JP2021017792A - 収納庫及び収納システム - Google Patents
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Abstract
【課題】開閉扉のかかり代を小さくし、収納物の出し入れを容易にする。【解決手段】収納庫は、開口面を有する筐体と、前記筐体の内部に固定され、前記開口面と平行に左右方向に延びる固定部材と、前記固定部材の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる第1及び第2アーム部材と、左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として前記第1及び第2アーム部材のそれぞれが取り付けられる支持部材と、前記開口面を閉塞する開閉扉と、前記開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びるレールと、前記支持部材に固定され、前記レールに沿って摺動することが可能な摺動部材と、を備え、前記第1アーム部材は、前記固定部材の一端に取り付けられ、前記支持部材は、前記第1アーム部材の取付位置から、前記第2アーム部材とは反対側に延長部を有し、前記摺動部材は、前記延長部に固定される。【選択図】図3
Description
本発明は、収納庫及び収納システムに関する。
特許文献1には、平行クランク機構を利用した収納庫が開示されている。特許文献1に開示される収納庫は、筐体において左右方向に延伸したガイドレールに沿って移動可能な移動体と、扉と、アーム部材及び他側アーム部材とによって構成される平行クランク機構を有する。この収納庫では、扉が閉じる閉位置から所定量(他方の扉の厚さを超える量)前方の開位置まで扉が移動するようアーム部材及び他側アーム部材が回動し、この状態でガイドレールに沿って左右方向に扉が移動する。
特許文献1に開示される収納庫においては、ガイドレールが筐体の内部で固定される。このため、平行クランク機構の1つのリンクである移動体は、筐体の外部まで移動することはできない。したがって、扉が開かれた状態において、扉のかかり代(扉と筐体とが重なる部分)を小さくすることが困難であった。
本発明の一態様に係る収納庫は、開口面を有する筐体と、前記筐体の内部に固定され、前記開口面と平行に左右方向に延びる固定部材と、前記固定部材の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる第1及び第2アーム部材と、左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として前記第1及び第2アーム部材のそれぞれが取り付けられる支持部材と、前記開口面を閉塞する開閉扉と、前記開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びるレールと、前記支持部材に固定され、前記レールに沿って摺動することが可能な摺動部材と、を備え、前記第1アーム部材は、前記固定部材の一端に取り付けられ、前記支持部材は、前記第1アーム部材の取付位置から、前記第2アーム部材とは反対側に延長部を有し、前記摺動部材は、前記延長部に固定される。
本発明の一態様に係る収納システムは、収納庫を備える収納システムであって、前記収納庫は、開口面を有する筐体と、前記筐体の内部に固定され、前記開口面と平行に左右方向に延びる固定部材と、前記固定部材の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる第1及び第2アーム部材と、左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として前記第1及び第2アーム部材のそれぞれが取り付けられる支持部材と、前記開口面を閉塞する開閉扉と、前記開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びるレールと、前記支持部材に固定され、前記レールに沿って摺動することが可能な摺動部材と、を含み、前記第1アーム部材は、前記固定部材の一端に取り付けられ、前記支持部材は、前記第1アーム部材の取付位置から、前記第2アーム部材とは反対側に延長部を有し、前記摺動部材は、前記延長部に固定される。
本発明によれば、開閉扉のかかり代を小さくすることができ、収納物の出し入れが容易になる。
