JP6873523B1 - ユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法 - Google Patents

ユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6873523B1
JP6873523B1 JP2020217475A JP2020217475A JP6873523B1 JP 6873523 B1 JP6873523 B1 JP 6873523B1 JP 2020217475 A JP2020217475 A JP 2020217475A JP 2020217475 A JP2020217475 A JP 2020217475A JP 6873523 B1 JP6873523 B1 JP 6873523B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bathtub
mechanical
pan
floor
receiving frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020217475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022102630A (ja
Inventor
裕理 熊添
裕理 熊添
Original Assignee
ダイワ化成株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ダイワ化成株式会社 filed Critical ダイワ化成株式会社
Priority to JP2020217475A priority Critical patent/JP6873523B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6873523B1 publication Critical patent/JP6873523B1/ja
Publication of JP2022102630A publication Critical patent/JP2022102630A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Devices For Medical Bathing And Washing (AREA)

Abstract

【課題】一般仕様の浴槽と介護用の機械浴槽が相互に交換可能なユニットルーム構造の提供。
【解決手段】ユニットルーム構造1は、一端に排水口11が設けられた浴槽パン10を含み、一般仕様の浴槽30と機械浴槽40とを相互に交換可能であり、一般仕様の浴槽30の脚部が接着固定される浴槽パン10の排水口11が設けられた一端に設置されるグレーチング受けフレーム301、および浴槽パン10の排水口11が設けられた別の一端に設置される床台受けフレーム302、およびその上に設置される床台303、または、グレーチング受けフレーム301、および浴槽パン10に設置される機械浴槽設置用床台401、または、浴槽パン10に設置され、浴槽パン10全体を覆うフラット床台、のうちいずれか1つを選択可能であり、機械浴槽設置用床台401は、機械浴槽40からの排水を一時的に貯める溝部402を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、一般仕様の浴槽と介護用の機械浴槽とを相互に交換可能なユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法に関するものである。
高齢化社会に伴い、入浴動作や座位の保持が出来なかったり、寝たきりだったりする要介護者数が増加している。このような要介護者でも、座ったままや寝たままの状態で入浴できる機能がついた介護用の機械浴槽のニーズが増加している。そして、このような介護用の機械浴槽は、高齢者向け住宅や老人ホームなどの介護施設を始めとして、一般家庭でも導入のニーズが増加している。
要介護者のためのユニットルームに関する先行技術として、例えば特許文献1,2に示すものがある。特許文献1には、高齢者等、被介護者等の身体機能の変化に対応させて使用利便性を向上させることができる可変住空間ユニット住宅が記載されている。具体的には、複数の建物ユニットを組み合わせてユニット建物を構成する可変住空間ユニット住宅であり、バスルームユニットや照明付き手摺部材が設けられる可変住空間ユニット住宅が記載されている。
また、特許文献2には、入浴者に応じて簡単に構成を変更することができる浴室構造が記載されている。具体的には、浴室における浴槽設置スペースの浴槽長辺方向の寸法を、浴槽の長辺の寸法と介助設備設置スペースの寸法との和よりも大きい長さに設定し、浴槽設置スペースの浴槽長辺方向の中央部または端部のいずれかに位置変更可能に浴槽を固定させる位置固定手段を設け、浴槽設置スペースの浴槽を設置した残りの部分に対して着脱、交換可能な介助設備を設けている。
