JP2021025551A - 制御装置及び、制御方法 - Google Patents

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文生 松浦
直行 黒滝
Naoyuki Kurotaki
直行 黒滝
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Masahiro Hayashi
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Abstract

【課題】パーキングロック機構の解除時に、パーキングポールの引き抜きを容易にしつつ、駆動輪側に不要なトルクが伝達することを効果的に防止する。【解決手段】パーキングロック機構40を備える車両1の制御装置100であって、ロック状態から解除状態への切り替え指示を検知する指示検知部92,130と、解除状態を検知する解除検知部93,140と、指示検知部92,130が切り替え指示を検知すると、パーキングポール43のパーキングギヤ41に対する係合方向とは逆向きの補助トルクを、車両1の駆動源2からパーキングギヤ41に伝達させると共に、解除検知部93,140が解除状態を検知すると、補助トルクの伝達を停止させる補助トルク制御部150とを備えた。【選択図】図3

Description

本開示は、制御装置及び、制御方法に関し、特に、パーキングロック機構を備える車両の制御装置及び、制御方法に関する。
この種のパーキングロック機構として、変速機等のアウトプットシャフトに設けられたパーキングギヤにパーキングポールの爪部を係合させることにより、アウトプットシャフトから駆動輪に至る動力伝達系の回転をロックするようにした構造が知られている。
パーキングロック機構を備える車両では、車両を坂道に停車してパーキングロック機構を作動させると、車両の自重等の影響により、駆動輪側からアウトプットシャフトに捻れトルクが作用して蓄積されることになる。このため、車両を発進させるためにパーキングロック機構を解除すると、捻れトルクの急速な解放に伴いショックを発生させるといった課題がある。
このような課題に着目し、例えば、特許文献1,2には、パーキングロック機構が解除されるよりも前に、アウトプットシャフトに対して捻れトルクとは逆向きの釣り合いトルクを付与することにより、パーキングロック機構の解除時におけるショックを抑止するようにした技術が開示されている。
特開2015−126571号公報 特開2007−314146号公報
ところで、車両を坂道に停車してパーキングロック機構を作動させると、パーキングポールの爪部はパーキングギヤに強く圧接した状態となる。このような圧接状態から、パーキングロック機構を解除するには、パーキングポールに大きな引き抜き力を作用させる必要がある。
上記文献記載の技術のように、アウトプットシャフトに対して、捻れトルクとは逆向きの釣り合いトルクを付与すれば、パーキングギヤとパーキングポールの爪部との圧接が弱められることで、パーキングポールを比較的容易に引き抜くことが可能となる。しかしながら、上記文献記載の技術では、捻れトルクとは逆向きの同じ大きさの釣り合いトルクを付与するため、パーキングポールの引き抜きに必要な最小限のトルクよりも大きなトルクが作用することになる。このため、パーキングロック機構の解除後に、駆動輪側に不要な余剰トルクが伝達されることにより、車両の不用意な発進を引き起こす可能性がある。
本開示の技術は、パーキングロック機構の解除時に、パーキングポールの引き抜きを容易にしつつ、駆動輪側に不要なトルクが伝達することを効果的に防止することを目的とする。
本開示の装置は、車両の駆動輪に接続する動力伝達系に設けられたパーキングギヤと、該パーキングギヤに係合して前記駆動輪の回転をロックするロック状態及び、前記係合を解放する解除状態に切り替え可能なパーキングポールとを含むパーキングロック機構を備える車両の制御装置であって、前記ロック状態から前記解除状態への切り替え指示を検知する指示検知手段と、前記解除状態を検知する解除検知手段と、前記指示検知手段が前記切り替え指示を検知すると、前記パーキングポールの前記パーキングギヤに対する係合方向とは逆向きの補助トルクを、前記車両の駆動源から前記パーキングギヤに伝達させると共に、前記解除検知手段が前記解除状態を検知すると、前記補助トルクの伝達を停止させる補助トルク制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記補助トルク制御手段は、前記指示検知手段が前記切り替え指示を検知してから、前記解除検知手段が前記解除状態を検知するまでの期間に亘って、前記補助トルクを次第に増加させることが好ましい。
