JP3210899U - 半田付け装置 - Google Patents

半田付け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3210899U
JP3210899U JP2017000175U JP2017000175U JP3210899U JP 3210899 U JP3210899 U JP 3210899U JP 2017000175 U JP2017000175 U JP 2017000175U JP 2017000175 U JP2017000175 U JP 2017000175U JP 3210899 U JP3210899 U JP 3210899U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder
tip
hole
soldering
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017000175U
Other languages
English (en)
Inventor
満男 海老澤
満男 海老澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
And Co Ltd
Original Assignee
And Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by And Co Ltd filed Critical And Co Ltd
Priority to JP2017000175U priority Critical patent/JP3210899U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3210899U publication Critical patent/JP3210899U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

【課題】筒状半田鏝において回路基板への半田付けの信頼性を高めることができる半田付け装置を提供する。【解決手段】半田処理装置Aは、加熱可能である上下に伸びた略筒形状の鏝先5と、鏝先5に設けられた半田孔51にフラックス入りの半田片Whを送る半田片供給部と、鏝先の下端部に設けた凹凸部52とを備え、鏝先5を半田付けを行う回路基板Bdに接触させた後に、半田片の溶融時に凹凸部52の凹部に溶融フラックスを貯留し、その後半田材料を溶融させる。溶融したフラックスによって回路基板Bdを加熱することにより、回路基板をすばやく、かつ安定した温度で加熱し、半田付け性能の安定化をはかる。【選択図】図2

Description

本考案は、半田片を加熱溶融し回路基板に半田付けを行う半田付け装置に関するものである。
近年、各種機器において電気部品を実装した電子回路が搭載されている。電子回路の形成工程においては、リード線を基板上の配線パターン(ランド)に接合する処理等のため、半田鏝を用いた半田付けが実施される。また半田付けの工程を機械的に実現させるため、鏝先の部分を備えた半田処理装置が利用されている。
このような半田処理装置は、例えば加熱された鏝先内に半田片(糸半田を切断したもの)を供給し、鏝先の熱を用いて半田片を加熱溶融することにより、下方へ溶融した半田を供給するように構成される。これにより、下方に配置しておいた基板に対する半田付け工程が実現可能である。
特許文献1に記載されている技術は、筒内部で半田を溶融させる半田鏝によって、回路基板上の端子に半田付けを行うものである。
国際公開第2008/023461号
しかしながら、特許文献1に記載されている技術では、半田片の溶融に先立って鏝先を回路基板に接触させて予備加熱を行った後に、半田片を溶融させて半田付けを行う。このとき鏝先の温度や接触時間によって回路基板の温度が高温になって基板表面を変形させたり、あるいは温度が低くて溶融した半田が基板に流れないというという欠点があった。特に鏝先に半田の残渣不純物が付着して回路基板との接触が不十分な場合には、熱伝達が不十分で半田付けの信頼性が損なわれていた。
また連続して半田付けすることや、半田を可視化するために、鏝先の先端に切り欠き部を設けたものがあるが、半田付けする温度を安定化するものではなかった。
本考案は上述した課題に鑑み、鏝先の先端の凹凸部にフラックスを貯留して熱伝達を行わせ、半田付け時の温度を安定させた半田付け装置の提供を目的とする。
本考案の半田付け装置は、加熱可能である上下に伸びた略筒形状の鏝先と、鏝先内にフラックス入りの半田片を送る半田片供給部と、鏝先の下端部に設けた凹凸部とを備え、鏝先を半田付けを行う回路基板に接触させた後に、半田片の溶融時にフラックスを先行して凹部に溶融フラックス貯留し、半田付けを行うものである。
