JP2011258411A - 車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】
発光素子から発生する熱を効率良く灯室内空間に放熱できるコンパクトな送風手段を備えた車両用灯具を提供する。
【解決手段】
放熱フィン21が並設されたヒートシンク20aを備える金属ブラケット12に発光素子14を光源とする光源ユニット10aが取着されて灯室内に配置され、灯室内所定位置にヒートシンク20aを強制空冷する送風手段が設けられた車両用灯具1において、送風手段を、空気吐出器と該吐出器から吐出した空気をヒートシンク20aに導く送風ダクト30aで構成した。
送風手段が小型の吐出器(圧電ブロア40)と送風ダクト30aで構成されているのでコンパクトとなる。また、圧電ブロア40から吐出された高速空気流は、送風ダクト30aを介して全送風がヒートシンク20a(放熱フィン21の隙間)に確実に送風されるので、ヒートシンク20aの放熱効率が高まり、発光素子14の発光効率の低下は抑制される。
【選択図】図3

Description

本願発明は、灯室内に発光素子を光源とする光源ユニットを収容する車両用灯具に係り、発光素子の点灯に伴って発生する熱を放熱するヒートシンクを光源ユニットに設けた車両用灯具に関する。
近年、半導体発光素子を光源とする車両用前照灯の開発が盛んに行われている。前照灯では大きな光量が要求されるが、光源である発光素子は、高出力を得るために大きな電流を供給すると発熱が増え、発熱による温度上昇に伴って発光効率が低下するため、発光素子の発熱を効率良く放熱する必要がある。
そのために、特許文献1では、車両用灯具の灯室内に収容する光源ユニットの支持部材として、熱伝導性の高いアルミダイキャスト鋳造品からなる金属ブラケットを採用し、該金属ブラケットの背面側に平板状放熱フィンを複数並設したヒートシンクを設け、該ヒートシンクの近傍に灯室内の空気を吸気してヒートシンクの放熱フィンの隙間に向けて送風する送風ファンを設けて、発光素子の発熱の灯室内への放熱を促進する構造が提案されている。
特開2009−295513号公報(段落番号0006、0037、図2)
しかし、特許文献1では、送風ファンから吐出される流速が低いので、ヒートシンクに複数ある放熱フィン全てに送風するには、ヒートシンクの外形(フィン形成領域)と略同等の大きな回転羽を備える必要があるため、送風器(手段)が大型化した。さらに、送風ファンの吐出口が広いため、該吐出口からの送風が灯室内に拡散し、放熱フィン(の隙間)だけに効率良く送風することが困難という問題があった。
本発明は、前記従来技術の問題点に鑑みて為されたもので、その目的は、光源である発光素子から発生する熱を効率良く灯室内空間に放熱できるコンパクトな送風手段を備えた車両用灯具を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に係る車両用灯具においては、光源ユニットと、前記光源ユニットを保持する金属製ブラケットが、ランプボディ及び前面カバーによって画成された灯室内に配置され、前記ブラケットには、複数の放熱フィンを並設したヒートシンクが設けられるとともに、前記放熱フィンに向けて送風する送風手段が前記灯室内所定位置に設けられた車両用灯具において、前記送風手段は、空気吐出器と、該吐出器から吐出された空気を前記放熱フィンの隙間に導く送風ダクトで構成した。
(作用)送風手段が、空気吐出器と送風ダクトで構成されているので、送風手段として大きな回転羽を備える送風ファンを設ける場合と比べて、送風手段がコンパクトとなる。
また、空気吐出器から吐出された空気の全てが、送風ダクトを介してヒートシンクの放熱フィンの隙間に確実に送風される。即ち、送風ダクトを介することで、空気吐出器から放熱フィン(の隙間)に送風されるまでに、従来公知の送風ファンのように吐出空気が灯室内へ拡散して送風量が低下することがないので、ヒートシンクにおける灯室内空間への放熱効率が良く、ヒートシンクの強制空冷が促進される。