特開2000−273966号公報 特開2000−167012号公報
特許文献1,2に記載の技術は、要介護者のためのユニットルームに関する技術であるが、導入のニーズが増加している介護用の機械浴槽と、いわゆる健常者が利用する一般仕様の浴槽が、相互に交換できることを目的とするものではない。特に、機械浴槽と一般仕様の浴槽とでは、形状の違いや排水量の違いなどがあるため、単純に置き換えることはできない。しかし、介護施設や一般家庭等においては、利用者の重度化に合わせて一般仕様の浴槽が利用される場面も多いため、一般仕様の浴槽から介護用の機械浴槽に交換することや、介護用の機械浴槽から一般仕様の浴槽に交換することが求められている。
そこで本発明は、一般仕様の浴槽から介護用の機械浴槽に交換可能であり、また、介護用の機械浴槽から一般仕様の浴槽への交換等もできることで、介護施設や一般家庭等の一般的な浴室(ユニットルーム)においても、利便性の高いユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法を提供する。
本発明のユニットルーム構造は、一端に排水口が設けられた浴槽パンを含み、一般仕様の浴槽と介護用の機械浴槽とを相互に交換可能なユニットルーム構造であり、
略中央に一般仕様の浴槽の脚部が接着剤で接着固定された浴槽パンの排水口が設けられた一端に設置されるグレーチング受けフレーム、および排水口が設けられた浴槽パンの他端に設置される床台受けフレーム、および床台受けフレーム上に設置される床台、
または、グレーチング受けフレーム、および浴槽パンに設置される機械浴槽設置用床台、
または、浴槽パンに設置され、浴槽パン全体を覆うフラット床台、
のうちいずれか1つを選択可能であり、機械浴槽設置用床台は、機械浴槽からの排水を一時的に貯める溝部を有する。
また、本発明のユニットルーム構造は、一端に排水口が設けられた浴槽パンを含み、一般仕様の浴槽と介護用の機械浴槽とを相互に交換可能なユニットルーム構造であり、
一般仕様の浴槽の脚部が接着剤で接着固定される浴槽パンの排水口が設けられた一端に設置されるグレーチング受けフレーム、
または、グレーチング受けフレーム、および浴槽パンに設置される機械浴槽設置用床台、
または、浴槽パンに設置され、浴槽パン全体を覆うフラット床台、
のうちいずれか1つを選択可能であり、機械浴槽設置用床台は、機械浴槽からの排水を一時的に貯める溝部を有する。
また、本発明のユニットルーム施工方法は、一端に排水口が設けられた浴槽パン上で一般仕様の浴槽と介護用の機械浴槽とを相互に交換可能なユニットルーム施工方法であり、 略中央に一般仕様の浴槽の脚部が接着剤で接着固定された浴槽パンの排水口が設けられた一端に設置されるグレーチング受けフレームと、排水口が設けられた浴槽パンの他端に設置される床台受けフレームと、床台受けフレーム上に設置される床台と、を設置すること、
または、グレーチング受けフレームと、浴槽パンに設置可能で機械浴槽からの排水を一時的に貯める溝部を有する機械浴槽設置用床台と、を設置すること、
または、浴槽パンに設置可能であり、浴槽パン全体を覆うフラット床台を設置すること、
のうちいずれか1つを選択可能である。
これらの発明によれば、一般仕様の浴槽が利用される(設置される)際には、グレーチング受けフレームと、床台受けフレームと、床台が浴槽パンに設置されたり、グレーチング受けフレームが浴槽パンに設置されるため、これらと一般仕様の浴槽がしっかりと係合して浴槽パンに設置される。また、機械浴槽が利用される(設置される)際には、グレーチング受けフレームと、機械浴槽設置用床台が浴槽パンに設置されるため、機械浴槽設置用床台の上に、機械浴槽を設置することができる。なお、一般仕様の浴槽および機械浴槽のどちらも利用されない際には、フラット床台が浴槽パン全体を覆うように設置されるため、フラット床台上でのシャワーの利用などが可能となる。
また、設置される一般仕様の浴槽の長辺と、グレーチング受けフレームの短辺と、床台の短辺の和は、浴槽パンの長辺と等しく、かつ、グレーチング受けフレームの短辺と、機械浴槽設置用床台の長辺の和は、浴槽パンの長辺と等しいことが望ましい。もしくは、設置される一般仕様の浴槽の長辺と、グレーチング受けフレームの短辺の和は、浴槽パンの長辺と等しく、かつ、グレーチング受けフレームの短辺と、機械浴槽設置用床台の長辺の和は、浴槽パンの長辺と等しいことが望ましい。このような構造により、一般仕様の浴槽が利用される際には、一般仕様の浴槽と、グレーチング受けフレームや床台を、浴槽パンにしっかりと隙間なく設置することができる。また、機械浴槽が利用される際には、グレーチング受けフレームと、機械浴槽設置用床台を、浴槽パンにしっかりと隙間なく設置することができる。
