JP6875565B2 - 移動式クレーンおよび移動式クレーンの組立方法 - Google Patents

移動式クレーンおよび移動式クレーンの組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動式クレーンおよび移動式クレーンの分解方法に関する。
移動式クレーンを輸送する場合、輸送の制約上、上部旋回体とブームとに分解されて輸送されることがある。この場合には、上部旋回体とブームとがそれぞれ作業現場に搬入された後、ブームが再び上部旋回体に取り付けられる。
上部旋回体にブームを取り付ける方法として、補助クレーンでブームを吊り上げて組付ける方法があるが、この方法では、補助クレーンを配置するため、旋回フレームとブームとの分解組立時に広い占有スペースを必要とされる。
そこで、補助クレーンを用いずに、上部旋回体にブームを取り付ける下記の方法が知られている。
トレーラ等のブーム輸送用架台に多段式ブームを搭載する。ブーム輸送用架台には、多段式ブームの高さを調整するブームスライド部が設けられている。多段式ブームにブーム伸縮用の油圧を供給し、ブームを伸長することにより多段式ブームのベースブームを上部旋回体側に近付ける。ブーム輸送用架台の旋回およびブームスライド部の調整により上部旋回体のブーム取付部と多段式ブームのベースブームとの、上下、左右、高さの位置合わせを行う。そして、上部旋回体のブーム取付部と多段式ブームのベースブームの基端側とを、多段式ブームが上部旋回体に対して起伏可能となるように組付ける(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−221703号公報
特許文献1に記載された方法では、多段式ブームのベースブームを伸長する前に、ベースブームの中心軸を、上部旋回体に設定されたベースブーム取付部の中心軸上に位置決めすることが難しく、途中で、他の部材と干渉する可能性が非常に高い。このため、ベースブームの伸張を何度もやり直す必要があり、作業能率が低いものであった。
本発明の一態様によると、移動式クレーンは、ブーム取付部と、前記ブーム取付部に、ブーム基端部が起伏可能に取付けられる多段式ブームとを有する上部旋回体を備え、さらに、前記上部旋回体は、ブーム輸送用架台に載置された前記多段式ブームの前記ブーム基端部と、前記上部旋回体の前記ブーム取付部とが前後方向に所定の間隔だけ離間した状態で、前記ブーム取付部に対する前記ブーム基端部の左右方向の位置が予め定められた位置となるように、前記上部旋回体と前記ブーム輸送用架台とを位置合わせするための位置合わせ部を備える。
本発明によれば、上部旋回体のブームシリンダ取付部と、ブーム輸送用架台に搭載された多段式ブームのブーム基端部との位置合わせが正確となり、作業能率を向上することができる。
本発明の一実施の形態を示す移動式クレーンの側面図である。 図1における多段式ブームが取り外された移動式クレーンの側面図である。 ベースブームの基端近傍を示す図であり、(a)はベースブームを基端側から観た図、(b)はベースブームの基端部近傍を側方から観た図である。 ブームヘッド保持構造およびその近傍の側面図である。 ブームスライド構造およびその近傍の断面図である。 (a)はブーム支持台の斜視図、(b)は、(a)のVIb−VIb線断面図である。 ガイドバーを出没する構造を示すためのブーム支持台の断面図であり、(a)はガイドバーが収納された状態を示し、(b)はガイドバーを引き出した状態を示す。 上部旋回体を前方から観た平面図である。 (a)は、上部旋回体に設けられた第1、第2の位置決め部近傍の斜視図であり、(b)、(c)は、それぞれ、第1、第2の位置決め部を正面から観た図である。 (a)、(b)は、第1、第2の位置決め部の変形例を示す図である。 多段式ブームに設けられたレーザ光源と、上部旋回体との位置関係を示す側面図である。 図11を上方から観た図である。 多段式ブームをクレーン本体に組付ける初期の工程を示す側面図である。 図13の次の工程を示す側面図である。 図14の次の工程を示す側面図である。 図15の次の工程を示す側面図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る移動式クレーンおよび移動式クレーン分解方法の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態を示す移動式クレーンの側面図であり、図2は、図1における多段式ブームが取り外された移動式クレーンの側面図である。
移動式クレーン10は、クレーン本体11と、クレーン本体11に対して上下方向に回動可能、換言すれば、起伏可能に取り付けられる多段式ブーム4とを備えている。
