JPH0268281A - 自動二輪車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動二輪車に関する。

（従来の技術） 通常の自動二輪車では、コーナリングの際には遠心力に
対抗するため車体を旋回方向にバンクさせるが、コーナ
リングの際には一般に車速を低減させなければならない
。

（解決しようとする課題） そこで、本出願人は次の自動二輪車を提案している。

この自動二輪車は、ラウンドタイヤを装着させた前輪と
シートを備える前方フレームと、フラットタイヤを装着
させた後輪と該後輪を駆動するパワーユニットを備える
後方フレームとを連結軸を介して前後方向に連結したも
のであって、前記前方フレームを該連結軸の回りに車体
側方にバンク可能とし、該後輪及び後方フレームのバン
クを抑制するようにしている。

このような自動二輪車でコーナリングを行う際には、前
方フレームを連結軸の回りにコーナリング中心側にバン
クさせることによって遠心力とのバランスをとる。そし
て後輪は前記したようにフラットタイヤであるためにバ
ンクせず、その接地面積が直進時とほとんど変わらず大
きな接地面積を確保することができる。

従って、上記自動二輪車ではコーナリングにおいても後
輪が大きなグリップ力を発揮するので該後輪に大きな駆
動力を与えることができ、これによって高速コーナリン
グを可能としている。

本発明は、運転者を含めて車体重心を低くすることがで
き、また、運転者が比較的楽な運転姿勢で運転すること
ができる自動二輪車を提供することを目的とする。

（課題を解決する手段） 本発明の自動二輪車は、ラウンドタイヤを装着した前輪
と、後輪を駆動するパワーユニットと、シートフレーム
とを備える前方フレームに、前後方向の連結軸を介して
回動自在に、フラットタイヤを装着した後輪を備える後
方フレームを連結すると共に、前記シートフレームは後
方フレームの上方まで延設され、該延設部にステップを
設けたことを特徴とする。

（作　用） かかる手段によれば、前記パワーユニットを前方フレー
ムに設けたので、後方フレームを小型化して該後方フレ
ームの上方まで延出するシートフレームを低くすること
が可能となり、運転者を含めた車体重心を低くして走行
性能を向上することが可能となる。

また、該後方フレームを小型化することによって前記ス
テップをシートフレーム下部に比較的低位置まで延設す
ることが可能となり、運転者は比較的楽な姿勢で両足を
ステップに添えて運転することが可能となる。

（実施例） 本発明の自動二輪車の一実施例を第１菌に従って説明す
る。第１図は該実施例の側面図である。

第１図で１はその前部にラウンドタイヤ２を装着した前
輪３を懸架する前方フレーム、４はその後部に巾広のフ
ラットタイヤ５を装着した後輪６を懸架する後方フレー
ム、７は前方フレーム１の下部に塔載されたパワーユニ
ット、８は該パワーユニット７と後方フレーム４とを前
後方向に連結する連結軸、９は前方フレーム１の上部か
ら後方フレーム４の上方まで延設されたシートフレーム
、ｌＯは該シートフレーム９の後部から下方に向かって
延出したステー１１の下端部に設けられたステップであ
る。

前記前方フレーム１の前部には、路上下方向に設けたヘ
ッドバイブ１２のまわりに回動自在なフロントフォーク
１３が下方に向かって延設され、該前方フレーム１は該
フロントフォーク１３の下部に連結されたスイングアー
ム１４を介して前輪３を懸架している。そして、フロン
トフォーク１３の上部にはハンドル１５が設けられ、こ
のハンドル１５の操作によってフロントフォーク１３が
ヘッドパイプ１２の°まわりに回動して前輪３が操舵さ
れる。また、フロントフォーク１３の前部とスイングア
ーム１４とは路上下方向に設は緩衝器１６を介して連結
されている。

前記後方フレーム４は、その後部から後方に向かって延
設されたスイングアーム１７を介して後輪６を懸架し、
該スイングアーム１７の下部は後方フレーム４に設けら
れたプロリンク１８を介して支持されている。また、プ
ロリンク１８と後方フレーム４の上部とは緩衝器１９を
介して連結されている。

前記連結軸８は後方フレーム４に固定され、前方フレＶ
ム１側の軸支承部内部においてナイトハルト機構２０を
介して支承され、パワーユニット７と共に前方フレーム
１が該連結軸８のまわりに車体側方にバンク可能として
いる。