また、前記車両の傾斜度合いを取得する傾斜度合い手段をさらに備え、前記補助トルク制御手段は、前記傾斜度合い手段により取得される前記傾斜度合いに基づいて、該傾斜度合いが大きくなるほど前記補助トルクを大きく設定することが好ましい。
また、前記車両の重量を取得する重量取得手段をさらに備え、前記補助トルク制御手段は、前記重量取得手段により取得される前記重量に基づいて、該重量が重くなるほど前記補助トルクを大きく設定することが好ましい。
本開示の方法は、車両の駆動輪に接続する動力伝達系に設けられたパーキングギヤと、該パーキングギヤに係合して前記駆動輪の回転をロックするロック状態及び、前記係合を解放する解除状態に切り替え可能なパーキングポールとを含むパーキングロック機構を備える車両の制御方法であって、前記ロック状態から前記解除状態への切り替え指示を検知すると、前記パーキングポールの前記パーキングギヤに対する係合方向とは逆向きの補助トルクを、前記車両の駆動源から前記パーキングギヤに伝達させると共に、前記解除状態を検知すると、前記補助トルクの伝達を停止させることを特徴とする。
本開示の技術によれば、パーキングロック機構の解除時に、パーキングポールの引き抜きを容易にしつつ、駆動輪側に不要なトルクが伝達することを効果的に防止することができる。
本実施形態に係るパーキングロック機構を備える車両の動力伝達系を示す模式図である。 本実施形態に係るパーキングロック機構を示す模式的な斜視図である。 本実施形態に係る制御装置及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係る補助トルクのパーキングギヤに対する伝達方向を説明する模式図である。 本実施形態に係る補助トルク制御の処理の流れを説明するフローチャート図である。 他の実施形態に係るパーキングロック機構を備える車両の動力伝達系を示す模式図である。 他の実施形態に係るパーキングロック機構を備える車両の動力伝達系を示す模式図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る制御装置及び、制御方法を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るパーキングロック機構40を備える車両1の動力伝達系を示す模式図である。
車両1には、駆動力源の一例として電動モータ2が搭載されている。電動モータ2の駆動は、制御装置100からの指令に応じて制御される。電動モータ2の出力軸は、不図示の減速ギヤ列を有する変速機10のインプットシャフトに接続されている。変速機10のアウトプットシャフト18にはプロペラシャフト4が接続され、プロペラシャフト4にはデファレンシャルギヤ装置5が接続されている。デファレンシャルギヤ装置5には、左右の駆動軸6L,6Rを介して左右の駆動輪7L,7Rがそれぞれ接続されている。
すなわち、電動モータ2の出力トルクが、変速機10で減速された後に、プロペラシャフト4、デファレンシャルギヤ装置5及び、駆動軸6L,6Rを介して駆動輪7L,7Rに伝達されるようになっている。なお、車両1は、図示例の後輪駆動車に限定されず、前輪駆動車、四輪駆動車、或いは、後二軸駆動車の何れであってもよい。
車両1には、軸重等から車両1の重量を検出する重量センサ90(重量取得手段)が設けられている。また、車両1には、車両1の水平方向に対する傾斜角(路面の勾配角)を検出する傾斜角センサ91(傾斜度合い取得手段)が設けられている。これら各センサ90,91のセンサ値は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
本実施形態において、パーキングロック機構40は、変速機10のアウトプットシャフト18に設けられている。なお、パーキングロック機構40は、車両1の停車時に駆動輪7L,7Rの回転をロックできる位置であれば、プロペラシャフト4等の他の動力伝達系に設けられてもよい。以下、パーキングロック機構40の詳細について説明する。
[パーキングロック機構]
