JP2002087292A - 電動車両 - Google Patents

電動車両

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JP2002087292A
JP2002087292A JP2000275372A JP2000275372A JP2002087292A JP 2002087292 A JP2002087292 A JP 2002087292A JP 2000275372 A JP2000275372 A JP 2000275372A JP 2000275372 A JP2000275372 A JP 2000275372A JP 2002087292 A JP2002087292 A JP 2002087292A
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啓太 福森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操縦者のハンドル入力は回転トルクの大小に
関係なく、回転速度、回転角度のみとしてハンドルから
のキックバックがなく力の弱い人でもハンドルを通常の
操舵力で作動できる電動車両を提供する。 【解決手段】 電動車両の該操舵部Cは、車体前部に回
動可能に支持部に軸支されたハンドル回動軸60と、ハ
ンドル回動軸をモーター62の駆動力で前輪の舵取り角
度を変化させる操舵機構64がそれぞれ機械的に独立し
て車体のフロントボディAに設けられており、前記ハン
ドル回動軸60の回動運動を前記前輪の左右または前方
向への指向運動に変換する前輪操舵機構64と、前記操
舵軸60および前輪操舵機構64を覆う車体に固定され
た前カバーとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば左右一対の
前輪および後輪を有し操舵ハンドルの操作で前輪を操舵
して車両の進行方向を操舵する電動車両に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、次世代の電動車椅子など電動車両
において、障害物等を自動的に回避したい場合、ステア
リングをコンピュータにより操縦者(乗車員)の意思に
かかわらずに前記障害物を回避する制御が望まれてい
る。従来の乗用車などの車両に使用される電動パワース
テアリング(ハンドルシャフトの捻りトルクによりステ
アリングモーターを制御する機構)を使用して、操舵力
を補助するだけでなく前記回避操舵制御に用いることが
考えられる。
【0003】従来の電動車両の操舵機構では、一体また
は途中がユニバーサルジョイントなどで連結された操舵
軸の上部にハンドルが設けられ、また、下部に操舵機構
が設けられており、この操舵軸に前記電動パワーステア
リングを設けることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電動車両の操舵機構では、前記の構造のため、コンピュ
ータが操舵した場合にステアリングハンドルも回転する
ことになり、ステアリングを握っている操縦者にも力が
加わり、障害物を越えたとき等にキックバックがハンド
ルに伝わり不具合が生じる。一方、操縦者のハンドルへ
の入力が強くモーターのトルクより大きい場合、前記回
避のための操舵制御しようとしてもモーターのトルクに
操縦者の操舵力が打ち勝ってしまいステアリングが自動
的に操舵できない場合がある。
【0005】これに対して、モーターのトルクを大きく
したとしても、前記ステアリングを握っている操縦者へ
の力がさらに強くなり、ステアリングの構造を強固にし
なければならず、重量が重くなり、コスト上昇をも招
く。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みて提案され
たもので、操縦者のハンドル入力は回転トルクの大小に
関係なく、回転速度、回転角度のみとしてハンドルから
のキックバックがなく力の弱い人でもハンドルを通常の
操舵力で作動できる電動車両を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した目的
を達成するため、以下の特徴点を備えている。
【0008】すなわち、本発明は、前輪及び後輪をフレ
ームに懸架し、乗員が着座した状態で前方のハンドルを
