JP3426217B2 - 引き違い戸装置 - Google Patents

引き違い戸装置

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JP3426217B2
JP3426217B2 JP2001023139A JP2001023139A JP3426217B2 JP 3426217 B2 JP3426217 B2 JP 3426217B2 JP 2001023139 A JP2001023139 A JP 2001023139A JP 2001023139 A JP2001023139 A JP 2001023139A JP 3426217 B2 JP3426217 B2 JP 3426217B2
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尚義 彦坂
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オーリス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、据え置き用家具や
作り付け収納部等の開口部を開閉するのに利用される引
き違い戸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の引き違い戸装置として、例えば
特許第3080349号公報に記載されているように、
開口部を閉じたときは2枚の戸が互いに突き合って連続
一平面を形成し、開口部を開くために2枚の戸の何れか
一方を開動させたときは、2枚の戸の一方が他方の戸の
外側に平行移動して両戸が互いに内外に重なる状態とな
る引き違い戸装置が知られている。
【0003】この種の引き違い戸装置は、支持用上側ガ
イドレールに吊り下げられて内側移動経路を横動する第
一の戸と、支持用上側ガイドレールに係合する横動体に
平行リンク機構を介して吊り下げられて、前記内側移動
経路内と当該内側移動経路の外側の外側移動経路内との
間を平行移動可能に構成されると共に、バネにより前記
内側移動経路側へ付勢された第二の戸と、両戸が前記内
側移動経路内で互いに突き合う閉じ状態から相対的に接
近移動するとき、第二の戸を前記外側移動経路内へ移動
させるためのカム手段が両戸の突き合い端部に設けられ
たものであって、各戸の下端部が戸移動方向に対する直
角内外方向に振れるのを防止するために、振れ止め用下
側ガイドレールと当該ガイドレールに係合する振れ止め
用横動体とが併設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかして、前記公報に
記載された従来の引き違い戸装置は、2枚の戸それぞれ
の下端部の移動方向両端部に前記振れ止め用横動体が取
り付けられ、各戸それぞれに対応するように2本の振れ
止め用下側ガイドレールが、この引き違い戸装置で開閉
する開口部の床板の前縁部下側に上下2段に配設されて
いたため、単に戸下端部の振れ止め手段のコストが高く
つくばかりでなく、この引き違い戸装置で開閉する開口
部の床板高さが高くなり、収納効率が低下することにな
っていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような従
来の問題点を解消し得る引き違い戸装置を提供すること
を目的とするものであって、その手段を後述する実施形
態の参照符号を付して示すと、支持用上側ガイドレール
50に戸移動方向両端近傍位置がそれぞれローラーユニ
ット4,5を介して吊り下げられて内側移動経路を横動
する第一の戸1と、支持用上側ガイドレール51に係合
する戸移動方向一対のローラーユニット32,33を備
えた横動体10に平行リンク機構9を介して吊り下げら
れて、前記内側移動経路内と当該内側移動経路の外側の
外側移動経路内との間を平行移動可能に構成されると共
に、バネ42により前記内側移動経路側へ付勢された第
二の戸2と、両戸1,2が前記内側移動経路内で互いに
突き合う閉じ状態から相対的に接近移動するとき、第二
の戸2を前記外側移動経路内へ平行移動させるためのカ