本考案に係る半田付け装置によれば、鏝先の先端に凹凸部を設けることにより、半田の溶融に先行してフラックスを凹凸部に供給して、鏝先の先端部からむらなく熱伝達を行わせ半田付け温度の安定化をさせたので、半田付けの信頼性が高い。
本考案の半田付け装置の実施形態1を示す斜視図である。 図1に示す半田付け装置のII−II線で切断した断面図である。 図1に示す半田付け装置に設けられた駆動機構の一部の分解斜視図である。 図1に示す半田付け装置の鏝先の形状を示す図であり、(a)は平面図、(b)正面図、(c)は底面図である。 図4に示す鏝先の底面を示す斜視図である。 図4(a)に示す鏝先の平面図におけるL−L線断面図である。 本考案の半田付け装置の実施形態1の半田片供給時の鏝先の状態を示す拡大断面図で、(a)は半田片の供給時を示し、(b)は半田片溶融時の鏝先の状態を示す拡大断面図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ本考案の実施形態2の半田付け装置の鏝先の形状を示す底面図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ本考案の実施形態3の半田付け装置の鏝先の形状を示す底面図である。 本考案の半田付け装置の実施形態4の動作を示す鏝先の断面図である。
以下に本考案の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本考案にかかる半田付け装置の一例の斜視図である。図2は図1に示す半田付け装置のII−II線で切断した断面図である。図3は図1に示す半田付け装置に設けられた駆動機構の一部の分解斜視図である。なお、図1では、筐体及び支持部1の一部を切断し、半田付け装置の内部を表示するようにしている。
図1に示すように半田付け装置Aは、上方から糸半田Wを供給し、下部に設けられた鏝先5を利用して、鏝先5の下方に配置される配線基板Bdと、電子部品の端子Tpとを半田付けする装置である。図1及び図2に示すように、半田付け装置Aは、支持部1、カッターユニット2、駆動機構3、ヒーターユニット4、鏝先5、半田送り機構6及びガス供給部7を備えており、半田付け装置Aのうち支持部1、カッターユニット2、駆動機構3、半田送り機構6とにより半田供給部A1を構成する。
支持部1は、立設された平板状の壁体11を備えている。なお、以下の説明では、便宜上、図1に示すように、壁体11に沿う水平方向をX方向、壁体11と垂直な水平方向をY方向、壁体11に沿う鉛直方向をZ方向とする。例えば、図1に示すように、壁体11はZX平面を有している。
半田付け装置Aは、治具Gjに取り付けられた配線基板Bdと、配線基板BdのスルーホールTh内に配置された電子部品の端子Tpとに溶融半田を供給し、接続固定を行う。半田付けを行うとき、治具GjをX方向及びY方向に移動させ配線基板BdのランドLdとの位置決めを行う。また、そして、半田付け装置AはZ方向に移動可能であり、位置決め後Z方向に移動することで、鏝先5の先端をランドLdに接触させることができる。
支持部1は、壁体11と、保持部12と、摺動ガイド13と、ヒーターユニット固定部14とを備える。壁体11は、鉛直方向に立設された平板状の壁体である。壁体11は、半田付け装置Aの支持部材としての役割を果たしている。保持部12は、壁体11のZ方向の下端部より上方にずれた位置に固定されている。保持部12は、駆動機構3の後述するエアシリンダー31を保持する。ヒーターユニット固定部14は、ヒーターユニット4の固定を行う部材であり、壁体11のZ方向の端部(下端部)に設けられている。
摺動ガイド13は、壁体11のZ方向の下端部の近傍に、固定されている。摺動ガイド13は、カッターユニット2の後述するカッター下刃22と共に、壁体11と固定されており、カッターユニット2の後述するカッター上刃21をX方向に摺動可能にガイドする。
摺動ガイド13は、Y方向に対向して対をなす部材である。摺動ガイド13は、一対の壁部131と、抜止部132とを有している。壁部131は、X方向に延びる平板状の部材である。一方の壁部131は、壁体11と接触して配されており、壁体11と反対側の面は、カッター下端22と接触している。また、他方の壁部131は、カッター下刃22の側面と接触している。つまり、一対の壁部131は、カッター下刃22をY方向の両側から挟んでいる。そして、一対の壁部131及びカッター下刃22は、ねじ等の締結具で壁体11に共締めされて、固定される。
