JP6874512B2 - 電動車両の操舵装置 - Google Patents

電動車両の操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6874512B2
JP6874512B2 JP2017089858A JP2017089858A JP6874512B2 JP 6874512 B2 JP6874512 B2 JP 6874512B2 JP 2017089858 A JP2017089858 A JP 2017089858A JP 2017089858 A JP2017089858 A JP 2017089858A JP 6874512 B2 JP6874512 B2 JP 6874512B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
steering
obstacle
control
steering shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017089858A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018070134A (ja
Inventor
隆平 羽倉
隆平 羽倉
孝則 辻本
孝則 辻本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Publication of JP2018070134A publication Critical patent/JP2018070134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6874512B2 publication Critical patent/JP6874512B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は電動車両の操舵装置に関する。
特許文献1には、障害物の速度に応じて複数の動作モードから一つの動作モードを設定し、この設定された動作モードによって電動モータを制御することで、障害物の状態に応じた走行支援制御を行う小型電動車両の走行支援方法が開示されている。また、電動車椅子などの小型電動車両には、車載カメラやレーザ等で障害物を検出して、この障害物を回避するように走行を支援する走行支援装置が知られている。
特開2006−110207号公報
背景技術における走行支援装置では、障害物を検出したときの回避方法の一つとして、障害物を回避できる方向へ自動で操舵しながら走行する自動操舵制御を用いることが考えられる。しかしながら、障害物を検出して自動操舵制御を実行する場合に、運転者の意図に反して操作ハンドルが回転して運転者に違和感を生じさせる恐れがある。
本発明の目的は、上述の事情を考慮してなされたものであり、障害物を回避する自動操舵制御の実行時に、運転者の意図に反して操作ハンドルが回転することを防止して、運転者のハンドル操作に関する違和感を解消できる電動車両の操舵装置を提供することにある。
本発明に係る電動車両の操舵装置は、操作ハンドルが接続されて前記操作ハンドルからの操作力を操舵輪へ伝達するステアリングシャフトと、障害物を検出する障害物検出手段と、この障害物検出手段により前記障害物が検出された際に、この障害物を回避するように自動操舵制御を実行する制御手段と、を有する電動車両の操舵装置であって、前記ステアリングシャフトは、前記操作ハンドルに接続された第1シャフトと、前記操舵輪側に接続された第2シャフトとを備えて構成され、前記第1シャフトを前記第2シャフトに連結させ、またはその連結を解除させる連結・解除手段を備え、前記制御手段は、前記自動操舵制御を実行する際に、前記操作ハンドルにおける運転者の操作位置が前記第1シャフトとの接続位置から所定距離以上離れている場合に、前記連結・解除手段により前記第1シャフトと前記第2シャフトとの連結を解除させ、前記第2シャフトを回転させることで前記操舵輪を操舵させるよう構成されたことを特徴とするものである。
また、本発明に係る電動車両の操舵装置は、操作ハンドルが接続されて前記操作ハンドルからの操作力を操舵輪へ伝達するステアリングシャフトと、障害物を検出する障害物検出手段と、この障害物検出手段により前記障害物が検出された際に、この障害物を回避するように自動操舵制御を実行する制御手段と、を有する電動車両の操舵装置であって、前記ステアリングシャフトは、前記操作ハンドルに接続された第1シャフトと、前記操舵輪側に接続された第2シャフトとを備えて構成され、前記第1シャフトを前記第2シャフトに連結させ、またはその連結を解除させる連結・解除手段を備え、前記制御手段は、前記自動操舵制御を実行する際に、前記連結・解除手段により前記第1シャフトと前記第2シャフトとの連結を解除させ、前記第2シャフトを回転させることで前記操舵輪を操舵させるよう構成され、前記操作ハンドルまたは前記第1シャフトには、前記操作ハンドルに作用する荷重を検出可能な荷重検出手段が設置され、前記制御手段は、前記荷重検出手段による検出荷重に基づいて第1状態と第2状態とを判定し、前記第1状態では前記障害物が検出されたときに、前記第2状態では前記障害物の検出の有無に拘らず、前記自動操舵制御を実行するよう構成されたことを特徴とするものである。

本発明によれば、ステアリングシャフトが、操作ハンドルに接続された第1シャフトと、操舵輪側に接続された第2シャフトとを備えて構成され、自動操舵制御時には、第2シャフトが回転して操舵輪を操舵させ、第1シャフト及び操作ハンドルが回転されない。この結果、障害物を回避する自動操舵制御の実行時に、運転者の意図に反して操作ハンドルが回転することを防止でき、運転者のハンドル操作に関する違和感を解消できる。
本発明に係る電動車両の操舵装置における第1実施形態が適用された電動車両を示す左側面図。 図1のステアリングシャフト周囲を示す左側面図。 図2のIII矢視図。 図2の連結・解除手段を示す斜視図。 図4の連結・解除手段を示す断面図。 図1に搭載された操舵装置のシステム構成を示すブロック図。 図6の制御手段が実行する自動操舵制御に関する手順を示すフローチャート。 本発明に係る電動車両の操舵装置における第2実施形態が適用された電動車両の操舵装置のシステム構成を示すブロック図。 図8の制御手段が実行する自動操舵制御に関する手順を示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための実施形態を図面に基づき説明する。
