JP7238573B2 - 電動車両のステアリング構造 - Google Patents

電動車両のステアリング構造 Download PDF

Info

Publication number
JP7238573B2
JP7238573B2 JP2019081694A JP2019081694A JP7238573B2 JP 7238573 B2 JP7238573 B2 JP 7238573B2 JP 2019081694 A JP2019081694 A JP 2019081694A JP 2019081694 A JP2019081694 A JP 2019081694A JP 7238573 B2 JP7238573 B2 JP 7238573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
post
steering angle
seat
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019081694A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020179685A (ja
Inventor
邦浩 仁田脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Co Ltd filed Critical Suzuki Motor Co Ltd
Priority to JP2019081694A priority Critical patent/JP7238573B2/ja
Publication of JP2020179685A publication Critical patent/JP2020179685A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7238573B2 publication Critical patent/JP7238573B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電動車両のステアリング構造に関する。
歩行が困難な高齢者や身体障害者等の歩行困難者の移動手段として、人力式の車椅子や、使用者の運転操作によって自走可能な電動式の車椅子が提案されている。例えば、以下に示す特許文献1では、車体フレームの前方に左右一対の前輪が配置され、車体フレームの後方に左右一対の後輪が配置された小型電動車両について記載されている。小型電動車両は、後輪駆動用の駆動モータを備えている。駆動モータの上方には、運転者が着座するシートが設けられている。
また、フロア前方には前輪を操舵するためのステアリングシャフトが上方に向かって立設されている。ステアリングシャフトには、運転者の足まわりを保護する保護カバーとしてレッグシールドが設けられている。
特開2010-200961号公報
しかしながら、特許文献1では、レッグシールドが設けられることで運転者からの前輪の前方付近への視界が遮られてしまったり、運転者の足を載せるスペースが制限されてしまうという問題があった。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、運転者の視界を遮ることなく、運転者の足を載せるスペースを確保することができる電動車両のステアリング構造を提供することを目的の1つとする。
本発明電動車両のステアリング構造は、運転者が着座するシートと、前記シートの前方に配置され、前記運転者が前輪を操舵するためのハンドルと、一端側で前記ハンドルを軸周りに一体回転可能に支持するステアリングシャフトと、前記ステアリングシャフトの他端側を軸周りに回転可能に支持するステアリングポストと、前記ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサと、前記ハンドルの操舵角に応じて前記前輪の操舵角を変更するパワーステアリング機構と、前記パワーステアリング機構を制御する制御装置と、を備え、前記ステアリングポストは、一端側が車体フレームに固定され、他端側が前記シートの座面よりも高い位置で前記ステアリングシャフトの他端側を支持する
本発明の一態様では、前記操舵角センサと、前記操舵角センサを取り付けるセンサ台座と、前記ハンドルの操舵角を原位置に保持するリターンスプリングとが、前記シートの座面よりも高い位置に設けられる。
本発明の一態様では、前記ステアリングポストは、中空パイプによって形成され、前記中空パイプの内部には、前記操舵角センサ用のワイヤハーネスが配索される。
本発明の一態様では、前記ステアリングシャフト及び前記ステアリングポストを連結する一対のサイドポストと、前記ハンドルの操舵角を規制するストッパと、前記操舵角センサを取り付けるセンサ台座と、一端が前記ストッパに係合し、他端が前記センサ台座側に係合するリターンスプリングと、を更に備え、前記ストッパ及び前記センサ台座は、前記一対のサイドポストの間に配置され、前記ストッパは、前記サイドポストの外面に当接することで前記ハンドルの操舵角を規制する。
本発明によれば、運転者の視界を遮ることなく、運転者の足を載せるスペースを確保することができる。
本実施の形態に係る電動車両を右前方から見た斜視図である。 本実施の形態に係る電動車両を右後方から見た斜視図である。 本実施の形態に係る電動車両の左側面図である。 本実施の形態に係る電動車両の正面図である。 本実施の形態に係るハンドルユニットの平面図である。 本実施の形態に係るステアリング構造の斜視図である。 本実施の形態に係るステアリング構造の他の斜視図である。 本実施の形態に係るステアリング構造の機能ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明が適用される電動車両として、高齢者向けのセニアカーを例にして説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、身体に障害を持った人向けの電動車椅子等、他のタイプの電動車両に本発明を適用してもよい。また、方向については運転者を基準とし、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両上方を矢印UP、車両下方を矢印LO、車両左方を矢印L、車両右方を矢印Rでそれぞれ示す。すなわち、矢印FRの示す方向が車両の前進方向である。
