JP6875718B2 - 鏝先の状態判定方法および半田付け装置 - Google Patents

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Description

本発明は部品の半田付けを行う半田付け装置に備えられる鏝先の状態を判定する鏝先の状態判定方法に関するものである。
近年、多くの電子機器が電子部品を実装した電子回路を搭載している。前記電子回路では、配線基板に形成された貫通孔(スルーホール)に前記電子部品の端子やワイヤを挿入し、その先端部分を前記スルーホールの周囲に形成された配線パターン(ランド)に半田付けすることで、電子部品やワイヤの配線基板への実装固定を行っている(特許文献1等参照)。
例えば、特許文献1の発明では、半田接合部分にエアーを吹き付け、そのエアーの圧力を測定して、その測定値に基づいて、半田接合部の接合状態を確認している。また特許文献2の発明では、半田付け後にスルーホールを経由して空気が通過するか否かにより半田付けが完了しているか否かを判定している。
特開平10−62408号公報 特開2004−95989号公報
しかしながら、特許文献1,2の発明では半田付け不良は検知することができるものの、半田付け処理中の半田の状態を検知することはできない。
そこで本発明は、鏝先の状態を常に正確に判定することができる鏝先の状態判定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の鏝先の状態判定方法は、半田片が供給される半田孔を有するとともに半田孔で半田片を加熱溶融する鏝先と、ガスを供給するガス供給源と、ガス供給源と半田孔とを連通し、ガス供給源からのガスを半田孔に供給するガス供給部と、ガス供給部には前記ガス供給源からのガス圧力を一定にして供給する主配管を備え、前記ガス供給部を流れるガス又は前記主配管より下流を流れるガスの物理量を測定し、測定した物理量によって、鏝先の状態を判定するこものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、物理量の変化と基準値又はテーブルと比較することにより半田付けの各工程の状態を判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、テーブルには少なくとも物理量自体又は物理量の時系列の変化を示すテーブルのいずれか一方を含むものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、基準値又はテーブルの値は、半田片の大きさによって選択できる複数の値を有するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、物理量の変化に基づいて鏝先の状態を判定しているものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、物理量が予め決められた値になったことに基づいて、鏝先の半田付けを行う対象物への接触、半田孔への半田片の投入及び半田片の前記半田孔での溶融の少なくとも1つが行われていると判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、半田付けを所定回数を行う毎に鏝先の物理量を記憶し、現在の物理量と比較することで、鏝先の状態を判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、半田孔に半田片を投入した後の物理量に基づいて、半田片の形状及び大きさの少なくとも一方を判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、半田孔を大気に開放している状態の物理量により鏝先の温度及び半田孔を通過するガスの種類の少なくとも一方を判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、ガス供給部にガス流量を計測する第2計測部を備え、物理量として流量値を用いて判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、ガス供給部に設けられた流路抵抗体と、半田孔と流路抵抗体との間に設けられた圧力を計測する第3計測部とを備え、物理量として圧力値を用いて判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、流路抵抗体としてガス供給部の流量を計測する第4計測部を用いるものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、半田孔には半田片が溶融される溶融領域が設けられており、鏝先には半田孔の溶融領域よりも下流側に半田孔と外部とを連通するガスリリース部を備えており、流量又は圧力が所定値になった前後で流量又は圧力の増減方向が逆になったことを検出した後に、溶融した半田片が半田孔から流出したことを判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、鏝先には、半田孔又は半田孔への供給流路と外部とを連通するリリース孔を有しており、物理量としてガス供給部を流れるガス又は流量の圧力を測定し、ガス供給部を流れるガス又は流量の圧力の変化に基づいて鏝先の状態を判定するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、ガス供給部は、ガスを外部に逃がす分岐配管を備え供給圧力を制御するものである。
また本発明の鏝先の状態判定方法は、主配管にガス圧力を調整する第1調整部を備え、主配管の圧力が変化したときに、圧力の変化値によって物理量計測値の補正あるいは物理量計測値の廃棄を行うものである。
また本発明の半田付け装置は、半田片が供給される半田孔を有するとともに半田孔で半田片を加熱溶融する鏝先と、ガスを供給するガス供給源と、ガス供給源と半田孔とを連通し、ガス供給源からのガスを半田孔に供給するガス供給部と、ガス供給部にはガス供給源からのガス圧力を一定にして供給する主配管を備え、ガス供給部を流れるガス又は主配管より下流を流れるガスのの物理量を測定する測定部と、測定部で測定された前記ガスの物理量に基づいて、鏝先の状態を判定する状態判定部とを有し、状態判定部によって鏝先の状態を判定するものである。
本発明によると、半田付けを行うときに鏝先に供給される、ガスの流量や圧力の物理量に基づいて鏝先の状態を判定し、半田付け工程中に直ちに鏝先の状態の判定を行うことができる。また外部より観察のできない半田孔内部の状態を常に正確に判定することが可能である。
本発明にかかる半田付け装置の一例の斜視図である。 図1に示す半田付け装置のII−II線で切断した断面図である。 図1に示す半田付け装置に設けられた駆動機構の一部の分解斜視図である。 本発明にかかる半田鏝先の状態判定方法の実施形態1の基準状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同鏝先接触状態におけるの鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同半田片投入状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同半田片溶融状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同半田片流出状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同鏝先離間状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同半田付け装置が半田付けを1回行うときのガス供給部の流量変化を示す図である。 同半田付け装置が半田付けを1回行うときのフローチャート図である。 同半田付け装置が半田付けを1回行うときのフローチャート図である。 本発明にかかる半田鏝先の状態判定方法の実施形態2の基準状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同鏝先接触状態における鏝先及びガス供給部を示す図である。 同半田片投入状態における鏝先及びガス供給部を示す図である。 同半田片溶融状態における鏝先及びガス供給部を示す図である 同半田片流出状態における鏝先及びガス供給部を示す図である。 同半田付け装置が半田付けを1回行うときのガス供給部の流量変化を示す図である。 本発明にかかる半田鏝先の状態判定方法の実施形態3の基準状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同半田片溶融状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同半田付け装置が半田付けを1回行うときのガス供給部の流量変化を示す図である。 本発明にかかる半田鏝先の状態判定方法の実施形態4の基準状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同半田片溶融状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 同半田付け装置が半田付けを1回行うときのガス供給部の圧力変化を示す図である。 同実施形態4にかかる第1変形例の基準状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。 本発明にかかる半田鏝先の状態判定方法のその他の実施形態を示す鏝先の断面図である。 本発明にかかる半田鏝先の状態判定方法のその他の実施形態を示す半田片溶融状態における鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明にかかる半田付け装置の一例の斜視図である。図2は図1に示す半田付け装置のII−II線で切断した断面図である。図3は図1に示す半田付け装置に設けられた駆動機構の一部の分解斜視図である。なお、図1では、筐体及び支持部1の一部を切断し、半田付け装置の内部を表示するようにしている。
