JP6877784B2 - 引き違い戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、比較的小型の収納家具における収納空間の開閉に好適な引き違い戸装置に関するものである。
この種の引き違い戸装置としては、特許文献1にも示されるように、内扉本体と外扉本体、及び互いに平行な直線状の内側移動経路と外側移動経路を備え、内扉本体は、内側移動経路の一端側の内扉閉じ位置と他端側の内扉開き位置との間を左右横動自在に支持され、外扉本体は、前記内扉閉じ位置の外側に重なる外側移動経路の一端側の外扉開き位置と当該外側移動経路の他端側の外扉退避位置との間の外側移動経路上の左右直線移動と、前記外扉退避位置とこの内側の内側移動経路の前記内扉開き位置に重なる外扉閉じ位置との間の前後平行移動とを可能にする吊下げ横動手段によって吊り下げられ、この外扉吊下げ横動手段には、内側移動経路上で直列する内外両扉本体が相対的に接近移動したときに外扉本体を前記外扉閉じ位置から前記外扉退避位置へ平行移動させる機能が備えられている引き違い戸装置が知られている。
特開2018-188842号公報
上記のような引き違い戸装置において、前記吊下げ横動手段によって吊り下げられて横動及び前後平行移動する外扉本体の下端側も、当該外扉本体が常に上下垂直姿勢を保って横動及び前後平行移動できるように構成しなければならないが、特許文献1にも示されるように、従来は、外扉本体の下端側も、外扉本体を横動及び前後平行移動できるように吊り下げている吊下げ横動手段と基本的に同一の支持案内手段によって支持案内するように構成されていた。従って、外扉本体の下端側の支持案内手段の構成が複雑で部品点数も多く、安価に実施できないという問題点があった。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することのできる引き違い戸装置を提案するものであって、本発明に係る引き違い戸装置は、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、内扉本体(1)と外扉本体(2)、及び互いに平行な直線状の内側移動経路(9)と外側移動経路(10)を備え、内扉本体(1)は、内側移動経路(9)の一端側の内扉閉じ位置(A)と他端側の内扉開き位置(E)との間を左右横動自在に支持され、外扉本体(2)は、外側移動経路(10)の一端側で前記内扉閉じ位置(A)の外側に重なる外扉開き位置(D)と当該外側移動経路(10)の他端側の外扉退避位置(C)との間の外側移動経路(10)上の横動と、前記外扉退避位置(C)とこの内側の内側移動経路(9)の前記内扉開き位置(E)に重なる外扉閉じ位置(B)との間の前後平行移動とを可能にする外扉吊下げ横動手段(52)によって吊り下げられている引き違い戸装置であって、
外扉本体(2)の下端の移動経路を規制する外扉下端移動経路規制手段(53)が設けられ、この外扉下端移動経路規制手段(53)は、外扉本体(2)が前記外扉閉じ位置(B)にあって且つ内扉本体(1)が前記内扉閉じ位置(A)にあるときに、当該内扉本体(1)の下端より低い位置で当該内扉本体(1)の裏側へ延出する水平支持板(44)と、この水平支持板(44)の遊端上側に垂直支軸によって軸支された外扉位置決め用ローラー(45)と、内扉本体(1)の裏面下端部に取り付けられて前記外扉位置決め用ローラー(45)が嵌合する下側開放の外扉用ガイドレール(19)によって構成され、前記外扉用ガイドレール(19)には、内側移動経路(9)上で直列する内外両扉本体(1,2)が相対的に接近移動したときに外扉本体(2)を前記外扉閉じ位置(B)から前記外扉退避位置(C)へ平行移動させる円弧形ガイドレール部(19a)と、前記外扉退避位置(C)と外扉開き位置(D)との間で外扉本体(2)を直線移動させる直線状ガイドレール部(19b)から構成されている引き違い戸装置において、
前記外扉用ガイドレール(19)は、内扉本体(1)と外扉本体(2)とによって開閉される収納空間(3)の底面を形成する地板(6)の下側に入り込んでおり、前記内扉本体(1)の上端側を、前記内扉閉じ位置(A)と前記内扉開き位置(E)との間で横動自在に吊り下げる内扉上端側吊下げ手段(54)と、当該内扉本体(1)の下端側の前後揺れを防止する内扉下端側揺れ止め手段(55)とが設けられ、前記内扉下端側揺れ止め手段(55)は、内扉本体(1)の裏側に取り付けられた上側開放の内扉用ガイドレール(20)と、内扉本体(1)が内扉閉じ位置(A)と内扉開き位置(E)との間を横動する間中、前記内扉用ガイドレール(20)に嵌合している少なくとも1つの位置固定ガイドローラー(50)とから成り、この位置固定ガイドローラー(50)は、前記地板(6)の下側に軸支され、前記内扉用ガイドレール(20)は、前記外扉用ガイドレール(19)の上側に一体に設けられている。
