JP6876865B2 - 移動型核燃料集合体構造変形測定装備のスタンダード - Google Patents
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Description
核分裂のためのエネルギー源は核燃料によって提供される。
ここで、それぞれの核燃料棒20はペレット21単位のウランと、このウランを保護するとともに放射能漏出を防止するためのジルコニウム合金被覆管22とから構成され、長いバー(bar)の形態に構成される。
その後、完成された核燃料集合体10のラッカーを除去した後、核燃料棒20間の間隔、歪み、全長、寸法などを検査することによって核燃料集合体10の製造工程を完了する。
これは、原子炉内に複数の核燃料集合体10が配置される過程で隣接した核燃料集合体10の間で衝突することを防止するためである。
すなわち、核燃料集合体10の製作工程中に核燃料集合体に構造変形が発生する場合、隣接した核燃料集合体10との衝突が発生することができ、よって核燃料棒20の被覆管22が破損されることもできる。核燃料棒20の被覆管22が破損されれば、核燃料から放射能が過多に漏出して1次冷却水の汚染が深くなり、破損がひどい場合には、核燃料棒20が脱落して原子炉の内部で移動することによって深刻な事態をもたらすこともあるものである。
よって、核燃料集合体10の構造的変形を測定して検査するための装備の開発が要求されている実情である。
測定手段であるスキャナーの校正作業を正確に行うことができるので、核燃料集合体測定の正確度を高めることができる効果がある。
すなわち、核燃料集合体標準規格に対応する標準物が提供され、その標準物を基準にスキャナーの校正作業を行うことができるので、校正作業なしに測定された値に比べて校正されたスキャナーによる測定値の正確度を高めることができる効果がある。
スタンダードは、移動型核燃料集合体測定装備のスキャナー校正のために提供されることに技術的特徴がある。
すなわち、核燃料集合体標準規格に対応する標準物を提供し、その標準物によってスキャナー校正作業が行えるようにすることにより、スキャナーによる核燃料集合体測定の正確度を高めることができる。
固定フレーム100は標準物200を固定させる構成であり、測定装備を保護するコンテナの内部に取り付けられる。
保護カバー110は標準物200を保護し、標準物200が着脱される部位である。
保護カバー110は標準物200を収容する収容溝111を有し、前記収容溝111は標準物200の形態に対応する。
標準物200が四角形を有するように提供されるから、前記収容溝111もそれに対応する四角形になり、上側から標準物200が収容溝111に出入することができるように、収容溝111の上部は開口される。
すなわち、底面112を除いた側部113のみ延設されるように構成されたものである。
ここで、延長部114には両側を貫通する通孔114aが形成される。
前記通孔114aは標準物200が軸結合するために回動ピンPが通過する構成である。
このように、底面112のない延長部114に標準物200が軸結合されることができるから、標準物200が回動するとき、底面112との干渉が発生しないので、標準物200の円滑な回動が可能になる。
締結手段115は、収容溝111に位置する標準物200が開口部位を通して離脱しないようにする構成である。
すなわち、測定装備の運搬時、標準物200は、図3に示したように、収容溝111に横になった状態で運搬される。ここで、締結手段115が保護カバー110の開口部位を塞げているので、標準物200が上方に離脱するか遊動する可能性を事前に防止することができるものである。
標準物200の長手方向には、回動ピンPが保護カバー110に結合された状態であるので、保護カバー110から標準物200が抜け出ることは発生しなくなる。
締結手段115の一端部は、図2及び図3に示したように、保護カバー110の一側にヒンジ結合され、締結手段115の他端部は締結手段115の一端部を中心に上方に反らされるか保護カバー110の他側に締結されるように構成されることもできる。
下側支持部120はコンテナの内部に固定され、保護カバー110と同様に、底面121及び側部122からなる「コ」字形に構成されることが好ましい。
また、下側支持部120の側部122にも貫通ホール122aが形成されることが好ましい。
ここで、上側支持部130の固定手段は特定のものに限定されず、ボルトなどの固定手段が提供されることができる。
ここで、上側支持部130は、保護カバー110の底面に対応する上板131と、上板131の両側から下方に折り曲げられた側部132とからなることが好ましい。
ここで、上側支持部130の幅は下側支持部120の幅に比べて小さく形成され、上側支持部130の側部132は下側支持部120の側部122間の空間に位置する。
これは、コンテナに固定された下側支持部120の振動が標準物200の取り付けられた保護カバー110に伝達されることを減殺させるためである。
すなわち、下側支持部120は、図5に示したように、コンテナと標準物200との間に位置しているので、コンテナの運搬時、コンテナから標準物200に振動が伝達されることができるが、下側支持部120と上側支持部130との間に介在された緩衝部材140がその振動を減殺させることができるので、標準物200の破損を防止することができる。
標準物200は直線形に形成され、その素材は石材であることが好ましい。
これは、標準物200が、長期間後にも、変形されることを防止するためである。
これは、保護カバー110上で標準物200が円滑に回動することができるようにするためである。