ム手段60が両戸1,2の突き合い端部1a,2aに設
けられている引き違い戸装置であって、この引き違い戸
装置で開閉される開口部3の床板57の前縁部下側に
は、下側開放の溝形レール部59を備えた1本の振れ止
め用下側ガイドレール58が敷設され、両戸1,2それ
ぞれの中央部付近の下部には、前記振れ止め用下側ガイ
ドレール58の下側開放の溝形レール部59に嵌合する
1個の垂直軸ローラー25,48を備えた振れ止め用横
動体6,13が、両戸1,2が互いに内外に重なるのを
許す位置に設けられ、第二の戸2の下部の振れ止め用横
動体13は、前記平行リンク機構9のリンク40,41
と平行なリンク12を介して戸2に連結された構成とな
っている。
【0006】上記構成の本発明装置を実施するについ
て、第一の戸1を吊り下げる支持用上側ガイドレール5
0は、第二の戸2を吊り下げる横動体10が内嵌する支
持用上側ガイドレール51の外側に、当該支持用上側ガ
イドレール51と第一の戸1との間に位置するように一
体に連設することが出来る。
【0007】
【0008】
【0009】第一の戸1には、当該第一の戸1を吊り下
げる支持用上側ガイドレール50に嵌合する水平軸ロー
ラー17の近傍位置に、当該第一の戸1を吊り下げる支
持用上側ガイドレール50に前記内側移動経路と平行に
形成された垂直レール面56に当接する垂直軸ローラー
18を設けることが出来る。
【0010】第二の戸2を吊り下げる横動体10が内嵌
する支持用上側ガイドレール51は、下側開放の上側溝
形レール部52と、当該上側溝形レール部52の真下で
上側開放の下側溝形レール部53とを、後側壁板部54
で一体に連設して構成し、前記横動体10には、その移
動方向の両端部に、前記上下各溝形レール部52,53
に嵌合する上下一対の同心垂直軸ローラー37,38
と、前記下側溝形レール部53に嵌合する水平軸ローラ
ー39とを軸支し、この横動体10と戸2とを連結する
前記平行リンク機構9は、前記横動体10の両端部の垂
直軸ローラー37,38の支軸36で一端が支承された
移動方向一対の水平揺動リンク40,41から構成する
ことが出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適実施形態を添
付図に基づいて説明すると、図1〜図3に於いて、1は
第一の戸、2は第二の戸、3は両戸によって開閉される
開口部である。第一の戸1には、その上端部内側の戸移
動方向両端近傍位置に吊り下げ用ローラーユニット4,
5が取り付けられ、下端部内側の戸移動方向中央付近に
振れ止め用横動体6が取り付けられている。第二の戸2
には、その上端内側に戸移動方向一対の軸受けユニット
7,8と平行リンク機構9とを介して横動体10が取り
付けられ、下端部内側の戸移動方向中央付近に軸受けユ
ニット11とリンク12とを介して振れ止め用横動体1
3が取り付けられている。
【0012】第一の戸1の吊り下げ用ローラーユニット
4,5は、同一構造のもので、戸1の背面側に当該戸1
の上端と面一に埋設されたケーシング14と、図5に示
すように当該ケーシング14に昇降自在に内嵌された可
動体15と、当該可動体15の上下位置調整手段16
と、戸1の背面側にローラー全体が突出するように可動
体15に軸支された支持用水平軸ローラー17と、戸1
の上端近傍位置でローラーの一部が戸1の背面側に突出
するように可動体15に軸支された垂直軸ローラー18
とから構成されている。前記上下位置調整手段16は、
可動体15に上端部が固定された螺軸19と、当該螺軸
19に螺嵌する回転操作具(ナット)20とから構成さ
れている。
【0013】第一の戸1の振れ止め用横動体6は、一個
の鍔付き垂直軸ローラー25から構成されている。この
鍔付き垂直軸ローラー25の支持手段は、戸1の背面側
に当該戸1の下端と面一に埋設されたケーシング21
と、図5に示すように、当該ケーシング21に昇降自在
に内嵌され且つバネ22により上昇方向に付勢された可
動体23と、当該可動体23に取り付けられ且つ戸1の
下端より下側で内側に水平に延出する軸受け部材24と
から構成され、前記鍔付き垂直軸ローラー25は、前記