上記本発明の構成によれば、外扉吊下げ横動手段は、基本的に従来周知のものを利用することになるが、当該外扉吊下げ横動手段で吊り下げられている外扉本体の下端の移動経路を、当該外扉本体が常に上下垂直姿勢を保って前記前後平行移動と直線移動とを行えるように規制する外扉下端移動経路規制手段が、この外扉本体に水平支持板を介して取り付けられた外扉位置決め用ローラーと、内扉本体側に取り付けられた外扉用ガイドレールによって構成されており、水平揺動アームなど、外扉吊下げ横動手段側の構成と基本的に同一の構造から成る従来の外扉下端移動経路規制手段と比較して構造が極めてシンプルで、且つ極少ない部品点数で構成できるので、非常に安価に実施することができる。
又、前記外扉用ガイドレール(19)は、内扉本体(1)と外扉本体(2)とによって開閉される収納空間(3)の底面を形成する地板(6)の下側に入り込むように構成されているので、内扉本体や外扉本体を開いたときに視界に入る地板の上側に、ガイドレールその他の部品が露出することがなく、見た目が良いだけでなく、地板上に対する収納物の出し入れにも影響がない。
更に、前記内扉本体(1)の上端側を、前記内扉閉じ位置(A)と前記内扉開き位置(E)との間で横動自在に吊り下げる内扉上端側吊下げ手段(54)と、当該内扉本体(1)の下端側の前後揺れを防止する内扉下端側揺れ止め手段(55)とが設けられ、前記内扉下端側揺れ止め手段(55)は、内扉本体(1)の裏側に取り付けられた上側開放の内扉用ガイドレール(20)と、内扉本体(1)が内扉閉じ位置(A)と内扉開き位置(E)との間を横動する間中、前記内扉用ガイドレール(20)に嵌合している少なくとも1つの位置固定ガイドローラー(50)とから構成し、この位置固定ガイドローラー(50)は、前記地板(6)の下側に軸支し、前記内扉用ガイドレール(20)は、前記外扉用ガイドレール(19)の上側に一体に設けているので、内扉本体の支持構造も極めてシンプルになり、全体を非常に安価に実施することが出来る。
図1は、収納家具全体の正面図である。 図2は、収納家具の収納空間が内扉本体と外扉本体とによって閉じられている状態を、天板を取り外した状態で示す概略平面図である。 図3は、図2の外扉本体を開動させた状態を示す概略平面図である。 図4は、図2の内扉本体を開動させた状態を示す概略平面図である。 図5は、図2の内外両扉本体の上端側を詳細に示す横断平面図である。 図6は、図2の内外両扉本体の下端側を詳細に示す横断平面図である。 図7は、図3の内外両扉本体の上端側を詳細に示す横断平面図である。 図8は、図3の内外両扉本体の下端側を詳細に示す横断平面図である。 図9は、図4の内外両扉本体の上端側を詳細に示す横断平面図である。 図10は、図4の内外両扉本体の下端側を詳細に示す横断平面図である。 図11は、図5のA−A線拡大断面図である。 図12は、図5のB−B線拡大断面図である。 図13は、図6のC−C線拡大断面図である。 図14は、図7のD−D線拡大断面図である。 図15は、図8のE−E線拡大断面図である。 図16は、図10のF−F線拡大断面図である。 図17は、内扉本体の一部切欠き背面図である。 図18は、内扉本体の上端側を示す平面図である。 図19は、内扉本体の上端側を示す横断底面図である。 図20は、内扉本体の下端側を示す横断平面図である。 図21は、内扉本体の下端側を示す底面図である。 図22は、外扉本体の横動体側を省略した背面図である。 図23Aは、外扉本体、平行水平揺動アーム、及び横動体を示す平面図、図23Bは外扉本体の下端側を示す横断平面図である。 図24は、平行水平揺動アームと横動体を示す背面図である。 図25は、同上正面図である。 図26は、同上横断底面図である。
先ず、従来周知の一般的な引き違い戸装置の機能を図1〜図4に基いて説明すると、1は内扉本体、2は外扉本体、3は収納空間である。収納空間3は、左右両側板4a,4bと天板5、及び地板6によって形成されたもので、その前面開口部が、内扉本体1と外扉本体2によって開閉される。内外両扉本体1,2の表側には、その外側辺近傍の適当高さに開閉操作用の把手部材7,8が取り付けられている。尚、左右両側板4a,4bの前端面は、図1及び図2に示すように、内扉本体1と外扉本体2が一直線上に直列した全閉状態にあるときに、内外両扉本体1,2の外側辺が少し外側に被さることができる位置にあり、天板5の前端面は、図1及び図2に示すように、内扉本体1と外扉本体2が前記全閉状態にあるときに、これら内外両扉本体1,2の表面と面一になる位置にあり、そして地板6は、その前端面が、図1及び図2に示すように、内扉本体1と外扉本体2が前記全閉状態にあるときに、これら内外両扉本体1,2の下端より所要高さ上方の裏面に適当な隙間を隔てて対面することができる位置にあるように構成されている。
