JP6876546B2 - ガスセンサ及びガスセンサの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被検出ガスの濃度を検出するセンサ素子を備えたガスセンサ及びガスセンサの製造方法に関する。
自動車等の排気ガス中の酸素やNOxの濃度を検出するガスセンサとして、固体電解質を用いた板状のセンサ素子を有するものが知られている。
この種のガスセンサとして、板状のセンサ素子の後端側外表面に複数の電極パッドを設け、この電極パッドのそれぞれに端子金具を電気的に接触させてセンサ素子からのセンサ出力信号を外部に取り出したり、センサ素子に積層されたヒータに給電するものが広く用いられている(特許文献1)。
ここで、図19に示すように、端子金具200は、例えば金属板を切り起こした断面コの字の短冊状の本体部201と、本体部201の先端側がセンサ素子(図示せず)に向かって折り返されてセンサ素子の電極パッドに弾性的に接続する折り返し部202と、リード線の先端を加締める加締め部204と、を備えている。
又、本体部201の主面(背面)200aの幅方向両側から90度曲げられて1対の第1位置決め部206,206が突出すると共に、本体部201の先端側から幅方向両側に1対の第2位置決め部208、208が延びている。
そして、端子金具200をセパレータ1300の挿通孔1300hに挿通すると、挿通孔1300hの先端側の段部1300pに第2位置決め部208の先端が当接し、端子金具200が挿通孔1300h内に保持される。
特開2015−129727号公報(図5)
ところで、図20に示すように、端子金具200をセパレータ1300の挿通孔1300hにスムースに挿通するため、端子金具200と挿通孔1300hとの間にはクリアランスGが設けられている。
そして、折り返し部202が接点Pにてセンサ素子10の電極パッド11aに接した際、電極パッド11aから径方向外側(図20の右側、センサ素子10の反対側)へ反力Fを受ける。
このとき、反力Fを受ける側の挿通孔1300hの壁面1300h1には、接点Pより先端側で第2位置決め部208の背面208aが当接するだけであるので、背面208aを支点にして端子金具200の後端側がセンサ素子10の反対側(図20の右側)へ倒れ込むように矢印Hの向きにモーメントが働く。その結果、端子金具200が軸線からブレ、電極パッド11aと端子金具200との電気的接続が不安定になるおそれがある。又、ガスセンサを搭載した車両の走行振動等によっても矢印Hの向きにモーメントが働いて端子金具200が軸線からブレ、電気的接続が不安定になるおそれがある。
そこで、本発明は、セパレータの内部に端子金具を確実に保持し、センサ素子の電極パッドと端子金具を安定して電気的接続することができるガスセンサ及びガスセンサの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサは、軸線方向に延びる板状をなし、後端側の外表面に電極パッドを有するセンサ素子と、前記軸線方向に延び、前記電極パッドに電気的に接続される端子金具と、前記端子金具を保持する挿通孔を有すると共に、前記センサ素子の後端側を囲む筒状のセパレータと、を備えたガスセンサであって、前記端子金具は、本体部と、前記本体部に一体に接続され、前記センサ素子に向かって折り返されて前記電極パッドに所定の接点で弾性的に接続する弾性部と、を有し、前記本体部は、前記本体部の前記軸線方向と交差し、かつ前記本体部と前記弾性部を結ぶ方向への移動が生じた際に自身が前記挿通孔の壁面に当接する事で前記移動を規制する先端側規制部と後端側規制部と、を有し、前記接点は、前記軸線方向に沿って前記先端側規制部と前記後端側規制部との間に位置すると共に、前記先端側規制部と前記後端側規制部とは前記端子金具の一部をなす平板部位を介して連結される。


端子金具の弾性部が接点にてセンサ素子の電極パッドに接すると、電極パッドから反力を受け、端子金具は軸線から若干ブレながら反対側に押される。
このとき、このガスセンサによれば、軸線方向に接点を挟んで配置された先端側規制部と後端側規制部が、それぞれの挿通孔を形成する壁面に当接して端子金具が支持される。つまり、挿通孔の内部で軸線方向と交差する方向への端子金具20のさらなる移動(ブレ)は、軸線方向に接点を挟んだ同じ先端側規制部と後端側規制部で規制される。これにより、接点周りに端子金具が軸線からさらにブレることが抑制され、接点の先端側か後端側の1箇所のみで端子金具の移動を規制する場合に比べ、端子金具の接点周りに働くモーメントが少なくなる。
その結果、端子金具が軸線からブレて電極パッドと端子金具との電気的接続が不安定になることを抑制できる。同様に、ガスセンサを搭載した車両の走行振動等に対しても、端子金具の接点周りにモーメントが働くことが低減するので、端子金具が軸線からブレることを抑制できる。
さらに、先端側規制部と後端側規制部とは平板部位を介して連結されるので、これら規制部を曲げ加工で作成した場合のように残留応力による歪みが無く、先端側規制部と後端側規制部を所期の正確な位置に形成することができ、端子金具の軸線からのブレをより確実に抑制できる。
なお、「平板」とは、平面度が必要なものでは当然なく、多少の凹凸も許容するものである。
本発明のガスセンサにおいて、前記挿通孔の内部における前記端子金具の前記軸線方向の長さL1に対し、前記先端側規制部の最先端と、前記後端側規制部の最後端との前記軸線方向の間隔L2が、L1/2を超えてもよい。
このガスセンサによれば、対向面が接点の先後でそれぞれ端子金具の移動を規制する軸線O方向のスパン(間隔L2)が長さL1に対して長くなり、端子金具の接点周りにモーメントが働くことをより一層抑制できる。
本発明のガスセンサにおいて、前記本体部のバリが、前記セパレータの前記挿通孔を形成する壁面と対向する対向面のうち前記弾性部側の対向面に向かって形成されていてもよい。