また、溝部は、浴槽パンの排水口が設けられた一端に向かって低くなるように傾斜していることが望ましい。これにより、機械浴槽から排出される排水を、排水口に向かってスムーズに誘導することができる。
また、機械浴槽設置用床台は上部に、機械浴槽が載る平面部であり、当該機械浴槽が設置されるユニットルームに設けられた排水口がある方向に向かって低くなるように傾斜している平面部を有することが望ましい。これにより、機械浴槽を平面部上に設置することができ、平面部上に設置された機械浴槽からの排水が機械浴槽設置用床台の溝部からあふれ出した場合でも、当該排水はユニットルームに設けられた排水口に向かって流れる。
また、平面部が占める面積は、機械浴槽設置用床台の上部の半分以上の面積であることが望ましい。これにより、機械浴槽が設置される平面部を十分に広く設けることができる。
また、設置される一般仕様の浴槽と、当該一般仕様の浴槽が当接する壁面との間に設けられる浴槽デッキカウンター天板であり、浴槽デッキカウンター天板は、浴槽パンに設けられた排水口がある方向に向かって低くなるように傾斜している傾斜部分を含むことが望ましい。これにより、一般仕様の浴槽からあふれた排水は、傾斜部分を伝わって排水口へと流れる。
(1)本発明は、上述した構成により、一般仕様の浴槽が利用される際には、グレーチング受けフレームや、床台受けフレーム、床台などが浴槽パンに設置されるため、これらと一般仕様の浴槽がしっかりと係合して浴槽パンに設置され、安全に一般仕様の浴槽を使用することができる。また、機械浴槽が利用される際には、グレーチング受けフレームと、機械浴槽設置用床台が浴槽パンに設置されるため、機械浴槽設置用床台の上に、機械浴槽を設置することができる。よって、一般仕様の浴槽と機械浴槽とを交換する際においても、これらの部材を取り外したり、組み立てたりすることで、交換作業を行うことができる。なお、一般仕様の浴槽および機械浴槽のどちらも利用されない際には、フラット床台が浴槽パン全体を覆うように設置されるため、フラット床台上でのシャワーの利用などが可能となり、さらに利便性の高いユニットルーム構造を提供することができる。
(2)また、設置される一般仕様の浴槽の長辺と、グレーチング受けフレームの短辺と、床台の短辺の和や、設置される一般仕様の浴槽の長辺と、グレーチング受けフレームの短辺の和は、浴槽パンの長辺と等しく、かつ、グレーチング受けフレームの短辺と、機械浴槽設置用床台の長辺の和は、浴槽パンの長辺と等しい構成により、一般仕様の浴槽が利用される際には、一般仕様の浴槽と、グレーチング受けフレームや床台を、浴槽パンにしっかりと隙間なく設置することができる。また、機械浴槽が利用される際には、グレーチング受けフレームと、機械浴槽設置用床台を、浴槽パンにしっかりと隙間なく設置することができる。よって、より安全で利便性の高いユニットルーム構造を提供することができる。
(3)また、溝部は、浴槽パンの排水口が設けられた一端に向かって低くなるように傾斜している構成により、機械浴槽から排出される排水を、排水口に向かってスムーズに誘導することができるため、浴槽パンに垂れ流しとなった排水が原因である悪臭の発生を防ぐことができる。
(4)また、機械浴槽設置用床台は上部に、機械浴槽が載る平面部であり、当該機械浴槽が設置されるユニットルームに設けられた排水口がある方向に向かって低くなるように傾斜している平面部を有する構成により、機械浴槽を平面部上に設置することができ、平面部上に設置された機械浴槽からの排水が機械浴槽設置用床台の溝部からあふれ出した場合でも、当該排水はユニットルームに設けられた排水口に向かって流れるため、排水がユニットルームの隅に溜まったままになることを防ぐことができる。
(5)また、平面部が占める面積は、機械浴槽設置用床台の上部の半分以上の面積である構成により、機械浴槽が設置される平面部を十分に広く設けることができるため、様々な種類の機械浴槽を平面部上に設置することができる。
(6)また、設置される一般仕様の浴槽と、当該一般仕様の浴槽が当接する壁面との間に設けられる浴槽デッキカウンター天板であり、浴槽デッキカウンター天板は、浴槽パンに設けられた排水口がある方向に向かって低くなるように傾斜している傾斜部分を含む構成により、一般仕様の浴槽からあふれた排水は、傾斜部分を伝わって排水口へと流れるため、排水が溜まったままになることを防ぐことができる。
