JP6498640B2 - 作業台及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、作業台及び車両に関する。
高所作業車等の作業台を有する車両では、作業台を昇降装置により昇降させて、作業台に乗った作業者が高所にある作業対象に向けての作業が可能となるようにしている。また、異なる高さにそれぞれ複数の作業対象がある場合は、1つの車両が搭載する作業台に、それに対応できるようにした構成も公知である(特許文献1)。
特許文献1では、作業台上に柱と梁とにより複数階を有する架台を設けて、各階を構成する梁に作業員が昇降できるように階段を設けている。
上記のようにして、作業台上に複数階を有する架台を設けることにより、高さが異なる作業対象に作業ができるようにしている。
特開2016−69171号公報
ところで、壁面を点検等の作業を行うために作業床が一つの作業台を備えた車両では、作業対象の点検部位が高さ方向においてアールを有する曲面を有している場合、作業台の高さ(デッキ高さ)を変更して何度も往復する必要がある。このため、作業に時間を要する。上記の問題を解決するために、例えば、作業台に複数階を有する架台を備えた特許文献1の車両を採用することも考えられる。
しかしながら、特許文献1の車両では、作業台に設けられた階段はその形状が固定されていて可変ができないものとなっている。このため、例えば、高さ方向において作業対象の面形状が変化している場合、その面形状の変化に対して対応させることができない問題がある。
本発明の目的は、上記課題を解決して、高さ方向において作業対象の面形状が変化している場合においても、複数の分割床部材を接近させることにより階段形状を変化させて対応できる作業台を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、高さ方向において作業対象の面形状が変化している場合においても、階段形状を変化させて、複数の分割床部材を接近させることにより対応できる作業台を有する車両を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明の作業台は、作業員が搭乗可能な作業床を有する作業台であって、複数の分割床部材が並列状に配置されることにより前記作業床が構成され、前記複数の分割床部材における隣接する分割床部材の上下高さを変更して、階段状に配置する階段形成機構と、前記階段形成機構を支持する支持部と、前記階段形成機構を駆動して前記分割床部材の上下高さを変更する駆動部を有するものである。
上記構成により、作業対象の高さに応じて、作業台のみで階段状に配置される分割床部材の上下高さが変更される。
また、前記階段形成機構は、前記分割床部材を階段状に配置した階段状態と、前記分割床部材の高さの差がない水平状に配置した水平状態との間を遷移自在とするものが好ましい。
上記構成により、作業床を水平状態と階段状に配置することが可能となり、このことにより、作業員は水平状態または階段状となった作業床上で作業を行う。
また、前記階段形成機構は、上部リンクと、下部リンクと、前記上部リンクと前記下部リンクとの間を連結して、鉛直方向に延びる連結リンクとを、それぞれ有する第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構を含み、第1四節平行リンク機構と第2四節平行リンク機構の機構間方向における相互に対向した連結リンク間に、前記分割床部材が配置され、第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構の連結リンクのうち、機構間方向間において対向する一対の連結リンクを前記支持部としていることが好ましい。
また、前記階段形成機構を主階段形成機構としたとき、第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構の少なくともいずれかの相対する連結リンクには、前記複数の分割床部材に含まれる分割床部材であって、相互に隣接する分割床部材の上下高さを変更して、階段状に配置する副階段形成機構が対をなして対向配置されていることが好ましい。
上記構成によれば、作業対象の高さに応じて、作業台のみで、すなわち、主階段形成機構に設けられた副階段形成機構の分割床部材の上下高さが変更される。
また、前記対をなす副階段形成機構は、副上部リンク、副下部リンク、前記副上部リンクと前記副下部リンクとの間を連結して、鉛直方向に延びる副連結リンクとにより、四節平行リンクをなし、前記副連結リンクの間に各分割床部材が一体に連結され、前記第1四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち他方の副階段形成機構との間には、前記主階段形成機構の作動の際、前記上部リンクと前記副上部リンク、並びに前記下部リンクと副下部リンクのそれぞれの長さ方向が、作動している際に常時同一の方向を向くように両者を一体に連結する第1連結部がそれぞれ設けられていることが好ましい。
上記構成により、連結部にて主階段形成機構と副階段形成機構とが一体に連結されているため、上部リンクと副上部リンク、並びに下部リンクと副下部リンクのそれぞれの長さ方向が、作動時に常時同一の方向を向く。この状態で、作業対象の高さに応じて、主階段形成機構を作動させると、分割床部材の上下高さが変更されて作業台は階段状に配置される。
また、前記第1連結部は、前記第1四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち他方の副階段形成機構との間の連結が解除可能となっており、前記第1四節平行リンク機構と、前記一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記他方の副階段形成機構との間には、両者をそれぞれ連結解除に可能に連結するとともに、両者の連結時に、前記連結リンクと、前記副下部リンクとを直交して配置する第2連結部がそれぞれ設けられ、前記第1連結部による前記主階段形成機構と副階段形成機構との連結の代わりに、前記第2連結部により、前記副階段形成機構が前記主階段形成機構に連結されているときは、前記副階段形成機構が備える複数の分割床部材は、互いにその上面が面一となるように配置されることが好ましい。