図2に示すように、地板6の前端面の前側には、当該前端面と平行に直線状の内側移動経路9と外側移動経路10が設定されており、内扉本体1は、内側移動経路9内でのみ横動自在に構成され、外扉本体2は、内側移動経路9と外側移動経路10との間の前後平行移動と、外側移動経路10内での横動とが可能に構成されている。そして内扉本体1と外扉本体2が内側移動経路9内で一直線上に直列して、収納空間3の開口を全閉する全閉状態にあるとき、内扉本体1は内扉閉じ位置Aにあり、外扉本体2は外扉閉じ位置Bにある。係る状態から、外扉本体2を内扉本体1のある側へ開動させると、外扉本体2は、内扉本体1の内側辺と突き合うことなく、内側移動経路9内から外側移動経路10内へ斜めに平行移動して外扉退避位置Cに達した後に、当該外側移動経路10内を開動して、図3に示す内扉閉じ位置Aにある内扉本体1の外側に重なる外扉開き位置Dに達する。この結果収納空間3は、図2に示す外扉閉じ位置Bのある側が開かれる。これとは逆に、内扉本体1と外扉本体2が前記全閉状態にある状態から内扉本体1を外扉本体2のある側へ開動させると、図4に示すように、外扉本体2は、内扉本体1の内側辺と突き合う前に内側移動経路9内から外側移動経路10内へ斜めに平行移動して外扉退避位置Cに退避し、その後に内扉本体1が外扉退避位置Cにある外扉本体2の内側に重なる内扉開き位置Eに到達し、収納空間3は、図2に示す内扉閉じ位置Aのある側が開かれる。尚、外扉閉じ位置Bと内扉開き位置Eとは何れも内側移動経路9内にあるが、それぞれの位置は、内側移動経路9の長さ方向にずれている。
以上のように動作する引き違い戸装置の本発明の一実施例を、図5以下の添付図に基いて説明すると、図5、図11、及び図12は、図2に示した全閉状態の内外両扉本体1,2の上端側の具体構造を示し、図6及び図13は、当該全閉状態の内外両扉本体1,2の下端側の具体構造を示している。又、図7及び図14は、図3に示した外扉本体2を開いた状態での内外両扉本体1,2の上端側の具体構造を示し、図8及び図15は、当該外扉本体2を開いた状態での内外両扉本体1,2の下端側の具体構造を示している。そして図9は、図4に示した内扉本体1を開いた状態での内外両扉本体1,2の上端側の具体構造を示し、図10及び図16は、当該内扉本体1を開いた状態での内外両扉本体1,2の下端側の具体構造を示している。
内扉本体1は、図17〜図21に示すように、裏側の上側辺のほぼ全域にわたって取り付けられた帯状基板11上に、移動方向前後一対のローラーユニット12,13が取り付けられ、裏側の下側辺のほぼ全域にわたってガイドレールユニット14が取り付けられている。各ローラーユニット12,13の帯状基板11上に取り付けられる垂直基台部12a,13aには、前後水平支軸の周りに回転自在な支持用ローラー15と、上下垂直支軸の周りに回転自在な振れ止め用ローラー16が取り付けられ、内扉本体1の内側辺側のローラーユニット12には、垂直基台部12aの上端に側面視でT字形に上端水平基台部12bが設けられ、この上端水平基台部12bの垂直基台部12aに対して内扉本体1側に突出する内側突出領域は、内扉本体1の切欠き部に嵌合している。この上端水平基台部12bの上面は、内扉本体1の上端面と面一であって、この上端水平基台部12bの上面側に、上側開放の屈曲形ガイドレール溝17が設けられている。この屈曲形ガイドレール溝17は、平面視において、内扉本体1の内側辺側の一端部が当該内扉本体1の板厚内に入り込み、他端側は、その内扉本体1の表面側の溝側面が帯状基板11の表面と面一になる状態で開放されている。又、反対側のローラーユニット13には、内扉本体1の外側辺側の端部にクッション材18が取り付けられている。
図13、図15〜図17、図21、及び図22に示すように、ガイドレールユニット14は、内扉本体1の内側辺側の長さの短い端部領域14aと、この端部領域14aから内扉本体1の外側辺近傍位置までの直線状領域14bとに二分割されており、両領域の上端から内扉本体1の裏面に沿って上向きに突設された取付け用板部14c,14dが内扉本体1の裏面にネジ止めされている。このガイドレールユニット14は、下側開放の外扉用ガイドレール19と、この外扉用ガイドレール19の上側に一体に成形された上側開放の内扉用ガイドレール20を備えている。内扉用ガイドレール20は、その全長にわたって内扉本体1の裏面に隣接する直線状ガイドレール部20aを備え、外扉用ガイドレール19は、端部領域14a内に形成された円弧形ガイドレール部19aと、当該円弧形ガイドレール部19aに接続するように直線状領域14bに形成された直線状ガイドレール部19bとを備えており、この外扉用ガイドレール19の下端が内扉本体1の下端面と面一になるように取り付けられている。円弧形ガイドレール部19aは、平面視において、内扉本体1の裏面に隣接する直線状ガイドレール部19bとの接続端から離れるに従って内扉本体1の裏面から遠ざかるように屈曲するもので、この円弧形ガイドレール部19aを備える端部領域14aの下半部は、内扉用ガイドレール20を備える端部領域14aの上半部に対して、円弧形ガイドレール部19aに沿って内扉本体1の裏面から遠ざかるように突出している。
外扉本体2は、図5及び図22〜図26に示すように、当該外扉本体2の裏面上端の内側辺近傍位置と外側辺近傍位置の2か所に、平行水平揺動アーム21,22の一端を軸支する軸受けユニット23,24が取り付けられている。これら両軸受けユニット23,24は、外扉本体2の裏面にネジ止めされる取付け用基板23a,24aの裏側に、外扉本体2の裏面側に形成された凹窪部内に嵌合する軸受け部材23b,24bが取り付けられたもので、この軸受け部材23b,24bに、垂直軸心の周りに自転可能に回転軸25,26が支持され、これら回転軸25,26の軸受け部材23b,24bから上向きに突出する上端に平行水平揺動アーム21,22の内端部が固定されている。これら平行水平揺動アーム21,22は、回転軸25,26に固定されている内端部に対して外端部が外扉本体2の開動方向側(外扉本体2の外側辺に対して内側辺のある側)に斜め内側へ延出する向きに平面視で傾斜しており、各回転軸25,26には、平行水平揺動アーム21,22を外扉本体2の上側に引き寄せる方向の回転力を生じさせるための捩じりコイルバネ27,28が装着されている。軸受けユニット23,24の内、外扉本体2の外側辺側の軸受けユニット24には、その取付け用基板24aに、内扉本体1を受け止めるクッション材29aを備えたストッパー29が取り付けられている。