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1) 本実施形態に係る収納庫は、開口面を有する筐体と、前記筐体の内部に固定され、前記開口面と平行に左右方向に延びる固定部材と、前記固定部材の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる第1及び第2アーム部材と、左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として前記第1及び第2アーム部材のそれぞれが取り付けられる支持部材と、前記開口面を閉塞する開閉扉と、前記開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びるレールと、前記支持部材に固定され、前記レールに沿って摺動することが可能な摺動部材と、を備え、前記第1アーム部材は、前記固定部材の一端に取り付けられ、前記支持部材は、前記第1アーム部材の取付位置から、前記第2アーム部材とは反対側に延長部を有し、前記摺動部材は、前記延長部に固定される。
上記の構成により、支持部材が前側に移動したときに、延長部が筐体の外側に位置する。したがって、開閉扉を筐体の外側まで開くことができる。よって、開閉扉のかかり代を小さくすることができ、収納物の出し入れが容易になる。
(2) 本実施形態に係る収納庫において、前記固定部材、前記第1及び第2アーム部材、及び前記支持部材は、平行クランク機構を構成してもよい。
上記の構成により、開閉扉を閉じた状態から前方に平行移動させることができ、さらに開口面に平行に開閉扉を移動させることができる。
(3) 本実施形態に係る収納庫において、前記延長部の長さは、前記第1アーム部材の長さと、前記固定部材における前記第1アーム部材の取付位置から前記第2アーム部材とは反対側の端までの距離との和以下であってもよい。
上記の構成により、開閉扉が閉じた状態、すなわち平行クランク機構が折りたたまれた状態において、延長部を含む支持部材を筐体内に収納することができる。
(4) 本実施形態に係る収納庫は、前記筐体に固定され、前記開閉扉が開閉するときの軌跡を規定するガイド部材と、前記開閉扉の裏面に固定され、前記ガイド部材に接触する接触部と、をさらに備えてもよい。
上記の構成により、開閉扉がガイド部材によって規定される軌跡に沿って開閉することができる。
(5) 本実施形態に係る収納システムは、収納庫を備える収納システムであって、前記収納庫は、開口面を有する筐体と、前記筐体の内部に固定され、前記開口面と平行に左右方向に延びる固定部材と、前記固定部材の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる第1及び第2アーム部材と、左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として前記第1及び第2アーム部材のそれぞれが取り付けられる支持部材と、前記開口面を閉塞する開閉扉と、前記開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びるレールと、前記支持部材に固定され、前記レールに沿って摺動することが可能な摺動部材と、を含み、前記第1アーム部材は、前記固定部材の一端に取り付けられ、前記支持部材は、前記第1アーム部材の取付位置から、前記第2アーム部材とは反対側に延長部を有し、前記摺動部材は、前記延長部に固定される。
上記の構成により、支持部材が前側に移動したときに、延長部が筐体の外側に位置する。したがって、開閉扉を筐体の外側まで開くことができる。よって、開閉扉のかかり代を小さくすることができ、収納物の出し入れが容易になる。
(6) 本実施形態に係る収納システムは、便器が設けられたトイレ室に設けられ、前記筐体は、前記開口面が前記便器に向かって開口する位置に配置されてもよい。
上記の構成により、トイレ室において、便器に開口面が向き合うように収納庫が配置される。広さが限られたトイレ室において、便器と収納庫の距離が短くても、開閉扉を左右方向に大きく開くことができるため、便器に着座したユーザが収納庫に対して物品を容易に出し入れすることができる。
<本発明の実施形態の詳細>
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態の詳細を説明する。なお、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
[収納システム]
本実施形態に係る収納システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係る収納システムの構成の一例を示す斜視図である。
本実施形態に係る収納システムの構成について説明する。図1は、本実施形態に係る収納システムの構成の一例を示す斜視図である。
本実施形態に係る収納システム10は、例えばトイレ室に設けられる。収納システム10は、本実施形態に係る収納庫100を備える。収納庫100の隣には、例えば別の収納庫110が配置される。収納庫100の前面には、開閉扉200が設けられる。
