JP3658217B2 - 浴室構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、浴室構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
家庭用の浴室は、基本的に、浴槽が設置される浴槽設置スペースと、洗い場とを備えている。
【0003】
そして、浴槽設置スペースの浴槽長辺方向の寸法は、一般に、浴槽自体の長辺の寸法とほぼ等しくされており、浴槽設置スペースに浴槽がきっちり収まるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
現在、少子化などによる高齢化社会の到来が社会問題となっており、各方面でその対策が急がれている。例えば、入浴者が高齢化などにより、健丈な状態から半身または全身の身体機能が低下あるいは麻痺した場合、上記のような一般的な浴室では、そのまま使い続けることができなくなるという問題が生じる。
【0005】
そのために、従来の浴室構造では、浴槽の上部に簡易的に介護補助機器を設置するか、あるいは、浴室全体を改装工事する必要が生じる。例えば、特開平8−4331号公報では、浴槽を浴室の両端部に移動できようにし、カウンターのみを取り外し可能としている。しかし、特開平8−4331号公報のものでは、まだ対応力が不十分である。
【0006】
また、例えば、入浴者の身体機能の低下が進み、片側麻痺から全身麻痺(寝たきり)となった場合にも、それによって介助の仕方が変ってくるので、異なる介護補助機器に変更するか、あるいは、浴室全体の更なる改装工事を行うかする必要が生じる。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、入浴者に応じて簡単に構成を変更することのできる浴室構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、浴室における浴槽設置スペースの寸法を、浴槽の寸法と介助設備設置スペースの寸法以上に設定し、浴槽設置スペースの浴槽長辺方向の中央部または端部のいずれかに位置変更可能に浴槽を固定させる位置固定手段を設け、該位置固定手段は、前記浴槽設置スペースの一端部に、浴槽を寄せた時の他側の脚部の位置と、該浴槽設置スペースの他端部に、浴槽を寄せた時の一側の脚部の位置とが重なるように設定すると共に、浴槽設置スペースの浴槽を設置した残りの部分に対して着脱、交換可能な介助設備を設けたことを特徴としている。
【0009】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、位置固定手段を用いて、浴槽設置スペースの中央部または端部のいずれかの位置に浴槽を固定させ、浴槽設置スペースの浴槽を設置した残りの部分に対して各種の介助設備を着脱、交換させるようにする。
【0010】
これにより、簡単に浴室のレイアウトを変更することができる。しかも、入浴者の状況に応じてより入浴し易い構成を得ることができると共に、入浴者の状況の変化に応じた対応も容易となる
そして、例えば、位置固定手段として、脚固定台を設ける場合でも、前記浴槽設置スペースの一端部に、浴槽を寄せた時の他側の脚部の位置と、該浴槽設置スペースの他端部に、浴槽を寄せた時の一側の脚部の位置とが重なるように設定されているので、該脚固定台の数を減らすことができる。
請求項2に記載された発明では、前記介助設備が、スノコ、カウンター、スライド式入浴補助機、回転盤、及び介護リフトのうちの少なくとも一つであることを特徴としている。
【0011】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、スノコ、カウンター、スライド式入浴補助機、回転盤、及び介護リフトなどを利用して容易に介助をすることが可能となる。
【0012】
請求項3に記載された発明では、前記介助設備は、左右ほぼ対称のものが用意されていることを特徴としている。
【0013】
このように構成された請求項3にかかる発明によれば、右半身麻痺や左半身麻痺の入浴者に対応させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0015】
図1〜図7は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0016】
まず、構成を説明すると、図1に示すように、ユニット式の浴室1は、床部2と、天井部と、手前側の壁と、奥側の壁3と両側壁4とで画成されている。そして、床部2は、手前側が洗い場5で、奥側が浴槽設置スペース6となっており、洗い場5と浴槽設置スペース6とは防水パンで一体的に作られている。この場合には、浴槽設置スペース6は洗い場5よりも低形成されており、低くなった浴槽設置スペース6には浴槽7が奥側の壁3に接するように設置されている。この際、浴槽7は、その長辺の方向(浴槽長辺方向8)を奥側の壁3と平行に向けて配置されている。また、手前側の壁には入口が形成されている。また、浴室1を画成する各壁は、壁パネルで構成されている。
