JP6876528B2 - シート装置及びシート用収納ボックス - Google Patents
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Description
車両のシートクッションの下方において左右に固定された複数の側方支持部と、
前記シートクッションの下方において前記複数の側方支持部に支持される収納部と
を備え、
前記収納部は、
前面と背面と左右側面と底面とを有する直方体を基調とした収納部本体と、
前記収納部本体の左右側面に設けられ、且つ前記側方支持部に巻き付けられる又は引っ掛けられる複数の可撓性部材と
を備え、
前記可撓性部材それぞれの先端側には先端側係合部が設けられ、
前記可撓性部材が前記側方支持部に巻き付けられた又は引っ掛けられた状態で前記先端側係合部と係合する側方係合部が、前記収納部本体の左右側面に設けられる
ことを特徴とする。
自立可能な素材からなる骨格部材と、
自立困難な素材からなり且つ前記骨格部材を覆う表皮部材と
を備えてもよい。これにより、例えば骨格部材が破損した場合でも、骨格部材の飛散を表皮部材により防止することが可能となる。
前記側方ワイヤは、一端部を含む第1湾曲部と、他端部を含む第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部の間に設けられて、前記可撓性部材が巻き付けられる又は引っ掛けられる支持部と、を有してもよい。
ボックス本体と、
前記ボックス本体の左側面、右側面、前面、背面又は頂面に設けられて、外部取付部に巻き付けられる又は引っ掛けられる少なくとも1つの可撓性部材と、
前記可撓性部材の先端側に設けられた先端側係合部と、
前記可撓性部材の周囲において前記ボックス本体に設けられ、前記先端側係合部と係合する側方係合部と
を備え、
前記ボックス本体は、
自立可能な素材からなる骨格部材と、
自立困難な素材からなり且つ前記骨格部材を覆う表皮部材と、を有し、
前記骨格部材は、底プレート、後方プレート、左プレート及び右プレートが一体的に形
成され、
前記底プレート、前記後方プレート、前記左プレート及び前記右プレートの少なくとも
1つには、別のプレートと重複する重複部が設けられる、ことを特徴とする。
<A−1.構成>
[A−1−1.全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るシート装置12を有する車両10の一部を簡略的に示す第1斜視図である。図2は、前記実施形態に係るシート装置12を有する車両10の一部を簡略的に示す第2斜視図である。図3は、前記実施形態に係るシート装置12の一部を省略して簡略的に示す斜視図である。図4は、前記実施形態に係るシート装置12の一部を省略して簡略的に示す側面図である。
(A−1−2−1.シート本体20の概要)
シート本体20は、基台30と、クッション部32と、背もたれ部34(図3)と、支持レール36とを含む。基台30は、クッション部32及び背もたれ部34を支持する。クッション部32は、シートクッション50(図1)と、クッションフレーム52(図3)と、クッション用ワイヤ54と、収納ボックス用ワイヤ56とを有する。シートクッション50(以下「クッション50」ともいう。)は、その表皮の縁の一部がクッション用ワイヤ54に固定された状態でクッションフレーム52に支持される。クッションフレーム52は、フレームパイプ60と、下方に突出する突出部62とを有する。
図3等に示すように、収納ボックス用ワイヤ56(以下「ボックス用ワイヤ56」、「側方ワイヤ56」又は「ワイヤ56」ともいう。)は、シートクッション50の下方において左右に設けられて収納ボックス22を支持する。図4に示すように、ボックス用ワイヤ56(側方支持部)は、クッション用ワイヤ54に固定される。本実施形態では、ボックス用ワイヤ56は、先端部70及び基端部72の2箇所で溶接によりクッション用ワイヤ54に固定される。或いは、その他の方法(例えば、ボルトとナットの組合せ及び/又は接着剤)によりボックス用ワイヤ56をクッション用ワイヤ54に固定してもよい。
(A−1−3−1.収納ボックス22の概要)
図5は、本実施形態の収納ボックス22を示す斜視図である。図6A、図6B及び図6Cは、本実施形態の収納ボックス22をシート本体20から取り外す際の第1〜第3状態を示す図である。図7は、可撓性部材92が変位した状態での図5のVII−VII線断面図である。
(A−1−3−2−1.ボックス本体90の概要)
ボックス本体90(収納部本体)は、実際に収納物を収納する部位である。図5等に示すように、ボックス本体90は、直方体状を基調とする。すなわち、ボックス本体90は、前面110、背面112、左側面114、右側面116及び底面118を有するが、頂面は存在しない。
(A−1−3−2−2−1.骨格部材150の概要)
図8は、本実施形態の骨格部材150の展開図である。骨格部材150は、自立可能な素材(硬質樹脂)からなり、ボックス本体90の骨格を形成する。図8に示すように、骨格部材150は、フラップ160、底プレート162、後方プレート164、左プレート166及び右プレート168を有する。