トイレ室には、便器20が設けられる。便器20は、収納庫100の前方に配置される。開閉扉200は、便器20に向かい合って設けられる。開閉扉200から便器20までの距離(最短距離)は、開閉扉200の左右方向の長さよりも短い。つまり、広さにお制限があるトイレ室において、収納庫100は便器20の近傍に配置される。これにより、便器20に着座したユーザが、収納庫100の開閉扉200を開閉したり、収納庫100に対して物品を出し入れしたりすることが可能である。
[収納庫の全体構成]
図2及び図3は、本実施形態に係る収納庫の構成の一例を示す斜視図である。収納庫100は、開閉扉200と、筐体300とを備える。図2は、開閉扉200が閉じた状態の収納庫100を示している。開閉扉200は、閉じた状態から手前側に移動することが可能である。図3は、開閉扉200が手前側に移動した状態の収納庫100を示している。なお、以下の説明では、開閉扉200の主面の法線方向(奥行き方向)を「x方向」といい、x方向に直交する水平方向(左右方向)を「y方向」といい、x方向及びy方向の両方に直交する方向(高さ方向)をz方向という。
図2及び図3は、本実施形態に係る収納庫の構成の一例を示す斜視図である。収納庫100は、開閉扉200と、筐体300とを備える。図2は、開閉扉200が閉じた状態の収納庫100を示している。開閉扉200は、閉じた状態から手前側に移動することが可能である。図3は、開閉扉200が手前側に移動した状態の収納庫100を示している。なお、以下の説明では、開閉扉200の主面の法線方向(奥行き方向)を「x方向」といい、x方向に直交する水平方向(左右方向)を「y方向」といい、x方向及びy方向の両方に直交する方向(高さ方向)をz方向という。
筐体300は、直方体をなし、前面が開口面301となっている(図3参照)。開閉扉200は、開口面301を閉塞することが可能である(図2参照)。
[平行クランク機構]
開閉扉200には、平行クランク機構400が取り付けられる。図4は、本実施形態に係る収納庫の開閉扉を取り外した状態の一例を示す斜視図であり、図5及び図6は、本実施形態に係る平行クランク機構の構成の一例を示す斜視図及び平面図である。平行クランク機構400は、固定部材410と、第1アーム部材420と、第2アーム部材430と、支持部材440とを含む。
開閉扉200には、平行クランク機構400が取り付けられる。図4は、本実施形態に係る収納庫の開閉扉を取り外した状態の一例を示す斜視図であり、図5及び図6は、本実施形態に係る平行クランク機構の構成の一例を示す斜視図及び平面図である。平行クランク機構400は、固定部材410と、第1アーム部材420と、第2アーム部材430と、支持部材440とを含む。
固定部材410は、筐体300の内部に固定される。さらに具体的には、固定部材410は、筐体300の内部における上部に固定される。固定部材410は、細長い板材であり、開口面301と平行にy方向に延びる。具体的な一例では、固定部材410の両端が、筐体300のy方向に対向する内壁のそれぞれに固定されている。
第1アーム部材420及び第2アーム部材430のそれぞれは、板状の部材である。第1アーム部材420の一端は、固定部材410の右端に、丁番411によって回動可能に取り付けられている。丁番411は、z方向に延びる枢軸を有している。かかる丁番411により、第1アーム部材420は、固定部材410と第1アーム部材420との間の角度が0°以上90°以下の範囲で固定部材410に対して揺動することができる。
第2アーム部材430の一端は、固定部材410のy方向中間位置に、丁番412によって回動可能に取り付けられている。丁番412は、z方向に延びる枢軸を有している。かかる丁番412により、第2アーム部材430は、第1アーム部材420と同様に、固定部材410と第2アーム部材430との間の角度が0°以上90°以下の範囲で固定部材410に対して揺動することができる。
第1アーム部材420の他端は、支持部材440の右端から所定距離左方の位置に、丁番421によって回動可能に取り付けられている。つまり、支持部材440は、第1アーム部材420の取付位置より右方に延長部441を有している。丁番421は、z方向に延びる枢軸を有している。かかる丁番421により、第1アーム部材420は、支持部材440と第1アーム部材420との間の角度が0°以上90°以下の範囲で支持部材440に対して揺動することができる。
第2アーム部材430の他端は、支持部材440の左端付近に、丁番422によって回動可能に取り付けられている。丁番422は、z方向に延びる枢軸を有している。かかる丁番422により、第2アーム部材430は、第1アーム部材420と同様に、支持部材440と第2アーム部材430との間の角度が0°以上90°以下の範囲で支持部材440に対して揺動することができる。