このために、標準物200の一端部の両側には軸孔210が形成される。
前記軸孔210は保護カバー110の通孔114aに対応する形態に形成される。
すなわち、標準物200を保護カバー110から移動させるためには、標準物200を立てて移動させることになり、回動ピンPは標準物200を立てるときに軸となる構成である。
このために、上部プレート220は運搬手段との結合のための結合手段221を形成する。
結合手段221は掛け金の形態に形成されることもでき、図2〜図4に示したように、複数の通孔が形成されることもできる。
このために、下部プレート230は挿入突部231を含み、カラムの一側の底には挿入突部231が挿入される挿入手段が備えられることが好ましい。
ここで、コンテナは陸上、海上及び航空で運搬されることができる。
一方、測定場所に運搬されたコンテナは、核燃料集合体測定のために、カバー(図示せず)を脱いで、ベース上に備えられた測定装備を外部に露出させる。
ついで、図6に示したように、支持部を回転させてベースの半径の外に位置させて地面に支持させることにより、ベースは遊動なしに地面に固定される。
ついで、油圧シリンダーを作動させて、図6に示したように、カラムを直立させる。
ついで、スキャナーによる核燃料集合体測定値の正確度を高めるために、スキャナー校正(calibration)作業を実施する。
このために、ベースの一側に備えられた標準物200に運搬手段を連結する。
ここで、図示されてはいないが、運搬手段としてはクレーンが提供されることができる。
運搬具300を標準物200の上部プレート220に結合させた後、クレーンが運搬具をかけて上げるようにする。
上部プレート220の結合手段221への運搬具300の結合が完了すれば、締結手段115を解除して保護カバー110の開口部位を開放させる。
ついで、クレーンを用いて運搬具300を持ち上げれば、標準物200は回動ピンPを中心に上方に回転する。
その後、標準物200は延長部114の間で回転しながら直立することになる。
ついで、保護カバー110の通孔114a及び標準物200の軸孔210から回動ピンPを分離させる。
これにより、標準物200は保護カバー110上で自由に動ける状態になる。
ついで、クレーンを運転して標準物200をカラムの一側に固定させる。
ここで、標準物200の下部プレート230に備えられた挿入突部231がカラムの一側底に結合されることにより、標準物200は、図6に示したように、カラムの一側に直立した状態になる。
ついで、スキャナーを作動して標準物200を測定することによりスキャナー校正作業を実施する。
すなわち、スキャナーに入力された核燃料集合体の長さ、エンベロープ、勾配などの標準値に対し、前記標準物200によって校正作業を実施する。
その後、スキャナー校正作業が完了すれば、前述した過程を逆順に進めることにより、標準物200を保護カバー110の収容溝111に横たえて装着させる。
その後、締結手段115を締結することで、標準物200を用いたスキャナー校正作業を完了する。
すなわち、核燃料集合体標準規格と同一の標準物によってスキャナー校正作業を行った後、核燃料集合体構造変形有無を測定することができるので、核燃料集合体測定の正確度を高めることができる。
したがって、原子炉内に核燃料集合体を安定的に投入することができるようになる。
110 保護カバー
111 収容溝
112、121 底面
113、122、132 側部
113a、122a 貫通ホール
114 延長部
114a 通孔
115 締結手段
120 下側支持部
130 上側支持部
131 上板
140 緩衝部材
200 標準物
210 軸孔
220 上部プレート
221 結合手段
230 下部プレート
231 挿入突部
300 運搬具
Claims (4)
- 測定装備を収容したコンテナタイプの移動型核燃料集合体構造変形測定装備の標準装置において、
コンテナの内側に収容された測定装備の一側に固定された固定フレームと、
前記固定フレームに着脱され、固定フレームの一端部を中心に回動し、核燃料集合体の標準規格に対応する標準物とを含み、
前記標準物の一端部には運搬装置に結合される結合手段が形成された上部プレートが結合され、標準物の他端部には測定装備の一側に直立させて固定するための下部プレートが結合されることを特徴とする、移動型核燃料集合体構造変形測定装備の標準装置。 - 前記固定フレームは、
前記標準物を収容する収容溝が形成され、収容溝に収容された標準物の離脱を防止するための締結手段を備えた保護カバーと、
前記保護カバーの下方に備えられ、コンテナに固定された下側支持部と、
前記下側支持部と保護カバーとの間に取り付けられ、保護カバーを下側支持部に固定させる上側支持部と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の移動型核燃料集合体構造変形測定装備の標準装置。 - 前記上側支持部の両側と下側支持部との間には、下側支持部の長手方向に複数の緩衝部材がさらに取り付けられることを特徴とする、請求項2に記載の移動型核燃料集合体構造変形測定装備の標準装置。
- 前記保護カバーの一端部の両側には通孔が形成され、
前記標準物の一端部には、前記通孔に対応する軸孔が形成され、
前記通孔及び軸孔を通過し、保護カバーの一端部を中心に標準物が回動することができるようにする回動ピンを備えることを特徴とする、請求項2又は3に記載の移動型核燃料集合体構造変形測定装備の標準装置。
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