図1に示すように半田付け装置Aは、上方から糸半田Wを供給し、下部に設けられた鏝先5を利用して、鏝先5の下方に配置される配線基板Bdと、電子部品Epとを半田付けする装置である。図1及び図2に示すように、半田付け装置Aは、支持部1、カッターユニット2、駆動機構3、ヒーターユニット4、鏝先5、半田送り機構6及びガス供給部7を備えている。
支持部1は、立設された平板状の壁体11を備えている。なお、以下の説明では、便宜上、図1に示すように、壁体11に沿う水平方向をX方向、壁体11と垂直な水平方向をY方向、壁体11に沿う鉛直方向をZ方向とする。例えば、図1に示すように、壁体11はZX平面を有している。
半田付け装置Aは、治具Gjに取り付けられた配線基板Bdと、配線基板Bdに配置された電子部品Epの端子Ndとに溶融半田を供給し、接続固定を行う。半田付けを行うとき、治具GjをX方向及びY方向に移動させ配線基板BdのランドLdとの位置決めを行う。また、そして、半田付け装置AはZ方向に移動可能であり、位置決め後Z方向に移動することで、鏝先5の先端をランドLdに接触させることができる。
支持部1は、壁体11と、保持部12と、摺動ガイド13と、ヒーターユニット固定部14とを備える。壁体11は、鉛直方向に立設された平板状の壁体である。壁体11は、半田付け装置Aの支持部材としての役割を果たしている。保持部12は、壁体11のZ方向の下端部より上方にずれた位置に固定されている。保持部12は、駆動機構3の後述するエアシリンダー31を保持する。ヒーターユニット固定部14は、ヒーターユニット4の固定を行う部材であり、壁体11のZ方向の端部(下端部)に設けられている。
摺動ガイド13は、壁体11のZ方向の下端部の近傍に、固定されている。摺動ガイド13は、カッターユニット2の後述するカッター下刃22と共に、壁体11と固定されており、カッターユニット2の後述するカッター上刃21をX方向に摺動可能にガイドする。
摺動ガイド13は、Y方向に対向して対をなす部材である。摺動ガイド13は、一対の壁部131と、抜止部132とを有している。壁部131は、X方向に延びる平板状の部材である。一方の壁部131は、壁体11と接触して配されており、壁体11と反対側の面は、カッター下端22と接触している。また、他方の壁部131は、カッター下刃22の側面と接触している。つまり、一対の壁部131は、カッター下刃22をY方向の両側から挟んでいる。そして、一対の壁部131及びカッター下刃22は、ねじ等の締結具で壁体11に共締めされて、固定される。
抜止部132は、一対の壁部131のそれぞれに設けられている。一対の壁部131は、カッター下刃22のZ方向上面よりもZ方向に延びており、一対の壁部131のZ方向の上端部から、それぞれ、他方に向かって延びている。すなわち、摺動ガイド13は、一対の抜止部132を備えている。そして一対の抜止部132それぞれのY方向の先端は、接触しない、換言すると、摺動ガイド13には上部に開口を有している。カッター上刃21は、カッター下刃22の上面と、抜止部132との間に少なくとも一部は配される。これにより、カッター上刃21は、X方向にガイドされるとともに、Z方向に抜けとめされる。
カッターユニット2は、半田送り機構6によって送られた糸半田Wを所定長さの半田片Whに切断する切断具である。カッターユニット2は、カッター上刃21と、カッター下刃22と、プッシャーピン23とを備えている。
上述のとおり、カッター下刃22は摺動ガイド13とともに壁体11に固定される。カッター下刃22は、下刃孔221と、ガス流入孔222とを備えている。下刃孔221は、カッター下刃22をZ方向に貫通する貫通孔であり、カッター上刃21の後述する上刃孔211を貫通した糸半田Wが挿入される。下刃孔221の上端の辺縁部は切刃状に形成されている。上刃孔211と下刃孔221とを用いて、糸半田Wを所定長さの半田片Whに切断する。切断された半田片Whは、自重によって又はプッシャーピン23に押されて、下刃孔221の内部を下方に落下する。下刃孔221は、ヒーターユニット4の後述する半田供給孔422を介して、鏝先5の後述する半田孔51と連通している。下刃孔221の内部を落下した半田片Whは、半田供給孔422に達した後、半田孔51に落下する。
ガス流入孔222は、カッター下刃22の外側面と下刃孔221とを連通する孔である。また、ガス流入孔222の外側には、ガスを供給するためのガス供給部7が接続される。すなわち、ガス供給部7から供給されるガスは、ガス流入孔222に流入する。そして、ガスは、下刃孔221、半田供給孔422を通過して、半田孔51に到達する。なお、ガスとは、半田を加熱して溶融するときに半田の酸化を抑制するために用いられるものである。すなわち、溶融した半田と酸素との接触を抑制するためのガスである。ガスとしては、例えば、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、二酸化炭素等を挙げることができる。本実施形態の半田付け装置Aでは、窒素ガスを供給するものとして説明する。
カッター上刃21は、上述したとおり、カッター下刃22のZ方向上面上に配される。カッター上刃21は、摺動ガイド13によって摺動時に摺動方向がX方向になるようガイドされるとともにZ方向に抜け止めされる。すなわち、カッター上刃21は、カッター下刃22のZ方向の上面上をX方向に摺動する。なお、カッター上刃21は、駆動機構3によって摺動される。
カッター上刃21は、上刃孔211と、ピン孔212とを備えている。上刃孔211は、カッター上刃21をZ方向に貫通する貫通孔である、上刃孔211には、半田送り機構6から送られた糸半田Wが挿入される。上刃孔211の下端の辺縁部は切刃状に形成されている。ピン孔212は、カッター上刃21をZ方向に貫通する貫通孔である。ピン孔212には、プッシャーピン23の後述するロッド部231が、摺動可能に挿入される。
プッシャーピン23は、ロッド部231と、ヘッド部232と、バネ233とを有する。ロッド部231は、円柱状の部材であり、ピン孔212に摺動可能に挿入される。また、プッシャーピン23がZ方向下に移動することで、ロッド部23の先端が、ピン孔212から突出する。ヘッド部232はロッド部231の軸方向の上端に連結される。ヘッド部232は、ピン孔212の内径よりも大きい外径を有する円板形状である。ヘッド部232は、ピン孔212に挿入されない。すなわち、ヘッド部232は、ロッド部231のピン孔212内への移動を制限する、いわゆる、ストッパーとしての役割を果たす。
バネ233は、ロッド部231の径方向外側を囲む圧縮コイルばねである。バネ233は、Z方向下端部がカッター上刃21の上面と接触し、Z方向上端部がヘッド部232の下面と接触する。すなわち、バネ233は、カッター上刃21の上面から反力を受け、ヘッド部232をZ方向上に押す。これにより、ヘッド部232と連結されたロッド部231は、Z方向上方に持ち上げられ、ロッド部231の下端が、ピン孔212の下端から突出しないように維持される。なお、ロッド部231のZ方向下端部には、ピン孔212からの抜けを抑制する抜けとめ(不図示)が設けられている。
プッシャーピン23は、カッター上刃21とカッター下刃22で切断されて下刃孔221に残った半田片Whを下方に押す。そして、プッシャーピン23は、ばね233の弾性力によって、常に上方に、すなわち、カッター下刃22と反対側に押し上げられている。つまり、ロッド部231は、ヘッド部232が押されたときに、ピン孔212のZ方向下端部から下に突出する。そして、ヘッド部232は、駆動機構3の後述するカム部材33に押される。
カッター上刃21において、上刃孔211とピン孔212とはX方向に並んで設けられている。カッター上刃21は、X方向に摺動することで、上刃孔211と下刃孔221とが上下に重なる位置、又は、ピン孔212と下刃孔221とが上下に重なる位置に移動する。なお、カッター上刃21は、一方の摺動端部まで摺動したときに上刃孔211と下刃孔221とが重なり、他方の摺動端部まで摺動したときにピン孔212と下刃孔221とが重なるように、摺動してもよい。
そして、上刃孔211と下刃孔221とがZ方向に重なっている状態で、半田送り機構6から糸半田Wが送られると、上刃孔211を通過した糸半田Wが、下刃孔221に挿入される。上述のとおり、上刃孔211の下端の辺縁部が切刃状に形成されているとともに、下刃孔221の上端の辺縁部も切刃状に形成されている。そして、カッター上刃21の下面は、カッター下刃22の上面と接触している。そのため、下刃孔221に糸半田Wが挿入されている状態で、カッター上刃21がX方向に摺動することで、上刃孔211および下刃孔221それぞれの切刃によって糸半田Wが切断される。