このガスセンサによればセパレータの壁面方向にバリが突出して壁面に干渉することを抑制し、対向面を壁面にぴったりと当接させることができ、軸線方向と交差する方向への端子金具の移動を確実に規制することができる。又、バリを取り除かなくても良いので、生産性が向上する。なお、バリは、JIS-B0051(2004年)に規定された「かどのエッジにおける、幾何学的な形状の外側の残留物で、機械加工又は成形工程における部品上の残留物」である。
本発明の第1の観点のガスセンサの製造方法は、前記ガスセンサの製造方法であって、前記センサ素子は表面と裏面とに1対又は2対以上の前記電極パッドを有し、前記端子金具を、前記接点同士が対向するように前記セパレータの挿通孔に保持するガスセンサの製造方法であって、前記軸線方向に沿って前記セパレータを収容する収容空間を有し、前記セパレータ及び前記端子金具を前記収容空間に収容した際に、前記接点同士の対向面に対応した位置に配置された所定厚みの平面部が前記収容空間の底面から前記セパレータの後端側に沿って立設する第1治具を用い、前記第1治具の後端側から前記セパレータを収容し、前記セパレータの前記挿通孔のうち、前記対向面に対応した位置に前記平面部を挿通するセパレータ収容工程と、前記接点同士の間に前記平面部が介在するよう、前記セパレータの後端側から前記挿通孔に前記端子金具のそれぞれを挿通して保持する端子金具保持工程と、前記セパレータに対して前記第1治具を相対的に先端側に離脱させる治具離脱工程と、を有する。
第1の観点のガスセンサの製造方法によれば、接点同士が対向するようにして1対以上の端子金具をセパレータに取り付ける際、接点同士の間に第1治具の平面部が介在するので、対向した端子金具同士が接触して絡み合うことを抑制し、端子金具の破損や変形を抑制し、作業性を向上させることができる。
本発明の第2の観点のガスセンサの製造方法は、前記ガスセンサの製造方法であって、前記センサ素子は表面と裏面とに1対又は2対以上の前記電極パッドを有し、前記端子金具を、前記接点同士が対向するように前記セパレータの挿通孔に保持するガスセンサの製造方法であって、前記端子金具のそれぞれに接続されるリード線を、前記セパレータの前記挿通孔に挿通して前記挿通孔の先端側から突出させるリード線挿通工程と、前記リード線の先端に前記端子金具をそれぞれ電気的に接続する端子金具接続工程と、前記セパレータ内での前記端子金具の保持位置と同一となるよう、前記端子金具を前記軸線方向に沿って収容する収容空間を有し、前記端子金具を前記収容空間に収容した際に、前記接点同士の対向面に対応した位置に配置された所定厚みの平面部が前記収容空間の底面から前記軸線方向に沿って立設し、前記収容空間の内径が前記セパレータの先端部の最大外径以下の第2治具を用い、前記接点同士の間に前記平面部が介在するよう、前記第2治具の後端側から前記端子金具を収容する端子金具収容工程と、前記リード線を後端側に引っ張りながら、前記セパレータの先端を前記第2治具の後端に当接させるセパレータ当接工程と、前記第2治具の後端に当接した前記セパレータの前記挿通孔の先端側から、該挿通孔に前記端子金具を挿通して保持する端子金具保持工程と、前記セパレータに対して前記第2治具を相対的に先端側に離脱させる治具離脱工程と、を有する。
第2の観点のガスセンサの製造方法によれば、接点同士が対向するようにして1対以上の端子金具をセパレータに取り付ける際、接点同士の間に第2治具の平面部が介在するので、対向した端子金具同士が接触して絡み合うことを抑制し、端子金具の破損や変形を抑制し、作業性を向上させることができる。
この発明によれば、セパレータの内部に端子金具を確実に保持し、センサ素子の電極パッドと端子金具を安定して電気的接続することができるガスセンサが得られる。
本発明の実施形態に係るガスセンサの軸線方向に沿う断面図である。 端子金具の斜視図である。 別の端子金具の斜視図である。 先端側セパレータの斜視図である。 端子金具を先端側セパレータの挿通孔に挿通する工程図である。 端子金具を先端側セパレータに保持した状態を示す径方向の断面図である。 端子金具を先端側セパレータの挿通孔に挿通して保持した状態を示す軸線方向の断面図である。 端子金具の側面図である。 センサ素子の斜視図である。 第1の観点の実施形態で用いる第1治具の平面図である。 図10のA−A線に沿う断面図である。 第1治具に収容したセパレータに端子金具を挿通した状態を示す図である。 第1の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法の工程図である。 第2の観点の実施形態で用いる第2治具の平面図である。 図14のB−B線に沿う断面図である。 第2治具に端子金具を収容した状態を示す図である。 第2の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法の工程図である。 平面部に対して端子金具が並設方向にブレた状態を示す図である。 従来の端子金具の斜視図である。 従来の端子金具をセパレータの挿通孔に保持した状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るガスセンサ(NOxセンサ)1の軸線O方向に沿う全体断面図、図2、図3は端子金具20、30の斜視図、図4は先端側セパレータ90の斜視図、図5は端子金具20を先端側セパレータ90の挿通孔90hに挿通する工程図、図6は端子金具20を先端側セパレータ90の挿通孔90hに挿通して保持した状態を示す径方向の断面図、図7は端子金具20を先端側セパレータ90の挿通孔90hに挿通して保持した状態を示す軸線O方向の断面図である。なお、図6は、図5のA−A線に沿い、軸線O方向に直交する断面を示す。図7は、図5のB−B線に沿い、軸線O方向に沿う断面を示す。
このガスセンサ1は、自動車や各種内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出するNOxセンサである。
