JP5751979B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントカバーの側方へ走行風を案内する導風板を備える鞍乗型車両に関する。
車幅方向中央に備えられる前輪の後方に、運転者の脚を覆うフロントカバーを備える形態の鞍乗型車両が実用に供されている。
前輪に沿って流れる走行風をフロントカバーの側方へ円滑に導くことで、空気抵抗を低減することが望まれる。
走行風を導く構造は各種提案されている(例えば、特許文献1(図2、図4)参照。)。
特許文献1の図2に示すように、ヘッドパイプ(3)(括弧付き番号は特許文献1に記載されている符号を示す。以下同じ)の側方がフロントカバー(11)で覆われる。加えて、フロントフォーク(4)に、前輪(8)の上方を覆うフロントフェンダ(43)が取付けられる。
特許文献1の図4に示すように、フロントフェンダ(43)の前側フェンダ(44)は、フロントフォークの左右のフォーク本体(42a、42b)の前方を囲い走行風を車幅方向外側に導く導風板(44a)を備える。この導風板(44a)に沿って走行風が流れることにより、この走行風がフロントカバー(11)の左右カバー部(11b、11b)の側方に導かれる。
しかし、フロントフェンダ(43)の側面と左右カバー部(11b、11b)の前端との間に隙間が形成され、この隙間を走行風の一部が通過するため、左右のフォーク本体(42a、42b)の後方にて走行風が車幅方向内側に巻き込まれやすくなる。すなわち、渦流が発生する。渦流は空気抵抗増加の要因となるので、好ましくない。
そこで、走行風の車幅方向内側への巻き込みを低減できる技術の更なる改良が望まれる。
特開2007−30590公報
本発明は、走行風の車幅方向内側への巻き込みを低減できる鞍乗型車両を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体フレームの前部に配置されるヘッドパイプに、フロントフォークが操向自在に支持され、このフロントフォークで挟まれるようにして前記フロントフォークの下端に前輪が回転自在に支持され、この前輪の車両後方に且つ車両正面視にて前記フロントフォークより車幅方向外側にフロントカバーが配置される鞍乗型車両において、前記フロントフォークから車幅方向外側に離間して導風板が配置され、前記フロントフォークと前記導風板との間に走行風を流す導風路が形成され、前記導風板は前記フロントフォークに支持され、前記フロントカバーの側方へ走行風を案内することができるように前記導風板の車幅方向外側の面に、車両平面視で車両後方へ広がる傾斜面が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、前輪の上部をフロントフェンダで覆い、このフロントフェンダの泥除け部から下へ延長部を延ばし、この延長部を導風板としたことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、フロントカバーは、操向に伴って発生する前輪の回転範囲を避けるように車両後方へ窪むように形成される正面カバー部と、この正面カバー部の車幅方向外端から車両後方へ延びる側面カバー部とを備え、前記正面カバー部には、導風板で案内される走行風を取入れる風取入れ口が設けられ、前記側面カバー部には、前記案内された走行風を前記側面カバー部の外へ排出する風排出口が設けられていることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、風取入れ口は、車両正面視で、導風板より車幅方向外側に配置されることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、導風板の少なくとも一部は、高さ方向において風取入れ口の上縁と下縁の間に位置することを特徴とする。
請求項6に係る発明では、導風板の高さ方向中心が、風取入れ口の上縁と下縁の間に位置することを特徴とする。
請求項1に係る発明では、導風板がフロントフォークと離間して設けられ、フロントフォークの車幅方向外側と導風板の車幅方向内側とで挟まれて形成される導風路にも走行風を流すようにした。
導風板の車両後方は車幅方向内側が負圧域になって渦が巻きやすいが、本発明によれば、導風板の車幅方向内側へ走行風を流すようにしたので負圧域が生じにくくなり、フロントフォークの車両後方での巻き込みが低減される。したがって、走行風の車幅方向内側への巻き込みを低減できる鞍乗型車両が提供される。