カッター上刃21は、カム部材33によってX方向に摺動される。そのため、カッター上刃21及びプッシャーピン23は、カム部材33と同期している。カム部材33は、ピン孔212が下刃孔221とZ方向に重なったときに、ヘッド部232を押す。そのため、カッター上刃21がX方向に摺動するときには、プッシャーピン23のロッド部231の先端は、ピン孔212に収容されている。そのため、カッター上刃21がX方向に摺動するときに、ロッド部231の先端とカッター下刃22の上面とが接触するのを抑制し、ロッド部231の先端及び(又は)カッター下刃22の変形、破損等が抑制される。
カッター上刃21がX方向に摺動することで、下刃孔211とピン孔212とがZ方向に重なる。ピン孔212が下刃孔211と重なっている状態で、ヘッド部232はカム部材33に押される。これにより、プッシャーピン23が、Z方向下に移動する。プッシャーピン23がピン孔212からZ方向下方に突出すると、プッシャーピン23の一部が下刃孔211に挿入される。下刃孔211の入り口に糸半田を切断した後述の半田片が残っている場合、プッシャーピン23の先端が半田片を押して、半田片は落下する。
図1、図2に示すように、駆動機構3は、エアシリンダー31と、ピストンロッド32と、カム部材33と、スライダー部34と、ガイド軸35とを有する。エアシリンダー31は保持部12に保持される。エアシリンダー31は、有底円筒状である。エアシリンダー31の内部には、ピストンロッド32が収容されており、外部から供給される空気の圧力でピストンロッド32を摺動駆動(伸縮)させる。エアシリンダー31とピストンロッド32とが駆動機構3のアクチュエーターを構成している。ピストンロッド32は、エアシリンダー31の内部に配されるとともに、一部が常にエアシリンダー31の軸方向の一方の端部(ここでは、Z方向の下端部)から、突出している。エアシリンダー31は、ピストンロッド32が突出する面がカッターユニット2に向くように、すなわち、Z方向下に向くように、保持部12に保持される。
ピストンロッド32は、保持部12に設けられた貫通孔(不図示)を貫通している。ピストンロッド32は、ガイド軸35と平行に設けられており、ガイド軸35に沿って直線的に往復動する。ピストンロッド32の先端部は、カム部材33に固定されており、ピストンロッド32の伸縮によって、カム部材33がZ方向に摺動する。カム部材33の摺動は、ガイド軸35によってガイドされている。
図2に示すように、ガイド軸35は、下端部がカッター下刃22に設けられた凹穴に嵌合されており、カッター下刃22にねじ351でねじ止め固定されている。また、ガイド軸35の上部は、保持部12に設けられた孔を貫通しており、ピン352によって移動が規制されている。つまり、ガイド軸35はねじ351によってカッター下刃22と、ピン352によって保持部12と固定されている。
なお、本実施形態において、ガイド軸35は、ねじ351及びピン352によって固定されているが、これに限定されるものではなく、例えば、圧入、溶接等の固定方法で固定されるものであってもよい。また、本実施形態において、ガイド軸35として円柱状の部材としているが、これに限定されるものではなく、断面多角形状や楕円等を利用してもよい。
図2、図3に示すように、カム部材33は、矩形状の部材であり、長辺の一部を矩形状に切り欠いた凹部330と、カム部材33に連結し、ガイド軸35が貫通する貫通孔を備えた円筒形状の支持部331とを備えている。凹部330には、スライダー部34が(X方向及びZ方向に)摺動可能に配置される。また、支持部331はガイド軸35と平行する方向に延びる形状を有しており、カム部材33のがたつきを抑制するために設けられている。つまり、カム部材33がある程度厚みを有し、がたつきが発生しにくい構成の場合、円筒形状の部分を省略し、貫通孔だけで支持部331を構成してもよい。
そして、カム部材33は、凹部330の中間部分に設けられて中心軸がガイド軸35と直交する円柱状のピン332と、凹部330と隣接してプッシャーピン23を押すピン押し部333と、支持部331内部に配置された軸受334とを備えている。ピン332は、スライダー部34に設けられた後述するカム溝340に挿入される。また、軸受334は、ガイド軸35に外嵌し、カム部材33ががたつかないように、円滑に摺動させる部材である。
図2、図3に示すように、スライダー部34は、長方形状の板状の部材であり、カッター上刃21と一体的に形成されている。スライダー部34は、板厚方向に貫通するとともに長手方向に延びるカム溝340を備えている。カム溝340は、ガイド軸35と平行に延びる第1溝部341を上側に、同じくガイド軸35と平行に延びる第2溝部342を下側に設けている。そして、第1溝部341と第2溝部342とは、X方向にずれて設けられており、カム溝340は第1溝部341と第2溝部342とを接続する接続溝部343を備えている。
カム溝340には、カム部材33のピン332が挿入されており、カム部材33がガイド軸35に沿って移動することで、ピン332がカム溝340の内面を摺動する。ピン332がカム溝340の接続溝部343に位置するとき、接続溝部343の内面を押す。これにより、スライダー部34及びスライダー部34に一体的に形成されたカッター上刃21がカム部材33の摺動方向(Z方向)と交差する方向(X方向)に移動(カッター下刃22に対して摺動)する。
なお、本実施形態では、カム部材33にピン332、スライド部34にカム溝340を備えた構成を挙げて説明しているが、実際には、カム部材にカム溝、スライド部にピンを備えた構成であってもよい。
また、本実施形態では、駆動機構3のアクチュエーターとして空気圧を用いるものとしているが、これに限定されるものではなく、空気以外の流体(例えば、作動油)を用いるもの(油圧)であってもよい。また、流体を用いるものに限定されるものではなく、モータやソレノイド等の電力を用いるものであってもよい。本実施形態では、1つのアクチュエーターと、カム及びカム溝を用いて、カッター上刃21の摺動とプッシャーピン23の押下を行っているが、これに限定されない。例えば、カッター上刃21の摺動と、プッシャーピン23の押下とを行うように、アクチュエーターを複数個(2個)備えていてもよい。
図1、図2に示すように、半田送り機構6は、糸半田Wを供給する。半田送り機構6は、一対の送りローラ61と、ガイド管62とを備えている。一対の送りローラ61は、支持壁11に回転可能に取り付けられている。一対の送りローラ61は、糸半田Wの側面を挟んで回転することで、糸半田を下方に送る。なお、一対の送りローラ61は、互いに他方に向かって付勢されており、その付勢力で糸半田Wを挟む。送りローラ61の回転角度(回転数)によって、送り出した糸半田Wの長さが測定(決定)されている。
ガイド管62は、弾性変形可能な管体であり、上端は、送りローラ61の糸半田Wが送り出される部分に近接して配置されている。また、ガイド管62の下端は、カッター上刃21の上刃孔211と連通するように設けられている。なお、ガイド管62の下端はカッター上刃21の摺動に追従して移動するものであり、ガイド管62はカッター上刃21が摺動する範囲で過剰に引っ張られたり、突っ張ったりしない長さ、および、形状を有している。
ヒーターユニット4は、半田片Whを加熱し、溶融させるための加熱装置であり、図2に示すように、壁体22の下端部に設けられたヒーターユニット固定部14に固定されている。ヒーターユニット4は、ヒーター41と、ヒーターブロック42とを備える。ヒーター41は、通電により発熱する。ヒーター41は、ここでは、円筒形状のヒーターブロック42の外周面に巻き回された電熱線を有する。
ヒーターブロック42は円筒形状を有しており、軸方向の端部に鏝先5を取り付けるための断面円形状の凹部421と、凹部421の底部の中心部から反対側に貫通した半田供給孔422とを備えている。ヒーターブロック42は、半田供給孔422と下刃孔221とが連通するように、カッター下刃22に接触して設けられている。ヒーターブロック42をこのように設けることで、半田片Whは、下刃孔221から半田供給孔422に移動する。
鏝先5は、円筒形状の部材であり、中央部分に軸方向に延びる半田孔51を備えている。鏝先5は、ヒーターブロック42の凹部421に挿入され、図示を省略した部材によって抜け止めがなされている。また、鏝先5の半田孔51は、ヒーターブロック42の半田供給孔421と連通しており、半田供給孔421から半田片Whが送られる。
鏝先5は、ヒーター41からの熱が伝達されており、その熱で半田片Whを溶融させる。そのため、鏝先5は、高い熱伝導率を有する材料、例えば、炭化ケイ素、窒化アルミ等のセラミックやタングステン等の金属で形成されている。半田付け装置Aにおいて、鏝先5は円筒形状のものとしているが、これに限定されるものではなく、断面多角形又は楕円形の筒形状のものを用いてもよい。半田付けを行う配線基板Bd及び(又は)電子部品Epの端子Ndの形状に合わせて異なる形状のものを用意するようにしてもよい。