抜止部132は、一対の壁部131のそれぞれに設けられている。一対の壁部131は、カッター下刃22のZ方向上面よりもZ方向に延びており、一対の壁部131のZ方向の上端部から、それぞれ、他方に向かって延びている。すなわち、摺動ガイド13は、一対の抜止部132を備えている。そして一対の抜止部132それぞれのY方向の先端は、接触しない、換言すると、摺動ガイド13には上部に開口を有している。カッター上刃21は、カッター下刃22の上面と、抜止部132との間に少なくとも一部は配される。これにより、カッター上刃21は、X方向にガイドされるとともに、Z方向に抜けとめされる。
次に半田供給部A1の構成について説明する。カッターユニット2は、半田送り機構6によって送られた糸半田Wを所定長さの半田片Whに切断する切断具である。カッターユニット2は、カッター上刃21と、カッター下刃22と、プッシャーピン23とを備えている。
上述のとおり、カッター下刃22は摺動ガイド13とともに壁体11に固定される。カッター下刃22は、下刃孔221と、ガス流入孔222とを備えている。下刃孔221は、カッター下刃22をZ方向に貫通する貫通孔であり、カッター上刃21の後述する上刃孔211を貫通した糸半田Wが挿入される。下刃孔221の上端の辺縁部は切刃状に形成されている。上刃孔211と下刃孔221とを用いて、糸半田Wを所定長さの半田片Whに切断する。切断された半田片Whは、自重によって又はプッシャーピン23に押されて、下刃孔221の内部を下方に落下する。下刃孔221は、ヒーターユニット4の後述する半田供給孔422を介して、鏝先5の後述する半田孔51と連通している。下刃孔221の内部を落下した半田片Whは、半田供給孔422に達した後、半田孔51に落下する。
ガス流入孔222は、カッター下刃22の外側面と下刃孔221とを連通する孔である。また、ガス流入孔222の外側には、ガスを供給するためのガス供給部7が接続される。すなわち、ガス供給部7から供給されるガスは、ガス流入孔222に流入する。そして、ガスは、下刃孔221、半田供給孔422を通過して、半田孔51に到達する。なお、ガスとは、半田を加熱して溶融するときに半田の酸化を抑制するために用いられるものである。すなわち、溶融した半田と酸素との接触を抑制するためのガスである。ガスとしては、例えば、窒素ガス、アルゴンガス、ヘリウムガス、二酸化炭素等を挙げることができる。本実施形態の半田付け装置Aでは、窒素ガスを供給するものとして説明する。なお、このガス流は後述するように溶融した半田の移動や分離を促進する作用を行う。
カッター上刃21は、上述したとおり、カッター下刃22のZ方向上面上に配される。カッター上刃21は、摺動ガイド13によって摺動時に摺動方向がX方向になるようガイドされるとともにZ方向に抜け止めされる。すなわち、カッター上刃21は、カッター下刃22のZ方向の上面上をX方向に摺動する。なお、カッター上刃21は、駆動機構3によって摺動される。
カッター上刃21は、上刃孔211と、ピン孔212とを備えている。上刃孔211は、カッター上刃21をZ方向に貫通する貫通孔である、上刃孔211には、半田送り機構6から送られた糸半田Wが挿入される。上刃孔211の下端の辺縁部は切刃状に形成されている。ピン孔212は、カッター上刃21をZ方向に貫通する貫通孔である。ピン孔212には、プッシャーピン23の後述するロッド部231が、摺動可能に挿入される。
プッシャーピン23は、ロッド部231と、ヘッド部232と、バネ233とを有する。ロッド部231は、円柱状の部材であり、ピン孔212に摺動可能に挿入される。また、プッシャーピン23がZ方向下に移動することで、ロッド部23の先端が、ピン孔212から突出する。ヘッド部232はロッド部231の軸方向の上端に連結される。ヘッド部232は、ピン孔212の内径よりも大きい外径を有する円板形状である。ヘッド部232は、ピン孔212に挿入されない。すなわち、ヘッド部232は、ロッド部231のピン孔212内への移動を制限する、いわゆる、ストッパーとしての役割を果たす。
バネ233は、ロッド部231の径方向外側を囲む圧縮コイルばねである。バネ233は、Z方向下端部がカッター上刃21の上面と接触し、Z方向上端部がヘッド部232の下面と接触する。すなわち、バネ233は、カッター上刃21の上面から反力を受け、ヘッド部232をZ方向上に押す。これにより、ヘッド部232と連結されたロッド部231は、Z方向上方に持ち上げられ、ロッド部231の下端が、ピン孔212の下端から突出しないように維持される。なお、ロッド部231のZ方向下端部には、ピン孔212からの抜けを抑制する抜けとめ(不図示)が設けられている。