加えて、導風板の車幅方向外側を流れる走行風は、傾斜面により広がってフロントカバーの側方へ案内される。
導風板の車幅方向外側及び内側の作用により、車両前部における走行風の円滑な流れが得られる。
請求項2に係る発明では、フロントフェンダから導風板を延ばした。
導風板を支持するための特別な部材が不要になり、部品点数の削減が図れる。
請求項3に係る発明では、フロントカバーは、車両後方へ窪む正面カバー部と、正面カバー部の車幅方向外端から車両後方へ延びる側面カバー部とを備える。
窪んでいる正面カバー部には、導風板で案内される走行風が溜まりやすい。本発明では、正面カバー部に風取入れ口を設け、側面カバー部に風排出口を設けたので、走行風を遅滞なく側面カバー部の外へ排出することができる。
加えて、側面カバー部に風排出口を設けたため、風排出口の外側を流れる走行風で、側面カバー部内を流れる走行風を外側に積極的に引き出すことが期待できる。風取入れ口から風排出口への走行風の流れが更に円滑になるので、効率的に風取入れ口から走行風を取入れることができる。
請求項4に係る発明では、導風板より車幅方向外側に風取入れ口が設けられる。
導風板には車幅方向外側へ傾斜する傾斜面が設けられ、走行風は車幅方向外側へ案内されるため、走行風は直接風取入れ口に導かれ、走行風の流れがより円滑になる。
請求項5に係る発明では、導風板の少なくとも一部は、高さ方向において風取入れ口の上縁と下縁の間に位置する。
導風板の一部が、高さ方向において風取入れ口と合致するため、導風板で案内される走行風が、円滑に風取入れ口に導かれる。
請求項6に係る発明では、導風板の高さ方向中心が、風取入れ口の上縁と下縁の間に位置するので、導風板で案内される走行風が、風取入れ口に更に円滑に導かれる。
本発明に係る鞍乗型車両の左側面図である。 鞍乗型車両前部の左側面図である。 図2の3矢視図である。 フロントフェンダとフロントフォークの分解斜視図である。 反射板が取付けられた導風板の断面図である。 フロントカバーとレッグシールドの分解斜視図である。 図3の7−7線断面図である。 導風板に沿って流れる走行風の作用及び走行風が風取入れ口に取入れられて風排出口から排出されるまでの作用を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。以下の説明で用いる前後、左右、上下は乗員シートに座った乗員を基準に定める。
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示すように、鞍乗型車両10は、車体フレーム11のヘッドパイプ12に操向自在に支持され下端に前輪13を回転自在に備えるフロントフォーク20(詳細後述)と、このフロントフォーク20の上端に連結され前輪13を操舵するハンドル21と、ヘッドパイプ12から車両下方及び後方へ延びるメインフレーム22に揺動自在に取付けられ後輪23を備えると共にスイングアームを兼ねるパワーユニット24と、メインフレーム22から車両後方へ延びるリヤフレーム25とパワーユニット24とに取付けられ後輪23に作用する荷重を吸収するリヤクッション26とを有する。
パワーユニット24は、メインフレーム22の後端に取付けたハンガーブラケット27にピボット軸28で揺動自在に止められる空冷式のエンジン29と、このエンジン29に一体化され後輪23にエンジン29の動力を伝達する動力伝達装置31とからなる。
運転者はタンデムシートと呼ばれるシート32の前半部に座り、足をステップ33に載せ、ハンドル21を操作する。同乗者はシート32の後方に配置されるグラブレール34を握りながらシート32の後半部に座る。
車体フレーム11を主とする車体は、車体カバー35で覆われている。
車体カバー35は、ヘッドパイプ12の前方を覆うフロントカバー40(詳細後述)と、ヘッドパイプ12の後方を覆うレッグシールド41と、ステップ33下に配置されメインフレーム22の下部及びリヤフレーム25の前端部を覆うアンダーカバー42と、シート32の下方で且つリヤフレーム25の側方を覆うサイドカバー43とからなる。
このサイドカバー43は、実施例では分割され、シート32に沿って配置されるサイドアッパカバー44と、このサイドアッパカバー44の下に配置されるサイドロアカバー45と、サイドアッパカバー44の後方に配置されるサイドリヤカバー46とからなる。