図1において、ガスセンサ1は、排気管に固定されるためのねじ部139が外表面に形成された筒状の主体金具138と、軸線O方向(ガスセンサ1の長手方向:図中上下方向)に延びる板状形状をなすセンサ素子10と、センサ素子10の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ106と、自身の先端側の内部空間に、センサ素子10の後端部の周囲を取り囲む状態で配置されるセラミック製筒状の先端側セパレータ90と、先端側セパレータ90を軸線O方向に貫通する挿通孔90hに挿通されて保持される6個の端子金具20、30(図1では、4個のみを図示)と、を備えている。
又、後述するように、先端側セパレータ90の後端側に、セラミック製筒状の後端側セパレータ95が接して配置されている。
先端側セパレータ90が特許請求の範囲の「セパレータ」に相当する。
なお、先端側セパレータ90の6個の挿通孔90hは先端側セパレータ90の先端側で上記内部空間に連通し、各端子金具20、30がセンサ素子10の後端側の外表面に対向し、この外表面に形成された電極パッド11a〜12c(図9参照)に電気的に接続される。
また、電極パッド11a〜12cは、センサ素子10の後端側の両面にそれぞれ幅方向に3つ並んでいる。各電極パッド11a〜12cは、例えばPtを主体とする焼結体として形成することができる。
一方、センサ素子10の先端のガス検出部11は、アルミナ等の多孔質保護層14で覆われている。
なお、図9に示すようにセンサ素子10は、軸線O方向に延びる板状をなし、先端部10sが酸素濃度及びNOx濃度を検出するガス検出部10aとなっていて、ガス検出部10aは多孔質保護層14で覆われている。なお、センサ素子10自身は公知の構成であり、図示はしないが酸素イオン透過性の固体電解質体と1対の電極とを有する酸素濃度セルと基準セルとNOx検知セルを有するガス検出部と、ガス検出部を加熱して一定温度に保持するヒータ部とを備えている。
そして、センサ素子10の一方の主面(表面)10Aの後端側には、幅W方向に2つの電極パッド11a、11bが並び、酸素濃度セルからのセンサ出力信号がリード部(図示せず)を介してこれら電極パッド11a、11bから出力される。又、幅方向に電極パッド11a、11bの間で、かつ軸線O方向に電極パッド11a、11bより先端側に、1つの電極パッド11cが形成されている。
又、主面10Aに対向するように設けられた他方の主面(裏面)10Bの後端側には、幅方向に2つの電極パッド12a、12bが並び、リード部(図示せず)を介してヒータ部に電力を供給するようになっている。又、幅方向に電極パッド12a、12bの間で、かつ軸線O方向に電極パッド12a、12bより先端側に、1つの電極パッド12cが形成されている。
ここで、電極パッド11cはリード部を介して基準セルに基準電圧を印加し、電極パット12cはリード部を介してNOxセルからのセンサ出力信号が出力される。
各電極パッド11a〜12cは、軸線O方向に長い矩形状になっていて、例えばPtを主体とする焼結体として形成することができる。なお、本実施形態では、センサ素子10の各面に配置された電極パッド11a、11b、11cと、電極パッド12a、12b、12cとは、センサ素子10を介して互いに対向してそれぞれ対をなし、具体的には、1対の電極パッド11aと電極パッド12aが対向し、他の1対の電極パッド11bと電極パッド12bが対向し、他の1対の電極パッド11cと電極パッド12cが対向している。つまり、本実施形態では、合計3対の電極パッド11a〜12cを有する。
なお、セパレータ90の挿通孔90h(90h1、90h2)に、上述の6個の端子金具20、30が保持されており(図4)、このうち、センサ素子10を挟んで電極パッド11c、12cに対向する2つの端子金具20、及びセンサ素子10を挟んで電極パッド11a、12a、11b,12bに対向する4つの端子金具30がそれぞれ「1対の端子金具」に相当する(図4参照)。つまり、本実施形態では、合計3対の端子金具20,30を有する。
主体金具138は、ステンレスから構成され、軸線方向に貫通する貫通孔154を有し、貫通孔154の径方向内側に突出する棚部152を有する略筒状形状に構成されている。この貫通孔154には、センサ素子10の先端部を自身の先端よりも突出させるように当該センサ素子10が配置されている。さらに、棚部152は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具138の貫通孔154の内部には、センサ素子10の径方向周囲を取り囲む状態で略環状形状のアルミナ製のセラミックホルダ151、粉末充填層153(以下、滑石リング153ともいう)、および上述のセラミックスリーブ106がこの順に先端側から後端側にかけて積層されている。
また、セラミックスリーブ106と主体金具138の後端部140との間には、加締めパッキン157が配置されている。なお、主体金具138の後端部140は、加締めパッキン157を介してセラミックスリーブ106を先端側に押し付けるように、加締められている。
一方、図1に示すように、主体金具138の先端側(図1における下方)外周には、センサ素子10の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製(例えば、ステンレスなど)二重のプロテクタである、外部プロテクタ142および内部プロテクタ143が溶接等によって取り付けられている。
そして、主体金具138の後端側外周には、外筒144が固定されている。また、外筒144の後端側(図1における上方)の開口部には、センサ素子10の6個の端子金具20、30(図1では、4個のみを表示)とそれぞれ電気的に接続される4本のリード線146(図1では2本のみを表示)が挿通されるリード線挿通孔170hが形成された、ゴム製のグロメット170が配置されている。
リード線146は端子金具20、30の後端側から先端側セパレータ90の後端側へ引き出され、さらに後端側セパレータ95の挿通孔(図示せず)及びグロメット170を介してガスセンサ1の外部に引き出されている。
