ノズル25の種類と第2のヘッドユニット14Bに取り付けられている吸着ノズル25の種類とが異なっている可能性が高い。その場合、第2のヘッドユニット14BはそのままではシーケンスデータA11〜A20を実行できない。
このため、第2のヘッドユニット14Bは、第1のヘッドユニット14Aに取り付けられている吸着ノズル25の種類と第2のヘッドユニット14Bに取り付けられている吸着ノズル25の種類とが異なる場合は、シーケンスデータA10〜A20を実行するとき、ノズルチェンジャ18で吸着ノズル25を交換することにより、第1のヘッドユニット14Aに取り付けられている種類の吸着ノズル25と同じ種類の吸着ノズル25に交換する。これにより、第2のヘッドユニット14Bのノズル構成を第1のヘッドユニット14Aのノズル構成に合わせることができる。
(4−3)両方のレーンで基板を生産する場合の例
次に、図6(B)を参照して、第1レーンL1と第2レーンL2とにそれぞれ上流側の印刷機から同じサイクルタイムで基板Pが搬送され、各レーンLでそれぞれ1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産する場合に、第2レーンL2では第1レーンL1に比べて一の基板Pの生産に要する時間が略1/2である場合について説明する。
例えば、第1レーンL1で生産される基板Pの種類と第2レーンL2で生産される基板Pの種類とが異なっている場合は、通常、第1レーンL1と第2レーンL2とで実装する部品の数(実装点数)は同じにはならない。また、例えば、第1レーンL1で基板の表面に部品を実装し、第2レーンL2でその基板の裏面に部品を実装する場合は、通常、第1レーンL1と第2レーンL2とで実装点数は同じにはならない。
そのような場合、例えば第2レーンL2を搬送される基板Pの方が第1レーンL1を搬送される基板Pに比べて実装点数が少ないとすると、第2レーンL2は第1レーンL1に比べて一の基板Pの生産に要する時間が短くなり、一の基板Pの生産が完了してから次の基板Pが搬送されてくるまで遊休状態となる。
このように、一方のレーンLで1基板1ヘッド方式によって一の基板Pを生産している途中で他方のレーンLが遊休状態になる場合は、制御部30は、一方のレーンLで基板Pの生産を開始する前に、他方のレーンLが遊休状態のときに一方のレーンLで実行されるシーケンスデータ(言い換えると、他方のレーンLが遊休状態になった時点で一方のレーンLのヘッドユニット14が未実行のシーケンスデータ)の一部を、一方のレーンLの実装時間と他方レーンLの実装時間とが略同等となるように他方のヘッドユニット14に割り当てる。
ただし、前述したように、2基板2ヘッド方式では、一方のヘッドユニット14が部品Eを吸着するテープ部品供給装置3と、他方のヘッドユニット14が部品Eを吸着するテープ部品供給装置3とが互いに異なっている必要がある。このため、制御部30は、一方のヘッドユニット14と他方のヘッドユニット14とが互いに異なるテープ部品供給装置3から部品Eを吸着するようにシーケンスデータを割り当てる。
しかしながら、他方のレーンLが遊休状態のときに一方のレーンLで実行されるシーケンスデータが全て上流側(あるいは下流側)のテープ部品供給装置3によって供給される部品Eを吸着するシーケンスデータである場合もある。その場合は当該遊休状態のときに一方のヘッドユニット14が実行するシーケンスデータと他方のヘッドユニット14に割り当てたシーケンスデータとでテープ部品供給装置3が競合してしまう。
このため、制御部は、テープ部品供給装置3が競合する場合は、他方のレーンLが遊休状態のときに一方のレーンLで実行される複数のシーケンスデータの一部を他方のヘッドユニット14に割り当てた後、他方のレーンLで1基板1ヘッド方式によって基板Pに部品Eを実装する期間に一方のヘッドユニット14が、当該競合するテープ部品供給装置3によって供給される部品Eを吸着するシーケンスデータを実行するように一方のレーンLのプログラムのシーケンスデータの実行順序を入れ替える。
例えば、図10(A)は図6(B)に示す例の場合の第1レーンL1の1基板1ヘッド方式用のプログラムの一例を示しており、図10(B)は図6(B)に示す例の場合の第2レーンL2の1基板1ヘッド方式用のプログラムの一例を示している。図10(A)及び図10(B)に示す例では、第2レーンL2が遊休状態のとき(言い換えると第2のヘッドユニット14Bが遊休状態のとき)に第1のヘッドユニット14AはシーケンスデータA11〜A20を実行する。