平行水平揺動アーム21,22の外端部には、平面視で外扉本体2と平行な横動体30が連結されている。この横動体30は、図24〜図26に示すように、外扉本体2に面する側が開放した溝形型鋼31の両端に、互いに同一構造の軸受け部材32,33を内嵌固定したものであって、各軸受け部材32,33には、これら軸受け部材32,33を上下方向に貫通する垂直支軸34,35と、これら垂直支軸34,35に対して同一側に隣り合うように前後水平向きの支軸の周りに回転自在な支持用ローラー36,37が取り付けられ、各垂直支軸34,35の上下両端には、当該垂直支軸34,35の周りに回転自在な振れ止め用ローラー38a,38b及び39a,39bが取り付けられ、平行水平揺動アーム21の外端は、軸受け部材32側の垂直支軸34の、上側の振れ止め用ローラー38aと軸受け部材32との間の位置に相対回転自在に支持され、平行水平揺動アーム22の外端は、軸受け部材33側の垂直支軸35の、上側の振れ止め用ローラー39aと軸受け部材33との間の位置に相対回転自在に支持されている。
横動体30の溝形型鋼31に対する軸受け部材32,33の位置決めは、溝形型鋼31の上下両側板間に軸受け部材32,33を挟んで位置決めするのではなく、溝形型鋼31の上下垂直向きの底板部に長さ方向と平行に内側へ突出するように形成した突条部31a,31bと、軸受け部材32,33に形成された凹溝部との嵌合と、突条部31a,31bに設けられた前後一対の貫通孔と、軸受け部材32,33に形成された各2本ずつの突出軸部32a,33aとの嵌合により、溝形型鋼31に対して軸受け部材32,33を位置決めした状態で、各々複数本のビス32b,33bにより軸受け部材32,33を溝形型鋼31に取り付けている。而して、上記構成により、前後一対の平行水平揺動アーム21,22の両端の回転軸25,26と垂直支軸34,35の4つの軸心を四角形の各頂点に位置するように結ぶと、平面視で平行四辺形が形成され、前後一対の平行水平揺動アーム21,22の平行水平揺動を伴って、横動体30と外扉本体2が前後に平行相対移動することができる。外扉本体2と横動体30は、捩じりコイルバネ27,28によって平行水平揺動アーム21,22に与えられている回転力により、互いに接近する方向に付勢されていることになる。
平行水平揺動アーム21,22の内、外扉本体2の内側辺側の平行水平揺動アーム21は、横動体30に垂直支軸34で軸支される端部から小アーム部40が、垂直支軸34と回転軸25とを結ぶ水平仮想線に対してほぼ直角外向きに一体に連設された、平面形状がL字形のものであって、その小アーム部40の遊端下側には、外扉本体2の姿勢制御用ガイドローラー41が上下垂直向きの支軸によって回転自在に軸支されている。又、図7及び図9に示すように、横動体30と外扉本体2とが、両者間の間隔が所定距離に達するまで互いに離間移動したとき、平行水平揺動アーム21,22の外扉本体2側の端部に突設された突起部21a,22aが当接して、それ以上の横動体30と外扉本体2との離間移動を阻止するストッパー42,43が、軸受けユニット23,24における軸受け部材23b,24bの上端に突設されている。
外扉本体2の裏面側下端の内側辺側には、図22及び図23Bに示すように、外扉本体2の裏面に取り付けられた水平支持板44の先端上側に上下垂直支軸の周りに回転自在に軸支された外扉位置決め用ローラー45が設けられている。水平支持板44は、外扉本体2の下端面より低い高さで当該外扉本体2の裏面から内側へ離れると共に、この外扉本体2の外側辺から遠ざかる方向に水平に延出する、平面視でL字形のものであって、この水平支持板44の先端上側に軸支された外扉位置決め用ローラー45は、この外扉本体2の内側辺に対して当該外扉本体2の裏面より所要距離だけ内側に離れた位置に配置されている。尚、内扉本体1の内側辺には、図17及び図18に示すように、この内扉本体1の板厚の半分ほど表面側を切除して形成した凹入段部1aが形成され、外扉本体2の内側辺には、内外両扉本体1,2が直線状に直列したときに、前記凹入段部1aに入り込んで重なる突条部2aが形成されている。
