JP6883063B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両に関するものである。
従来、鞍乗り型車両の前部には、前輪を上方から覆うフロントフェンダが設けられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、フロントフェンダが、前側フェンダと、前側フェンダに平面視で重なる部分を有する後側フェンダとから構成されるフロントフェンダ構造が開示されている。このフロントフェンダ構造において、前側フェンダは、前輪を上方から覆うフェンダ本体と、フェンダ本体の後部から下方斜め前方に延びる左右一対の締結腕とが一体に成形されている。フェンダ本体及び締結腕の後縁部には一体に後壁が設けられている。後壁は、フロントフォークを前方から覆うように締結腕に沿って延びる後壁側部を備える。
特開2016−49902号公報
ところで、車両の前進時には、フロントフェンダに対して前輪の回転方向上流側から自車両が跳ね上げた飛び石等が飛来する。このため、前後分割型のフロントフェンダにおいては、前側フェンダのうちフェンダ本体の後部から下方に延びる締結腕は、フェンダ本体よりも路面側、かつフェンダ本体よりも前輪の回転方向上流側に位置し、さらに前輪に直接面するので、フェンダ本体よりも傷付きやすい。しかしながら、締結腕が傷付いた場合には、フェンダ本体とともに交換する必要があり、メンテナンス性に課題がある。一方で、フロントフォークの前方に締結腕のような部材を配置することで、フロントフォークを前方から覆い、前方から飛来する飛び石等から保護できる。したがって、前後分割型のフロントフェンダを備えた鞍乗り型車両において、フロントフォークを保護しつつ、前側フェンダの交換頻度を減らして車両のメンテナンス性の向上を図るという点で課題がある。
そこで本発明は、前後分割型のフロントフェンダを備えた鞍乗り型車両において、フロントフォークを保護するとともに、前側フェンダの交換頻度を減らして車両のメンテナンス性の向上を図ることを目的とする。
本発明の鞍乗り型車両は、前輪(2)を支持するフロントフォーク(20)と、少なくとも前記フロントフォーク(20)よりも前方で前記前輪(2)を覆う前側フェンダ(30)、および前記前側フェンダ(30)の後方で前記前輪(2)を覆う後側フェンダ(40)に分割可能に形成されたフロントフェンダ(6)と、前記前側フェンダ(30)とは別体で設けられ、前記フロントフォーク(20)の前方、かつ前記前側フェンダ(30)に対する前記フロントフォーク(20)側および前記前輪(2)側に配置されたカバーパーツ(8)と、を備え、前記前側フェンダ(30)は、前記前輪(2)を上方から覆う前フェンダ本体(31)と、前記前フェンダ本体(31)から下方に延びる前アーム部(32)と、を備え、前記前アーム部(32)は、車幅方向から見て前記フロントフォーク(20)の前方で前記フロントフォーク(20)の軸線方向に沿って延びる後縁部(35)を有し、前記カバーパーツ(8)は、車幅方向から見て前記前アーム部(32)の前記後縁部(35)に重なっていることを特徴とする。
本発明によれば、カバーパーツがフロントフォークの前方に配置されるので、フロントフォークを前方から覆い、前方から飛来する飛び石等からフロントフォークを保護できる。また、カバーパーツは、前側フェンダとフロントフォークとの間、および前側フェンダと前輪との間に介在するので、前輪が跳ね上げた飛び石等から前側フェンダを保護することができる。
そして、カバーパーツが前側フェンダとは別体で設けられているので、カバーパーツが破損した場合には、前側フェンダを交換することなく、前側フェンダよりも小型に形成しやすいカバーパーツのみを交換できる。
以上により、前後分割型のフロントフェンダを備えた鞍乗り型車両において、フロントフォークを保護するとともに、前側フェンダの交換頻度を減らして車両のメンテナンス性の向上を図ることができる。また、カバーパーツが前側フェンダと一体化している場合と比較して、交換するパーツが小型化するので、パーツ交換に伴うコストを削減することができる。