この場合、図11に示すように、制御部30はシーケンスデータA11〜A20のうち半数のシーケンスデータA16〜A20を、第2のヘッドユニット14Bの次のサイクルタイムの下流側の実行順序11〜15に割り当てる。
しかしながら、シーケンスデータA11〜A20はいずれも下流側のテープ部品供給装置3によって供給される部品Eを吸着するシーケンスデータであるので、このままではシーケンスデータA11〜A15を実行する第1のヘッドユニット14AとシーケンスデータA16〜A20を実行する第2のヘッドユニット14Bとでテープ部品供給装置3が競合してしまう。
このため、図12に示すように、制御部30は第1のヘッドユニット14Aによって実行されるシーケンスデータA1〜A15の実行順序をシーケンスデータA11〜A15、A1〜A10の順に入れ替える。このようにすると、第2のヘッドユニット14BがシーケンスデータB1〜B10を実行する期間(すなわち第2レーンL2で1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産する期間)に第1のヘッドユニット14によってシーケンスデータA11〜A15(すなわち競合するシーケンスデータ)が実行される。
このため、サイクルタイム2において第1のヘッドユニット14AがシーケンスデータA6〜A10を実行するときに部品Eを吸着するテープ部品供給装置3と、第2のヘッドユニット14BがシーケンスデータA16〜A20を実行するときに部品Eを吸着するテープ部品供給装置3とを異ならせることができる。これにより2基板2ヘッド方式による実装が可能になる。
ここで、図12に示すように、第1レーンL1のシーケンスデータの一部(図10(A)に示す1基板1ヘッド方式用のプログラムにおいて実行順序16〜20で実行されることとなっていたシーケンスデータ)を第2のヘッドユニット14Bの実行順序11〜15に割り当てると、一のサイクルタイム中のシーケンスデータの実行順序は1〜15までとなる。このため、一のサイクルタイム中の実行順序が1〜20まである場合に比べて実行順序の数が3/4になる。
このため、図12に示す複合方式用のプログラムの場合は、上流側の作業位置W1及び下流側の作業位置W2に基板Pを停止させるように表面実装機1の動作モードを変更することにより、結果としてサイクルタイムを略3/4にすることができる。
図12に示すプログラムは、他方のレーンLで1基板1ヘッド方式による実装を行っているときは一方のレーンLで1基板1ヘッド方式による実装を行い、他方のレーンLが遊休状態になると一方のレーンLで2基板2ヘッド方式による実装を行うための複合方式用のプログラムの一例である。すなわち、この例では第1レーンL1で基板Pの生産を開始する前に第1レーンL1の複合方式用のプログラムが生成され、生成されたプログラムを実行することによって生産が開始される。
図13を参照して、第1レーンL1で複合方式用のプログラムを実行し、第2レーンL2で1基板1ヘッド方式用のプログラムを実行する場合の実装の流れについて説明する。ここでは上流側の作業位置W1及び下流側の作業位置W2に基板Pを停止させるように表面実装機1の動作モードが変更されているものとする。
サイクル1では、先ず、第1レーンL1及び第2レーンL2にそれぞれ基板Pが搬送され、第2レーンL2に搬送された基板Pに第2のヘッドユニット14BによってシーケンスデータB1〜B10が実行されるとともに、第1レーンL1の上流側の作業位置W1に搬送された基板Pに第1のヘッドユニット14AによってシーケンスデータA11〜A15及びA1〜A5が実行される。
そして、第1レーンL1の上流側の作業位置W1にある基板Pに第1のヘッドユニット14AによってシーケンスデータA6〜A10が実行される。サイクル1では、第1のヘッドユニット14AがシーケンスデータA6〜A10を実行しているとき、第2のヘッドユニット14Bは遊休状態となっている。
シーケンスデータA6〜A10の実行が完了すると、第2レーンL2に次の基板Pが搬送されるとともに、第1レーンL1の上流側の作業位置W1にある基板Pが下流側の作業位置W2に搬送され、第1レーンL1の上流側の作業位置W1に次の基板Pが搬送される。
サイクル2では、第2レーンL2に搬送された次の基板Pに第2のヘッドユニット14BによってシーケンスデータB1〜B10が実行されるとともに、第1レーンL1の上流側の作業位置W1に搬送された次の基板Pに第1のヘッドユニット14AによってシーケンスデータA11〜A15及びA1〜A5が実行される。