[A]第1実施形態(図1〜図7)
図1は、本発明に係る電動車両の操舵装置における第1実施形態が適用された電動車両を示す左側面図である。この図1に示すように、ハンドル形電動車椅子などの電動車両10においては、車体フレーム11に左右一対の前輪12及び後輪13が、図示しないサスペンションを介して支持される。車体フレーム11はその一部を除き、前部カバー14、レッグシールド15、フロアパネル16及び後部カバー17等からなる樹脂製カバーによって覆われる。
車体後部の略箱形状の前記後部カバー17は上方に突設され、この後部カバー17の内側に、後輪13を駆動するための走行用電動モータ18、この走行用電動モータ18の出力を車軸19に伝達するギアユニット及びバッテリ(共に図示せず)等が収容される。走行用電動モータ18は、駆動輪としての後輪13に駆動力を付与して電動車両10を走行させるものであり、制御手段20により制御される。
後部カバー17の上方には、車体フレーム11から立ち上がる図示しないブラケットを介して、運転者が着座するシート22が搭載される。このシート22は、シートクッション23及びシートバック(背もたれ)24を含む。更に、シートバック24の両側部にはアームレスト26が設けられ、各アームレスト26は、支点27回りに回動可能に支持される。
レッグシールド15は車体前部で上下方向に配置され、シート22に着座した運転者の脚まわりを風等があたらないように保護する。このレッグシールド15の内部には、前輪12を操舵するためのステアリングシャフト29が立設され、このステアリングシャフト29の上端にハンドルユニット30が取り付けられる。通常操舵時に、運転者は、シート22に着座してハンドルユニット30を回転操作することで、操舵輪としての前輪12を左右に操舵する。
ハンドルユニット30は、図2及び図3に示すように、メインプレート31の左右両側にそれぞれ半円形状の操作ハンドル32が取り付けられ、更にメインプレート31にアクセルレバー33が回動可能に設けられる。メインプレート31は、スイッチボックス34内に収容され、このスイッチボックス34に図示しない電源スイッチや最高速設定スイッチなどが設けられる。
アクセルレバー33は軸方向中央部分の回動軸部33Aから両側にクランク状に屈曲して車両幅方向延び、両先端部に操作部33Bが設けられる。電動車両10の運転者が操作ハンドル32のグリップ部32Aに掌を置き、アクセルレバー33の操作部33Bを指で押下げ操作したときの押下げ量に基づいて制御手段20が走行用電動モータ18を制御して、電動車両10の走行速度が制御される。
ところで、図1及び図2に示すように、本実施形態の電動車両10は、段差や溝などの障害物と電動車両10との距離が危険と判断される距離に至ったときに、前輪12を自動で操舵して障害物を回避する自動操舵制御を、前述の如く運転者がハンドルユニット30を手動で回転操作する通常操舵の他に実施させる操舵装置35が装備されている。
この操舵装置35は、操舵ハンドル32を備えたハンドルユニット30と、ステアリングシャフト29と、電磁接離機構としての電磁ブレーキ機構36を備えた連結・解除手段37と、固定手段としてのロック機構38と、操舵用電動モータ39と、障害物検出手段40と、第1回転角度検出手段41及び第2回転角度検出手段42と、を有して構成される。
ステアリングシャフト29は、図2及び図3に示すように、第1シャフトとしての上側ステアリングシャフト29Aと、第2シャフトとしての下側ステアリングシャフト29Bとが、連結・解除手段37により解除可能に連結されて構成される。上側ステアリングシャフト29Aの上部は、ハンドルユニット30のメインプレート31に接続されることで、このメインプレート31に取り付けられた操作ハンドル32に接続される。
また、下側ステアリングシャフト29Bの下部にはステアリングプレート44が固着され、このステアリングプレート44が、前輪12を軸支するナックルアームにタイロッド(共に図示せず)を介して連結される。これにより、下側ステアリングシャフト29Bが前輪12側に接続される。従って、上側ステアリングシャフト29Aが連結・解除手段37により下側ステアリングシャフト29Bと連結されることで、ハンドルユニット30の操作ハンドル32からの操作力が前輪12へ伝達される。
上述の連結・解除手段37について、図4及び図5を用いて説明する。この連結・解除手段37は、上側ステアリングシャフト29Aを下側ステアリングシャフト29Bに連結させ、またはその連結を解除するものであり、アッパケース45、ロアケース46、上側ホルダプレート47、下側ホルダプレート48及び前記電磁ブレーキ機構36を有して構成される。
アッパケース45は、椀形状に形成されたロアケース46の上方開口を閉塞し、このロアケース46に締結ボルト49を用いて連結される。また、アッパケース45は、上側ステアリングシャフト29Aの下端プラグ50と回転一体に嵌合される。更にアッパケース45は、上側軸受51を介して上側ホルダプレート47に回転自在に支持される。図2に示すように、車体フレーム11には、フレームブラケット52を介してブレース53が固定され、このブレース53から延設された上側取付ブラケット54(図5)に、上記上側ホルダプレート47が取付ボルト55を用いて取り付けられる。
ロアケース46は、図4及び図5に示すように、下側軸受56を介して下側ホルダプレート48に回転自在に支持され、この下側ホルダプレート48が、ブレース53から延設された下側取付ブラケット57に、取付ボルト55を用いて取り付けられる。このロアケース46の内側には、下側ステアリングシャフト29Bの上端プラグ58と電磁ブレーキ機構36が配設される。このうち、下側ステアリングシャフト29Bの上端プラグ58は、軸受59を介してロアケース46に回転自在に支持される。更に、上端プラグ58の上端には、ギア部材60の内周が回転一体に結合され、このギア部材60の外周ギアに、電磁ブレーキ機構36における摩擦板61の内周ギアが噛み合う。