図2は、パーキングロック機構40を示す模式的な斜視図である。パーキングロック機構40は、変速機10のアウトプットシャフト18に固定されたパーキングギヤ41と、パーキングギヤ41と選択的に係合する爪部43Aを有するパーキングポール43と、パーキングポール43をパーキングギヤ41に向けて押圧するカム44を有するパーキングロッド45と、カム44を付勢するスプリング45Aと、カム44を支持するブロック46と、リンクレバー50と、ワイヤ48とを備えている。
パーキングポール43は、軸42を介して変速機10の変速機ケース11に揺動自在に支持されている。リンクレバー50は、外側レバー部51と、内側レバー部52と、これら各レバー部51,52の一端部(例えば、上端部)を互いに連結する支持軸58とを有する。リンクレバー50は、外側レバー部51を変速機ケース11の外側、内側レバー部52を変速機ケース11の内側に配置した状態で、支持軸58を変速機ケース11に回転可能に軸支されている。すなわち、リンクレバー50は、支持軸58の軸心を中心に変速機ケース11に回動可能に支持されている。
内側レバー部52の他端部(例えば、下端部)には、パーキングロッド45のカム44とは反対側の基端部が回動可能に連結されている。外側レバー部51の他端部(例えば、下端部)は、ワイヤ48等を介してシフト操作装置80の操作レバー81に連結されている。
操作レバー81が運転者によりパーキングレンジPに操作(図中矢印A1方向に操作)されると、リンクレバー50の回動に伴いパーキングロッド45及びカム44が図中矢印A2方向に移動し、パーキングポール43がカム44によってパーキングギヤ41に向けて押し付けられる。これにより、パーキングポール43の爪部43Aがパーキングギヤ41と係合し、パーキングギヤ41及びアウトプットシャフト18の回転をロックすることにより、パーキング状態が確立されるようになっている(以下、パーキング状態が確立され状態を、単にパーキングロック機構40のロック状態という)。
一方、操作レバー81が運転者によりパーキングレンジPから他のレンジ(例えば、リバースR、ニュートラルN、ドライブD等)に操作(図中矢印B1方向に操作)されると、リンクレバー50の回動に伴いパーキングロッド45及びカム44が図中矢印B2方向に移動し、カム44によるパーキングポール43の押し付けが解除される。これにより、パーキングポール43がパーキングギヤ41から引き抜かれ、爪部43Aとパーキングギヤ41との係合が解放されることにより、パーキング状態が解除されるようになっている(以下、パーキングポール43がパーキングギヤ41から引き抜かれた状態を、単にパーキングロック機構40の解除状態という)。
本実施形態において、パーキングロック機構40には、操作レバー81の操作位置を検知可能なポジションセンサ92(本開示の指示検知手段の一例)及び、リンクレバー50の回動からパーキングロック機構40の解除状態を検知可能な解除検知センサ93(本開示の解除検知手段の一例)が設けられている。これら各センサ92,93のセンサ値は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
[制御装置]
図3は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、車両重量取得部110、車両傾斜角取得部120、解除指令判定部130(指示検知手段)、解除状態判定部140(解除検知手段)及び、補助トルク制御部150(補助トルク制御手段)を備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
車両重量取得部110は、重量センサ90から送信される車両1の重量(以下、車両重量W)を取得する。車両重量取得部110により取得される車両重量Wは、補助トルク制御部150に送信される。
車両傾斜角取得部120は、傾斜角センサ91から送信される車両1の水平方向に対する傾斜角(以下、車両傾斜角A)を取得する。車両傾斜角取得部120により取得される車両傾斜角Aは、補助トルク制御部150に送信される。
解除指令判定部130は、パーキングロック機構40のロック状態から解除状態への切り替え指示がなされたか否かを、ポジションセンサ92から送信される操作レバー81の操作位置に基づいて判定する。具体的には、解除指令判定部130は、操作レバー81がパーキングレンジPから他のレンジ(例えば、リバースR、ニュートラルN、ドライブD等)に操作されたことをポジションセンサ92により検知すると、パーキングロック機構40のロック状態から解除状態への切り替え指示がなされたと判定する。解除指令判定部130による判定結果は、補助トルク制御部150に送信される。