軸受け部材24の先端上側に軸支されている。
【0014】第二の戸2の軸受けユニット7,8は、戸
2の背面側に当該戸2の上端と面一に埋設されたケーシ
ング26と、図6に示すように当該ケーシング26に内
嵌された軸受け部材27に上端が戸2の上端から突出す
るように昇降自在に支承された垂直軸28と、当該垂直
軸28の上下位置調整手段29と、戸2の上端近傍位置
で戸2の背面側にローラーの一部が突出するようにケー
シング26に軸支された垂直軸ローラー30とから構成
されている。前記上下位置調整手段29は、垂直軸28
の下端螺軸部28aと、当該螺軸部28aに螺嵌する回
転操作具(ナット)31とから構成されている。
【0015】第二の戸2の横動体10は、図4及び図6
に示すように、戸移動方向一対のローラーユニット3
2,33と、両ローラーユニット32,33を連結する
帯状板34とから成り、各ローラーユニット32,33
は、軸受け部材35と、当該軸受け部材35を貫通する
1本の垂直軸36の上下両端に支承された上下一対の垂
直軸ローラー37,38と、軸受け部材35の下側にロ
ーラーの一部が突出するように当該軸受け部材35に軸
支された支持用水平軸ローラー39とから構成されてい
る。尚、上側の垂直軸ローラー37は、軸受け部材35
の上端から上方にローラー全体が突出し、下側の垂直軸
ローラー38は、軸受け部材35の下端に形成された切
欠き凹部内に遊嵌している。
【0016】第二の戸2の平行リンク機構9は、横動体
10の両端のローラーユニット32,33と一対の軸受
けユニット7,8とを連結する一対の互いに平行なリン
ク40,41によって構成されている。これら各リンク
40,41の外端は、各軸受けユニット7,8の垂直軸
28の上端に支承され、各リンク40,41の内端は、
各ローラーユニット32,33の垂直軸36に、その上
端の垂直軸ローラー37と軸受け部材35の上端との間
に支承されている。そして図6に示すように、各リンク
40,41と軸受け部材35との間には、横動体10と
戸2とが互いに接近するように各リンク40,41を付
勢する捩じりコイルバネ42が、垂直軸36に遊嵌する
状態で介装されている。
【0017】第二の戸2の軸受けユニット11は、戸2
の背面側に当該戸1の下端と面一に埋設されたケーシン
グ43と、図6に示すように、当該ケーシング43に内
嵌された軸受け部材44に昇降自在に支承され且つバネ
45により上昇方向に付勢された垂直軸46と、戸2の
下端近傍位置で戸2の背面側にローラーの一部が突出す
るようにケーシング43に軸支された垂直軸ローラー4
7とから構成されている。前記リンク12は、前記平行
リンク機構9の各リンク40,41と有効長さが同一で
同一方向に傾斜するものであって、前記垂直軸46の下
端に一端が取り付けられ且つ戸2の下端より下側で内側
に水平に延出する。そして前記振れ止め用横動体13
は、前記リンク12の先端上側に軸支された鍔付き垂直
軸ローラー48から構成されている。この鍔付き垂直軸
ローラー48と、前記第一の戸1の振れ止め用横動体6
の鍔付き垂直軸ローラー25とは、同一のものである。
【0018】図5に示すように、第一の戸1と第二の戸
2とで開閉される開口部3の天板49は、両戸1,2の
上側に被さるように配設され、当該天板49の下側で第
一の戸1の内側に位置するように、第一の戸1を吊り下
げる支持用上側ガイドレール50と、第二の戸2を吊り
下げる支持用上側ガイドレール51とが付設されてい
る。この両支持用上側ガイドレール50,51は、第一
の戸1を吊り下げる支持用上側ガイドレール50が第二
の戸を吊り下げる支持用上側ガイドレール51の外側に
一体に連設されている。しかして、第二の戸2を吊り下
げる支持用上側ガイドレール51は、下側開放の上側溝
形レール部52と、当該上側溝形レール部52の真下に
位置する上側開放の下側溝形レール部53とを後側壁板
部54で一体に連設したもので、上側溝形レール部52
が天板49に埋設される状態で取り付けられ、第一の戸
1を吊り下げる支持用上側ガイドレール50は、下側溝
形レール部53の下端と面一に外向きに突設された水平