プッシャーピン23は、カッター上刃21とカッター下刃22で切断されて下刃孔221に残った半田片Whを下方に押す。そして、プッシャーピン23は、ばね233の弾性力によって、常に上方に、すなわち、カッター下刃22と反対側に押し上げられている。つまり、ロッド部231は、ヘッド部232が押されたときに、ピン孔212のZ方向下端部から下に突出する。そして、ヘッド部232は、駆動機構3の後述するカム部材33に押される。
カッター上刃21において、上刃孔211とピン孔212とはX方向に並んで設けられている。カッター上刃21は、X方向に摺動することで、上刃孔211と下刃孔221とが上下に重なる位置、又は、ピン孔212と下刃孔221とが上下に重なる位置に移動する。なお、カッター上刃21は、一方の摺動端部まで摺動したときに上刃孔211と下刃孔221とが重なり、他方の摺動端部まで摺動したときにピン孔212と下刃孔221とが重なるように、摺動してもよい。
そして、上刃孔211と下刃孔221とがZ方向に重なっている状態で、半田送り機構6から糸半田Wが送られると、上刃孔211を通過した糸半田Wが、下刃孔221に挿入される。上述のとおり、上刃孔211の下端の辺縁部が切刃状に形成されているとともに、下刃孔221の上端の辺縁部も切刃状に形成されている。そして、カッター上刃21の下面は、カッター下刃22の上面と接触している。そのため、下刃孔221に糸半田Wが挿入されている状態で、カッター上刃21がX方向に摺動することで、上刃孔211および下刃孔221それぞれの切刃によって糸半田Wが切断される。
カッター上刃21は、カム部材33によってX方向に摺動される。そのため、カッター上刃21及びプッシャーピン23は、カム部材33と同期している。カム部材33は、ピン孔212が下刃孔221とZ方向に重なったときに、ヘッド部232を押す。そのため、カッター上刃21がX方向に摺動するときには、プッシャーピン23のロッド部231の先端は、ピン孔212に収容されている。そのため、カッター上刃21がX方向に摺動するときに、ロッド部231の先端とカッター下刃22の上面とが接触するのを抑制し、ロッド部231の先端及び(又は)カッター下刃22の変形、破損等が抑制される。
カッター上刃21がX方向に摺動することで、下刃孔211とピン孔212とがZ方向に重なる。ピン孔212が下刃孔211と重なっている状態で、ヘッド部232はカム部材33に押される。これにより、プッシャーピン23が、Z方向下に移動する。プッシャーピン23がピン孔212からZ方向下方に突出すると、プッシャーピン23の一部が下刃孔211に挿入される。下刃孔211の入り口に糸半田を切断した後述の半田片が残っている場合、プッシャーピン23の先端が半田片を押して、半田片は落下する。
図1、図2に示すように、駆動機構3は、エアシリンダー31と、ピストンロッド32と、カム部材33と、スライダー部34と、ガイド軸35とを有する。エアシリンダー31は保持部12に保持される。エアシリンダー31は、有底円筒状である。エアシリンダー31の内部には、ピストンロッド32が収容されており、外部から供給される空気の圧力でピストンロッド32を摺動駆動(伸縮)させる。エアシリンダー31とピストンロッド32とが駆動機構3のアクチュエーターを構成している。ピストンロッド32は、エアシリンダー31の内部に配されるとともに、一部が常にエアシリンダー31の軸方向の一方の端部(ここでは、Z方向の下端部)から、突出している。エアシリンダー31は、ピストンロッド32が突出する面がカッターユニット2に向くように、すなわち、Z方向下に向くように、保持部12に保持される。
ピストンロッド32は、保持部12に設けられた貫通孔(不図示)を貫通している。ピストンロッド32は、ガイド軸35と平行に設けられており、ガイド軸35に沿って直線的に往復動する。ピストンロッド32の先端部は、カム部材33に固定されており、ピストンロッド32の伸縮によって、カム部材33がZ方向に摺動する。カム部材33の摺動は、ガイド軸35によってガイドされている。
図2に示すように、ガイド軸35は、下端部がカッター下刃22に設けられた凹穴に嵌合されており、カッター下刃22にねじ351でねじ止め固定されている。また、ガイド軸35の上部は、保持部12に設けられた孔を貫通しており、ピン352によって移動が規制されている。つまり、ガイド軸35はねじ351によってカッター下刃22と、ピン352によって保持部12と固定されている。
なお、本実施形態において、ガイド軸35は、ねじ351及びピン352によって固定されているが、これに限定されるものではなく、例えば、圧入、溶接等の固定方法で固定されるものであってもよい。また、本実施形態において、ガイド軸35として円柱状の部材としているが、これに限定されるものではなく、断面多角形状や楕円等を利用してもよい。
