JP6880661B2 - 半導体用仮固定材及びそれを用いた半導体装置の製造方法。 - Google Patents

半導体用仮固定材及びそれを用いた半導体装置の製造方法。 Download PDF

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Description

本開示は、半導体製造に使用する半導体用仮固定材及びそれを用いた半導体装置の製造方法に関する。
半導体パッケージの高密度化、高性能化を目的に、異なる性能の半導体素子を一つのパッケージに混載する実装形態が提案されている。これにともなって、コスト面で優れた半導体素子間の高密度インターコネクト技術が重要になっている(例えば特許文献1参照)。
パッケージ上に、フリップ半導体素子実装によって追加のパッケージを更に積層するパッケージ・オン・パッケージがスマートフォン及びタブレット端末に広く採用されている(例えば非特許文献1及び非特許文献2参照)。さらに高密度で半導体素子を実装するための形態として、高密度配線を有する有機基板を用いたパッケージ技術、スルーモールドビア(TMV)を有するファンアウト型のパッケージ技術(FO−POP)、シリコン又はガラスインターポーザを用いたパッケージ技術、シリコン貫通電極(TSV)を用いたパッケージ技術、基板に埋め込まれた半導体素子を半導体素子間伝送に用いるパッケージ技術等が提案されている。
ファンアウト型のパッケージは、例えば、支持体としてのステンレス板上に積層された仮固定材上に半導体素子を搭載すること、半導体素子を封止後に配線層を形成すること、及び、支持体から半導体素子を含む封止体を剥離することを含む方法によって作製される。
このような背景から、シリコンウェハ又はガラス板を支持体として用いるプロセスが提案されている。そのようなプロセスにおいて半導体素子と支持体であるシリコンウェハ又はガラスとを粘着させるための仮固定材としての粘着剤も検討されている。この粘着剤に関して、熱履歴後に半導体素子を損傷させることなく支持体を分離できることが重要である。そのため、事前に半導体素子又は支持体表面に離型処理を施すことで剥離性を高める技術が一般的に採用されているが、離型成分の塗布及び洗浄除去という工程の増加等により、離型処理は製造コスト増加の原因の一つとなっている(例えば特許文献2、3参照)。
熱履歴後の粘着剤の剥離性を確保するために、例えば、溶剤による粘着剤の溶解を利用する技術、加熱により粘着性が低下する粘着剤、及びレーザー照射により改質又は消失する粘着剤も提案されている。
特表2012−529770号公報 特許第4565804号公報 特許第4936667号公報
Application of Through Mold Via (TMV) as PoP Base Package, Electronic Components and Technology Conference (ECTC), 2008 Advanced Low Profile PoP Solution with Embedded Wafer Level PoP (eWLB−PoP) Technology, ECTC, 2012
しかし、溶剤での粘着剤の溶解には時間がかかるため、生産性が低下しやすい。加熱により粘着剤の粘着性を低下させる場合、加熱による半導体素子への影響が懸念されるため、使用できるプロセス及び材料が限定される。また、これらの方法に適用できる粘着剤は、耐熱性が不足する傾向がある。一方、レーザー照射により粘着剤を改質又は消失させる方法には、高価なレーザー設備の導入が必要不可欠である。
本発明の一側面は、支持体及び仮固定材を用いた半導体装置の製造において、熱履歴後の簡易なプロセスでの支持体の分離を可能にすることを主な目的とする。
本発明の一側面は、(A)キャリア及び該キャリア上に設けられた銅箔を有するピーラブル銅箔と、(B)ピーラブル銅箔上に設けられた熱硬化性樹脂層と、を備える半導体用仮固定材を提供する。
本発明の別の一側面は、上記半導体用仮固定材を用いた半導体装置の製造方法を提供する。一側面に係る製造方法は、支持体上に、上記半導体用仮固定材をその熱硬化性樹脂層が支持体に接する向きで設ける工程と、半導体用仮固定材の支持体とは反対側の面上に半導体素子を搭載する工程と、半導体素子を封止する封止樹脂層を半導体用仮固定材上に形成する工程と、封止樹脂層上に半導体素子と接続する配線層を形成する工程と、ピーラブル銅箔のキャリアと銅箔とを剥離することにより、半導体素子、封止樹脂層及び配線層を有する封止体から支持体を分離する工程と、を含む。