レール部55と、この水平レール部55の外側縁と略面
一で当該水平レール部55の上方に配設された垂直レー
ル面56とから構成されている。
【0019】又、図5に示すように、前記開口部3の床
板57は、その底面が第一の戸1及び第二の戸2の下端
と略同一レベルに位置するように架設され、当該床板5
7の前縁近傍の底面には、振れ止め用下側ガイドレール
58が埋設されている。この振れ止め用下側ガイドレー
ル58は、下側開放の溝形レール部59を備えている。
【0020】図5に示すように、第一の戸1は、その吊
り下げ用ローラーユニット4,5の支持用水平軸ローラ
ー17が前記支持用上側ガイドレール50の水平レール
部55上に載置されると共に、当該戸1の振れ止め用横
動体6の鍔付き垂直軸ローラー25が前記振れ止め用下
側ガイドレール58の溝形レール部59に嵌合せしめら
れることにより、当該戸1自身を含む直線状の内側移動
経路に沿って垂直姿勢を保って往復移動可能に吊り下げ
られる。
【0021】尚、吊り下げ用ローラーユニット4,5の
垂直軸ローラー18は、前記支持用上側ガイドレール5
0の垂直レール面56に隣接し、後述するようにこの第
一の戸1の外側に第二の戸2が重なって、当該第二の戸
2から内側に押されたとき、前記垂直軸ローラー18が
前記垂直レール面56に当接して転動し得るので、係る
状態でも第一の戸1を円滑に移動させることが出来る。
又、支持用上側ガイドレール50の水平レール部55と
振れ止め用下側ガイドレール58との間の間隔に多少の
ばらつきがあっても、振れ止め用横動体6の鍔付き垂直
軸ローラー25は可動体23と一対に昇降可能であっ
て、バネ23の付勢力で上向きに付勢されているので、
当該ローラー25の鍔が溝形レール部59の両側肩部に
当接して、常に溝形レール部59に一定深さ嵌合した状
態を維持し、当該ローラー25が溝形レール部59から
外れたり、溝形レール部59の底面に摺接することは無
い。
【0022】図6に示すように、第二の戸2は、その横
動体10の両端のローラーユニット32,33の上下一
対の垂直軸ローラー37,38が前記支持用上側ガイド
レール51の上下各溝形レール部52,53に嵌合され
ると共に、各ローラーユニット32,33の支持用水平
軸ローラー39が下側溝形レール部53の底面上に載置
され、そして当該戸2の振れ止め用横動体13の鍔付き
垂直軸ローラー48が前記振れ止め用下側ガイドレール
58の溝形レール部59に嵌合せしめられることによ
り、第一の戸1が移動する内側移動経路に沿って垂直姿
勢を保って往復移動可能に吊り下げられる。
【0023】しかして、上記のように吊り下げられた第
二の戸2は、平行リンク機構9のリンク40,41及び
振れ止め用横動体13を支持するリンク12の平行水平
揺動運動を伴って、横動体10及び振れ止め用横動体1
3に対し内外方向に平行移動可能であり、そして平行リ
ンク機構9のリンク40,41を付勢するバネ42の付
勢力により横動体10に対し内側へ付勢されているの
で、図1に示すように、第一の戸1と重ならない位置に
第二の戸2があるときは、前記バネ42の付勢力で第二
の戸2は、第一の戸1が移動する内側移動経路内に位置
し、第一の戸1と互いに突き合う状態になる。このと
き、図6に示すように、第二の戸2の上側一対の軸受け
ユニット7,8の垂直軸ローラー30が、第一の戸1を
吊り下げる支持用上側ガイドレール50の垂直レール面
56に当接すると共に、下側の軸受けユニット11の垂
直軸ローラー47が、床板57の前端面57aに当接す
ることにより、第二の戸2は、第一の戸1が移動する内
側移動経路内に正確に位置決めされる。勿論、リンク4
0,41,12の揺動範囲を規制するストッパーを併設
して、第二の戸2を位置決めするように構成することも
出来る。
【0024】上記のように第一及び第二両戸1,2が同
一の内側移動経路内にあって、互いに突き合う状態の閉
じ位置にあるとき、図1に示すように、開口部3が当該
両戸1,2によって閉じられることになる。図示省略し
ているが、図1に示す開口部閉じ状態から第一の戸1が
第二の戸2から離れる方向に移動するのを、例えば吊り
