JP2017152627A - 半田処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】半田付け装置の半田鏝を回動させて電子部品の位置に関わらず適切な半田を行うために、半田付け装置全体を回動させて鏝位置を変更していたので、ロボット装置への負荷が大きく装置も大きくなる。本発明は鏝先の街道をコンパクトな装置で行う実用的な半田処理装置を提供する。【解決手段】略筒状で軸に対して非対称な鏝先と、鏝先を加熱する加熱手段と、鏝先を回動させる鏝駆動装置とを備え、鏝先の角度を変更した後半田付けを行う半田処理装置であり、配線基板上の電子部品の形状にかかわらず半田付けを行うことができる。【選択図】図1

Description

本発明は半田鏝を有する半田処理装置、特にロボット等を使用して自動で半田付けを行う装置に関するものである。
近年、多くの電気機器が電子部品を実装した電子回路を搭載している。電子回路の形成工程においては、ロボット装置によって半田鏝を駆動した半田付けが行われている。例えば、配線基板に形成されたスルーホールに電子部品の端子やワイヤーが挿入され、その先端部分をスルーホールの周囲に形成された配線パターン(ランド)にロボットアームで駆動された半田鏝に半田を供給して半田付けすることで、電子部品やワイヤーの配線基板への実装固定がなされる。
半田付けの工程は、半田鏝の鏝先にて加熱溶融された半田が、配線基板へ供給されることにより実現される。さまざまな形状の電子部品を確実に半田付けするために、鏝先を移動あるいは回動させることが行われている。例えば特許文献1に開示された装置は、ロボットによって半田鏝を回動させて半田付けを行う構成となっている。
特開2013−191675号公報
従来の半田付け装置では半田鏝を回動させるために、半田鏝が固定された取付板をロボットのアームに取り付けて回動を行っていた。半田付けには鏝を加熱するヒーターや半田および半田送り装置などの付属装置が備えられており、これらの付属装置も一体的に回動させる必要がある。
重量の大きい付属装置を駆動するために、ロボットの駆動部は大型の強力なモータが必要になる。またそのモータを駆動するために多関節のロボット自体も強力な駆動部が必要になり、装置全体が大型で高価格になる。また付属装置が回動することによって、電気配線や糸半田が捻れて耐久信頼性が劣る欠点があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、鏝先のみを回動させることにより、構成の簡素化が容易となる半田処理装置の提供を目的とする。
本発明に係る半田処理装置は、軸に対して非対称な鏝先と、この鏝先を加熱する加熱手段と、鏝先と係合して回動する鏝駆動装置とを備え、半田付けの対象物によって鏝先の角度を変更して半田付けを行うものである。
また上記構成としてより具体的には、鏝先を略筒状に形成し、筒内部から半田を供給して半田付けを行うものである。
また、加熱手段を取り付けるヒーターブロックに鏝先を回動自在に取り付け、ヒーターブロックと鏝先との間で摺動して鏝先を回動するするものである。
また、鏝先と一体に設けられた従属回動体を備え、鏝駆動装置から従属回動体を介して鏝先を回動させるものである。
また、鏝駆動装置からベルトを介して鏝先を回動させるものである。
また上記構成としてより具体的には、従属回動体又はベルトは低熱伝達率の材料であり、鏝駆動装置への伝熱を低減させるものである。
また、従属回動体を低放射率の材料で鏝先を覆い鏝先の放熱を低減させるものである。
また本発明の半田処理装置は、半田を供給する半田送り機構と鏝先を加熱する加熱手段とからからなる半田付け装置と、半田付け装置を移動させるロボットとを備え、鏝駆動装置を半田付け装置の外部に設け、ロボットによって半田付け装置を鏝駆動装置の位置に移動し、鏝駆動装置によって鏝先を回動させた後、ロボットにより半田付け装置を移動させ半田付けを行うものである。