上記構成により、第1連結部による連結の代わりに、第2連結部が副連結リンクを主階段形成機構を連結すると、副階段形成機構が備える複数の分割床部材は、その上面が面一となるように配置される。
本発明の車両は、前記作業台を有するものである。
上記成によれば、作業対象の面形状が変化している箇所が、車両が移動できる方向に連続している場合、作業台を移動させて対応することができる。
本発明の作業台によれば、高さ方向において作業対象の面形状が変化している場合においても、階段形状を変化させて複数の分割床部材を接近させることにより対応できる効果を奏する。
また、本発明の前記作業台を有する車両によれば、階段形状を変化させて複数の分割床部材を接近させることにより対応できる作業台を、高さ方向に作業対象の面形状が変化し、かつ、車両が移動可能な方向にその面形状が連続するところにおいても対応できる効果を奏する。
第1実施形態の高所作業車の概略図。 水平状態の作業台の斜視図。 水平状態の作業台の側面図。 水平状態の作業台の原理図。 階段状態の作業台の斜視図。 階段状態の作業台の側面図。 階段状態の作業台の原理図。 作業床を広くした階段状態の作業台の斜視図。 作業床を広くした階段状態の作業台の原理図。 階段状態の作業台を使用する場合の説明図。 図10の状態よりも傾斜度が大きい階段状態の作業台を使用する場合の説明図。 各階の乗員が乗る面積を広くした階段状態の作業台を使用する場合の説明図。 第2実施形態における階段状態の作業台の原理図。 第2実施形態における水平状態の作業台の原理図。 第3実施形態における水平状態の作業台の原理図。 第3実施形態における階段状態の作業台の原理図。
(第1実施形態)
図1〜図12を参照して、第1実施形態を説明する。
図1に示すように車両としての高所作業車10は、トラック車両をベースとして構成された車体12に運転キャブ13および前輪14、及び後輪15を有していて、図示しないエンジンにより後輪15を駆動して走行可能である。車体12上には旋回台16が配設されている。旋回台16は、図示しない旋回モータにより駆動されて水平旋回自在となっている。また、旋回台16には、起伏シリンダ17により起伏自在となったブーム18が設けられている。ブーム18は、旋回台16に軸支された基端ブーム18a内に中間ブーム18bおよび先端ブーム18cを入れ子式に組み合わされて構成され、図示しない内蔵の伸縮シリンダにより伸縮自在である。起伏シリンダ17、及びブーム18とにより昇降装置が設けられている。
先端ブーム18cの先端部には上下方向に揺動自在にベース部材19が取り付けられている。また、ベース部材19上には首振り装置20を介して作業台30が水平旋回(首振り作動)自在に取り付けられている。なお、先端ブーム18cとベース部材19との間には図示しないレベリング装置が設けられ、該レベリング装置の作動によりブーム18の起伏に拘わらず、後述する水平状態となっているときの作業台30を常に水平に保持する。
また、図1に示すように首振り装置20と作業台30間には、伸縮シリンダ21が設けられている。伸縮シリンダ21の伸縮により、作業台30は後述する水平状態、階段状態の遷移が可能となっている。
作業台30の作業床31を構成する1つの分割床部材32上には、ブーム操作装置34が設けられている。作業台30に搭乗した作業者は、ブーム操作装置34の操作レバー35などを操作して、旋回台16の旋回作動、ブーム18の起伏および伸縮作動、作業台30の首振り作動、作業台30の水平状態、階段状態の選択等を行わせて作業台30を所望高所に移動させ、高所作業を行うことが可能となっている。
作業台30の移動は、前記操作レバー35などの操作に応じて、前記旋回モータ(油圧モータ)、前記起伏シリンダ17(油圧シリンダ)、図示しない伸縮シリンダ(油圧シリンダ)、伸縮シリンダ21(油圧シリンダ)、首振り装置20(油圧モータ駆動)への作動油供給を制御して行われる。この作動油供給は、図示していないが、エンジンによりPTOを介して駆動される図示しない油圧ポンプからの吐出油を制御バルブの作動を制御して行われる。
なお、作業台30の詳細については後述する。
図1に示すように、車体12の前後左右の四カ所にアウトリガジャッキ22が設けられている。各アウトリガジャッキ22は、アウターボックス23と、アウターボックス23内に収納されて内蔵のジャッキシリンダ(図示せず)により下方に伸縮自在となったインナーボックス24を備えている。
アウターボックス23は、車体12に固定されて車幅方向に延出したアウトリガシリンダ(図示せず)の、該アウトリガシリンダから車幅方向に伸縮されるアウトリガビームのビームポスト(共に図示しない)に固設されている。
高所作業を行うときには、アウトリガシリンダにより前記ビームポスト(図示しない)を伸長させてアウトリガジャッキ22を車幅方向外側に張り出し移動させた上で、図示しないジャッキシリンダによりインナーボックス24を下方に伸長させて接地部材を接地させた状態で、アウトリガジャッキ22により車体12を安定支持することができる。
すなわち、図示しないビームポストを車幅方向外側に張り出し移動させた状態にし、図示しないビームポストを伸張させてアウトリガジャッキ22が車幅方向最も内側に移動された状態で行う。そして、前記インナーボックス24の下部の前記接地部材を接地させて、かつ前輪14及び後輪15が完全に浮き上がった状態で行う。
(作業台30の構成)
次に、作業台30の詳細を説明する。
図1、図2、図3及び図4に示すように、作業台30は、階段形成機構40、階段形成機構40に設けられて、並列状に、すなわち平行に配置された複数の分割床部材32を支持する複数個の副階段形成機構70と、前記階段形成機構40を支持する支持部90と、前記階段形成機構40を駆動する駆動部としての前記伸縮シリンダ21を有する。
前記複数の分割床部材32により、作業員が搭乗可能な作業台30の作業床31が構成されている。階段形成機構40は、主階段形成機構に相当する。なお、図2〜図12では、説明の便宜上、作業台30上のブーム操作装置34及び操作レバー35は省略している。
図2に示すように階段形成機構40は、第1四節平行リンク機構50及び第2四節平行リンク機構60を有する。