下げ用ローラーユニット4の支持用水平軸ローラー17
に当接して阻止するストッパーや、第二の戸2の横動体
10が第一の戸1から離れる方向に移動するのを、例え
ば当該横動体10の軸受け部材35に当接して阻止する
ストッパーが併設されている。
【0025】又、図1に示すように、開口部3を両戸
1,2が閉じているときに互いに突き合っている両戸
1,2の突き合い端部1a,2aには、カム手段60が
設けられている。即ち、第二の戸2の突き合い端部2a
が第一の戸1の突き合い端部1aの外側に重なるよう
に、両戸1,2の突き合い端部1a,2aが横断面楔形
に形成され、第二の戸2の軸受けユニット7の垂直軸ロ
ーラー30は、当該第二の戸2の突き合い端部2a側に
も突出するように構成され、第一の戸1の楔形突き合い
端部1aと垂直ローラー30とによってカム手段60が
構成されている。しかして、両戸1,2が閉じ位置にあ
る図1に示す状態から第一の戸1を第二の戸2の方へ移
動させるか又は、第二の戸2を第一の戸1の方へ移動さ
せたとき、第一の戸1の楔形突き合い端部1a上に第二
の戸2の楔形突き合い端部2aが、軸受けユニット7の
垂直軸ローラー30を介して乗り上げることにより、第
二の戸2がバネ42の付勢力に抗して平行リンク機構9
及びリンク12の揺動を伴って外側へ平行移動するよう
に構成されている。
【0026】従って、両戸1,2が閉じ位置にある図1
に示す状態から第一の戸1を第二の戸2の方へ移動させ
たときは、当該第一の戸1によって第二の戸2が外側へ
押し退けられ、第一の戸1は、外側へ平行移動した第二
の戸2の内側を移動することになり、第二の戸2を第一
の戸1の方へ移動させたときは、当該第二の戸2が第一
の戸1の外側へ乗り上げるように平行移動した状態で第
一の戸1の外側、即ち、第一の戸1が移動する内側移動
経路と平行な外側移動経路を移動することになる。この
とき、図7に示すように、バネ42の付勢力による第二
の戸2の内向き復帰力は、各軸受けユニット7,8,1
1の垂直軸ローラー30,47が第一の戸1の上下両端
部の表面上に当接することにより当該第一の戸1によっ
て受け止められ、当該第一の戸1に作用する第二の戸2
からの内向きの押圧力は、各吊り下げ用ローラーユニッ
ト4,5の垂直軸ローラー18が支持用上側ガイドレー
ル50の垂直レール面56に当接し且つ振れ止め用横動
体6の鍔付き垂直軸ローラー25が振れ止め用下側ガイ
ドレール58に嵌合していることにより、天板49及び
床板57側で受け止められ、第一の戸1及び第二の戸2
は、何れも円滑に移動させることが出来る。
【0027】上記のように第一の戸1を第二の戸2の内
側へ、又は第二の戸2を第一の戸1の外側へ重ねるよう
に移動させて開口部3を開くことが出来るが、このと
き、図3Bに示すように、共通の振れ止め用下側ガイド
レール58に係合する両戸1,2の振れ止め用横動体
6,13が互いに干渉して両戸1,2が完全に重なる位
置まで相対移動するのを妨げることがないように、両戸
1,2の移動方向中央部付近に振れ止め用横動体6,1
3が配設されている。この実施形態では、両戸1,2の
移動方向中央部付近にそれぞれ一個づつ振れ止め用横動
体6,13を配設しているが、例えば、各戸1,2の突
き合い端部1a,2aとは反対側の後端部と中央部付近
との間の領域であれば、複数個の振れ止め用横動体を移
動方向に並べて配設することも出来る。
【0028】尚、第二の戸2の移動に際しても、振れ止
め用横動体13の鍔付き垂直軸ローラー48は垂直軸4
6と一対に昇降可能であって、バネ45の付勢力で上向
きに付勢されているので、当該ローラー48の鍔が溝形
レール部59の両側肩部に当接して、常に溝形レール部
59に一定深さ嵌合した状態を維持するので、支持用上
側ガイドレール51の下側溝形レール部53と振れ止め
用下側ガイドレール58との間の間隔に多少のばらつき
があっても、前記鍔付き垂直軸ローラー48が溝形レー
ル部59から外れたり、溝形レール部59の底面に摺接
することは無い。
【0029】本発明の構成は上記実施形態のものに限定
されない。例えば、第二の戸2を第一の戸1の移動経