【0017】
そして、この実施の形態1のものでは、浴室1における浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8の寸法9を、浴槽7の長辺の寸法10と、介助設備設置スペース(介助に必要とされる最低限のスペース)の寸法11との和よりも大きい長さに設定する。具体的には、介助設備設置スペースは、ほぼ300〜400mmとされているので、それ以上とする。好ましくは、介助設備設置スペースの寸法11の2倍の600〜800mm程度を確保する。
【0018】
更に、図2に示すように、浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8の中央部または端部のいずれかに位置変更可能に浴槽7を固定させる位置固定手段12を設ける。
【0019】
即ち、浴槽7底部の4隅にそれぞれ脚部13を突設し、脚部13を嵌合、収容可能な凹状の脚固定台14を用意して、この脚固定台14を、洗い場5よりも低く形成された浴槽設置スペース6における、浴槽7を前記中央部に設置した場合の脚部13と対応する位置イ、および、浴槽7を両端部に設置した場合の脚部13と対応する位置ロ,ハにそれぞれ取付けるようにする。なお、例えば、浴槽7を左寄せした時の右側の脚部13の位置ロと、浴槽7を右寄せした時の左側の脚部13の位置ハとが重なるようにすれば、脚固定台14の数を減らすことができる。そして、脚固定台14は、浴槽設置スペース6に対して、例えば、接着剤やネジ15などで固定するようにする。ネジ15などで脚固定台14を着脱可能に取付けることにより、図3、図4に示すように、高さの異なる脚固定台14a,14bに交換可能となる。また、脚固定台14を着脱可能とすれば、脚固定台14は位置イ〜ハのうちのいずれか一つの位置に取付けておき、浴槽7の位置変更の都度、脚固定台14を付替えさせるようにすることができる。
【0020】
浴槽設置スペース6の浴槽7を設置した残りの部分(介助用スペースとなる部分)に対し、介助が必要ない場合や介助者が介助作業を行う場合などには、スノコ16などを取付けて洗い場5との段差をなくすようにしておく。また、浴槽7の周囲には、エプロンボード17などを取付けるようにする。
【0021】
また、浴槽7の位置変更に伴い、浴槽7への給水、給湯のための水栓18は、図5に示すように、奥側の壁3の浴槽長辺方向8の中央位置に設置するようにする。或いは、上記水栓18は、フレキシブルホースの先端に取付けて移動可能としても良い。
【0022】
そして、図6に示すように、洗い場5よりも低く形成された浴槽設置スペース6の任意の位置に浴室1の排水口19を設け、浴槽7の排水口20を開放端とする。また、必要に応じて、浴槽設置スペース6と洗い場5との境界部の洗い場5側の部分に浴槽設置スペース6と連続する排水ピット21として形成し、排水ピット21の上部に多数の開口を有する蓋22を洗い場5と面一に取付けるようにする。
【0023】
以上の基本的な構成に対し、浴槽設置スペース6の浴槽7を設置した残りの部分(介助用スペースとなる部分)に対して、着脱、交換可能な介助設備23を各種用意しておき、介助が必要となった際に、入浴者(要介助者)の状況に応じた介助設備23を選択して取付けるようにする。
【0024】
その一例として、入浴者が右半身麻痺である場合に、例えば、図7、図8に示すように、介助設備23として、カウンター24とスライド式移乗台25とを用意し、浴槽7を浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8の中央位置に設置し、スライド式移乗台25を浴槽7の向かって左側に設置し、カウンター24を浴槽7の向かって右側に設置するようにしている。なお、カウンター24は内部を収納ボックスとしても良い。また、カウンター24は手前側の部分に切欠部26を有するものとしても良い。スライド式移乗台25は、符号24と同様のカウンターに対して、円盤状の座部27が回転およびスライド溝25aに沿って浴槽短辺方向28へスライド可能に取付けられたものである。なお、図に8示すように、浴槽7の奥側の辺部と両側壁4部分に手摺り29(横手摺り)を取付けても良い。また、この場合には、カウンター24側の側壁4部分に更に縦手摺り30を設けるとなお良い。カウンター24の代わりにスノコ16を設けて、介助者が2方向介助作業を行い得るようにしても良い。
【0025】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0026】
入浴者が健常である場合、浴室のレイアウトに拘わらず、特に問題なく入浴することが可能である。
【0027】