第1四節平行リンク機構50は、上から順に、互いに平行に配置された上部リンク51、中間リンク52及び下部リンク53と、上部リンク51、中間リンク52及び下部リンク53の両端をそれぞれ連結する連結リンク54、55、及び上部リンク51、中間リンク52及び下部リンク53の長手方向の中央部間を連結する支持リンク56を有する。また、連結リンク54、55、支持リンク56は鉛直方向に延びている。
本実施形態では、連結リンク54、55、支持リンク56は、上部リンク51、中間リンク52、下部リンク53に対して、第2四節平行リンク機構60とは反対側に配置されている。
上部リンク51、中間リンク52及び下部リンク53は、相互に同じ長さを有し、また、連結リンク54及び連結リンク55は相互に同じ長さを有しており、上部リンク51、下部リンク53、連結リンク54、55により四節平行リンクが構成されている。なお、本実施形態では、支持リンク56は連結リンクでもある。
第2四節平行リンク機構60は、上から順に、互いに平行に配置された上部リンク61、中間リンク62及び下部リンク63と、上部リンク61、中間リンク62及び下部リンク63の両端それぞれ連結する連結リンク64、65、及び上部リンク61、中間リンク62及び下部リンク63の長手方向の中央部間を連結する支持リンク66を有する。
上部リンク61、中間リンク62及び下部リンク63は、上部リンク51と同じとなるように相互に同じ長さを有し、また、連結リンク64及び連結リンク65は連結リンク54と同じとなるように相互に同じ長さを有しており、上部リンク61、下部リンク63、連結リンク64、65により四節平行リンクが構成されている。なお、本実施形態では、支持リンク66は連結リンクでもある。また、連結リンク64、65、支持リンク66は鉛直方向に延びている。
本実施形態では、連結リンク64、65、支持リンク66は、上部リンク61、中間リンク62、下部リンク63に対して、第1四節平行リンク機構50とは反対側に配置されている。
上部リンク51、61、中間リンク52、62、下部リンク53、63、連結リンク54、64、連結リンク55、65及び支持リンク56、66は、相互に対向して配置されている。支持リンク56、66の下部は下部リンク53、63よりも下方へ延出されてその下端が首振り装置20に固定された連結材44に一体に連結されている。支持リンク56、66は支持部90に相当する。
図1、図3に示すように下部リンク53、63間には、前記伸縮シリンダ21のロッドの先端を回転自在に軸支する支持部材57が設けられている。前記伸縮シリンダ21のロッドの伸縮により、支持部材57及び下部リンク53、63を介して作業台30の水平状態と階段状態の遷移が可能となっている。
上記のようにして、階段形成機構40の第1四節平行リンク機構50及び第2四節平行リンク機構60は、支持リンク56、66を介して首振り装置20に固定されて支持されている。
次に、副階段形成機構70について説明する。
上部リンク51、61と、連結リンク54、55、支持リンク56、66を回転自在に連結する軸をa軸とする。中間リンク52、62と、連結リンク54、55、支持リンク56、66を回転自在に連結する軸をb軸とする。また、下部リンク53、63と、連結リンク54、55、支持リンク56、66を回転自在に連結する軸をc軸とする。
図4、図7及び図9は水平状態の作業台の原理図であり、第1四節平行リンク機構50と副階段形成機構70との連係関係が図示されている。なお、図4、図7及び図9では、第1四節平行リンク機構50を構成するリンクは、説明の便宜上、太い直線で図示するとともに、分割床部材32は肉厚となるように誇張して図示している。また、図4、図7及び図9では、後述する防護柵33は省略して図示している。
図2に示すように、第1四節平行リンク機構50の連結リンク54、55、支持リンク56と、第2四節平行リンク機構60の連結リンク64、65、支持リンク66とがそれぞれ対向する側において、相互に対向して対をなす副階段形成機構70が複数対設けられている。本実施形態では、3対の副階段形成機構70が設けられている。
具体的には、副階段形成機構70は、a軸、b軸及びc軸にその長手方向の中央部が回転自在にそれぞれ連結された副上部リンク71、中間リンク72、副下部リンク73と、副上部リンク71、中間リンク72及び副下部リンク73の長手方向の両端にそれぞれ回転自在に軸着され、鉛直方向に延出した一対の副連結リンク74、75とを有する。
副上部リンク71、中間リンク72、副下部リンク73は、同じ長さを有していて互いに平行に配置されている。また、副連結リンク74、75も相互に同じ長さを有していて互いに平行に配置されている。副上部リンク71、副下部リンク73、及び副連結リンク74、75とにより、四節平行リンクが構成されている。対の関係にある副階段形成機構70の副連結リンク74、75の各下端には、架設するようにして配置された分割床部材32の長手方向の両端が一体に固定されている。
図2に示すように分割床部材32は、長方形状に形成されていて、鉛直方向に延出されている副連結リンク74、75に対しては、その上面が水平となるように配置されている。なお、分割床部材32は、副連結リンク74、75に対して必ずしもその上面が水平であることに限定するものではなく、作業員が搭乗して作業できるもので有れば、水平に対して傾斜していてもよい。
図2に示すように、各分割床部材32は、階段形成機構40の第1四節平行リンク機構50及び第2四節平行リンク機構60が長方形状をなす場合には、相互に隣接する他の分割床部材32との高さの差がない水平状態となり、相互に隣接する分割床部材32との間は干渉しない程度に微小間隔を隔てて離間配置されている。すなわち、全ての分割床部材32において、相互に隣接する他の分割床部材32との高さの差がない状態を、以下、作業床31が水平状態という。
図2に示すように、連結リンク54、55、及び支持リンク56の下部には、連結孔54a、55a、56aが貫通されている。また、連結リンク64、65、及び支持リンク66の下部には、連結リンク54、55、及び支持リンク56の下部と同様に図示はしないが連結孔が貫通されている。以下の説明では、連結孔54a、55a、56a及び第2四節平行リンク機構60の連結孔を含めて単に、連結孔54a等ということがある。