図2、図3に示すように、カム部材33は、矩形状の部材であり、長辺の一部を矩形状に切り欠いた凹部330と、カム部材33に連結し、ガイド軸35が貫通する貫通孔を備えた円筒形状の支持部331とを備えている。凹部330には、スライダー部34が(X方向及びZ方向に)摺動可能に配置される。また、支持部331はガイド軸35と平行する方向に延びる形状を有しており、カム部材33のがたつきを抑制するために設けられている。つまり、カム部材33がある程度厚みを有し、がたつきが発生しにくい構成の場合、円筒形状の部分を省略し、貫通孔だけで支持部331を構成してもよい。
そして、カム部材33は、凹部330の中間部分に設けられて中心軸がガイド軸35と直交する円柱状のピン332と、凹部330と隣接してプッシャーピン23を押すピン押し部333と、支持部331内部に配置された軸受334とを備えている。ピン332は、スライダー部34に設けられた後述するカム溝340に挿入される。また、軸受334は、ガイド軸35に外嵌し、カム部材33ががたつかないように、円滑に摺動させる部材である。
図2、図3に示すように、スライダー部34は、長方形状の板状の部材であり、カッター上刃21と一体的に形成されている。スライダー部34は、板厚方向に貫通するとともに長手方向に延びるカム溝340を備えている。カム溝340は、ガイド軸35と平行に延びる第1溝部341を上側に、同じくガイド軸35と平行に延びる第2溝部342を下側に設けている。そして、第1溝部341と第2溝部342とは、X方向にずれて設けられており、カム溝340は第1溝部341と第2溝部342とを接続する接続溝部343を備えている。
カム溝340には、カム部材33のピン332が挿入されており、カム部材33がガイド軸35に沿って移動することで、ピン332がカム溝340の内面を摺動する。ピン332がカム溝340の接続溝部343に位置するとき、接続溝部343の内面を押す。これにより、スライダー部34及びスライダー部34に一体的に形成されたカッター上刃21がカム部材33の摺動方向(Z方向)と交差する方向(X方向)に移動(カッター下刃22に対して摺動)する。
図1、図2に示すように、半田送り機構6は、糸半田Wを供給する。半田送り機構6は、一対の送りローラ61と、ガイド管62とを備えている。一対の送りローラ61は、支持壁11に回転可能に取り付けられている。一対の送りローラ61は、糸半田Wの側面を挟んで回転することで、糸半田を下方に送る。なお、一対の送りローラ61は、互いに他方に向かって付勢されており、その付勢力で糸半田Wを挟む。送りローラ61の回転角度(回転数)によって、送り出した糸半田Wの長さが測定(決定)されている。
ガイド管62は、弾性変形可能な管体であり、上端は、送りローラ61の糸半田Wが送り出される部分に近接して配置されている。また、ガイド管62の下端は、カッター上刃21の上刃孔211と連通するように設けられている。なお、ガイド管62の下端はカッター上刃21の摺動に追従して移動するものであり、ガイド管62はカッター上刃21が摺動する範囲で過剰に引っ張られたり、突っ張ったりしない長さ、および、形状を有している。
ヒーターユニット4は、半田片Whを加熱し、溶融させるための加熱装置であり、図2に示すように、壁体22の下端部に設けられたヒーターユニット固定部14に固定されている。ヒーターユニット4は、ヒーター41と、ヒーターブロック42とを備える。ヒーター41は、通電により発熱する。ヒーター41は、ここでは、円筒形状のヒーターブロック42の外周面に巻き回された電熱線を有する。
ヒーターブロック42は円筒形状を有しており、軸方向の端部に鏝先5を取り付けるための断面円形状の凹部421と、凹部421の底部の中心部から反対側に貫通した半田供給孔422とを備えている。ヒーターブロック42は、半田供給孔422と下刃孔221とが連通するように、カッター下刃22に接触して設けられている。ヒーターブロック42をこのように設けることで、半田片Whは、下刃孔221から半田供給孔422に移動する。
鏝先5は、円筒形状の部材であり、中央部分に軸方向に延びる半田孔51を備えている。鏝先5は、ヒーターブロック42の凹部421に挿入され、図示を省略した部材によって抜け止めがなされている。また、鏝先5の半田孔51は、ヒーターブロック42の半田供給孔421と連通しており、半田供給孔421から半田片Whが送られる。
鏝先5は、ヒーター41からの熱が伝達されており、その熱で半田片Whを溶融させる。そのため、鏝先5は、高い熱伝導率を有する材料、例えば、炭化ケイ素、窒化アルミ等のセラミックやタングステン等の金属で形成されている。
