JP6877177B2 - 仕切りバルブ及び真空処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、互いに連設される第1室と第2室との間に介設されて両室を仕切る仕切りバルブに関する。
従来、処理すべき基板に対し、真空雰囲気で熱処理、成膜処理やエッチング処理といった各種の処理を施す真空処理装置として、真空搬送ロボットが配置される中央の搬送室と、この搬送室を囲うように配置される複数の処理室とを備える所謂クラスターツールが一般に知られている。そして、これら搬送室と各処理室とを仕切るために仕切りバルブが設けられている。このような仕切りバルブは例えば特許文献1で知られている。このものは、搬送室(第1室)と処理室(第2室)との連設方向に位置する壁面部分に一対の透孔が開設された弁箱と、弁箱内に設けられる、一方の透孔の周縁部に圧接可能なシール部材を有する弁体と、透孔の周縁部に圧接して透孔を閉鎖する閉弁位置と透孔を開放する開弁位置との間で弁体を駆動する駆動手段とを備える。シール部材としては、通常、フッ素ゴムやパーフルオロエラストマー等のゴム製のものが用いられ、弁体に透孔に向かう押圧力を加えると、シール部材が弾性変形して透孔の周縁部に所定面積で面接触した状態でシール部材が圧接し、気密保持されるようになっている。
ここで、上記処理室で各種の処理を行うと、そのときの輻射熱等で搬送室や処理室の壁面が加熱される場合があり、このような場合には、弁箱にも伝熱して弁箱が加熱されることになる。このとき、弁体の閉弁位置にてシール部材が透孔の周縁部に圧接した状態で所定時間経過すると、シール部材が透孔の周縁部に固着することが一般に知られている。このようにシール部材が透孔の周縁部に固着した状態で弁体を移動させると、シール部材が透孔の周縁部から剥がされるときにシール部材の組成物がパーティクルとなって飛散してしまうという問題が生じる。
特開2012−114293号公報
本発明は、以上の点に鑑み、シール部材が固着した後に弁体を移動する場合でも、シール部材から飛散するパーティクルを可及的に少なくできるようにした仕切りバルブ及び真空処理装置を提供することをその目的とする。
上記課題を解決するために、互いに連設される第1室と第2室との間に介設されて両室を仕切る本発明の仕切りバルブは、第1室と第2室との連設方向に位置する壁面部分に一対の透孔が開設された弁箱と、弁箱内に設けられる、一方の透孔の周縁部に圧接可能なシール部材を有する弁体と、透孔の周縁部に圧接して透孔を閉鎖する閉弁位置と透孔を開放する開弁位置との間で弁体を駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段に、シール部材を透孔の周縁部に圧接させるときにこのシール部材に加わる押圧力を段階的に可変とする押圧力変更手段を設け、前記駆動手段が、前記第1室と前記第2室との連設方向に対して直交する方向に前記弁体を移動可能な第1駆動部と、前記透孔に対して接離方向に前記弁体を移動可能な第2駆動部とを備え、第2駆動部を多段式エアーシリンダまたはモータで構成して前記押圧力変更手段としたことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、第1室と第2室とが夫々真空雰囲気であるような場合には、押圧力変更手段によりシール部材に加わる押圧力を比較的弱めることで、透孔の周縁部に対するシール部材の接触面積を減少させた状態でシール部材を圧接させる。この場合、シール部材に加わる押圧力は、真空雰囲気の第1室と第2室とに圧力差があるときに、第1室と第2室との一方から他方へのリークが防止されるように設定される。これにより、シール部材が固着した状態で弁体を移動する場合でも、透孔の周縁部に対するシール部材の接触面積、言い換えると、シール部材の固着し得る面積を減少させたため、シール部材から飛散するパーティクルを可及的に少なくすることができる。そして、第1室と第2室との一方が大気雰囲気であり、他方が真空雰囲気であるような場合には、押圧力変更手段によりシール部材にかかる押圧力を比較的強めれば、透孔の周縁部に対するシール部材の接触面積が増加した状態でシール部材が圧接するため、真空雰囲気の他方の室からの(真空)リークを確実に防止できる。