なお、フロントフェンダは、前側フェンダおよび後側フェンダに分割可能に形成されている。前側フェンダは、後側フェンダと比較して、路面から遠くかつ前輪の回転方向の下流側に位置しているので傷付きにくい。このため、前側フェンダ、後側フェンダおよびカバーパーツを比較すると、前側フェンダが最も傷付きにくい。つまり、前側フェンダは、後側フェンダおよびカバーパーツよりも交換が必要となる場合が生じにくい。よって、カバーパーツを前後分割型のフロントフェンダの前側フェンダと別体として設けることで、カバーパーツを前後一体型のフロントフェンダと別体として設ける構成と比較して、上述した効果をより顕著に得ることができる。
ここで、前フェンダ本体から下方に延びる前アーム部は、前フェンダ本体よりも路面側に位置するので、飛び石等によって前フェンダ本体よりも傷付きやすい。特に、前アーム部の縁部は、飛び石等により欠け等の破損が発生しやすい。本発明によれば、カバーパーツが車幅方向から見て前アーム部の後縁部に重なっているので、前アーム部の後縁部を効果的に保護することができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記カバーパーツ(8)は、車幅方向から見て前記前側フェンダ(30)に重なる位置から車幅方向内方に延びた後、車幅方向外方かつ後方に延びていてもよい。
本発明によれば、カバーパーツが車幅方向に大型化することを抑制しつつ、カバーパーツを前後方向に大型化することができる。これにより、意匠面を有し、かつ車幅方向にコンパクトなカバーパーツとすることができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記カバーパーツ(8)は、前記前側フェンダ(30)の後方で、車両前方から見て前記前側フェンダ(30)から車幅方向外方に突出していてもよい。
本発明によれば、前側フェンダの外面に沿って流れる走行風をカバーパーツによって車幅方向外方に剥離することができる。これにより、操舵時に生じる抵抗を小さくして、走行性能の向上を図ることができる。
上記の鞍乗り型車両において、前記フロントフォーク(20)は、アウターチューブ(21)、および前記アウターチューブ(21)の第1端部(21a)から内側に挿入されたインナーチューブ(22)を有し、前記カバーパーツ(8)は、車幅方向から見て前記アウターチューブ(21)の前記第1端部(21a)の前方に配置されていてもよい。
本発明によれば、前方から飛来する飛び石等からフロントフォークの摺動部をカバーパーツによって保護することができる。
本発明によれば、前後分割型のフロントフェンダを備えた鞍乗り型車両において、フロントフォークを保護するとともに、前側フェンダの交換頻度を減らして車両のメンテナンス性の向上を図ることができる。
実施形態の自動二輪車の前部を示す左側面図である。 実施形態のフロントフェンダを示す平面図である。 実施形態のフロントフェンダを示す正面図である。 実施形態の前側フェンダの底面図である。 実施形態のフロントフェンダの底面図である。 実施形態の後側フェンダの平面図である。 実施形態のフロントフェンダを示す背面図である。 実施形態の後側フェンダを示す右側面図である。 実施形態の後側フェンダを示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明における前後上下左右等の方向は、以下に説明する車両における方向と同一とする。すなわち、上下方向は鉛直方向と一致し、左右方向は車幅方向と一致する。また、以下の説明に用いる図中において、矢印UPは上方、矢印FRは前方、矢印LHは左方をそれぞれ示している。
図1は、実施形態の自動二輪車の前部を示す左側面図である。
図1に示すように、本実施形態は、鞍乗り型車両である自動二輪車1に適用されている。自動二輪車1は、前輪2と、図示しない車体フレームと、ステアリング装置4と、フロントフェンダ6と、左右一対のカバーパーツ8と、を備える。
車体フレームは、前端部に設けられたヘッドパイプや、ヘッドパイプから後下方に延びるメインパイプ等を備える。前輪2は、ステアリング装置4を介して車体フレームのヘッドパイプによって操向可能に支持されている。