以上のように構成された内扉本体1と外扉本体2が組み込まれる収納家具側の構造を説明すると、図5及び図11などに示されるように、収納空間3の開口部の上端に位置するように天板5の下側に、図2に示す内側移動経路9に沿って内外両扉本体1,2の吊下げ用ガイドレール46が取り付けられている。この吊下げ用ガイドレール46は、外扉本体2に組み付けられている横動体30のための主ガイドレール部47と、この主ガイドレール部47の下半部の前側に一体に形成された内扉本体1のための副ガイドレール部48とから構成されている。主ガイドレール部47には、横動体30の前後一対の軸受け部材32,33の支持用ローラー36,37を転動自在に支持する支持レール部47aと、軸受け部材32,33の振れ止め用ローラー38a〜39bが上下方向に嵌合する上下一対の振れ止め用レール部47b,47cが設けられ、副ガイドレール部48には、内扉本体1の前後一対のローラーユニット12,13が備える支持用ローラー15を転動自在に支持する支持レール部48aと、振れ止め用ローラー16が嵌合する振れ止め用レール部48bが設けられている。そしてこの吊下げ用ガイドレール46の上下一対の振れ止め用レール部47b,47cの内、上側の振れ止め用レール部47bは、天板5の下側面に形成された凹入溝部5a内に嵌合している。この吊下げ用ガイドレール46は、その両端部が、左右両側板4a,4bの内側面に取り付けられたガイドレール支持ユニット49a,49bに嵌合することにより、天板5の直下に水平に架設されている。
地板6には、図6に示すように、内外両扉本体1,2が内側移動経路9内で直列する全閉状態にあるとき、内扉本体1の内側辺の内側に隣り合うように、位置固定ガイドローラー50が設けられている。この位置固定ガイドローラー50は、図16に示すように、地板6の底面に取り付けられた軸受け板51の下側に上下垂直支軸の周りに回転自在に軸支されたもので、平面視では、地板6の前側端面より位置固定ガイドローラー50の一部が前側に突出している。
内扉本体1は、その裏面側上端の前後一対のローラーユニット12,13における支持用ローラー15と振れ止め用ローラー16が、図11に示すように天板5の下側の吊下げ用ガイドレール46の副ガイドレール部48内に嵌合して、支持用ローラー15が支持レール部48a上に転動自在に載置支持されると共に、振れ止め用ローラー16が振れ止め用レール部48b内に嵌合し、裏面側下端のガイドレールユニット14の上側の内扉用ガイドレール20の直線状ガイドレール部20a内に、地板6の中央部下側の位置固定ガイドローラー50が嵌合することにより、内側移動経路9内で横動自在に支持される。このように内扉本体1が内側移動経路9内で横動自在に支持された状態では、図13、図15、及び図16に示すように、内扉本体1の裏面下端に取り付けられているガイドレールユニット14の取付け用板部14c,14dは、地板6の前端面と内扉本体(1)の裏面との間に位置し、外扉用ガイドレール19と内扉用ガイドレール20は、地板6の下側に入り込んでいる。
平行水平揺動アーム21,22を介して裏面側上端に横動体30が連結されている外扉本体2は、図12に示すように当該横動体30が吊下げ用ガイドレール46の主ガイドレール部47内に嵌合して、当該横動体30の長さ方向両端の軸受け部材32,33における支持用ローラー36,37が主ガイドレール部47の支持レール部47a上に転動自在に載置支持されると共に、軸受け部材32,33における上下一対の振れ止め用ローラー38a,38b及び39a,39bが主ガイドレール部47の上下一対の振れ止め用レール部47b,47cに嵌合し、更に、外扉本体2の内側辺内側に設けられた外扉位置決め用ローラー45が、内扉本体1の裏面側下端のガイドレールユニット14の下側の外扉用ガイドレール19に上向きに嵌合することにより、外側移動経路10内での横動と、当該外側移動経路10と内側移動経路9との間での前後平行移動が可能に支持される。このように外扉本体2が組み込まれた状態では、外扉位置決め用ローラー45が先端上側に軸支された水平支持板44は、図13、図15、及び図16に示すように、内扉本体1の下端レベルよりも低い高さにあって、外扉本体2が外側移動経路10内にあるとき、内扉本体1は、水平支持板44の上側で内側移動経路9内を横動することが出来る。
以下、内扉本体1と外扉本体2の開閉動作について具体的に説明すると、図1及び図2に示すように、内扉本体1と外扉本体2が内側移動経路9内で直列する全閉状態にあるときは、先に説明したように、内扉本体1は、内側移動経路9内の一端側の内扉閉じ位置Aにあり、外扉本体2は、内側移動経路9内の他端側の外扉閉じ位置Bにある。このとき、上端側が左右一対のローラーユニット12,13(図17参照)を介して吊下げ用ガイドレール46の副ガイドレール部48に吊り下げられている内扉本体1は、図6に示すように、この内扉本体1の裏面側下端の内扉用ガイドレール20における直線状ガイドレール部20aの一端、即ち、この内扉本体1の内側辺側の端部に、地板6側の位置固定ガイドローラー50が嵌合していることにより、上側2点と下側1点の合計3点で上下垂直姿勢に保持されている。
一方、図5に示すように、外扉本体2を吊り下げている平行水平揺動アーム21,22は、外扉本体2の内側辺側の平行水平揺動アーム21の姿勢制御用ガイドローラー41が、内扉本体1側の屈曲形ガイドレール溝17内の、内扉本体1の内側辺側の端部に位置していることにより、捩じりコイルバネ27,28(図22参照)の付勢力と相俟って横動体30側に倒伏した状態にある。そして外扉本体2の下端側の外扉位置決め用ローラー45は、図6に示すように、内扉本体1の裏面側下端の外扉用ガイドレール19における円弧形ガイドレール部19aの、内扉本体1の裏面から最も内側に離れた端部内にあって、外扉本体2の下端内側辺を内側に引き込んでおり、この結果、外扉本体2が内側移動経路9内において上下垂直姿勢に保持されている。尚、このとき、図5及び図6に示すように、外扉本体2の内側辺の突条部2aが内扉本体1の内側辺の凹入段部1aの外側に重なった状態にある。