また、上記課題を解決するために、互いに連設される第1室及び第2室と、これら第1室と第2室との間に介設されて両室を仕切る仕切りバルブとを備える本発明の真空処理装置は、前記仕切りバルブが、第1室と第2室との連設方向に位置する壁面部分に一対の透孔が開設された弁箱と、弁箱内に設けられる、一方の透孔の周縁部に圧接可能なシール部材を有する弁体と、透孔の周縁部に圧接して透孔を閉鎖する閉弁位置と透孔を開放する開弁位置との間で弁体を駆動する駆動手段とを備え、前記駆動手段に、シール部材を透孔の周縁部に圧接させるときにこのシール部材に加わる押圧力を段階的に可変とする押圧力変更手段を設け、第1室と第2室との圧力差に応じて、押圧力変更手段によりシール部材に加わる押圧力が変更されるように構成したことを特徴とする。本発明においては、前記駆動手段が、前記第1室と前記第2室との連設方向に対して直交する方向に前記弁体を移動可能な第1駆動部と、前記透孔に対して接離自在に前記弁体を移動可能な第2駆動部とを備え、第2駆動部を多段式エアーシリンダまたはモータで構成して前記押圧力変更手段とすることが好ましい。これによれば、透孔に対して接離方向に弁体を移動するときのストロークを変えるという簡単な構成で、シール部材に加わる押圧力を段階的に変化させた状態で透孔の周縁部に対してシール部材を圧接させることが実現できる。
本発明の実施形態の仕切りバルブの取付状態を示す断面図。 仕切りバルブの弁体の構成を示す斜視図。 押圧力変更手段を示す断面図であり、(a)が開弁位置、(b)が第1閉弁位置、(c)が第2開弁位置である。 (a)〜(d)は、弁体の開弁位置から第2閉弁位置への動作を示す図。
以下、図面を参照して、真空搬送ロボットが配置される中央の搬送室とこの搬送室を囲うように配置される複数の処理室とを備える真空処理装置にて搬送室と真空処理室との間に介設される場合を例に本発明の仕切りバルブの実施形態を説明する。以下においては、弁体が鉛直方向及び搬送室と真空処理室との連設方向としての水平方向に移動されるとし、鉛直方向としての上、下及び水平方向としての左、右の方向を示す用語は図1を基準として説明する。真空処理装置自体は公知のものが利用できるため、これ以上の詳細な説明は省略する。
図1及び図2を参照して、IVは、本実施形態の仕切りバルブであり、仕切りバルブIVは、互いに水平方向(図1中、左右方向)に連設される第1室としての搬送室Tcと、例えばスパッタリング法による成膜を行う第2室としての処理室Pcとの間に介設されている。仕切りバルブIVは、立方体形状の輪郭を持つ弁箱1を備え、搬送室Tcと処理室Pcとの連設方向の位置する弁箱1の壁面部分11a,11bには、搬送室Tcと処理室Pcとの搬送用開口Tc1,Pc1に夫々連通する一対の透孔12a,12bが夫々開設されている。そして、弁箱1内に弁体2が上下動自在に設けられている。
弁体2は、板状の本体21と、搬送室Tcに対峙する本体21の表面部分にその外周縁部に沿って設けたOリング22とで構成されている。この場合、本体21の表面部分には、特に図示して説明しないが、板厚方向に窪む、円形または矩形の輪郭を持つ環状溝が形成され、この環状溝にOリング22の一部が圧入され、Oリング22の他の部分が本体21の表面部分から突出するようにしている。Oリング22としては、フッ素ゴムやパーフルオロエラストマー等のゴム製のものが用いられる。弁体2の本体21には、弁箱1の底壁部13に設けた貫通孔13aを貫通して弁箱1内に突出する2本のロッド3,3の上端が連結され、弁箱1から下方に突出する各ロッド3の下端には駆動板31が連結されている。駆動板31の下面には、第1駆動部としての第1のエアーシリンダ4aが付設され、第1のエアーシリンダ4aにより駆動板31を上動または下動することで、弁箱1内にてOリング22が搬送室Tc側に位置する透孔12bの周縁部に圧接可能な閉弁可能位置と、透孔12bを開放する開弁位置との間で弁体2を移動するようになっている。この場合、第1のエアーシリンダ4aとしては公知のものが利用できる。また、弁箱1から下方に突出する各ロッド3,3の下端部分は、弁箱1と駆動板31との間に設けた真空ベローズ4で囲繞され、弁箱1内を気密に保持できるようにしている。
弁箱1の底壁部13の下面には、第2駆動部としての第2のエアーシリンダ4bが設けられている。そして、第1のエアーシリンダ4aにより弁体2を閉弁可能位置に移動させた後、第2のエアーシリンダ4bにより駆動板31を搬送室Tc側に向けて(図1中、右方向に)駆動することで、真空ベローズ4を変形させながら、閉弁可能位置にある弁体2をそのOリング22が搬送室Tc側に位置する透孔12bの周縁部に圧接する閉弁位置に弁体2を水平移動するようになっている。一方、第2のエアーシリンダ4bによる駆動板31の押圧を解放すると、真空ベローズ4の復元力で弁体2が閉弁位置から弁箱1の壁面部分11bから離間した閉弁可能位置に戻る(即ち、弁体が、図1中、左方向に移動する)。