掴んで回動させ、この回動にしたがって前輪を操舵する
ようにした電動車両であって、車体前部に回動可能に軸
支されたハンドル回動軸と、モーターの駆動力で前輪の
舵取り角度を変化させる操舵機構がそれぞれ機械的に独
立して車体に設けられており、前記ハンドル回動軸の回
動角を検出する手段と、前記検出回動角に基づき操舵信
号を出力するコントローラ部とを有し、出力された操舵
信号によりモーターを駆動させて前輪の舵取り角度を変
化させるようになっていることを特徴とする電動車両で
ある。
【0009】本発明によれば、車体前部に回動可能に軸
支されたハンドル回動軸と、モーターの駆動力で前輪の
舵取り角度を変化させる操舵機構をそれぞれ機械的に独
立して車体に設け、検出したハンドル回動軸の回動角に
基づきコントローラ部より操舵信号を出力して前輪の舵
取り角度を変化させるので、操縦者のハンドル入力は回
転トルクの大小に関係なく、回転速度、回転角度のみと
なり、操縦者がハンドルを掴んで回動操作しているとき
に、モーターによる操舵機構へのトルクはハンドル回動
軸に伝わらず、ハンドルを握っている操縦者に操舵機構
からモーター駆動力が加わることがない。また、障害物
などを乗り越えたときでも操舵機構がハンドル回動軸に
繋がっていないので、障害物からのキックバックがハン
ドル回動軸に伝わることもない。したがって、ハンドル
を握り締めたまま場合でも、通常の操舵操作を行い得る
ので、力の弱い老人などが操縦者となっているときに有
効である。一方、操縦者のハンドルへの入力が強い場合
でも、その操縦者による入力とは関係無くステアリング
が自動的に操舵でき、障害物の回避等のステアリング制
御が可能である。したがって、モーターのトルクを大き
くする必要が無くなるので、ステアリングの構造を強固
にする必要が無く、重量が重くならずコスト上昇を招く
ことが無い。
【0010】なお、発明において、操舵機構は、左右前
輪の操舵軸と、左右前輪間に回動可能に設けられモータ
ーの駆動力により回動するステアリングシャフトと、該
ステアリングシャフトおよび左右前輪間に連結されて左
右前輪の操舵方向をステアリングシャフトの回動に追従
させるステアリングロッドとを有し、前記ハンドルの回
動軸とステアリングシャフトの回動軸とが上下にほぼ同
一線上に並ぶように配設されたものにすることが好適で
ある。このようにすれば、従来のステアリング装置でス
テアリング軸が直線的に配設されているものに、容易に
付け変えることができ、機構を簡単コンパクトに構成で
きる。
【0011】また、本発明において、ハンドルの回動軸
には、ハンドルを操舵したときに反力を生じさせる弾性
体を設けたことが好適である。ハンドル操舵においてハ
ンドルが抵抗無く回転してしまえば、直線走行時に操縦
者がしっかりとハンドルを固定しておかなければ中立位
置に保持できず、面倒となるが、上記構造とすることで
により、弾性体の弾性力で操縦者に適度の反力を与える
ことができ、かつ、中立位置にはハンドルに加える力を
解除すれば自動的に戻るので便利である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0013】図1は実施形態に係る電動四輪車(電動車
両)の操舵装置の説明図、図2は該電動四輪車の車体構
造の全体説明図(前面部の籠は省略している)、図3は
電動四輪車の側面図、図4は電動四輪車の平面図、図5
は電動四輪車の車体前部の車体フレームおよびステアリ
ング部の斜め後方から見た構造説明図、図6は同じく、
斜め前方から見た構造説明図である。
【0014】図2〜図4に示すように、実施形態の電動
四輪車は、前輪10,10および後輪12,12が共に
左右一対の二輪であって、車体は主に前部のフロントボ
ディAと後部のリアボディBとからなる。リアボディB
には、乗員が一人で単座シート14に着席して運転する
ものである。
【0015】また、前記電動四輪車は、フロントボディ
Aの構造として、図1に詳細に示すように該前輪10,
10を車両左右または前方に指向させる操舵部(ステア
リング部)Cを有する。該操舵部Cは、車体前部に回動
可能に支持部に軸支されたハンドル回動軸60と、ステ
アリングモーター62の駆動力で前輪10,10の舵取
り角度を変化させる操舵機構64がそれぞれ機械的に独