本発明に係る半田処理装置によれば、略筒状で軸に対して非対称性の略筒状の鏝先と、この鏝先を加熱するヒーターと、鏝先の外周部と係合して鏝先を回動する鏝駆動装置とを備え、半田付けの対象物によって鏝先の角度を変更して半田付けを行うようにしたので、軽量である鏝先のみを回動すれば良く鏝駆動装置が小型で低価格のものが使用できる。また鏝先の回動によってヒーターの配線や半田線が捩れることがない。
本発明の半田処理装置の実施例1を示す斜視図。 同半田処理装置の断面図。 同半田処理装置の鏝先を示す図。 同半田処理装置を駆動するロボットを示す斜視図。 同半田処理装置の動作を示す断面図。 同半田処理装置の動作を示す断面図。 同半田処理装置の動作を示す断面図。 同半田処理装置の実施例2の鏝先の駆動部を示す斜視図。 同半田処理装置の実施例3の鏝先の駆動部を示す斜視図。 同半田処理装置の実施例4を示す斜視図。 同半田処理装置の実施例5の鏝先を示す断面図。 同半田処理装置の実施例5の鏝先を示す断面図。 同半田処理装置の実施例5の鏝先を示すA−A断面図。
本発明の実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。なお、本発明の内容は当該実施形態に何ら限定されるものではない。また以下の説明で用いる上下左右の方向は、図1に示す通りである。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に係る半田付け装置A(半田処理装置の一形態)の斜視図であり、図2は、図1に示す半田付け装置Aを平面P1(鏝先5の中心軸を含み、上下左右に広がる平面)で切断した場合の断面図である。なお、図1では図の見易さを考慮して、支持部1の一部を切断して表示している。
半田付け装置Aは、上方から糸半田Wを供給し、下部に設けられた半田鏝Saを利用し、半田鏝Saの下方に配置される配線基板Bdと電子部品Epを半田付けする装置である。図1および図2に示すように、半田付け装置Aは支持部1、カッターユニット2、半田切断駆動機構3、半田送り機構6、及び半田鏝Sa、鏝回動機構Diを備えている。
半田付け装置Aは、治具Gjに取り付けられた配線基板BdのランドLdと、配線基板Bdに配置された電子部品Epの端子とに溶融半田を供給し、接続固定を行う。半田付け装置Aは上下左右を含む各方向に移動可能となるよう構成されている。
支持部1は、立設された平板状の壁体11を備えている。カッターユニット2は、半田送り機構6によって送られた糸半田Wを所定長さの半田片に切断するものである。カッターユニット2は、摺動ガイド13に固定されたカッター下刃22と、カッター下刃22の上部に配置され、摺動可能に配置されたカッター上刃21とを備えている。また、カッターユニット2は、半田切断駆動装置の後述する第2アクチュエーター32によって、上下方向(カッター上刃21の摺動方向と交差する方向)に駆動されるプッシャーピン23を備えている(図2参照)。
図2に示すように、カッター上刃21は、半田送り機構6にて送られた糸半田Wが挿入される貫通孔である上刃孔211と、プッシャーピン23が挿入された貫通孔であるピン孔212とを備えている。上刃孔211の下端の辺縁部は切刃状に形成されている。
カッター下刃22は、上刃孔211を貫通した糸半田Wが挿入される貫通孔である下刃孔221を備えている。下刃孔221の上端の辺縁部は切刃状に形成されている。上刃孔211と下刃孔221とは、糸半田Wが挿入されている状態で、糸半田Wと交差する方向にずれることで、互いの切刃によって糸半田Wを半田片に切断する。
上刃孔211とピン孔212とは、カッター上刃21の摺動方向に並んで設けられている。カッター上刃21は、上刃孔211と下刃孔221とが上下に重なる位置と、ピン孔212と下刃孔221とが上下に重なる位置との間を摺動する。
図2に示すように、半田切断駆動装置3は、カッター下刃22に固定されカッター上刃21を摺動させる第1アクチュエーター31と、カッター上刃21に取り付けられ、プッシャーピン23を駆動する第2アクチュエーター32とを備えている。