鏝先5の端部には半田孔51と連通する凹凸部52が設けられており、溶融した半田Whは半田孔から51から凹凸部52に流入する。
図4は鏝先5の形状を示す図であり,(a)は図1のZ方向の上から見た平面図、(b)は図1のY方向から見た正面図、(c)は図1のZ方向の下から見た底面図を示す。なお右側面図、左側面図、背面図は正面図と同一なので省略する。図5は鏝先5の底面部を示す斜視図であり、図6は図4のL−L線断面図を示す。
図4(c)の底面図および図5の斜視図に示すようにに示すように、鏝先5の底面部には凹凸部52が設けられており、この凹凸部52は90度ずつ配置された4つの溝52a、52b、52c、52dから構成されている。この4つの溝はそれぞれ半田孔51と連通している。
図2において、ガス供給部7は、半田付け装置Aの外部に設けられたガス供給源GSから供給されるガスを半田付け装置Aに供給する。ガスとして、上述した、不活性ガスを用いることで半田の酸化を防止することが可能である。図2に示すように、ガス供給部7は、配管70と、第1調整部71と、ガスの流量や圧力を計測して電気信号を出力する計測部72を有する。なお、図2では、便宜上、配管70を線図で示しているが、実際にはガスである窒素ガスが漏れない管体(例えば、銅管や樹脂管)である。
配管70はガス供給源GSとを接続し、ガス供給源GSからの窒素ガスをガス流入孔222に流入させる配管である。
半田付け装置Aにおいて、ガス流入孔222は、下刃孔221、半田供給孔422及び半田孔51から凹凸部52に連通している。
第1調整部71は、配管70に設けられており、第1調整部71は、配管701を流れる窒素ガスの流量または圧力を調整しており、計測部72は配管70を流れる窒素ガスの流量を計測する流量計である。73は流量や圧力をコントロールする制御部である。
制御部73は、半田付け装置Aの例えば、半田付け装置Aの基板Bdへの接近離間、糸半田Wの切断、鏝先5の加熱等を含む制御を行うことができる。
次に本実施形態の動作について説明する。半田付装置Aでは、半田付けを行う前段階(例えば、鏝先5を加熱する、半田付けを行う基板Bdを変更する等)において、鏝先5は、基板Bdから離している。次に基準状態の後に半田付けを行うため、鏝先5を基板BdのランドLdに接触させる。半田付け装置Aでは、鏝先5をランドLdに接触させることで、ランドLdを半田付けに適切な温度に昇温させる。このとき、ガス供給部7からは窒素ガスが供給されており、半田孔51内部には窒素ガスの流れが発生している。そして、プレヒートが終了したタイミングで、半田片Whを半田孔51に投入する。なお、半田片Whはカッター上刃21とカッター下刃22で糸半田Wを切断して形成する(図2参照)。自重又はプッシャーピン23で押されることで、半田片Whは落下し、下刃孔221、半田供給孔422を通過して、半田孔51に投入される。半田片Whは、図7(a)に示すように半田孔51内の端子Tpで受け止められ停止し、鏝先51からの熱を受けて溶融を開始する。
半田片Whには錫を主成分とする半田材料Whaとロジンを主成分とするフラックスWhbとで形成されており、この半田片Whが加熱された場合、まず融点が約摂氏100度のフラックスが溶融を開始し、溶融したフラックスWhaは下方向に流れ、図7(b)に示すように、凹凸部52の溝52a〜52dに流入する。流入したフラックスはさらに加熱されて膨張し溝52内に充満する。溝52a〜52dの深さは0.1〜3.0mm好ましくは0.2〜0.5mmに形成しているので、半田片全体の重量比2〜3%(容積比14〜21%)の少ない含有量のフラックスでも溝52a〜52d内に充満し、この溶融したフラックスによって、鏝先5の熱を回路基板BdのランドLdに伝導させて、ランドLdはただちに半田付けに適する高温に加熱される。鏝先5の熱容量が大きい場合には、フラックスをさらに加熱することになるが、フラックスが沸点に達すると気化熱を奪うので、フラックスの温度は上昇しない。また鏝先5を気化熱によって冷却するので、鏝先5の凹凸部52の温度は高温を保つことができない。このため鏝先5が過度の高温であり、また熱容量が大きい場合にでも、回路基板BdのランドLdを過度な高温にすることがない。
溝52a〜52dの体積は、溶融したフラックスの体積よりやや大きい方が、最も効果的に熱伝導を行うことができ、またフラックスを溝に均一に分配することができる。また、溝52a〜52dの体積が大きくても、凹凸による鏝先5とフラックスとの接触面積が増加するので、熱伝導を大きくすることができる。