解除状態判定部140は、パーキングポール43のパーキングギヤ41からの引き抜きによりパーキングロック機構40が解除状態に完全に切り替えられたか否かを、解除検知センサ93のセンサ値に基づいて判定する。解除状態判定部140による判定結果は、補助トルク制御部150に送信される。
補助トルク制御部150は、パーキングロック機構40がロック状態から解除状態に切り替えられるロック解除時に、パーキングギヤ41のパーキングポール43(爪部43A)に対する係合方向とは逆向きの補助トルクを、電動モータ2からアウトプットシャフト18を介してパーキングギヤ41に伝達することにより、パーキングポール43の引き抜き動作を補助する補助トルク制御を実施する。
具体的には、車両1が下り坂に停車している場合、図4(A)に示すように、パーキングギヤ41には車両1を前進させる矢印A1方向の回転力が駆動輪側から伝達され、パーキングギヤ41は爪部43Aに対して矢印A1方向に強く圧接係合することになる。一方、車両1が登り坂に停車している場合、図4(B)に示すように、パーキングギヤ41には車両1を後進させるB1方向の回転力が駆動輪側から伝達され、パーキングギヤ41は爪部43Aに対して矢印B1方向に強く圧接係合するようになる。
このような圧接係合を解放させるべく、補助トルク制御部150は、車両1が下り坂に停車している場合には、図4(A)に示すように、車両1を後進させるA2方向の補助トルクをパーキングギヤ41に伝達し、車両1が登り坂に停車している場合には、図4(B)に示すように、車両1を前進させるB2方向の補助トルクをパーキングギヤ41に伝達する。これにより、車両1が坂道で停車した場合においても、補助トルクによってパーキングギヤ41とパーキングポール43の爪部43Aとの圧接が効果的に弱められるようになり、パーキングロック機構40のロック解除時にパーキングポール43をパーキングギヤ41から容易に引き抜くことが可能となる。
ここで、パーキングギヤ41に伝達する補助トルクは、パーキングロック機構40のロック状態から解除状態への切り替え指示を検知した時から、パーキングロック機構40の解除状態への切り替わりを検知するまでの期間に亘って、次第に増加するように伝達してもよい。或いは、車両傾斜角取得部120から送信される車両傾斜角A、及び、又は、車両重量取得部110から送信される車両重量Wに基づいて、これら車両傾斜角A及び車両重量Wの少なくとも一方が大きくなるほど、補助トルクを増加させるように伝達してもよい。補助トルクをどの程度の大きさにするかは、これら車両傾斜角Aや車両重量W、変速機10やデファレンシャルギヤ装置5のギヤ比、駆動輪7L,7Rの外径等、車両1の各種仕様に応じて適宜に設定すればよい。
さらに、補助トルク制御部150は、パーキングギヤ41に対して補助トルクを伝達した後、パーキングロック機構40が解除状態に切り替えられたことを検知すると、補助トルクの伝達を瞬時に停止、すなわち、電動モータ2を停止させて補助トルクを0(ゼロ)とする。これにより、パーキングロック機構40が解除された後は、駆動輪側に不要なトルクが伝達されることを防止できるようになり、車両1の不用意な発進を効果的に抑止することが可能になる。
次に、図5に示すフローチャートに基づいて、補助トルク制御部150による具体的な制御の処理手順を説明する。なお、本ルーチンは、好ましくは、車両1の停車と同時にスタートする。車両1が停車したか否かは、不図示の車速センサ等により検知すればよい。
ステップS100では、解除指令判定部130により、パーキングロック機構40のロック状態から解除状態への切り替え指示がなされたか否かを判定する。パーキングロック機構40のロック状態から解除状態への切り替え指示がなされた場合(Yes)、本制御はステップS110に進む。一方、パーキングロック機構40のロック状態から解除状態への切り替え指示がなされていない場合(No)、本制御はステップS100の判定処理を繰り返す。
ステップS110では、車両傾斜角取得部120から送信される車両傾斜角Aに基づいて、車両1が下り坂に停車しているか否かを判定する。車両1が下り坂に停車している場合(Yes)、本制御はステップS120の処理に進む。一方、車両1が下り坂に停車していない場合(No)、言い換えれば、車両1が登り坂に停車している場合、本制御はステップS140の処理に進む。