固定部材410と支持部材440とは互いに平行に配置される。第1アーム部材420と第2アーム部材430とは互いに平行に配置される。また、固定部材410における第1アーム部材420の取付位置と第2アーム部材430の取付位置との間の距離は、支持部材440における第1アーム部材420の取付位置と第2アーム部材430の取付位置との間の距離と等しい。さらに、第1アーム部材420の長さと第2アーム部材430の長さとは等しい。以上のように、平行クランク機構400が構成される。つまり、固定部材410、第1アーム部材420、第2アーム部材430、及び支持部材440が平面視において常に平行四辺形を形成するように、第1アーム部材420及び第2アーム部材430が固定部材410及び支持部材440に対して回動する。
図7A及び図7Bは、本実施形態に係る支持部材440の延長部441の長さの一例を説明する拡大平面断面図である。図7Aは、平行クランク機構400が前側に拡張された状態、すなわち、第1アーム部材420及び第2アーム部材430と固定部材410及び支持部材440との間の角度が90°の状態を示し、図7Bは、平行クランク機構400が折りたたまれている状態、すなわち、第1アーム部材420及び第2アーム部材430と固定部材410及び支持部材440との間の角度が0°の状態を示している。
延長部441の長さLは、第1アーム部材420の長さL1と、固定部材410における第1アーム部材420の取付位置から第2アーム部材430とは反対側の端までの距離L2との和LS以下であってもよい。さらに具体的な一例では、延長部441の長さLは、第1アーム部材420の長さL1以上である。以上により、図7Bに示すように、平行クランク機構400が折りたたまれた状態において、延長部441の右端が、固定部材410の右端よりも左方に位置する。したがって、延長部441を含む支持部材440が筐体300内に収納される。
さらに、第1アーム部材420の長さL1は、固定部材410の正面と開口面301との間の距離LPよりも長い。これにより、平行クランク機構400が前側に拡張された状態において、支持部材440が開口面301よりも前側に位置する。
延長部441の正面には、摺動部材442が固定される。後述するように、支持部材440には摺動部材442を介して開閉扉200が取り付けられる。
[ガイド部材]
図4に示すように、筐体300の内部の下端部には、ガイド部材500が固定される。ガイド部材500は、板状をなしており、前側の左端が平面視において円弧状をなし、前側の他の部分が平面視において直線状をなしている。ガイド部材500に設けられる円弧の半径は、第1アーム部材420及び第2アーム部材430の長さL1と等しい。ガイド部材500は、開閉扉200が開閉するときの軌跡を規定する。つまり、開閉扉200は、ガイド部材500の前側の部分の形状(円弧及び直線)に沿って開閉する。
図4に示すように、筐体300の内部の下端部には、ガイド部材500が固定される。ガイド部材500は、板状をなしており、前側の左端が平面視において円弧状をなし、前側の他の部分が平面視において直線状をなしている。ガイド部材500に設けられる円弧の半径は、第1アーム部材420及び第2アーム部材430の長さL1と等しい。ガイド部材500は、開閉扉200が開閉するときの軌跡を規定する。つまり、開閉扉200は、ガイド部材500の前側の部分の形状(円弧及び直線)に沿って開閉する。
[開閉扉]
図8は、本実施形態に係る開閉扉200の構成の一例を示す斜視図である。図8には、開閉扉200の裏面が示される。
図8は、本実施形態に係る開閉扉200の構成の一例を示す斜視図である。図8には、開閉扉200の裏面が示される。
開閉扉200の裏面の上部には、左右方向に延びるレール201が固定される。上述した摺動部材442は、レール201と係合する。摺動部材442は、レール201に沿って摺動することができる。摺動部材442は支持部材440に固定されており、支持部材440は、筐体300に取り付けられる平行クランク機構400の構成要素の1つである。平行クランク機構400が前側に拡張された状態(第1アーム部材420及び第2アーム部材430と固定部材410及び支持部材440との間の角度が90°)では、支持部材440がそれ以上右方に移動することはできない。この状態で、摺動部材442とレール201とが相対移動すると、レール201が摺動部材442に対して摺動する。この結果、開閉扉200が開く。