入浴者が、高齢化などにより健常な状態から半身または全身の身体機能が低下あるいは麻痺した場合に、入浴者の状況に応じて、浴室のレイアウトを変更する。
【0028】
一般に、入浴者が半身麻痺である場合、麻痺した側に介助者が付いて、麻痺した身体機能を補うようにする必要がある。そのため右半身麻痺の場合には、入浴者にとって右側に介助者が付き、左半身麻痺の場合には、入浴者にとって左側に介助者が付くなどする。また、入浴者が全身麻痺(寝たきり)である場合には、頭側と足側に2名の介助者が付くなどする。
【0029】
そして、介助者は洗い場5で介助を行うので、入浴者が右半身麻痺である場合には、右半身を手前(洗い場5側)にして入浴させる必要があり、浴槽7に向かって左側が頭、右側が足となるように入浴させることとなる。従って、この場合には、少くとも浴槽7に向かって左側に介助設備23を設置する。そのために、例えば、浴槽7を浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8右側に寄せて固定し、浴槽7の左側に介助設備23を設置するためのスペースを形成させる。
【0030】
反対に、入浴者が左半身麻痺である場合には、左半身を手前(洗い場5側)にして入浴させる必要があり、浴槽7に向かって右側が頭、左側が足となるように入浴させることとなる。従って、この場合には、少くとも浴槽7に向かって右側に介助設備23を設置する。そのために、例えば、浴槽7を浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8左端に寄せて固定し、浴槽7の右側に介助設備23を設置するためのスペースを形成させる。
【0031】
また、入浴者が全身麻痺(寝たきり)である場合には、浴槽7の両側に介助設備23を設置する。そのために、浴槽7を浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8中央部に固定し、浴槽7の両側に介助設備23を設置するためのスペースを形成させる。
【0032】
なお、上記のレイアウトは、一般的なものであり、必ずしもこれに限るものではなく、入浴者に応じて個別に対応させることが可能である。
【0033】
この実施の形態1のものでは、浴槽7の底部の4隅にそれぞれ突設した脚部13を、浴槽設置スペース6の位置イ〜ハに取付けた凹状の脚固定台14のいずれかに嵌合させることによって、浴槽7の位置を容易に中央部、右寄せ、左寄せのいずれかに変更し且つ固定することができる。
【0034】
この際、例えば、浴槽7を左寄せした時の右側の脚部13の位置ロと、浴槽7を右寄せした時の左側の脚部13の位置ハとが重なるようにしておけば、脚固定台14の数を減らすことができる。そして、ネジ15などで脚固定台14を着脱可能に取付けることにより、図3、図4に示すように、高さの異なる脚固定台14a,14bに交換し浴槽7の高さを容易に調整、変更することが可能となる。例えば、図3のように低い脚固定台14aを用いることにより、浴槽7に対するまたぎ込みの高さを低くして浴槽7への出入りを容易化することができる。また、図4のように高い脚固定台14bを用いることにより、洗い場5から浴槽7の上面までの高さを車椅子の高さに合せて調整し、車椅子からの移動を容易化することができる。また、脚固定台14を着脱可能とすれば、脚固定台14は位置イ〜ハのうちのいずれか一つの位置に取付けておき、浴槽7の位置変更の都度、脚固定台14を付替えさせるようにすることもできる。
【0035】
そして、浴槽7への給水、給湯のための水栓18を、図5に示すように、奥側の壁3の浴槽長辺方向8の中央位置に設置することにより、浴槽7の位置変更に拘わらず水栓18を使用することが可能となる。或いは、上記水栓18を、フレキシブルホースの先端に取付けることにより、浴槽7の位置変更に拘わらず水栓18を使用することが可能となる。
【0036】
また、図6に示すように、浴槽設置スペース6を洗い場5よりも低く形成しているため、浴槽7からの排水を全て浴槽設置スペース6で受けることができるので、浴槽設置スペース6の任意の位置に浴室1の排水口19を設けておけば、浴槽7の排水口20を開放端としておいても、支障なく排水口19から排水させることができる。これにより、浴槽7の位置変更に拘わらず浴槽7からの排水を行わせることができる。
【0037】
また、必要に応じて、浴槽設置スペース6と洗い場5との境界部の洗い場5側の部分に浴槽設置スペース6と連続する排水ピット21として形成し、排水ピット21の上部に多数の開口を有する蓋22を取付けるようにすることにより、洗からの排水を効率良く浴槽設置スペース6へ導いて、排水口19から排水させることができる。
【0038】