なお、以下の説明において、前後方向、上下方向および左右方向(図3等参照)は、図示の通りとする。
クレーン本体11は、下部走行体1と、旋回輪21を介して下部走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体3とを備えている。上部旋回体3は、旋回フレーム3aを備えている。旋回フレーム3aには、フロントドラム5およびリヤドラム6が搭載されている。クレーン本体11の左方側には、運転室82と建屋カバー83とが配置されている。また、クレーン本体11の右方側には建屋カバー84(図8参照)が配置されている。
下部走行体1は、ジャッキアップ22(図11等参照)と、ジャッキアップ22の左右両側に連結されたサイドフレーム23とを有する。サイドフレーム23には、クローラベルト1aが装着されている。
旋回フレーム3aの一部を構成するメインフレーム3bには、多段式ブーム4を回動可能に軸支するブーム取付部31が設けられている。ブーム取付部31には、ブームピン81(図1参照)を挿入するためのブームピン挿入孔31a(図2参照)が設けられている。ブームピン81は、多段式ブーム4をメインフレーム3bのブーム取付部31で回動可能に軸支するための軸状部材である。また、メインフレーム3bには、多段式ブーム4を起伏するための起伏ブームシリンダ7が取り付けられている。
多段式ブーム4(以下、単に「ブーム」ともいう)は、伸縮可能なテレスコピックブームであり、基端側、換言すれば、後方端部側のベースブーム41および基端側のベースブーム41に対して伸縮可能な先端側のブームである内筒45の少なくとも2段の多段式ブームである。すなわち、ブーム4は、多段式ブームの基端側のブームであって最も外側に位置する外筒である基端側のベースブーム41と、ベースブーム41の内周側に長さ方向に伸縮可能に収容された複数段の内筒45とを有する。ベースブーム41の基端には、ブームピン81を挿入するためのブームピン挿入孔41a(図3(b)参照)が設けられている。ブーム取付部31のブームピン挿入孔31aおよびベースブーム41のブームピン挿入孔41aにブームピン81が挿入されると、上述したように、ブーム4が上部旋回体3に回動可能、すなわち、起伏可能に軸支される。
ベースブーム41の下面側には、起伏ブームシリンダ7のシリンダロッドの先端部72(図2参照)が取り付けられるシリンダロッド取付部42(図1参照)が設けられている。シリンダロッド取付部42には、シリンダピン86を挿入するためのピン挿入孔42a(図11等参照)が設けられている。
起伏ブームシリンダ7のシリンダロッドの先端部72には、シリンダピン86を挿入するためのシリンダピン挿入孔72a(図2参照)が設けられている。シリンダピン86は、シリンダロッド取付部42と起伏ブームシリンダ7のシリンダロッドとを接続するための軸状部材であり、上述したように、ロッド挿入孔およびシリンダピン挿入孔72aに挿入される。
複数段の内筒45のうち、最も先端側に位置する内筒45にはブームヘッド46が設けられている。ブームヘッド46には、不図示の巻き上げロープが巻掛けられるシーブ47、48が設けられている。シーブ47の前方にはショートジブ49が取付けられている。シーブ47、48は、それぞれ、ブームヘッド46に取付けられる軸に回動可能に軸支されている。
図3は、ベースブームの基端近傍を示す図であり、図3(a)はベースブームを基端側から観た図、図3(b)はベースブームの基端部近傍を側方から観た図である。
図3に示すように、ベースブーム41は、前面411、および前面411と直交する側面412とを有しており、略矩形形状の断面形状を呈する。また、ブーム4には、最も基端側に位置する内筒45をベースブーム41に対して伸縮させるための油圧シリンダ60や、隣接する内筒45同士を互いに伸縮させるための不図示の油圧シリンダが設けられている。これらの各油圧シリンダには、ブーム4を伸縮するためにクレーン本体11から不図示の油圧ホースを介して圧油が供給される。そのため、ベースブーム41の基端近傍には、油圧ホースの接続部61が設けられている。
また、本実施の形態のブーム4では、後述するように、クレーン本体11とブーム4との分解時、および組立て時にベースブーム41を伸縮させる。その際、クレーン本体11から図3において不図示の分解組立専用の油圧ホースを介して圧油が油圧シリンダ60に供給される。そのため、ベースブーム41の基端近傍には、上述した接続部61とは異なる、上述した分解組立専用の油圧ホースを接続する接続部62が設けられている。接続部62は、油圧シリンダ60を伸長させるための圧油を供給する接続部62aと、油圧シリンダ60を縮退させるための圧油を供給する接続部62bとを有する。