ここで、上記処理室Pcで各種の処理を行うと、そのときの輻射熱等で搬送室Tcや処理室Pcの壁面が加熱される場合があり、このような場合には、弁箱1にも伝熱して弁箱1が加熱される。このとき、弁体2の閉弁位置にてOリング22が透孔12bの周縁部に圧接した状態で所定時間経過すると、Oリング22が固着してしまう。このように状態で弁体2を閉弁位置から閉弁可能位置に戻すと、Oリング22が透孔12bの周縁部から剥がされるときにOリング22の組成物がパーティクルとなって飛散してしまうため、多量のパーティクルが弁箱1、処理室Pcや搬送室Tcに飛散しないように構成しておく必要がある。
本実施形態では、第2駆動部としての第2のエアーシリンダ4bとして2段式のものを用い、透孔12bに対して接離方向である左右方向にて閉弁可能位置から閉弁位置に弁体2の移動させるときのストロークを変更することで、Oリング22に加わる押圧力を段階的に変化させた状態で透孔12bの周縁部に対してOリング22が圧接するように構成した。即ち、図3も参照して、第2のエアーシリンダ4bは、シリンダ本体41を備え、その内部は、中央開口42aを備えた隔絶板42により第1室43aと第2室43bとに区画されている。図3中、右側に位置する第1室43a内に摺動自在に収納された第1ピストン44には、第2室43b側に向けてのびる押圧ロッド部44aが設けられ、押圧ロッド部44aが中央開口42aに摺動自在に挿入されている。また、図3中、左側に位置する第2室43b内に摺動自在に収納された第2ピストン45には、第1室43a側に向けてのびる駆動ロッド部45aが設けられ、駆動ロッド部45aの一端が、第1ピストン44に設けた貫通孔及びシリンダ本体41の壁面に設けた透孔を貫通してシリンダ本体41の外側に突出するようになっている。
図3(a)に示す第2のエアーシリンダ4bの待機位置から、シリンダ本体41の第1導入口46aから圧縮空気を供給すると、第2室43b内で第2ピストン45が(図3中、左側から右側に向かって)移動し、これに連動する駆動ロッド部45aによって駆動板31が搬送室Tc側に向けて所定の第1のストロークで移動される(図3(b)参照)。次に、シリンダ本体41の第2導入口46bから圧縮空気を供給すると、第1室43a内で第1ピストン44が(図3中、右側から左側に向かって)移動し、これに連動する押圧ロッド部44aの先端部が第2室43b側に突出して第2ピストン45が逆方向に移動されることで、駆動ロッド部45aが逆方向に戻され、第1ストロークより短い第2ストロークで駆動板31が移動される。この場合、第1ストロークは、搬送室Tcと処理室Pcとの一方が大気雰囲気であり、他方が真空雰囲気であるような場合、真空雰囲気の他方の室からのリークを確実に防止できるように適宜設定される(即ち、従来例の仕切りバルブと同様に設定される)。他方で、第2ストロークは、例えば真空雰囲気の搬送室Tcと処理室Pcとの間に生じ得る圧力差を考慮して搬送室Tcと処理室Pcとの一方から他方へのリークが防止できるように適宜設定される。以下に、図4も参照して、上記第2のエアーシリンダ4bを備えた仕切りバルブIVの開閉動作を具体的に説明する。
図4(a)には、仕切りバルブIVが開弁状態で示されている。この状態では、例えば真空雰囲気の搬送室Tc(または処理室Pc)にある処理対象物が、図外の真空搬送ロボットにより搬送用開口Tc1,Pc1と透孔12a,12bを通して処理室Pc(または搬送室Tc)に搬送される。処理対象物の搬送が完了すると、例えば、処理室Pc内にある処理対象物に対して所定の処理を施すために、仕切りバルブIVが閉弁状態にされる。即ち、第1のエアーシリンダ4aが駆動されてその駆動軸40により駆動板31が上動し、弁体2が閉弁可能位置に移動する(図4(b)参照)。この状態では、第2のエアーシリンダ4bが駆動板31から離間した待機位置にある(図3(a)参照)。