そして、2基板2ヘッド方式に切り替わり、第1レーンL1の上流側の作業位置W1にある次の基板Pに第1のヘッドユニット14AによってシーケンスデータA6〜A10が実行され、それと並行して、第1レーンL1の下流側の作業位置W2にある基板Pに第2のヘッドユニット14BによってシーケンスデータA16〜A20が実行される。
なお、ここでは第2レーンL2における一の基板Pの生産時間が第1レーンL1の1/2である場合を例に説明したが、第2レーンL2における一の基板Pの生産時間が例えば第1レーンの1/4であったり3/4であったりする場合もある。そのような場合もシーケンスデータの割り当ての仕方は1/2の場合と同様である。
(5)2基板2ヘッド方式用のプログラムの生成処理、及び、複合方式用のプログラム生成処理
ここでは先ず、図14を参照して、複合方式用のプログラム生成処理について説明する。本処理はオペレータによって基板Pの生産の開始が指示されると開始される。
S101では、制御部30は、基板Pの生産を開始する前に、一方のレーンLで1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産しているときに他方のレーンLで遊休状態が発生するか否かを所定の生産情報に基づいて判断し、発生する場合はS102に進み、発生しない場合は本処理を終了する。
S102では、制御部30は他方のレーンLが遊休状態のときに一方のレーンLのヘッドユニット14(すなわち応援される側のヘッドユニット14)によって実行される複数のシーケンスデータのうち半数のシーケンスデータを他方のヘッドユニット14に割り当てる。
より具体的には、制御部30は、他方のヘッドユニット14が遊休状態のときに一方のヘッドユニット14によって実行される複数のシーケンスデータのうち、上流側及び下流側のテープ部品供給装置3のいずれか一方のテープ部品供給装置3から供給される部品Eを実装するシーケンスデータの中から、上述した半数に相当する数のシーケンスデータを他方のヘッドユニット14に割り当てる。
S103では、制御部30はS102で各ヘッドユニット14にシーケンスデータを割り当てた結果、一方のヘッドユニット14と他方のヘッドユニット14とでテープ部品供給装置3が競合するか否かを判断し、競合する場合はS104に進み、競合しない場合はS105に進む。
S104では、制御部30は他方のヘッドユニット14が1基板1ヘッド方式で基板Pに部品Eを実装する期間に一方のヘッドユニット14が当該競合するシーケンスデータを実行するように、当該一方のヘッドユニット14によって実行されるシーケンスデータの実行順序を入れ替える。
次に、2基板2ヘッド方式用のプログラムの生成処理について説明する。2基板2ヘッド方式用のプログラムの生成では、上述したS102において、上流側のテープ部品供給装置3Aによって供給される部品Eを実装するシーケンスデータをヘッドユニット14Aに割り当て、下流側のテープ部品供給装置3Bによって供給される部品Eを実装するシーケンスデータをヘッドユニット14Bに割り当てればよい。
(6)実施形態の効果
以上説明した実施形態1に係る表面実装機1によると、一方のレーンLで1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産しているときに他方のレーンLで遊休状態が発生する場合は一方のレーンLを2基板2ヘッド方式に切り替える。2基板2ヘッド方式では1基板2ヘッド方式に比べて干渉ロスが発生し難いので、1基板1ヘッド方式と1基板2ヘッド方式とを切り替える場合に比べ、2つのレーンLと2つのヘッドユニット14とを有する表面実装機1の生産効率を向上させることができる。
また、表面実装機1によると、一方のレーンLの1基板1ヘッド方式用のプログラムを構成している複数のシーケンスデータの一部を他方のヘッドユニット14(すなわち応援する側のヘッドユニット14)に割り当てることによって一方のレーンLを2基板2ヘッド方式に切り替えるので、予め最適化プログラムによって2基板2ヘッド方式用のプログラムを作成しておかなくてよい。このためプログラムの作成コストを抑制できるとともに、作業者の負担を減らすことができるので管理コストや維持保守コストも抑制できる。このため生産効率をより向上させることができる。
また、表面実装機1によると1基板1ヘッド方式用のプログラムは、上流側の部品供給領域で供給される部品を実装するシーケンスデータの数と下流側の部品供給領域で供給される部品を実装するシーケンスデータの数とが略同一となるように作成されているので、2基板2ヘッド方式に切り替えたときの一方のヘッド部の実装時間と他方のヘッド部の実装時間とを略同一にすることができる。このため、それらの実装時間が大きく異なる場合に比べて生産効率を向上させることができる。