そして、該連結軸８の内部には、その軸線上にドライブ
シャフト２１が貫通している。このドライブシャフト２
１は、パワーユニット７の内部においてトランスミッシ
ョン２２及び第１減速機構２３を介して回転駆動され、
この回転は、後方フレーム４に設けられた第２減速機構
２４を介して駆動ギヤ２５に伝達され、次いでチェーン
２６を介して後輪６に伝達される。

このようにパワーユニット７の駆動力を後輪６に伝達す
る機構は常用の構成を用いればよく、油圧機構等を用い
たものであってもよい。また、トランスミッション２２
をパワーユニット７から分離して後方フレーム４に設け
てもよい。

前記シートフレーム９は、前方フレーム１の上部に路上
下方向に設けられた取付軸２７のまわりに回動自在に設
けられ、前方フレームｌのバンクに伴って該バンク方向
に揺動するようになっている。

また、シートフレーム９の後部には後輪６の上方まで延
出したりャカウル２８が設けられ、該リヤカウル２８の
前部上面に座席シート２９が設けられている。そして前
記ステップ１０には、ギヤチェンジペダル３０が設けら
れ、該ギヤチェンジペダル３０はワイヤ３１を介して前
記トランスミッション２２に連結されている。

尚、３２は前方フレーム１の前記取付軸２７の上部に設
けられた燃料タンク、３３はパワーユニット７の前部に
設けられたラジエタ、３４はキャブレタ、３５は排気管
、３６はエアクリーナである。

本実施例は、上記したように後方フレーム４には第２減
速機構２４等のパワーユニット７の駆動力を後輪６に伝
達する比較的小型な機構のみを設けて該後方フレーム４
をできるだけ小さく構成している。そして、後方フレー
ム４の上方まで延出するシートフレーム９の高さを低く
して運転者が比較的低い位置で座席シート２９に着座で
きるようにし、運転者を含めた車体重心が低くなってい
る。

また、パワーユニット７が前方フレーム１に塔載されて
いて、且つ、座席シート２９が後方フレーム４の上方の
シートフレーム９の後部にあるので、運転者が該座席シ
ート２９に着座した時に車体の１）ｑ側の重量と後側の
重量とがバランスよく釣り合う。

次に、上記の構成の自動二輪車の作動、特にコーナリン
グ時の作動について第２図及び第３図に従って説明する
。第２図及び第３図はコーナリング時の作動を説明する
ための模式的平面図及び背面図である。

コーナリングの際には、運転者は前記連結軸８のまわり
にパワーユニット７及び前方フレーム１を旋回方向にバ
ンクさせ、遠心力に対抗する。この時、シートフレーム
９は前方フレーム１と共にバンクし、さらに前記取付軸
２７のまわりに旋回方向に揺動する。

一方、後輪６は第３図示のようにフラットタイヤ５を装
着しているため、バンクせず、従って後方フレーム４も
バンクしない。そのため後輪６は優れたグリップ力を発
揮し、大きな駆動力を与えて高速コーナリングを行うこ
とができる。

また、連結軸８の軸線は第１図示のようにバンクする前
輪３の接地点Ｆより上方を通るように配設しているから
、前方フレーム１のバンクに応じて後輪６は第２図及び
第３図示のように旋回中心側に転舵され旋回性を高める
。

さらに、シートフレーム９から小型化された後方フレー
ム４上方にステップ１０を延設して低くすることができ
、このように、ステップ１０を低くすれば、運転者は比
較的楽な姿勢で該ステップ１０に足を添えることができ
る。

（効　果） 上記説明から明らかなように、本発明の自動二輪車によ
れば、パワーユニットを前方フレームに設けて後方フレ
ームを小型化することによってシートフレームを低くす
ることができて、運転者を含めた車体重心を低くするこ
とができ、走行性能に優れた自動二輪車を提供すること
ができる。

また、ステップをシートフレームから低位置まで延設す
ることができて、運転者が楽な姿勢で運転することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の自動二輪車の一実施例の側面図、第２
図及び第３図は該実施例のコーナリング時の作動を説明
するための模式的平面図及び背面図である。 １・・・前方フレーム　　　　３・・・前輪４・・・後
方フレーム　　　　６・・・後　輪７・・・パワーユニ
ット　　　８・・・連結軸９・・・シートフレーム　　
　１０・・・ステンプ特許出願人　　本田技研工業株式
会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ラウンドタイヤを装着した前輪と、後輪を駆動する
   パワーユニットと、シートフレームとを備える前方フレ
   ームに、前後方向の連結軸を介して回動自在に、フラッ
   トタイヤを装着した後輪を備える後方フレームを連結す
   ると共に、前記シートフレームは後方フレームの上方ま
   で延設され、該延設部にステップを設けたことを特徴と
   する自動二輪車