請求項2においては、請求項1に記載の車両用灯具において、前記送風ダクトは、前記ヒートシンク近傍に配置されて前記放熱フィンの隙間に送風する第1の送風ダクトと、前記空気吐出器から吐出された空気を前記第1の送風ダクトに導く第2の送風ダクトとで構成した。
(作用)第2の送風ダクトにより、空気吐出器を灯室内の任意の場所に配置できる。
請求項3においては、請求項2に記載の車両用灯具において、前記第2の送風ダクトは、途中で分岐されて複数の前記第1の送風ダクトに導かれるように構成した。
(作用)複数の光源ユニットが離れた箇所に配置された際に、複数の光源ユニットを1つの送風器で冷却するには、一般に、各光源ユニットが取着されている金属ブラケットの一部分に対してしか送風することができず、いずれか一つの光源ユニット(ヒートシンク)近傍に送風手段を配置すると、他の光源ユニットを冷却できず、全ての光源ユニット(のヒートシンク)を効率良く放熱することは困難だが、本構成によれば、第2の送風ダクトを分岐させるだけで任意の複数箇所に送風することができるので、全ての光源ユニット(ヒートシンク)に対して空気流を送ることができる。
請求項4においては、請求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具において、前記ヒートシンクの近傍に配置された前記送風ダクトの側壁には、前記放熱フィンの隙間に対応する複数の吐出口が設けられ、該吐出口は、先細りのノズル形状となるように構成した。
(作用)送風ダクトの各吐出口から放熱フィンの隙間に向けて、先細りのノズルによるベンチュリ効果で加速された高速の空気流が吐出される。
以上より、請求項1に係る発明によれば、送風手段がコンパクトになるとともに、送風手段をヒートシンクに正対させて配置する必要が無いので、灯室内における送風手段のレイアウトの選択肢が広がる。
また、ヒートシンクにおける冷却効果が高い分、発光素子の発光効率の低下が抑制されて、長期にわたり車両用灯具における所定の光量が保障される。
請求項2に係る発明によれば、空気吐出器をヒートシンクの近傍ではなく灯室内所定の空きスペースに配置することができるので、送風手段の省スペース化を図れるとともに、送風手段のレイアウトの自由度が増す。
請求項3に係る発明によれば、離れた箇所に配置された複数の光源ユニット(のヒートシンク)を、1つの空気吐出器で効率良く放熱できる。
また、ダクトの分岐だけで複数箇所へ送風できるので、送風手段だけでなく、ヒートシンクと送風手段からなる放熱構造のレイアウトの自由度が増す。
請求項4に係る発明によれば、ノズルにより加速された空気流によってヒートシンクの放熱効率がいっそう向上し、強制空冷がいっそう促進される。
図1〜図5は、本発明の第1の実施例を示し、図1は本発明の第1の実施例に係る車両用前照灯の正面図、図2は同前照灯の縦断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)、図3は同前照灯の要部の拡大縦断面図(図2に示す線III−III沿う断面図)、図4は圧電マイクロブロアの縦断面図、図5は同前照灯の要部の拡大背面図であって、図6は送風手段のレイアウト変更の一例を示す要部の拡大断面図である。図中において、矢印は空気の流れを表している。
図1、図2において、車両用前照灯1は、容器状のランプボディ2と透明な前面カバー4によって画成された灯室S内に光源ユニット10aが収容された構造で、後述する金属ブラケット12に一体化された光源ユニット10aは、左右一対のエイミングスクリュー6b,6cと、レベリングアクチュエータ8の回転駆動軸8aの3点で支持されて、水平傾動軸Lx回りに傾動(レベリング)できるように構成されている。
なお、符号7a,7b,7cは、金属ブラケット12に設けられたナットで、ナット7aは、ランプボディ2に固定されたレベリング用アクチュエータ8の前方に延出する駆動軸8aの雄ねじ部に螺合し、ナット7b,7cは、ランプボディ2に支承されて前方に延出するエイミングスクリュー6b,6cに螺合する。