本発明の実施の形態に係るユニットルーム構造を説明するための概略平面図である。 本発明の実施の形態に係るユニットルーム構造を説明するための図であり、(A)は一般仕様の浴槽が利用される際のユニットルーム構造の分解斜視図、(B)は機械浴槽が利用される際のユニットルーム構造の分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るユニットルーム構造を説明するための図であり、(A)は一般仕様の浴槽が利用される際のユニットルーム構造の斜視図、(B)は機械浴槽が利用される際のユニットルーム構造の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る浴槽パンを説明するための図であり、(A)は浴槽パンの斜視図、(B)は浴槽パンの正面図、(C)は浴槽パンの右側面図である。 本発明の実施の形態に係るエプロンを説明するための図であり、(A)は斜視図、(B)は別の方向から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係るグレーチング受けフレームの斜視図である。 本発明の実施の形態に係る床台の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る床台受けフレームの斜視図である。 (A)は本発明の実施の形態に係る浴槽デッキカウンターブラケットの斜視図、(B)は本発明の実施の形態に係る浴槽デッキカウンター天板の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る浴槽デッキカウンターブラケットおよび浴槽デッキカウンター天板を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る機械浴槽用床台を説明するための図であり、(A)は斜視図、(B)は別の方向から見た斜視図である。 本発明の実施の形態に係る機械浴槽用床台の傾斜を説明するための図でる。
以下に本発明の実施の形態を詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はその要旨を変更しない限り、以下の内容に限定されない。
[ユニットルーム構造]
図1は、本発明の実施の形態に係るユニットルーム構造を説明するための概略平面図である。図1に示すように、ユニットルーム構造1は、一般仕様の浴槽30と介護用の機械浴槽40とを相互に交換可能なユニットルーム構造である。また、ユニットルーム構造1は、一端に排水口11が設けられた浴槽パン10を含み、利用者が体を洗う洗い場Wと隣接する。
一般仕様の浴槽30とは、身体に不自由ない、いわゆる健康者が利用する浴槽である。一方、機械浴槽40とは、入浴動作や座位の保持が出来なかったり、寝たきりだったりする要介護者が入力する際に利用される、機械式の浴槽である。機械浴槽は、例えば、酒井医療株式会社やオージー技研株式会社、株式会社アマノなどの企業が製造販売している入浴機器である。
また、一般仕様の浴槽30および機械浴槽40のどちらも利用されない際には、ユニットルーム構造1の浴槽パン10にフラット床台20が設置される。これにより、ユニットルームは、シャワー室としても利用することができる。
図2は、本発明の実施の形態に係るユニットルーム構造を説明するための図であり、(A)は一般仕様の浴槽が利用される際のユニットルーム構造の分解斜視図、(B)は機械浴槽が利用される際のユニットルーム構造の分解斜視図である。図2(A)に示すように、一般仕様の浴槽30が利用される際、ユニットルーム構造1は、グレーチング受けフレーム301、床台受けフレーム302、床台303、エプロン304、浴槽デッキカウンターブラケット305、浴槽デッキカウンター天板306を含む。
また、図2(B)に示すように、機械浴槽40が利用される際、ユニットルーム構造1は、グレーチング受けフレーム301、機械浴槽設置用床台401を含む。なお、機械浴槽設置用床台401は、機械浴槽40からの排水を一時的に貯める溝部402を有する。
[ユニットルーム施工方法]
以下、各図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るユニットルーム施工方法を、本発明の実施の形態に係るユニットルーム構造と併せて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、一般仕様の浴槽30が浴槽パン10の略中央に設置されて、一般仕様の浴槽30の背面30Rが壁面に当接し、残りの三面がエプロン304で覆われる形態である。
(1.未使用時)
一般仕様の浴槽30および機械浴槽40が利用されず、またシャワー室としても利用されない、つまり施工前の状態では、ユニットルーム構造1は、一端に排水口11が設けられた浴槽パン10を含む。図1に示す実施の形態においては、排水口11は、方向Xから見て左側に設けられている。また排水口11は、使用する水量が多い機械浴槽40が設置された場合でも十分に排水量を確保できるように(排水詰まりとならないように)、複数箇所(本実施の形態においては2箇所)設けられる。ここで、排水口11は、方向Xから見て右側に設けられていてもよく、3箇所以上設けられていてもよい。