先ず、図1から図5を参照して、本実施の形態に係る電動車両の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る電動車両を右前方から見た斜視図である。図2は、本実施の形態に係る電動車両を右後方から見た斜視図である。図3は、本実施の形態に係る電動車両の左側面図である。図4は、本実施の形態に係る電動車両の正面図である。図5は、本実施の形態に係るハンドルユニットの平面図である。なお、電動車両は、以下に示す構成に限定されず、適宜変更が可能である。
図1から図4に示すように、電動車両1は、歩道を走行するセニアカーで構成される。電動車両1は、運転者が高齢者であることが多く、法規上は歩行者として取り扱われる。具体的に電動車両1は、車体フレーム2に外装カバー3を取り付けた車体を備えている。
車体フレーム2は、全体の骨格部分を構成し、例えば金属パイプや板金部材等を溶接して形成される。車体フレーム2は、金属パイプを平面視U字状に屈曲されたボディパイプ20を備えている。ボディパイプ20は、前後に延びる左右一対のサイドバー21と、左右一対のサイドバー21の後端同士を連結するリヤバー22と、によって構成される。
サイドバー21は、側面視で鈍角のV字状に屈曲した形状を有している。具体的にサイドバー21は、車両の前後方向の略中央部分が屈曲されている。サイドバー21は、当該屈曲部分から前方においては前方に向かうに従って上方に傾斜して延びており、当該屈曲部分から後方においては後方に向かうに従って上方に傾斜して延びている。
リヤバー22は、車両後方で車幅方向である左右方向に延びている。また、詳細は後述するが、車両前方には、前方に向かって平面視U字状に突出するフロントバー23が設けられている。車体フレーム2の前側には、左右一対の前輪10が配置されている。フロントバー23は、前輪10よりも高い位置に設けられている。車体フレーム2の後側には、左右一対の後輪11が配置されている。リヤバー22は、後輪11よりも高い位置に設けられている。
また、本実施の形態に係る電動車両1は後輪駆動の車両であり、駆動用の電動モータ12、バッテリ13及びインバータ14を備えている。電動モータ12、バッテリ13及びインバータ14は、後輪11の近傍に配置されている。電動モータ12は、図示しないディファレンシャル装置を介して後輪11を駆動させる。電動モータ12は、バッテリ13の電力により駆動する。インバータ14は、バッテリ13からの直流電流を交流電流に変換して電動モータ12に供給する。
外装カバー3は、車体前側に配置されるフロントカバー30と、車体後側に配置される電装カバー31及びリヤカバー32と、運転者の足載せ空間を規定するステップフロア33と、を含んで構成される。フロントカバー30は、左右一対の前輪10の上方を覆うように形成される。フロントカバー30は、前輪10の泥除けとして機能する。フロントバー23は、フロントカバー30を貫通して前上方に向かって突出している。フロントカバー30の内側には、前輪10の操舵角を変更するパワーステアリング機構15が設けられている。特に図示はしないが、パワーステアリング機構15は、複数のリンク機構やステアリングモータ等のアクチュエータ(共に不図示)を含んで構成される。
電装カバー31は、後輪11の前方上方を覆うように形成される。電装カバー31の前端は、サイドバー21の屈曲部分に位置している。上記した電動モータ12、バッテリ13及びインバータ14は、電装カバー31によって覆われている。また、電装カバー31の内側には、上記構成の他に、電動車両1を統括制御する制御装置16等の各種電装部品が配置される。
制御装置16は、各種処理を実行するプロセッサやメモリ等により構成されている。メモリは、用途に応じてROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶媒体で構成される。メモリには、上記した各種構成を制御する制御プログラム等が記憶されている。本実施の形態における制御装置16の主要な機能については後述する。
リヤカバー32は、電装カバー31の後端に連なるように左右一対の後輪11の上方を覆うように形成される。リヤカバー32もフロントカバー30と同様に、後輪11の泥除けとして機能する。電装カバー31及びリヤカバー32は、一対のサイドバー21に挟まれるように配置されている。
ステップフロア33は、前後に延びる左右一対のサイドバー21の一部を覆うように形成される。ステップフロア33は、リヤカバー32とフロントカバー30の間に配置される。具体的にステップフロア33は、サイドバー21の屈曲部分から前輪10に向かって平坦に延びる平坦部34と、平坦部34の先端に連なって前方に向かうに従って上方に傾斜する傾斜部35と、によって構成される。すなわち、平坦部34とフロントカバー30は、傾斜部35によって接続されている。
フロントカバー30及びステップフロア33の上方には、車両を操舵可能にするハンドルユニット4(以下、単にハンドルと呼ぶことがある)が配置されている。ハンドルユニット4は、ステアバイワイヤ機構5を介して車体に取り付けられる。ステアバイワイヤ機構5は、ハンドルユニット4が取り付けられるステアリングシャフト6と、ステアリングシャフト6を軸周りに回転可能に支持するステアリングポスト7と、を含んで構成される。また、ステアリングシャフト6とステアリングポスト7との接続部分近傍は、ステアリングカバー8によって覆われている。