また、主体金具138の後端部140より突出されたセンサ素子10の後端側(図1における上方)には、先端側セパレータ90が配置され、外表面から径方向外側に突出する鍔部90pが備えられている。先端側セパレータ90は、鍔部90pが保持部材169を介して外筒144に当接することで、外筒144の内部に保持される。
又、グロメット170と先端側セパレータ90の間に後端側セパレータ95が配置され、グロメット170の弾性力により後端側セパレータ95が先端側セパレータ90を先端側へ押圧する。これにより、鍔部90pが保持部材169側へ押し付けられ、先端側セパレータ90及び後端側セパレータ95が外筒144の内部に保持されている。
図2、図3はそれぞれ端子金具20、30の斜視図を示す。本実施形態では2つの種類の端子金具20、30が用いられる。
なお、図6に示すように、4本の先端側端子金具30はいずれも先端側セパレータ90内で隣接する先端側端子金具30同士が線対称の形状であるため、このうち、1本の先端側端子金具30(図6の左上の位置I)を用いて説明する。
ここで、図6の位置IIの左下の先端側端子金具30は、センサ素子10の面方向に沿った線を軸として位置Iの先端側端子金具30に対して線対称である。図6の右下の位置IIIの先端側端子金具30は、センサ素子10の面方向に垂直な線を軸として位置IIの先端側端子金具30に対して線対称である。図6の右上の位置IVの先端側端子金具30は、センサ素子10の面方向に垂直な線を軸として位置Iの先端側端子金具30に対して線対称である。
又、2本の先端側端子金具20はいずれも先端側セパレータ90内で隣接する先端側端子金具20同士が線対称の形状であるため、このうち、1本の先端側端子金具20(図6の上の位置)を用いて説明する。
ここで、図6の下側の先端側端子金具20は、センサ素子10の面方向に沿った線を軸として上側の先端側端子金具20に対して線対称である。なお、先端側端子金具20は、センサ素子10の幅方向に沿って2本の先端側端子金具30の間に位置する。
図2に示すように、端子金具20は全体として軸線O方向に延び、リード線146(図1参照)に接続されるリード線接続部23と、リード線接続部23の先端側に繋がる略板状の本体部21と、本体部21の先端側でセンサ素子10に向かって折り返される弾性部22と、を一体に備えている。本体部21の板面が平板部位20fをなしている。
端子金具20は、例えば1枚の金属板(インコネル(登録商標)等)を打ち抜いた後、所定形状に折り曲げて製造することができるが、これに限定されない。
リード線接続部23は公知の筒状をなす圧着端子部であり、この筒内に被覆を向いて導線を露出させたリード線146を挿入して圧着することで、リード線146が電気的に接続される。
本体部21の軸線O方向中央の幅方向両側の外側が、センサ素子10側へ90度折り返されて断面コの字の保持部27を形成している。本体部21は、端子金具20のベース部として端子金具20の強度を確保している。なお、1対の保持部27は、後端側へ向かって互いの間隔がハの字に広がっている。
一方、本体部21の軸線O方向後端側の幅方向両側からそれぞれ外側に向かい、本体部21と面一の1対の矩形片状の後端側規制部25、25が延びている。同様に、本体部21の軸線O方向先端側の幅方向両側からそれぞれ外側に向かい、本体部21と面一の1対の矩形片状の先端側規制部29、29が延びている。
弾性部22は、本体部21の先端からセンサ素子10に向かって後端側へ折り返され、電極パッド11c、12c(図1、図9参照)に接点P1にて弾性的に接続する。なお、弾性部22は、本体部21に対して径方向に弾性的に撓むようになっている。
なお、先端側規制部29及び後端側規制部25の背面(弾性部22と反対側の面)29a、25aが、それぞれ特許請求の範囲のセパレータの挿通孔を形成する壁面に対向する「対向面」に相当する。
又、図3に示すように、端子金具30は全体として軸線O方向に延び、リード線146(図1参照)に接続されるリード線接続部33と、リード線接続部23の先端側に繋がる本体部31と、本体部31の先端側でセンサ素子10に向かって折り返される弾性部32と、を一体に備えている。
端子金具30は、例えば1枚の金属板(インコネル(登録商標)等)を打ち抜いた後、所定形状に折り曲げて製造することができるが、これに限定されない。
リード線接続部33は、リード線接続部23と同様な圧着端子部をなし、リード線146が電気的に接続される。
本体部31は断面L字状になっていて、その一方の幅方向の外側が、センサ素子10側へ90度折り返されて位置規制部35を形成している。位置規制部35の板面が平板部位30fをなしている。又、本体部31は、端子金具30のベース部として端子金具30の強度を確保している。
弾性部32は、本体部31の先端からセンサ素子10に向かって後端側へ折り返され、電極パッド11a、12a、11b、12b(図9参照)に接点P2にて弾性的に接続する。なお、弾性部32は、本体部31に対して径方向に弾性的に撓むようになっている。
位置規制部35の先端部35fは本体部31の幅方向内側へ向かって(弾性部32側へ向かって)折り返されている。なお、詳しくは後述するが、位置規制部35のうち、接点P2より先端側が先端側規制部352を構成し、接点P2より後端側が後端側規制部351を構成している。
なお、位置規制部35の端面(弾性部22と同じ側の面)35aが、特許請求の範囲のセパレータの挿通孔を形成する壁面に対向する「対向面」に相当する。
図4に示すように、先端側セパレータ90は挿通孔90h(90h1、90h2)を有し、各挿通孔90h1、90h2は、先端側セパレータ90の先端F側で内部空間90vに連通している。
挿通孔90h2は、先端側セパレータ90の四隅に配置され、挿通孔90h1は、センサ素子10の幅方向に沿って2つの挿通孔90h2の間に位置する。
挿通孔90h1の先端側には後端向き面90s1が形成され、挿通孔90h2の先端側には後端向き面90s2が形成されている。