第1アクチュエーター31は、カッター下刃22に固定されたシリンダー311と、シリンダー311の内部に配置され、供給される空気の圧力で伸縮するピストンロッド312とを備えている。ピストンロッド312の先端部分がカッター上刃21に固定されており、ピストンロッド312の伸縮動作によってカッター上刃21が摺動する。
なお、図2に示す半田付け装置Aでは、第1アクチュエーター31のピストンロッド312がシリンダー311から最も突出したとき、カッター上刃21が図中左端にあり、上刃孔211が下刃孔221と上下に重なるようになっている。また図5に示すように、ピストンロッド312がシリンダー311に収納されたとき、カッター上刃21が図中右端に移動し、ピン孔212が下刃孔221と上下に重なるようになっている。
第2アクチュエーター32は、カッター上刃21に固定されたシリンダー321と、シリンダー321の内部に配置され、空気圧で伸縮するピストンロッド322とを備えている。ピストンロッド322の先端にはプッシャーピン23が固定されている。
第2アクチュエーター32は、ピン孔212と下刃孔221とが上下に重なっている状態のとき、ピストンロッド322を伸長させることで、プッシャーピン23を下刃孔221に挿入し、ピストンロッド322をシリンダー321に収容することでプッシャーピン23を下刃孔221から抜く。カッターユニット2によって切断された半田片が下刃孔221に残っている場合でも、このプッシャーピン23の動作によって、押し出される。
半田送り機構6は、糸半田Wを供給するものであり、糸半田Wを送る一対の送りローラ61と、送りローラ61で送られる糸半田Wをガイドするガイド管62とを備えている。一対の送りローラ61は、支持部1に取り付けられており、糸半田Wを挟むとともに、回動することで糸半田Wを下方に送る。送りローラ61は回転角度(回転数)によって、送り出した糸半田の長さを決定している。
ガイド管62は、弾性変形可能な管体であり、上端は、送りローラ61の糸半田Wが送り出される部分に近接して配置されている。また、ガイド管62の下端はカッター上刃21の摺動に追従して移動するものであり、上刃孔211に連結されている。ガイド管62はカッター上刃21が摺動する範囲で引っ張られたり、突っ張ったりしないように設けられている。
カッター下刃22の下部には、窒素や空気を下刃孔221に送り込むための通気経路(図示せず)が設けられている。また図1および図2に示すように、半田鏝Saは、カッターユニット2の下方に固定されている。半田鏝Saの詳細について以下に説明する。
半田鏝Saは、ヒーターユニット4と、ヒーターユニット4に取り付けられた鏝先5を備えている。図2に示すように、ヒーターユニット4は、通電によって発熱するヒーター41と、ヒーター41を取り付けるためのヒーターブロック42と、ヒーターブロック42を保持するヒーターブロック保持部43とを備えている。
ヒーターブロック42は円筒形状を有しており、外周面には、ヒーター41が巻き付けられている。ヒーターブロック42は、軸方向の下端部に鏝先5をとりつけるための断面円形状の凹部421と、凹部421の底部の中心部から反対側に貫通する半田供給孔422とを備えている。
ヒーターブロック保持部43は、平板状の本体部に形成された貫通孔を備えている。この貫通孔にヒーターブロック42を圧入することで、ヒーターブロック42はヒーターブロック保持部43に保持されている。ヒーターブロック保持部43を支持部1に取り付けることで、半田鏝Saが支持部1に固定される。図2に示すように、カッター下刃22の下刃孔221は、ヒーターブロック42の半田供給孔422に連通している。
鏝先5は、半田に対して非濡れ性の部材であり、上下方向(軸方向)に伸びる円筒形状となっている。鏝先5の中央部分には、軸方向に延びる半田孔51が形成されている。鏝先5は、高い熱伝導率を有する材料、例えば、炭化ケイ素、窒化アルミ等のセラミックやタングステン等の金属によって形成されていることが好ましい。