ステアリングポスト7の一端側は、車体フレーム2に固定されている。ステアリングポスト7の他端側は、ステアリングシャフト6の下端側を支持する。具体的にステアリングポスト7は、側面視略L字状に屈曲された中空パイプ70の上下端に金属製の固定部材を溶接して構成される。
図1から図3に示すように、中空パイプ70は、屈曲部71の頂点が最前端に位置するように傾斜されている。具体的に中空パイプ70は、屈曲部71を起点に上方に向かうに従って後方に傾斜する第1ポスト部72と、屈曲部71を起点に下方に向かうに従って後方に傾斜する第2ポスト部73と、を有している。第1ポスト部72と第2ポスト部73が成す角は、略直角となっている。
第1ポスト部72の上端には、車幅方向に延びるブロック状のステアリングブラケット74が溶接されている。ステアリングブラケット74の上面には、第1ポスト部72の開口部が露出されている(図6及び図7参照)。ステアリングシャフト6と第1ポスト部72は、互いの軸方向が平行となるように配置されている(図3参照)。より具体的にステアリングシャフト6の中心軸と第1ポスト部72の中心軸はずらされており、第1ポスト部72の中心軸よりもステアリングシャフト6の中心軸が高い位置に設けられている(図3参照)。
第2ポスト部73には、中空パイプ70を車体フレーム2に固定するためのフレーム固定部75が溶接されている(図1から図4参照)。フレーム固定部75は、第2ポスト部73の上方を覆うように、金属板を正面視U字状に折り曲げて形成される(図2参照)。フレーム固定部75の下端は、直下の車体フレーム2に溶接される。側面視においてフレーム固定部75は、前輪10の中心の略真上に位置している。また、ステアリングブラケット74は、フレーム固定部75よりも後方に配置されている。なお、ハンドルユニット4及びステアバイワイヤ機構5の詳細構成については後述する。
電装カバー31の上方には、運転者用のシート9が配置されている。シート9は、運転者が着座するシートクッション90と、運転者の背もたれを構成するシートバック91と、左右一対のアームレスト92と、を有する。シートバック91は、シートクッション90の後端から上方に延びている。アームレスト92は、シートバック91の両側部に設けられている。シートクッション90の座面高さは、ステアリングシャフト6とステアリングポスト7との接続部分よりも低くなっている。
次に、ハンドルユニット4の詳細構成について説明する。ハンドルユニット4は、運転者が前輪を操舵するためのものであり、シート9に着座した運転者により回転操作されるように構成されている。ハンドルユニット4は、ステアリングシャフト6の上端に設けられたハンドルブラケット60に固定される。図5に示すように、ハンドルユニット4は、運転者が把持する左右一対のハンドルバー40と、各種操作スイッチが配置されたスイッチボックス41と、を含んで構成される。
一対のハンドルバー40は、スイッチボックス41の左右の側面から突出しており、平面視略U字状に屈曲されている。また、スイッチボックス41の左右の角部には、それぞれバックミラー42が配置されている。
スイッチボックス41は、ハンドルユニット4全体の中央に配置されている。スイッチボックス41には、電動車両1を走行させるために必要な操作装置類及び表示装置等が搭載されている。
スイッチボックス41の右側の側面には、一対のアクセルレバー43が設けられている。アクセルレバー43は、初期位置から所定方向に押し下げることでアクセル操作が可能になっている。アクセルレバー43は、後述する前後進切替レバー46で選択された進行方向へのアクセル操作を行う。アクセルレバー43を押し下げると電動車両1が所定方向に進行し、アクセルレバー43から手を離すと電動モータ12にブレーキがかかって電動車両1が制動される。
スイッチボックス41の前方左角部の側面には、ブレーキレバー44が設けられている。ブレーキレバー44は、左方に向かって突出しており、基端側を起点に初期位置から後方に回動可能に構成されている。ブレーキレバー44は、電動車両1の手押し時にはブレーキとして機能し、駐車時にはパーキングブレーキとして機能する。
スイッチボックス41の上面には、最高速度設定ノブ45、前後進切替レバー46、表示部47、ウインカースイッチ48及び警報スイッチ49が設けられている。
最高速度設定ノブ45は、ダイヤル式の操作部であり、スイッチボックス41の上面略中央に配置されている。最高速度設定ノブ45を操作することにより、所定の速度範囲で前進時の最高速度の調整が可能である。例えば、時速1kmから6kmの範囲で電動車両1の最高速度を調整可能である。
前後進切替レバー46は、前後方向にスライド可能なスイッチで構成される。前後進切替レバー46は、車両の進行方向を前進又は後進に切替えるためのものである。前後進切替レバー46は、前進を指示する前進位置と、後進を指示する後進位置との間でスライド可能になっている。
表示部47は、電動車両1における所定情報を適時表示するディスプレイで構成される。表示部47は、例えば、バッテリ13の充電状態等を表示する。
ウインカースイッチ48は、左右で一対設けられている。左右一対のウインカースイッチ48に対応して、近傍には左右一対のウインカー表示灯48aが配置されている。例えば、左側のウインカースイッチ48を操作すると左側のウインカー表示灯48aが点滅して左折が合図される。一方、右側のウインカースイッチ48を操作すると右側のウインカー表示灯48aが点滅して右折が合図される。
警報スイッチ49は、押ボタン式のスイッチで構成される。警報スイッチ49は、一対のウインカースイッチ48の間に配置される。警報スイッチ49を押すことでスピーカ(不図示)から警報音が発せられる。