加えて、フロントフォーク20に、前輪13の上部を覆うフロントフェンダ50(詳細後述)が取付けられる。
フロントカバー40の構成を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、フロントカバー40は、ヘッドパイプ12の前方及びフロントフォーク20の側方を覆うフロントアッパカバー51と、このフロントアッパカバー51に組付けられ(組付け構造は後述)メインフレーム22の車両前方を覆うと共に前輪13の車両後方に配置されるフロントロアカバー52とからなる。
前輪13の中央に、ドラム式の前輪ブレーキ62が設けられている。ブレーキアーム63に連結されたブレーキケーブル64を支持するケーブルサポート65が、フロントフォーク20に設けられる。
フロントフェンダ50の構造を図3に基づいて説明する。
図3に示すように、フロントフェンダ50は、前輪13の上方に配置される泥除け部53と、この泥除け部53の左側面から下へ延ばされる左延長部と、泥除け部53の右側面から下へ延ばされる右延長部とを有する。左延長部を、フロントカバー40の左側方へ走行風を案内する導風板60L(Lは左を示す添え字。以下同様)とし、右延長部を、フロントカバー40の右側方へ走行風を案内する導風板60R(Rは右を示す添え字。以下同様)とした。
導風板60Lの左側面に、他の車両等から出される光が当たって反射する反射板61Lが取付けられ、導風板60Rの右側面に、反射板61Rが取付けられる。なお、導風板60L及び反射板61Lの構造と、導風板60R及び反射板61Rの構造は同一であり、導風板60L及び反射板61Lの構造を後述する。
フロントアッパカバー51の左端下部とフロントロアカバー52の左端中間部に、走行風を取入れる風取入れ口70L(詳細後述)が設けられ、フロントアッパカバー51の右端下部とフロントロアカバー52の右端中間部に、走行風を取入れる風取入れ口70R(詳細後述)が設けられる。
加えて、風取入れ口70Lは、車両正面視で、導風板60Lより車幅方向左外側に配置され、風取入れ口70Rは、車両正面視で、導風板60Rより車幅方向右外側に配置される。
ここで、導風板60L、60Rの車両上下方向の高さ寸法をHとし、直線71を導風板60L、60Rの高さ方向中心線とし、導風板60L、60Rと風取入れ口70L、70Rの位置関係を説明する。
導風板60Lの上部67Lは、高さ方向において風取入れ口70Lの上縁72と下縁73の間に位置し、導風板60Rの上部67Rは、高さ方向において風取入れ口70Rの上縁74と下縁75の間に位置する。
加えて、導風板60Lの高さ方向中心線71が、風取入れ口70Lの上縁72と下縁73の間に位置し、導風板60Rの高さ方向中心線71が、風取入れ口70Rの上縁74と下縁75の間に位置する。
なお、風取入れ口70L、70Rの下縁73、75は、実施例では導風板60L、60Rの下部68L、68Rよりも上方に配置したが、風取入れ口70L、70Rの下縁73、75が導風板60L、60Rの下部68L、下部68Rよりも下方に位置するように、フロントアッパカバー51の左右の下端を下方に延ばしてもよい。また、導風板60L、60Rと風取入れ口70L、70Rの位置関係は、導風板60L、60Rの高さ方向の一部が、風取入れ口70Lの上縁72と下縁73の間及び風取入れ口70Rの上縁74と下縁75の間に位置していればよく、本例以外の位置関係を適用して差し支えない。
フロントフォーク20は、前輪13を左右両側から挟む左右一対のクッション部76L、76Rを備える。クッション部76Lの下端とクッション部76Rの下端に取付けた前車軸77で、前輪13を支持する。
加えて、フロントフォーク20の下端左側に、フォークカバー66Lが取付けられ、フロントフォーク20の下端右側に、フォークカバー66Rが取付けられる。
車両正面視にて、フロントフォーク20より車幅方向左外側に、フロントアッパカバー51の左側部54L及びフロントロアカバー52の左側部55Lが配置され、フロントフォーク20より車幅方向右外側に、フロントアッパカバー51の右側部54R及びフロントロアカバー52の右側部55Rが配置される。
フロントフォーク20の詳細構造及びフロントフェンダ50の構成を図4に基づいて説明する。
図4に示すように、フロントフォーク20は、ハンドル(図1、符号21)に連結されるステアリング軸78と、このステアリング軸78に二股部79を介して連結されるクッション部76L、76Rとを有する。