図4は、本発明の実施の形態に係る浴槽パンを説明するための図であり、(A)は浴槽パンの斜視図、(B)は浴槽パンの正面図、(C)は浴槽パンの右側面図である。浴槽パン10は、排水口11、脚部101を有する。
(2.一般仕様の浴槽利用時)
最初に、一般仕様の浴槽が利用される際のユニットルーム構造1の床施工方法について説明する。図2(A)は、本発明の実施の形態に係るユニットルーム構造を説明するための図であり、一般仕様の浴槽が利用される際のユニットルーム構造の分解斜視図である。一般仕様の浴槽が利用される際には、まず、浴槽パン10の排水口11が設けられた一端に、グレーチング受けフレーム301が設置される。そして、浴槽パン10の他端(排水口11が設けられた一端とは反対方向にある一端)に、床台受けフレーム302および床台303が、それぞれ設置される。
図6は、本発明の実施の形態に係るグレーチング受けフレームの斜視図である。グレーチング受けフレーム301は、脚部3011を有する。また、図7,8は本発明の実施の形態に係る床台および床台受けフレームの斜視図である。床台受けフレーム302は脚部3021を有し、床台受けフレーム302の上に床台303が設置される。床台受けフレーム302と床台303の縦横のサイズはほぼ同じであり、床台受けフレーム302を覆うように床台303が設置される。
浴槽パン10の両端に、グレーチング受けフレーム301と、床台受けフレーム302および床台303と、がそれぞれ設置されると、浴槽パン10の略中央にスペースが空く。そして、当該スペースに、エプロン304(エプロン304F,エプロン304S)が設置される。
図5は、本発明の実施の形態に係るエプロンを説明するための図であり、(A)は斜視図、(B)は別の方向から見た斜視図である。図2(A)および図5に示すように、エプロン304は、一般仕様の浴槽30の前面をエプロン304Fが、一般仕様の浴槽30の両側面をエプロン304Sがそれぞれ覆う構成となっている。
そして、設置されたエプロン304の内側に、一般仕様の浴槽30が設置される。図2(A)に示す例では、一般仕様の浴槽30の背面30Rを除く三面を、エプロン304がそれぞれ覆う構成となっている。なお、一般仕様の浴槽30は、その脚部(底面)が、接着剤で浴槽パン10に接着固定される。
また、図9は本発明の実施の形態に係る浴槽デッキカウンターブラケットの斜視図であり、図10は本発明の実施の形態に係る浴槽デッキカウンター天板の斜視図である。図2(A),図9および図10に示すように、一般仕様の浴槽30は浴槽デッキカウンターブラケット305および浴槽デッキカウンター天板306に当接する。浴槽デッキカウンターブラケット305および浴槽デッキカウンター天板306は、壁面に当接する。つまり、浴槽デッキカウンターブラケット305および浴槽デッキカウンター天板306は、一般仕様の浴槽30と壁面との間に挟まれる形となる。なお、浴槽デッキカウンター天板306は、浴槽デッキカウンターブラケット305上に載る。
浴槽デッキカウンターブラケット305および浴槽デッキカウンター天板306は、浴槽と壁面間の化粧の役割を持つ。また、浴槽デッキカウンター天板306は、浴槽からあふれた排水を適切に処理する役割を持つ。浴槽デッキカウンター天板306は、段差を挟んで、上面が水平である水平部分306Aと、上面が傾斜している(水平部分306Aから離れる方向に向かって、1°程度の勾配)傾斜部分306Bとを含んでいる(図9(B)参照)。
そして、一般仕様の浴槽30のフランジ部分30Aと水平部分306Aは、同じ高さで形成される(図10(A)参照)。一方、一般仕様の浴槽30のフランジ部分30Bと傾斜部分306Bは、同じ高さで形成される(図10(A)参照)。また、水平部分306Aは傾斜部分306Bよりも高く形成され、フランジ部分30Aはフランジ部分30Bよりも高く形成される。
このような構成により、一般仕様の浴槽30からあふれる排水は、フランジ部分30Aよりも低く形成されているフランジ部分30Bから傾斜部分306Bへ伝わり、排水口11へ向かって流れる(図10(B)の破線参照)。傾斜部分306Bは上面が傾斜しているため、排水はスムーズに排水口11へ向かって流れる。よって、一般仕様の浴槽30からの排水が溜まることを防ぎ、溜まった排水が原因である悪臭の発生を防ぐことができる。
以上のような手順で、浴槽パン10に一般仕様の浴槽30が設置される(図3(A)参照)。グレーチング受けフレーム301の短辺と、一般仕様の浴槽30の長辺と、床台303の短辺の和は、浴槽パン10の長辺と等しい。そのため、一般仕様の浴槽30は、浴槽パン10にしっかりと隙間なく設置される。ここで、「一般仕様の浴槽30の長辺の長さ」と「エプロン304で囲まれた一般仕様の浴槽30の長辺の長さ」は同義とする。