光源ユニット10aは、金属製支持部材である正面視矩形状の金属ブラケット12の前面側に一体化された構造で、ブラケット12の前方膨出部12a上面側に取着された光源である発光素子14、発光素子14を覆うように前方膨出部12aの上面側に取着された半ドーム形状の樹脂製のリフレクター16、前方膨出部12aの先端に取着された樹脂製のカットオフライン形成用シェード17、シェード17前端部に取着された樹脂製の平凸非球面の投射凸レンズ18でそれぞれ構成された投射型の光源ユニットである。
発光素子14は、合成樹脂製の略半球状アッシーケース内に白色発光素子を収容したLEDアッシーとして構成されており、セラミック等で形成された熱伝導性絶縁基板上に配置され、光出射方向を光源ユニット10aの光軸Axと直角方向に向けた状態で光軸Ax上に位置するように設けられており、リフレクター16(の内側の反射面)によって、発光素子14からの光は前方へ向けて光軸Ax寄りに集光反射され、前方側表面が凸面で後方側表面が平面に形成された投射凸レンズ18によって、後側焦点面上に形成された光源像が反転像として前方に照射することで、所定のすれ違いビームを形成する。
そして、車両用前照灯1は大きな光量が要求されるため、光源である発光素子14は高出力を得るために大きな電流が供給されて発熱し、発熱による温度上昇に伴って発光効率が低下する。
金属ブラケット12は、図2に示すように、発光素子14が取着された前方膨出部12aと、鉛直パネル部12b、12Bとからなる熱伝導率の高いアルミダイキャスト鋳造品であり、前方膨出部12aの下方には、光源ユニット10aの放熱効果を高め金属ブラケット12を軽量化するための開口部13が設けられている。
鉛直パネル部12bの背面側には、鉛直パネル部12bの背面を底面部23とし、底面部23から後方に突出し車両幅方向(図2の手前から奥方向)に延びる7枚の平板状の放熱フィン21が等間隔で灯室S内上下方向に並設されて、放熱フィン21と放熱フィン21との隙間(以下、放熱フィン間22)が送風路となるヒートシンク部20aが金属ブラケット12と一体に形成されている。
ヒートシンク部20aの長手方向中央部後方には、吐出口32と流入口34以外は密閉された円筒状金属製ダクト30aが設けられている。
図3に示すように、ダクト30aの側壁には、ヒートシンク部20aの放熱フィン21により画成された放熱フィン間22の数と対応する6つの吐出口32が、長手方向一列に等ピッチで開けられている。
そして、吐出口32は、ダクト30aの側壁外側(ダクト30a半径方向)に向かうほどその口の径が小さくなる先細りのノズル形状であり、一方、各吐出口32が並ぶ側と反対側の側壁中央部には、円柱形状の流入口34が設けられている。
そして、ダクト30aは、ヒートシンク部20aの長手方向中央部において、放熱フィン21の延び方向とダクト30aの軸方向とが直交する形態で、ダクト30aの側壁を放熱フィン21の端部と当接させて、各吐出口32が対応する放熱フィン間22の中央部に正対する位置になるように設けられており、固定部材36によって金属ブラケット12の背面側に所定の方法で固定されている。
また、ダクト30aの流入口34には、後述する送風器である圧電マイクロブロア40の吐出口42が挿着されている。
図4に示すように、圧電マイクロブロア40は、空気の流路47を備える正方形平板(ブロア本体41)と、ブロア本体41の下面側四隅に設けられた流入口44と、ブロア本体41の底面にその外周部が固定された正方形ダイヤフラム (振動板)46 と、ダイヤフラム46の底面に補強板43を介して接着固定された単板圧電素子45と、ブロア本体41とダイヤフラム46との間に形成された空気を溜めるポンプ室48と、ブロア本体41上面に突出形成された円筒状の吐出口42と、から構成されており、圧電素子45の超音波振動によってダイヤフラム46を振動させることでポンプ室48の空気容積を変化させ、流入口44から外部(灯室内)空気を流路47に引き込み吐出口42から吐き出すことで、その吐出口42から高圧の圧搾空気を連続的に吐出するものである。