クッション部76Lに取付けた支持部材81Lに、ボルト82Lでアーム83Lが揺動可能に止められ、アーム83Lの前端がクッション部76Lの下端に連結される。アーム83Lの前端に、前車軸(図3、符号77)を支持する穴84Lが設けられ、アーム83Lの中間部に、フォークカバー(図3、符号66L)を支持するカバー支持部85Lが設けられる。なお、クッション部76Rにも上記同様の構成部品が組付けられる。
フロントフェンダ50は、泥除け部53と左右の導風板60L、60Rを有するフェンダ前半体86と、前輪(図2、符号13)の後上方を覆うフェンダ後半体87とからなる。
導風板60Lの穴88Lに、反射板61Lのボルト89Lを差込み、反射板61Lをナット91Lで止める。なお、反射板61Rの取付構造は、反射板61Lと同様である。
次に、フロントフォーク20、フェンダ前半体86、フェンダ後半体87の組立手順を説明する。
フェンダ後半体87の穴92L、フェンダ前半体86の穴93L、クッション部76Lに設けた取付板の穴94Lにボルト95Lを差込み、フェンダ後半体87とフェンダ前半体86とクッション部76Lをナット96Lで止める。同様に、フェンダ後半体87の穴92R、フェンダ前半体86の穴93R、クッション部76R側の穴94Rにボルト95Rを差込み、フェンダ後半体87とフェンダ前半体86とクッション部76Rをナット96Rで止める。
以上の組立手順により、フロントフォーク20とフェンダ前半体86とフェンダ後半体87が一体化される。
なお、ステアリング軸78がフロントフェンダ50を貫通できるように、フェンダ前半体86の後端上部に前円弧面97が形成され、フェンダ後半体87の前端上部に後円弧面98が形成される。
導風板60Lの構造を図5に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、導風板60Lの車幅方向左外側の面に、車両後方へ広がる傾斜面99Lが設けられている。
反射板61Lは、接着剤101Lで導風板60Lに取付けられボルト89Lを備える台板102Lと、この台板102Lに取付けられる反射部103Lとからなる。なお、(b)に示すように、傾斜面99Lは、車両平面視であっても、車両後方へ広がるように形成される。
フロントカバー40とレッグシールド41の組立手順を図6に基づいて説明する。
図6に示すように、先ず、フロントアッパカバー51の左下端の穴104Lと、フロントロアカバー52の左上側の穴105Lとに、ボルト106Lを差込み、フロントアッパカバー51とフロントロアカバー52をナット107Lで止める。また、フロントアッパカバー51の右下端の穴104Rと、フロントロアカバー52の右上側の穴105Rとに、ボルト106Rを差込み、フロントアッパカバー51とフロントロアカバー52をナット107Rで止める。
次に、フロントロアカバー52の左下側の穴108Lと、レッグシールド41の左下側に設けた取付穴109Lとに、ボルト111Lを取付ける。また、フロントロアカバー52の右下側の穴108Rと、レッグシールド41の右下側に設けた取付穴109Rとに、ボルト111Rを取付ける。これで、フロントアッパカバー51とフロントロアカバー52とレッグシールド41が一体化される。
フロントカバー40の断面構造を図7に基づいて説明する。
図7に示すように、フロントアッパカバー51は、左前に設けられフロントロアカバー52側に延びる前面部112Lと、この前面部112Lから後方に延びる前側面部113Lと、右前に設けられフロントロアカバー52側に延びる前面部112Rと、この前面部112Rから後方に延びる前側面部113Rとを備える。
加えて、フロントロアカバー52は、中央部に設けられメインフレーム22側に向けて円弧状に窪む中央前面部114と、この中央前面部114の左端から後方へ延びる後側面部115Lと、中央前面部114の右端から後方へ延びる後側面部115Rとを備える。
すなわち、フロントカバー40は、前面部112Lと中央前面部114と前面部112Rとからなりハンドル(図1、符号21)の操向に伴って発生する前輪(図1、符号13)の回転範囲を避けるように車両後方へ窪むように形成される正面カバー部116と、前側面部113Lと後側面部115Lとからなり正面カバー部116の車幅方向左側方に設けられる側面カバー部117Lと、前側面部113Rと後側面部115Rとからなり正面カバー部116の車幅方向右側方に設けられる側面カバー部117Rとを備える。