次に、第2のエアーシリンダ4bが駆動されて駆動ロット部45aにより駆動板31が、真空ベローズ4を変形させながら左側から右側に向かって水平移動する。これにより、閉弁可能位置にある弁体2が第1ストロークで移動して弁体2に設けたOリング22が弾性変形しながら透孔12bの周縁部に圧接する。本実施形態では、このように第1ストロークで弁体2を移動させたときの位置が第1閉弁位置となる(図4(c)参照)。この第1閉弁位置では、Oリング22に加わる押圧力が比較的強くなるため、透孔12bの周縁部に対するOリング22の接触面積が増加した状態でOリング22が透孔12bの周縁部に圧接することになる。この場合、仮に例えば搬送室Tcを大気圧雰囲気に戻したとしても、搬送室Tcから処理室Pcへの(真空)リークが確実に防止できる。
次に、処理室Pc内にある処理対象物に対して所定の処理を行うときには、真空雰囲気の搬送室Tcと、所定の処理が実施されている間の処理室Pcとの間の圧力差(通常、処理室Pcの方が圧力が高くなる)に起因して弁体2に作用する力は、例えば搬送室Tcが大気圧である場合に比べて非常に小さい。このため、シリンダ本体41の第2導入口46bから圧縮空気を供給して駆動ロッド部45aを逆方向(左側)に戻すことで(図3(c)参照)、第1ストロークより短い閉弁可能位置からの第2ストロークで駆動板31を移動させる。このとき、Oリング22に加わる押圧力が比較的弱くなって透孔12bの周縁部に対するOリング22の接触面積が減少した状態でOリング22が透孔12bの周縁部に圧接することになる。本実施形態では、このように第2ストロークで弁体2を移動させたときの位置が第2閉弁位置となる(図4(d)参照)。この第2閉弁位置では、真空雰囲気の搬送室Tcから処理室Pcへの(真空)リークが確実に防止できる。これにより、仮にOリング22が透孔12bの周縁部に固着した後、弁体2を閉弁可能位置に移動する場合でも、透孔12bの周縁部に対するOリング22の接触面積、言い換えると、Oリング22の固着し得る面積を減少させたため、第1閉弁位置から直接弁体2を閉弁可能位置に移動する場合と比較して、Oリング22から飛散するパーティクルを可及的に少なくすることができる。
次に、処理室Pc内にある処理対象物に対して所定の処理を行った後、処理対象物を搬送するために、仕切りバルブIVが再度開弁状態にされる。この場合、第2のエアーシリンダ4bを待機位置に戻すと(図3(a)参照)、真空ベローズ4の復元力で駆動板31が第2閉弁位置から閉弁可能位置に戻る。そして、第1のエアーシリンダ4aが駆動されると、第1のエアーシリンダ4aの駆動軸40により駆動板31が下動し、弁体2が開弁位置に移動する(図4(a)参照)。以降、上記操作が繰り返されて、仕切りバルブIVが開閉される。
以上の実施形態によれば、搬送室Tcと処理室Pcとが真空雰囲気であるような場合には、透孔12bの周縁部に対するOリング22の接触面積を減少させた状態でOリング22を圧接させることでOリング22から飛散するパーティクルを可及的に少なくすることができる。一方、搬送室Tcと処理室Pcとの一方が大気雰囲気であり、他方が真空雰囲気であるような場合には、透孔12bの周縁部に対するOリング22の接触面積を増加させた状態でOリング22を圧接させることで、真空雰囲気の他方の室からのリークを確実に防止できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で適宜変形が可能である。上記実施形態では、透孔12bの周縁部に対して水平方向(離接方向)に弁体2を移動させるときのストロークを段階的に変化させることで、弁体2、ひいてはOリング22に加わる押圧力を段階的に可変できるものを例に説明したが、これに限定されるものではなく、Oリング22に加える押圧力、即ち、圧接状態におけるOリング22の透孔12bの周縁部に対する接触面積を段階的に変更できるものであれば、その形態は問わない。
また、上記実施形態では、弁体2を鉛直方向に移動させるものを例に説明したが、これに限定されるものではなく、同一水平面内で弁体2の移動方向に直交する方向に弁体2を移動させるものであってもよい。更に、上記実施形態では、押圧力変更手段としての第2駆動部を2段式のエアーシリンダ4bで構成したものを例に説明したが、弁体2のストロークを段階的に変更できるものであればその形態を問わず、例えばエアーシリンダの代わりにステッピングモータ用いることができる。また、上記実施形態では、弁体2のストロークを2段階で変更できるものを例に説明したが、同一の処理室内で異なる処理が実施されるような場合には、3段階以上で弁体2のストロークが変更できるようにしてもよい。
