JP6498640B2 - 作業台及び車両 - Google Patents
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Description
上記のようにして、作業台上に複数階を有する架台を設けることにより、高さが異なる作業対象に作業ができるようにしている。
また、前記階段形成機構は、前記分割床部材を階段状に配置した階段状態と、前記分割床部材の高さの差がない水平状に配置した水平状態との間を遷移自在とするものが好ましい。
また、前記階段形成機構は、上部リンクと、下部リンクと、前記上部リンクと前記下部リンクとの間を連結して、鉛直方向に延びる連結リンクとを、それぞれ有する第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構を含み、第1四節平行リンク機構と第2四節平行リンク機構の機構間方向における相互に対向した連結リンク間に、前記分割床部材が配置され、第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構の連結リンクのうち、機構間方向間において対向する一対の連結リンクを前記支持部としていることが好ましい。
また、前記対をなす副階段形成機構は、副上部リンク、副下部リンク、前記副上部リンクと前記副下部リンクとの間を連結して、鉛直方向に延びる副連結リンクとにより、四節平行リンクをなし、前記副連結リンクの間に各分割床部材が一体に連結され、前記第1四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち他方の副階段形成機構との間には、前記主階段形成機構の作動の際、前記上部リンクと前記副上部リンク、並びに前記下部リンクと副下部リンクのそれぞれの長さ方向が、作動している際に常時同一の方向を向くように両者を一体に連結する第1連結部がそれぞれ設けられていることが好ましい。
上記成によれば、作業対象の面形状が変化している箇所が、車両が移動できる方向に連続している場合、作業台を移動させて対応することができる。
図1〜図12を参照して、第1実施形態を説明する。
図1に示すように車両としての高所作業車10は、トラック車両をベースとして構成された車体12に運転キャブ13および前輪14、及び後輪15を有していて、図示しないエンジンにより後輪15を駆動して走行可能である。車体12上には旋回台16が配設されている。旋回台16は、図示しない旋回モータにより駆動されて水平旋回自在となっている。また、旋回台16には、起伏シリンダ17により起伏自在となったブーム18が設けられている。ブーム18は、旋回台16に軸支された基端ブーム18a内に中間ブーム18bおよび先端ブーム18cを入れ子式に組み合わされて構成され、図示しない内蔵の伸縮シリンダにより伸縮自在である。起伏シリンダ17、及びブーム18とにより昇降装置が設けられている。
図1に示すように、車体12の前後左右の四カ所にアウトリガジャッキ22が設けられている。各アウトリガジャッキ22は、アウターボックス23と、アウターボックス23内に収納されて内蔵のジャッキシリンダ(図示せず)により下方に伸縮自在となったインナーボックス24を備えている。
次に、作業台30の詳細を説明する。
図1、図2、図3及び図4に示すように、作業台30は、階段形成機構40、階段形成機構40に設けられて、並列状に、すなわち平行に配置された複数の分割床部材32を支持する複数個の副階段形成機構70と、前記階段形成機構40を支持する支持部90と、前記階段形成機構40を駆動する駆動部としての前記伸縮シリンダ21を有する。
第1四節平行リンク機構50は、上から順に、互いに平行に配置された上部リンク51、中間リンク52及び下部リンク53と、上部リンク51、中間リンク52及び下部リンク53の両端をそれぞれ連結する連結リンク54、55、及び上部リンク51、中間リンク52及び下部リンク53の長手方向の中央部間を連結する支持リンク56を有する。また、連結リンク54、55、支持リンク56は鉛直方向に延びている。
上部リンク51、61と、連結リンク54、55、支持リンク56、66を回転自在に連結する軸をa軸とする。中間リンク52、62と、連結リンク54、55、支持リンク56、66を回転自在に連結する軸をb軸とする。また、下部リンク53、63と、連結リンク54、55、支持リンク56、66を回転自在に連結する軸をc軸とする。