開閉扉200の裏面におけるレール201の左端(裏面に向かって右端)の下方には、ブラケット210が固定される。ブラケット210は、後方(奥側)へと延びる棒状部分が設けられており、当該棒状部分には2つのローラ211及び212が互いにx方向に離隔して取り付けられている。ローラ211及び212は、支持部材440を挟むように配置される。これにより、開閉扉200がy方向に移動する場合に、支持部材440に対してローラ211及び212が転動する。このようにローラ211及び212が支持部材440を挟むことによって、支持部材440に対して開閉扉200がx方向に近接したり離反したりすることが防止され、支持部材440と開閉扉200とのx方向の距離が一定に維持される。
開閉扉200の裏面における下部には、ブラケット220が固定される。ブラケット220は、後方(奥側)へと延びる棒状部分が設けられており、当該棒状部分には1つのローラ221が取り付けられている。ローラ221は、ガイド部材500の側面に接触する。これにより、開閉扉200がx−y方向に移動する場合に、ガイド部材500の円弧及び直線状の側面に対してローラ221が転動する。このようにローラ221がガイド部材500に接触することによって、ガイド部材500の前側の形状に合わせて開閉扉200が開閉する。つまり、開閉扉200が開く動作の初期においては、開閉扉200は円弧状に前側に移動する。このような開閉扉200の移動に合わせて、第1アーム部材420及び第2アーム部材430のそれぞれが90°回動し、平行クランク機構400が折りたたまれた状態から前側に拡張された状態へと遷移する。さらに、開閉扉200は右方に直線的に移動する。この直線動作においては、摺動部材442をレール201が摺動する。
[収納庫の使用方法]
以下、本実施形態に係る収納庫100の使用方法について説明する。図9A〜図9Cは、本実施形態に係る収納庫100の使用方法の一例を説明するための平面図である。
以下、本実施形態に係る収納庫100の使用方法について説明する。図9A〜図9Cは、本実施形態に係る収納庫100の使用方法の一例を説明するための平面図である。
図9Aには、開閉扉200が閉じた状態が示される。図9Aに示される状態では、平行クランク機構400が折りたたまれている。すなわち、この状態においては、支持部材440及び摺動部材442が筐体300に収容される。開閉扉200は、開口面301を閉塞する。
図9Aに示す状態からユーザが開閉扉200を右方に引っ張ると、ローラ221がガイド部材500の円弧面に沿って転動し、平行クランク機構400が折りたたまれた状態から前側に拡張された状態へと遷移する。これにより、開閉扉200が開口面301より所定量前方に移動する(図9B参照)。
上述のように、開閉扉200は円弧を描くように前側に移動する。このため、開閉扉200はx方向(前方)だけでなくy方向(右方)にも移動する。この結果、延長部441が筐体300より右方に位置する。
図9Bに示す状態からさらにユーザが開閉扉200を右方に引っ張ると、ローラ221がガイド部材500の直線部分に沿って転動し、レール201が摺動部材442を右方に摺動する。これにより、開閉扉200が右方へ直線移動する(図9C参照)。
レール201は、開閉扉200の裏面の概ね左右全長にわたって設けられる。したがって、レール201の終端に摺動部材442が位置するまで開閉扉200が移動されると、開閉扉200の概ね全体が筐体300より右方に位置する。つまり、正面視において、開閉扉200と筐体300とが重なる領域(かかり代)は僅かである。このように、収納庫100の開閉扉200が大きく開くため、収納物の出し入れが容易になる。
[変形例]
上記の実施形態においては、摺動部材442が支持部材440に取り付けられ、レール201が開閉扉200の裏面に取り付けられる構成について述べたが、これに限定されない。レールが支持部材440に取り付けられ、レールに対して摺動することが可能な摺動部材が開閉扉200の裏面に取り付けられてもよい。この場合、レールは延長部441を含む範囲で取り付けられ、摺動部材442は開閉扉200の左端部分に取り付けられる。これにより、上記の実施形態と同様、開閉扉200を大きく開くことができる。
上記の実施形態においては、摺動部材442が支持部材440に取り付けられ、レール201が開閉扉200の裏面に取り付けられる構成について述べたが、これに限定されない。レールが支持部材440に取り付けられ、レールに対して摺動することが可能な摺動部材が開閉扉200の裏面に取り付けられてもよい。この場合、レールは延長部441を含む範囲で取り付けられ、摺動部材442は開閉扉200の左端部分に取り付けられる。これにより、上記の実施形態と同様、開閉扉200を大きく開くことができる。
[効果]