より具体的に説明すると、入浴者が右半身麻痺である場合に、例えば、図7、図8に示すように、少くとも浴槽7の左側に介助設備設置スペースを確保する。この実施の形態1のものでは、浴室1における浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8の寸法9を、浴槽7の長辺の寸法10と、介助設備設置スペース(介助に必要とされる最低限のスペース)の2倍の寸法11との和に設定しているため、浴槽7を中央部に設置しても、浴槽7を右寄せして設置しても、浴槽7の左側に介助設備設置スペースを確保することができる。そこで、浴槽7を浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8の中央位置に設置することとし、スライド式移乗台25を浴槽7の向かって左側に設置し、カウンター24を浴槽7の向かって右側に設置する。なお、カウンター24は内部を収納ボックスとしても良い。このようにすることにより、シャワーチェアなどの通常の棚などに収まらない大きなものを収納ボックスへ収納し洗い場5を広く使うことが可能となる。
【0039】
そして、右半身麻痺の入浴者を入浴させる場合、介助者は、先ず、入浴者を浴槽7に向かって左側のスライド式移乗台25の座部27へ座らせ、座部27を回転させて足が左側へ向くように入浴者の向きを変えつつ、座部27を浴槽短辺方向28奥側へスライドさせて、浴槽7の中央まで移動させ、しかる後に入浴者を足から浴槽7内へ入れる。
【0040】
入浴者を浴槽7から出すときには上記と反対の手順で行うようにしても良いが、浴槽7に向かって右側に設置されたカウンター24を利用して、浴槽7から出ようとする入浴者を一旦カウンター24に座らせるなどして、入浴者を右側から出すようにしても良い。このようにすることにより、浴槽7へ入る時と出る時の動線が図8中矢印で示すようにすっきりしたものとなるので、入浴の介助が容易となる。また、カウンター24の手前側の部分に切欠部26を形成しそこに入浴者の足を退避させることにより、浴槽7から出ようとしている入浴者の足が介助者の邪魔になることを防止できるので、一層介助が容易となる。また、図8に示すように、浴槽7の奥側の辺部と両側壁4部分に手摺り29(横手摺り)を取付けることにより、入浴者が機能の失われていない側の手で自分の体を支えることができるようになるので、より一層介助が容易となる。特に、カウンター24側の側壁4部分に縦手摺り29’を設けることにより、浴槽7を出た入浴者が体を起こそうとする際の支えとなるので、なお良い。
【0041】
反対に、入浴者が左半身麻痺である場合には、例えば、図9に示すように、少くとも浴槽7の右側に介助設備設置スペースを確保するために、浴槽7を浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8の中央位置に設置するなどし、スライド式移乗台25を浴槽7の向かって右側に設置し、カウンター24を浴槽7の向かって左側に設置すれば良い。このようにすることにより、簡単に左半身麻痺の入浴者に対応させることができる。
【0042】
【変形例1】
図10、図11はこの実施の形態1のカウンター24の変形例であり、カウンター24の上面に多数の貫通孔24aを整列配置して、手摺り29を貫通孔24aの裏側からネジ止めすることにより、手摺り29の位置を変更可能としている。また、貫通孔24aをカウンター24の排水口として利用している。なお、この例では、浴槽7は浴槽設置スペース6の浴槽長辺方向8の中央位置に設置され、浴槽7の両側に対して手摺り29を有するカウンター24が配置されている。この場合において、左右のカウンター24は同じものとすることができる。
【0043】
図12、図13はこの実施の形態1のスライド式移乗台25の変形例であり、スライド式移乗台25のカウンターの上面に多数の貫通孔25bを整列配置して、手摺り29を貫通孔25bの裏側からネジ止めすることにより、手摺り29の位置を変更可能としている。また、上記貫通孔25bを利用して背もたれ30をネジ止めなどにより位置変更可能に取付けるようにしている。また、貫通孔25bをカウンター24の排水口として利用している。なお、図10、図11のカウンター24に対しても、貫通孔24aを利用して背もたれ30を取付させるようにすることも可能である。この例では、浴槽7は浴槽設置スペース6に対し右寄せして設置され、浴槽7の左側にスライド式移乗台25が配置されている。この場合において、スライド式移乗台25のカウンター部分の左右にスライド溝25aを形成しておけば、スライド式移乗台25を浴槽7の左右のどちらにでも配置することが可能となる。
【0044】
【変形例2】
介助設備23には、上記のスノコ16やカウンター24やスライド式移乗台25の他にも各種のものがあり、状況に応じて組み替えが可能となっている。その組み替え例を変形例2として以下に示す。
【0045】
図14(a)〜(d)は、中央部に設置した浴槽7の向かって左側に形成された介助設備設置スペースに対し、回転盤31と浴室専用の入浴介護リフト32とを交換可能に保持する柱状の受け金具33を取付けたものである。なお、受け金具33は、カウンター34内に収容させ、予めアンカーボルトで浴槽設置スペース6に固定させておくようにする。