そして、図5に示すように、端子金具20を先端側セパレータ90の挿通孔90h1に挿通すると、挿通孔90h1の溝に沿って先端側規制部29及び後端側規制部25が先端側に挿入され、挿通孔90h1の先端側の後端向き面90s1に先端側規制部29の先端が当接して軸線O方向に位置決めされる。又、後端側へ向かってハの字に広がった1対の保持部27が、挿通孔90h1の壁面に当接し、端子金具20を挿通孔90h1内に保持している。
同様に、端子金具30を先端側セパレータ90の挿通孔90h2に挿通すると、挿通孔90h2の略L字状の溝に沿って位置規制部35が先端側に挿入され、挿通孔90h2の後端向き面90s2に位置規制部35の先端35fが当接して軸線O方向に位置決めされる。
なお、図5に示すように、挿通孔90h2は、先端側セパレータ90の四隅に配置され、挿通孔90h1は、センサ素子10の幅方向に沿って2つの挿通孔90h2の間に位置する。
ここで、図7に示すように、端子金具20の先端側規制部29及び後端側規制部25は、挿通孔90h1のうち、軸線O方向に沿いセンサ素子10の反対側の壁面90w1(図4参照)にクリアランスGを介して対向している。具体的には、先端側規制部29及び後端側規制部25のうち、センサ素子10と反対側の背面29a、25a(図2参照)が壁面90w1にそれぞれ対向している。
同様に、端子金具30の位置規制部35は、挿通孔90h2のうち、軸線O方向に沿いセンサ素子10側の壁面90w2(図4参照)にクリアランスGを介して対向している。具体的には、位置規制部35のうち、センサ素子10側の端面35a(図2参照)が壁面90w2に対向している。
又、軸線O方向から見て、先端側規制部29及び後端側規制部25の背面29a、25aが重なっている(面一になっている)。同様に、軸線O方向から見て、位置規制部35の端面35aが重なっている(軸線O方向に平行になっている)。
なお、図7においては、理解をし易くするために、対向する端子金具20、30の一方の図示を省略している。
そして、弾性部22が接点P1にてセンサ素子10の電極パッド11c、12cに接すると、電極パッド11c、12cから径方向外側(図7の右側、センサ素子10の反対側)へ反力Fを受ける。このとき、端子金具20は軸線Oから若干ブレながら背面側(図7の右側)に押され、先端側規制部29及び後端側規制部25の背面29a、25aが壁面90w1に当接して支持される。
つまり、挿通孔90h1の内部で軸線O方向と交差する方向(先端側セパレータ90の径方向)への端子金具20のさらなる移動(ブレ)は、軸線O方向に接点P1を挟んだ同じ位置(背面29a、25a)で規制される。これにより、接点P1周りに端子金具20が軸線Oからさらにブレることが抑制され、接点P1の先端側か後端側の1箇所のみで端子金具20の移動を規制する場合に比べ、端子金具20の接点P1周りに働くモーメントが少なくなる。
その結果、端子金具20が軸線Oからブレて電極パッド11c、12cと端子金具20との電気的接続が不安定になることを抑制できる。同様に、ガスセンサ1を搭載した車両の走行振動等に対しても、端子金具20の接点P1周りにモーメントが働くことが低減するので、端子金具20が軸線Oからブレることを抑制できる。
さらに、先端側規制部29と後端側規制部25とは平板部位20fを介して連結されるので、これら規制部29、25を曲げ加工で作成した場合のように残留応力による歪みが無く、先端側規制部29と後端側規制部25を所期の正確な位置に形成することができ、端子金具20の軸線Oからのブレをより確実に抑制できる。
一方、端子金具30の場合も、弾性部32が接点P2にてセンサ素子10の電極パッド11a、12a、11b、12bに接すると、電極パッド11a、12a、11b、12bから径方向外側(図7の左側、センサ素子10の反対側)へ反力Fを受ける。このときも、端子金具30は軸線Oから若干ブレながら背面側(図7の左側)に押され、位置規制部35の端面35aが壁面90w2に当接して支持される。
つまり、挿通孔90h2の内部で軸線O方向と交差する方向(先端側セパレータ90の径方向)への端子金具30のさらなる移動(ブレ)は、軸線O方向に接点P2を挟んだ同じ位置(端面35a)で規制される。これにより、接点P2周りに端子金具30が軸線Oからさらにブレることが同様に抑制される。
なお、位置規制部35(の端面35a)は軸線O方向に接点P2を跨いで延びており、位置規制部35(の端面35a)のうち、接点P2より先端側を先端側規制部352とし、接点P2より後端側を後端側規制部351とする。
さらに、先端側規制部352と後端側規制部351とは平板部位30fを介して連結されるので、これら規制部352、351を曲げ加工で作成した場合のように残留応力による歪みが無く、先端側規制部352と後端側規制部351を所期の正確な位置に形成することができ、端子金具20の軸線Oからのブレをより確実に抑制できる。
ここで、図7に示すように、本実施形態では、挿通孔90h1の内部における端子金具20の軸線O方向の長さL1に対し、先端側規制部29の最先端と、後端側規制部25の最後端との軸線O方向の間隔L2が、L1/2を超えている。
間隔L2が長さL1の1/2を超えることで、背面29a、25aが接点P1の先後でそれぞれ端子金具20の移動を規制する軸線O方向のスパン(間隔L2)が長さL1に対して長くなり、接点P1周りにモーメントが働くことをより一層抑制できる。
端子金具30についても同様である。
又、本実施形態では、図8に示すように、端子金具20の本体部21及び先端側規制部29及び後端側規制部25の端面のバリ20pが、それぞれ背面29a、25aのうち弾性部22側(センサ素子10側)に向かって突出して形成されている。