上記電磁ブレーキ機構36は、ロアケース46に回転一体に設置された電磁石62と、この電磁石62上に載置された下プレート64と、この下プレート64上に載置されて上述の如くギア部材60に噛み合う上記摩擦板61と、下プレート64と共に摩擦板61を挟み込むように位置づけられて電磁石62に取り付けられた上プレート63と、ロアケース46の底部と下プレート64との間に介装されたスプリング65と、を有して構成される。
電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電が停止されているとき(通常操舵時)には、スプリング65の付勢力の作用で下プレート64が上プレート63と共に摩擦板61を挟持して、この摩擦板61と上プレート63及び下プレート64との間に摩擦力が発生する。このため、上側ステアリングシャフト29Aの回転力は、アッパケース45、ロアケース46及び電磁石62を経て、上プレート63及び下プレート64から摩擦力の作用で摩擦板61へ伝達され、この摩擦板61からギア部材60を介して、下側ステアリングシャフト29Bの上端プラグ58へ伝達される。
従って、連結・解除手段37は、電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電停止時には、電磁ブレーキ機構36により、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとを連結させる。
また、電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電が実施されたとき(自動操舵制御時)には電磁石62に磁力が発生し、この磁力によって、下プレート64がスプリング65の付勢力に抗して電磁石62に引き寄せられることで、摩擦板61と上プレート63及び下プレート64との間に隙間が生ずる。これにより、摩擦板61と上プレート63及び下プレート64との間の摩擦力が低減または消滅し、下側ステアリングシャフト29Bの上端プラグ58は、上プレート63、下プレート64、電磁石62、ロアケース46、アッパケース45及び上側ステアリングシャフト29Aに対して相対回転可能となる。
従って、連結・解除手段37は、電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電時には、電磁ブレーキ機構36によって、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとがこれらの軸回りに独立して回転可能に設けられて、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとの連結を解除させる。
図4及び図5に示すロック機構38は、上側ホルダプレート47に設置されてロックピン67を備えたソレノイド装置68と、アッパケース45の周方向に複数形成されたロック穴69と、を有して構成される。尚、上側ホルダプレート47にロック穴69が形成され、アッパケース45にソレノイド装置68が設置されてもよい。
自動操舵制御時には、ソレノイド装置68が通電されることでロックピン67が突出し、このロックピン67がロック穴69に係合することで、連結・解除手段37のアッパケース45、上側ステアリングシャフト29A及びハンドルユニット30が固定(ロック)される。これにより、ハンドルユニット30の操作ハンドル32からの操作力によって上側ステアリングシャフト29A及びアッパケース45が回転することが阻止される。
また、通常操舵時には、ソレノイド装置68への通電が停止されてロックピン67が収納された状態となる。このため、ロックピン67がロック穴69に結合されず、連結・解除手段37のアッパケース45は上側ホルダプレート47に対して回転可能に設けられる。従って、上側ステアリングシャフト29A及びアッパケース45は、ハンドルユニット30からの操作力によって上側ホルダプレート47に対し回転する。
図2に示す操舵用電動モータ39は、車体フレーム11に固定されたフレームブラケット52にモータブラケット70を介して取り付けられる。この操舵用電動モータ39のモータ軸にピニオンギア71が固定され、このピニオンギア71が、下側ステアリングシャフト29Bに固定されたカウンタギア72に噛み合う。従って、操舵用電動モータ39の駆動により、ピニオンギア71及びカウンタギア72を介して下側ステアリングシャフト29Bがステアリングシャフト29の軸回りに回転し、これにより前輪12が操舵される。この操舵用電動モータ39の駆動は、自動操舵制御時のほか、後述の如く下側ステアリングシャフト29Bの回転角度を上側ステアリングシャフト29Aの回転角度に一致させる場合にも実施される。
図1及び図6に示す障害物検出手段40は、電動車両10の前方及び後方、即ち前部カバー14の前端部と後部カバー17の後端部にそれぞれ設置される。これらの障害物検出手段40は、カメラや光学式(例えばレーザ式)距離センサ、超音波式距離センサなどであり、段差や溝などの障害物を検出すると共に、この障害物と電動車両10との距離を検出する。この障害物検出手段40にて検出された検出信号は、制御手段20へ送信される。
図2及び図6に示す第1回転角度検出手段41は、上側ステアリングシャフト29Aに固着された第1ギアプレート74と、ブレース53に設置された第1回転角度センサ75とを有して構成される。第1ギアプレート74が第1回転角度センサ75の検出部に噛み合うことで、この第1回転角度センサ75により上側ステアリングシャフト29Aの回転角度(操舵角)が検出される。
また、第2回転角度検出手段42は、下側ステアリングシャフト29Bに固着された第2ギアプレート76と、フレームブラケット52に設置された第2回転角度センサ77とを有して構成される。第2ギアプレート76が第2回転角度センサ77の検出部に噛み合うことで、この第2回転角度センサ77により下側ステアリングシャフト29Bの回転角度(操舵角)が検出される。これらの第1回転角度検出手段41、第2回転角度検出手段42にてそれぞれ検出された回転角度は、制御手段20へ送信される。
