JP6882822B2 - ランプユニット - Google Patents
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Description
また、ヒートシンクは、棚状部の幅方向両側を下方から支え、さらに筒状部の幅方向両側の壁部を構成する側板部を備えている。即ち、側板部により棚状部と筒状部とを連結することで、ヒートシンクの強度を高めることができる。
以下、図1〜図6に基づいて本発明の実施形態1に係るランプユニットについて説明する。本実施形態に係るランプユニットは、図1に示すように、車両10のヘッドランプユニット20である。ここで、図中に示す前後左右、及び上下は、本実施形態に係るヘッドランプユニット20を備える車両10の前後左右、及び上下に対応している。
ヘッドランプユニット20は、左右一対で使用される同一仕様のランプであり、左右対称に形成されている。ヘッドランプユニット20は、図2に示すように、前面側に開口21hが形成されたハウジング21と、前記ハウジング21の開口21hを塞ぐ蓋状のアウタレンズ23と、前記ハウジング21内に収納される光源装置30とを備えている。
光源装置30は、LED光源32で発生した光を前方に照射する装置であり、図2に示すように、LED光源32とヒートシンク40と光照射用の反射板34と前記照射レンズ35とを備えている。そして、光源装置30の照射レンズ35が装飾用反射板25の円形開口25hに嵌め込まれている。LED光源32は、図2〜図3等に示すように、ヒートシンク40の棚状部41の上面41uに取付けられている。また、ヒートシンク40の棚状部41上には、LED光源32の光を前方に反射させる光照射用の反射板34がLED光源32を後から半ドーム状に覆うように設けられている。さらに、ヒートシンク40の棚状部41の先端部分には、照射レンズ35が取付けられる環状のレンズ支持用フレーム41eが設けられている。
LED光源32は消費電力の20〜30パーセントが可視光線に変換され、それ以外は熱に変換される。ヒートシンク40は、LED光源32で発生した熱を放熱するとともに、前記LED光源32、光照射用の反射板34、及び照射レンズ35の支持架台として使用される部材である。ヒートシンク40は、図3〜図6に示すように、上記した棚状部41と、その棚状部41の後側で直立する縦壁部43と、前記棚状部41、及び縦壁部43を左右両側から支持する略L字形の側板部44とを備えている。
LED光源32が点灯することにより発生する熱は、ヒートシンク40の棚状部41から縦壁部43、及び左右の側板部44、仕切り板47等の各フィンに伝わり放熱される。LED光源32の熱で最も高温になるヒートシンク40の棚状部41の上側では、棚状部41の放熱により温められた空気が、図2、図6の白矢印に示すように、上昇して光照射用の反射板34の前側からヘッドランプユニット20の上部に導かれる。
本実施形態に係るヘッドランプユニット20によると、ヒートシンク40には棚状部41の下側の空気を上方に導く筒状部Tが設けられている。即ち、前記筒状部Tの煙突効果により、ヒートシンク40の棚状部41の下側の空気が筒状部Tに吸引されて上方に導かれる。このため、ヒートシンク40の棚状部41の下側で温められ、上昇しようとする空気がこの位置で滞留することがなく、ヒートシンク40によるLED光源32の放熱効率が向上する。また、ヒートシンク40の棚状部41の肉厚寸法が筒状部Tの肉厚寸法よりも大きく設定されているため、棚状部41の放熱能力が高くなる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、ヒートシンク40の筒状部Tの後側に溝部Mを形成する例を示した。しかし、前記溝部Mを省略することも可能である。また、本実施形態では、ヒートシンク40の左右の側板部44の間を平行な複数の仕切り板47で仕切る例を示した。しかし、左右の側板部44間の距離が小さい場合には、仕切り板47を省略することも可能である。また、本実施形態では、本発明をヘッドランプユニットに適用する例を示したが、他のランプユニットに本発明を適用することも可能である。
32・・・・LED光源
40・・・・ヒートシンク
41・・・・棚状部(フィン)
43・・・・縦壁部(筒状部)
44・・・・側板部(筒状部)
45・・・・横壁部(筒状部)
45g・・・下部(ガイド壁部)
47・・・・仕切り板(フィン)
M・・・・・溝部
T・・・・・筒状部
Te・・・・入口
Claims (7)
- LED光源の熱を放熱するヒートシンクを備えるランプユニットであって、
前記ヒートシンクは、前記LED光源を載せる上面を有する棚状部と、前記棚状部の端縁位置で起立する縦壁部と、前記棚状部の幅方向両側を下方から支え、さらに前記縦壁部を幅方向両側から支持する側板部と、前記縦壁部と対向する位置で幅方向両側の側板部をつなぐ横壁部とを備えており、
前記棚状部の下面は、空気を自然対流により前記縦壁部の方向に導ける形状に成形されており、
前記縦壁部と両側の前記側板部と前記横壁部とが前記棚状部の下側の空気を上方に導く筒状部を構成しているランプユニット。 - 請求項1に記載されたランプユニットであって、
前記筒状部の縦壁部と前記棚状部との肉厚寸法が前記ヒートシンクの他の部位の肉厚寸法よりも大きく設定されているランプユニット。 - 請求項2に記載されたランプユニットであって、
前記ヒートシンクの前記棚状部の肉厚寸法が前記筒状部の縦壁部の肉厚寸法よりも大きく設定されているランプユニット。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたランプユニットであって、
前記ヒートシンクの筒状部には、前記棚状部の下側から前記筒状部の方向に流れる空気を前記筒状部の入口に導くガイド壁部が前記棚状部よりも下側に張り出すように形成されているランプユニット。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたランプユニットであって、
前記筒状部の内側が仕切り板により仕切られているランプユニット。 - 請求項5に記載されたランプユニットであって、
幅方向両側の前記側板部間は、前記棚状部の下側から前記筒状部の内側にかけて前記仕切り板により幅方向に仕切られているランプユニット。 - 請求項1から請求項6のいずれかに記載されたランプユニットであって、
前記筒状部の外側には、前記棚状部の下側から前記筒状部の外側を通って自然対流により上昇する空気をガイドする複数のフィンが設けられているランプユニット。
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