ステップS110からステップS120に進んだ場合、補助トルク制御部150は、電動モータ2からパーキングギヤ41に、車両1を後進させる方向の補助トルクを伝達する。一方、ステップS110からステップS140に進んだ場合、補助トルク制御部150は、電動モータ2からパーキングギヤ41に、車両1を前進させる方向の補助トルクを伝達する。
ステップS130,S150では、解除状態判定部140により、パーキングロック機構40が解除状態に切り替えられたか否かを判定する。パーキングロック機構40が解除状態に切り替えられていない場合(No)、すなわち、パーキングポール43の爪部43Aがパーキングギヤ41に依然として係合している場合には、本制御はステップS120,S140の各処理にそれぞれ戻される。一方、パーキングロック機構40が解除状態に切り替えられた場合(Yes)、本制御はステップS160の処理に進む。
ステップS160では、ステップS130,S150にて、パーキングロック機構40が解除状態に切り替えられたと判定されると同時に補助トルクの伝達を瞬時に停止、すなわち、補助トルクを0(ゼロ)とする。これにより、パーキングロック機構40が解除状態された後は、駆動輪側に不要なトルクが伝達することを効果的に防止できるようになる。補助トルクをゼロとしたならば、その後、本制御はリターンされる。
以上詳述した本実施形態によれば、パーキングロック機構40がロック状態から解除状態に切り替えられるロック解除時に、パーキングギヤ41の爪部43Aに対する係合方向とは逆向きの補助トルクを、電動モータ2からパーキングギヤ41に伝達することにより、パーキングポール43のパーキングギヤ41からの引き抜き動作を補助する補助トルク制御を実施するように構成されている。これにより、車両1が坂道で停車した場合においても、補助トルクによってパーキングギヤ41とパーキングポール43の爪部43Aとの圧接が確実に弱められ、パーキングポール43をパーキングギヤ41から容易に引き抜くことができるようになり、パーキングロック機構40のロック解除時に必要な操作レバー81の操作力を効果的に低減することが可能になる。
また、パーキングギヤ41に伝達する補助トルクは、パーキングロック機構40が解除状態に切り替わると瞬時に停止、すなわち、補助トルクの伝達を0(ゼロ)とするように構成されている。これにより、パーキングロック機構40が解除された後は、駆動輪側に不要なトルクが伝達されることを確実に防止できるようになり、車両1の不用意な発進を効果的に抑止することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態において、車両1は、駆動力源として電動モータ2を備える電気自動車として説明したが、図6に示すように、駆動力源として電動モータ2とエンジン3とを併用するハイブリッド車両であってもよい。
具体的には、図6に示すように、車両1に搭載されたエンジン3は、クラッチ装置20を介して変速機10に断接可能に接続されている。また、電動モータ2は、変速機10の不図示のカウンタギヤ等から動力を取り出し可能な動力取り出し(Power take-off:以下、PTO)装置30を介して車両1の動力伝達系に接続されている。
図6に示す変形例においても、上記実施形態と同様、パーキングロック機構40のロック解除時に補助トルクを伝達する場合には、電動モータ2を駆動させ、PTO装置30のPTOクラッチ31を遮断状態から接続状態に切り替えればよい。また、パーキングロック機構40が解除状態に切り替えられたならば、電動モータ2の駆動を瞬時に停止するか、PTOクラッチ31を瞬時に接続状態から遮断状態に切り替えればよい。
また、車両1は、電気自動車やハイブリッド車両に限定されず、図7に示すように、駆動力源としてエンジン3のみを備える車両であってもよい。
図7に示す変形例において、車両1が下り坂に停車していれば、パーキングロック機構40のロック解除時に、変速機10を後進段にギヤインさせて、エンジン3を駆動させると共に、クラッチ装置20を徐々に遮断状態から接続状態に切り替えてクラッチ締結度合いを増加させることにより、パーキングギヤ41に対して後進方向の補助トルクを伝達するようにすればよい。パーキングロック機構40が解除状態に切り替えられたならば、エンジン3の駆動を瞬時に停止させると共に、クラッチ装置20を瞬時に遮断状態に切り替えればよい。