図1及び図6に示す制御手段20は、アクセルレバー33の操作部33Bの押下げ操作に基づき走行用電動モータ18を制御して電動車両10の走行速度を制御する走行速度制御機能と、障害物検出手段40により障害物が検出されたときにこの障害物を回避する自動操舵制御機能とを有する。以下、後者の自動操舵制御機能について述べる。
制御手段20は、図1、図5及び図6に示すように、障害物検出手段40により段差や溝などの障害物が検出され、この障害物と電動車両10との距離が危険と判断される距離に至ったとき(自動操舵開始判定時)に、連結・解除手段37における電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電を実施し、更に、ロック機構38におけるソレノイド装置68への通電を実施する。電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電によって、摩擦板61と上プレート63及び下プレート64との間の摩擦力が低減または消滅し、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとの連結が解除されて、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとはステアリングシャフト29の軸回りに相対回転可能になる。
また、ロック機構38のソレノイド装置68への通電によってこのソレノイド装置68のロックピン67が突出し、上側ホルダプレート47に設置されたソレノイド装置68のロックピン67がアッパケース45のロック穴69に係合することで、上側ステアリングシャフト29A及びハンドルユニット30(操作ハンドル32)が固定(ロック)されて、それらの回転が阻止される。
その後、制御手段20は、操舵用電動モータ39を駆動させて下側ステアリングシャフト29Bを回転させ、障害物を回避すべく前輪12を操舵させる自動操舵制御を実行する。
また、制御手段20は、自動操舵制御の実行によって障害物が回避されて障害物検出手段40により障害物が検出されなくなったとき(自動操舵解除判定時)には、第1回転角度検出手段41により検出された上側ステアリングシャフト29Aの回転角度(操舵角)と、第2回転角度検出手段42により検出された下側ステアリングシャフト29Bの回転角度(操舵角)とが一致するように操舵用電動モータ39を駆動させて、下側ステアリングシャフト29Bをその軸回りに回転させる。そして、第1回転角度検出手段41と第2回転角度検出手段42とにより検出されるそれぞれの回転角度が一致した時点で、操舵用電動モータ39を停止させる。
この状態で、制御手段20は、連結・解除手段37の電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電を停止し、電磁ブレーキ機構36における摩擦板61と上プレート63及び下プレート64との間に摩擦力を発生させて、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとを連結させ、更に、ロック機構38のソレノイド装置68への通電を停止して、ソレノイド装置68のロックピン67とロック穴69との係合を外し、アッパケース45及び上側ステアリングシャフト29Aの回転阻止を解除させて、自動操舵制御を終了する。これにより、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとがステアリングシャフト29の軸回りに一体に回転可能になって、運転者による通常操舵に備える。
制御手段20による上述の自動操舵制御に関して、図7のフローチャートを用いて更に説明する。
制御手段20は、障害物検出手段40により障害物が検出され、その障害物と電動車両10との距離が危険と判断される距離に至ったか否かを判断する(S1)。このステップS1で、障害物と電動車両10との距離が危険と判断される距離に至ったと判断したYesの場合に、制御手段20は、ロック機構38のソレノイド装置68への通電を実施して、このソレノイド装置68のロックピン67をロック穴69に係合させ、連結・解除手段37のアッパケース45、上側ステアリングシャフト29A、及びハンドルユニット30の回転を阻止する(S2)。
ステップS2の後に、制御手段20は、連結・解除手段37における電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電を実施して、摩擦板61と上プレート63及び下プレート64間の摩擦力を低減または消滅させて、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとの連結を解除して、下側ステアリングシャフト29Bを上側ステアリングシャフト29Aに対して独立して回転可能とする(S3)。
ステップS3の後に、制御手段20は、操舵用電動モータ39を駆動させて自動操舵制御を実行し、前輪12を操舵する(S4)。制御手段20は、ステップS4の自動操舵制御の実行によって障害物が回避されたか否かを障害物検出手段40からの検出信号により判断し(S5)、障害物が回避されるまで自動操舵制御を継続する。
制御手段20は、ステップS5において障害物の回避がなされたと判断したYESのときには、第1回転角度検出手段41と第2回転角度検出手段42とがそれぞれ検出した上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bの回転角度(操舵角)が一致しているか否かを判断する(S6)。これらの上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bのそれぞれの回転角度が一致していないNOの場合には、制御手段20は、操舵用電動モータ39を駆動して下側ステアリングシャフト29Bを回転させ、この下側ステアリングシャフト29Bの回転角度を上側ステアリングシャフト29Aの回転角度に一致させる(S7)。