さらに、本実施形態の骨格部材150では、2箇所の重複部170が底プレート162に設けられる。重複部170は自らが設けられたプレート(ここでは底プレート162)以外の別プレート(ここでは左プレート166及び右プレート168)と重複する(図7参照)。これにより、表皮部材152の裏地212の露出を避けることが可能となる。換言すると、重複部170がなければ、骨格部材150を構成するプレート間の境界部分において表皮部材152の裏地212が露出する。
図8に示すように、骨格部材150には、複数の貫通孔180が形成される。これらの貫通孔180は、後述する固定用プレート204を通過させて、表皮部材152を骨格部材150に固定するために用いられる(詳細は図10A〜図10Cを参照して後述する)。
図9は、本実施形態の表皮部材152の斜視図である。表皮部材152は、自立困難な素材(軟質樹脂又は布)からなり、骨格部材150を覆う。図9に示すように、表皮部材152は、前カバー190、後ろカバー192、左カバー194、右カバー196及び底カバー198を有する。本実施形態の可撓性部材92は、左カバー194及び右カバー196に形成される。
図10A〜図10Cは、本実施形態における表皮部材152と骨格部材150の固定方法を説明するための第1〜第3説明図である。表皮部材152を骨格部材150に被せた状態且つ固定用プレート204の先端側とプレート保持材216の先端側とが縫製された状態で、作業者は、表皮部材152(特にプレート保持材216)を引き延ばしながら、ボックス本体90の内側から外側に向かって表皮部材152の固定用プレート204を貫通孔180に通す(図10A)。この際、固定用プレート204の主面がボックス本体90の側面(ここでは骨格部材150の左プレート166)に対して傾斜するようにする。
図5等に示すように、可撓性部材92は、ボックス本体90の左右側部(左側面114及び右側面116)に設けられる。可撓性部材92の先端側には、スナップボタン100(係合部)を構成する雌型エレメント104(先端側係合部)が配置される。シート本体20により収納ボックス22を固定する又は支持させる際には、複数のボックス用ワイヤ56に可撓性部材92を巻き付ける又は引っ掛ける。そして、雌型エレメント104を、ボックス本体90の雄型エレメント102と係合させる。
以上のような本実施形態によれば、可撓性部材92が収納ボックス用ワイヤ56(側方支持部)に巻き付けられた又は引っ掛けられた状態で、雌型エレメント104(先端側係合部)と雄型エレメント102(側方係合部)とが係合する。これにより、収納ボックス22(収納部)がボックス用ワイヤ56に支持又は固定される(図1等)。従って、収納ボックス22の意図しない変位を規制し易くなる。
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、本明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
上記実施形態では、シート装置12を自動車(car)としての車両10(vehicle)に用いることを想定していた(図1等)。しかしながら、例えば、ボックス用ワイヤ56と可撓性部材92を用いて収納ボックス22を固定又は支持する観点からすれば、これに限らない。例えば、車両10(又は乗り物)は、船舶、航空機等の移動物体であってもよい。
[B−2−1.ボックス本体90]
上記実施形態のボックス本体90は、直方体状を基調とした(図5等)。しかしながら、例えば、ボックス用ワイヤ56と可撓性部材92を用いて収納ボックス22を固定又は支持する観点からすれば、これに限らない。例えば、ボックス本体90は、円筒状を基調とすることも可能である。
上記実施形態では、可撓性部材92を収納ボックス22の左右側面に設けた(図3等)。しかしながら、例えば、可撓性部材92により収納ボックス22を支持又は固定する観点からすれば、これに限らない。例えば、可撓性部材92をボックス22の前面110及び背面112に設けることも可能である。その場合、収納ボックス用ワイヤ56もそれに対応した位置に配置される。また、フラップ160は、前面110以外の位置(例えば、背面112、左側面114又は右側面116)に配置される。
上記実施形態では、可撓性部材92によりシート本体20に支持されたボックス本体90は、フロア38から浮いていることを想定していた(図1、図2等)。しかしながら、例えば、可撓性部材92により収納ボックス22を支持又は固定する観点からすれば、これに限らず、可撓性部材92によりシート本体20に支持されたボックス本体90は、フロア38に接触してもよい。
上記実施形態では、可撓性部材92を支持する部位(側方支持部)として、収納ボックス用ワイヤ56を用いた(図3、図4等)。しかしながら、例えば、可撓性部材92を支持又は固定する観点からすれば、これに限らない。例えば、側方支持部として貫通孔を形成した板状部材を、ワイヤ56の代わりに用いることも可能である。この貫通孔に可撓性部材92を通した状態で、雄型エレメント102と雌型エレメント104を係合させる。