また、図7に示す変形例において、車両1が上り坂に停車していれば、パーキングロック機構40のロック解除時に、変速機10を発進用の前進段にギヤインさせて、エンジン3を駆動させると共に、クラッチ装置20を徐々に遮断状態から接続状態に切り替えてクラッチ締結度合いを増加させることにより、パーキングギヤ41に対して前進方向の補助トルクを伝達するようにすればよい。パーキングロック機構40が解除状態に切り替えられたならば、エンジン3の駆動を瞬時に停止させると共に、クラッチ装置20を瞬時に遮断状態に切り替えればよい。
また、パーキングロック機構40は、図示例の構造に限定されず、他の構造のパーキングロック機構にも広く適用することが可能である。
1 車両
2 電動モータ(駆動力源)
4 プロペラシャフト(動力伝達系)
5 デファレンシャルギヤ装置(動力伝達系)
6L,6R 駆動軸(動力伝達系)
7L,7R 駆動輪
10 変速機
18 アウトプットシャフト(動力伝達系)
40 パーキングロック機構
41 パーキングギヤ
43 パーキングポール
43A 爪部
44 カム
45 パーキングロッド
48 ワイヤ
50 リンクレバー
81 操作レバー
90 重量センサ(重量取得手段)
91 傾斜角センサ(傾斜度合い取得手段)
92 ポジションセンサ(指示検知手段)
93 解除検知センサ(解除検知手段)
100 制御装置
110 車両重量取得部
120 車両傾斜角取得部
130 解除指令判定部(指示検知手段)
140 解除状態判定部(解除検知手段)
150 補助トルク制御部(補助トルク制御手段)

Claims (5)

  1. 車両の駆動輪に接続する動力伝達系に設けられたパーキングギヤと、該パーキングギヤに係合して前記駆動輪の回転をロックするロック状態及び、前記係合を解放する解除状態に切り替え可能なパーキングポールとを含むパーキングロック機構を備える車両の制御装置であって、
    前記ロック状態から前記解除状態への切り替え指示を検知する指示検知手段と、
    前記解除状態を検知する解除検知手段と、
    前記指示検知手段が前記切り替え指示を検知すると、前記パーキングポールの前記パーキングギヤに対する係合方向とは逆向きの補助トルクを、前記車両の駆動源から前記パーキングギヤに伝達させると共に、前記解除検知手段が前記解除状態を検知すると、前記補助トルクの伝達を停止させる補助トルク制御手段と、を備える
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記補助トルク制御手段は、前記指示検知手段が前記切り替え指示を検知してから、前記解除検知手段が前記解除状態を検知するまでの期間に亘って、前記補助トルクを次第に増加させる
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記車両の傾斜度合いを取得する傾斜度合い手段をさらに備え、
    前記補助トルク制御手段は、前記傾斜度合い手段により取得される前記傾斜度合いに基づいて、該傾斜度合いが大きくなるほど前記補助トルクを大きく設定する
    請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記車両の重量を取得する重量取得手段をさらに備え、
    前記補助トルク制御手段は、前記重量取得手段により取得される前記重量に基づいて、該重量が重くなるほど前記補助トルクを大きく設定する
    請求項1から3の何れか一項に記載の制御装置。
  5. 車両の駆動輪に接続する動力伝達系に設けられたパーキングギヤと、該パーキングギヤに係合して前記駆動輪の回転をロックするロック状態及び、前記係合を解放する解除状態に切り替え可能なパーキングポールとを含むパーキングロック機構を備える車両の制御方法であって、
    前記ロック状態から前記解除状態への切り替え指示を検知すると、前記パーキングポールの前記パーキングギヤに対する係合方向とは逆向きの補助トルクを、前記車両の駆動源から前記パーキングギヤに伝達させると共に、前記解除状態を検知すると、前記補助トルクの伝達を停止させる
    ことを特徴とする制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024034427A1 (ja) * 2022-08-08 2024-02-15 株式会社アイシン 車両用駆動装置
WO2024070765A1 (ja) * 2022-09-28 2024-04-04 株式会社アイシン 車両用駆動装置

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