また、表面実装機1によると、一方のレーンLで1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産しているときに他方のレーンLで遊休状態が発生する場合は、基板Pの生産を開始する前に、2基板2ヘッド方式用のプログラム又は複合方式用のプログラムを生成するので、他方のレーンLで遊休状態が発生してから2基板2ヘッド方式用のプログラムを生成する場合に比べてより確実に2基板2ヘッド方式による実装を行うことができる。
また、表面実装機1によると、一方のヘッドユニット14が実行するシーケンスデータと他方のヘッドユニット14に割り当てたシーケンスデータとでテープ部品供給装置3が競合する場合は複合方式用のプログラムのシーケンスデータの実行順序を入れ替えるので、一方のヘッドユニット14と他方のヘッドユニット14とでテープ部品供給装置3が競合しないようにすることができる。このため、他方のレーンLで遊休状態が発生してから2基板2ヘッド方式用のプログラムを生成する場合には2基板2ヘッド方式による実装を行うことができない場合であっても2基板2ヘッド方式による実装を行うことができる。
また、表面実装機1によると、ヘッドユニット14は部品Eを保持及び解放する複数のノズルシャフト24を有しており、2つのヘッドユニット14はノズルシャフト24の数が互いに同じである。一方のヘッドユニット14のノズルシャフト24の数と他方のヘッドユニット14のノズルシャフト24の数とが異なっていると2基板2ヘッド方式による実装を行うことができない場合がある。
例えば、一方のヘッドユニット14のノズルシャフト24の数が他方のヘッドユニット14のノズルシャフト24の数より多い場合、他方のレーンで遊休状態が発生したとき、他方のヘッドユニット14は一方のヘッドユニット14よりノズルシャフト24の数が少ないことにより、一方のヘッドユニット14によって実行されるシーケンスデータを実行できない。このため2基板2ヘッド方式に切り替えることができない。
一方のヘッドユニット14のノズルシャフト24の数が他方のヘッドユニット14のノズルシャフト24の数より少ない場合も同様であり、一方のレーンで遊休状態が発生したとき、一方のヘッドユニット14は他方のヘッドユニット14よりノズルシャフト24の数が少ないことにより、他方のヘッドユニット14によって実行されるシーケンスデータを実行できない。このため2基板2ヘッド方式に切り替えることができない。
これに対し、表面実装機1によると、2つのヘッドユニット14はノズルシャフト24の数が互いに同じであるので、いずれのレーンで遊休状態が発生した場合であっても2基板2ヘッド方式に切り替えることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を説明する。
前述した実施形態1では、他方のレーンLで遊休状態が発生するか否かを基板Pの生産を開始する前に判断し、遊休状態が発生する場合は生産を開始する前にプログラムを生成する場合を例に説明した。これに対し、実施形態2では他方のレーンLで遊休状態が発生してから一方のレーンLの2基板2ヘッド方式用のプログラムを生成する。
例えば、両方のレーンLで1基板1ヘッド方式による生産を開始した後、予期せぬ理由によって他方のレーンLが遊休状態になることもある。予期せぬエラーは、例えば他方のレーンLの上流側に配されている装置(印刷機など)で何らかのトラブルが発生して他方のレーンLに基板Pが搬送されてこなくなった場合や、他方のレーンL側のヘッドユニット14で何らかのトラブルが発生して実装が停止した場合、他方のレーンL側のテープ部品供給装置3で部品切れが発生した場合、他方のレーンL側のテープ部品供給装置3の段取り替えのために実装が停止した場合などである。この場合、制御部30は他方のレーンLで遊休状態が発生してから一方のレーンLの2基板2ヘッド方式用のプログラムを生成する。