ところで、上記したような車椅子型小型電動車両においては、前輪の操舵制御を人力によらずパワーステアリング装置によって実現するステアバイワイヤ方式を採用したものが提案されている。例えば、この種の電動車両として、電動モータ等の操舵アクチュエータとギヤやリンクから構成されるパワーステアリング装置と、操舵力を入力するジョイスティック式のコントローラと、を備えたものがある。
ジョイスティック式の電動車両においては、従来のハンドル式の電動車両と異なり、操作が複雑である。具体的にジョイスティック式の電動車両では、速度系と操舵系が同一の検出装置で構成される。これに対し、ハンドル式の電 動車両は、速度系と操舵系が別々の検出装置で構成される。このため、ジョイスティック式の電動車両では、ハンドル式に比べて操作の習熟に時間がかかることが想定される。
また、電動車両を利用する運転者は、筋力の衰えた人や反射神経の衰えた高齢者であることが多い。このため、運転者が電動車両に搭乗する際に体重を支える構成があることが好ましい。この点、ハンドル式の電動車両においては、ハンドルが電動車両の比較的高い位置に設けられる。このため、運転者は、ハンドルを乗車時の支えとして活用することが可能である。
一方で、ジョイスティック式の電動車両は、上記のような乗車時に運転者の支えとなる構成を備えていないため、運転者が体重を支えながら乗車することが難しいという問題がある。
更に、従来のハンドル式の電動車両では、ハンドルを支持するステアリングシャフトの周囲に大型の保護カバーが取り付けられる。このため、運転者からの前輪の前方付近への視界が遮られて前輪の位置が把握し難くなるおそれがある。また、運転者の足を載せるスペースが制限されてしまうという問題も発生し得る。
そこで、本件発明者は、ハンドル式の電動車両でステアバイワイヤ機構を採用するに際し、ステアバイワイヤ機構の配置箇所とシートの座面との位置関係に着目して本発明に想到した。上記したように本実施の形態では、シート9の前方に配置されるハンドルユニット4が、ステアバイワイヤ機構5を介して車体に取り付けられる。ステアバイワイヤ機構5は、ハンドルユニット4が取り付けられるステアリングシャフト6と、ステアリングシャフト6を軸周りに回転可能に支持するステアリングポスト7と、を含んで構成される。ステアリングシャフト6は、上端側でハンドルユニット4を軸周りに一体回転可能に支持する。また、ステアリングポスト7は、一端側が車体フレーム2に固定され、他端側がシートクッション90の座面より高い位置でステアリングシャフト6の他端側を支持している。
この構成によれば、ステアリングシャフト6とステアリングポスト7との接続部分を境界にして、ハンドルユニット4の回転に連動して動く可動部分と、ハンドルユニット4の回転に連動することなく固定された固定部分と、に区分することが可能である。この場合、ステアリングシャフト6が上記の可動部分に相当し、ステアリングポスト7が上記の固定部分に相当する。すなわち、可動部分がシートクッション90の座面より高い位置に設けられ、固定部分がシートクッション90の座面より低い位置に設けられている。このため、運転者の足元に位置するステアリングポスト7の周囲に、レッグシールド等の保護カバーを設ける必要がない。この結果、シート9に着座した運転者の視界を遮る障害物がなくなると共に、運転者の足を載せるスペースを確保することが可能である。また、ステアリングポスト7がハンドルユニット4の回転に連動して動かないため、運転者の足回りにおいて衣服や荷物が巻き込まれることを防止できる。
次に図1から図8を参照して、ステアバイワイヤ機構の詳細について説明する。図6は、本実施の形態に係るステアリング構造の斜視図である。図7は、本実施の形態に係るステアリング構造の他の斜視図である。図8は、本実施の形態に係るステアリング構造の機能ブロック図である。なお、図8に示す機能ブロック図は、機械的な接続関係を実線で示し、電気的な接続関係を破線で示している。
図1から図8に示すように、本実施の形態に係る電動車両1は、ハンドルユニット4の操舵量を機械的に操舵輪である前輪10へ直接伝達するのではなく、ハンドルユニット4の操舵量を電気的に検出して前輪10の操舵角を制御する、いわゆるステアバイワイヤ機構5が採用されている。ステアバイワイヤとは、従来の機械式制御に置き換わり、ワイヤを介した電気信号で機械的な動作を制御する技術をいう。ステアバイワイヤによれば、ステアリングシャフト6と車軸をつなぐギヤボックス等が不要になるので、電動車両1の軽量化やスペースの拡大が可能になる。また、車両デザインの自由度も大幅に高められる。
ステアバイワイヤ機構5は、ハンドルユニット4の操舵角を操舵角センサ50で検出し、制御装置16が当該操舵角に応じてパワーステアリング機構15を制御することで前輪10の操舵角を変更するように構成されている(図8参照)。
ここで、図6及び図7を参照して、ハンドルユニット4の操舵角を検出するステアバイワイヤ機構5の詳細構成、特にステアリングシャフト6とステアリングポスト7との接続部分の構成について詳細に説明する。
図6及び図7に示すように、ステアリングポスト7の一部を構成するステアリングブラケット74の左右両端には、それぞれサイドポスト51が設けられている。左右一対のサイドポスト51は、ステアリングブラケット74の端部から後上方に向かって延びる中空パイプで構成される。左右一対のサイドポスト51は、第1ポスト部72と略平行に配置されている。サイドポスト51の上端は、側面視でアームレスト92と略同じ高さに位置している(図3参照)。
一対のサイドポスト51の上端同士は、連結プレート51aによって連結されている。連結プレート51aは、前後方向に厚みを有し、左右方向に延びる金属板で形成される。連結プレート51aは、一対のサイドポスト51の背面側から例えば溶接により接合される。