路、即ち、内側移動経路側へ付勢するバネは、振れ止め
用横動体13のリンク12と軸受けユニット11との間
にも介装することが出来るし、捩じりコイルバネではな
く、引っ張りコイルバネや板バネ等も利用出来る。この
他、特許第3080349号公報に記載されているよう
な各種の変形例を採用することが出来る。
【0030】
【発明の効果】本発明の引き違い戸装置は以上のように
実施し且つ使用することができるものであって、係る本
発明の引き違い戸装置によれば、1本の振れ止め用下側
ガイドレールによって第一の戸の振れ止め用横動体を第
二の戸の振れ止め用横動体とを案内させるように構成し
たので、各戸それぞれに専用の振れ止め用下側ガイドレ
ールを配設する場合と比較して、装置全体としての戸下
端部の振れ止め手段の大幅なコストダウンを図ることが
出来るだけでなく、この引き違い戸装置で開閉する開口
部の床板高さを低くすることが出来、収納効率を高める
ことが出来る。
【0031】又、各戸それぞれに一つづつ振れ止め用横
動体を配設すれば良く、安価に実施することが出来るに
もかかわらず、各戸の突き合い端部とは反対側の後端部
に振れ止め用横動体を配設する場合と比較して、各戸そ
れぞれの振れ止め効果を高めることが出来る。
【0032】更に、1本の振れ止め用下側ガイドレール
がこの引き違い戸装置で開閉される開口部の床板で隠さ
れて保護されると共に、当該ガイドレールが下側開放の
溝形レール部を備えたものであるから、前記開口部を出
し入れされる物品との接触により当該ガイドレールが損
傷する恐れがなくなると共に、ガイドレール内に塵埃等
が堆積して円滑な戸の移動が妨げられる恐れもなくな
る。
【0033】尚、請求項2に記載の構成によれば、第一
の戸を吊り下げる支持用上側ガイドレールと第二の戸を
吊り下げる支持用上側ガイドレールとが上下二段に連設
される場合と比較して開口部の高さが当該ガイドレール
によって低くなる率が小さくなり、物品の出し入れが容
易になる。
【0034】又、請求項3に記載の構成によれば、第一
の戸を吊り下げる支持用上側ガイドレールに垂直軸ロー
ラーが内嵌する構造を採用する場合と比較して、当該第
一の戸を吊り下げる支持用上側ガイドレールの構造が簡
単になる。しかも、第一の戸の外側に第二の戸が重なっ
たとき、当該第二の戸から受ける内向きの押圧力を垂直
軸ローラーを介して当該第一の戸を吊り下げる支持用上
側ガイドレールに受け持たせることが出来るので、第二
の戸の内側への第一の戸の押し込み移動や、互いに重な
った状態で両戸を一体移動させることを楽に行わせるこ
とが出来る。
【0035】又、請求項4に記載の構成によれば、第二
の戸を吊り下げる横動体を完全にガイドレール内に内装
することが出来、しかも、当該横動体を円滑に滑動させ
ることが出来る。又、当該横動体の垂直軸ローラーを支
承する垂直支軸を平行リンク機構の水平揺動リンクの支
軸に兼用させるので、部品点数も少なくなり、安価に実
施することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 A図は開口部を閉じた状態でガイドレールを
省略した平面図であり、B図は同横断平面図である。
【図2】 開口部を閉じた状態でガイドレール及び戸自
体を省略した正面図である。
【図3】 A図は開口部を開いた状態でガイドレールを
省略した平面図であり、B図は同横断平面図である。
【図4】 第二の戸の横動体及び平行リンク機構の一部
を示す正面図である。
【図5】 第一の戸とその支持構造を示す一部切欠き縦
断側面図である。
【図6】 第二の戸とその支持構造を示す一部切欠き縦
断側面図である。
【図7】 第一の戸と第二の戸とが内外に重なった状態
での各戸とその支持構造を示す一部切欠き縦断側面図で
ある。
【符号の説明】