ステアリング装置4は、左右一対のフロントフォーク20を備える。なお、図1においては左側のフロントフォーク20のみを図示している。一対のフロントフォーク20は、いわゆるテレスコピックフォークであって、上部に位置するアウターチューブ21と、下部に位置し、アウターチューブ21の下端部21a(第1端部)から内側に挿入されたインナーチューブ22と、を備える。一対のフロントフォーク20は、左右に間隔をあけて互いに平行に配置されている。一対のフロントフォーク20は、上端部が下端部よりも後方に位置するように、上下方向に対して傾斜して設けられている。一対のフロントフォーク20は、インナーチューブ22の下端部において前輪2を支持している。一対のインナーチューブ22それぞれには、フロントフェンダ6が取り付けられる取付片23,24が前後それぞれに延出している。一対のフロントフォーク20それぞれの上部は、図示しないトップブリッジおよびボトムブリッジによって連結されている。トップブリッジとボトムブリッジとの間には、ヘッドパイプ内に挿通されたステアリングステムが架設されている。トップブリッジには、操向ハンドルが支持されている。
フロントフェンダ6は、フロントフォーク20に取り付けられている。フロントフェンダ6は、前後分割型のフロントフェンダである。具体的に、フロントフェンダ6は、少なくともフロントフォーク20よりも前方で前輪2を覆う前側フェンダ30と、少なくともフロントフォーク20よりも後方で前輪2を覆う後側フェンダ40と、に分割可能に形成されている。なお、以下のフロントフェンダ6に関する説明では、フロントフェンダ6の各部において前輪2とは反対側に向く面を外面といい、前輪2側に向く面を内面という。
前側フェンダ30は、車幅方向から見た側面視で主にフロントフォーク20の前方に設けられている。前側フェンダ30は、樹脂材料または金属材料により形成され、樹脂材料により形成されている場合には表面が塗装されている。前側フェンダ30は、前輪2を上方から覆う前フェンダ本体31と、前フェンダ本体31から下方に延びる左右一対の前アーム部32と、を備える。
図2は、実施形態のフロントフェンダを示す平面図である。図3は、実施形態のフロントフェンダを示す正面図である。図4は、実施形態の前側フェンダの底面図である。なお、以下の各正面図において、一対の二点鎖線Cはそれぞれフロントフォーク20の中心軸線を示している。
図1から図4に示すように、前フェンダ本体31は、前輪2の車軸を上方で前後方向に跨ぐように設けられている。前フェンダ本体31の大半は、後方から前方に向かいに従い下方に向けて延びている。前フェンダ本体31は、後方から前方に向かうに従い、車幅方向の幅が漸次狭まるように形成されている。前フェンダ本体31の外面(上面)における車幅方向中央部には、下方に窪む溝部31aが形成されている。溝部31aは、前フェンダ本体31の後端部から前端部にわたって延びている。
図1から図3に示すように、一対の前アーム部32は、フロントフォーク20の下部に取り付けられる部分である。一対の前アーム部32は、前フェンダ本体31の左右両縁から下方に延びている。一対の前アーム部32の略全体は、前方から見てフロントフォーク20に重なるように延びている。一対の前アーム部32の上部33は、前フェンダ本体31との接続部から、前後方向の幅を漸次狭めながら、車幅方向外方かつ下方に延びている。一対の前アーム部32の下部34は、前アーム部32の上部33との接続部から、前後方向の幅を略一定としながら下方に延びている。一対の前アーム部32の下端部は、フロントフォーク20の下部(インナーチューブ22)から前方に延びる取付片23に締結されている。これにより、前側フェンダ30は、フロントフォーク20の下部に固定的に支持されている。
図1に示すように、前アーム部32は、前アーム部32の後部で前後方向に交差する方向に延びる後縁部35を備える。前アーム部32の後縁部35は、側面視でフロントフォーク20の前方に設けられている。前アーム部32の後縁部35は、全体として側面視でフロントフォーク20の中心軸線Cの延びる方向(軸線方向)に沿って延びている。前アーム部32の後縁部35は、上端部が上下方向の中間部よりも車幅方向内方かつ後方に位置し、かつ下端部が上下方向の中間部の下方に位置するように曲がっている。なお、本実施形態で用いる「中間」とは、対象の両端間の中央のみならず、対象の両端間の内側の範囲を含む意とする。