本発明の更に別の一側面に係る製造方法は、支持体上に、上記半導体用仮固定材をその熱硬化性樹脂層が支持体に接する向きで設ける工程と、半導体用仮固定材の支持体とは反対側の面上に配線層を形成する工程と、配線層と接続する半導体素子を配線層上に搭載する工程と、半導体素子を封止する封止樹脂層を配線層上に形成する工程と、ピーラブル銅箔のキャリアと銅箔とを剥離することにより、半導体素子、封止樹脂層及び配線層を有する封止体から支持体を分離する工程と、を含む。
上記仮固定材を用いることにより、半導体装置の製造において、熱硬化性樹脂層によって良好な耐熱性と支持体との適度な密着性を確保しながら、ピーラブル銅箔の剥離性を利用することにより、高温(例えば260℃以上)での熱履歴後の簡易なプロセスでの支持体の分離が可能である。
本発明の一側面によれば、支持体及び仮固定材を用いた半導体装置の製造において、熱履歴後の簡易なプロセスでの支持体の分離が可能である。
半導体用耐熱仮固定材の一実施形態を模式的に示す断面図である。 半導体用耐熱仮固定材の一実施形態を模式的に示す断面図である。 半導体装置の製造方法の一実施形態を模式的に示す工程図である。 半導体装置の製造方法の一実施形態を模式的に示す工程図である。
以下、図面を参照しながらいくつかの実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。同一又は相当部分には同一符号が付され、重複する説明は省略されることがある。上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
本明細書において「左」、「右」、「正面」、「裏面」、「上」、「下」、「上方」、「下方」、「第1」、「第2」等の用語が利用されている場合、これらは、説明を意図したものであり、必ずしも永久にこの相対位置である、という意味ではない。「層」との語は、平面図として観察したときに、全面に形成されている形状の構造に加え、一部に形成されている形状の構造も包含される。「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を、それぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、ある段階の数値範囲の上限値又は下限値は、他の段階の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。
図1及び図2は、それぞれ、仮固定材の一実施形態を示す断面図である。図1に示す仮固定材101(半導体用仮固定材)は、ピーラブル銅箔10と、ピーラブル銅箔10の両面上に設けられた熱硬化性樹脂層21,22とを有する。図2に示す仮固定材102(半導体用仮固定材)は、ピーラブル銅箔10と、ピーラブル銅箔のキャリア11側の面上に設けられた熱硬化性樹脂層21とを有する。ピーラブル銅箔10は、キャリア11と、キャリア11上に設けられた銅箔12と、キャリア11と銅箔12との間に設けられた剥離層15とを有する。ここで、本明細書において「(半導体用)仮固定材」とは、半導体素子、配線層、及びその他の各種部材(有機絶縁材料、導電材料等)を支持体上に固定しながら形成するための部材を意味する。
図3は、図1の仮固定材101を用いた半導体装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。図3に示す方法は、支持体1上に、仮固定材101を熱硬化性樹脂層21が支持体1に接する向きで設ける工程(a)と、仮固定材101の支持体1とは反対側の面上に複数の半導体素子3を搭載する工程(b)と、半導体素子3を封止する封止樹脂層5を仮固定材101上に形成する工程(c)と、封止樹脂層5上に半導体素子3と接続する配線層7(再配線層)を形成する工程(d)と、ピーラブル銅箔10のキャリア11と銅箔12とを剥離することにより、半導体素子3、封止樹脂層5、配線層7及び熱硬化性樹脂層22を有する封止体31から支持体1を分離する工程(e)と、銅箔12を封止体31から分離する工程(f)とから主として構成される。得られた封止体31は再配線層付ファンアウトパッケージとして用いることができる。