立して車体のフロントボディAに設けられており、前記
ハンドル回動軸60および前輪操舵機構64を覆う車体
に固定された前カバー(フロントカバー)66とを有す
る。
【0016】なお、前記操舵機構64には、後述する
が、前記ハンドル回動軸60の回動角を検出するハンド
ル切れ角センサ78と、前記検出回動角に基づき操舵信
号を出力するコントローラ80とを有して、コントロー
ラ80は出力した操舵信号によりステアリングモーター
62を駆動させて前輪10,10の舵取り角度を変化さ
せるようになっているものである。
【0017】さらに実施形態の電動四輪車を詳細に説明
する。
【0018】図2〜図4に示すように、電動四輪車の車
体前部には、左右の前輪10,10のほぼ中央部かつ上
方位置に前輪10,10操舵用のハンドル(ティラーハ
ンドルタイプ)16が設けられている。このハンドル1
6の下方のフロントボディAを覆う前記前カバー66
は、前輪10,10に挟まれた幅方向中央部は前輪より
も前方に突出して車体前端部を覆い、左右側部は前輪1
0,10を覆うフロントフェンダー(下部がタイヤハウ
スになる)20,20に繋がり、上部はフロントレッグ
シールド18が立設して一体に形成されているものであ
る。
【0019】また、前記フロントボディAの車体左右方
向側部には、前記前輪10,10を覆って上方に突出す
るほぼ弧状のフロントフェンダー20,20がそれぞれ
設けられており、前記フロントレッグシールド18の下
部は左右のフロントフェンダー20,20の間に位置し
てかつ前部にはヘッドランプ21を収容するヘッドラン
プハウス21aが形成される。
【0020】また、フロントレッグシールド18のフロ
ントフェンダー20,20に隣接する下部左右には前方
かつ内側に向けて抉り込み(18a)が形成されてい
て、フロントフェンダー20上部が広く解放されるよう
になっている。
【0021】フロントボディAにおいてフロントレッグ
シールド18の後面側から後方の車体中央部には足載せ
部である平坦なフロア22が形成されており、このフロ
ア22はフロントフェンダー20,20の間の位置に前
方に向けてフロントボディA後下部を抉り込んで(符号
22aで示すフロア前部)広く形成されている。したが
って、延設したフロア前部22aの面積の分だけフロア
22が広くなり乗員はそのフロア前部22aに足先を入
れることができる。なお、フロア22の側縁部はフロン
トフェンダー20、20から後方につらなって山脈状に
上方に突出している部分22bが形成されている。
【0022】前記フロントフェンダー20の上部であっ
て、前記フロア前部20aの車体幅方向外側にほぼ位置
して乗員が所望に応じて足を乗せるための足乗せ面部2
0fが形成されている。
【0023】リアボディBはフロア22から後方に位置
して、全体がほぼ矩形であり、前部にバッテリーとモー
ター駆動部(図示省略)を収納するケース構造体26に
なっている。ケース構造体26の前部には着脱可能にバ
ッテリー収納部のカバー体26aが設けられ、かつ、該
構造体26の後部の車体左右方向側部には、後輪12,
12を覆うリアフェンダー28が突出しかつ滑らかに連
続して設けられる。前記ケース構造体26上部には、乗
員が腰を掛ける前記シート14が固定あるいは回動可能
に取り付けられている。
【0024】前記電動四輪車のフロントボディAおよび
リアボディB内には車体への応力を支持するフレームが
設けられる。このフレームにおいては、図4に示すよう
に、車体前部には後開き概略πの字形状部のフロントフ
レーム32が、また、中央部には概略後開きUの字形状
のメインフレーム34が設けられており、前記フロント
フレーム32はπ字形の基端部分が前方に向きかつ両腕
部分先端が後方に向いて、インフレーム34の前端部に
は溶接固定され、平面視で滑らかに繋がる状態になって
いる。さらに、メインフレーム34の後部には後方に向
けて後輪12,12を支持するリアフレーム36が延び
る。
【0025】フロントフレーム32は、フロントボディ
A前部、前輪10,10、操舵軸60、フロントサスペ
ンションなどを支持している。
【0026】すなわち、フロントサスペンションとし
て、フロントフレーム32の前部と後部との下側面部
は、左右サスペンションアーム68の基端部に二箇所ず
つある揺動軸68aを揺動自在に軸支する。また、前記