また、サイドポスト51の上端側で一対のサイドポスト51の間には、ステアリングシャフト6を回転可能に支持するステアリングサポート52が設けられている。ステアリングサポート52は、金属のブロック体で形成され、中央に上下に貫通する貫通穴52aを有している。貫通穴52aには、ステアリングサポート52が挿通される。貫通穴52aの内部には、不図示のベアリングが設けられている。ステアリングサポート52は、連結プレート51aの正面に配置され、ボルトBとナットNにより、連結プレート51aに固定される。
軸方向においてステアリングサポート52とステアリングブラケット74との間には、ステアリングシャフト6を回転可能に支持する軸受部53と、上記した操舵角センサ50を取り付けるためのセンサ台座54と、が設けられている。
軸受部53は、略円筒状に形成される。ステアリングシャフト6は、軸受部53に達するまで下方に延びている。ステアリングシャフト6の下端は、軸受部53内に設けられるベアリング(不図示)によって回転可能に支持される。センサ台座54は、左右に延びており、それぞれの端部がサイドポスト51に溶接されている。センサ台座54は、軸受部53と略同じ高さに配置され、軸受部53に対してやや前方に位置している。軸受部53とセンサ台座54とは、ボルト締結又は溶接により一体固定される。
センサ台座54の上面には、センサブラケット55を介して操舵角センサ50が設けられている。センサブラケット55は、例えば金属板を折り曲げて形成される。操舵角センサ50は、上記したようにハンドルユニット4の操舵角を検出するように構成されている。具体的に操舵角センサ50は、下面からセンサブラケット55を貫通してセンサ台座側に突出する軸部50aを有している。軸部50aには、後述するステアリングシャフト6側のギヤ部57に噛み合うセンサ側ギヤ部50bが設けられている。軸部50aとセンサ側ギヤ部50bは、一体回転可能に連結されている。
軸受部53の上方において、ステアリングシャフト6には、回転角度範囲を規制するストッパ56と、センサ側ギヤ部50bに噛み合うギヤ部57と、が設けられている。ストッパ56は、軸方向に所定厚みを有する板状体で形成される。ストッパ56は、ステアリングシャフト6の外面から後方に向かって径方向外側に突出しており、ステアリングシャフト6の軸方向からみて概略扇状に形成されている。ギヤ部57は、ストッパ56よりも軸方向下方に位置している。ストッパ56及びギヤ部57は、ステアリングシャフト6と一体回転可能に固定されている。
操舵角センサ50は、ステアリングシャフト6の回転がギヤ部57を介してセンサ側ギヤ部50bに伝えられ、センサ側ギヤ部50bの回転角度を検出することでステアリングシャフト6の回転角度、すなわちハンドルユニット4の操舵角を検出する。操舵角センサ50の正面には、ワイヤハーネス50cのコネクタ50dが接続されている。ワイヤハーネス50cは、操舵角センサ50の正面から下方に取り回され、第1ポスト部72の上端側の開口部内に収められる。図示はしないが、ワイヤハーネス50cは、中空パイプ70を経由して下方の車体フレーム2、更には車両後方の制御装置16に取り回される。
扇型に形成されるストッパ56の左右両角部には、それぞれリターンスプリング58の一端が係合している。リターンスプリング58は、例えば引張コイルバネで構成される。センサ台座54の左右両側面からは、それぞれ棒状のスプリング支持部59が突出している。スプリング支持部59は、棒材を複数回屈曲して形成され、その先端にリターンスプリング58の他端が係合している。ストッパ56、リターンスプリング58及びスプリング支持部59により、サイドポスト51が囲われる配置となっている。ストッパ56は、一対のリターンスプリング58により引っ張られており、操舵角がゼロとなる原位置(前輪10が前後に向く方向)に保持されている。
このように構成されるステアバイワイヤ機構5においては、運転者がハンドルユニット4を所定方向に操舵すると、ステアリングシャフト6が軸周りに所定角度回転する。ステアリングシャフト6の回転は、下端のギヤ部57を介してセンサ側ギヤ部50bに伝達される。操舵角センサ50は、センサ側ギヤ部50bの回転を検出することでステアリングシャフト6の回転角度(ハンドルユニット4の操舵角)を検出することが可能である。
操舵角センサ50が検出したステアリングシャフト6の回転角度は、ワイヤハーネス50cを介して制御装置16に出力される。制御装置16は、ステアリングシャフト6の回転角に応じて前輪10の操舵角を変更するように、パワーステアリング機構15へ指令を出す。パワーステアリング機構15は、制御装置16からの指令に応じて前輪10の操舵角を調整する。これにより、ハンドルユニット4の操舵角に応じた前輪10の操舵制御が可能である。
また、ハンドルユニット4の操舵角の範囲は、ストッパ56によって規制される。具体的には、扇型のストッパ56の端部がサイドポスト51の外面に当接することで、ステアリングシャフト6のそれ以上の回転が規制される。これにより、ハンドルユニット4の過度な回転を規制することが可能である。
また、操舵角センサ50は、ステアリングシャフト6よりも前方に配置されている。この構成によれば、運転者の視界を遮るような比較的大きな部品が運転者側に位置しないため、運転者の視界を遮ることなくステアバイワイヤ機構5を実現することが可能である。
以上説明したように、本実施の形態に関わる電動車両1のステアリング機構においては、ステアリングポスト7の一端側が車体フレーム2に固定され、他端側がシートクッション90の座面よりも高い位置で、ステアリングシャフト6の他端側を回転可能に支持している。より具体的には、操舵角センサ50がシートクッション90の座面よりも高い位置に設けられている。このように、ステアバイワイヤ機構5を構成する可動部分と固定部分との境界をシートクッション90の座面よりも高い位置に配置したことで、運転者の足まわりにステアバイワイヤ機構5の可動部分が存在せず、運転者のレッグスペースを確保することが可能である。運転者から前輪10の前方付近に対する視界を遮る障害物がなくなり、視界が良好になる。