更に、上記実施形態では、駆動部としての2個のエアーシリンダ4a,4bで駆動手段を構成したものを例に説明したが、これに限定されるものではなく、カム機構やクランク機構等を備える単一のエアーシリンダ(駆動手段)によりOリング22に加える押圧力、即ち、圧接状態におけるOリング22の透孔12bの周縁部に対する接触面積を段階的に変更できるようにしてもよい。例えば、カム機構(ハートカム機構等)を備える単一のエアーシリンダにより上記弁体2を開弁位置と閉弁位置との間で移動させる場合、エアーシリンダの待機位置から圧縮空気を所定供給圧で供給すると、カム機構に案内されて弁体2が上動すると共に、弁体2とエアーシリンダとを連結するロッドが透孔12bの周縁部に向けて傾動することでOリング22が弾性変形しながら第1の押圧力で透孔12bの周縁部に圧接し、この状態から、エアーシリンダへの圧縮空気の供給圧を高めると、カム機構に案内されてロッドが透孔12bの周縁部に向けて傾動することで第1の押圧力より高い第2の押圧力で透孔12bの周縁部に圧接するようにカム機構を設計しておけばよい。
また、上記実施形態では、例えば第1室と第2室との一方が大気雰囲気であり、他方が真空雰囲気である場合には第1閉弁位置とし、第1室と第2室との両方が真空雰囲気である場合には第2閉弁位置と開弁位置との間で動作することを例に説明したが、これに限定されない。例えば、第1室と第2室との一方が大気雰囲気であり、他方が真空雰囲気である場合に仕切りバルブIVを第1閉弁位置とした後、一方を真空雰囲気にして仕切りバルブIVを第1閉弁位置から開弁位置にする際に、一旦第2閉弁位置に移動させた後、閉弁可能位置に移動させてもよい。あるいは、第1室と第2室との両方が真空雰囲気である場合に仕切りバルブIVを第1閉弁位置とし、一旦第2閉弁位置に移動させた後、閉弁可能位置に移動させてもよい。これにより、第1閉弁位置から直接弁体2を閉弁可能位置に移動させる場合と比較して、Oリング22から飛散するパーティクルを可及的に少なくすることができる。
IV…仕切りバルブ、Tc…搬送室(第1室)、Pc…処理室(第2室)、1…弁箱、12a,12b…透孔、2…弁体、22…Oリング(シール部材)、4a…第1のエアーシリンダ(駆動手段)、4b…第2のエアーシリンダ(押圧力変更手段)。

Claims (3)

  1. 互いに連設される第1室と第2室との間に介設されて両室を仕切る仕切りバルブであって、
    第1室と第2室との連設方向に位置する壁面部分に一対の透孔が開設された弁箱と、弁箱内に設けられる、一方の透孔の周縁部に圧接可能なシール部材を有する弁体と、透孔の周縁部に圧接して透孔を閉鎖する閉弁位置と透孔を開放する開弁位置との間で弁体を駆動する駆動手段とを備えるものにおいて、
    前記駆動手段に、シール部材を透孔の周縁部に圧接させるときにこのシール部材に加わる押圧力を段階的に可変とする押圧力変更手段を設け
    前記駆動手段が、前記第1室と前記第2室との連設方向に対して直交する方向に前記弁体を移動可能な第1駆動部と、前記透孔に対して接離方向に前記弁体を移動可能な第2駆動部とを備え、
    第2駆動部を多段式エアーシリンダまたはモータで構成して前記押圧力変更手段としたことを特徴とする仕切りバルブ。
  2. 互いに連設される第1室及び第2室と、これら第1室と第2室との間に介設されて両室を仕切る仕切りバルブとを備える真空処理装置であって、
    前記仕切りバルブが、第1室と第2室との連設方向に位置する壁面部分に一対の透孔が開設された弁箱と、弁箱内に設けられる、一方の透孔の周縁部に圧接可能なシール部材を有する弁体と、透孔の周縁部に圧接して透孔を閉鎖する閉弁位置と透孔を開放する開弁位置との間で弁体を駆動する駆動手段とを備えるものにおいて、
    前記駆動手段に、シール部材を透孔の周縁部に圧接させるときにこのシール部材に加わる押圧力を段階的に可変とする押圧力変更手段を設け、
    第1室と第2室との圧力差に応じて、押圧力変更手段によりシール部材に加わる押圧力が変更されるように構成したことを特徴とする真空処理装置。
  3. 前記駆動手段が、前記第1室と前記第2室との連設方向に対して直交する方向に前記弁体を移動可能な第1駆動部と、前記透孔に対して接離方向に前記弁体を移動可能な第2駆動部とを備え、
    第2駆動部を多段式エアーシリンダまたはモータで構成して前記押圧力変更手段としたことを特徴とする請求項記載の真空処理装置
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