サスペンションアーム68は左右のそれぞれの基端部に
前記のように揺動軸68aが2カ所づつあり先端部が一
か所の二股形状(ウィッシュボーン形状)になってい
る。前記サスペンションアーム68の先端部には、前輪
10,10を回動自在にかつ左右に揺動可能に軸支する
前輪ブラケット68bが設けられる。また、前記サスペ
ンションアーム68の上方にはフロントフレーム32の
上部に溶着固定された概略逆L字形状のサスペンション
ブラケット70の上椀部が位置しており、サスペンショ
アーム68とサスパンションションブラケット70上腕
部間にスプリングとダンパー等からなるクッションユニ
ット72が連結されている。
【0027】ここで、前輪の指向機構として、図1に示
すように、前記操舵機構64下部のタイロッド連結プレ
ート74に前記サスペンションアーム68先端部の前輪
ブラケットをタイロッド(ステアリングプッシュロッ
ド)76で連結しており、ステアリングモーター62の
回転により、前記タイロッド連結プレート74が揺動す
るとタイロッド76を介して前輪ブラケットが前輪1
0,10を揺動させ走向方向を所望方向に指向させる。
【0028】したがって、ハンドル16の操舵方向に応
じて左右の前輪10,10を左右または前方に指向させ
ることができ、乗員の所望方向に電動車両を向けること
ができる。
【0029】実施形態では、前記のように前輪10,1
0及び後輪12,12をフレーム32,34とサスペン
ションユニットにより懸架し、乗員がシート14に着座
した状態で前方のハンドル16を掴んで回動させ、この
回動にしたがって前輪を操舵するようにした電動四輪車
である。車体前部Aに回動可能に軸支されたハンドル回
動軸60と、モーター62の駆動力で前輪の舵取り角度
を変化させる操舵機構64がそれぞれ機械的に独立して
車体に設けられている。
【0030】詳細には、図1に示すように、操舵機構6
4は、左右前輪10,10のハンドル回動軸60と、左
右前輪10,10間に回動可能に設けられモーター62
の駆動力により回動するステアリングシャフト82と、
該ステアリングシャフト82および左右前輪10,10
間に連結されて左右前輪10,10の操舵方向をステア
リングシャフト82の回動に追従させるタイロッド(ス
テアリングロッド)76とを有し、前記ハンドル16の
回動軸60とステアリングシャフト82の回動軸とが上
下にほぼ同一線上に並ぶように配設されたものにしてい
る。
【0031】前記フロントフレーム32には,上方向に
延びるシャーシフレーム84が立設固定されており、こ
のシャーシフレーム84の上部及び中央部には、前記ハ
ンドル回動軸60をベアリング86cなどにより回動自
在に軸支する上・下のハンドル軸受け86a・86bが
固定され、一方、該シャーシフレーム84の下部にはス
テアリングシャフト82を回動自在に軸支するステアリ
ング軸受け94a,94bが固定される。また、ハンド
ル回動軸60の上・下のハンドル軸受け86a・86b
の間には前記ハンドル切れ角センサ78にハンドル回動
角を入力するセンサギア90が設けられ、前記切れ角セ
ンサ78のピニオンをセンサギア90に噛合わせて、ハ
ンドル回動軸60の回転角を前記ハンドル切れ角センサ
78で検出するようになっており、前記ハンドル切れ角
センサ78の検出信号はコントローラ80に出力され
る。一方、ハンドル回動軸60の下端部には、下端部が
シャーシフレーム84にブラケット92aによって固定
されたリターンスプリング92上端部が回転方向に固定
され、ハンドル16の操舵に反力を加えてかつ中立位置
に復帰できるように付勢している。
【0032】前記シャーシフレーム84には、前記ブラ
ケット92aの下方に位置して、前記ステアリングシャ
フト82を回動自在に軸支するボールベアリングからな
る上下の軸受け94a、94bが固定される。そして、
該上下の軸受け94a、94bの間に位置してステアリ
ングシャフト82中央部には、ステアリングモーター6
2の駆動力を伝達するステアリングギア96とタイロッ
ド連結プレート74が回転方向に固定される。また、ス
テアリングシャフト82の上端にはセンサギア98が固
定され、このセンサギア98には、ステアリング切れ角
センサ100のピニオンが噛合ってステアリングシャフ
ト82の回動角すなわちステアリングの切れ角を検出し
コントローラ80にその信号を入力する。