このように構成される移動式クレーン10では、輸送上の重量や長さ等の制約から、クレーン本体11とブーム4とに分解されて、それぞれ別々に輸送され、作業現場で再び組み立てられる。
図4は、ブームヘッド保持構造およびその近傍の側面図である。
ブーム4をクレーン本体11に組付ける際、後述するように、ブーム4は、ブーム輸送用架台201(図11等参照)上に載置される。このとき、ブーム4の最先端の内筒45に設けられたブームヘッド46は、ブームヘッド保持構造110により保持される。ブームヘッド保持構造110は、支持部材111および支持用ブラケット112により構成される。シーブ47は、図示はしないが、シーブ47を軸支する軸部材113の長手方向に沿って複数個、配置されている。軸部材113の先端は、ブームヘッド46の左右から突出している。支持部材111は、ブームヘッド46の左右に一対配置されている。支持部材111には、軸部材113が嵌合する凹部が設けられている。ブームヘッド46は、軸部材113のブームヘッド46の左右の突出部を支持部材111の凹部に嵌合し支持用ブラケット112で上から挟むことにより、支持部材111により保持される。
図5は、ブームスライド構造およびその近傍の断面図である。
ブームスライド構造220は、下フレーム221と、上フレーム222と、スライドローラ223とを備えている。ブームスライド構造220は、ブーム支持台210上に搭載されている。ブーム支持台210は、車輪202を有する、例えば、トレーラのようなブーム輸送用架台201上に搭載されている。
スライドローラ223上にはベースブーム41が載置される。ベースブーム41は、後述するように、圧油により伸張するが、その際、スライドローラ223を転動させながら、スライドローラ上を移動する。ベースブーム41の下面には、左右方向の中央部から、各側面に向かって斜め上方に傾斜する傾斜面が設けられている。スライドローラ223は、外周面がベースブーム41の傾斜面と平行になるように、上フレーム222に取付けられている。下フレーム221と、上フレーム222と、スライドローラ223とは、左右に一対として、対称に配置されている。この対称面は、ベースブーム41の左右方向の中心面と同一の位置となっている。ブームスライド構造220は、図6(a)に図示されるように、前後方向に沿って、複数個、配置されている。
図6(a)はブーム支持台の斜視図であり、図6(b)は、図6(a)のVIb−VIb線断面図である。図7は、ガイドバーを出没する構造を示すためのブーム支持台の断面図であり、図7(a)はガイドバーが収納された状態を示し、図7(b)はガイドバーを引き出した状態を示す。
ブーム支持台210には、前後方向に延在するガイドバー231が、出没可能に収容されている。ガイドバー231は、左右方向に一対設けられている。一対のガイドバー231は、左右方向に中心面に対して対称に配置されている。図5に図示されるように、一対のガイドバー231の対称面は、ベースブーム41およびブームスライド構造220の対称面と同一の位置となっている。
図7(a)、(b)に図示されるように、ガイドバー231の前方側の一端には鍔232が設けられている。ブーム支持台210には、ガイドバー231の鍔232を挿通する貫通孔233aが設けられた複数(実施形態では4つ)の内壁233が形成されている。後方側の2つの内壁233には、それぞれ、ガイドバー231の外径より大きく、鍔232の外径より小さい貫通孔を有するストッパ234が取付けられている。ストッパ234は、ナイロン等の樹脂により形成することができる。また、ストッパ234は、内壁233の貫通孔233aに嵌合する円筒部を有するブッシュとすることができる。内壁233の貫通孔233a雌ねじを設け、ストッパ234に雄ねじを設けて、ストッパ234を内壁233にねじ込むようにしてもよい。ガイドバー231は、前方の2つの内壁233の貫通孔233aおよび2つのストッパ234の貫通孔をガイド孔として摺動させて、一部分をブーム支持台210から引き出すことが可能となっている。ガイドバー231は、鍔232が、後方側から2つめのストッパ234に当接した位置で後方への移動が規制される。
図8は、上部旋回体を前方から観た平面図であり、図9(a)は、上部旋回体に設けられた第1、第2の位置決め部近傍の斜視図であり、図9(b)、図9(c)は、それぞれ、第1、第2の位置決め部を正面から観た図である。