また、図4、図6、図7に示すように副下部リンク73の長手方向の中央部には上方へ突出した連結部73aが設けられている。連結部73aには、挿入孔73bが穿設されている。図3、図9に示すように、前記連結孔54a等は、副下部リンク73が水平のときに各副下部リンク73の連結部73aの挿入孔73bと軸心が合致するように配置されている。そして、この状態で、前記連結孔54a等に挿通した連結ピン77(図8参照)が挿入孔73bに対して着脱自在挿入可能となっている。なお、連結ピン77及び挿入孔73bを、ボルトと該ボルトを取り外し可能なネジ孔にそれぞれ代えてもよい。連結孔54a等を挿通して、挿入孔73bに連結ピン77が挿入されると、連結リンク54、64、55、65及び支持リンク56、66とそれらに相対する各副階段形成機構70の副下部リンク73とが直交して固定されるようになっている。
図4の原理図では、連結リンク54と副下部リンク73が同一平面に含まれた状態で直交している状態が図示されている。連結孔54a、55a、56a、挿入孔73b、及び連結ピン77は第2連結部に相当する。
このように第1四節平行リンク機構50、第2四節平行リンク機構60の連結リンク54、64、55、65、及び支持リンク56、66と、副階段形成機構70の副下部リンク73とが直交して配置された状態で、第2連結部により連結される。この状態で、各副階段形成機構70を構成している四節平行リンクは、隣接しているリンク同士が直交状態に保持される。そして、この保持された状態では、第1、第2四節平行リンク機構の機構間において、相互に対向して配置された副階段形成機構70が支持する一対の分割床部材32の上下高さが同じとなり、その上面が面一となるように配置される。
図2、図8に示すように、第1四節平行リンク機構50及び第2四節平行リンク機構60の上部リンク51、61において、a軸に回動自在に軸支された副階段形成機構70の副上部リンク71に相対する部位の面には、連結孔51a、61aが貫通されている。
また、図8に示すように、副階段形成機構70の副上部リンク71には、挿入孔71aが穿設されている。
図2に示すように、連結孔51a、61aは、上部リンク51、61が、副階段形成機構70の副上部リンク71と平行になったときに、副上部リンク71の挿入孔71aと軸心が合致するように配置され、この状態で、連結孔51a、61aに挿通した連結ピン78が挿入孔71aに対して着脱自在に挿入可能となっている(図5参照)。なお、連結ピン78と挿入孔71aを、それぞれボルトと該ボルトが取外し可能なネジ孔に代えてもよい。
連結孔51a、61aに挿通した連結ピン78が挿入孔71aに対して挿入された状態では、第1四節平行リンク機構50と副階段形成機構70、第2四節平行リンク機構60と副階段形成機構70とが一体に連結される。そして、このように連結された状態では、階段形成機構40の作動すると、全ての分割床部材32において、それぞれ隣接する分割床部材32とは上下高さが異なるようにされている。そして、このとき、上部リンク51、61と副上部リンク71、並びに下部リンク53、63と副下部リンク73のそれぞれの長さ方向が、常時同一の方向を向くようにされている。連結孔51a、61a、挿入孔71a、及び連結ピン78は第1連結部に相当する。
図1、図2に示すように、作業床31において、長手方向の両端側にそれぞれ位置する分割床部材32には、防護柵33が設けられている。分割床部材32は、その高さが副連結リンク74の上端迄の高さとほぼ同一の高さとなっている。なお、第1四節平行リンク機構50及び第2四節平行リンク機構60も、防護柵を兼用している。
(実施形態の作用)
上記のように構成された実施形態の作用を説明する。
図1、図3、図4では、伸縮シリンダ21のロッド21aが縮退されて、作業床31を水平状態としている。
この状態で、作業員は、上部リンク51、61と各副階段形成機構70の副上部リンク71とを、連結ピン78を連結孔51a、61aに挿通し、挿入孔71aに対して螺合することにより連結する。これにより、第1四節平行リンク機構50と第1四節平行リンク機構50側に配置された副階段形成機構70、及び第2四節平行リンク機構60と第2四節平行リンク機構60側に配置された副階段形成機構70とが一体になる。
作業員は、図1に示す操作レバー35を操作して、伸縮シリンダ21のロッドを伸張させると、図5〜図7に示すように、階段形成機構40は、第1四節平行リンク機構50、第2四節平行リンク機構60の上部リンク51、61と副上部リンク71、並びに下部リンク53、63と副下部リンク73とは、互いに同一の方向を向いて動作する。
図5〜図7に示すようにこの動作により相互に隣接した各分割床部材32の上下高さが変更されて、作業床31は水平状態から階段状態に遷移(変更)する。また、伸縮シリンダ21を伸張した状態から縮退させると、作業床31の階段状態から水平状態に変更する。
また、伸縮シリンダ21のロッドの伸張量が大きいほど、階段状態における下部リンク53の傾斜度が大きくなる。なお、ここでの階段状態とは、全ての分割床部材32において、それぞれ隣接する分割床部材32と上下高さが相違する状態を指し、すなわち、分割床部材32毎に、階を形成するものとなっている。また、本実施形態では、傾斜度は、作業床31が水平状態のときを基準にして階段状態のときの下部リンクの角度を指している。
図10、図11は、傾斜度が異なる階段状態の作業床31において、作業員M1、M2、M3が上下高さが異なる分割床部材32にそれぞれ乗った状態が図示されている。図11の作業対象の壁面90Bは、図10よりも作業対象、例えば、図10で示す壁面90Aよりも立上がり度が大きくなっている。
このような場合、壁面90A、90Bの立上がり度に応じて、図1に示す操作レバー35を操作することによって、図10に示すように、作業台30の下部リンク53の傾斜度を、小さくし、一方、図11では、作業台30の下部リンク53の傾斜度を、大きくする。この結果、作業台30に乗った作業員M1、M2、M3は、作業対象である壁面90A、90Bのいずれに対しても、作業台30の下部リンク53の傾きを変更することにより、必要な作業(例えば、点検等)を行うことができる。