図4は、図2の仮固定材102を用いた半導体装置の製造方法の一実施形態を示す工程図である。図4に示す方法は、支持体1上に、仮固定材102を熱硬化性樹脂層21が支持体1に接する向きで設ける図3の(a)と同様の工程と、仮固定材102の支持体1とは反対側の面上に配線層7(再配線層)を形成する工程(a)と、配線層7と接続する複数の半導体素子3を、アンダーフィル4を介在させながら配線層7上に搭載する工程(b)と、半導体素子3を封止する封止樹脂層5を配線層7上に形成する工程(c)と、ピーラブル銅箔10のキャリア11と銅箔12とを剥離することにより、半導体素子3、封止樹脂層5及び配線層7を有する封止体30から支持体1を分離する工程(e)と、銅箔12を封止体32から分離する工程(f)とから主として構成される。得られた封止体32は再配線層付ファンアウトパッケージとして用いることができる。
熱硬化性樹脂層21,22は、加熱により硬化してその弾性率が上昇する樹脂層である。180℃で1時間加熱された後の熱硬化性樹脂層21,22の25℃での貯蔵弾性率は、耐熱性、及びボイド抑制の観点から100MPa以上であることが好ましく、剥離性の観点から500MPa以上であることがより好ましく、工程中の仮固定材の位置ずれ及び変形を抑制する観点から1GPa以上であることがさらに好ましい。
180℃で1時間加熱された後の熱硬化性樹脂層21,22の180℃での貯蔵弾性率は、熱履歴時のボイドを抑制できる点で0.1MPa以上であることが好ましく、半導体素子等を搭載する場合の位置ずれを抑制できる点で1MPa以上であることがより好ましく、仮固定材の変形を抑制できる点で10MPa以上であることがさらに好ましい。
180℃で1時間加熱された後の熱硬化性樹脂層21,22の260℃での貯蔵弾性率は、熱履歴時のボイドを抑制できる点で0.1MPa以上であることが好ましく、半導体素子等を搭載する場合の位置ずれを抑制できる点で1MPa以上であることがより好ましく、仮固定材の変形を抑制できる点で10MPa以上であることがさらに好ましい。
上記貯蔵弾性率は、以下の手順にしたがい測定される値を意味する。熱硬化性樹脂層をオーブン中で180℃、1時間の条件で加熱する。加熱後の熱硬化性樹脂層から切り出した5mm幅、長さ30mmの短冊状の試験片について、粘弾性アナライザー(レオメトリックス社製、商品名:RSA−2)を用いて、昇温速度5℃/min、周波数1Hz、測定温度−50〜300℃の条件で、引張りモードの動的粘弾性測定を行う。測定結果から、25℃、180℃又は260℃における貯蔵弾性率を求める。
180℃で1時間加熱された後の熱硬化性樹脂層21,22の5%重量減少温度は、仮固定材上の配線形成等のための熱履歴を受けたときのふくれ及び剥離を抑制できる点で、260℃以上であることが好ましく、はんだ工程に耐える耐熱性を付与できる点で280℃以上であることがより好ましく、微小なボイドを抑制できる点で300℃以上であることがさらに好ましい。上記5%質量減少温度とは、熱硬化性樹脂層を180℃で1時間加熱して得たサンプルについて、示差熱熱重量同時測定装置(エスアイアイ・ナノテクノロジー製、商品名:TG/DTA6300)を用いて、昇温速度10℃/min、窒素フロー(400ml/min)下で測定したときに、サンプルの重量が5%減少した時点の温度である。
取り扱い性と膜厚均一性の観点から、熱硬化性樹脂層21,22の厚さが2〜50μmであることが好ましい。ラミネート時の埋め込み不足によるボイドを抑制できる点から、熱硬化性樹脂層21,22の厚さが3μm以上であることがより好ましい。アウトガスによるボイドの抑制の点から、熱硬化性樹脂層21,22の厚さが30μm以下であることがより好ましい。
熱硬化性樹脂層21,22は、例えば、(メタ)アクリレート化合物及び/又はエポキシ化合物を含有する熱硬化性樹脂組成物から形成された層であることができる。
(メタ)アクリレート化合物は、2官能以上の(メタ)アクリレートであることが好ましい。2官能以上の(メタ)アクリレートとしては、特に制限されないが、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、スチレン、ジビニルベンゼン、4−ビニルトルエン、4−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、1,3−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパン、1,2−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロパン、メチレンビスアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、トリス(β−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレート、下記一般式で表される化合物、ウレタンアクリレート若しくはウレタンメタクリレート、及び尿素アクリレート等が挙げられる。下記一般式中、R19及びR20は各々独立に、水素原子又はメチル基を示し、g及びhは各々独立に1〜20の整数を示す。