また、図11は、多段式ブームに設けられたレーザ光源と、上部旋回体との位置関係を示す側面図であり、図12は、図11を上方から観た図である。
クレーン本体11の左右方向における運転室82と建屋カバー84との間には、前フレーム51および側部フレーム52が配置されている。前フレーム51および側部フレーム52には、第1、第2の位置決め部171、172が設けられている。第1の位置決め部171は、図9(a)に図示されるように、前フレーム51に設けられた銘板171aと、側部フレーム52に設けられた銘板171bにより構成される。図9(b)に図示されるように、銘板171aには、縦線131aが印されている。図9(c)に図示されるように、銘板171bには、横線131bが印されている。横線131bの後方側の端部には、エンド線131cが印されている。第2の位置決め部172も同様であり、前フレーム51に設けられた銘板172aと、側部フレーム52に設けられた銘板172b(図示せず)を有する。銘板172aには、縦線132aが印されている。不図示の銘板172bには、横線132b(図示せず)およびエンド線132c(図示せず)が印されている。
左方のガイドバー231の端部を銘板171bのエンド線131cに位置合わせし、ガイドバー231の左右方向の中心線を銘板171aの縦線131aに、ガイドバー231の上下方向の中心線を銘板171bの横線131bに位置合わせする。また、右方のガイドバー231の端部を、図示はしないが、銘板172bのエンド線132cに位置合わせし、ガイドバー231の左右方向の中心線を銘板172aの縦線132a(図示せず)に、ガイドバー231の上下方向の中心線を銘板172bの横線132bに位置合わせする。このようにすると、クレーン本体11とブーム4との高さ、左右、前後方向の位置が合う。
図8に図示されるように、クレーン本体11の後部側、前後方向におけるブーム取付部31付近には後フレーム53が配置されている。後フレーム53には、第3の位置決め部173が設けられている。第3の位置決め部173は、例えば、二重丸により印されている。二重丸の左右方向の中心は、クレーン本体11に組付けられるブーム4、換言すれば、ベースブーム41の左右方向の中心軸と同軸上に位置している。二重丸の上下方向の中心は、後述する、レーザ光源240(図11参照)の高さと同一の位置である。
図11に図示されるように、ブーム4の基端側の下方には、レーザ光源240が取付けられている。レーザ光源240は、赤色等の目視可能なレーザビームを出力する。レーザビームの径は、第3の位置決め部173の二重丸の径とほぼ同一である。レーザ光源240から出力されるレーザビームの方向は、左右方向においては、ベースブーム41の取付部の左右方向の中心軸と一致している。また、その上下方向は、水平方向である。従って、ブーム4を水平に倒伏した状態では、レーザビームの上下方向はベースブーム41の上下方向の中心軸と平行である。
図12に図示されるように、各ガイドバー231の左右方向および上下方向の中心軸を、それぞれ、第1、第2の位置決め部171、172の縦線131a、132aおよび横線131b、132bに位置合わせした状態で、レーザ光源240から出力されるレーザビームを第3の位置決め部173に位置合わせをする。これにより、クレーン本体11とベースブーム41の左右の傾きのずれが無くなる。従って、ベースブーム41を伸長させていけば、ベースブーム41の基端側の部分は、クレーン本体11のブーム取付部31に真直ぐに向かっていき、クレーン本体11の他の部分に干渉することはない。
なお、第3の位置決め部173の形状は、例えば、十字型等、二重丸以外のパターンを採用することができる。
また、第1、第2の位置決め部171、172も他のパターンを用いることができる。
図10(a)、(b)は、第1、第2の位置決め部の変形例を示す図である。
図10(a)、(b)に示されるように、前フレーム51には、二重丸パターン271aを有する位置決め部271が設けられている。また、側部フレーム52には、銘板271bが設けられている。銘板271bの上下方向の中心線は、二重丸パターン271aの上下方向の中心線の位置に一致している。銘板271bには、エンド線271cが印されている。
ガイドバー231の端面を、エンド線271cに位置合わせをし、ガイドバー231の上下方向の中心軸を二重丸パターン271aの上下方向の中心に位置合わせをする。また、ガイドバー231の左右方向の中心軸を二重丸パターン271aの左右方向の中心線に位置合わせをする。このようにしても、図9に示す場合と同様な位置合わせを行うことができる。
図13〜16を参照して、移動式クレーンの組立方法の一実施の形態を説明する。