1 第一の戸 1a 第一の戸の楔形突き合い端部(カム手段) 2 第二の戸 2a 第二の戸の楔形突き合い端部 3 開口部 4,5 吊り下げ用ローラーユニット 6 振れ止め用横動体 7,8 軸受けユニット 9 平行リンク機構 10 横動体 11 軸受けユニット 12 リンク 13 振れ止め用横動体 16 上下位置調整手段 17 支持用水平軸ローラー 18 垂直軸ローラー 25 鍔付き垂直軸ローラー 29 上下位置調整手段 30 垂直軸ローラー(カム手段) 32,33 ローラーユニット 34 帯状板 36 垂直軸 37,38 垂直軸ローラー 39 支持用水平軸ローラー 40,41 リンク 42 捩じりコイルバネ 47 垂直軸ローラー 48 鍔付き垂直軸ローラー 49 天板 50 第一の戸の支持用上側ガイドレール 51 第二の戸の支持用上側ガイドレール 52 下側開放の上側溝形レール部 53 上側開放の下側溝形レール部 54 後側壁板部 55 水平レール部 56 垂直レール面 57 床板 58 振れ止め用下側ガイドレール 59 下側開放の溝形レール部 60 カム手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持用上側ガイドレールに戸移動方向両端
    近傍位置がローラーユニットを介して吊り下げられて内
    側移動経路を横動する第一の戸と、支持用上側ガイドレ
    ールに係合する戸移動方向一対のローラーユニットを備
    えた横動体に平行リンク機構を介して吊り下げられて、
    前記内側移動経路内と当該内側移動経路の外側の外側移
    動経路内との間を平行移動可能に構成されると共に、バ
    ネにより前記内側移動経路側へ付勢された第二の戸と、
    両戸が前記内側移動経路内で互いに突き合う閉じ状態か
    ら相対的に接近移動するとき、第二の戸を前記外側移動
    経路内へ平行移動させるためのカム手段が両戸の突き合
    い端部に設けられている引き違い戸装置であって、この
    引き違い戸装置で開閉される開口部の床板の前縁部下側
    には、下側開放の溝形レール部を備えた1本の振れ止め
    用下側ガイドレールが敷設され、第一の戸の中央部付近
    の下部には、前記振れ止め用下側ガイドレールの下側開
    放の溝形レール部の下側に延出する軸受け部材と、当該
    軸受け部材の先端上側に軸支されて前記下側開放の溝形
    レール部に嵌合する1個の垂直軸ローラーとが設けら
    れ、第二の戸の中央部付近の下部には、前記平行リンク
    機構のリンクと平行で前記振れ止め用下側ガイドレール
    の下側開放の溝形レール部の下側に延出するリンクと、
    当該リンクの先端上側に軸支されて前記下側開放の溝形
    レール部に嵌合する1個の垂直軸ローラーとが設けられ
    ている、引き違い戸装置。
  2. 【請求項2】第一の戸を吊り下げる支持用上側ガイドレ
    ールは、第二の戸を吊り下げる横動体が内嵌する支持用
    上側ガイドレールの外側に、当該支持用上側ガイドレー
    ルと第一の戸との間に位置するように一体に連設されて
    いる、請求項1に記載の引き違い戸装置。
  3. 【請求項3】第一の戸には、当該第一の戸を吊り下げる
    支持用上側ガイドレールに嵌合する水平軸ローラーの近
    傍位置に、当該第一の戸を吊り下げる支持用上側ガイド
    レールに前記内側移動経路と平行に形成された垂直レー
    ル面に当接する垂直軸ローラーが設けられている、請求
    項1又は2に記載の引き違い戸装置。
  4. 【請求項4】第二の戸を吊り下げる横動体が内嵌する支
    持用上側ガイドレールは、下側開放の上側溝形レール部
    と、当該上側溝形レール部の真下で上側開放の下側溝形
    レール部とが、後側壁板部で一体に連設されて構成さ
    れ、前記横動体は、その移動方向の両端部に、前記上下
    各溝形レール部に嵌合する上下一対の同心垂直軸ローラ
    ーと、前記下側溝形レール部に嵌合する水平軸ローラー
    とが軸支され、前記横動体と戸とを連結する前記平行リ
    ンク機構は、前記横動体両端部の垂直軸ローラーの支軸
    で一端が支承された移動方向一対の水平揺動リンクから
    構成されている、請求項1〜3の何れかに記載の引き違
    い戸装置。
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