本実施例では、ブロア本体41の縦横寸法が20mm×20mm、吐出口42を除く厚みが1.85mmで、空気吐出圧は1.3kPa以上 (最大静圧、15Vp-p駆動時) 、風量は毎分0.85L以上(15Vp-p駆動、背景圧力100Pa動作時)の、株式会社村田製作所製の圧電マイクロブロアを用いた。
そして、発明者による風速分布実験によれば、ダクト30aの各吐出口32からは、その中心付近の流速が15m/sの空気流が吐出されることが分かった。
車両用前照灯1において、点灯に伴って発光素子14が発光すると、発光により発光素子14(光源ユニット10a)から発生した熱は、熱伝導作用により、光源ユニット10a後方に接触している大きな熱容量を有する金属ブラケット12(12a、12b)に速やかに移動され、その背面のヒートシンク部20aに移動されて、放熱フィン21からその周囲の灯室S空間へ放熱される。よって、放熱フィン21(ヒートシンク部20a)の周囲の空気は、灯室S内の他の空間の空気よりも温度が上昇する。
一方、圧電マイクロブロア40からは、流入口44から灯室S内後方の空気を引き込んで、その吐出口42からダクト30aの流入口34に向けて高圧の圧搾空気が(連続的に)高速で吐出される。
そして、流入口34からダクト30a内に連続的に取り込まれる高速の空気流は、ダクト30a内を流れ、6つの吐出口32からヒートシンク部20a(放熱フィン間22)の溝方向に向けて続々と吐き出される。そして、吐出口32は先細りのノズルであるので、ベンチュリ効果により加速された空気流が放熱フィン21に向けて吐出される。
そして、ヒートシンク部20aの長手方向中央部に設けられたダクト30a(吐出口32)から吐出された高速空気流は、ヒートシンク部20aの底面部23に当たった後、放熱フィン21の延び方向に分流(図5左右方向に分流)して、放熱フィン間22を各方向に高速で流れる。ここで、ダクト30aの吐出口32と放熱フィン間22の数が一致しているため、圧電マイクロブロア40からの送風は全ての放熱フィン21に確実に送風される。
そして、前記ダクト30aの側壁と放熱フィン21の端部は当接しているので、圧電マイクロブロア40から吐出された高速流は放熱フィン21に至るまでに灯室S内に拡散することは無い。
さらに、放熱フィン間22を流れる空気流の流速が大きいため、ヒートシンク部20a開口部(放熱フィン21)の周囲に低圧領域が生じ、該開口部周囲の空気が放熱フィン間22に吸い込まれる。その結果、圧電マイクロブロア40からの送風量よりも多量の空気流が放熱フィン間22を流れる。
よって、ヒートシンク部20aは効率良く放熱されて強制空冷が促進されるので、ヒートシンク20aにおける冷却効果が高い分、発光素子14の発光効率の低下が抑制されて、長期にわたり車両用灯具における所定の光量が保障される。
また、ヒートシンク部20aへの送風手段が、小型の圧電マイクロブロア40(ブロア本体41の縦横寸法が20mm×20mm、厚みが1.85mm)とヒートシンク部20aの短辺方向の長さ分だけの長さを備えたダクト30aであるので、ヒートシンク部20a全体に送風するための(放熱フィン21形成領域と略同等の)大きな回転羽を備えた送風ファンを設ける場合と比べて、送風手段がコンパクトになる。
また、送風手段が2部材からなるので、送風器の位置をヒートシンク部20aに正対させて配置する必要が無く、図6に示すように、ダクト30aの下方側円面部に流入口34aを設け、流入口34aに圧電マイクロブロア40を設けるようにレイアウト変更をしても良い。この構成によれば、圧電マイクロブロア40が灯室S内下方の冷たい空気を吸い込むので、ヒートシンク部20aの放熱効率が向上する。
なお、吐出口34aはダクト30aの任意の箇所に設けることができるので、送風手段は灯室内の所望する用途に合わせて自由にレイアウトすることができる。