また、ハンドルユニット4がシート9の前方上方の高い位置に配置され、ステアリングシャフト6やステアリングポスト7を介して車体フレーム2にハンドルユニット4を強固に固定することができる。このため、ハンドルユニット4を運転者が乗車する際の支えとして活用することができ、乗車時の利便性が向上される。
また、ステアリングポスト7が、最前端に配置される屈曲部71と、屈曲部71を起点に上方に向かうに従って後方に傾斜する第1ポスト部72と、屈曲部71を起点に下方に向かうに従って後方に傾斜する第2ポスト部73と、を有している。そして、第2ポスト部73側が車体フレーム2に固定されている。この構成によれば、ステアリングポスト7が側面視で屈曲していることで、ステップフロア33上方の足を入れるスペースを大きくでき、快適性を向上することが可能である。また、シート9に着座した運転者の視点から、より遠い位置を通るようにステアリングポスト7を形成することができる。この結果、ステアリングポスト7によって遮られる前輪10前方付近への視界の範囲を低減することが可能である。
また、電動車両1は、前輪10の前方に配置されるフロントバーを備えており、屈曲部71の少なくとも一部は、前輪10の中心よりも前方で且つフロントバー23の後方に位置している。この構成によれば、フロントバー23がステアリングポスト7よりも前方に位置することで、ステアリングシャフト6に障害物等が衝突することを防止することが可能である。また、前輪10の中心よりも前方に屈曲部が位置することで、前輪10前方付近への視界を十分に確保すると共に、運転者の足置きスペースを広く確保することが可能である。
また、ステアリングポスト7は、中空パイプ70によって形成され、中空パイプ70の内部には、操舵角センサ50用のワイヤハーネス50cが配索されている。例えば、ワイヤハーネス50cをステアリングポスト7の外側に配置した場合、ワイヤハーネス50cを保護するための保護カバーを設ける必要がある。ステアリングポスト7の周囲に保護カバーを設けることは、運転者にとって前輪10の前方付近への視界を遮る障害物となり得る。上記構成によれば、保護カバーを用いることなく中空パイプ70でワイヤハーネス50cを保護することができる。よって、視界を遮ることを防止することが可能である。
また、車体フレーム2の一部を覆う外装カバー3として設けられるステップフロア33は、前方に向かうに従って上方に傾斜してフロントカバー30に接続される傾斜部35を有している。そしてステアリングポスト7は、側面視において、傾斜部35の延長線Lよりも前方で車体フレーム2に固定される。すなわち、フレーム固定部75は、傾斜部35の延長線Lよりも前方に配置されている。この構成によれば、乗降の際に運転者の足が傾斜部35からはみ出しても、誤ってステアリングポスト7に接触することを防止できる。
また、ステアバイワイヤ機構5は、ステアリングシャフト6及びステアリングポスト7を連結する一対のサイドポスト51と、ハンドルユニット4の操舵角を規制するストッパ56と、操舵角センサ50を取り付けるセンサ台座54と、一端がストッパ56に係合し、他端がセンサ台座54側に係合するリターンスプリング58と、を備えている。ストッパ56及びセンサ台座54は、一対のサイドポスト51の間に配置されている。ストッパ56は、サイドポスト51の外面に当接することでハンドルユニット4の操舵角を規制する。この構成によれば、一対のサイドポストの幅内で、回転規制の構成と原位置復帰の構成を配置することが可能である。これにより、ステアバイワイヤ機構5の大型化を防止することができ、運転者の視認性をより向上すると共に足元のスペースを確保することが可能である。
なお、上記した実施の形態では、ステアリングポスト7が側面視L字状に形成される構成としたが、この構成に限定されない。例えばステアリングポスト7は、C字状やJ字状に湾曲した形状であってもよい。
また、上記した実施の形態では、ステアリングシャフト6が前輪10に対して直接機械的に結合されていないため、ステアリングシャフト6の設置角度に自由度が得られる。そのため、ステアリングシャフト6にチルト機構を追加してもよい。この結果、前輪10の前方における視認性を確保したシャフト形状を実現することが可能である。
また、上記した実施の形態において、ステアリングシャフト6は、中空パイプで形成されることが好ましい。この構成によれば、ハンドルユニット4からのワイヤハーネスを中空パイプ内に配設して専用の保護カバーを省略することが可能である。このように、車体フレーム2等の筐体部品を中空パイプで形成することで、ワイヤハーネスを配索するためのスペースを確保することができ、専用の保護カバーを用いることなくワイヤハーネスを保護することが可能である。この結果、外装カバー3の個数を削減することができ、運転者の視界を遮ることを防止しつつ、運転者の足置きスペースを十分に確保することが可能である。
また、上記した実施の形態では、リターンスプリング58が引張コイルバネで構成される場合について説明したが、この構成に限定されない。リターンスプリング58は、ねじりバネ、板バネ等、他のタイプの付勢部材で構成されてもよい。
また、本実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。更には、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。従って、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