上記の内扉本体1と外扉本体2が内側移動経路9内で直列する全閉状態は、図5に示すように、内扉本体1の外側辺側のローラーユニット13が備えるクッション材18(図17参照)が、ガイドレールユニット14の一端を支持するガイドレール支持ユニット49aに隣接し、外扉本体2の外側辺側の軸受けユニット24が備えるストッパー29のクッション材29a(図22,23参照)がガイドレールユニット14の他端を支持するガイドレール支持ユニット49に隣接すると共に、外扉本体2が平行水平揺動アーム21,22から受ける捩じりコイルバネ27,28(図22参照)の付勢力で横動体30に接近する内向きに付勢されていることにより、保持されている。
図2に示す全閉状態から外扉本体2を開動させて、図2に示す外扉閉じ位置Bのある側を開くときは、外扉本体2を内扉本体1のある側へ一定以上の操作力で開動させる。この結果、平行水平揺動アーム21,22と横動体30が外扉本体2と一体に内扉本体1のある側へ移動することになるが、平行水平揺動アーム21の小アーム部40に軸支されている姿勢制御用ガイドローラー41が内扉本体1側の屈曲形ガイドレール溝17によって内側へ誘導される結果、外扉本体2の開動に伴って平行水平揺動アーム21,22が捩じりコイルバネ27,28の付勢力に抗して外向きに平行揺動することにより、外扉本体2は、開動に伴って内側移動経路9内から外側移動経路10内へ平行移動し、内扉閉じ位置Aに位置する内扉本体1の内側辺と突き合うことなく、外側移動経路10内の外扉退避位置C(図3の仮想線参照)に移動する。この動作時の外扉本体2の下端は、外扉位置決め用ローラー45が、図6に示す内扉本体1側の外扉用ガイドレール19における円弧形ガイドレール部19aによって誘導される結果、外扉本体2の上端側と平面視で同一軌跡上を移動し、外側移動経路10内の外扉退避位置C(図3の仮想線参照)に移動する。即ち、円弧形ガイドレール部19aは、外扉本体2の上端側の姿勢制御用ガイドローラー41が内扉本体1側の屈曲形ガイドレール溝17内を移動するときの外扉本体2の上端の移動経路と平面視で同一の移動経路上で当該外扉本体2の下端を移動させることができるように、外扉位置決め用ローラー45を案内できる形状に構成されている。
更に外扉本体2を開動させると、平行水平揺動アーム21の小アーム部40に軸支されている姿勢制御用ガイドローラー41は、内扉本体1側の屈曲形ガイドレール溝17から外れて、内扉本体1の裏面上端の帯状基板11に当接する起立姿勢となり、平行水平揺動アーム21,22が横動体30から起立した平行姿勢で外扉本体2の上端を外側移動経路10内の位置に保持し、外扉本体2の下端は、図6に示す外扉位置決め用ローラー45が、内扉本体1の下端側の外扉用ガイドレール19の円弧形ガイドレール部19a内から直線状ガイドレール部19b内に移ることにより、内側移動経路9内から外側移動経路10内へ平行移動することになる。
外側移動経路10内の外扉退避位置C(図3の仮想線参照)に移動した外扉本体2を更に開動させると、図7に示すように、外扉本体2は、横動体30及び平行起立姿勢の平行水平揺動アーム21,22と共に外側移動経路10内を横動し、図3に示す内扉閉じ位置Aにある内扉本体1の外側に重なる外扉開き位置Dに達する。このときの外扉本体2の下端の外扉位置決め用ローラー45は、図8に示すように内扉本体1の裏面下端の外扉用ガイドレール19における直線状ガイドレール部19b内を横動しており、外扉本体2は上下垂直姿勢を保って外側移動経路10内を直進できる。又、外扉本体2の上端側に、内扉本体1に接近する方向の外力が作用しても、当該外力によって平行水平揺動アーム21,22が横動体30側に接近移動する側に揺動することは、平行水平揺動アーム21が備える姿勢制御用ガイドローラー41が内扉本体1側の帯状基板11に当接しているので、阻止されている。外扉本体2が外側移動経路10内の終端の外扉開き位置Dに達したとき、図7に示すように、外扉本体2の上端外側辺側の軸受けユニット24が備えるストッパー29のクッション材29aが、内扉閉じ位置にある内扉本体1の凹入段部1aを形成する内側辺の端面に衝突して停止する。
上記のように外扉本体2を外側移動経路10内の終端の外扉開き位置Dに移動させて、収納空間3の、外扉閉じ位置Bにあった外扉本体2によって閉じられていた領域を開くことができるが、この状態から元の全閉状態に復帰させるときは、外扉開き位置Dにある外扉本体2を上記とは逆の手順で閉動させることにより、当該外扉本体2は、外側移動経路10内を外扉退避位置Cまで横動した後に、外扉退避位置Cから内側移動経路9内の外扉閉じ位置Bまで、先の開動時とは逆の動作によって自動的に平行移動して、全閉状態に復帰する。