図8、図9、図12を参照して、次に、本実施形態の作業台30の階段状態の他の例について説明する。
図3に示す作業床31が水平状態のときに、作業員は、連結リンク54、64と各副階段形成機構70の副下部リンク73とを、連結孔54a、55a、56aに挿通し、挿入孔73bに対して螺合した連結ピン77にて連結する。これにより、第1四節平行リンク機構50と第1四節平行リンク機構50側に配置された副階段形成機構70、及び第2四節平行リンク機構60と第2四節平行リンク機構60側に配置された副階段形成機構70とが一体になる。
また、この状態では、各副階段形成機構70を構成している四節平行リンクは、隣接しているリンク同士が直交状態に保持される。また、第1四節平行リンク機構50と第2四節平行リンク機構60の機構間において、相互に対向して配置された副階段形成機構70同士は、一対の分割床部材32をその上下高さを同じくするようにしてその上面を面一とする。
作業員は、図1に示す操作レバー35を操作して、伸縮シリンダ21を伸張させると、図8、図9、図12に示すように、第1四節平行リンク機構50、第2四節平行リンク機構60が作動する。なお、このとき、副階段形成機構70自体は動作しないが、第1四節平行リンク機構50、第2四節平行リンク機構60の作動に応じて、支持リンク56、66に一体に連結された一対の副階段形成機構70を除く、他の一対の副階段形成機構70の上下高さが変更される。
図9、図12に示すように、この結果、作業台30は、支持リンク56、66に連結された一対の副階段形成機構70が支持する一対の分割床部材32を中央(基準)にして、図12において左方の一対の分割床部材32が上下高さが高くなり、図12において右方の一対の分割床部材32の上下高さが低く配置された階段状態となる。
また、伸縮シリンダ21のロッドの伸張量が大きいほど、この階段状態における下部リンク53の傾斜度が大きくなる。なお、ここでの階段状態とは、各端が共通の副階段形成機構70に支持されて相互に隣接した一対の分割床部材32が、隣接する他の一対の分割床部材32に対して上下高さを相違する状態を指す。
図12に示す例では、作業員M1、M2、M3がそれぞれ乗っている分割床部材32は、一対を一組とした階としているため、図10、図11で示す、各階を1つの分割床部材32にて階段状態を形成する例よりも階段の階数は減少するが、各階の乗員が乗る面積を広く提供することができる。
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態の作業台30は、複数の分割床部材32が並列状に配置されることにより作業床31が構成されている。
作業台30は、複数の分割床部材32における隣接する分割床部材32の上下高さを変更して、階段状に配置する階段形成機構40を備えている。また、作業台30は、階段形成機構40を支持する支持部90を有するとともに、階段形成機構40を駆動して分割床部材32の上下高さを変更する伸縮シリンダ21(駆動部)を有する。この結果、高さ方向に作業対象の面形状が変化している場合、その高さに応じて、作業台のみで階段状に配置される分割床部材の上下高さを変更させて、接近させることにより対応させることができる。
(2)また、階段形成機構40は、複数の分割床部材32を階段状に配置した階段状態と、分割床部材32の高さの差がない水平状に配置した水平状態との間を遷移自在としている。この結果、本実施形態では、作業床を水平状態と階段状に配置することができ、このことにより、作業員は水平状態または階段状となった作業床上で作業ができる。
(3)また、階段形成機構40は、上部リンク51、61、下部リンク53、63、上部リンク51、61と下部リンク53、63間を連結して、鉛直方向に延びる連結リンク54、64、55、65、支持リンク(連結リンク)56、66とを、それぞれ有する第1四節平行リンク機構50及び第2四節平行リンク機構60を含む。
また、第1四節平行リンク機構50と第2四節平行リンク機構60の機構間方向における相互に対向した連結リンク間に、分割床部材32が配置されている。そして、第1四節平行リンク機構50及び第2四節平行リンク機構60の連結リンクのうち、機構間方向間において対向する一対の支持リンク(連結リンク)56、66が、支持部90としている。この結果、本実施形態によれば、両四節平行リンク機構の機構間方向における相互に対向した連結リンク間に、分割床部材が配置され、両四節平行リンク機構の連結リンクのうち、機構間方向間において対向する一対の連結リンクを支持部としていることにより、上記作用効果を容易に実現できる。
(4)本実施形態では、階段形成機構40を主階段形成機構とし、第1、第2四節平行リンク機構50、60の相対する連結リンク54、64、55、65及び支持リンク56、66には、分割床部材32を階段状に配置可能とする副階段形成機構70が対をなして対向配置され、相互に隣接する分割床部材の上下高さを変更可能としている。
この結果、本実施形態によれば、作業対象の高さに応じて、作業台のみで、すなわち、主階段形成機構に設けられた副階段形成機構の分割床部材の上下高さも変更することができる。
(5)本実施形態では、対をなす副階段形成機構70は、副上部リンク71、副下部リンク73、副上部リンク71と副下部リンク73間を連結して、鉛直方向に延びる副連結リンク74とにより、四節平行リンクをなし、副連結リンク74間に各分割床部材32が一体に連結されている。また、第1四節平行リンク機構50と、対をなす一方の副階段形成機構70との間、及び第2四節平行リンク機構60と、他方の副階段形成機構70との間には、それぞれの両者を一体に連結する第1連結部を有する。また、第1連結部は、階段形成機構40の作動の際、上部リンク51、61と副上部リンク71、並びに下部リンク53、63と副下部リンク73の各長さ方向が、常時同一の方向を向くように両者を拘束保持する。第1連結部は、連結孔51a、61a、挿入孔71a、及び連結ピン78からなる。
この結果、本実施形態では、第1連結部にて階段形成機構40(主階段形成機構)と副階段形成機構70とが一体に連結されているため、上部リンク51、61と副上部リンク71、並びに下部リンク53、63と副下部リンク73のそれぞれの長さ方向が同一の方向を向く。この状態で、作業対象の高さに応じて、階段形成機構40を作動させると、作業台30は、階段状に配置されて、分割床部材の上下高さを変更できる。