以上説明したように、本発明は、運転者の視界を遮ることなく、運転者の足を載せるスペースを確保することができるという効果を有し、特に、セニアカー等の電動車両に有用である。
1 :電動車両
2 :車体フレーム
3 :外装カバー
4 :ハンドルユニット
5 :ステアバイワイヤ機構
6 :ステアリングシャフト
7 :ステアリングポスト
8 :ステアリングカバー
9 :シート
10 :前輪
11 :後輪
12 :電動モータ
13 :バッテリ
14 :インバータ
15 :パワーステアリング機構
16 :制御装置
20 :ボディパイプ
21 :サイドバー
22 :リヤバー
23 :フロントバー
30 :フロントカバー
31 :電装カバー
32 :リヤカバー
33 :ステップフロア
34 :平坦部
35 :傾斜部
40 :ハンドルバー
41 :スイッチボックス
42 :バックミラー
43 :アクセルレバー
44 :ブレーキレバー
45 :最高速度設定ノブ
46 :前後進切替レバー
47 :表示部
48 :ウインカースイッチ
48a :ウインカー表示灯
49 :警報スイッチ
50 :操舵角センサ
50a :軸部
50b :センサ側ギヤ部
50c :ワイヤハーネス
50d :コネクタ
51 :サイドポスト
51a :連結プレート
52 :ステアリングサポート
52a :貫通穴
53 :軸受部
54 :センサ台座
55 :センサブラケット
56 :ストッパ
57 :ギヤ部
58 :リターンスプリング
59 :スプリング支持部
60 :ハンドルブラケット
70 :中空パイプ
71 :屈曲部
72 :第1ポスト部
73 :第2ポスト部
74 :ステアリングブラケット
75 :フレーム固定部
90 :シートクッション
91 :シートバック
92 :アームレスト
B :ボルト
N :ナット

Claims (6)

  1. 運転者が着座するシートと、
    前記シートの前方に配置され、前記運転者が前輪を操舵するためのハンドルと、
    一端側で前記ハンドルを軸周りに一体回転可能に支持するステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトの他端側を軸周りに回転可能に支持するステアリングポストと、
    前記ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサと、
    前記ハンドルの操舵角に応じて前記前輪の操舵角を変更するパワーステアリング機構と、
    前記パワーステアリング機構を制御する制御装置と、を備え、
    前記ステアリングポストは、一端側が車体フレームに固定され、他端側が前記シートの座面よりも高い位置で前記ステアリングシャフトの他端側を支持し、
    前記操舵角センサと、前記操舵角センサを取り付けるセンサ台座と、前記ハンドルの操舵角を原位置に保持するリターンスプリングとが、前記シートの座面よりも高い位置に設けられることを特徴とする電動車両のステアリング構造。
  2. 前記ステアリングポストは、
    最前端に配置される屈曲部と、
    前記屈曲部を起点に上方に向かうに従って後方に傾斜する第1ポスト部と、
    前記屈曲部を起点に下方に向かうに従って後方に傾斜する第2ポスト部と、を有し、
    前記第2ポスト部側が前記車体フレームに固定されることを特徴とする請求項に記載の電動車両のステアリング構造。
  3. 前記前輪の前方に配置されるフロントバーを更に備え、
    前記屈曲部の少なくとも一部は、前記前輪の中心よりも前方で且つ前記フロントバーの後方に位置することを特徴とする請求項に記載の電動車両のステアリング構造。
  4. 運転者が着座するシートと、
    前記シートの前方に配置され、前記運転者が前輪を操舵するためのハンドルと、
    一端側で前記ハンドルを軸周りに一体回転可能に支持するステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトの他端側を軸周りに回転可能に支持するステアリングポストと、
    前記ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサと、
    前記ハンドルの操舵角に応じて前記前輪の操舵角を変更するパワーステアリング機構と、
    前記パワーステアリング機構を制御する制御装置と、を備え、
    前記ステアリングポストは、一端側が車体フレームに固定され、他端側が前記シートの座面よりも高い位置で前記ステアリングシャフトの他端側を支持し、
    前記ステアリングポストは、中空パイプによって形成され、
    前記中空パイプの内部には、前記操舵角センサ用のワイヤハーネスが配索されることを特徴とする電動車両のステアリング構造。
  5. 運転者が着座するシートと、
    前記シートの前方に配置され、前記運転者が前輪を操舵するためのハンドルと、
    一端側で前記ハンドルを軸周りに一体回転可能に支持するステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトの他端側を軸周りに回転可能に支持するステアリングポストと、
    前記ハンドルの操舵角を検出する操舵角センサと、
    前記ハンドルの操舵角に応じて前記前輪の操舵角を変更するパワーステアリング機構と、
    前記パワーステアリング機構を制御する制御装置と、を備え、
    前記ステアリングポストは、一端側が車体フレームに固定され、他端側が前記シートの座面よりも高い位置で前記ステアリングシャフトの他端側を支持し、
    前記ステアリングシャフト及び前記ステアリングポストを連結する一対のサイドポストと、
    前記ハンドルの操舵角を規制するストッパと、
    前記操舵角センサを取り付けるセンサ台座と、
    一端が前記ストッパに係合し、他端が前記センサ台座側に係合するリターンスプリングと、を更に備え、