Figure 0006880661
(メタ)アクリレート化合物の5%質量減少温度が150℃以上であることが好ましく、180℃以上であることがより好ましく、200℃以上であることが更に好ましく、260℃以上であることが最も好ましい。5%質量減少温度が150℃以上であることで、低アウトガス性、高温接着性、及び耐リフロー性が向上する傾向がある。
エポキシ化合物としては、高温接着性、及び耐リフロー性の観点から、分子内に少なくとも2個以上のエポキシ基を含む化合物が好ましい。パターン形成性、及び熱圧着性の点から、室温(25℃)で液状、又は半固形、具体的には軟化温度が50℃以下であるグリシジルエーテル型エポキシ樹脂がより好ましい。このようなエポキシ化合物としては、特に限定されないが、例えば、ビスフェノールA、AD、S、又はFのグリシジルエーテル、水添加ビスフェノールAのグリシジルエーテル、エチレンオキシド付加ビスフェノールAのグリシジルエーテル、プロピレンオキシド付加ビスフェノールAのグリシジルエーテル、3官能又は4官能のグリシジルエーテル、ダイマー酸のグリシジルエステル、並びに3官能又は4官能のグリシジルアミンが挙げられる。これらは1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
エポキシ化合物の5%質量減少温度が150℃以上であることが好ましく、180℃以上であることがより好ましく、200℃以上であることが更に好ましく、260℃以上であることが最も好ましい。5%質量減少温度が150℃以上であることで、低アウトガス性、高温接着性、及び耐リフロー性が向上する傾向がある。
熱硬化性樹脂層及び熱硬化性樹脂組成物は、熱可塑性樹脂を更に含有することが好ましい。熱可塑性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレタンイミド樹脂、ポリウレア樹脂、ポリベンゾオキサゾール樹脂、ポリシロキサン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエーテル樹脂、フェノール樹脂、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ポリケトン樹脂などが挙げられる。これらの樹脂が、側鎖にグリシジル基、フェノール性水酸基、(メタ)アクリレート基、カルボキシル基などを有していてもよい。
ピーラブル銅箔10は、キャリア11及び銅箔12を有する。キャリア11が銅箔であってもよい。特に、図4の方法のように配線層7をピーラブル銅箔10上に形成することにより、微細な配線を有する配線層を形成し易い。薄膜かつ微細な配線の形成を特に容易にするために、ピーラブル銅箔の剥離可能な銅箔の表面粗さRzが3μm以下であることが好ましく、2μm以下であることがより好ましい。表面粗さRzは、レーザー顕微鏡(オリンパス株式会社製「LEXT OLS3000」)を用いて、100μm×100μmの範囲をスキャンして測定される。ピーラブル銅箔の市販品としては、福田金属箔粉工業製FUTF−5DA−5、FUTF−5DA−3、FUTF−5DA−2、FUTF−5DA−1.5、三井金属製MT18Ex、MT18FL、JX日鉱日石金属製JXUT−I、JXUT−II、JXUT−IIIが挙げられる。
ピーラブル銅箔のキャリアと銅箔との間の剥離強度が0.001〜0.050kN/mであることが好ましい。この剥離強度は、加工中の剥離を抑制できる点で0.003kN/m以上であることがより好ましく、0.005kN/m以上であることが更により好ましい。キャリアと銅箔との間の剥離強度は、剥離時の配線へのダメージを軽減するために、0.04kN/m以下であることが好ましく、剥離起点部分の損傷を抑制できる点で0.03kN/m以下であることが更により好ましい。従って、キャリアと銅箔との間の剥離強度が0.005〜0.03kN/mであることが最も好ましい。ピーラブル銅箔のキャリアと銅箔との間の剥離強度は、ピーラブル銅箔を幅10mmに切断し、小型卓上試験機EZ−S(島津製作所製)にて送り速度50mm/minにて剥離強度を測定したときの平均値であることができる。