トレーラ等のブーム輸送用架台201上に、ブーム4が搭載されている。ブーム4のブームヘッド46は、ブーム輸送用架台201上に搭載されたブームヘッド保持構造110により保持されている。また、ブーム4のベースブーム41の基端側は、ブーム輸送用架台201上に搭載されたブーム支持台210に設けられた複数のブームスライド構造220により支持されている。この状態で、ブーム輸送用架台201を、後方に走行し、クレーン本体11に接近させる。クレーン本体11は、ジャッキアップ22により固定されている。ジャッキアップ22は、図12に図示されるように、4つのジャッキ22aを備えており、ジャッキ22aの昇降操作により、上下方向、すなわち高さ位置の調整が可能となっている。この状態を図13に図示する。本一実施の形態における移動式クレーンの組立方法では、補助クレーンを使用しないため、組立に要する作業領域は、図12の点線Rで示すように、狭い面積とすることができる。
なお、図11、12に図示されるように、クレーン本体11とブーム輸送用架台201とは、クレーン本体11のブーム4取付部の中心軸と、ブーム輸送用架台201に搭載されたブーム4の中心軸とを、上下方向および左右方向において一致させて組付ける。このため、ブーム輸送用架台201は、ブーム4の中心軸がクレーン本体11のブーム4の組付け部の中心軸とがほぼ一致する方向からクレーン本体11に向けて移動する。
図14に図示されるように、ブーム支持台210内に収容されている一対のガイドバー231をクレーン本体11側に向けて引き出す。図7(b)に図示されるように、一対のガイドバー231は、鍔232が後方側の内壁233に取付けられたストッパ234に当接するまで引き出すことにより、予め設定した所定の長さとなる。これにより、クレーン本体11のブーム取付部31とブーム4の基端部との前後方向の間隔は、所定の長さに設定される。
図15に図示されるように、ブーム輸送用架台201をクレーン本体11側に移動する。
ブーム輸送用架台201は、ガイドバー231の後端面が、第1、第2の位置決め部171、172のエンド線131c、132c(図示せず)に一致するように行う。この位置合わせは、作業員の目視により行う。
なお、クレーン本体11のブーム取付部31とブーム4の基端部との前後方向の位置決めは、ブーム支持台210の各ガイドバー231の後端面が、前フレーム51に当接した位置で為されるようにしてもよい。
そして、ジャッキアップ22の4つのジャッキ22aを昇降操作すると共に、クレーン本体11を旋回駆動して、各ガイドバー231の左右方向および上下方向の中心軸を、第1、第2の位置決め部171、172の縦線131a、132aおよび横線131b、132bに位置合わせをする。この位置合わせは、作業員の目視により行う。
さらに、ブーム4の基端部の端部下面に設けられているレーザ光源240からレーザビームを出力して、その投射パターンが第3の位置決め部173に一致するように、ジャッキアップ22のジャッキ22aを操作し、かつ、クレーン本体11を旋回駆動する。この位置合わせも、作業員の目視により行う。
そして、一対のガイドバー231と第1、第2の位置決め部171、172との位置合わせ、およびレーザビームと第3の位置決め部173との位置合わせが完了したら、ベースブーム41をクレーン本体11のブーム取付部31に向けて伸張する。ベースブーム41の伸張は、分解組立専用の油圧ホースをベースブーム41の基端近傍に設けられた接続部62a、62bに接続して行う。クレーン本体11の油圧ホースを、直接、接続部61に接続するようにしてもよい。
ベースブーム41を伸長すると、図16に図示するように、ベースブーム41のブームピン挿入孔41aが、ブーム取付部31のブームピン挿入孔31aに位置合わせされる。従って、この状態で、ブームピン81(図1参照)を挿入する。ベースブーム41を伸長しただけでは、ベースブーム41のブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aとの位置が正確に合っていない場合には、ジャッキアップ22のジャッキ22aにより位置を微調整してブームピン81をブームピン挿入孔41aとブーム取付部31のブームピン挿入孔31aに挿入する。
この後、シリンダロッド取付部42のピン挿入孔42aと、起伏ブームシリンダ7のシリンダロッド先端のシリンダピン挿入孔72aとを位置合わせをして、シリンダピン86を挿入する(図1参照)。
さらに、ブームヘッド保持構造110の支持用ブラケット112を、支持部材111から取外す。これにより、クレーン本体11へのブーム4の取付けが完了する。