上記実施形態では、特許文献1に示されるレールブラケット8を用いなかった(図3等)。しかしながら、可撓性部材92により収納ボックス22を支持又は固定する観点からすれば、これに限らず、特許文献1のレールブラケット8と同様のレールブラケットを用いることも可能である。
20…シート本体
22…収納ボックス(収納部、シート用収納ボックス)
50…シートクッション
56…収納ボックス用ワイヤ(側方支持部、側方ワイヤ、外部取付部)
90…ボックス本体(収納部本体) 92…可撓性部材
100…スナップボタン
102…雄型エレメント(側方係合部)
104…雌型エレメント(先端側係合部) 110…ボックス本体の前面
112…ボックス本体の背面 114…ボックス本体の左側面
116…ボックス本体の右側面 120…ファスナ(固定手段)
130…凹み 150…骨格部材
152…表皮部材 160…フラップ
162…底プレート 164…後方プレート
166…左プレート 168…右プレート
170…重複部 180…貫通孔
204…固定用プレート
Claims (10)
- 車両のシートクッションの下方において左右に固定された複数の側方支持部と、
前記シートクッションの下方において前記複数の側方支持部に支持される収納部と
を備え、
前記収納部は、
前面と背面と左右側面と底面とを有する直方体を基調とした収納部本体と、
前記収納部本体の左右側面に設けられ、且つ前記側方支持部に巻き付けられる又は引っ掛けられる複数の可撓性部材と
を備え、
前記可撓性部材それぞれの先端側には先端側係合部が設けられ、
前記可撓性部材が前記側方支持部に巻き付けられた又は引っ掛けられた状態で前記先端側係合部と係合する側方係合部が、前記収納部本体の左右側面に設けられる
ことを特徴とするシート装置。 - 請求項1に記載のシート装置において、
前記収納部本体は、前記収納部本体の前面の閉状態と開状態を手動で切り替える固定手段を有する
ことを特徴とするシート装置。 - 請求項2に記載のシート装置において、
前記固定手段は、前記収納部本体の前記前面の左右において上下方向に配置されたファスナを含む
ことを特徴とするシート装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート装置において、
前記収納部本体の後部の上側には、シート本体との干渉回避用の凹みが設けられる
ことを特徴とするシート装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシート装置において、
前記収納部本体は、
自立可能な素材からなる骨格部材と、
自立困難な素材からなり且つ前記骨格部材を覆う表皮部材と
を備える
ことを特徴とするシート装置。 - 請求項5に記載のシート装置において、
前記表皮部材には、前記表皮部材を前記骨格部材に固定するための固定用プレートが設けられ、
前記骨格部材には、前記固定用プレートを通過させる貫通孔が形成され、
前記骨格部材の内側から前記貫通孔を通過した前記固定用プレートの主面が、前記骨格部材の外側において前記貫通孔の周囲における前記骨格部材と接触している
ことを特徴とするシート装置。 - 請求項6に記載のシート装置において、
前記骨格部材は、底プレート、後方プレート、左プレート及び右プレートが一体的に形成され、
前記底プレート、前記後方プレート、前記左プレート及び前記右プレートの少なくとも1つには、別のプレートと重複する重複部が設けられる
ことを特徴とするシート装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート装置において、
前記側方支持部は、前記シートクッションの下方において左右に設けられる複数の側方ワイヤを含む
ことを特徴とするシート装置。 - 請求項8に記載のシート装置において、
前記側方ワイヤは、一端部を含む第1湾曲部と、他端部を含む第2湾曲部と、前記第1湾曲部と前記第2湾曲部の間に設けられて、前記可撓性部材が巻き付けられる又は引っ掛けられる支持部と、を有する、
ことを特徴とするシート装置。 - ボックス本体と、
前記ボックス本体の左側面、右側面、前面、背面又は頂面に設けられて、外部取付部に巻き付けられる又は引っ掛けられる少なくとも1つの可撓性部材と、
前記可撓性部材の先端側に設けられた先端側係合部と、
前記可撓性部材の周囲において前記ボックス本体に設けられ、前記先端側係合部と係合する側方係合部と
を備え、
前記ボックス本体は、
自立可能な素材からなる骨格部材と、
自立困難な素材からなり且つ前記骨格部材を覆う表皮部材と、を有し、
前記骨格部材は、底プレート、後方プレート、左プレート及び右プレートが一体的に形
成され、
前記底プレート、前記後方プレート、前記左プレート及び前記右プレートの少なくとも
1つには、別のプレートと重複する重複部が設けられる、ことを特徴とするシート用収納ボックス。
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JP2017106261A Active JP6876528B2 (ja) | 2017-05-30 | 2017-05-30 | シート装置及びシート用収納ボックス |
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