次に図2に示す全閉状態から内扉本体1を開動させて、内側移動経路9内の内扉閉じ位置Aにあった内扉本体1で閉じられていた収納空間3の領域を開くときは、内側移動経路9内の内扉閉じ位置Aにある内扉本体1を一定以上の操作力で開動させる。この結果、図5に示す外扉本体2を内扉本体1側に開動させたときと同様に、内扉本体1と外扉本体2とが互いに突き合う方向に相対移動するので、内扉本体1の裏面上端の内側辺側のローラーユニット12における屈曲形ガイドレール溝17が、外扉本体2側の平行水平揺動アーム21を、姿勢制御用ガイドローラー41を介して外向きに起立揺動させることにより、外扉本体2を外扉閉じ位置Bから外側移動経路10内の外扉退避位置Cへ外向きに平行移動させ、当該外扉退避位置Cへ退出した外扉本体2の内側へ内扉本体1が内側移動経路9内を横動することになる。
尚、この動作時には、内側移動経路9内を直進する屈曲形ガイドレール溝17によって外扉本体2側の平行水平揺動アーム21の小アーム部40を、接近移動してくる内扉本体1に向かって内側へ揺動させることになるので、非常に抵抗が多きくなるところであるが、このとき平行水平揺動アーム21を介して外扉本体2に作用している内扉本体1からの押圧力によって、外扉本体2の裏面上端の外側辺に設けられているストッパー29がガイドレール支持ユニット49bに押し付けられるとき、当該ストッパー29を斜め外向きに滑動させるカム49cをガイドレール支持ユニット49bに突設しておくことにより、外扉閉じ位置Bにある外扉本体2を内扉本体1空の押圧力で円滑に外扉退避位置Cに平行移動させることができる。
図9及び図10に示すように、内扉本体1を、図4に示す内側移動経路9内の終端の内扉開き位置Eに到達させたとき、外扉本体2は当該内扉開き位置Eに到達した内扉本体1の外側に重なる外扉退避位置Cに退避している。この状態では、外扉本体2の裏面上端の外側辺のストッパー29の先端がガイドレール支持ユニット49bに当接しているので、外扉本体2は、外扉退避位置Cを超える移動を阻止されている。一方、内扉本体1は、外扉本体2のクッション材29aに内側辺の端面が当接して、内扉開き位置Eを超える移動を阻止されている。
上記のように、図2に示す全閉状態から内扉本体1を開動させて、内側移動経路9内の内扉閉じ位置Aにあった内扉本体1で閉じられていた収納空間3の領域を開くことができるが、この状態から元の全閉状態に戻すときは、内側移動経路9内の一端の内扉開き位置Eにある内扉本体1を元の内扉閉じ位置Aまで閉動させれば良い。この場合、外扉退避位置Cにある外扉本体2の内側から内扉本体1が抜け出す直前からの内扉本体1と外扉本体2との間の相対離間運動により、上記の内扉本体1と外扉本体2との間の相対接近運動によって生じた外扉本体2の外側への平行移動とは逆に、内扉本体1側の屈曲形ガイドレール溝17と外扉本体2側の平行水平揺動アーム21の姿勢制御用ガイドローラー41とによって、外扉本体2が外扉退避位置Cから元の外扉閉じ位置Bに向かって内側へ平行移動することになる。従って、図2に示すように、内扉本体1が内側移動経路9内の内扉閉じ位置Aに達したとき、外扉本体2が外扉退避位置Cから元の外扉閉じ位置Bに復帰し、内外両扉本体1,2は、内側移動経路9内で直列する全閉状態に復帰する。
図3に示すように、外扉本体2を内扉本体1の外側に開動させた外扉開き状態から元の全閉状態に復帰させるときの外扉本体2の閉動操作時に、内扉閉じ位置Aにある内扉本体1が外扉本体2の閉動に伴って不測に開動する可能性や、図4に示すように、内扉本体1を外扉本体2の内側に開動させた内扉開き状態から元の全閉状態に復帰させるときの内扉本体1の閉動操作時に、外扉退避位置Cにある外扉本体2が内扉本体1の閉動に伴って不測に開動する可能性は考えられるが、実際には、内扉本体1を横動可能に吊り下げている内扉用ガイドレール20とローラーユニット12,13の各ローラー15,16との間の横動抵抗や、外扉本体2に平行水平揺動アーム21,22を介して連結されている横動体30を横動可能に吊り下げている主ガイドレール部47と横動体30側の各ローラー36〜39bとの間の横動抵抗を利用して、操作対象ではない内扉本体1や外扉本体2が不測に横動することがないように構成できる。
尚、以上に示した本発明の一実施例では、外側移動経路10上の外扉本体2の横動と、内側移動経路9と外側移動経路10との間の外扉本体2の前後平行移動とを可能にする外扉吊下げ横動手段52は、図5、図7、及び図9などに示すように、平行水平揺動アーム21,22、横動体30、吊下げ用ガイドレール46の主ガイドレール部47、平行水平揺動アーム21の小アーム部40に軸支された姿勢制御用ガイドローラー41、及び内扉本体1の裏面上端に設けられた屈曲形ガイドレール溝17などから構成されている。又、内側移動経路9上で直列する内外両扉本体1,2が相対的に接近移動したときに外扉本体2を外扉閉じ位置Bから外扉退避位置Cへ平行移動させる外扉下端移動経路規制手段53は、図6、図8、図10、図13、図15、及び図16などに示すように、内外両扉本体1,2が内側移動経路9上で直列する全閉状態にあるときに、内扉本体1の下端より低い位置で当該内扉本体1の裏側へ延出する水平支持板44と、この水平支持板44の遊端上側に垂直支軸によって軸支された外扉位置決め用ローラー45と、内扉本体1の裏面下端部に取り付けられて外扉位置決め用ローラー45が嵌合する下側開放の外扉用ガイドレール19によって構成されている。