ガス供給部7は、半田付け装置Aの外部に設けられたガス供給源GSから供給されるガスを半田付け装置Aに供給する。ガスとして、上述した、不活性ガスを用いることで半田の酸化を防止することが可能である。図2に示すように、ガス供給部7は、配管70と、第1調整部71と、ガスの流量や圧力を計測して電気信号を出力する計測部としての第1計測部72と、第2計測部73とを有する。なお、図2では、便宜上、配管70を線図で示しているが、実際にはガスである窒素ガスが漏れない管体(例えば、銅管や樹脂管)である。
配管70はガス供給源GSとを接続し、ガス供給源GSからの窒素ガスをガス流入孔222に流入させる配管である。配管70は、主配管701と、流入配管702とを有する。主配管701は、ガス供給源GSから窒素ガスが流入する配管であり、流入配管702は、主配管701とガス流入孔222とを連通している。すなわち、主配管701を流れた窒素ガスは、流入配管702を通って、ガス流入孔222に流入する。
半田付け装置Aにおいて、ガス流入孔222は、下刃孔221、半田供給孔422及び半田孔51に連通しており、半田孔51は、外部に開口していが、半田付け装置Aを作動させた場合、溶融した半田で半田孔51がせき止められる場合がある。
第1調整部71は、主配管701に設けられている。第1調整部71は、圧力制御弁を含む構成であり、主配管701を流れる窒素ガスの圧力を調整している。第1調整部71は、ガス供給源GSからガス供給部7に供給される窒素ガスの圧力を調整している。第2計測部73は主配管71を流れる窒素ガスの流量を計測する流量計である。
第1計測部72は、主配管701の第1調整部71の下流に配されて、主配管701を流れる窒素ガスの圧力を計測する。すなわち、第1計測部72は、第1調整部71から吐出される窒素ガスの圧力を計測している。そして、第1計測部72は、計測した窒素ガスの圧力が予め決められた圧力となるように、第1調整部71を制御する制御信号を送信している。すなわち、ガス供給部7は、第1調整部71と第1計測部72を用いて、フィードバック制御を行っており、ガス供給源GSから供給される窒素ガスの圧力を一定に制御している。なお、第1計測部72の計測結果に基づいて、作業者が手動で第1調整部71を操作して窒素ガスの圧力を調整してもよい。また、なんらかの異常により計測した圧力又は流量が予め決めた基準値と異なる又は予め設定した範囲から外れる場合には、状態判定部Contは、異常が発生している旨の警報及び(又は)半田付け装置の運転の停止を行ってもよい。状態判定部Contは、判定した鏝先の状態に基づいて、半田付け装置Aの制御を行ってもよい。半田付け装置Aの制御としては、例えば、半田付け装置Aの基板Bdへの接近離間、糸半田Wの切断、鏝先5の加熱等を含む。
次に、主配管701の流量に基づいて鏝先の状態を判定する判定方法について説明する。なお、ガス供給部7において、ガス流入孔222に流入した窒素ガスは、すべて、鏝先5の半田孔51に流入するものとする。例えば、ガス流入孔222は、下刃孔221と連通しており、下刃孔221は、カッター下刃22をZ方向上下に貫通している。窒素ガスが供給されている状態において、窒素ガスは、下刃案221のZ方向上端から抜けないように、密閉されるものとする。ただし、ガス流入孔222に流入した窒素ガスが、鏝先5の半田孔51以外に分流しても同様の作用を行わせることが可能である。
なお、主配管701を流れる窒素ガスは、ガス供給源GSからのガスを第1調整部71で調整することで圧力が調整される。主配管701を流れる窒素ガスの流量は、ガス供給部7に供給される窒素ガスの流量でもある。すなわち、ガス供給部7に流れる窒素ガスの流量はQ1である。
第1調整部71に備えられている圧力制御弁は、配管内部の圧力にかかわらず、窒素ガスを設定した圧力で流し続ける。すなわち、ガス供給部7は、圧力Pを一定とする圧力制御が行われている。
半田付け装置Aにおいて、例えば、半田片Whが半田孔51に供給された場合、半田孔51の軸と直交する断面の一部を半田片Whが占める。そのため、半田孔51の窒素ガスが流れる部分の流路面積が小さくなり、窒素ガスが流れにくくなる、すなわち、流路抵抗が大きくなる。そして、半田孔51の流路抵抗が大きくなると、流量Q1が減少する。つまり、鏝先の状態が変化することで、流量Q1は変動する。状態判定部Contは、流量Q1、或いは、流量Q1の変化に基づいて、鏝先の状態を判定する。例えば、状態判定部Contは、流量Q1の変化とその変化の原因とを関連付けた情報を予め記憶している。状態判定部Contは、算出した流量Q1の変化に基づいて、その原因、すなわち、鏝先の状況を判定する。
圧力Pを一定に制御しているため、流量Q1は下流の流体抵抗の増減に伴って変化する。状態判定部Contは、流量Q1に基づいて、鏝先の状態を判定している。例えば、半田孔51内の流体抵抗が増加すれば、主配管701の圧力P1が略一定であるので、流量Q2が減少する。
以下に、鏝先の各状態における流量Q1について、図面を参照して説明する。図4〜図9は、半田付け装置の動作又は鏝先の状態を示す図である。また、図10は、半田付け装置で半田付け作業を1回行うときの流量Q1の変化を示す図である。本実施形態では、基板Bdがスルーホール基板であり、スルーホールThに挿入された端子Ndを半田付けするものとして説明する。
本実施形態では、鏝先の状態として、(a)基準状態、(b)鏝先接触状態、(c)半田片投入状態、(d)半田片溶融状態、(e)半田片流出状態、(f)鏝先離間状態の6個の状態を挙げて説明する。半田付け装置Aでは、1回の半田付け時に、(a)〜(f)の各状態に順に変化する。
(a)基準状態
図4は基準状態における半田付け装置の鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。図4に示すように、半田付装置Aでは、半田付けを行う前段階(例えば、鏝先5をプレヒートする、半田付けを行う基板Bdを変更する等)において、鏝先5は、基板Bdから離している。本実施形態では、鏝先5が基板Bdから離れている状態を基準状態とする。すなわち、半田孔51は、Z方向下端の開口が大気に解放されている。また、本実施形態では、半田付け装置Aが基準状態のときに、ヒーターユニット4を駆動して鏝先5を加熱する。基準状態において、ガス供給源GSから窒素ガスの供給が開始されると、ガス供給部7に窒素ガスが供給される。上述のとおりガス供給部7は、第1調整部71で窒素ガスを圧力Pに調整している。
図4に示すように、半田付け装置Aが基準状態において、鏝先5の半田孔51の下端部は、外部に開口している。半田孔51の流路抵抗は低い。一方、そのため、主配管701を流れる窒素ガスの流量Q1は多い。状態判定部Contは、第2計測部73からの流量を取得しており、基準状態において、流量Q1aが流れる。
(b)鏝先接触状態
図5は、鏝先接触状態における半田付け装置の鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。半田付け装置Aでは、基準状態の後に半田付けを行うため、鏝先5を基板BdのランドLdに接触させる。半田付け装置Aでは、鏝先5をランドLdに接触させることで、ランドLdを半田付けに適切な温度に昇温させる(プレヒート)。
そして、鏝先5をランドLdに接触させることで、鏝先5の半田孔51がランドLdによって塞がれる。基板BdはスルーホールThに貫通させた端子Ndを半田付けするものであり、図5に示すように、電子部品の端子NdのZ方向の上端部が半田孔51に挿入される。また、半田孔51を通過した窒素ガスは、端子Ndが挿入されたスルーホールThから外部に流出する。
端子Ndが挿入されたスルーホールThの窒素ガスが抜ける部分が窒素ガスの流路であり、その流路面積は、半田孔51の軸と直交する面で切断した断面積よりも小さい。鏝先接触状態のとき、半田孔51の先端側に、流路抵抗が形成される、すなわち、主配管701の流路抵抗が、基準状態よりも大きくなる。これにより、供給流量Q1bは基準状態のときよりも少なくなる。
(c)半田片投入状態
図6は、半田片投入状態における半田付け装置の鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。半田付け装置Aでは、鏝先5をランドLdに接触させて、プレヒートを行い、ランドLdを適切な温度に昇温した後に、半田片Whを半田孔51に投入する。なお、ランドLdのプレヒートの制御は、温度センサーでランドLdの温度を直接検出し、その温度で制御してもよいし、鏝先5とランドLdの接触時間で制御してもよい。
そして、プレヒートが終了したタイミングで、半田片Whを半田孔51に投入する。なお、半田片Whはカッター上刃21とカッター下刃22で糸半田Wを切断して形成する。(図2参照)自重又はプッシャーピン23で押されることで、半田片Whは落下し、下刃孔221、半田供給孔422を通過して、半田孔51に投入される。半田片Whは、半田孔51に挿入されている端子Ndに接触して、半田孔51の内部で停止する。このように、半田片Whが半田孔51の途中で停止することで、半田孔51の窒素ガスが通過する流路面積は、小さくなる。これにより、半田片投入状態のときには、鏝先接触状態のときに比べて、主配管701より下流側の流路抵抗が大きくなる。半田片投入状態のときの流量Q1cは、鏝先接触状態に比べて少なくなる。