図7,図8は、本願発明の第2の実施例を示し、図7は第2の実施例に係る自動車用前照灯の縦断面図、図8は同前照灯の要部の背面側縦断面図(図7に示す線IV−IVに沿う断面図)である。図中において、矢印は空気の流れを表している。
第2の実施例では、金属ブラケット12の鉛直パネル部12b、12Bの背面側に、第1の実施例に係るヒートシンク部20aと同じ形状のヒートシンク部20bが、放熱フィン21が灯室上下方向(図7上下方向)に延びて車両幅方向に7枚等間隔に並設されるように設けられており、ダクト30aが、その側面がヒートシンク部20bの下面に当接されるように所定の固定手段により固定された構成となっており、他の構成は第1の実施例と同様である。
この構成によると、圧電マイクロブロア40からダクト30a内に送風され、吐出口32を介してベンチュリ効果により加速された空気流は、ヒートシンク部20bの長手方向に向けて高速で吐出される。
そして、この吐出された高速空気流は、ヒートシンク部20bの底面部23に当たることなく放熱フィン21の延び方向に沿って流れるので、開口部13から一部の空気流が漏れることがなく、第1の実施例よりも送風効率が高い。即ち、ヒートシンク部20b全体が放熱されて強制空冷がさらに促進される。
また、圧電マイクロブロア40が灯室S内下方に配置されるため、灯室S内の冷たい空気を吸い込むことができるので、ヒートシンク部20bの放熱効率がいっそう向上する。
図9は、本願発明の第3の実施例に係る自動車用前照灯の縦断面図である。図中において、矢印は空気の流れを表している。
第3の実施例では、ダクト30aの流入口34と圧電マイクロブロア40の吐出口42の間に圧電マイクロブロア40からの送風をダクト30aに導く樹脂製ダクト30bが設けられており、圧電マイクロブロア40が、(流入口44を塞がないように)その本体41に所定の底板を設けてランプボディ2側の灯室S内上方に配置された点のみが異なり、他の構成は第1の実施例と同様である。
この構成によると、圧電マイクロブロア40(吐出口42)から吐出された高速空気流は、ダクト30b内を通って、ダクト30bの吐出口32bから流入口34を介してダクト30a内に送られて、6つの吐出口32から各放熱フィン間22へ送風される。
そして、ダクト30bにより、圧電マイクロブロア40をダクト30a(ヒートシンク部20a)の近傍に配置しなくても、圧電マイクロブロア40からの送風はダクト30aに至るまでに灯室S内に拡散することなくヒートシンク部20a(放熱フィン間22)に導かれるので、第1の実施例に比べて送風効率が低下することはなく、同等の放熱効果が得られる。
また、圧電マイクロブロア40(送風器)を灯室内上方に配置することで、送風手段の省スペース化が図れる。
なお、樹脂製のダクト30bはフレキシブルなので、圧電マイクロブロア40を灯室S上方だけでなく灯室内の任意の空きスペースに配置してもダクト30aに接続できるので、送風手段のレイアウトの自由度が高まる。
図10は、本願発明の第4の実施例に係る自動車用前照灯の縦断面図である。図中において、矢印は空気の流れを表している。
第4の実施例では、第3の実施例における金属ブラケット12下方側の鉛直パネル部12Bから延出する前方膨出部12A下面側に光源ユニット10Aが取着されている。具体的には、光源である発光素子14と、鉛直パネル部12Bに接着又はレーザ溶着により取着されて、発光素子14の下方に配置された配光制御部材である放物柱形状の樹脂製リフレクター16Aとを備えており、光源ユニット10aは集光パターンを形成する投射型光源ユニットとして構成され、光源ユニット10Aは拡散配光パターンを形成する反射型光源ユニットとして構成され、2つの配光パターンが合成されることで所定のすれ違いビームを形成する。