図2に示すように、連結孔51a、61aは、上部リンク51、61が、副階段形成機構70の副上部リンク71と平行になったときに、副上部リンク71の挿入孔71aと軸心が合致するように配置され、この状態で、連結孔51a、61aに挿通した連結ピン78が挿入孔71aに対して着脱自在に挿入可能となっている(図5参照)。なお、連結ピン78と挿入孔71aを、それぞれボルトと該ボルトが取外し可能なネジ孔に代えてもよい。
上記のように構成された実施形態の作用を説明する。
図1、図3、図4では、伸縮シリンダ21のロッド21aが縮退されて、作業床31を水平状態としている。
図3に示す作業床31が水平状態のときに、作業員は、連結リンク54、64と各副階段形成機構70の副下部リンク73とを、連結孔54a、55a、56aに挿通し、挿入孔73bに対して螺合した連結ピン77にて連結する。これにより、第1四節平行リンク機構50と第1四節平行リンク機構50側に配置された副階段形成機構70、及び第2四節平行リンク機構60と第2四節平行リンク機構60側に配置された副階段形成機構70とが一体になる。
(1)本実施形態の作業台30は、複数の分割床部材32が並列状に配置されることにより作業床31が構成されている。
図13及び図14を参照して第2実施形態の作業台について説明する。なお、第1実施形態の作業台と同一構成並びに相当する構成については同一符号を付して、その詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図14では、伸縮シリンダ21のロッド21aが縮退されて、作業床31を水平状態としている。作業員は、図1に示す操作レバー35を操作して、伸縮シリンダ21を伸張させると、図13に示すように、階段形成機構40は、第1四節平行リンク機構50、第2四節平行リンク機構60の上部リンク51、61の長さ方向が、常時同一の方向を向いて、動作する。
(第3実施形態)
図15及び図16を参照して第3実施形態の作業台30について説明する。
支持部材25Aと、下部リンク53Aに設けられた支持部材57Aとの間には駆動部としての伸縮シリンダ21Aが設けられている。支持部材57Aは伸縮シリンダ21Aのロッドの先端を回転自在に軸支する。伸縮シリンダ21Aの伸縮により、第1階段形成機構40Aにて中央の分割床部材32から左方に位置する分割床部材32は水平状態(図15参照)、階段状態(図16参照)間の遷移が可能となっている。伸縮シリンダ21Aは、第1実施形態の伸縮シリンダ21と同様に構成されている。
中央の分割床部材32は首振り装置20に対して支持部材25Bを介して一体に連結して支持されている。
図15では、伸縮シリンダ21A、21Bのロッド21a、21bが縮退されて、作業床31を水平状態としている。作業員は、図示しないブーム操作装置の操作レバーを操作して、伸縮シリンダ21Aを伸張させ、伸縮シリンダ21Bを縮退させる。すると、図16に示すように、第1階段形成機構40Aの両四節平行リンク機構50Aの上部リンク(51A等)の長さ方向が、常時同一の方向を向いて、動作する。
なお、上記説明では、伸縮シリンダ21A、伸縮シリンダ21Bの両者を作動させて、第1階段形成機構40A及び第2階段形成機構40Bにて作業床31を階段状態とした。これに代えて、第1階段形成機構40A及び第2階段形成機構40Bのいずれか一方のみを作動させて一部を階段状態としてもよい。
・前記実施形態では、駆動部として伸縮シリンダ21(油圧シリンダ)としたが、伸縮シリンダ21に限定するものではなく、油圧シリンダに代えて、空圧シリンダ或いは電動シリンダでもよい。また、シリンダ以外のものであってもよい。
・副階段形成機構70において、中間リンク72を省略してもよい。
・前記実施形態では、支持リンク56、66を支持リンクとしたが、連結リンク54、64、或いは連結リンク55、65を支持リンク、すなわち、支持部としてもよい。
例えば、図13において、最右方及び最左方の分割床部材32の支持構成を第2実施形態と同様の構成とし、中央では第1実施形態の図9で示す支持リンク56、66を使用して、対の副階段形成機構70を介して一対の分割床部材32を支持する構成とする。
・第3実施形態では、左右方向の中央の分割床部材32は、他の分割床部材32よりも左右方向の長さが長くしたが、同じでもよく、或いは短くてもよい。
15…後輪、16…旋回台、17…起伏シリンダ(昇降装置)、
18…ブーム(昇降装置)、18a…基端ブーム、18b…中間ブーム、
18c…先端ブーム、19…ベース部材、20…首振り装置、
21、21A、21B…伸縮シリンダ(駆動部)、22…アウトリガジャッキ、
23…アウターボックス、24…インナーボックス、
25A、25B…支持部材、30…作業台、31…作業床、32…分割床部材、
33…防護柵、34…ブーム操作装置、35…操作レバー、