鏝先5は、半田鏝Saの本体に対して着脱可能であり、装着時には上部がヒーターブロック42の凹部421に挿入して配置され、下端部がヒーターブロック42より下方に突出する。この状態において、鏝先5の半田孔51と半田供給孔421とが連通する。カッターユニット2で切断された糸半田は、下刃孔221から半田供給孔421を介して半田孔51に供給される。
半田鏝Saで半田付けを行う場合、ヒーターブロック42を介してヒーター41の熱が伝達され、その熱で半田孔51に供給された半田片を溶融する。半田付け装置Aによれば、筒形状の鏝先5の先端を、配線基板BdのランドLdに接触させた状態で半田付けを行うことが出来る。これにより、半田やフラックスヒューム等の飛び散りを抑制することが可能である。
半田鏝Saには、鏝先5の温度を検出するように配置された熱電対(図示せず)のような温度検出手段を設けても良い。この温度検出手段による鏝先5の温度の検出結果は、半田片を溶融させて半田付けが可能となるように、ヒーター41による加熱を適切に制御するための情報として利用される。また温度検出手段による鏝先5の温度の検出結果は、クリーニング工程において、ヒーター41による加熱を制御するためにも利用される。
なお、半田鏝Saには、ヒーターブロック42の温度を検出するように配置された別の温度検出手段(図示せず)を備えても良い。この温度検出手段によりヒーター41による加熱をより精度良く制御する用途等に利用される。
鏝回動機構Diはモータ(鏝駆動装置)と歯車から構成されており、鏝先5を回動することができる。鏝先5には歯車B(従属回動体)71がピン72によって固定されており、鏝先5と歯車B71は一体的に回動する。ヒーターブロック固定部43にはモータ73が取り付けられており、このモータ73の回動軸74には歯車A(駆動回動体)75がカシメあるいはネジ等で固定されている。歯車A75と歯車B71は噛み合っており、モータ73の回動は歯車A75から歯車B71を介して、ヒーターブロック42の内側と摺動しながら鏝先5を回動させることができる。
歯車B71と歯車A75はそれぞれ鏝先5よりも熱伝導率の低い材質で構成されており、鏝先5の高熱がモータ73に伝わって、モータ73の温度が上昇して回転性能や耐久性が劣化することを防止している。また、歯車A75の表面は鏝先5よりも熱放射率の低い材料で構成されており、鏝先5からの熱放射による温度低下を防止している。熱放射をさらに低減するために鏝先5の円周方向の大部分を覆っても良い。
図3は鏝先5の取付方法を示したもので、鏝先5は断面を行わず表示している。76はピンであり、鏝先5の外周に設けられた溝5cに係合して回動は自在であるが上下方向には位置を規制している。
また半田付け装置Aには、当該装置が正常に機能するように各種動作を制御する制御機構CS(不図示)が設けられている。制御機構CSは、例えばMPUやCPU等の論理回路を備え、第1アクチュエーター31、第2アクチュエーター32、ヒーター41、ローラ61およびモータ73等を制御する機能を有している。また制御機構CSは、半田付け装置A(半田鏝Saを含む)の移動を制御する機能も有しており、更に、温度検出手段の検出結果を継続的に取得することが可能である。
半田付け工程の際、制御機構CSは、鏝先5の先端が配線基板Bdへ近づくように(或いは接触するように)半田鏝Saを移動させる。その後に制御機構CSは、糸半田Wから半田片が切り出されるようにローラ61と各アクチュエーター(31、32)を制御し、鏝先5の内部に半田片が供給されるようにする。
また制御機構CSは、この半田片が溶融するようにヒーター41による加熱を制御し、
配線基板Bd上において、当該半田片を用いた半田付けが達成されるようにする。なお、この際に制御機構CSは、例えば、鏝先5の温度が約400℃となるようにヒーター41による加熱を制御する。このように半田付け装置Aは、鏝先5の先端が配線基板Bdに接触または近接した状態で溶融処理を行い、溶融した半田を配線基板Bd上へ供給するように形成されている。