以上のように、収納庫100は、筐体300と、固定部材410と、第1アーム部材420と、第2アーム部材430と、支持部材440と、開閉扉200と、レール201と、摺動部材442と、を備える。筐体300は、開口面301を有する。固定部材410は、筐体300の内部に固定され、開口面301と平行に左右方向に延びる。第1アーム部材420及び第2アーム部材430は、固定部材410の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる。支持部材440は、左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として第1アーム部材420及び第2アーム部材430のそれぞれが取り付けられる。開閉扉200は、開口面301を閉塞する。レール201は、開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びる。摺動部材442は、支持部材440に固定され、レール201に沿って摺動することが可能である。第1アーム部材420は、固定部材410の一端に取り付けられ、支持部材440は、第1アーム部材420の取付位置から、第2アーム部材430とは反対側に延長部441を有する。摺動部材442は、延長部441に固定される。
以上のように、収納庫100は、筐体300と、固定部材410と、第1アーム部材420と、第2アーム部材430と、支持部材440と、開閉扉200と、レール201と、摺動部材442と、を備える。筐体300は、開口面301を有する。固定部材410は、筐体300の内部に固定され、開口面301と平行に左右方向に延びる。第1アーム部材420及び第2アーム部材430は、固定部材410の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる。支持部材440は、左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として第1アーム部材420及び第2アーム部材430のそれぞれが取り付けられる。開閉扉200は、開口面301を閉塞する。レール201は、開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びる。摺動部材442は、支持部材440に固定され、レール201に沿って摺動することが可能である。第1アーム部材420は、固定部材410の一端に取り付けられ、支持部材440は、第1アーム部材420の取付位置から、第2アーム部材430とは反対側に延長部441を有する。摺動部材442は、延長部441に固定される。
上記の構成により、支持部材440が前側に移動したときに、延長部441が筐体300の外側に位置する。したがって、開閉扉200を筐体300の外側まで開くことができる。よって、開閉扉200のかかり代を小さくすることができ、収納物の出し入れが容易になる。
固定部材410、第1アーム部材420、第2アーム部材430、及び支持部材440は、平行クランク機構400を構成してもよい。
上記の構成により、開閉扉200を閉じた状態から前方に平行移動させることができ、さらに開口面301に平行に開閉扉200を移動させることができる。
延長部441の長さは、第1アーム部材420の長さと、固定部材410における第1アーム部材420の取付位置から第2アーム部材430とは反対側の端までの距離との和以下であってもよい。
上記の構成により、開閉扉200が閉じた状態、すなわち平行クランク機構400が折りたたまれた状態において、延長部441を含む支持部材440を筐体300内に収納することができる。
収納庫100は、ガイド部材500と、ローラ221(接触部)をさらに備えてもよい。ガイド部材500は、筐体300に固定され、開閉扉200が開閉するときの軌跡を規定する。ローラ221は、開閉扉200の裏面に固定され、ガイド部材500に接触する。
上記の構成により、開閉扉200がガイド部材500によって規定される軌跡に沿って開閉することができる。
[補記]
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的ではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的ではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及びその範囲内でのすべての変更が含まれる。
10 収納システム
20 便器
100,110 収納庫
200 開閉扉
201 レール
210,220 ブラケット
211,212,221 ローラ
300 筐体
301 開口面
400 平行クランク機構
410 固定部材
411,412,421,422 丁番
420 第1アーム部材
430 第2アーム部材
440 支持部材
441 延長部
442 摺動部材
500 ガイド部材
20 便器
100,110 収納庫
200 開閉扉
201 レール
210,220 ブラケット