なお、半田片Whの直径や長さあるいはその形状によって流量Q1cの値は異なるので、半田片Whに応じて流量Q1cの判定基準を変更しても良い。
(d)半田片溶融状態
図7は、半田片溶融状態における半田付け装置の鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。半田付け装置Aでは、鏝先5はヒーターユニット4によって加熱されており、半田孔51に投入された半田片Whは、鏝先5によって加熱され溶融される。溶融した半田片Whは粘度の高い液体である。そして、半田孔51は、溶融した半田片によって塞がれる。これにより、半田孔51から窒素ガスが外部に漏れない又は漏れにくくなる。
すなわち、半田片Whが溶融することで、主配管701の窒素ガスの流量、すなわち、供給流量Q1dは半田片投入状態に比べて少なくなる。
(e)半田片流出状態
図8は、半田片流出状態における半田付け装置の鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。溶融した半田片Whが流出すると、溶融した半田片WhはスルーホールThを塞ぐ。そして、鏝先5は、ランドLdと接触している。これにより、半田孔51に流入した窒素ガスは、半田孔51から外部に漏れない又は漏れにくい。すなわち、半田片流出状態では、主配管701の窒素ガスの流量、すなわち、流量Q1eは、半田片溶融状態と同程度に少ない。なお、鏝先5は、常にヒーターユニット4によって加熱されているため、溶融した半田片Whは、すべて鏝先5の外部、すなわち、ランドLdと電子部品Epの端子Ndとに流出する。
(f)鏝先離間状態
図9は、鏝先離間状態における半田付け装置の鏝先の周囲及びガス供給部を示す図である。半田付け装置Aでは、ランドLdと電子部品Epの端子Ndとの半田付けが終了すると、鏝先5をランドLdから離間させる。半田片流出状態において、溶融した半田片Whは全量又は略全量が半田孔51の外部に流出している。そのため、半田孔51は、半田付け前の状態、すなわち、基準状態と同じ状態に戻る。鏝先をランドLdから離間させたとき、主配管701に流量Q1fが流れているとすると、流量Q1fは、流量Q1aと同じか略同じである。
上述のとおり、流量Q1a〜Q1d(Q1e)は、各状態によって異なる値になる。状態判定部Contは、予め流量Q1a〜Q1d(Q1e)の基準となる値をデータベースとして記憶しておき、第2測定部73から取得した流量Q1のデータと比較することで、現在の鏝先の状態を判定することができる。
また、(d)半田片溶融状態の流量Q1dと(e)半田片流出状態の流量Q1eとがほぼ同じであることから、流量Q1から状態の判定が困難な場合もある。そこで、状態判定部Contは、流量Q1の時間変化も考慮して、鏝先の状態を検出してもよい。例えば、第2計測部73が流量Q1dを検出してから所定時間経過したことによって、状態判定部Contは、鏝先5が(d)半田片溶融状態から(e)半田片流出状態に変化したと判断してもよい。
半田付け装置Aでは、鏝先の状態が(a)基準状態、(b)鏝先接触状態、(c)半田片投入状態、(d)半田片溶融状態、(e)半田片流出状態、(f)鏝先離間状態の順に変化する。そして、各状態での流量Q1は、図10に示すグラフに示すとおりになる。図10は、半田付け装置Aが半田付けを1回行うときの流量Q1の変化を示しており、縦軸が流量Q1、横軸が時間である。なお、図10に示す流量値Q1a、Q1b、Q1c、Q1d、Q1e及びQ1fは、上記の各状態ときの流量値である。
図10に示すように、第1領域Ar1は、鏝先が(a)基準状態のときである。第1領域Ar1において、流量Q1aとなっている。図10における、第2領域Ar2は、鏝先が(b)鏝先接触状態である。鏝先が(a)基準状態から(b)鏝先接触状態に変わると流量Q1aが流量Q1bに変化する。流量Q1は、鏝先5のランドLdへの接触によって変化するため流量Q1aから流量Q1bには、急激に変化する。すなわち、図10において、第1領域Ar1から第2領域Ar2への変化は急峻である。
また、図10における、第3領域Ar3は、鏝先が(c)半田片投入状態である。半田孔51に半田片Whが投入されると流量Q1bが流量Q1cに変化する。半田孔51への半田片Whの投入よって流路面積が急に変化するため、流量Q1bから流量Q1cへは急激に変化する。すなわち、図10において、第2領域Ar2から第3領域Ar3への変化は急峻である。
図10における、第4領域Ar4は、鏝先が(d)半田片溶融状態のときである。半田孔51に半田片Whが溶融されると、流量Q1cが流量Q1dに変化する。半田孔51における半田片Whの溶融によって流路面積が変化する。半田片の溶融は、まず、フラックスが溶融した後に、半田が溶融する。フラックスはゆっくり溶融し、半田は急激に溶融する。流量Q1cから流量Q1dへは、最初ゆっくり変化し、一定の変化ののち急激に変化する。すなわち、図10において、第3領域Ar3から第4領域Ar4への変化は最初ゆっくりで、その後急激に変化する。
また、上述のとおり、(d)半田片溶融状態の流量Q1dと、(e)半田片流出状態の流量Q1eとは、同じまたはほぼ同じである。そのため、一定時間、流量Q1dから変化しない。
以上のとおり、鏝先の主配管701の窒素ガスの流量である流量Q1は、その値だけでなく、状態が変化するときの流量Q1の変化の割合(急激に変化する又はゆっくり変化する)にも特徴を有する。
半田付けの工程が正常に行われているかの判定は、次のように行われる。まず、予め半田付け状態における流量の基準値の範囲を設定する。そして、各半田付け状態における基準値の範囲と計測された流量との比較によって判定を行う。例えば、(c)半田投入状態における判定について説明する。まず、(c)半田投入状態であるAr3の時間帯において基準値の上限値Qx1、下限値Qy1を設定する。上限値Qx1、下限値Qy1は、それぞれ、Qx1=Q2c+x1及びQy1=Q2c−y1(x1、y1は正の数)で表される値である。そして、半田付け工程においてAr3の時間帯に計測された流量Q1が上限値Qx1から下限値Qy1の間の範囲から逸脱したとき、状態判定部Contは、半田付け工程に異常があったとして警報あるいは運転の停止を行ってもよい。なお、x1、y1の一方が0であってもよい。
また、前述のx1やy1よりも小さな値であるx2やy2を用いて、第2上限値Qx2=Q2c+x2及び第2下限値値y2=Q2c−y2を設定し、Ar3の時間帯に計測された流量Q1が第2上限値Qx2から第2下限値Qy2の範囲外に逸脱した場合に、状態判定部Contは、作業者に注意を報知することもできる。なお、x2、y2の一方が0であってもよい。以上の説明では、第1上限値及び下限値を用いて警報或いは運転の停止を行う1段階のもの又は第2上限値及び下限値をさらに用いて注意、基準値を用いて警報或いは運転の停止を行う2段階のものを挙げているが、これらは一例であり、さらに多くの基準値を用いて、注意或いは警報を2段階以上で行ってもよい。また、(c)半田投入状態以外の状態のときにも同様に基準値の範囲が設けられており、基準値の範囲と測定された流量とを比較することで、半田付けの工程が正常に行われているか判定する。
また、時間と流量に関係なく、半田が溶融もしくは流出すれば流量Q1は最大値まで増加する。状態判定部Contは、流量のピーク値(ここでは、流量Q1d)付近の値を検出したときに、半田の溶融が行われたと判定することもできる。
さらに、鏝先の以上のような状態の変化の外、鏝先に異物の付着や混入など何らかの異常が発生したことも判定することが可能である。例えば、第2計測部73から状態判定部Contに対して送られる流量Q1が、流量Q1aから流量Q1bにゆっくり変化したとする。図10に示すように、通常では、(a)基準状態から(b)鏝先接触状態へは、流量Q1は急激に変化する。そうすると、通常とは異なって現在の流量Q1がゆっくり変化しているため、鏝先が(a)基準状態から(b)鏝先接触状態に変化しているのではなく、異物の付着や混入等など何らかの異常が発生していると判定することが可能となる。なお、半田付け装置が何らかの異常と判定した場合には、状態判定部Contは、異常があった旨の警報及び(又は)運転の停止を行ってもよい。
このような異常判定を行うためには、状態判定部Contは、予め、図10に示すような、半田付け1回における流量の時間変化を示すテーブルを記憶しておき、第2測定部73からの流量のデータを時系列に並べて、挙動及び値を比較することで鏝先の状態を判定するようにする。また所定回数毎に流量データを記憶しておき、経時的な変化を判定することも可能である。このような判定方法を用いることで、鏝先の状態をより正確に判定することができる。
なお、状態判定部Contは、第1計測部72が計測した主配管701を流れる窒素ガスの圧力を取得してもよい。そして、状態判定部Contは、計測圧力が予め決められた圧力と異なる場合において、その差が一定範囲内の場合には、各状態を判定するときの流量(ここでは、Q1a、Q1b、Q1c、Q1d等)を圧力に基づいて補正し、その補正値を用いて各状態の判定を行ってもよい。さらには、計測圧力と予め想定している圧力との差が、一定範囲を超える場合には、状態判定部Contは、状態の判定を中止するとともに、異常が発生している旨の警報及び(又は)運転の停止を行ってもよい。
(第1変形例)