(6)本実施形態では、第1連結部は、第1四節平行リンク機構50と、対をなす副階段形成機構のうち一方の副階段形成機構70との間、及び第2四節平行リンク機構60と、対をなす副階段形成機構のうち他方の副階段形成機構70との間の連結が解除可能となっている。また、第1四節平行リンク機構50と、一方の副階段形成機構70との間、及び第2四節平行リンク機構60と他方の副階段形成機構70との間には、両者をそれぞれ連結解除に可能に連結し、両者の連結時に連結リンク54、64、55、65、支持リンク56、66と、副下部リンク73とを直交して配置する第2連結部がそれぞれ設けられている。
また、第1連結部による階段形成機構40(主階段形成機構)と副階段形成機構70との連結の代わりに、第2連結部により、副階段形成機構70が階段形成機構40(主階段形成機構)に連結されているときは、副階段形成機構70が備える複数の分割床部材は、互いにその上面が面一となるように配置される。
この結果、本実施形態によれば、第1連結部による連結の代わりに、第2連結部が副連結リンクを主階段形成機構を連結すると、副階段形成機構が備える複数の分割床部材は、その上面が面一となるように配置される。
(7)本実施形態の高所作業車10は、上記した作業台30の支持部90を昇降する起伏シリンダ17、ブーム18(昇降装置)を備えている。上記構成により、高さ方向に作業対象の面形状が変化している場合、階段形状を変化させて複数の分割床部材を接近させることにより対応できる作業台を、車両が移動可能な方向にその面形状が連続するところにおいても対応できる。また、例えば、作業対象の面形状(例えば、アールの曲率が変化する面形状)に合わせて、作業床31の階段状の傾斜度(下部リンクの傾斜度)を変更できる。このため、作業対象の面形状に対して作業員の手が届く範囲を上下方向において拡げることができ、作業台の高さを頻繁に調整変更して車両の移動方向において何度も往復する必要がなくなり、作業の効率を挙げることができる。このように作業床31の階段状の傾斜度を変更してその作業対象の形状に合わせて、作業効率の向上に資することができる。
(第2実施形態)
図13及び図14を参照して第2実施形態の作業台について説明する。なお、第1実施形態の作業台と同一構成並びに相当する構成については同一符号を付して、その詳細説明を省略し、第1実施形態と異なる構成について説明する。
第1実施形態では、連結リンク54、55、支持リンク56は、上部リンク51、中間リンク52、下部リンク53に対して、第2四節平行リンク機構60とは反対側に配置し、連結リンク64、65、支持リンク66は、上部リンク61、中間リンク62、下部リンク63に対して、第1四節平行リンク機構50とは反対側に配置した。
そして、第1実施形態では、第1四節平行リンク機構50及び第2四節平行リンク機構60の各機構の連結リンク54、64、55、65、支持リンク(連結リンク)56、66に対して副階段形成機構70を介して分割床部材32を支持するようにした。
図13に示すように、これに対して、本実施形態では、連結リンク54、55、支持リンク56は、上部リンク51、中間リンク52、下部リンク53に対して、第2四節平行リンク機構60と同じ側に配置されている。また、連結リンク64、65、支持リンク66は、上部リンク61、中間リンク62、下部リンク63に対して、第1四節平行リンク機構50と同じ側に配置されている。
さらに、本実施形態では、第1実施形態の構成中、副階段形成機構70を省略する代わりに、第1四節平行リンク機構50、第2四節平行リンク機構60の連結リンク54、64、55、65、及び支持リンク(連結リンク)56、66に対して、分割床部材32の両端が一体に連結固定されている。各分割床部材32の連結リンク54、64、55、65、及び支持リンク(連結リンク)56、66に対しては、その上面が直交するように配置されている。
(実施形態の作用)
図14では、伸縮シリンダ21のロッド21aが縮退されて、作業床31を水平状態としている。作業員は、図1に示す操作レバー35を操作して、伸縮シリンダ21を伸張させると、図13に示すように、階段形成機構40は、第1四節平行リンク機構50、第2四節平行リンク機構60の上部リンク51、61の長さ方向が、常時同一の方向を向いて、動作する。
図13に示すようにこの動作により相互に隣接した各分割床部材32の上下高さが変更されて、作業床31の水平状態から階段状態に遷移(変更)する。また、伸縮シリンダ21を伸張した状態から縮退させると、作業床31の階段状態から水平状態に変更される。また、伸縮シリンダ21のロッドの伸張量が大きいほど、階段状態における下部リンク53の傾斜度が大きくなる。なお、ここでの階段状態とは、全ての分割床部材32において、それぞれ隣接する分割床部材32と上下高さが相違する状態を指し、すなわち、分割床部材32毎に、階を形成するものとなっている。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に(1)の作用効果を容易に実現できる。
(第3実施形態)
図15及び図16を参照して第3実施形態の作業台30について説明する。
本実施形態では、作業床31を構成する5つの分割床部材32が、並列状に設けられており、中央の分割床部材32は、他の分割床部材32よりも図15、図16における左右方向の長さが長くされている。中央の分割床部材32において、その左右方向の両側部には、一対の支持リンク56A、56Bが鉛直方向に一体に立設されている。なお、左右方向は、分割床部材32の長手方向(紙面と直交する方向)とは直交する方向である。
中央の分割床部材32から左方に並ぶ一対の分割床部材32には、連結リンク55A、54Aがそれぞれ鉛直方向に立設されている。連結リンク54A、55A及び支持リンク56Aの上端は、それぞれa軸を介して上部リンク51Aが回動自在に連結されている。また、連結リンク54A、55A及び支持リンク56Aの下端(分割床部材32と一体になった部分)は、それぞれc軸を介して、下部リンク53Aが回動自在に連結されている。上部リンク51A、下部リンク53A、連結リンク54A、及び支持リンク56Aとにより、四節平行リンク機構50Aが構成されている。