クレーン本体11からブーム4を取外すには、上述した、クレーン本体11へのブーム4に組立方法と逆手順より行うことができる。このため、クレーン本体11からブーム4を取外す方法の手順の説明は省略する。
上記一実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(1)クレーン本体11の前面に設けられた第1、第2の位置決め部171、172とブーム輸送用架台201の後方に設けられた一対のガイドバー231とを、高さ、左右、前後方向の位置を合わせる第1の位置決め工程と、クレーン本体11と多段式ブーム4の左右の傾きを合わせる第2の位置決め工程とを含んでいる。このため、ベースブーム41を伸長する前に、クレーン本体11のブーム取付部と、ブーム輸送用架台201に搭載されたブーム4との高さ、左右、前後を正確に位置決めすることができる。これにより、ベースブーム41をブーム取付部31まで伸長する際、ベースブーム41の基端部がクレーン本体11の他の部位に干渉する確率を低減することができる。この結果、ベースブーム41の伸張を繰り返して、ベースブーム41をブーム取付部31まで伸長する従来の組立方法に比し、作業能率を向上することができる。
(2)レーザビームと第3の位置決め部173との位置合わせは、第1、第2の位置決め部171、172とガイドバー231との位置合わせよりも、ブーム取付部31に近い位置で行う。このため、位置合わせの精度が向上する。
(3)第3の位置決め部173への位置合わせは、レーザビームを用いて行う。第3の位置決め部173との位置合わせを、第1、第2の位置決め部171、172との位置合わせと同様に、ガイドバー231により行うと、ガイドバー231の引出す長さが長くなり、格納場所や保持構造等、ブーム輸送用架台201の構造が複雑になりその結果、作業能率が低下することになる。つまり、位置合わせ部材間の距離が長い場合の位置合わせをレーザビームにより行うので、作業時間をより短縮化することができる。
なお、上記一実施の形態では、第3の位置決め部173への位置合わせは、レーザビームを用いて行う方法として例示した。しかし、この方法に替えて、上方から投射した射影において、ブーム輸送用架台201に搭載されたブーム4の中心軸と、クレーン本体11に設けられた起伏ブームシリンダ7の中心軸とが一致するように位置合わせする方法とすることができる。
上記一実施の形態では、ジャッキアップ22にサイドフレーム23やクローラベルト1aを装着しない状態のクレーン本体11に、ブーム4を組立てる方法として例示した。しかし、ジャッキアップ22にサイドフレーム23やクローラベルト1aを装着したクレーン本体11にブーム4を組立てるようにしてもよい。
本発明は上記一実施の形態および変形例に示した内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
3 上部旋回体
4 多段式ブーム
7 起伏ブームシリンダ
10 移動式クレーン
31 ブーム取付部
171 第1の位置決め部
172 第2の位置決め部
173 第3の位置決め部
201 ブーム輸送用架台
231 ガイドバー(位置決め部材)
240 レーザ光源
271 位置決め部

Claims (3)

  1. ブーム取付部と、前記ブーム取付部に、ブーム基端部が起伏可能に取付けられる多段式ブームとを有する上部旋回体を備え、
    さらに、前記上部旋回体は、ブーム輸送用架台に載置された前記多段式ブームの前記ブーム基端部と、前記上部旋回体の前記ブーム取付部とが前後方向に所定の間隔だけ離間した状態で、前記ブーム取付部に対する前記ブーム基端部の左右方向の位置が予め定められた位置となるように、前記上部旋回体と前記ブーム輸送用架台とを位置合わせするための位置合わせ部を備える、移動式クレーン。
  2. 請求項1に記載の移動式クレーンにおいて、
    前記位置合わせ部は、前記多段式ブーム側から前記上部旋回体に向けて引き出されるガイド部材に対面して、前記ガイド部材の先端の左右方向の位置を示す印であることを特徴とする移動式クレーン。
  3. 請求項1または2に記載の移動式クレーンにおいて、
    前記上部旋回体は、
    前記多段式ブームの延設方向と交差する向きに立設され、前記位置合わせ部を有する前フレームと、
    前記前フレームの左右において、前記前フレームと交差する向きに立設された左右一対の側部フレームとを有し、
    前記予め定められた位置とは、前記左右一対の側部フレームの間の位置であることを特徴とする移動式クレーン。
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