上述した実施形態では、半田片Whの太さ及び長さが一定である場合で説明している。しかしながら、糸半田Wの送りには、ばらつきが生じる場合がある。また、半田付けを行う面積が大きい等によって、半田片Whの形、大きさを意図的に変更する場合もある。このような場合、状態判定部Contは、(b)鏝先接触状態の流量Q1bから流量Q1が変動したときの変動の大きさ、変動の挙動に基づいて、投入された半田片Whの形状、大きさ等を判定してもよい。なお、異なる大きさ、形状の半田片を投入する可能性がある場合、状態判定部Contは、各大きさ、形状の半田片Whごとに、各状態における流量の基準値及び(又は)その時間変化を示すテーブルをデータベースとして備えていることが好ましい。
(第2変形例)
上述の実施形態では、鏝先5が半田を溶融できる高温の状態にある場合で説明している。しかしながら、ヒーター41の故障等によって鏝先5が半田を溶融するために設定された正常温度範囲内から外れる場合もあり得る。鏝先5を通過する窒素ガスは、鏝先5の温度によって、膨張する程度や粘度が異なるため、流路抵抗も増減し、その結果、窒素ガスの流量も変化する。例えば、鏝先5の温度が低下すると窒素ガスの体積は減少し、粘度も低くなるので半田孔51における窒素ガスの流量は増加する。このことを利用して、状態判定部Contは、半田孔51を大気に開放している状態、すなわち、鏝先5が(a)基準状態のときの流量Q1aを記憶しておき、記憶している流量Q1aと計測した流量Q1とに基づいて、鏝先5の温度を判定することが可能である。
また、供給されるガスの種類が、窒素と空気或いは酸素との混合ガスのように変化した場合も、流路抵抗が変化するため、流量Q1に差異が生じる。このことを利用して、状態判定部Contは、半田孔51を大気に開放している状態、すなわち、鏝先5が(a)基準状態のときの流量Q1aを記憶しておき、記憶している流量Q1aと計測した流量Q1とに基づいて、供給されているガスが窒素ガス(供給されるべきガス)であるか否か判定できる。これにより、状態判定部Contは、例えば、ガス配管接続の誤りを検出することが可能である。
第1変形例、第2変形例の動作は、例えば、一定の周期ごとに行うものとすることができる。一定の周期とは、例えば、時間で管理してもよいし、半田付け回数で管理してもよい。また、半田付け装置Aの電源投入直後及び工程終了時に行うようにしてもよい。また、ランダムなタイミングで行うようにしてもよい。
次に制御動作について説明する。図11と図12は半田付け装置Aが半田付けを1回行うときのフローチャートを示すもので、以下図面に基づいて説明する。S1でガス供給源GSから主配管701に窒素ガスの供給を開始し、S2でこのときの圧力を第1計測部72で圧力を計測し、設定圧力とを比較しS3で圧力値を比較し、正常値になるまで第1調整部71によりS4で圧力の調整を行う。
圧力が正常に達すると、S5で第2計測部73により流量計測を行う。この流量と設定値とをS6で比較する。このときの流量値Q1が、設定値と所定以上異なっている場合には、半田孔51の形状や大きさが異なっていることを判断する。この場合鏝先5の部品が間違っていたり、取付が誤っていたり、あるいは付着物によって半田孔51内部の形状が変化している場合が考えられるので、鏝形状異常としてS7で運転の停止や警報等の報知を行う。
鏝形状が正常と判断されれば、S8で供給している気体の種類を判断する。半田付けにおいて不活性ガスとして主として使用する窒素ガスは、空気を窒素と酸素とに分離して製造することができ、半田工程に応じて供給するガスを変更することが行われる。例えば高圧の気体で異物を除去する場合には高圧空気を使用し、半田鏝の付着物を焼却する場合には酸素ガスを使用するので、配管を誤って接続することがある。供給される気体の種類によって圧力損失が異なるので、供給圧力が一定であれば気体によって流量値が異なり、この流量値によってS8で、窒素ガスが接続されているかを判断することができ、S9で供給気体の異常であることを判定する。同様に空気あるいは酸素ガスであることも判断できる。
次に、S10で鏝先5をヒーター41で加熱を開始し、ヒーター温度を温度検出器(図示せず)で計測し、その値をS11で設定値と比較し、所定温度にに達した段階で、S12で第2計測部73により流量計測を行う。このときの流量値Q1aは気体温度が上昇しその温度に伴って体積が膨張しているので、流量値Q1aより窒素ガスの温度を算出することができ、S13で鏝温度を算出する。そしてS14で鏝温度の算出値が適切な範囲内になければ、鏝温度異常と判定する。ヒーター温度が正常であるのに鏝温度が異常な場合として、鏝先5への熱伝達が十分行われていないことが考えられ、S15で鏝温度異常とと判定する。
次に、S16で鏝先5が下方向(Z方向)に移動し、配線基板Bdに接触して予熱を行い、この状態でS17で流量計測を行い、その流量値Q1が設定値Q1b(図10参照)の近似範囲内であるか否かをS18で判定し、流量値Q1が設定値Q1bと近似範囲外であるとき、鏝先5が回路基板Bdに接触していないと判断して、S19で鏝移動異常と判定する。
S18の判定が正常であれば、S20で切断された半田片Whを供給し、そのときの流量計測をS21で行い、そのときの流量値Q1が設定された流量値Q1c(図10参照)の近似範囲内であるか否かをS22で判断して、流量値Q1が設定値1cの近似範囲外であるとき、半田片Whが供給されていないと判断し、S23で半田片供給異常と判断する。
S22の判定が正常であれば、S24の時間遅延後にS25(図12)で流量計測を行い、そのときの流量値Q1が設定された流量値Q1d(図10参照)の近似範囲内であるか否かをS26で判断して、流量値Q1が設定値Q1dの近似範囲外であるとき、半田片Whが溶融されていないと判断し、S27で半田片溶融異常と判断する。
S26の判定が正常であれば、S28の時間遅延を設け、溶融した半田片Whが完全に溶融しスル−ホールTh内に流出した後に、S33で鏝先5を上方向(Z方向)に移動させて回路基板Bdから離脱させ、S34で流量計測を行う。フローチャートFb内のS29〜S32の動作については後述する。そのときの流量値Q1が設定された流量値Q1f(図10参照)の近似範囲内であるか否かをS35で判断して、流量値Q1が設定値1fの近似範囲外であるとき、鏝先5が回路基板Bdから離脱されていない、あるいは半田片Whが半田孔51内に残留していると判断し、S36で鏝離脱異常または半田片残留異常と判断する。
S35の判定が正常であれば、S37で半田付け正常と判断する。そしてS38で第1計測部72で圧力を計測し、S39で設定圧力とを初期の圧力計測値Q1aとを比較し、
初期値の近似範囲外であれば、S40の圧力変動異常として判断し、前記の計測値Q1a〜Q1dを破棄し、さらに判断結果も破棄する。また、各ステップでの流量値を保存しておき、半田完了時にまとめてS6、S8、S11、S14、S18、S22等の全部又は一部の判定を行ってもよい。このときS38の初期値の範囲外であるとき、その圧力値でQ1a〜Q1dの値を補正しても良い。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる半田付け装置の他の例について図面を参照して説明する。図13は、本発明にかかる半田付け装置の他の例の鏝先及びガス供給部を示す図である。なお、図13に示す半田付け装置Bでは、鏝先5bに半田孔51と外周面とを貫通するガスリリース部52を備えている。それ以外は、第1実施形態の半田付け装置Aと同じ構成を有している。そのため、実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図14に示すように、半田付けを行うとき、鏝先5の半田孔51には、電子部品Epの端子Ndが挿入される。そして、カッターユニット2(図1参照)で糸半田Wから切断された半田片Whは、図15に示すように端子Ndと接触した状態で、鏝先5に加熱されて溶融する。このとき、半田孔51の半田片Whが溶融する部分を溶融領域510とすると、ガスリリース部52は、半田孔51の溶融領域510と鏝先5のZ方向下端との間の部分と外周面とを連通している。
なお、本実施形態において、ガスリリース部52は、鏝先5の外周面と半田孔51とを連通する貫通孔形状のものとしているが、これに限定されるものではない。例えば、半田孔51の溶融領域510と鏝先5のZ方向下端との間に半田孔51と鏝先5の外周面とを連通するように形成された切欠き形状であってもよい。また、上述の貫通孔、スリット以外にも、ガスリリース部52として、(b)鏝先接触状態及び(e)半田片流出状態のときに半田孔51の窒素ガスを鏝先5の外部に流出させることができる形状を広く採用することができる。
このような半田付け装置Bを用いたときの、状態判定部Contによる鏝先の状態の判定について、図面を参照して説明する。
半田付け装置Bにおいて、1回の半田付けにおける鏝先の取り得る状態は、第1実施形態と同じ、つまり、図13に示す(a)基準状態、図14に示す(b)鏝先接触状態、図15に示す(c)半田片投入状態、図16に示す(d)半田片溶融状態、図17に示す(e)半田片流出状態と図13に示す(f)鏝先離間状態である。そして、(a)基準状態、(f)鏝先離間状態に関しては、第1実施形態の半田付け装置Aと実質的に同じである。なお、(b)鏝先接触状態、(c)半田片投入状態、(e)半田片流出状態、の各状態において、主配管701を流れる窒素ガスの流量は、第1実施形態のときよりも少なくなる。そのため、主配管701の流量を流量Q2として説明する。例えば、(b)鏝先接触状態のとき、主配管701を流れる窒素ガスの流量を流量Q2bとする。各状態でも同様に、(c)半田片投入状態及び(e)半田片流出状態のそれぞれの流量を、流量Q2c、Q2eとする。