加えて、正面カバー部116の左端部には、導風板60Lで案内される走行風を取入れる風取入れ口70Lが設けられ、正面カバー部116の右端部には、導風板60Rで案内される走行風を取入れる風取入れ口70Rが設けられる。
さらに、側面カバー部117Lには、案内された走行風を側面カバー部117Lの外へ排出する風排出口120Lが設けられ、側面カバー部117Rには、案内された走行風を側面カバー部117Rの外へ排出する風排出口120Rが設けられる。
なお、フロントカバー40は、実施例ではフロントアッパカバー51とフロントロアカバー52とからなる分割構造としたが、一体構造にして風取入れ口70L、70R及び風排出口120L、120Rを形成するようにしてもよい。
導風板60Lは、クッション部76Lから車幅方向左外側に離間して配置され、クッション部76Lと導風板60Lとの間に走行風を流す導風路80Lが形成される。また、導風板60Rは、クッション部76Rから車幅方向右外側に離間して配置され、クッション部76Rと導風板60Rとの間に走行風を流す導風路80Rが形成される。
なお、導風板60L、60Rは、実施例では、フロントフェンダ50に一体に設けたが、導風板60L、60Rをフロントフェンダ50とは別に形成して、フロントフォーク20のクッション部76L、76Rに支持させるようにしてもよい。
以上に述べた導風板60L、風取入れ口70L、風排出口120Lの作用を次に述べる。
図8(a)に示すように、走行風が導風板60Lに沿って矢印(1)のように流れ、導風板60Lの傾斜面99Lに沿って矢印(2)のように流れ、更に側面カバー部117Lの側方に向けて矢印(3)のように流れる。また、正面カバー部116にも矢印(4)のように走行風が流れる。
一方、走行風が、矢印(5)のようにクッション部76Lの車幅方向左外側と導風板60Lの車幅方向内側とで挟まれて形成される導風路80Lに流れ、矢印(6)のように正面カバー部116に向けて流れる。
(b)に示すように、走行風が矢印(7)のように風取入れ口70Lに取入れられる。一方、走行風が矢印(8)のように側面カバー部117Lの前側面部113Lに沿って流れるため、前側面部113L内を流れる走行風が、矢印(9)のように前側面部113L外を流れる走行風に引かれる。
以上に述べた鞍乗型車両10の作用効果を以下に記載する。
図8(a)に示す構成により、導風板60Lの車両後方は車幅方向内側が負圧域になって渦が巻きやすいが、導風板60Lの車幅方向内側へ走行風を矢印(6)のように流すので負圧域が生じにくくなり、フロントフォーク20の車両後方での巻き込みが低減される。したがって、走行風の車幅方向内側への巻き込みを低減できる鞍乗型車両が提供される。
図8(a)に示す構成により、導風板60Lの車幅方向外側を流れる走行風は、傾斜面99Lにより広がって、矢印(3)のようにフロントカバーの側面カバー部117Lの側方へ案内される。
導風板60Lの車幅方向外側及び内側の作用により、車両前部における走行風の円滑な流れが得られる。
図3に示す構成により、導風板60L、60Rを支持するための特別な部材が不要になり、部品点数の削減が図れる。
図7において、窪んでいる正面カバー部116には、導風板60L、60Rで案内される走行風が溜まりやすい。本発明では、正面カバー部116に風取入れ口70L、70Rを設け、側面カバー部117Lに風排出口120Lを設け、側面カバー部117Rに風排出口120Rを設けたので、走行風を遅滞なく側面カバー部117L、117Rの外へ排出することができる。
図7において、側面カバー部117Lに風排出口120Lを設け、側面カバー部117Rに風排出口120Rを設けたため、風排出口120L、120Rの外側を流れる走行風で、側面カバー部117L、117R内を流れる走行風を外側に積極的に引き出すことが期待できる。風取入れ口70Lから風排出口120Lへの走行風の流れ及び風取入れ口70Rから風排出口120Rへの走行風の流れが更に円滑になるので、効率的に風取入れ口70L、70Rから走行風を取入れることができる。
図7において、導風板60Lには車幅方向左外側へ傾斜する傾斜面99Lが設けられ、導風板60Rには車幅方向右外側へ傾斜する傾斜面99Rが設けられる。この構成により、走行風は車幅方向外側へ案内されるため、走行風は直接風取入れ口70L、70Rに導かれ、走行風の流れがより円滑になる。