更に、内扉本体1の上端側を、内側移動経路9内で横動自在に吊り下げる内扉上端側吊下げ手段54は、図11及び図14などに示すように、内扉本体1の裏面上端のローラーユニット12,13と、吊下げ用ガイドレール46の副ガイドレール部48とで構成され、内扉本体1の下端側の前後揺れを防止する内扉下端側揺れ止め手段55は、図6、図8、図10、図13、及び図16などに示すように、内扉本体1の裏側に取り付けられた上側開放の内扉用ガイドレール20と、内扉本体1が内扉閉じ位置Aと内扉開き位置Eとの間を横動する間中、前記内扉用ガイドレール20に嵌合している少なくとも1つの位置固定ガイドローラー50とから構成されている。
本発明の引き違い戸装置は、比較的小型の収納家具における収納空間の開閉に好適な引き違い戸装置として活用出来る。
1 内扉本体
1a 凹入段部
2 外扉本体
2a 突条部
3 収納空間
4a,4b 左右両側板
5 天板
6 地板
7,8 把手部材
9 内側移動経路
10 外側移動経路
11 帯状基板
12,13 ローラーユニット
12a,13a 垂直基台部
12b 上端水平基台部
14 ガイドレールユニット
14a 端部領域
14b 直線状領域
14c,14d 取付け用板部
15 支持用ローラー
16 振れ止め用ローラー
17 屈曲形ガイドレール溝
18,29a クッション材
19 外扉用ガイドレール
19a 円弧形ガイドレール部
19b 直線状ガイドレール部
20 内扉用ガイドレール
20a 直線状ガイドレール部
21,22 平行水平揺動アーム
21a,22a 突起部
23,24 軸受けユニット
23a,24a 取付け用基板
23b,24b 軸受け部材
25,26 回転軸
27,28 捩じりコイルバネ
29 ストッパー
30 横動体
31 溝形型鋼
31a,31b 突条部
32,33 軸受け部材
32a,33a 突出軸部
32b,33b ビス
34,35 垂直支軸
36,37 支持用ローラー
38a〜39b 振れ止め用ローラー
40 小アーム部
41 姿勢制御用ガイドローラー
42,43 ストッパー
44 水平支持板
45 外扉位置決め用ローラー
46 吊下げ用ガイドレール
47 主ガイドレール部
47a,48a 支持レール部
47b,47c,48b 振れ止め用レール部
48 副ガイドレール部
49a,49b ガイドレール支持ユニット
50 位置固定ガイドローラー
51 軸受け板
52 外扉吊下げ横動手段
53 外扉下端移動経路規制手段
54 内扉上端側吊下げ手段
55 内扉下端側揺れ止め手段
A 内扉閉じ位置
B 外扉閉じ位置
C 外扉退避位置
D 外扉開き位置
E 内扉開き位置

Claims (1)

  1. 内扉本体と外扉本体、及び互いに平行な直線状の内側移動経路と外側移動経路を備え、内扉本体は、内側移動経路の一端側の内扉閉じ位置と他端側の内扉開き位置との間を横動自在に支持され、外扉本体は、外側移動経路の一端側で前記内扉閉じ位置の外側に重なる外扉開き位置と当該外側移動経路の他端側の外扉退避位置との間の外側移動経路上の横動と、前記外扉退避位置とこの内側の内側移動経路の前記内扉開き位置に重なる外扉閉じ位置との間の前後平行移動とを可能にする外扉吊下げ横動手段によって吊り下げられている引き違い戸装置であって
    外扉本体の下端の移動経路を規制する外扉下端移動経路規制手段が設けられ、この外扉下端移動経路規制手段は、外扉本体が前記外扉閉じ位置にあって且つ内扉本体が前記内扉閉じ位置にあるときに、当該内扉本体の下端より低い位置で当該内扉本体の裏側へ延出する水平支持板と、この水平支持板の遊端上側に垂直支軸によって軸支された外扉位置決め用ローラーと、内扉本体の裏面下端部に取り付けられた、前記外扉位置決め用ローラーが嵌合する下側開放の外扉用ガイドレールとによって構成され、前記外扉用ガイドレールには、内側移動経路上で直列する内外両扉本体が相対的に接近移動したときに外扉本体を前記外扉閉じ位置から前記外扉退避位置へ平行移動させる円弧形ガイドレール部と、前記外扉退避位置と外扉開き位置との間で外扉本体を直線移動させる直線状ガイドレール部から構成されている引き違い戸装置において、
    前記外扉用ガイドレールは、内扉本体と外扉本体とによって開閉される収納空間の底面を形成する地板の下側に入り込んでおり、前記内扉本体の上端側を、前記内扉閉じ位置と前記内扉開き位置との間で横動自在に吊り下げる内扉上端側吊下げ手段と、当該内扉本体の下端側の前後揺れを防止する内扉下端側揺れ止め手段とが設けられ、前記内扉下端側揺れ止め手段は、内扉本体の裏側に取り付けられた上側開放の内扉用ガイドレールと、内扉本体が内扉閉じ位置と内扉開き位置との間を横動する間中、前記内扉用ガイドレールに嵌合している少なくとも1つの位置固定ガイドローラーとから成り、この位置固定ガイドローラーは、前記地板の下側に軸支され、前記内扉用ガイドレールは、前記外扉用ガイドレールの上側に一体に設けられている、引き違い戸装置。
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