第2実施形態と第1実施形態との主な相違点は、(d)半田片溶融状態及び(e)半田片流出状態のそれぞれの流量Q1d及びQ2eの変化にある。(d)半田片溶融状態(図16)では第1実施形態と同様に溶融した半田片Whによって半田孔51が塞がれるため、流量Q1dは第1実施形態のときと同等の大きさとなる。次の工程の(e)半田片流出状態(図17)ではスルーホールThを塞ぐ一方でガスリリース部52より窒素ガスが流出するので、主配管701の流量Q2eが減少する。第1実施形態では(d)半田溶融状態から(e)半田片流出状態への状態変化時の流量の変化が小さい(或いはほとんどない)のに対し第2実施形態では前述の状態変化時の流量変化が大きくなり、状態変化の判定を容易に行うことができる。
また、(b)鏝先接触状態のときスルーホールThとガスリリース部52とから窒素ガスが流れるため、第1実施形態と比較して主配管701の流量Q2bは小さくなる。そして、(d)半田溶融状態のとき半田孔51が塞がれるため、第1実施形態と同一の流量Q1dになる。このため、(b)鏝先接触状態での流量Q2bと(d)半田溶融状態での流量Q1dとの差が、第1実施形態の(b)鏝先接触状態での流量Q1bと(d)半田溶融状態での流量Q1dとの差よりも大きい。これにより、(c)半田片投入状態と(d)半田片溶融状態の判別を容易に行うことができる。
なお、ガスリリース部52の大きさを変更することにより(b)鏝先接触状態と(e)半田片流出状態におけるそれぞれの流量Q2bとQ2eの流量値を変更することができる。また、ガスリリース部52を設けることにより、溶融した半田がスルーホールTh内に流入した後、半田孔51内の圧力が低下するので、スルーホールTh内の溶融半田を押し出すことを防止できる。
そして、各状態での流量Q2は、図18に示すグラフに示すとおりになる。図18は、半田付け装置が半田付けを1回行うときの流量の変化を示しており、縦軸が流量Q2、横軸が時間である。なお、以下の説明では、図10と異なる挙動を示す部分についてのみ説明するものとする。
ガスリリース部52を備えた鏝先5bを用いることで、(d)半田孔溶融状態を示す第4領域Ar4(流量Q1d)の後に、流量Q2eの(e)半田片流出状態を示す第5領域Ar5が現れる。
このように、鏝先5bにガスリリース部52を設けることで、(d)半田孔溶融状態における主配管701での窒素ガスの流量である流量Q1dと、(e)半田片流出状態おける流量Q2eとを異なる値とすることができる。これにより、状態判定部Contは、(e)半田片流出状態、すなわち、電子部品Epの端子NdとランドLdとを半田付けが完了したことをより正確に検知することができる。
図12のフローチャートのブロックFA内に(e)半田片流出状態のフローを示す。S29で流量計測を行い、S30でその流量値をQ2eと比較し、Q2eの近似範囲外のときS31で基板への半田流出異常とし、範囲内であればS32で時間の遅延を行って半田が凝固後S33で鏝先5を基板Bdから離脱させる。
なお、本実施形態においても、状態判定部Contは、各状態における流量をデータベースとして記憶して、第2測定部73からの流量のデータと比較することで鏝先の状態を判定してもよい。また、図18に示すような、流量の時間変化を示すテーブルを記憶しておき、第2測定部73からの流量のデータを時系列に並べて、挙動及び値を比較することで、鏝先の状態を判定してもよい。
本実施形態においても、状態判定部Contは、第1実施形態の「第1変形例」又は「第2変形例」同様の操作が可能である。
(第3実施形態)
本発明にかかる半田付け装置のさらに他の例について図面を参照して説明する。図19は、本発明にかかる半田付け装置のさらに他の例を示す図である。図19に示す半田付け装置Cでは、鏝先5cが異なる以外、半田付け装置Aと実質上同じ構成を有している。そのため、半田付け装置Cにおいて、半田付け装置Bと実質上同じ部分には、同じ符号を付すとともに、同じ部分の詳細な説明は省略する。
図20に示すように半田付け装置Cの鏝先5cは、半田孔51の投入された半田片Whが溶融する溶融領域510よりも上方、すなわち、窒素ガスが流れる方向において上流側と、外周面とを連通するリリース孔53を備えている。リリース孔53は、半田孔51の窒素ガスと共に半田片の溶融時に気化したフラックスを逃がす孔である。リリース孔53の内径は、半田孔51の内径よりも小さい。すなわち、リリース孔53は、半田孔51に比べて流路抵抗が大きい。
以下に、状態判定部Contによる鏝先の状態の判定について図面を参照して説明する。なお、本実施形態において、半田付け装置Cが1回の半田付けを行うときの鏝先の取り得る状態は、第1実施形態と同じである。すなわち、(a)基準状態、(b)鏝先接触状態、(c)半田片投入状態、(d)半田片溶融状態、(e)半田片流出状態、(f)鏝先離間状態である。
以下に、鏝先の各状態における主配管701の窒素ガスの流量Q3について、第2実施形態と異なる部分を図面を参照して説明する。図19と図20は、上述の(a)基準状態と(d)半田片溶融状態における鏝先を示す図である。また、図21は、半田付け装置で半田付け作業を1回行うときの流量の変化を示す図である。本実施形態では、基板Bdがスルーホール基板であり、スルーホールThに挿入された端子Ndを半田付けするものとして説明する。
半田付け装置Cでは、1回の半田付け時に、(a)〜(f)の各状態に順に変化する。図19は基準状態における鏝先を示す図である。図19に示すように、(a)基準状態では、半田孔51は、Z方向下端の開口が大気に解放されている。図20は(d)は、半田片溶融状態における鏝先を示す図であり、半田片Whは、鏝先5cによって加熱され、半田孔51のZ方向下端部は溶融した半田片Whによって塞がれる。(d)半田片溶融状態のときには、半田孔51の流路抵抗が大きくなり流量Q3は減少する。しかしながらリリース孔53が開放されているので、流量Q3はゼロになることがなく流量値Q3dになる。第1調整部71は圧力Pを一定に保つ制御を行っているが、流量値がほぼゼロの状態に比べて、本実施形態のように流量Q3が少量でも流れている方が、第1調整部71による圧力制御が容易にできる。
半田付け装置Cでは、鏝先の状態が(a)基準状態、(b)鏝先接触状態、(c)半田片投入状態、(d)半田片溶融状態、(e)半田片流出状態、(f)鏝先離間状態の順に変化する。そして、各状態での主配管701の流量Q3は、図21に示すグラフに示すとおりになる。図21は、半田付け装置Cが半田付けを1回行うときの主配管701の流量の変化を示しており、縦軸が流量Q3、横軸が時間である。
図21に示すように、第1領域Ar1は、鏝先が(a)基準状態のときであり、第1領域Ar1において、主配管の流量がQ3aとなっている。
第4領域Ar4は、鏝先が(d)半田片溶融状態を示しており、半田孔51は半田片Whの溶融によって塞がれるので、その流路抵抗は増加するが、前述のようにリリース孔53の開放によって流量Q3dになる。
なお、本実施形態において、半田孔51が塞がれたとき、リリース孔53を介して、半田孔51に溜まった窒素ガスを排出している。しかしながら、これに限定されない。例えば、第2計測部73の下流配管702に内部のガスを外部に逃がすリリース孔を設けたり、あるいは下流配管702を分岐させ、分岐した配管を窒素ガスを逃がすための配管としてもよい。
(第4実施形態)
本実施形態にかかる半田付け装置の他の例について図面を参照して説明する。図22と図23は、本発明にかかる半田付け装置の他の例を示す図であり、第3実施形態との相違点は、主配管701の圧力を計測する第1計測部72の下流配管702に流体抵抗を調節できる絞りからなる流路抵抗体74を設け、流路抵抗体74の下流側に圧力を計測する第3計測部75を設けた点にある。図22と図23は、それぞれ(a)基準状態と(d)半田片溶融状態における鏝先を示す図である。
図22の(a)基準状態において第3計測部75の計測する圧力Pmは、流路抵抗体74の流体抵抗と、半田孔51等からなる半田付け装置Dの流体抵抗との分圧された値になる。第1計測部72の圧力は第1調整部71により一定値Pに制御されているので、(a)基準状態では半田付け装置Dの流体抵抗は比較的小さく、圧力Pmは大気圧に近い小さな値となる。
図23の(d)半田片溶融状態においては、半田孔51の大部分が塞がれて半田付け装置Dの流体抵抗は大きくなり、圧力Pmは制御された圧力Pに近い値となる。
半田付け装置Dでは、鏝先の状態が(a)基準状態、(b)鏝先接触状態、(c)半田片投入状態、(d)半田片溶融状態、(e)半田片流出状態、(f)鏝先離間状態の順に変化する。図24は、半田付け装置Dが半田付けを1回行うときの圧力Pmの変化を示しており、縦軸が圧力Pm、横軸が時間である。