以上説明した実施形態2に係る表面実装機1によると、両方のレーンLで1基板1ヘッド方式による生産を開始した後に予期せぬエラーなどによって他方のレーンLが遊休状態になった場合に、一方のレーンLを2基板2ヘッド方式に切り替えるので、1基板2ヘッド方式に切り替える場合に比べて表面実装機1の生産効率を向上させることができる。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本明細書によって開示される技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1では、他方のヘッドユニット14が遊休状態のときに一方のヘッドユニット14によって実行される複数のシーケンスデータのうち半数のシーケンスデータを他方のヘッドユニット14に割り当てる場合を例に説明した。しかしながら、割り当てるシーケンスデータの数は半数に限定されるものではない。例えばシーケンスデータによって実行時間が異なる場合は、第1のヘッドユニット14Aがシーケンスデータを実行する時間と第2のヘッドユニット14Bがシーケンスデータを実行する時間とが略同一になるようにシーケンスデータを割り当ててもよい。
(2)一方のレーンLで2基板2ヘッド方式によって基板Pに部品Eを実装しているときにいずれか一方のヘッドユニット14に障害が発生した場合は、制御部30は2基板2ヘッド方式による実装を終了し、当該レーンLを搬送される基板Pにいずれか障害が発生していない方のヘッドユニット14によって部品Eを実装させてもよい。
例えば、第1レーンで2基板2ヘッド方式によって基板Pを生産しているときに第2のヘッドユニット14Bに障害が発生した場合は、第1レーンで第1のヘッドユニット14Aが1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産してもよい。また、第1レーンで2基板2ヘッド方式によって基板Pを生産しているときに第1のヘッドユニット14Aに障害が発生した場合は、第1レーンで第2のヘッドユニット14Bが1基板1ヘッド方式によって基板Pを生産してもよい。
このようにすると、2基板2ヘッド方式によって基板Pに部品Eを実装しているときにいずれか一方のヘッドユニット14に障害が発生しても、障害が発生していない方のヘッドユニット14を用いて基板Pへの部品Eの実装を継続することができる。
なお、2基板2ヘッド方式によって基板Pに部品Eを実装しているときに一方のヘッドユニット14に障害が発生した場合は、他方のヘッドユニット14によって実装を継続するのではなく、警報音を発するなどによって警告を出してもよい。
(3)上記実施形態1では部品Eを保持するヘッドユニットとして部品Eを吸着するヘッドユニット14を例に説明したが、ヘッドユニットは部品Eを挟んで保持する所謂チャックであってもよい。
1…表面実装機、2…部品実装装置、3A,3B…テープ部品供給装置(部品供給装置の一例)、3C,3D…テープ部品供給装置(部品供給装置の一例)、14A…第1のヘッドユニット(ヘッド部の一例)、14B…第2のヘッドユニット(ヘッド部の一例)、18…ノズルチェンジャ(チェンジャの一例)、24…ノズルシャフト(保持部の一例)、30…制御部、E…部品、L1…第1レーン(レーンの一例)、L2…第2レーン(レーンの一例)、P…基板、W1…作業位置、W2…作業位置

Claims (6)

  1. 基板が搬送される互いに平行な2つのレーンを有する表面実装機であって、
    前記2つのレーンを挟んで両側に配されており、それぞれ前記基板の搬送方向上流側の部品供給領域と下流側の部品供給領域とを有する2つの部品供給装置と、
    前記部品供給装置によって供給される部品を保持して前記基板に実装する2つのヘッド部と、
    制御部と、
    を備え、
    一の前記レーンの実装方式には、
    当該レーン上の作業位置に搬送された前記基板に、当該レーン側に配されている前記部品供給装置の上流側の前記部品供給領域及び下流側の前記部品供給領域で供給される前記部品を一の前記ヘッド部によって実装する1基板1ヘッド方式と、
    当該レーン上の上流側の作業位置に搬送された前記基板に、当該レーン側に配されている前記部品供給装置の上流側の前記部品供給領域で供給される前記部品を一方の前記ヘッド部によって実装し、この実装と並行して、前記上流側の作業位置で前記部品が実装されて当該レーンの下流側の作業位置に搬送された別の前記基板に、当該部品供給装置の下流側の前記部品供給領域で供給される前記部品を他方の前記ヘッド部によって実装する2基板2ヘッド方式と、
    があり、
    前記制御部は、一方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式によって前記部品を実装しているときに他方の前記レーンで遊休状態が発生した場合は、当該一方の前記レーンを前記2基板2ヘッド方式に切り替え