次に鏝先5によって半田片Whがさらに加熱されると、融点が約摂氏200度の半田材料が溶融し、重力により下方向に流れて凹部52内に流入しフラックスと接触する。凹部52は半田に対して非濡れ性の材料であるのに対し、ランドLdや端子Tpは濡れ性が高いので、凹部52内の配線基板Bd上に広がる。このとき窒素ガスは継続的に供給されており、この流れによって一定量で溶融している半田片Whは配線基板Bdの複数のランドLdや端子Tpの周辺のスルーホールThに供給される。
鏝先5と回路基板Bdとの直角度がずれて、鏝先5の全面が回路基板Bdに接触していなくても、溶融したフラックスによって熱伝達が行われ回路基板Bdの加熱を行うことができる。このため、鏝先5を回路基板Bdに強く押しつける必要がない。
また半田作業を繰り返すと、鏝先5の端部に半田の残渣物が付着して回路基板Bdとの接触が不十分となっても熱伝達が損なわれることがない。
窒素ガスは半田付け作業中も継続して流されており、フラックスや溶融半田を凹部52の円周方向に押し出す作用を行う。このため鏝先5と回路基板Bdとの隙間が小さくても、流体の圧力でフラックスを隙間の中に送り込むことができる。
また、半田片Whが溶融時には凹部52から窒素ガスの圧力を外部に逃がすことができるので、溶融した半田片Whを過度にスルーホールThに流し込んでスルーホールTh下部に押し出して、スルーホールTh上部に溶融半田がなくなることを防ぐことができる。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる半田付け装置の他の例について図面を参照して説明する。図8は本考案の半田付け装置の鏝先5の端部を示した底面図であり、第1実施形態との相違は、凹凸部52の形状を異ならせたことにある。
図8(a)は2つの溝52eと52fを半田孔51に対称に設けたものであり、図8(b)は8つの溝52g、52h、52i、52j、52k、52l、52m、52nを半田孔51に対称に設けたものである。この溝の個数や大きさは半田付けの対象物によって適宜変更するものであるが、その凹部の容積はフラックスの体積と関係する。すなわち溝の数が多く面積が大きい場合には、溝の深さを小さくし、逆に溝の数が少ない場合には溝の深さを大きくする。このことによりフラックスを凹部52に均等に充満させることができる。
図8(c)は半田孔51の外側に円形の凹部52pを設け、凹部52pと連通して4つの溝52q、52r、52s、52tを設けたものである。図8(d)は円形の凹部52uを大きくし、凹部の深さを小さくしたものである。
(第3実施形態)
本実施形態にかかる半田付け装置の他の例について図面を参照して説明する。図9は本考案の半田付け装置の鏝先5の端部を示した斜視図であり、第1実施形態との相違は、凹凸部52の形状を異ならせたことにある。
図9(a)は、鏝先5の端部に凸部53として円形凸部53aを複数設けて凹凸部を形成しフラックスを充填する隙間を形成したものである。また図9(b)はテーパ状の凸部53bを設けたものである。
図9(c)はヤスリのような細かい凹凸部53cによって凹凸を形成し、また図9(d)は一方向の並列に形成された溝53dによって凹凸を形成し、フラックスをこの隙間に介在させるものである。
(第4実施形態)
本実施形態にかかる半田付け装置の他の例について図面を参照して説明する。図10は本考案の半田付け装置の半田付け状態における鏝先5を示した断面図であり、第1実施形態との相違は、半田片Whを半田孔51の係止部51aによって保持し、この係止部51aで鏝先5から受熱し半田片Whを溶融させるものである。この場合には先に溶融したフラックスWhaが係止部51aから流れて凹部52に流入し、その後半田材料Whbが溶融して半田付けが行われる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案はこの内容に限定されるものではない。また本考案の実施形態は、考案の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
5 鏝先
7 ガス供給部
51 半田孔
52 凹部
53 凸部
A 半田処理装置
A1 半田供給部
Wh 半田片
Bd 配線基板
Ld ランド
Tp 端子

Claims (6)

  1. 加熱可能である上下に伸びた略筒形状の鏝先と、前記鏝先内にフラックス入りの半田片を送る半田片供給部と、前記鏝先の下端部に設けた凹凸部とを備え、前記鏝先を半田付けを行う回路基板に接触させた後に、前記半田片の溶融時に前記凹凸部の凹部に溶融フラックス貯留することを特徴とする半田付け装置。
  2. 前記凹凸部の凹部は、複数の溝部からなることを特徴とする請求項1に記載の半田付け装置。
  3. 前記凹部は、前記鏝先の内孔から放射状に設けられた溝部で構成された請求項2に記載の半田付け装置。