40…階段形成機構(主階段形成機構)、40A…第1階段形成機構、
40B…第2階段形成機構、44…連結材、
50…第1四節平行リンク機構、51、51A、51B…上部リンク、
51a…連結孔、52…中間リンク、53、53A、53B…下部リンク、
54、54A、54B…連結リンク、54a…連結孔(第2連結部)、
55、55A、54B…連結リンク、55a…連結孔(第2連結部)、
56、56A、56B…支持リンク(連結リンク)、
56a…連結孔(第2連結部)、57…支持部材、
60…第2四節平行リンク機構、61…上部リンク、61a…連結孔、
62…中間リンク、63…下部リンク、64、65…連結リンク、
66…支持リンク(連結リンク)、
70…副階段形成機構、71…副上部リンク、71a…挿入孔、
72…中間リンク、73…副下部リンク、73a…連結部、
73b…挿入孔(第2連結部)、74、75…副連結リンク、
77…連結ピン(第2連結部)、78…連結ピン(第1連結部)、
90…支持部。
Claims (6)
- 作業員が搭乗可能な作業床を有する作業台であって、
複数の分割床部材が並列状に配置されることにより前記作業床が構成され、
前記複数の分割床部材における隣接する分割床部材の上下高さを変更して、階段状に配置する階段形成機構と、
前記階段形成機構を支持する支持部と、
前記階段形成機構を駆動して前記分割床部材の上下高さを変更する駆動部を有し、
前記階段形成機構は、上部リンクと、下部リンクと、前記上部リンクと前記下部リンクとの間を連結して、鉛直方向に延びる連結リンクとを、それぞれ有する第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構を含み、
前記第1四節平行リンク機構と第2四節平行リンク機構の機構間方向における相互に対向した連結リンク間に、前記分割床部材が配置され、
前記第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構の連結リンクのうち、機構間方向間において対向する一対の連結リンクを、前記支持部としている作業台。 - 前記階段形成機構は、前記分割床部材を階段状に配置した階段状態と、前記分割床部材の高さの差がない水平状に配置した水平状態との間を遷移自在とするものである請求項1に記載の作業台。
- 前記階段形成機構を主階段形成機構としたとき、
前記第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構は少なくともいずれかの相対する連結リンクには、前記複数の分割床部材に含まれる分割床部材であって、相互に隣接する分割床部材の上下高さを変更して、階段状に配置する副階段形成機構が対をなして対向配置されている請求項1に記載の作業台。 - 前記対をなす副階段形成機構は、副上部リンク、副下部リンク、前記副上部リンクと前記副下部リンクとの間を連結して、鉛直方向に延びる副連結リンクとにより、四節平行リンクをなし、
前記副連結リンクの間に各分割床部材が一体に連結され、
前記第1四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち他方の副階段形成機構との間には、
前記主階段形成機構の作動の際、前記上部リンクと前記副上部リンク、並びに前記下部リンクと副下部リンクのそれぞれの長さ方向が、常時同一の方向を向くように両者を一体に連結する第1連結部がそれぞれ設けられている請求項3に記載の作業台。 - 前記第1連結部は、前記第1四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち他方の副階段形成機構との間の連結が解除可能となっており、
前記第1四節平行リンク機構と、前記一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記他方の副階段形成機構との間には、両者をそれぞれ連結解除に可能に連結するとともに、両者の連結時に、前記連結リンクと、前記副下部リンクとを直交して配置する第2連結部がそれぞれ設けられ、
前記第1連結部による前記主階段形成機構と副階段形成機構との連結の代わりに、前記第2連結部により、前記副階段形成機構が前記主階段形成機構に連結されているときは、前記副階段形成機構が備える複数の分割床部材は、互いにその上面が面一となるように配置される請求項4に記載の作業台。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の作業台を有する車両。
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