後側フェンダ40は、側面視で主にフロントフォーク20の後方に設けられている。後側フェンダ40の大部分は、前側フェンダ30の後方に配置されている。後側フェンダ40は、樹脂材料により形成され、無塗装とされている。後側フェンダ40は、前輪2を後ろ斜め上方から覆う後フェンダ本体41と、後フェンダ本体41から下方に延びる左右一対の後アーム部42と、を備える。
図5は、実施形態のフロントフェンダの底面図である。図6は、実施形態の後側フェンダの平面図である。
図1、図5および図6に示すように、後フェンダ本体41の大半は、前方から後方に向かいに従い下方に向けて延びている。後フェンダ本体41は、前端部に前側フェンダ30の前フェンダ本体31と重なる重ね部43を備える。重ね部43は、側面視でフロントフォーク20よりも前方に設けられている。重ね部43は、前側フェンダ30の後部と前輪2との間に配置されている。重ね部43は、前側フェンダ30の内面の形状に倣って、車幅方向の中央部の上面が下方に窪むように形成されている。
図7は、実施形態のフロントフェンダを示す背面図である。
図1、図6および図7に示すように、一対の後アーム部42は、後フェンダ本体41の左右両縁から下方に延びている。一対の後アーム部42は、後フェンダ本体41における前後方向の中間部から延びている。一対の後アーム部42は、フロントフォーク20の後方で、側面視でフロントフォーク20に沿って下方に延びている。一対の後アーム部42は、側面視で略一定の幅で延びている。一対の後アーム部42は、後フェンダ本体41から車幅方向外方に突出している。一対の後アーム部42は、前後方向から見てフロントフォーク20に重なるように延びている。一対の後アーム部42の下端部は、フロントフォーク20の下部から後方に延びる取付片24に締結されている。これにより、後側フェンダ40は、フロントフォーク20に固定的に支持されている。一対の後アーム部42の外面には、車幅方向に直交する平坦面が形成されている。後アーム部42の外面の平坦面には、リフレクタ10が取り付けられている。
後側フェンダ40には、フロントフォーク20との干渉を避ける逃げ部44が形成されている。逃げ部44は、後アーム部42の前方に形成されている。逃げ部44は、後フェンダ本体41における後アーム部42よりも後方の箇所よりも車幅方向に幅狭に形成されている。
図8は、実施形態の後側フェンダを示す右側面図である。図9は、実施形態の後側フェンダを示す正面図である。
図1、図8および図9に示すように、一対のカバーパーツ8は、前側フェンダ30とは別体で設けられている。一対のカバーパーツ8は、後側フェンダ40と同一材料により一体形成されている。一対のカバーパーツ8は、後側フェンダ40と同様に、樹脂材料により形成され、無塗装とされている。一対のカバーパーツ8は、後側フェンダ40の車幅方向外方に配置されている。一対のカバーパーツ8は、側面視で逃げ部44を挟んで後アーム部42とは反対側、すなわちフロントフォーク20の前方に配置されている。
一対のカバーパーツ8は、後フェンダ本体41の重ね部43を含む前部の左右両縁から、フロントフォーク20に沿って下方に延びている。一対のカバーパーツ8は、アウターチューブ21の下端部21aよりも上方から、アウターチューブ21の下端部21aよりも下方まで延びている。すなわち、一対のカバーパーツ8は、側面視でアウターチューブ21の下端部21aの前方に配置されている。
一対のカバーパーツ8は、前側フェンダ30の前アーム部32に対するフロントフォーク20側および前輪2側に配置されている。具体的に、右側のカバーパーツ8は、右側の前アーム部32と、右側のフロントフォーク20および前輪2と、の間に介在している。また、左側のカバーパーツ8は、左側の前アーム部32と、左側のフロントフォーク20および前輪2と、の間に介在している。一対のカバーパーツ8の下端部は、それぞれ前アーム部32の下端部に係止されている。一対のカバーパーツ8は、それぞれ後フェンダ本体41の重ね部43から下方に延びるカバー前壁50と、カバー前壁50の後縁部から後方に延びるカバー側壁51と、カバー側壁51の後縁部から車幅方向内方に延びるカバー後壁52と、を備える。