仮固定材を180℃で1時間加熱した後の、ピーラブル銅箔10と熱硬化性樹脂層21,22との間の剥離強度は、キャリアと銅箔との容易な剥離の点から0.050kN/m以上であることが好ましく、ピーラブル銅箔10と熱硬化性樹脂層21,22との界面のボイドを抑制できる点で0.1kN/m以上であることがより好ましい。
取り扱い性と膜厚均一性の観点から、ピーラブル銅箔10の厚さが2〜30μmであることが好ましい。ここでのピーラブル銅箔の厚さとは、銅箔、キャリア、剥離層の総厚である。ピーラブル銅箔の厚さは、剥離後の加工及びエッチングの効率の点で10μm以下であることが好ましく、微細かつ薄膜の配線を形成できる点で5μm以下であることがより好ましい。銅箔を容易に剥離できる点でピーラブル銅箔の厚さは1μm以上であることがより好ましい。以上のことから、ピーラブル銅箔の厚さは1〜5μmであることが最も好ましい。
支持体1は、特に限定はされないが、有機基板、ステンレス板、ガラス板等のパネル状の支持体であってもよいし、ガラス、シリコン等のウェハ状の支持体であってもよい。
配線層7は、特に限定されないが、セミアディティブ法又はトレンチ法によって形成することができる。セミアディティブ法とは、シード層を形成し、所望のパターンを有するレジストをシード層上に形成し、シード層の露出部分を電解めっき法等により厚膜化し、レジストを除去した後、シード層の薄い部分をエッチングにより除去して所望の配線を得る方法である。トレンチ法とは、所望のパターンを形成した絶縁層上にシード層を形成し、電解めっき法等によってこれを厚膜化し、研磨によって所望の配線を得る方法である。
図4の方法のように配線層7をピーラブル銅箔10上に形成する場合、銅箔をシード層として利用することにより、スパッタ等の方法によりシード層を形成することなく、セミアディティブ法で配線層を形成することができる。
パターンの形成方法としては、レーザアブレーション、フォトリソグラフィー及びインプリントなどが挙げられる。微細化とコストの観点から、フォトリソグラフィープロセスが好ましい。従って、絶縁材料としては、感光性絶縁材料が好ましく用いられる。シート状の絶縁材料を複数枚貼り合わせて使用することもできる。
感光性絶縁材料の露光方法としては、通常の投影露光方式、コンタクト露光方式、直描露光方式等を用いることができる。現像方法としては炭酸ナトリウム又はTMAHのアルカリ水溶液を用いることが好ましい。
パターンを形成した後、絶縁層をさらに加熱硬化させてもよい。加熱温度は100〜200℃、加熱時間は30分〜3時間であってもよい。
硬化後の絶縁層の熱膨張係数は反り抑制の観点から80ppm/℃以下であることが好ましく、高信頼性が得られる点で70ppm/℃以下であることがより好ましい。絶縁層の応力緩和性、高精細なパターンの形成し易さの点で硬化後の絶縁層の線膨張係数は20ppm/℃以上であることが好ましい。
仮固定材101(熱硬化性樹脂層22)又は配線層7上に半導体素子を搭載する工程は、特に限定されないが、バンプ付半導体素子を加熱圧着によって接続してアンダーフィル材を注入する方式、アンダーフィルが貼付された半導体素子を加熱圧着によって接続する方式が挙げられる。
図3の方法のように仮固定材上に半導体素子を搭載する場合、熱硬化性樹脂層をピーラブル銅箔の両面上に有する仮固定材を用いることが好ましい。半導体素子の仮固定材とは反対側が回路面であることが好ましい。
半導体素子3は、特に限定されないが、例えば、グラフィック処理ユニットGPU、DRAM、SRAM等の揮発性メモリ、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、RF半導体素子、及びこれらを組合せた性能を有する半導体素、シリコンフォトニクス半導体素子、MEMS、センサー半導体素子等であることができる。TSVを有する半導体素子を使用することもできる。複数の半導体素子が、例えば、TSVを用いて積層されていてもよい。
半導体素子3の厚さは、200μm以下であることが好ましく、パッケージをさらに薄型化できる点で100μm以下であることがより好ましい。取り扱い性の観点から、半導体素子3の厚さは30μm以上であることが好ましい。