図4は半田付け装置Aの位置を制御するロボットRbを示す図であり、制御機構CSにより図のX、Y方向に駆動することで配線基板Bdへ半田付けする場所の位置決めを行い、Z方向に駆動することで配線基板Bdに接触させ半田付けを行う。
次に半田付け動作(基板Bd上の端子Ldを半田付けする動作)について説明する。図2において、半田付け装置Aを図の下方向にロボットなどによって移動させ、半田送り機構6によりあらかじめ設定された長さの糸半田Wが供給される。そして第1アクチュエータ31を駆動してピストンロッド312を介してカッター上刃21を図の右方向に移動させ、図5に示すようにカッター下刃22との間で糸半田Wを切断する。切断された半田片は上刃孔211から下刃孔221へ落下し、さらに第2アクチュエータ32を駆動しプッシャピン23が下方向に押し出すので確実に半田供給孔422へ移動する。半田片は半田供給孔422から鏝先5の半田供給孔51へと案内され、さらに落下して図6に示すように部品基板Bd上に達する。
図6において、鏝先5はヒーターユニット4により半田の溶融温度以上に加熱されているので、落下した半田片Wtは溶融し、溶融半田が流れ出て、配線基板Bdの電子部品Epの図の右側に位置するのランドLdrに流れ込み半田付けが行われる。このとき鏝先5の先端は切り欠き部5aを有しており、電子部品Epに当接することなく先端部5bがランドLdrに接して加熱するとともに、半田を溶融して半田付けを行う。
次に半田付け装置Aまたは配線基板Bdのいずれかを移動させて他の半田付けを行う場合について説明する。図7に示すように、モータ73を回動させて、歯車A75・歯車B71を介して鏝先5をヒーターブロック42との間で摺動させて180度回動させる。しかる後、前述のように半田付け装置Aを下方向に移動させて半田片を溶融させて電子部品Epに接触せずに電子部品EPの右側のランドLdlの半田付けを行う。
鏝先5のみを回動しており、ヒーター41は回動していないのでヒーター41の配線は捻られることがなく、耐久性に問題を生じない。また、半田は鏝先の中央から供給されているので、鏝先5を回転しても半田の供給状態を変更する必要がない。
本実施例では、鏝先の回転角度を180度変更する例を示したが、電子部品Epの配置や形状によってさまざまな角度に変更することが必要となる。鏝先5の角度調節は、モータ73の回転数や回転角度によって180度以外に任意の角度で行うことができる。モータ73はステッピングモータを使用することで信号数に応じた角度に調節することができ、また角度の検出用のエンコーダを歯車A75や歯車B71に設けても良い。
[実施例2]
図8は本発明の実施例2を示した図であり、鏝回動機構としてモータ73(鏝駆動装置)側と鏝先5側に歯付きのプーリ77と78を設け、歯付きのベルト79を介して回動するものである。モータ73の回転を鏝先に確実に伝達するとともに、、ベルト79を樹脂などの熱伝導の低い材質で製作することにより、高温である鏝先5の熱をモータ73側に伝熱させないようにすることができる。
[実施例3]
図9は本発明の実施例3を示した図であり、流体圧力を駆動源とするシリンダー80によって歯付きのラック81を直線移動させて歯付きのピニオン82と係合して鏝先5を回動させる。鏝駆動装置としてシリンダーを用いることにより耐熱性や耐久性を高めることができる。
[実施例4]
図10は本発明の実施例4を示したもので、鏝先5の回動を半田付け装置Aの外部から駆動する外部鏝回動機構Doで行わせるものである。図10は爪83を有するチャック84をギヤモータ(鏝駆動装置)85上に設けて、弾力性を有する爪83で鏝先5を把持してギヤモータ85を回動させ、外部から鏝先5を操作するものである。外部鏝回動機構Doを半田付け装置Aと別に設けることにより、半田鏝Sa部分の設計の汎用化ができる。
[実施例5]
図11と図12および図13(A−A断面図)は本発明の実施例5に関するもので、鏝先5の固定方法を示したもので鏝先5は断面を行わずに表示している。