    前記部品供給領域で供給される前記部品を保持して前記基板に実装し、その後に前記部品供給領域に戻る一往復動作をシーケンスと定義したとき、前記制御部には、上流側の前記部品供給領域で供給される前記部品のみを実装するシーケンスを定義したシーケンスデータと、下流側の前記部品供給領域で供給される前記部品のみを実装するシーケンスを定義したシーケンスデータとからなる1基板1ヘッド方式用のプログラムが前記レーン毎に記憶されており、
    前記制御部は、前記一方の前記レーンの前記1基板1ヘッド方式用のプログラムを構成している前記複数のシーケンスデータの一部を前記他方の前記レーンの前記ヘッド部に割り当てることによって当該一方の前記レーンを前記2基板2ヘッド方式に切り替える、表面実装機。
  2. 請求項に記載のプログラムであって、
    前記1基板1ヘッド方式用のプログラムは、上流側の前記部品供給領域で供給される部品を実装するシーケンスデータの数と下流側の前記部品供給領域で供給される部品を実装するシーケンスデータの数とが略同一となるように作成されているか、上流側の前記部品供給領域で供給される部品を実装する実装時間と下流側の前記部品供給領域で供給される部品を実装する実装時間とが略同一となるように作成されているか、又は、上流側の前記部品供給領域で供給される部品の数と下流側の前記部品供給領域で供給される部品の数とが略同一となるように作成されている、表面実装機。
  3. 請求項又は請求項に記載の表面実装機であって、
    前記制御部は、前記一方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式によって前記基板に前記部品を実装しているときに前記他方の前記レーンで遊休状態が発生するか否かを前記基板への前記部品の実装を開始する前に所定の生産情報に基づいて判断し、遊休状態が発生する場合は、前記部品の実装を開始する前に、前記一方の前記レーンの前記1基板1ヘッド方式用のプログラムを構成している前記複数のシーケンスデータの一部を前記他方の前記レーンの前記ヘッド部に割り当てることにより、前記一方の前記レーンで前記2基板2ヘッド方式による実装を行うための2基板2ヘッド方式用のプログラム、又は、前記他方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式による実装を行っているときは前記一方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式による実装を行い、前記他方の前記レーンが遊休状態になると前記一方の前記レーンで前記2基板2ヘッド方式による実装を行うための複合方式用のプログラムを生成する、表面実装機。
  4. 請求項に記載の表面実装機であって、
    前記制御部は、前記他方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式によって一の前記基板に前記部品を実装した後に次の前記基板が搬送されてくるまで前記他方の前記レーンが遊休状態になる場合は、前記複合方式用のプログラムを生成するとき、前記他方の前記レーンが遊休状態のときに前記一方の前記レーンの前記ヘッド部によって実行される複数のシーケンスデータのうち一部のシーケンスデータを前記他方の前記レーンの前記ヘッド部に割り当て、当該遊休状態のときに前記一方の前記レーンの前記ヘッド部が実行するシーケンスデータと前記他方の前記レーンの前記ヘッド部に割り当てたシーケンスデータとで前記部品供給領域が競合する場合は、前記他方の前記レーンで前記1基板1ヘッド方式によって前記基板に前記部品を実装する期間に前記一方の前記レーンの前記ヘッド部が当該競合するシーケンスデータを実行するように前記複合方式用のプログラムのシーケンスデータの実行順序を入れ替える、表面実装機。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
    前記制御部は、前記一方の前記レーンで前記2基板2ヘッド方式によって前記基板に前記部品を実装しているときにいずれか一方の前記ヘッド部に障害が発生した場合は前記2基板2ヘッド方式による実装を終了し、当該レーンを搬送される前記基板にいずれか障害が発生していない方の前記ヘッド部によって前記部品を実装させる、表面実装機。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載の表面実装機であって、
    前記ヘッド部は前記部品を保持及び解放する複数の保持部を有しており、
    2つの前記ヘッド部は前記保持部の数が互いに同じである、表面実装機。
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