また、浴槽パン10に接着剤で接着固定された一般仕様の浴槽30の脚部は、接着剤剥がし液(接着剤剥がし剤)により浴槽パン10から剥がすことができる。そして、グレーチング受けフレーム301や床台フレーム302、床台303なども、上記とは逆の手順で解体することで、未使用時の状態に戻すことができる。
なお、一般仕様の浴槽30が浴槽パン10の一端に設置されて、一般仕様の浴槽30の背面30Rと、一般仕様の浴槽30の左側面または右側面のいずれか一方(つまり、一般仕様の浴槽30の二面)が壁面に当接する形態においても、上述した施工方法と同等の手順が行われる。この場合、床台受けフレーム302および床台303は不要となり、壁面と当接する二面以外の残りの二面がエプロンで覆われる。
(3.機械浴槽利用時)
次に、機械浴槽が利用される際のユニットルーム構造1の床施工方法について説明する。図2(B)は、本発明の実施の形態に係るユニットルーム構造を説明するための図であり、機械浴槽が利用される際のユニットルーム構造の分解斜視図である。機械浴槽が利用される際には、グレーチング受けフレーム301と機械浴槽設置用床台401が、浴槽パン10に設置される。
機械浴槽設置用床台401は、浴槽パン10の排水口11が備えられている方向に向かって低くなるように傾斜した溝部402と、機械浴槽40(特に、機械浴槽40の脚部など)が載る平面部403とを有する。ここで、平面部403は、機械浴槽40の脚部などが外れることなく載るように、十分に広く設けられる。平面部403が十分に広く設けられることにより、様々な種類の機械浴槽であっても、安定して機械浴槽設置用床台401上に設置することができる。
また、機械浴槽設置用床台401は、浴槽パン10上に設置される。なお、グレーチング受けフレーム301は、浴槽パン10の一端、排水口11が設けられた一端に設置される(図3(A)参照)。そして、浴槽パン10上に設置された機械浴槽設置用床台401の上に、機械浴槽40が設置される。
ここで、グレーチング受けフレーム301の短辺と、機械浴槽設置用床台401の長辺の和は、浴槽パン10の長辺と等しい。そのため、機械浴槽設置用床台401は、浴槽パン10にしっかりと隙間なく設置される。この時、機械浴槽設置用床台401は浴槽パン10にシリコンなどで固定接着される。そして、機械浴槽に代えて一般仕様の浴槽が利用される際には、固定接着された機械浴槽設置用床台401は、工事によりはく離される。また、機械浴槽の重量は、一般的に200kg前後またはそれ以上であるため、機械浴槽設置用床台401に接着固定せずとも十分に安定する。
なお、機械浴槽設置用床台401は、浴槽パン10の排水口11が備えられている方向に向かって低くなるように傾斜した溝部402を有する(図11参照)。溝部402は、機械浴槽40の排水を一時的に貯めつつ、排水口11に向かって排水が流れる経路となる。機械浴槽は、一般仕様の浴槽に比べて使われる水量が多い。そのため、溝部402を設けることで、機械浴槽40から大量に排出される排水を一時的に貯め、排水を外に漏らすことなく(浴槽パン10全体に排水が広がることなく)排水口11へ誘導することができる。これにより、浴槽パン10に垂れ流しとなった排水が原因である悪臭の発生を防ぐことができる。
さらに、機械浴槽設置用床台401は、機械浴槽40が載る平面部403を有する。平面部403は、機械浴槽40が設置されるユニットルームに設けられた排水口12がある方向(図2,11,12における方向Y)に向かって低くなるように傾斜している。具体的には、平面部403は、方向Yに向かって低くなるように1/250〜1/100勾配で傾斜している。角度θで言うと、約0.3°〜約0.5°である(図12参照)。
このような平面部403の構造により、一般仕様の浴槽に比べて水量が多い機械浴槽からの排水が溝部402からあふれ出した場合でも、当該排水は排水口12に向かって流れる。もしくは、溝部402からあふれ出した排水が、平面部403の傾斜構造により再び溝部402へ流れ込み、排水口11へと誘導される。つまり、溝部402からあふれ出した排水はいずれかの排水口へと誘導されるため、排水がユニットルームの隅に溜まったままにならず、悪臭の発生を防ぐことができる。また、平面部403の傾斜角度θは、機械浴槽40が傾きすぎたり、利用者が機械浴槽40へ入り辛くなったりなど、機械浴槽40の利用に影響が出ない程度のものである。
(4.シャワー室として利用時)
ユニットルーム構造1は、一般仕様の浴槽30および機械浴槽30のどちらも利用されない際には、浴槽パン10にフラット床台20が設置されることで、シャワー室としても利用することができる(図1参照)。