これにより、背面29a、25a側にバリ20pが突出して壁面90w1及び90w3(図4、図6参照)に干渉することを抑制し、背面29a、25aを壁面90w1及び90w3にぴったりと当接させることができ、軸線O方向と交差する方向への端子金具20の移動を確実に規制することができる。特に、壁面90w3に対向する背面29a、25a側にバリが突出していると、本体部21が壁面90w3と反対側に浮いて弾性部22のバネストロークが高くなり、センサ素子10に余計な負荷がかかって素子が折れるおそれがあるので、この部位にバリを突出させないことがさらに有効となる。又、バリ20pを取り除かなくても良いので、生産性が向上する。
なお、バリは、JIS-B0051(2004年)に規定された「かどのエッジにおける、幾何学的な形状の外側の残留物で、機械加工又は成形工程における部品上の残留物」である。本実施形態では、バリ29p、25pは、例えば金属板をプレス等で打ち抜いて端子金具20を製造する際、金属板がせん断加工されて生じる。
次に、図10〜図13を参照し、本発明の第1の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法について説明する。
図10は、第1の観点の実施形態で用いる第1治具300の平面図、図11は図10のA−A線に沿う断面図、図12は第1治具300に収容したセパレータ(第1セパレータ)90に端子金具20、30を挿通した状態を示す図、図13は第1の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法の工程図である。
図10、図11に示すように、第1治具300は有底円筒状をなし、中央に上面に向かって開口する円筒状の収容空間300hを有している。さらに、収容空間300hの底面300bの中央から上方に向かい、上面視略H型の突出部310が突出している。この突出部310はセパレータ90の中央の挿通孔90hに対応した位置に形成されている。
突出部310は、中央の2つの角柱部314、2つの角柱部314の間を繋ぐと共に、2つの角柱部314の端部から延びて同一面上に位置する板状の3つの平面部312、各平面部312の両端から垂直に延びる自身の両端が角柱部314の他の対向面と面一の2つの側壁部316と、を備える。角柱部314及び側壁部316は平面部312の板面から突出している。3つの平面部312は、それぞれ1対の端子金具20a、20bの接点P1同士の対向面、及び他の2対の端子金具30a〜30dの各接点P2同士の対向面(図12参照)に対応した位置に形成されている。又、突出部310は、第1治具300の上面302よりも上方に突出している。
さらに、収容空間300hの周縁の一部は直線部300sを形成し、後述するセパレータ90の周方向の回転を防止する。
角柱部314及び側壁部316が特許請求の範囲の「端子金具規制部材」に相当し、直線部300sが特許請求の範囲の「第1規制部材」に相当する。
第1治具300及び突出部310は、例えばステンレス鋼等の金属製とすることができる。
詳しくは後述するが、第1の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法の端子金具保持工程では、図12に示すように、第1治具300に収容したセパレータ90の6つの端子収納穴90h1,90h2に、6個の端子金具20a、20b、30a〜30dをそれぞれ挿通する。この際、角柱部314及び側壁部316が各端子金具20a、20b、30a〜30dの側面(弾性部22、32の面に交差する面)に接し、各端子金具の幅方向への移動を規制するので、セパレータ90内(第1治具300内)での各端子金具の位置ズレを防止することができる。
次に、図13を参照し、第1の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法の詳細について説明する。なお、図13では1対の端子金具30b、30dのみ図示するが、他の2対の端子金具は図13の紙面の奥に隠れているだけで同様である。
まず、第1治具300の後端側(上側)からセパレータ90を軸線方向に沿って収容し、セパレータ90の挿通孔90hのうち、上記対向面に対応した位置に平面部312を挿通する(図13(a)、(b):セパレータ収容工程)。
次に、接点P2同士の間(上記対向面)に平面部312が介在するよう、セパレータ90の後端側から挿通孔90hに端子金具30b、30dを挿通して保持する(図13(b)、(c):端子金具保持工程)。ここで、予め端子金具30b、30dのリード線接続部33にリード線146が圧着されているものとする。
次いで、セパレータ90に対して第1治具300を相対的に先端側(下側)に離脱させる(図13(d):治具離脱工程)。
このように、第1の観点の実施形態では、接点P2(P1)同士が対向するようにして1対以上の端子金具20,30をセパレータ90に取り付ける際、接点P2(P1)同士の間に第1治具300の平面部312が介在するので、対向した端子金具同士30b、30d(又は20a、20b、30a、30c)が接触して絡み合うことを抑制し、端子金具の破損や変形を抑制し、作業性を向上させることができる。
又、本実施形態では、図13(b)のセパレータ収容工程で、第1治具300にセパレータ90を収容したとき、平面部312がセパレータ90の後端よりも後端側に突出する。これにより、次の端子金具保持工程で挿通孔90hに端子金具30b、30d(又は20a、20b、30a、30c)を挿通する最初から、対向する端子金具(接点P2,P1同士)を平面部312で分離するので、端子金具同士が接触して絡み合うことを確実に抑制できる。
又、本実施形態では、図10、図12に示すように、第1治具300が直線部300sを有すると共に、セパレータ90は直線部300sに係合する第2直線部(第2規制部材)90tを有する。これにより、第1治具300内でセパレータ90が周方向に回転することを防止し、セパレータ90の回転により端子金具同士が接触して絡み合うことを抑制できる。
さらに、本実施形態では、平面部312の厚みが、センサ素子10の表裏面の1対の電極パッド11a、12a(又は11b、12b、11c、12c)間の厚みよりも薄い。これにより、平面部312によって対向する端子金具(接点P2,P1同士)の間隔が広がって塑性変形し、その後のセンサ素子10の電極パッド11a〜12cとの接圧が低下して電気的接続の信頼性が低下することを抑制できる。
