JP2005334407A - チェアーラック - Google Patents

Abstract

【課題】 本発明は、移動可能な椅子にあっては、一時的にそこに座る利用者のためにその構造が比較的簡易なものであり、座ること以外に利用者の利便性などが特に考慮されることはなかったことに鑑み、利用者の手持ちのカバンや袋物などを椅子の一部に載置しておける利便性の高いラック機構を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明は、全体が任意形状に成る載置部材１の一側端に立上り部４を形成し、前記載置部材の左右両側端部の角隅部には着脱自在の吊りバンド６・・をそれぞれ取付け、各吊りバンドがそれぞれ上末広状に傾斜した張架状態に載置部材を吊下げるように成るものである。
【選択図】 図３

Description

本発明は、椅子の座部の下方位置に取付けて使用するチェアーラックに関するものである。

従来、移動可能な椅子にあっては、一時的にそこに座る利用者のためにその構造が比較的簡易なものであり、座ること以外に利用者の利便性などが特に考慮されることはなかった。

したがって、利用者にとっては手持ちのカバンや袋物やコートなどは椅子の周囲に置くか、膝上に置くしか方法がなかったから、ロッカーなどの設備のない会場にあっては、利用者にとってきわめて不便なことになっていた。

そのような不便さを改善しようとして、次のような手段を有する椅子が公知になっている。

特開平６−２９６５３１号公報 特開平９−１６８４５３号公報 特開２００３−２２５１５５号公報

しかしながら、これらの手段では、特殊な金具を使用する複雑な取付構造であったり、円滑なスタッキングができなかったり、設備提供者側にも利用者側にも不便であり、実用性の乏しい、欠点の多いものであった。

本発明は、このような従来構造の欠点を一掃した実用性の高い利便性のあるチェアーラックを提供することを目的とするものである。

そこで、本発明は、全体が任意形状に成る載置部材の一側端に立上り部を形成し、前記載置部材の左右両側端部の角隅部には着脱自在の吊りバンドをそれぞれ取付け、各吊りバンドがそれぞれ上末広状に傾斜した張架状態に載置部材を吊下げるように成るものである。

前記構成に成る載置部材を椅子に取り付ける具体的な手段としては二例がある。

一例は、左右両脚部を構成するひじ掛け杆部の下方に支杆が架設している様子の場合には、この支杆部に前記吊りバンドを直接掛止めるようにする。（図３参照）

他例は、左右両端部を構成するひじ掛け杆部だけの場合は、このひじ掛け杆部に取付けるハンガー部を介して前記吊りバンドを掛止めるようにする。（図６参照）

第１に、載置部材が椅子座部の下方部に水平に設置される状態は、４箇所の吊りバンドを均等の斜め逆台形状に緊張状態を保って吊下げるものであるから、載置部材はきわめて安定性よく水平状態に設定されるようになる。

したがって、椅子の利用者は、各種のものをこの載置部材上に安心して載せて置くことができる。

第２に、載置部材は吊りバンドの着脱で取付けるものであるから、その着脱作業を簡単に行うことができる。

第３に、脚部の左右両側部に架設する支杆のない椅子で、左右のひじ掛け杆だけのものの場合でも、ひじ掛け杆に固定するハンガー部を介して各吊りバンドを掛け止めることができる。

第４に、椅子の不使用時には、載置部材を取付けたままの状態で会場の一部に寄せ集めて、多数の椅子を上下に積み重ねるスタッキングを容易に行うことができる。（図４参照）

脚部に支杆の架設がない椅子の場合には、前記ハンガー部を載置部材とともに取外した状態でスタッキングをすることになる。

本発明のチェアーラックは、前記のような構造によって、椅子座部の下方位置において、前後左右４箇所に取付く吊りバンドが上末広状に傾斜した緊張状態を保って載置部材を設置するものであるから、この載置部材の全体はきわめて安定性のよい吊下げ状態によって保持されるようになる。

１は多数の線材２・・を適当間隔をおいて周囲の枠杆３に固着して成る載置部材で、この載置部材の左右両側杆の一端部は一方向に延長しその左右両側を曲折連継して立上り部４を形成する。

５，５，５，５は周囲の枠杆３の各角部内側に設けた任意形状の角枠部で、この角枠部には開閉自在に成る吊りバンド６，６，６，６を取付ける。

図２の実施例では、円形状に曲折形成した線材２・・を枠杆３に固着して構成した載置部材１を示している。

７，７は補助ハンガーで、このハンガーの上側中央部には固定具８，８を設け、後記脚部ａのひじ掛け部ａ'に螺子９を介して固定するように成る。これは、取付ける椅子の構造に適応させるための、本発明の他の実施例となる補助部材である。

ａ，ａは椅子の左右脚部で、この脚部の前後両側部間には支杆ｂ，ｂが架設している。したがって、一実施例としては、本発明に係るラックは、前記支杆ｂ，ｂの用意のある椅子に限って使用されることになる。

他実施例の場合は、本発明に係るラックは前記脚部ａ，ａのひじ掛け部ａ'，ａ'に補助ハンガー７，７を固定しこれを介して使用されることになる。

本ラック全体の構成は、金属製であっても合成樹脂製であってもよい。

全体の斜視図 他例の全体の斜視図 椅子への取付け状態を示す斜視図 積重ね状態を示す斜視図 他の実施例による場合の補助部材の斜視図 図５に示した補助部材を使用した場合を示す斜視図

符号の説明

１ 載置部材
３ 枠杆
４ 立上り部
５・・・ 角枠部
６・・・ 吊りバンド
７，７ 補助ハンガー
８，８ 固定具

Claims (3)

1. 全体が任意形状に成る載置部材の一側端に立上り部を形成し、前記載置部材の左右両側端部の角隅部には着脱自在の吊りバンドをそれぞれ取付け、各吊りバンドが上末広状に傾斜した張架状態に載置部材を吊下げるように成ることを特徴とするチェアーラック。
2. 全体が任意形状に成る載置部材の一側端に立上り部を形成し、前記載置部材の左右両側端部の角隅部には着脱自在の吊りバンドをそれぞれ取付け、脚部の左右両側部に架設する支杆に前記吊りバンドをそれぞれ掛止めたとき、各吊りバンドが上末広状に傾斜した張架状態に載置部材を吊下げるように成ることを特徴とするチェアーラック。
3. 全体が任意形状に成る載置部材の一側端に立上り部を形成し、前記載置部材の左右両側端部の角隅部には着脱自在の吊りバンドをそれぞれ取付け、ひじ掛け部に固定するハンガーに前記吊りバンドをそれぞれ掛止めたとき、各吊りバンドが上末広状に傾斜した張架状態に載置部材を吊下げるように成ることを特徴とするチェアーラック。
   
   

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