このように、ユニットルーム構造1は、ユニットルーム施工方法により一般仕様の浴槽と機械浴槽とを相互に交換可能である。そのため、介護施設や一般家庭等の一般的な浴室(ユニットルーム)においても機械浴槽を導入することが可能となり、また、利用者の重度化に合わせて、一般仕様の浴槽を利用するか、機械浴槽を利用するか、またはシャワー室として利用するかなど、適宜切り替えることが可能である。
本発明は、一般仕様の浴槽から介護用の機械浴槽に交換可能であり、また、介護用の機械浴槽から一般仕様の浴槽への交換等もできることで、介護施設や一般家庭等に対して利便性の高いユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法を提供することができるため、産業上有用である。
1 ユニットルーム構造
10 浴槽パン
11,12 排水口
101,3011,3021 脚部
20 フラット床台
30 一般仕様の浴槽
30A,30B 一般仕様の浴槽のフランジ部分
30R 一般仕様の浴槽の背面
301 グレーチング受けフレーム
302 床台受けフレーム
303 床台
304,304F,304S エプロン
305 浴槽デッキカウンターブラケット
306 浴槽デッキカウンター天板
306A 水平部分
306B 傾斜部分
40 機械浴槽
401 機械浴槽設置用床台
402 溝部
403 平面部
W 洗い場
X,Y 方向
θ 傾斜角度

Claims (9)

  1. 一端に排水口が設けられた浴槽パンを含み、一般仕様の浴槽と介護用の機械浴槽とを相互に交換可能なユニットルーム構造であり、
    略中央に一般仕様の浴槽の脚部が接着剤で接着固定される前記浴槽パンの前記排水口が設けられた一端に設置されるグレーチング受けフレーム、および前記排水口が設けられた前記浴槽パンの他端に設置される床台受けフレーム、および前記床台受けフレーム上に設置される床台、
    または、前記グレーチング受けフレーム、および前記浴槽パンに設置される機械浴槽設置用床台、
    または、前記浴槽パンに設置され、前記浴槽パン全体を覆うフラット床台、
    のうちいずれか1つを選択可能であり、前記機械浴槽設置用床台は、機械浴槽からの排水を一時的に貯める溝部を有するユニットルーム構造。
  2. 一端に排水口が設けられた浴槽パンを含み、一般仕様の浴槽と介護用の機械浴槽とを相互に交換可能なユニットルーム構造であり、
    一般仕様の浴槽の脚部が接着剤で接着固定される前記浴槽パンの前記排水口が設けられた一端に設置されるグレーチング受けフレーム、
    または、前記グレーチング受けフレーム、および前記浴槽パンに設置される機械浴槽設置用床台、
    または、前記浴槽パンに設置され、前記浴槽パン全体を覆うフラット床台、
    のうちいずれか1つを選択可能であり、前記機械浴槽設置用床台は、機械浴槽からの排水を一時的に貯める溝部を有するユニットルーム構造。
  3. 設置される一般仕様の浴槽の長辺と、前記グレーチング受けフレームの短辺と、前記床台の短辺の和は、前記浴槽パンの長辺と等しく、
    かつ、前記グレーチング受けフレームの短辺と、前記機械浴槽設置用床台の長辺の和は、前記浴槽パンの長辺と等しい請求項1に記載のユニットルーム構造。
  4. 設置される一般仕様の浴槽の長辺と、前記グレーチング受けフレームの短辺の和は、前記浴槽パンの長辺と等しく、
    かつ、前記グレーチング受けフレームの短辺と、前記機械浴槽設置用床台の長辺の和は、前記浴槽パンの長辺と等しい請求項2に記載のユニットルーム構造。
  5. 前記溝部は、前記浴槽パンの前記排水口が設けられた一端に向かって低くなるように傾斜している請求項1〜4のいずれか1項に記載のユニットルーム構造。
  6. 前記機械浴槽設置用床台は上部に、機械浴槽が載る平面部であり、当該機械浴槽が設置されるユニットルームに設けられた排水口がある方向に向かって低くなるように傾斜している平面部を有する請求項1〜5のいずれか1項に記載のユニットルーム構造。
  7. 前記平面部が占める面積は、前記機械浴槽設置用床台の上部の半分以上の面積である請求項6に記載のユニットルーム構造。
  8. 設置される一般仕様の浴槽と、当該一般仕様の浴槽が当接する壁面との間に設けられる浴槽デッキカウンター天板であり、
    前記浴槽デッキカウンター天板は、前記浴槽パンに設けられた排水口がある方向に向かって低くなるように傾斜している傾斜部分を含む請求項1〜7のいずれか1項に記載のユニットルーム構造。
  9. 一端に排水口が設けられた浴槽パン上で一般仕様の浴槽と介護用の機械浴槽とを相互に交換可能なユニットルーム施工方法であり、