次に、図14〜図18を参照し、本発明の第2の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法について説明する。
図14は、第2の観点の実施形態で用いる第2治具400の平面図、図15は図14のB−B線に沿う断面図、図16は第2治具400に端子金具20、30を収容した状態を示す図、図17は第2の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法の工程図、図18は平面部412に対して端子金具20、30が並設方向にブレた状態を示す図である。
図14、図15に示すように、第2治具400は有底円筒状をなし、中央に上面に向かって開口する円筒状の収容空間400hを有している。さらに、収容空間400hの底面400bの中央から上方に向かい、板状の2つの平面部412が突出している。この平面部412はセパレータ90の中央の挿通孔90hに対応した位置に形成されている。平面部412は、少なくともそれぞれ1対の端子金具20a、20bの接点P1同士の対向面、及び他の2対の端子金具30a〜30dの各接点P2同士の対向面(図16参照)に対応した位置に形成されている。
又、平面部412は、第2治具400の上面402よりも上方に突出している。
さらに、収容空間400hの周縁の一部は、直線部300sと同様に直線部400sを形成し、セパレータ90の周方向の回転を防止する「第1規制部材」をなしている。又、セパレータ90にも上述の第2直線部(第2規制部材)90tが同様に設けられている。
第2治具400及び平面部412は、例えばステンレス鋼等の金属製とすることができる。
詳しくは後述するが、第2の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法の端子金具収容工程では、図16に示すように、第2治具400の収容空間400hに、6個の端子金具20a、20b、30a〜30dをそれぞれ挿通する。この際、各端子金具の各接点P1,P2同士の対向面の間に、平面部412を挿入する。
ここで、図16に示すように、平面部412の主面方向Lに沿って端子金具30a、20a、30bが並び、平面部412の反対面には同様に端子金具30c、20b、30dが並んでいる。そして、接点P1,P2における各端子金具の幅をW1、平面部412の主面の幅をW2とする。
このとき、図18に示すように、各端子金具30a、20a、30b(又は30c、20b、30d)の並ぶ方向(並設方向)Lの合計幅(3×W1)<W2とすると、各端子金具30a、20a、30bが並設方向Lにブレても、平面部412を越えて反対側に位置する対向する端子金具30c、20b、30dに接触して絡み合うことを確実に抑制できる。
又、図16下図に示すように、セパレータ90の挿通孔90hの並設方向Lの最大幅をW3としたとき、式1:GL+GR=W3−W2、GL<W1かつGR<W1を満たすようにすると、各端子金具30a、30bが並設方向Lにブレても、平面部412を越えて反対側に位置する対向する端子金具30c、30dに接触して絡み合うことを確実に抑制できる。これは、式1のGL、GRが平面部412と挿通孔90hとの左右の隙間を表し、この隙間GL,GRが端子幅W1より小さければ、各端子金具30a、30bが平面部412の反対面に入れないからである。なお、ここでは端子金具30a、30bの幅がともにW1として記載したが、端子金具の幅が異なる場合は、各隙間GL、GRそれぞれに最も近い端子の幅よりも各隙間GL,GRが小さいと良い。
次に、図17を参照し、第2の観点の実施形態に係るガスセンサの製造方法の詳細について説明する。なお、図17では1対の端子金具30b、30dのみ図示するが、他の2対の端子金具20b、20dは図17の紙面の奥に隠れているだけで同様である。
まず、端子金具30b、30dのそれぞれに接続されるリード線146を、セパレータ90の挿通孔90hに挿通して挿通孔90hの先端側から突出させる(リード線挿通工程)。次に、リード線146の先端に端子金具30b、30dのリード線接続部33をそれぞれ圧着(電気的に接続)する(図17(a):端子金具接続工程)。
次に、セパレータ90内での端子金具30b、30dの保持位置と同一となるようにして、第2治具400の後端側から端子金具30b、30dを収容空間400hに収容し、接点P2同士の間に平面部を挿入(介在)させる(図17(b):端子金具収容工程)。
次に、リード線146を後端側に引っ張りながら、セパレータ90の先端を第2治具400の後端(上面)402に当接させる(図17(c):セパレータ当接工程)。ここで、図17(c)に示すように、収容空間400hの内径D1が、セパレータ90の先端部の最大外径D2以下とされている。
次に、第2治具400の後端に当接したセパレータ400の挿通孔90hの先端側から、挿通孔90hに端子金具30b、30dを挿通して保持する(図17(d):端子金具保持工程)。
次いで、セパレータ90に対して第2治具400を相対的に先端側(下側)に離脱させる(図17(e):治具離脱工程)。
このように、第2の観点の実施形態においても、接点P2(P1)同士が対向するようにして1対以上の端子金具20,30をセパレータ90に取り付ける際、接点P2(P1)同士の間に第2治具400の平面部412が介在するので、対向した端子金具同士30b、30d(又は20a、20b、30a、30c)が接触して絡み合うことを抑制し、端子金具の破損や変形を抑制し、作業性を向上させることができる。
又、本実施形態では、図17(d)のセパレータ当接工程で、平面部412が接点P2(P1)同士よりも後端側に突出する。これにより、セパレータ90の挿通孔90h内に各端子金具を保持させた際、対向する端子金具(接点P2(P1)同士)を平面部412で分離するので、端子金具同士が接触して絡み合うことを確実に抑制できる。