図1および図8に示すように、カバー前壁50は、前アーム部32に対して前輪2側(車幅方向内方)に配置されている。カバー前壁50の全体は、側面視で前アーム部32の上部33および下部34に重なっている。カバー前壁50は、後フェンダ本体41の重ね部43に滑らかに連なり、重ね部43の縁部から車幅方向外方かつ下方に延びている。
カバー側壁51は、前アーム部32の後縁部35に対して前輪2側からフロントフォーク20側(後方)に配置されている。カバー側壁51は、側面視で前アーム部32の後縁部35に重なっている。カバー側壁51は、カバー前壁50の後縁部全体から後方かつ車幅方向内方に延びる側壁前部54と、側壁前部54の後縁部全体から後方かつ車幅方向外方に延びる側壁後部55と、を備える。カバー側壁51における側壁前部54と側壁後部55との境界部56は、上下方向に直交する任意の断面で、カバー側壁51のうち最も車幅方向内方に位置している。
側壁前部54は、側面視で前アーム部32に重なる位置から前アーム部32の後縁部35よりも後方に延びている。つまり、側壁前部54は、側面視で前アーム部32の後縁部35に交差するように前後方向に延びている。側壁後部55は、全体として側面視で前側フェンダ30の重ならないように形成されている。
図1、図6および図8に示すように、側壁前部54は、前アーム部32の後縁部35に沿って上下方向に長く形成されている。側壁前部54は、前アーム部32の後縁部35の形状に倣い、上端部が上下方向の中間部よりも後方かつ車幅方向内方に位置し、かつ下端部が上下方向の中間部の下方に位置するように湾曲している。側壁前部54の外面は、滑らかな凹曲面状に形成されている。カバー側壁51の側壁前部54と側壁後部55との境界部56は、上端部が上下方向の中間部よりも後方かつ車幅方向内方に位置し、かつ下端部が上下方向の中間部の下方に位置するように曲がっている。側壁後部55は、側壁前部54の形状に倣い、上端部が上下方向の中間部よりも車幅方向内方に位置し、かつ下端部が上下方向の中間部の下方に位置するように湾曲している。側壁後部55の外面は、滑らかな凸曲面状に形成されている。側壁後部55の後縁部は、側面視でフロントフォーク20の前方でフロントフォーク20の中心軸線Cと平行に延在している。
図8および図9に示すように、側壁前部54および側壁後部55は、それぞれの湾曲部である上下方向の中間部よりも上方の部位において、前後方向から見てフロントフォーク20の中心軸線Cに交差するように車幅方向に延びている。
図3および図9に示すように、側壁後部55の一部は、前後方向から見て前アーム部32の後縁部35に交差するように車幅方向に延びている。これにより、側壁後部55の一部は、前アーム部32の後縁部35に対するフロントフォーク20側に配置されている。また、カバーパーツ8は、前側フェンダ30の前アーム部32の後方で、前方から見て前側フェンダ30の前アーム部32の下部34から車幅方向外方に突出している。前方から見たカバーパーツ8の突出部は、上下方向に延在している。
図7に示すように、カバー後壁52は、側壁後部55の後縁部の全体から、フロントフォーク20を前方から覆うように車幅方向内方に延びている。カバー後壁52の一部は、前後方向から見て前アーム部32の後縁部35に交差するように車幅方向に延びている。これにより、カバー後壁52の一部は、前アーム部32の後縁部35に対するフロントフォーク20側に配置されている。カバー後壁52は、前後方向から見てフロントフォーク20の中心軸線Cに交差するように車幅方向に延びている。
以上に説明したように、本実施形態の自動二輪車1は、前側フェンダ30とは別体で設けられ、フロントフォーク20の前方、かつ前側フェンダ30のフロントフォーク20側および前輪2側に配置されたカバーパーツ8を備える。
この構成によれば、カバーパーツ8がフロントフォーク20の前方に配置されるので、フロントフォーク20を前方から覆い、前方から飛来する飛び石等からフロントフォーク20を保護できる。また、カバーパーツ8は、前側フェンダ30とフロントフォーク20との間、および前側フェンダ30と前輪2との間に介在する。このため、自動二輪車1の前進時に前輪2が跳ね上げて前輪2の回転方向上流側(後方)から飛来する飛び石等から前側フェンダ30を保護することができる。