図3に示す構成により、導風板60L、60Rの一部67L、67Rが、高さ方向において風取入れ口70L、70Rと合致するため、導風板60L、60Rで案内される走行風が、円滑に風取入れ口70L、70Rに導かれる。
加えて、導風板60L、60Rの高さ方向中心(高さ方向中心線71)が、風取入れ口70Lの上縁72と下縁73の間に位置し、風取入れ口70Rの上縁74と下縁75の間に位置するので、導風板60L、60Rで案内される走行風が、風取入れ口70L、70Rに更に円滑に導かれる。
尚、本発明に係る鞍乗型車両は、空冷エンジンを備えるユニットスイング型車両に適用したが、クランクケースの横にラジエータを備える形態の車両にも適用可能である。
本発明の導風板は、空冷エンジンを備えるユニットスイング型車両、及びクランクケースの横にラジエータを備える形態の車両に好適である。
10…鞍乗型車両、11…車体フレーム、12…ヘッドパイプ、13…前輪、20…フロントフォーク、40…フロントカバー、50…フロントフェンダ、53…泥除け部、60L、60R…導風板、67L、67R…一部、70L、70R…風取入れ口、71…高さ方向中心(高さ方向中心線)、72、74…上縁、73、75…下縁、80L、80R…導風路、99L、99R…傾斜面、116…正面カバー部、117L、117R…側面カバー部、120L、120R…風排出口。

Claims (6)

  1. 車体フレーム(11)の前部に配置されるヘッドパイプ(12)に、フロントフォーク(20)が操向自在に支持され、このフロントフォーク(20)で挟まれるようにして前記フロントフォーク(20)の下端に前輪(13)が回転自在に支持され、この前輪(13)の車両後方に且つ車両正面視にて前記フロントフォーク(20)より車幅方向外側にフロントカバー(40)が配置される鞍乗型車両(10)において、
    前記フロントフォーク(20)から車幅方向外側に離間して導風板(60L、60R)が配置され、前記フロントフォーク(20)と前記導風板(60L、60R)との間に走行風を流す導風路(80L、80R)が形成され、
    前記導風板(60L、60R)は前記フロントフォーク(20)に支持され、前記フロントカバー(40)の側方へ走行風を案内することができるように前記導風板(60L、60R)の車幅方向外側の面に、車両平面視で車両後方へ広がる傾斜面(99L、99R)が設けられていることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記前輪(13)の上部をフロントフェンダ(50)で覆い、このフロントフェンダ(50)の泥除け部(53)から下へ延長部を延ばし、この延長部を前記導風板(60L、60R)としたことを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両。
  3. 前記フロントカバー(40)は、前記操向に伴って発生する前記前輪(13)の回転範囲を避けるように車両後方へ窪むように形成される正面カバー部(116)と、この正面カバー部(116)の車幅方向外端から車両後方へ延びる側面カバー部(117L、117R)とを備え、
    前記正面カバー部(116)には、前記導風板(60L、60R)で案内される走行風を取入れる風取入れ口(70L、70R)が設けられ、前記側面カバー部(117L、117R)には、前記案内された走行風を前記側面カバー部(117L、117R)の外へ排出する風排出口(120L、120R)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗型車両。
  4. 前記風取入れ口(70L、70R)は、車両正面視で、前記導風板(60L、60R)より車幅方向外側に配置されることを特徴とする請求項3記載の鞍乗型車両。
  5. 前記導風板(60L、60R)の少なくとも一部(67L、67R)は、高さ方向において前記風取入れ口(70L、70R)の上縁(72、74)と下縁(73、75)の間に位置することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の鞍乗型車両。
  6. 前記導風板(60L、60R)の高さ方向中心(71)が、前記風取入れ口(70L、70R)の上縁(72、74)と下縁(73、75)の間に位置することを特徴とする請求項5記載の鞍乗型車両。
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