    略中央に一般仕様の浴槽の脚部が接着剤で接着固定された前記浴槽パンの前記排水口が設けられた一端に設置されるグレーチング受けフレームと、前記排水口が設けられた前記浴槽パンの他端に設置される床台受けフレームと、前記床台受けフレーム上に設置される床台と、を設置すること、
    または、前記グレーチング受けフレームと、前記浴槽パンに設置可能で機械浴槽からの排水を一時的に貯める溝部を有する機械浴槽設置用床台と、を設置すること、
    または、前記浴槽パンに設置可能であり、前記浴槽パン全体を覆うフラット床台を設置すること、
    のうちいずれか1つを選択可能であるユニットルーム施工方法。
JP2020217475A 2020-12-25 2020-12-25 ユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法 Active JP6873523B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020217475A JP6873523B1 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 ユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020217475A JP6873523B1 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 ユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6873523B1 true JP6873523B1 (ja) 2021-05-19
JP2022102630A JP2022102630A (ja) 2022-07-07

Family

ID=75896381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020217475A Active JP6873523B1 (ja) 2020-12-25 2020-12-25 ユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6873523B1 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022102630A (ja) 2022-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101225760B1 (ko) 매립형 신발 소독장치
JP6873523B1 (ja) ユニットルーム構造およびユニットルーム施工方法
JP6128634B2 (ja) 浴室ユニット
JP4636776B2 (ja) 浴室構造
JP2834350B2 (ja) 浴槽可動浴室ユニット
KR200485509Y1 (ko) 크로젯형 유니트 화장실
JP3310112B2 (ja) 配置可変2方向介護ユニットバス
JP5150693B2 (ja) 浴室構造
JP4102049B2 (ja) 浴室構造
JP2007023516A (ja) 浴室の出窓構造
JP2538875Y2 (ja) ユニットルーム
JP3658217B2 (ja) 浴室構造
JP6523527B2 (ja) 浴室構造
JP2001353093A (ja) トイレユニット
JP2001081985A (ja) サニタリールーム
JPS591578Y2 (ja) 身体障害者用洗面化粧台
JPH071208U (ja) 浴 室
JP2017093981A (ja) 浴室
JPH0657291U (ja) 浴室ユニット
JP2566265Y2 (ja) 浴槽設備
JP2560565Y2 (ja) 浴室ユニットの洗い場防水パン
JP2547289Y2 (ja) 二つの浴槽を備えた浴室ユニット
JP2006063796A (ja) 設備ユニット
JPH08260538A (ja) 設備ユニットおよび防水パン
Collins Choosing bathing, showering and toileting equipment

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201228

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20201228

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210414

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6873523

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250