第1領域Ar1は(a)基準状態のときであり、上述のように圧力Pmは低圧になり、圧力P4aになる。第2領域Ar2の(b)鏝先接触状態、第3領域のAr3の(c)半田片投入状態になるに従い、半田孔51の流体抵抗が増加しするため、圧力PmはP4bからP4cへと高まり、第4領域Ar4の(d)半田片溶融状態において最高の圧力値P4dへとなる。その後第5領域Ar5の(e)半田片流出状態において、半田孔51の流体抵抗が減少して圧力PmはP4eに降下して、第6領域Ar6の(f)鏝先離間状態にでは圧力PmはP4fとなって、第1領域Ar1の(a)基準状態の圧力P4aに戻る。
なお、第1計測部72と第3計測部75はそれぞれ圧力計測器であり、計測する配管部分を切り換えて、1台の圧力計測器によって計測を行わせてもよい。
圧力計測器は、一般的に流量計測器より安価で計測範囲が広く応答速度も速いので、実用的な効果がある。
(第1変形例)
上述の第4実施形態においては、流体絞りを流路抵抗体74を用いていたが、その代わりに流量を計測する第4計測部76を設けることができる。図26はこのときの(a)基準状態における鏝先と窒素ガスの流れを示す図である。第4計測部76の流量計は流量を計測するために所定の流路抵抗を有するので、その流路抵抗を流路抵抗体として使用する。第4計測部76は第1実施形態(図4)で用いられた第2計測部73の流量計を用いることができる。
(その他の実施形態)
鏝先5として図26に示す鏝先5aを用いることができる。図26に示す鏝先5aの半田孔51aには係止部511を設けられており、半田片Whはこの係止部511で当接して半田孔51aの大部分を塞ぐ。このためこの部分の流路抵抗が大きくなり、半田片Whの供給前後での差が大きくなり、半田片Whの供給時の判定が容易になる。また、半田片Whが系止部511に確実に接触し、鏝先5aからの熱伝導により半田片Whの溶融を迅速に行うことができる。本実施形態は第1実施形態から第4実施形態にも適用することができる。
図27に示すように、主配管701と下流配管702への途中に分岐配管703を設けることができる。この分岐配管703により主配管701を流れる窒素ガスの一部を外部に放出させ、半田孔51が全閉状態にあっても、主配管701の最低流量を確保し、第1計測部72の制御性能を高めることができる。また、この分岐配管703に可変絞り体77を設けることにより、鏝先の状態変化に対する第1実施形態から第4実施形態までの流量や圧力の変化割合(感度調節)を行うことができる。
時間と流量値の関係(図10または図17)または時間と圧力の関係(図25または図31)のそれぞれの計測値を記憶しておき品質管理のデータベースを作成し、経時的な変化や雰囲気温度などの相関を統計処理によって算出することができる。
さらに、複数の半田付け箇所が存在する場合には、半田付け箇所によって各状態における流体の変化値が異なる場合があるので、各半田付け箇所毎に上記データベースを作成し、半田付け場所毎に異なった閾値を用いて判定を行うことも可能である。
本実施形態では、半田付け装置Aが半田付けを行うときにとり得る状態として、(a)基準状態、(b)鏝先接触状態、(c)半田片投入状態、(d)半田片溶融状態、(e)半田片流出状態、(f)鏝先離間状態の6つの状態を挙げているが、これ以外の状態を判定するようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
A 半田付け装置
5 鏝先
51 半田孔
52 ガスリリース部
53 リリース孔
7 ガス供給部
701 主配管
702 下流配管
703 分岐配管
71 第1調整部
72 第1計測部
73 第2計測部
74 流路抵抗体
75 第3計測部
76 第4計測部
GS ガス供給源
W 半田
Wh 半田片
Bd 配線基板
Ep 電子部品
Ld ランド
Th スルーホール
Nd 端子

Claims (17)

  1. 半田片が供給される半田孔を有するとともに前記半田孔で前記半田片を加熱溶融する鏝先と、ガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源と前記半田孔とを連通し、前記ガス供給源からのガスを前記半田孔に供給するガス供給部と、前記ガス供給部に前記ガス供給源からのガス圧力を一定にして供給する主配管を備え、前記ガス供給部を流れるガス又は前記主配管より下流を流れるガスの物理量を測定するとともに、測定した物理量によって鏝先の状態を判定することを特徴とする鏝先の状態判定方法。
  2. 前記物理量の変化と予め備えられた基準値又はテーブルと比較して、鏝先の状態を判定することを特徴とする請求項1記載の鏝先の状態判定方法。
  3. 前記テーブルには、少なくとも前記物理量自体又は前記物理量の時系列の変化を示すテーブルのいずれか一方を含む請求項2に記載の鏝先の状態判定方法。
  4. 前記基準値又はテーブルの値は、前記半田片の大きさによって選択できる複数の値を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の鏝先の状態判別方法。
  5. 前記物理量の変化に基づいて前記鏝先の状態を判定している請求項1から4のいずれか1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  6. 前記物理量が予め決められた値になったことに基づいて、前記鏝先の半田付けを行う対象物への接触、前記半田孔への前記半田片の投入及び前記半田片の前記半田孔での溶融の少なくとも1つが行われていると判定する請求項5に記載の鏝先の状態判定方法。
  7. 半田付けを所定回数を行う毎に前記鏝先の前記物理量を記憶し、現在の前記物理量と比較することで、前記鏝先の状態を判定する請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  8. 前記半田孔に前記半田片を投入した後の前記物理量に基づいて、前記半田片の形状及び大きさの少なくとも一方を判定する請求項1から請求項7のいずれかに1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  9. 前記半田孔を大気に開放している状態の物理量により前記鏝先の温度及び前記半田孔を通過するガスの種類の少なくとも一方を判定する請求項1から請求項8のいずれかに1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  10. 前記ガス供給部にガス流量を計測する第2計測部を備え、前記物理量として流量値を用いた請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  11. 前記主配管の下流に設けられた流路抵抗体と、前記半田孔と前記流路抵抗体との間に設けられた圧力を計測する第3計測部とを備え、前記物理量として圧力値を用いた請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  12. 前記流路抵抗体として前記ガス供給部の流量を計測する第4計測部を用いる請求項11に記載の鏝先の状態判定方法。
  13. 前記半田孔には前記半田片が溶融される溶融領域が設けられており、前記鏝先には、前記半田孔の溶融領域よりも下流側に半田孔と外部とを連通するガスリリース部を備えており、前記ガス供給部の流量又は前記主配管の下流の圧力が所定値になった前後で前記ガス供給路の流量又は前記主配管の下流の圧力の増減方向が逆になったことを検出した後に、溶融した半田片が前記半田孔から流出したことを判定する請求項10又は請求項12に記載の鏝先の状態判定方法。
  14. 前記鏝先には、前記半田孔又は前記半田孔への供給流路部と外部とを連通するリリース孔を有しており、前記物理量として前記ガス供給部を流れるガスの流量又は前記主配管の下流を流れるガスの圧力を測定し、前記ガスの流量又は前記ガスの圧力の変化に基づいて前記鏝先の状態を判定している請求項10から請求項12のいずれか1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  15. 前記ガス供給部は、前記ガスを外部に逃がす分岐配管を備えている請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  16. 前記主配管にガス圧力を調整する第1調整部を備え、前記主配管の圧力が変化したときに、前記圧力の変化値によって物理量計測値の補正あるいは物理量計測値の廃棄を行う請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の鏝先の状態判定方法。
  17. 半田片が供給される半田孔を有するとともに前記半田孔で前記半田片を加熱溶融する鏝先と、ガスを供給するガス供給源と、前記ガス供給源と前記半田孔とを連通し、前記ガス供給源からのガスを前記半田孔に供給するガス供給部と、前記ガス供給部に前記ガス供給源からのガス圧力を一定にして供給する主配管を備え、前記ガス供給部を流れるガス又は前記主配管より下流を流れるガスの物理量を測定する測定部と、前記測定部で測定された前記ガスの物理量に基づいて、前記鏝先の状態を判定する状態判定部とを有し、前記状態判定部が、請求項1〜請求項16のいずれかに記載の方法で、前記鏝先の状態を判定することを特徴とする半田付け装置。
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