封止樹脂層5を形成するための封止樹脂は、特に限定されないが、液状封止材、固形封止材、又はシート状封止材であることができる。
ピーラブル銅箔のキャリアと銅箔とを剥離することにより、支持体が封止体31又は32から分離される。剥離層は、通常、キャリアとともに銅箔から剥離される。例えば、配線層をダイシングテープ等の粘着テープに貼付し、SUSS Micro Tech製DB−12T等のデボンディング装置を用いてキャリアと銅箔とを剥離することができる。
剥離後に配線層上に残存した銅箔は、エッチングによって除去することができる。銅箔上にレジストを形成する等の方法によりパターンを形成した銅箔をパッド又は配線として形成することもできる。
熱硬化性樹脂層とピーラブル銅箔との組み合わせは、耐熱性、密着性及び剥離性を高度なレベルのものとすることに寄与する。また、ピーラブル銅箔は、工程中の高温での熱履歴を受けた後でも、支持体を容易な剥離を可能にする。そのため、本実施形態の仮固定材を用いることにより、良好な歩留まり、かつ低コストで高密度配線を有する半導体装置を製造することができる。特に、薄型化、微細化の要求が高い配線層を、より効率よく製造できる。
以上、本開示の一実施形態に係る半導体装置の製造方法について説明したが、本開示は上述した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を行ってもよい。
1…支持体、3…半導体素子、4…アンダーフィル、5…封止樹脂層、7…配線層、10…ピーラブル銅箔、11…キャリア、12…銅箔、15…剥離層、21,22…熱硬化性樹脂層、31,32…封止体、101,102…仮固定材。

Claims (8)

  1. (A)キャリア及び該キャリア上に設けられた銅箔を有するピーラブル銅箔と、
    (B)前記ピーラブル銅箔上に設けられた熱硬化性樹脂層と、
    を備える半導体用仮固定材。
  2. 180℃で1時間加熱された後の前記熱硬化性樹脂層の5%重量減少温度が、260℃以上である、請求項1に記載の半導体用仮固定材。
  3. 前記キャリアと前記銅箔との間の剥離強度が0.001〜0.050kN/mである、請求項1又は2に記載の半導体用仮固定材。
  4. 当該半導体用仮固定材を180℃で1時間加熱した後の、前記ピーラブル銅箔と前記熱硬化性樹脂層との間の剥離強度が0.050kN/m以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体用仮固定材。
  5. 前記ピーラブル銅箔の厚さが2〜30μmである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体用仮固定材。
  6. 前記熱硬化性樹脂層の厚さが2〜50μmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体用仮固定材。
  7. 支持体上に、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体用仮固定材をその熱硬化性樹脂層が前記支持体に接する向きで設ける工程と、
    前記半導体用仮固定材の前記支持体とは反対側の面上に半導体素子を搭載する工程と、
    前記半導体素子を封止する封止樹脂層を前記半導体用仮固定材上に形成する工程と、
    前記封止樹脂層上に前記半導体素子と接続する配線層を形成する工程と、
    前記ピーラブル銅箔のキャリアと銅箔とを剥離することにより、前記半導体素子、前記封止樹脂層及び前記配線層を有する封止体から前記支持体を分離する工程と、
    を含む、半導体装置の製造方法。
  8. 支持体上に、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体用仮固定材をその熱硬化性樹脂層が前記支持体に接する向きで設ける工程と、
    前記半導体用仮固定材の前記支持体とは反対側の面上に配線層を形成する工程と、
    前記配線層と接続する半導体素子を前記配線層上に搭載する工程と、
    前記半導体素子を封止する封止樹脂層を前記配線層上に形成する工程と、
    前記ピーラブル銅箔のキャリアと銅箔とを剥離することにより、前記半導体素子、前記封止樹脂層及び前記配線層を有する封止体から前記支持体を分離する工程と、
    を含む、半導体装置の製造方法。
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