ステップS6において上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとのそれぞれの回転角度が一致したYesの場合に、制御手段20は、連結・解除手段37における電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電を停止し、摩擦板61と上プレート63及び下プレート64間に摩擦力を発生させて、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bと連結させ、これらの上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとを一体に回転可能とする(S8)。
このステップS8の後に、制御手段20は、ロック機構38のソレノイド装置68への通電を停止してこのソレノイド装置68のロックピン67を収納させ、ロックピン67とロック穴69との係合を外して、連結・解除手段37のアッパケース45、上側ステアリングシャフト29A及びハンドルユニット30の回転阻止を解除する(S9)。このステップ9の実施によって自動操舵制御が終了し、運転者による通常操舵に備える(S10)。また、ステップS1によって障害物が検出されないNoの場合には、自動操舵制御がなされず、運転者による通常操舵が実施される。
以上のように構成されたことから、本第1実施形態によれば、次の効果(1)〜(4)を奏する。
(1)図1及び図2に示すように、ステアリングシャフト29は、操作ハンドル32を備えたハンドルユニット30に接続された上側ステアリングシャフト29Aと、前輪12側に接続された下側ステアリングシャフト29Bとが、連結・解除手段37を介して連結されて構成される。そして、制御手段20は、自動操舵制御を実行する際に、連結・解除手段37の電磁ブレーキ機構36により上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとの連結を解除させ、操舵用電動モータ39を駆動させて下側ステアリングシャフト29Bを回転させることで前輪12を操舵させる。
このため、自動操舵制御の実行時には、上側ステアリングシャフト29A及びハンドルユニット30(操作ハンドル32)が回転されない。この結果、障害物を回避する自動操舵制御の実行時に、ハンドルユニット30の操作ハンドル32を把持している運転者の意図に反してハンドルユニット30(操作ハンドル32)が回転することを防止でき、運転者のハンドル操作に関する違和感を解消できる。
(2)図4及び図5に示すように、上側ステアリングシャフト29Aに嵌合された連結・解除手段37のアッパケース45と上側ホルダプレート47との間には、上側ホルダプレート47に設置されたソレノイド装置68のロックピン67が、アッパケース45に形成されたロック穴69に係合することで、上側ステアリングシャフト29A及びハンドルユニット30を固定(ロック)して、それらの回転を阻止するロック機構38が設けられている。そして、連結・解除手段37により、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとの連結が解除されて、下側ステアリングシャフト29Bが操舵用電動モータ39により回転される自動操舵制御時に、上記ロック機構38により上側ステアリングシャフト29A及びハンドルユニット30の回転が阻止される。
このため、自動操舵制御時に上側ステアリングシャフト29Aの不用意な回転が防止されて、運転者は、ハンドルユニット30の操作ハンドル32を把持することで体勢が不安定になることを防止できる。従って、自動操舵制御時における前輪12を最大の操舵角で操舵させることもできる。
(3)図2及び図5に示すように、自動操舵制御の終了時には、第1回転角度検出手段41により検出される上側ステアリングシャフト29Aの回転角度と、第2回転角度検出手段42により検出される下側ステアリングシャフト29Bの回転角度とが一致したときに、連結・解除手段37における電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電を停止して、電磁石62と上プレート63および下プレート64との間に摩擦力を発生させ、この連結・解除手段37により、上側ステアリングシャフト29Aを下側ステアリングシャフト29Bに連結させるよう構成されている。このため、自動操舵制御を終了した後における運転者による通常操舵において、ハンドルユニット30の操作ハンドル32と前輪12との位置関係が適切になって、この通常操舵を適正に実施できる。
(4)上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとを連結させ、またはその連結を解除させる連結・解除手段37は、簡単な構造の電磁ブレーキ機構36が用いられたものである。このため、この連結・解除手段37の組付工数を低減できると共に、品質の確保を容易に実施できる。更に、連結・解除手段37の軽量且つ小型化を実現できるため、運転者による操作ハンドル32への操作力を低減でき、更に操舵用電動モータ39を小型化できる。また、ステアリングシャフト29周りの設計の自由度を拡大できる。
[B]第2実施形態(図1〜図3、図8、図9)
図8は、本発明に係る電動車両の操舵装置における第2実施形態が適用された電動車両の操舵装置のシステム構成を示すブロック図である。この第2実施形態において、第1実施形態と同様な部分については、第1実施形態と同一の符号を付すことにより説明を簡略化し、または省略する。
本第2実施形態の制御手段80は、第1実施形態の制御手段20と同一の機能を有するほか、次の機能を備える。つまり、制御手段80は、荷重検出手段81による検出荷重に基づいて第1状態と第2状態を判定し、第1状態と判定したときには、第1実施形態と同様に、障害物検出手段40により障害物が検出されたときに自動操舵制御を実行し、第2状態と判定したときには、障害物検出手段40による障害物の検出の有無に拘わらず自動操舵制御を実行するよう構成されている。
ここで、荷重検出手段81は、複数枚の歪ゲージを備えたロードセルや半導体圧力センサなどであり、図3の2点鎖線に示す操作ハンドル32のグリップ部32A、または図2の2点鎖線に示す上側ステアリングシャフト29Aなどに設置される。この荷重検出手段81によって、操作ハンドル32を備えたハンドルユニット30に作用する略鉛直方向の荷重、例えば、運転者が発作や気絶等によってハンドルユニット30に突っ伏したときの荷重が検出される。