そして、光源ユニット10aが取着された鉛直パネル部12bの背面側には、第3の実施例におけるヒートシンク部20aの放熱フィン21が4枚となったヒートシンク部20cが、光源ユニット10Aが取着された鉛直パネル部12Bの背面側にも、ヒートシンク部20cと同じヒートシンク部20Cが、第3の実施例と同様に車両幅方向に延びるように設けられており、それぞれのヒートシンク部20c、20Cの長手方向中央部には、放熱フィン間22の数に対応させて吐出口32が3つ設けられたダクト30c、30Cが、第3の実施例と同様の形態で所定の固定手段により設けられている。
そして、ダクト30bは、灯室S内上方の圧電マイクロブロア40から下方に延びて、圧電マイクロブロア40からの送風をダクト30c、30C(の流入口34)に導くように、光源ユニット10a側のダクト30c近傍箇所で分岐部して、ダクト30cと接続される分岐部31b及びダクト30Cと接続される分岐部31Bを備える点が異なり、他の構成は第3の実施例と同様である。
なお、前記分岐箇所は、光源ユニット10a側のダクト30c近傍に設けなくとも、圧電マイクロブロア40からの空気流をダクト30c、30Cへ導くものであれば任意の箇所でよい。
この構成によると、圧電マイクロブロア40(吐出口42)から吐出された高速空気流は、ダクト30b内を通り、一部の空気流はダクト30bの分岐部31bから光源ユニット10a側のダクト30cへ、その他の空気流は分岐部31Bから光源ユニット10A側のダクト30Cへ送られて、各ダクト30c、30Cの各吐出口32から、それぞれのヒートシンク部20c、20Cの各放熱フィン21へ送風される。
そして、ダクト30bの分岐部31b,31Bにより、灯室S内上方の空きスペースに配置された1つの圧電マイクロブロア40で、2箇所に離れて配置されたヒートシンク部20c,20Cを放熱させることができるので、光源ユニット10a、10Aからの発熱は抑制される。即ち、離れた箇所に配置された2つの光源ユニット10a、10Aを1つの送風ファンで放熱する場合は、各光源ユニット10a、10Aが取着されている金属ブラケット12の一部分に対してしか送風することができず、光源ユニット10a、10Aの中間箇所や、一方の光源ユニット近傍の金属ブラケット12に送風ファンを配置せざるをえず、両方の光源ユニット10a、10Aを効率良く放熱することは困難であるが、本構成によれば、1つの圧電マイクロブロア40で離れた箇所に配置された光源ユニット10a,10A(のヒートシンク部20c,20C)両方を効率良く放熱できる。
また、樹脂製のダクト30bはフレキシブルなので、圧電マイクロブロア40を灯室S内の任意の空きスペースに配置してもダクト30c,30Cに接続できるとともに、分岐部31を複数設けて所望する複数箇所に送風することもできるので、送風手段のレイアウトの自由度が高い。
また、ダクト30bを分岐させるだけで任意の箇所へ送風できるため、金属ブラケット12において高い放熱効果を挙げられる箇所にヒートシンク部20c,20Cを設けることができるので、放熱構造のレイアウトの自由度も高まる。
また、前記した実施例1〜4において、送風手段のレイアウトは図6のようにしても良いし、第3及び第4の実施例において、ヒートシンク部20a,20c,20Cとダクト30a,30c,30Cは、第2の実施例のように設けても良い。
また、図11は、ヒートシンク部の形状の他の一例を示す拡大断面図である。図中において、矢印は空気の流れを表している。
前記した実施例1〜4において、図11に示すように、ヒートシンク部20a(20b,20c,20C)の形状は、放熱フィン21の長手方向数箇所に、溝方向に切り欠いた切欠24を設けても良い。ダクト30a(30c,30C)から吐出される空気流は高速であるため、ヒートシンク部20a(20b,20c,20C)の周囲は低圧領域となって、ヒートシンク部20a(20b,20c,20C)開口部周囲の空気が引き込まれるとともに、切欠24からヒートシンク部20a側方の空気も引き込まれるので、その分放熱フィン間22を流れる空気量が増加して、ヒートシンク部20a(20b,20c,20C)の放熱効果はさらに向上する。
また、ダクト30a,30bの形状は矩形状や楕円形状であっても良い。