そして、カバーパーツ8が前側フェンダ30とは別体で設けられているので、カバーパーツ8が破損した場合には、前側フェンダ30を交換することなく、前側フェンダ30よりも小型に形成しやすいカバーパーツ8のみを交換できる。
以上により、前後分割型のフロントフェンダ6を備えた自動二輪車1において、フロントフォーク20を保護するとともに、前側フェンダ30の交換頻度を減らして車両のメンテナンス性の向上を図ることができる。また、カバーパーツが前側フェンダと一体化している場合と比較して、交換するパーツが小型化するので、パーツ交換に伴うコストを削減することができる。
なお、フロントフェンダ6は、前側フェンダ30および後側フェンダ40に分割可能に形成されている。前側フェンダ30は、後側フェンダ40と比較して、路面から遠くかつ前輪2の回転方向の下流側に位置しているので傷付きにくい。このため、前側フェンダ30、後側フェンダ40およびカバーパーツ8を比較すると、前側フェンダ30が最も傷付きにくい。つまり、前側フェンダ30は、後側フェンダ40およびカバーパーツ8よりも交換が必要となる場合が生じにくい。よって、カバーパーツ8を前後分割型のフロントフェンダ6の前側フェンダ30と別体として設けることで、カバーパーツを前後一体型のフロントフェンダと別体として設ける構成と比較して、上述した効果をより顕著に得ることができる。
また、前側フェンダ30は、前輪2を上方から覆う前フェンダ本体31と、前フェンダ本体31から下方に延びる前アーム部32と、を備える。前アーム部32は、側面視でフロントフォーク20の前方でフロントフォーク20の軸線方向に沿って延びる後縁部35を有する。カバーパーツ8のカバー側壁51は、側面視で前アーム部32の後縁部35に重なっている。
ここで、前フェンダ本体31から下方に延びる前アーム部32は、前フェンダ本体31よりも路面側に位置するので、飛び石等によって前フェンダ本体31よりも傷付きやすい。特に、前アーム部32の縁部は、飛び石等により欠け等の破損が発生しやすい。
本実施形態によれば、カバーパーツ8のカバー側壁51が側面視で前アーム部32の後縁部35に重なっているので、カバー側壁51が前アーム部32の後縁部35に対する前輪2側に配置される。よって、前アーム部32の後縁部35を前輪2側から飛来する飛び石等から効果的に保護することができる。
さらに、本実施形態では、カバー側壁51の側壁後部55は、前アーム部32の後縁部35に対するフロントフォーク20側に配置されているので、前アーム部32の後縁部35をフロントフォーク20側(前輪2の回転方向上流側)から飛来する飛び石等から効果的に保護することができる。
さらに、本実施形態では、カバー後壁52は、前アーム部32の後縁部35に対するフロントフォーク20側に配置されている。すなわち、前アーム部32の後縁部35とフロントフォーク20との間には、カバー側壁51の側壁後部55とカバー後壁52との2つが配置されている。したがって、前アーム部32の後縁部35をフロントフォーク20側(前輪2の回転方向上流側)から飛来する飛び石等から、より効果的に保護することができる。
さらに、カバーパーツ8のカバー側壁51は、側面視で前側フェンダ30に重なる位置から車幅方向内方に延びた後、車幅方向外方かつ後方に延びている。
この構成によれば、カバーパーツ8が車幅方向に大型化することを抑制しつつ、カバーパーツ8を前後方向に大型化することができる。これにより、意匠面を有し、かつ車幅方向にコンパクトなカバーパーツ8とすることができる。
また、カバーパーツ8の側壁後部55は、前側フェンダ30の後方で、前方から見て前側フェンダ30から車幅方向外方に突出している。
この構成によれば、前側フェンダ30の外面に沿って流れる走行風をカバーパーツ8によって車幅方向外方に剥離することができる。これにより、操舵時にステアリング装置4に生じる抵抗を小さくして、走行性能の向上を図ることができる。
また、カバーパーツ8は、側面視でアウターチューブ21の下端部21aの前方に配置されている。
この構成によれば、前方から飛来する飛び石等からフロントフォーク20の摺動部をカバーパーツ8によって保護することができる。