制御手段80は、荷重検出手段81により検出された検出荷重が所定値よりも大きいときに、運転者がハンドルユニット30に突っ伏すなどしてハンドルユニット30に過大な荷重が作用した第2状態であると判定する。また、制御手段80は、荷重検出手段81による検出荷重が所定値以下であるときには、ハンドルユニット30に過大な荷重が作用していない第1状態であると判定する。
図8に示すように、制御手段80には、周囲に警報(例えば連続音など)を発生する報知手段82が接続されている。この報知手段82はスピーカなどであり、例えば図1の破線に示すようにハンドルユニット30のスイッチボックス34に内蔵される。即ち、スイッチボックス34は、上側ボックスケース34Aと下側ボックスケース34Bとが接合されてなり、この下側ボックスケース34の底面の内側に保持手段82が設置される。制御手段80は、荷重検出手段81の検出荷重に基づいて第2状態と判定したときに報知手段82により警報を発生するよう制御して、例えば運転者がハンドルユニット30に突っ伏している運転者の異常を周囲に報知する。
本第2実施形態の制御手段80による自動操舵制御を含めた制御を、図9のフローチャートを用いて説明する。
制御手段80は、荷重検出手段81が所定値よりも大きな荷重を検出したか否かを判断する(S11)。このステップS11で、荷重検出手段81による検出荷重が所定値以下であるNOの場合に、制御手段80は、前述の図7のステップS1〜S10のそれぞれのステップをステップS13〜S22として実行して、自動操舵制御を開始し、終了する。
ステップS11で、荷重検出手段81による検出荷重が所定値よりも大きいYESの場合、例えば運転者が発作や気絶等によってハンドルユニット30に突っ伏した状態にある場合には、制御手段80は、報知手段82により警報を発生させて、運転者の異常を周囲に報知する(S12)。
制御手段80は、ステップS12と同時に、またはステップS12に引き続いて、障害物検出手段40による障害物の検出の有無に拘わらず、ステップS2と同様にして、ロック機構38により連結・解除手段37のアッパケース45、上側ステアリングシャフト29A、及びハンドルユニット30の回転を阻止する(S14)。このステップS14の後に、制御手段80は、ステップS3と同様にして、連結・解除手段37により上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとの連結を解除して、下側ステアリングシャフト29Bを上側ステアリングシャフト29Aに対して独立して回転可能とする(S15)。
その後、制御手段80は、障害物検出手段40により障害物が検出されている場合に、操舵用電動モータ39を駆動させて自動操舵制御を実行する(S16)。そして、制御手段80は、ステップS5と同様にして、障害物検出手段40からの検出信号に基づき障害物を回避したと判断したときに(S17)、ステップS6と同様にして、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bの回転角度(操舵角)が一致しているか否かを判断する(S18)。
制御手段80は、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bのそれぞれの回転角度を一致させるように、ステップS7と同様にして操舵用電動モータ39を制御する(S19)。上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bのそれぞれの回転角度が一致したときに、制御手段80は、ステップS8と同様にして、連結・解除手段37により上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとを連結して、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとを一体に回転可能とする(S20)。このステップS20の後、ステップS9と同様にして、ロック機構38により連結・解除手段37のアッパケース45、上側ステアリングシャフト29A及びハンドルユニット30の回転阻止を解除して(S21)、自動操舵制御を終了する(S22)。
上述のように、荷重検出手段81による荷重検出が所定値よりも大きな場合になされる自動操舵制御は、例えば、運転者が発作や気絶等によってハンドルユニット30に突っ伏した状態にある場合である。この自動操舵制御時には、上側ステアリングシャフト29A及びハンドルユニット30が回転されず、ロック機構38により回転阻止されることで、運転者がハンドルユニット30に突っ伏した状態が保持される。
以上のように構成されたことから、本第2実施形態においても、第1実施形態の効果(1)〜(4)と同様な効果を奏するほか、次の効果(5)及び(6)を奏する。
(5)図8に示すように、制御手段80は、荷重検出手段81による検出荷重に基づいて第2状態、つまり運転者がハンドルユニット30に突っ伏した状態にあると判定したときに、障害物の検出の有無に拘わらず自動操舵制御を実行する。この自動操舵制御時には、ハンドルユニット30に接続された上側ステアリングシャフト29Aの回転がロック機構38により阻止されるので、運転者の体勢に影響を及ぼすことなく運転者の突っ伏した状態を保持して、安全に自動操舵制御を実施できる。
(6)制御手段80は、荷重検出手段81による検出荷重に基づいて、運転者がハンドルユニット30に突っ伏した第2状態を判定したときに、報知手段82により周囲に警報を発生させる。このため、運転者の異常を周囲に迅速に報知することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、図5に示す連結・解除手段37における電磁ブレーキ機構36の摩擦板61には、例えばその外周側にドッグが設けられ、このドッグに噛み合い可能なドッグが、下プレート64の例えば外周側に形成されてもよい。この場合、電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電が停止される通常操舵時に、スプリング65の付勢力によって下プレート64が摩擦板61に押し付けられることで、摩擦板61と下プレート64の両ドッグが噛み合い、また、電磁ブレーキ機構36の電磁石62への通電が実施される自動操舵時に、電磁石62に発生する磁力によって下プレート64が電磁石62に引き寄せられることで、摩擦板61と下プレート64の両ドッグの噛み合いが外れる。