又、本実施形態でも上述のように第2治具400内でセパレータ90が周方向に回転することを防止し、セパレータ90の回転により端子金具同士が接触して絡み合うことを抑制できる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
例えば、端子金具や先端側セパレータの挿通孔の形状等は上記実施形態に限定されない。
又、ガスセンサとしては、NOxセンサの他、酸素センサ、全領域ガスセンサが挙げられる。
第1治具又は前記第2治具、セパレータ、端子金具の形状は限定されない。又、端子金具は1対でもよく、2対以上でもよい。
又、セパレータの周方向の回転を防止する第1規制部材として、位置決めのためのピンをセパレータ先端面の一部又はセパレータの端子収容空間に設けてもよく、第1規制部材を複数設けてもよい。
1 ガスセンサ
10 センサ素子
11a〜12c 電極パッド
20、30 端子金具
20f、30f 平板部位
21、31 本体部
22、32 弾性部
25、351 後端側規制部
29、352 先端側規制部
25a、29a、35a 対向面
20p バリ
90 セパレータ(先端側セパレータ)
90h、90h1、90h2 挿通孔
90w1、90w2 挿通孔の壁面
90t 第2規制部材
300 第1治具
300h、400h 収容空間
300b、400b 収容空間の底面
300s、400s 第1規制部材
312、412 平面部
314、316 端子金具規制部材
400 第2治具
O 軸線
P1、P2 接点
D1 収容空間の内径
D2 セパレータの先端部の最大外径
L 並設方向

Claims (5)

  1. 軸線方向に延びる板状をなし、後端側の外表面に電極パッドを有するセンサ素子と、
    前記軸線方向に延び、前記電極パッドに電気的に接続される端子金具と、
    前記端子金具を保持する挿通孔を有すると共に、前記センサ素子の後端側を囲む筒状のセパレータと、を備えたガスセンサであって、
    前記端子金具は、本体部と、前記本体部に一体に接続され、前記センサ素子に向かって折り返されて前記電極パッドに所定の接点で弾性的に接続する弾性部と、を有し、
    前記本体部は、前記本体部の前記軸線方向と交差し、かつ前記本体部と前記弾性部を結ぶ方向への移動が生じた際に自身が前記挿通孔の壁面に当接する事で前記移動を規制する先端側規制部と後端側規制部と、を有し、
    前記接点は、前記軸線方向に沿って前記先端側規制部と前記後端側規制部との間に位置すると共に、
    前記先端側規制部と前記後端側規制部とは前記端子金具の一部をなす平板部位を介して連結されるガスセンサ。
  2. 前記挿通孔の内部における前記端子金具の前記軸線方向の長さL1に対し、前記先端側規制部の最先端と、前記後端側規制部の最後端との前記軸線方向の間隔L2が、L1/2を超える請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記本体部のバリが、前記セパレータの前記挿通孔を形成する壁面と対向する対向面のうち前記弾性部側の対向面に向かって形成されている請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスセンサの製造方法であって、前記センサ素子は表面と裏面とに1対又は2対以上の前記電極パッドを有し、前記端子金具を、前記接点同士が対向するように前記セパレータの挿通孔に保持するガスセンサの製造方法であって、
    前記軸線方向に沿って前記セパレータを収容する収容空間を有し、前記セパレータ及び前記端子金具を前記収容空間に収容した際に、前記接点同士の対向面に対応した位置に配置された所定厚みの平面部が前記収容空間の底面から前記セパレータの後端側に沿って立設する第1治具を用い、
    前記第1治具の後端側から前記セパレータを収容し、前記セパレータの前記挿通孔のうち、前記対向面に対応した位置に前記平面部を挿通するセパレータ収容工程と、
    前記接点同士の間に前記平面部が介在するよう、前記セパレータの後端側から前記挿通孔に前記端子金具のそれぞれを挿通して保持する端子金具保持工程と、
    前記セパレータに対して前記第1治具を相対的に先端側に離脱させる治具離脱工程と、
    を有するガスセンサの製造方法。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスセンサの製造方法であって、前記センサ素子は表面と裏面とに1対又は2対以上の前記電極パッドを有し、前記端子金具を、前記接点同士が対向するように前記セパレータの挿通孔に保持するガスセンサの製造方法であって、
    前記端子金具のそれぞれに接続されるリード線を、前記セパレータの前記挿通孔に挿通して前記挿通孔の先端側から突出させるリード線挿通工程と、
    前記リード線の先端に前記端子金具をそれぞれ電気的に接続する端子金具接続工程と、
    前記セパレータ内での前記端子金具の保持位置と同一となるよう、前記端子金具を前記軸線方向に沿って収容する収容空間を有し、前記端子金具を前記収容空間に収容した際に、前記接点同士の対向面に対応した位置に配置された所定厚みの平面部が前記収容空間の底面から前記軸線方向に沿って立設し、前記収容空間の内径が前記セパレータの先端部の最大外径以下の第2治具を用い、
    前記接点同士の間に前記平面部が介在するよう、前記第2治具の後端側から前記端子金具を収容する端子金具収容工程と、
    前記リード線を後端側に引っ張りながら、前記セパレータの先端を前記第2治具の後端に当接させるセパレータ当接工程と、
    前記第2治具の後端に当接した前記セパレータの前記挿通孔の先端側から、該挿通孔に前記端子金具を挿通して保持する端子金具保持工程と、
    前記セパレータに対して前記第2治具を相対的に先端側に離脱させる治具離脱工程と、
    を有するガスセンサの製造方法。
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