【0033】以上の構成の実施形態の電動四輪車では、
操縦者のハンドル16操作によりハンドル回動軸60が
回転し、センサギア90を介して、ハンドル切れ角セン
サ78を作動させる。このハンドル切れ角センサ78の
出力信号は、コントローラ80に送られ、コントローラ
80はステアリングモーター62を作動させる。ステア
リングモーター62は、ステアリングギア96を介して
タイロッド(ステアリングプッシュロッド)76を作動
させ、前輪10,10を操舵する。
【0034】この場合の前輪10,10の操舵量はステ
アリングシャフト82に取り付けられたステアリングセ
ンサギア98を介してステアリング切れ角センサ100
により検出され、この検出信号をコントローラ80に送
ることにより、フィードバック制御でハンドル切れ角セ
ンサ78の信号に見合った前輪10,10の操舵を行う
ことができる。
【0035】ハンドル回動軸60は前記ハンドル軸受け
86a、86bで回動自在に設置され、一方、ステアリ
ングシャフト82はステアリング軸受け94a、94b
で回動自在に設置されてハンドル回動軸60とステアリ
ングシャフト82とは機械的に独立して作動することが
できる。
【0036】また、ハンドル回動軸60の下端部には、
リターンスプリング92上端が固定され、一方、リター
ンスプリング92の下端はブラケット92aを介してシ
ャーシフレーム84に固定されている。前記リターンス
プリング92によりハンドル回動軸60の回転方向とは
逆のトルクが発生し、操縦者はハンドル16を回動させ
るときに空回りする感覚ではなく適度の抵抗をもった操
舵力を与えることができ、かつハンドル16に力を入れ
なければ中立位置に自然に戻すことが可能になる。
【0037】実施形態によれば、車体前部に回動可能に
軸支されたハンドル回動軸60と、ステアリングモータ
ー62の駆動力で前輪10、10の舵取り角度を変化さ
せる操舵機構64をそれぞれ機械的に独立して車体に設
け、検出したハンドル回動軸60の回動角に基づきコン
トローラ80より操舵信号を出力して前輪10、10の
舵取り角度を変化させるので、操縦者のハンドル入力は
回転トルクの大小に関係なく、回転速度、回転角度のみ
となり、操縦者がハンドルを掴んで回動操作していると
きに、ステアリングモーター62による操舵機構64へ
のトルクはハンドル回動軸60に伝わらず、ステアリン
グを握っている操縦者に操舵機構64からモーター駆動
力が加わることがない。また、障害物などを乗り越えた
ときでも操舵機構64とハンドル回動軸60が繋がって
いないのでキックバックがハンドル回動軸60に伝わる
こともなく、ハンドル16を握り締めたまま場合でも、
通常の操舵操作を行い得るので、力の弱い老人などが操
縦者となっているときに有効である。また、操縦者のハ
ンドル16への入力が強い場合でも、その操縦者による
入力とは関係無くステアリングが自動的に操舵でき、車
両の各所に備えた障害物用センサー(図示省略)の検出
信号の出力に基づいて障害物の自動回避等のステアリン
グ制御が可能である。したがって、モーター62のトル
クを大きくする必要が無くなるので、ステアリングの構
造を強固にする必要が無く、重量が重くならずコスト上
昇を招くことが無い。
【0038】実施形態において、操舵機構64は、ハン
ドル回動軸60とステアリングシャフトの回動軸82と
が上下にほぼ同一線上に並ぶように配設されたものにす
るので、従来のステアリング装置でステアリング軸が直
線的に配設されているものに対して、容易に付け変える
ことができる。
【0039】また、ハンドル回動軸60には、ハンドル
16を操舵したときに反力を生じさせるリターンスプリ
ング92を設けたことが好適である。ハンドル16操舵
においてハンドル16が抵抗無く回転してしまえば、直
線走行時に操縦者がしっかりとハンドル16を固定して
おかなければ中立位置に保持できず、面倒であるが、弾
性体の弾性力で操縦者へハンドル操作時に適度の反力を
与えることができ、かつ中立位置にはハンドルに加える
力を解除すれば自動的に戻るので、例えば、旋回走行か
ら直進走行に戻るためにハンドルと中立位置に戻す場合
等にハンドルを左右に操作して中立位置を探す必要がな
いので操縦に不慣れな操縦者でも容易に操縦することが
できる。
【0040】前記実施形態では電動車両として電動四輪