上述のように通常操舵時に摩擦板61と下プレート64の両ドッグが噛み合うことで、上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29B間に高トルクが作用する状況下でも、この高トルクを上側ステアリングシャフト29Aから下側ステアリングシャフト29Bへ確実に伝達させることができる。
また、図3に示すハンドルユニット30における操作ハンドル32のグリップ部32Aと最大幅部32Bに接触センサ(例えば圧電素子など)78を設置する。ここで、操作ハンドル32におけるハンドルユニット30の中央位置(即ち、メインプレート31と上側ステアリングシャフト29Aとの接続位置)からグリップ部32Aの車幅方向外側端までの距離を所定距離Lとしたとき、上記最大幅部32Bは、操作ハンドル32におけるハンドルユニット30の中央位置から所定距離L以上だけ車幅方向外方に離れて位置づけられる。制御装置20は、自動操舵制御を実行する際に、接触センサ78からの検出信号を入力することで運転者による操作ハンドル32の操作位置(把持位置)を判定する。そして、制御装置20は、この操作位置がハンドルユニット30の中央位置から所定距離L以上離れた最大幅部32Bにある場合にのみ、連結・解除手段37により上側ステアリングシャフト29Aと下側ステアリングシャフト29Bとの連結を解除させて、自動操舵制御を実行するようにしてもよい。
このように、運転者が操作ハンドル32の最大幅部32Bを把持しているときのみに自動操舵制御が実施されることで、このとき上側ステアリングシャフト29Aとハンドルユニット30が運転者の意図に反して回転しないので、操作ハンドル32の最大幅部32Bを把持している運転者は姿勢を崩すことを確実に防止できる。
更に、図6、図8に示す制御手段20、80が実行する自動操舵制御の手動解除は、例えばハンドルユニット30のスイッチボックス34に設定された解除ボタン(不図示)が操作されたとき、または例えば上側ステアリングシャフト29Aに設置されたトルクセンサ(不図示)が一定値以上のトルクを検出したときに実施される。
10…電動車両、12…前輪(操舵輪)、20…制御手段、29…ステアリングシャフト、29A…上側ステアリングシャフト、29B…下側ステアリングシャフト、30…ハンドルユニット、32…操作ハンドル、32A…グリップ部、32B…最大幅部、35…操舵装置、36…電磁ブレーキ機構(電磁接離機構)、37…連結・解除手段、38…ロック機構(固定手段)、39…操舵用電動モータ、40…障害物検出手段、41…第1回転角度検出手段、42…第2回転角度検出手段、61…摩擦板、63…上プレート、64…下プレート、67…ロックピン、68…ソレノイド装置、69…ロック穴、74…第1ギアプレート、75…第1回転角度センサ、76…第2ギアプレート、77…第2回転角度センサ、80…制御手段、81…荷重検出手段、82…報知手段、L…所定距離。

Claims (7)

  1. 操作ハンドルが接続されて前記操作ハンドルからの操作力を操舵輪へ伝達するステアリングシャフトと、障害物を検出する障害物検出手段と、この障害物検出手段により前記障害物が検出された際に、この障害物を回避するように自動操舵制御を実行する制御手段と、を有する電動車両の操舵装置であって、
    前記ステアリングシャフトは、前記操作ハンドルに接続された第1シャフトと、前記操舵輪側に接続された第2シャフトとを備えて構成され、
    前記第1シャフトを前記第2シャフトに連結させ、またはその連結を解除させる連結・解除手段を備え、
    前記制御手段は、前記自動操舵制御を実行する際に、前記操作ハンドルにおける運転者の操作位置が前記第1シャフトとの接続位置から所定距離以上離れている場合に、前記連結・解除手段により前記第1シャフトと前記第2シャフトとの連結を解除させ、前記第2シャフトを回転させることで前記操舵輪を操舵させるよう構成されたことを特徴とする電動車両の操舵装置。
  2. 操作ハンドルが接続されて前記操作ハンドルからの操作力を操舵輪へ伝達するステアリングシャフトと、障害物を検出する障害物検出手段と、この障害物検出手段により前記障害物が検出された際に、この障害物を回避するように自動操舵制御を実行する制御手段と、を有する電動車両の操舵装置であって、
    前記ステアリングシャフトは、前記操作ハンドルに接続された第1シャフトと、前記操舵輪側に接続された第2シャフトとを備えて構成され、
    前記第1シャフトを前記第2シャフトに連結させ、またはその連結を解除させる連結・解除手段を備え、
    前記制御手段は、前記自動操舵制御を実行する際に、前記連結・解除手段により前記第1シャフトと前記第2シャフトとの連結を解除させ、前記第2シャフトを回転させることで前記操舵輪を操舵させるよう構成され、
    前記操作ハンドルまたは前記第1シャフトには、前記操作ハンドルに作用する荷重を検出可能な荷重検出手段が設置され、前記制御手段は、前記荷重検出手段による検出荷重に基づいて第1状態と第2状態とを判定し、前記第1状態では前記障害物が検出されたときに、前記第2状態では前記障害物の検出の有無に拘らず、前記自動操舵制御を実行するよう構成されたことを特徴とする電動車両の操舵装置。
  3. 前記制御手段は、荷重検出手段による検出荷重が所定値以下であるときに第1状態と判定し、前記所定値よりも大きいときに第2状態と判定するよう構成されたことを特徴とする請求項に記載の電動車両の操舵装置。
  4. 前記制御手段には、周囲に警報を発する報知手段が接続され、前記制御手段は、第2状態と判定したときに前記報知手段により警報を発生させるよう制御することを特徴とする請求項またはに記載の電動車両の操舵装置。