211,212,221 ローラ
300 筐体
301 開口面
400 平行クランク機構
410 固定部材
411,412,421,422 丁番
420 第1アーム部材
430 第2アーム部材
440 支持部材
441 延長部
442 摺動部材
500 ガイド部材
Claims (6)
- 開口面を有する筐体と、
前記筐体の内部に固定され、前記開口面と平行に左右方向に延びる固定部材と、
前記固定部材の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる第1及び第2アーム部材と、
左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として前記第1及び第2アーム部材のそれぞれが取り付けられる支持部材と、
前記開口面を閉塞する開閉扉と、
前記開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びるレールと、
前記支持部材に固定され、前記レールに沿って摺動することが可能な摺動部材と、
を備え、
前記第1アーム部材は、前記固定部材の一端に取り付けられ、
前記支持部材は、前記第1アーム部材の取付位置から、前記第2アーム部材とは反対側に延長部を有し、
前記摺動部材は、前記延長部に固定される、
収納庫。 - 前記固定部材、前記第1及び第2アーム部材、及び前記支持部材は、平行クランク機構を構成する、
請求項1に記載の収納庫。 - 前記延長部の長さは、前記第1アーム部材の長さと、前記固定部材における前記第1アーム部材の取付位置から前記第2アーム部材とは反対側の端までの距離との和以下である、
請求項2に記載の収納庫。 - 前記筐体に固定され、前記開閉扉が開閉するときの軌跡を規定するガイド部材と、
前記開閉扉の裏面に固定され、前記ガイド部材に接触する接触部と、
をさらに備える、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の収納庫。 - 収納庫を備える収納システムであって、
前記収納庫は、
開口面を有する筐体と、
前記筐体の内部に固定され、前記開口面と平行に左右方向に延びる固定部材と、
前記固定部材の左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として回動可能に取り付けられる第1及び第2アーム部材と、
左右方向に離れた2箇所それぞれにおいて、上下方向に延びる枢軸を中心として前記第1及び第2アーム部材のそれぞれが取り付けられる支持部材と、
前記開口面を閉塞する開閉扉と、
前記開閉扉の裏面に固定され、左右方向に延びるレールと、
前記支持部材に固定され、前記レールに沿って摺動することが可能な摺動部材と、
を含み、
前記第1アーム部材は、前記固定部材の一端に取り付けられ、
前記支持部材は、前記第1アーム部材の取付位置から、前記第2アーム部材とは反対側に延長部を有し、
前記摺動部材は、前記延長部に固定される、
収納システム。 - 前記収納システムは、便器が設けられたトイレ室に設けられ、
前記筐体は、前記開口面が前記便器に向かって開口する位置に配置される、
請求項5に記載の収納システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019135960A JP2021017792A (ja) | 2019-07-24 | 2019-07-24 | 収納庫及び収納システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019135960A JP2021017792A (ja) | 2019-07-24 | 2019-07-24 | 収納庫及び収納システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021017792A true JP2021017792A (ja) | 2021-02-15 |
Family
ID=74564202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019135960A Pending JP2021017792A (ja) | 2019-07-24 | 2019-07-24 | 収納庫及び収納システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021017792A (ja) |
-
2019
- 2019-07-24 JP JP2019135960A patent/JP2021017792A/ja active Pending
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