  4. 前記凹部は、前記半田孔周辺に設けられた円形状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の半田付け装置。
  5. 前記凹凸部の凹部は、その深さを0.1〜3mmにしたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の半田付け装置。
  6. 前記半田片の溶融時に、前記筒内に気体を供給するガス供給部を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半田処理装置。

JP2017000175U 2017-01-19 2017-01-19 半田付け装置 Active JP3210899U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000175U JP3210899U (ja) 2017-01-19 2017-01-19 半田付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017000175U JP3210899U (ja) 2017-01-19 2017-01-19 半田付け装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3210899U true JP3210899U (ja) 2017-06-15

Family

ID=59061320

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017000175U Active JP3210899U (ja) 2017-01-19 2017-01-19 半田付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3210899U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115365599A (zh) * 2022-09-13 2022-11-22 无锡昌鼎电子有限公司 免清洗固晶焊接机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115365599A (zh) * 2022-09-13 2022-11-22 无锡昌鼎电子有限公司 免清洗固晶焊接机
CN115365599B (zh) * 2022-09-13 2024-03-29 无锡昌鼎电子有限公司 免清洗固晶焊接机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6004029B1 (ja) 半田処理装置
JP6010837B2 (ja) 半田処理装置
JP3210899U (ja) 半田付け装置
JP5334250B2 (ja) リフローハンダ付け方法および装置
JP6792858B2 (ja) 半田処理装置
WO2018025787A1 (ja) 半田付け装置および半田付け方法
JP2018019029A (ja) 半田処理装置
JP2018094595A (ja) 半田処理装置
JP7382638B2 (ja) 半田付け装置
JP2017051989A (ja) 半田付け装置
JP2018020369A (ja) 半田処理装置
JP2010272605A (ja) リード線等の微小半田付けによる電子機器製造方法とそのための半田鏝
JP2019155461A (ja) 半田付け装置、および半田付け装置用ノズル
JP2016153125A (ja) 半田処理方法及びそれに用いる半田片と半田処理装置
JP6564488B1 (ja) 半田付け装置、および半田付け方法
JP3207595U (ja) 半田処理装置
JP6456538B1 (ja) 半田付け装置、および半田付け装置用ノズル
KR200493817Y1 (ko) 코어 드릴 비트
JP2018186147A (ja) 半田付け製品製造方法、半田付け製品、半田付け方法、および半田付け装置
JP2015166098A (ja) 半田付け装置
JP2022174438A (ja) 半田付け方法および半田付け装置
JP2022153932A (ja) 半田付け方法
JP7103633B2 (ja) 鏝先の状態判定方法
JP7006925B2 (ja) 鏝先の状態判定方法
JP2016059923A (ja) 鏝先及び蓄熱具

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3210899

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250