図11は鏝先5の溝5cにピン76をばね88で押しつけている。このばね88の荷重は、鏝先5がヒーターブロック42内で容易に回動せず、所定以上の強い力では回動するような押しつけ力となるように設定してある。
また溝5cには図12に示すような凹部5caが複数設けられており、ピン76が凹部に係合することにより、あらかじめ定められた所定の角度で位置決めが容易に行われる。この位置決めによって、鏝先5の回動角度を検出するセンサを不要とすることもできる。
ヒーターブロック42と鏝先5との径方向の隙間は、回動が滑らかに行われるとともに、ヒーターブロック42の熱が効率よく伝達されるために、0.3mm以下好ましくは0.1mm以下にする。また回動の滑らかさと良好な熱伝達を得るために、潤滑剤を充填しても良い。また、鏝先の温度変化に対しても安定した隙間を確保するために、ヒータブロック42と鏝先5とは熱膨張計数が小さくかつ同程度の材料を使用することが好ましい。
また、モータ73は回転方向が可逆可能なものを示したが、回転方向が一方向のみの廉価なものを使用しても良い。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこの内容に限定されるものではない。また本発明の実施形態は、発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の改変を加えることが可能である。
本発明は、例えば自動的に半田付けを行う半田処理装置等に利用可能である。
3 半田切断駆動装置
41 ヒーター(加熱手段)
42 ヒーターブロック
5 鏝先
6 半田送り機構
71 歯車B(従属回動体)
73 モータ(鏝駆動装置)
75 歯車A(駆動回動体)
79 ベルト
86 アーム
A 半田付け装置
Di 鏝回動機構
Do 外部鏝回動機構
Rb ロボット
Sa 半田鏝
W 糸半田

Claims (8)

  1. 軸に対して非対称性な鏝先と、前記鏝先を加熱する加熱手段と、前記鏝先と係合して前記鏝先を回動する鏝駆動装置とを備え、前記鏝先の角度を変更した後半田付けを行うことを特徴とする半田処理装置。
  2. 前記鏝先を略筒状に形成し、前記筒内部から半田を供給することを特徴とする請求項1に記載の半田処理装置。
  3. 前記加熱手段を取り付けるヒーターブロックを備え、前記ヒーターブロックに前記鏝先を回動自在に取り付け、前記ヒーターブロックと前記鏝先との間で摺動して回動することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半田処理装置。
  4. 前記鏝先と一体に設けられた従属回動体を備え、前記鏝駆動装置から前記従属回動体を介して前記鏝先を回動させることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の半田処理装置。
  5. 前記鏝駆動装置からベルトを介して前記鏝先を回動させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半田処理装置。
  6. 前記従属回動体又は前記ベルトは前記鏝先よりも熱伝導率の低い材料であることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の半田処理装置。
  7. 前記従属回動は前記鏝先よりも放射率の低い材料であることを特徴とする請求項4に記載の半田処理装置。
  8. 半田を供給する半田送り機構と前記鏝先を加熱する加熱手段とからなる半田付け装置と、前記半田付け装置を移動させるロボットとを備え、前記鏝駆動装置を前記半田付け装置の外部に設け、前記ロボットによって前記半田付け装置を前記鏝駆動装置の位置に移動した後、前記鏝駆動装置によって前記鏝先を回動させることを特徴とする請求の範囲1に記載の半田処理装置。

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