  5. 前記第1シャフト側には、操作ハンドルからの操作力により前記第1シャフトが回転することを阻止する固定手段が設けられ、制御手段は、自動操舵制御を実行する際に、前記固定手段により第1シャフトの回転を阻止するよう構成されたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電動車両の操舵装置。
  6. 前記連結・解除手段は、電磁石への通電により第1シャフトと第2シャフトとの連結を解除させる電磁接離機構を備えて構成されたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の電動車両の操舵装置。
  7. 前記制御手段は、自動操舵制御の終了時に、第1シャフトの回転角と第2シャフトの回転角とが同一になったときに、連結・解除手段により前記第1シャフトと前記第2シャフトとを連結させ、固定手段により前記第1シャフトの回転阻止を解除させるよう構成されたことを特徴とする請求項5または6に記載の電動車両の操舵装置。
JP2017089858A 2016-10-25 2017-04-28 電動車両の操舵装置 Active JP6874512B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016208665 2016-10-25
JP2016208665 2016-10-25

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018070134A JP2018070134A (ja) 2018-05-10
JP6874512B2 true JP6874512B2 (ja) 2021-05-19

Family

ID=62112114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017089858A Active JP6874512B2 (ja) 2016-10-25 2017-04-28 電動車両の操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6874512B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7238573B2 (ja) * 2019-04-23 2023-03-14 スズキ株式会社 電動車両のステアリング構造
JP2023144535A (ja) * 2022-03-28 2023-10-11 Ntn株式会社 ステアリング装置及びこれを搭載した乗物

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3097542B2 (ja) * 1996-02-05 2000-10-10 トヨタ自動車株式会社 自動操舵装置
JP2006110207A (ja) * 2004-10-15 2006-04-27 Suzuki Motor Corp 小型電動車両の走行支援制御方法
JP4696919B2 (ja) * 2006-01-11 2011-06-08 トヨタ自動車株式会社 車両の操舵装置
JP5267215B2 (ja) * 2009-03-03 2013-08-21 日産自動車株式会社 車両用運転支援装置および車両用運転支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018070134A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4620757B2 (ja) シート装置
JP5721256B2 (ja) 電動車両の制御装置
JP6874512B2 (ja) 電動車両の操舵装置
US20160251003A1 (en) Vehicle control system
JP6809129B2 (ja) 電動車両の操舵装置
JP6984721B2 (ja) 電動車両の操舵装置
JP2003341399A (ja) 産業車両のシート装置
EP3728008B1 (en) Tilting motor vehicle with three or four wheels and method for safely blocking the tilting movements of a tilting motor vehicle with three or four wheels
JP2005119349A (ja) 電動スクータ付き車両
JP7230995B2 (ja) 電動車両の操舵装置
JP4674515B2 (ja) 小型電動車両のクラッチ装置
US20230062469A1 (en) Work Vehicle
JP5326663B2 (ja) 電動車両のクラッチ装置
JP2021025551A (ja) 制御装置及び、制御方法
JP7184124B2 (ja) 電動車両の駆動制御装置
KR20130114959A (ko) 급발진 방지 기능이 제공된 전동 자전거 및 그의 제어 방법
JP2019142340A (ja) 人力駆動車の制御装置、緩衝システム、および、人力駆動車
JP2010208413A (ja) 電動車両の緊急停止機構
JP5808278B2 (ja) ステアリング装置、産業車両およびプログラム
JP2017185872A (ja) 自動運転支援装置
JP7268627B2 (ja) 車椅子
JP4456932B2 (ja) 小型電動車
JP2002178896A (ja) ゴルフカートのブレーキ制御装置
JP2018111439A (ja) 一人用電動車用安全装置
JP2011017272A (ja) 作業車両のエンジン制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210323

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210405

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6874512

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151