また、ダクト30a,30bの素材は、前記した実施例において金属又は樹脂で形成されているが、所望する送風が実現されるものであればこれに限定されない。なお、ダクト30bの素材は、送風手段の設計自由度を高める観点からフレキシブルな素材が好ましい。
また、前記した実施例1〜4では、送風器として圧電マイクロブロアを用いているが、これに代えて、高圧の圧搾空気を吐出する単一の吐出口を備えた小型のエアーポンプ(例えば、応研精工株式会社製:機種RFP32B28R,最高圧力100kPa,流量3.8L/min)等を用いても同様の効果が得られる。
特に、第3及び第4の実施例においては、灯室S内上方に送風器を配置し、ダクト30bを介してダクト30a(30c,30C)に送風するため、吐出空気圧が圧電マイクロブロアよりも高いエアーポンプを用いるのが好ましい。
なお、空気吐出器としては、圧電マイクロブロアやエアーポンプに限られることなく用いることができることは言うまでも無い。
また、本願発明の送風手段(圧電マイクロブロア40及びダクト30a、30b)は、ヒートシンク部から発生する熱を強制空冷する目的の他に、灯室S内の空気循環を目的として使用しても良い。
本発明の第1の実施例に係る自動車用前照灯の正面図。 同前照灯の縦断面図(図1に示す線II−IIに沿う断面図)。 同前照灯の要部の拡大縦断面図(図2に示す線III−IIIに沿う断面図)。 圧電マイクロブロアの縦断面図。 同前照灯の要部の拡大背面図。 送風手段のレイアウト変更の一例を示す要部の拡大断面図。 第2の実施例に係る自動車用前照灯の縦断面図。 同前照灯の要部の背面側縦断面図(図7に示す線IV−IVに沿う断面図) 第3の実施例に係る自動車用前照灯の縦断面図。 第4の実施例に係る自動車用前照灯の縦断面図。 ヒートシンク部の形状の他の一例を示す拡大断面図。
1 車両用前照灯
2 ランプボディ
4 前面カバー
10a,10A 光源ユニット
12 金属ブラケット
14 発光素子
16a, 16A リフレクター
17 シェード
18 投射凸レンズ
20a,20b,20c,20C ヒートシンク部
21 放熱フィン
22 放熱フィン間
30a,30c,30C,30b 送風ダクト
32 送風ダクトの吐出口
34 送風ダクトの流入口
40 圧電マイクロブロア
42 圧電マイクロブロアの吐出口
44 圧電マイクロブロアの流入口
S 灯室

Claims (4)

  1. 光源ユニットと、前記光源ユニットを保持する金属製ブラケットが、ランプボディ及び前面カバーによって画成された灯室内に配置され、
    前記ブラケットには、複数の放熱フィンを並設したヒートシンクが設けられるとともに、
    前記放熱フィンに向けて送風する送風手段が前記灯室内所定位置に設けられた車両用灯具において、
    前記送風手段は、空気吐出器と、該吐出器から吐出された空気を前記放熱フィンの隙間に導く送風ダクトで構成されたことを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記送風ダクトは、前記ヒートシンク近傍に配置されて前記放熱フィンの隙間に送風する第1の送風ダクトと、前記空気吐出器から吐出された空気を前記第1の送風ダクトに導く第2の送風ダクトと、から構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記第2の送風ダクトは、途中で分岐されて複数の前記第1の送風ダクトに導かれるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記ヒートシンクの近傍に配置された前記送風ダクトの側壁には、前記放熱フィンの隙間に対応する複数の吐出口が設けられ、該吐出口は、先細りのノズル形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用灯具。
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