    前記ストッパ及び前記センサ台座は、前記一対のサイドポストの間に配置され、
    前記ストッパは、前記サイドポストの外面に当接することで前記ハンドルの操舵角を規制することを特徴とする電動車両のステアリング構造。
  6. 前記車体フレームの一部を覆う外装カバーを更に備え、
    前記外装カバーは、
    前記前輪の上方を覆うフロントカバーと、
    前記運転者の足載せ空間を規定するステップフロアと、を有し、
    前記ステップフロアは、前方に向かうに従って上方に傾斜して前記フロントカバーに接続される傾斜部を有し、
    前記ステアリングポストは、側面視において、前記傾斜部の延長線よりも前方で前記車体フレームに固定されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電動車両のステアリング構造。
JP2019081694A 2019-04-23 2019-04-23 電動車両のステアリング構造 Active JP7238573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019081694A JP7238573B2 (ja) 2019-04-23 2019-04-23 電動車両のステアリング構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019081694A JP7238573B2 (ja) 2019-04-23 2019-04-23 電動車両のステアリング構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020179685A JP2020179685A (ja) 2020-11-05
JP7238573B2 true JP7238573B2 (ja) 2023-03-14

Family

ID=73024167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019081694A Active JP7238573B2 (ja) 2019-04-23 2019-04-23 電動車両のステアリング構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7238573B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087292A (ja) 2000-09-11 2002-03-27 Suzuki Motor Corp 電動車両
JP2006223483A (ja) 2005-02-16 2006-08-31 Suzuki Motor Corp 小型電動車両
JP2018070134A (ja) 2016-10-25 2018-05-10 スズキ株式会社 電動車両の操舵装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002087292A (ja) 2000-09-11 2002-03-27 Suzuki Motor Corp 電動車両
JP2006223483A (ja) 2005-02-16 2006-08-31 Suzuki Motor Corp 小型電動車両
JP2018070134A (ja) 2016-10-25 2018-05-10 スズキ株式会社 電動車両の操舵装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020179685A (ja) 2020-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4459084B2 (ja) パワーステアリング装置付きの車両
JP4751078B2 (ja) 低床式小型車両におけるパワーステアリング装置
JP4459082B2 (ja) パワーステアリング装置付きの不整地走行用低床式小型車両
CN211023584U (zh) 电动移动车
JP4459083B2 (ja) パワーステアリング装置付き車両
JP2004074814A (ja) 人用移動機器
JP4577038B2 (ja) 小型電動車両
JP4086251B2 (ja) 小型電動車両の操縦装置
JP4464906B2 (ja) 小型電動車両のアクセル装置
JP7238573B2 (ja) 電動車両のステアリング構造
JP4474352B2 (ja) 小型電動車両の操縦装置
EP0865782B1 (en) Electric wheelchair
JP2003191757A (ja) 電動移動車
JP4546386B2 (ja) 小型電動車両の操縦装置
JP2014073316A (ja) 電動モビリティ
JP2020189536A (ja) 電動車両
JP2009083651A (ja) 軽車両
JP3956721B2 (ja) 小型電動車両
JP2006110209A (ja) 走行支援装置を備える小型電動車両及び小型電動車両の制御方法
JP2907731B2 (ja) 小型電動車の着座検出部構造
JP2009083652A (ja) 軽車両
JP2003191797A (ja) 立ち乗りゴルフカー
JP2022119474A (ja) 電動車両
JP2001138903A (ja) 走行車両
JP2003256047A (ja) 自動誘導タイプ乗用移動車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230213

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7238573

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151