図示はしないが、各分割床部材32の長手方向において、四節平行リンク機構50Aが設けられた端部とは反対側の端部には、同様に設けられた上部リンク、下部リンク、連結リンク、及び支持リンクとにより、四節平行リンク機構が構成されている。両四節平行リンク機構により、第1階段形成機構40Aが構成されている。
中央の分割床部材32は首振り装置20に対して支持部材25Aを介して一体に連結して水平となるように支持されている。
支持部材25Aと、下部リンク53Aに設けられた支持部材57Aとの間には駆動部としての伸縮シリンダ21Aが設けられている。支持部材57Aは伸縮シリンダ21Aのロッドの先端を回転自在に軸支する。伸縮シリンダ21Aの伸縮により、第1階段形成機構40Aにて中央の分割床部材32から左方に位置する分割床部材32は水平状態(図15参照)、階段状態(図16参照)間の遷移が可能となっている。伸縮シリンダ21Aは、第1実施形態の伸縮シリンダ21と同様に構成されている。
中央の分割床部材32から右方に並ぶ一対の分割床部材32には、連結リンク55B、54Bがそれぞれ鉛直方向に立設されている。連結リンク54B、55B及び支持リンク56Bの上端は、それぞれa軸を介して上部リンク51Bが回動自在に連結されている。また、連結リンク54B、55B及び支持リンク56Bの下端(分割床部材32と一体になった部分)は、それぞれc軸を介して、下部リンク53Bが回動自在に連結されている。上部リンク51B、下部リンク53B、連結リンク54B、及び支持リンク56Bとにより、四節平行リンク機構50Bが構成されている。
図示はしないが、該分割床部材32の長手方向において、四節平行リンク機構50Bが設けられた端部とは反対側の端部には、同様に設けられた上部リンク、下部リンク、連結リンク、及び支持リンクとにより、四節平行リンク機構が構成されている。
また、両四節平行リンク機構により、第2階段形成機構40Bが構成されている。
中央の分割床部材32は首振り装置20に対して支持部材25Bを介して一体に連結して支持されている。
支持部材25Bと、下部リンク53Bに設けられた支持部材57Bとの間には駆動部としての伸縮シリンダ21Bが設けられている。支持部材57Bは伸縮シリンダ21Bのロッドの先端を回転自在に軸支する。伸縮シリンダ21Bの伸縮により、第2階段形成機構40Bにて中央の分割床部材32から右方に位置する分割床部材32は水平状態(図15参照)、階段状態(図16参照)の遷移が可能となっている。伸縮シリンダ21Bは、第1実施形態の伸縮シリンダ21と同様に構成されている。
なお、説明の便宜上、防護柵は図示していないが、連結リンク54A、54Bには、第1実施形態の防護柵33が設けられる。また、支持リンク56A、56B間は、防護柵が架設される。また、本実施形態の図15、図16では、第1実施形態と同様に分割床部材32上に図示しないブーム操作装置が設けられている。
(実施形態の作用)
図15では、伸縮シリンダ21A、21Bのロッド21a、21bが縮退されて、作業床31を水平状態としている。作業員は、図示しないブーム操作装置の操作レバーを操作して、伸縮シリンダ21Aを伸張させ、伸縮シリンダ21Bを縮退させる。すると、図16に示すように、第1階段形成機構40Aの両四節平行リンク機構50Aの上部リンク(51A等)の長さ方向が、常時同一の方向を向いて、動作する。
また、図16に示すように、第2階段形成機構40Bの両四節平行リンク機構50Bの上部リンク(51B等)の長さ方向が、常時同一の方向を向いて動作する。この動作により第1階段形成機構40A及び第2階段形成機構40Bは、中央の分割床部材32を除いて、相互に隣接した各分割床部材32の上下高さが変更されて、作業床31の水平状態から階段状態に遷移(変更)する。
また、作業員は、図示しないブーム操作装置の操作レバーを操作して、伸縮シリンダ21Aを伸張した状態から縮退させ、伸縮シリンダ21Bを縮退した状態から伸張させると、作業床31は階段状態から水平状態に変更される。
また、伸縮シリンダ21のロッドの伸張量が大きいほど、階段状態における下部リンク53A、53Bの傾斜度が大きくなる。
なお、上記説明では、伸縮シリンダ21A、伸縮シリンダ21Bの両者を作動させて、第1階段形成機構40A及び第2階段形成機構40Bにて作業床31を階段状態とした。これに代えて、第1階段形成機構40A及び第2階段形成機構40Bのいずれか一方のみを作動させて一部を階段状態としてもよい。
また、第1階段形成機構40A、第2階段形成機構40Bを作動させることにより、中央の分割床部材32を他の分割床部材32より最も高くして作業床31全体を略Λ状にしてもよい。
なお、本発明の実施形態は前記実施形態に限定されるものではなく、下記のように変更してもよい。
・前記実施形態では、駆動部として伸縮シリンダ21(油圧シリンダ)としたが、伸縮シリンダ21に限定するものではなく、油圧シリンダに代えて、空圧シリンダ或いは電動シリンダでもよい。また、シリンダ以外のものであってもよい。
・階段形成機構40の中間リンク52を省略してもよい。
・副階段形成機構70において、中間リンク72を省略してもよい。
・前記実施形態では、支持リンク56、66を支持リンクとしたが、連結リンク54、64、或いは連結リンク55、65を支持リンク、すなわち、支持部としてもよい。
・前記実施形態では、分割床部材32を直接、または副階段形成機構70を介して間接的に支持する連結リンク54、64、連結リンク55、65、及び支持リンク(連結リンク)56、66を設けた。分割床部材32の各端を副階段形成機構70を介して間接的に支持する、或いは直接支持する連結リンクの数は、上記のものに限定するものではなく、さらに増加させてもよい。
・第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせてもよい。
例えば、図13において、最右方及び最左方の分割床部材32の支持構成を第2実施形態と同様の構成とし、中央では第1実施形態の図9で示す支持リンク56、66を使用して、対の副階段形成機構70を介して一対の分割床部材32を支持する構成とする。