車を例示した、その他、電動三輪車など種々の電動車両
で本発明は、実施可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明は、上述した構成を備えているた
め、車体前部に回動可能に軸支されたハンドル回動軸
と、モーターの駆動力で前輪の舵取り角度を変化させる
操舵機構をそれぞれ機械的に独立して車体に設け、検出
したハンドル回動軸の回動角に基づきコントローラ部よ
り操舵信号を出力して前輪の舵取り角度を変化させるの
で、操縦者のハンドル入力は回転トルクの大小に関係な
く、回転速度、回転角度のみとなり、操縦者がハンドル
を掴んで回動操作しているときに、モーターによる操舵
機構へのトルクはハンドル回動軸に伝わらず、ステアリ
ングを握っている操縦者に操舵機構からモーター駆動力
が加わることがない。また、障害物などを乗り越えたと
きでも操舵機構とハンドル回動軸がつながっていないの
でキックバックがハンドル回動軸に伝わることもなく、
ハンドルを握り締めたまま場合でも、通常の操舵操作を
行い得るので、力の弱い老人などが操縦者となっている
ときに有効である。
【0042】また、操縦者のハンドルへの入力が強い場
合でも、その操縦者による入力とは関係無くステアリン
グが自動的に操舵でき、障害物の回避等のステアリング
制御が可能である。したがって、モーターのトルクを大
きくする必要が無くなるので、ステアリングの構造を強
固にする必要が無く、重量が重くならずコスト上昇を招
くことが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電動四輪車(電動車
両)の操舵装置の説明図である。
【図2】前記電動四輪車の車体構造の全体説明図であ
る。
【図3】前記電動四輪車の側面図である。
【図4】電動四輪車の平面図である。
【図5】電動四輪車の車体前部のカバーを外した状態に
おいての、車体フレームおよびステアリング部の斜め後
方から見た構造説明図である。
【図6】同じく、前記車体フレームとステアリング部を
前方から見た構造説明図である。
【符号の説明】
10 前輪 12 後輪 16 ハンドル 32 メインフレーム 34 フロントフレーム 60 ハンドル回動軸 62 ステアリングモーター 64 ハンドル操舵機構 78 ハンドル切れ角センサ 80 コントローラ 82 ステアリングシャフト 90 ハンドル回動軸のセンサギア 92 リターンスプリング 96 ステアリングギア 98 ステアリングシャフトのセンサギア 100 スタアリングシャフトの切れ角センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前輪及び後輪をフレームに懸架し、乗員
    が着座した状態で前方のハンドルを掴んで回動させ、こ
    の回動にしたがって前輪を操舵するようにした電動車両
    であって、 車体前部に回動可能に軸支されたハンドル回動軸と、モ
    ーターの駆動力で前輪の舵取り角度を変化させる操舵機
    構がそれぞれ機械的に独立して車体に設けられており、 前記ハンドル回動軸の回動角を検出する手段と、 前記検出回動角に基づき操舵信号を出力するコントロー
    ラ部とを有し、 出力された操舵信号によりモーターを駆動させて前輪の
    舵取り角度を変化させるようになっていることを特徴と
    する電動車両。
  2. 【請求項2】 操舵機構は、左右前輪の操舵軸と、左右
    前輪間に回動可能に設けられモーターの駆動力により回
    動するステアリングシャフトと、該ステアリングシャフ
    トおよび左右前輪間に連結されて左右前輪の操舵方向を
    ステアリングシャフトの回動に追従させるステアリング
    ロッドとを有し、前記ハンドルの回動軸とステアリング
    シャフトの回動軸とが上下にほぼ同一線上に並ぶように
    配設されたことを特徴とする請求項1に記載の電動車
    両。
  3. 【請求項3】 ハンドルの回動軸には、ハンドルを操舵
    したときに反力を生じさせる弾性体を設けたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の電動車両。
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