また、前側フェンダ30は塗装された樹脂部材、または金属部材とされ、カバーパーツ8は無塗装の樹脂部材とされている。これにより、前側フェンダ30によってフロントフェンダ6のデザイン性を向上させつつ、カバーパーツ8によって部材コストの削減を図ることができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、カバーパーツ8が後側フェンダ40と一体形成されているが、これに限定されない。カバーパーツは前側フェンダ30と別体で設けられていればよく、後側フェンダと別体で設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、カバーパーツ8の側壁前部54がカバー前壁50の後縁部から後方かつ車幅方向内方に延びているが、これに限定されない。側壁前部は、カバー前壁50の後縁部よりも車幅方向内方に延びていればよく、カバー前壁50の後縁部から車幅方向内方に延びていてもよい。
また、上記実施形態のフロントフォーク20は、インナーチューブ22がアウターチューブ21の下方に配置された倒立フォークとされているが、インナーチューブがアウターチューブの上方に配置された正立フォークであってもよい。
また、本発明は、フロントフェンダを有する鞍乗り型車両全般に適用することができる。すわなち、スクータ型車両や三輪車等に上記実施形態の構成を組み合わせてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…自動二輪車(鞍乗り型車両) 2…前輪 6…フロントフェンダ 8…カバーパーツ 20…フロントフォーク 21…アウターチューブ 21a…下端部(第1端部) 22…インナーチューブ 30…前側フェンダ 31…前フェンダ本体 32…前アーム部 35…後縁部 40…後側フェンダ

Claims (4)

  1. 前輪(2)を支持するフロントフォーク(20)と、
    少なくとも前記フロントフォーク(20)よりも前方で前記前輪(2)を覆う前側フェンダ(30)、および前記前側フェンダ(30)の後方で前記前輪(2)を覆う後側フェンダ(40)に分割可能に形成されたフロントフェンダ(6)と、
    前記前側フェンダ(30)とは別体で設けられ、前記フロントフォーク(20)の前方、かつ前記前側フェンダ(30)に対する前記フロントフォーク(20)側および前記前輪(2)側に配置されたカバーパーツ(8)と、
    を備え
    前記前側フェンダ(30)は、
    前記前輪(2)を上方から覆う前フェンダ本体(31)と、
    前記前フェンダ本体(31)から下方に延びる前アーム部(32)と、
    を備え、
    前記前アーム部(32)は、車幅方向から見て前記フロントフォーク(20)の前方で前記フロントフォーク(20)の軸線方向に沿って延びる後縁部(35)を有し、
    前記カバーパーツ(8)は、車幅方向から見て前記前アーム部(32)の前記後縁部(35)に重なっている、
    ことを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記カバーパーツ(8)は、車幅方向から見て前記前側フェンダ(30)に重なる位置から車幅方向内方に延びた後、車幅方向外方かつ後方に延びている、
    ことを特徴とする請求項に記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記カバーパーツ(8)は、前記前側フェンダ(30)の後方で、車両前方から見て前記前側フェンダ(30)から車幅方向外方に突出している、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の鞍乗り型車両。
  4. 前記フロントフォーク(20)は、アウターチューブ(21)、および前記アウターチューブ(21)の第1端部(21a)から内側に挿入されたインナーチューブ(22)を有し、
    前記カバーパーツ(8)は、車幅方向から見て前記アウターチューブ(21)の前記第1端部(21a)の前方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の鞍乗り型車両。
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