第1実施形態と第2実施形態との組合せは、上記に限定するものではなく、図13の最左方、及び最右方の分割床部材32の少なくともいずれか一方を第1実施形態の構成に変更してもよい。
・前記実施形態では、トラック車両をベースとして構成された車体12上に作業台を設けたが、車体は、トラック車両をベースとすることに限定されるものではない。例えば、トラック以外の車体であって、昇降装置を持たない車両の上に設けてもよく、或いは電動モータで移動可能な車両上に昇降装置を介して作業台を配置したり、或いは電動モータで移動可能であって昇降装置を持たない車両上に作業台を配置してもよい。或いは、人が移動させるタイプの車両上に作業台を設けてもよい。
・また、前記昇降装置を、X字状アームを使用するパンタグラフ形式の昇降装置等の他の形式の昇降装置に変更してもよい。
・第3実施形態では、左右方向の中央の分割床部材32は、他の分割床部材32よりも左右方向の長さが長くしたが、同じでもよく、或いは短くてもよい。
10…高所作業車(車両)、12…車体、13…運転キャブ、14…前輪、
15…後輪、16…旋回台、17…起伏シリンダ(昇降装置)、
18…ブーム(昇降装置)、18a…基端ブーム、18b…中間ブーム、
18c…先端ブーム、19…ベース部材、20…首振り装置、
21、21A、21B…伸縮シリンダ(駆動部)、22…アウトリガジャッキ、
23…アウターボックス、24…インナーボックス、
25A、25B…支持部材、30…作業台、31…作業床、32…分割床部材、
33…防護柵、34…ブーム操作装置、35…操作レバー、
40…階段形成機構(主階段形成機構)、40A…第1階段形成機構、
40B…第2階段形成機構、44…連結材、
50…第1四節平行リンク機構、51、51A、51B…上部リンク、
51a…連結孔、52…中間リンク、53、53A、53B…下部リンク、
54、54A、54B…連結リンク、54a…連結孔(第2連結部)、
55、55A、54B…連結リンク、55a…連結孔(第2連結部)、
56、56A、56B…支持リンク(連結リンク)、
56a…連結孔(第2連結部)、57…支持部材、
60…第2四節平行リンク機構、61…上部リンク、61a…連結孔、
62…中間リンク、63…下部リンク、64、65…連結リンク、
66…支持リンク(連結リンク)、
70…副階段形成機構、71…副上部リンク、71a…挿入孔、
72…中間リンク、73…副下部リンク、73a…連結部、
73b…挿入孔(第2連結部)、74、75…副連結リンク、
77…連結ピン(第2連結部)、78…連結ピン(第1連結部)、
90…支持部。

Claims (6)

  1. 作業員が搭乗可能な作業床を有する作業台であって、
    複数の分割床部材が並列状に配置されることにより前記作業床が構成され、
    前記複数の分割床部材における隣接する分割床部材の上下高さを変更して、階段状に配置する階段形成機構と、
    前記階段形成機構を支持する支持部と、
    前記階段形成機構を駆動して前記分割床部材の上下高さを変更する駆動部を有し、
    前記階段形成機構は、上部リンクと、下部リンクと、前記上部リンクと前記下部リンクとの間を連結して、鉛直方向に延びる連結リンクとを、それぞれ有する第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構を含み、
    前記第1四節平行リンク機構と第2四節平行リンク機構の機構間方向における相互に対向した連結リンク間に、前記分割床部材が配置され、
    前記第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構の連結リンクのうち、機構間方向間において対向する一対の連結リンクを、前記支持部としている作業台。
  2. 前記階段形成機構は、前記分割床部材を階段状に配置した階段状態と、前記分割床部材の高さの差がない水平状に配置した水平状態との間を遷移自在とするものである請求項1に記載の作業台。
  3. 前記階段形成機構を主階段形成機構としたとき、
    前記第1四節平行リンク機構及び第2四節平行リンク機構は少なくともいずれかの相対する連結リンクには、前記複数の分割床部材に含まれる分割床部材であって、相互に隣接する分割床部材の上下高さを変更して、階段状に配置する副階段形成機構が対をなして対向配置されている請求項に記載の作業台。
  4. 前記対をなす副階段形成機構は、副上部リンク、副下部リンク、前記副上部リンクと前記副下部リンクとの間を連結して、鉛直方向に延びる副連結リンクとにより、四節平行リンクをなし、
    前記副連結リンクの間に各分割床部材が一体に連結され、
    前記第1四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち他方の副階段形成機構との間には、
    前記主階段形成機構の作動の際、前記上部リンクと前記副上部リンク、並びに前記下部リンクと副下部リンクのそれぞれの長さ方向が、常時同一の方向を向くように両者を一体に連結する第1連結部がそれぞれ設けられている請求項に記載の作業台。
  5. 前記第1連結部は、前記第1四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記対をなす副階段形成機構のうち他方の副階段形成機構との間の連結が解除可能となっており、
    前記第1四節平行リンク機構と、前記一方の副階段形成機構との間、及び前記第2四節平行リンク機構と、前記他方の副階段形成機構との間には、両者をそれぞれ連結解除に可能に連結するとともに、両者の連結時に、前記連結リンクと、前記副下部リンクとを直交して配置する第2連結部がそれぞれ設けられ、
    前記第1連結部による前記主階段形成機構と副階段形成機構との連結の代わりに、前記第2連結部により、前記副階段形成機構が前記主階段形成機構に連結されているときは、前記副階段形成機構が備える複数の分割床部材は、互いにその上面が面一となるように配置される請求項に記載の作業台。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の作業台を有する車両。
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