【0046】
このように、介助設備設置スペースに受け金具33を取付けることにより、入浴者が右半身麻痺状態の時には、回転盤31を用いて入浴介助を行い、全身麻痺(寝たきり)となったときには、回転盤31を浴室専用の入浴介護リフト32に取り替えて、入浴介護リフト32を用いて入浴介護を行わせることができる。なお、向かって左側のカウンター24に受け金具33を設けて左半身麻痺の入浴者に対応させるようにすることも可能である。
【0047】
図15(a)〜(d)は、右寄せした浴槽7の向かって左側に形成された介助設備設置スペースの2倍の大きさのスペースに対し、介助設備設置スペースの2倍の大きさのカウンター35を設置し、このカウンター35に対して、回転盤36と汎用の入浴介護リフト37とを取付けるための切欠部38を形成したものである。
【0048】
このように、浴槽7の向かって左側に介助設備設置スペースの2倍の大きさのカウンター35を設置し、このカウンター35に対して切欠部38を形成することにより、入浴者が右半身麻痺状態の時には、回転盤36を用いて入浴介助を行い、全身麻痺(寝たきり)となったときには、回転盤36を取外すことにより、汎用の入浴介護リフト32をそのまま浴室1へ搬入して入浴介護を行わせることができる。なお、浴槽7の向かって右側に介助設備設置スペースの2倍の大きさのカウンター35を設置して左半身麻痺の入浴者に対応させるようにすることも可能である。
【0049】
このように、この実施の形態1によれば、簡単に浴室のレイアウトを変更することができる。しかも、入浴者の状況に応じてより入浴し易い構成を得ることができると共に、入浴者の状況の変化に応じた対応も容易となる。
【0050】
【発明の実施の形態2】
図16〜図18は、この発明の実施の形態2を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0051】
まず、構成を説明すると、この実施の形態2のものでは、浴槽設置スペース6と洗い場5とを同一の高さにしている。そして、浴槽7の位置変更のために脚固定台14を用いても良いが、この実施の形態2では、浴槽設置スペース6の前記各位置イ〜ハに直接、浴槽固定用凹部40を形成している。なお、この際、例えば、浴槽7を左寄せした時の右側の脚部13の位置ロと浴槽7を中央部に設置した時の左側の脚部13の位置イとが重なるようにし、且つ、浴槽7を右寄せした時の左側の脚部13の位置ハと浴槽7を中央部に設置した時の右側の脚部13の位置イとが重なるようにして、浴槽固定用凹部40の数を減らすようにしている。
【0052】
また、図18に示すように、浴槽7の排水口20をジャバラ管41を用いて浴室1の排水口19に接続するようにしている。これにより、浴槽7の位置変更に拘わらず浴槽7からの排水を支障なく行わせることができる。
【0053】
【変形例】
図19は、この実施の形態2の排水部分の変形例であり、浴槽7を前記中央部に設置した場合の排水口20と対応する位置ニ、および、浴槽7を両端部に設置した場合の排水口20と対応する位置ホ,ヘの全てに対して浴室1の排水口42を開口させるようにして、下方に突出された浴槽7の排水口20を浴室1の排水口42に挿入させるようにしたものである。そして、各排水口42には、必要に応じて図20、図21に示すような弁体43を取付け臭気の逆流を防止するようにする。上記弁体43は、図20に示すような放射状のスリットの入ったゴム膜44でも良いし、図21に示すようなバネなどで開閉する蓋板45でも良い。このようにしても、浴槽7の位置変更に拘わらず浴槽7からの排水を支障なく行わせることができる。
【0054】
このようにしても、上記実施の形態1と同様に簡単に浴室のレイアウトを変更することができる。しかも、入浴者の状況に応じてより入浴し易い構成を得ることができると共に、入浴者の状況の変化に応じた対応も容易となる。
【0055】
なお、図7〜図15に示す各種の介助設備23を組み替えて使用できることは勿論である。
【0056】
上記以外については、前記実施の形態と同様の構成を備えており、同様の作用・効果を得ることができる。
【0057】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0058】
例えば、高齢者用に限らず一般の介護用にも使用することが可能である。
【0059】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、簡単に浴室のレイアウトを変更することができる。しかも、入浴者の状況に応じてより入浴し易い構成を得ることができると共に、入浴者の状況の変化に応じた対応も容易となる
そして、例えば、位置固定手段として、脚固定台を設ける場合でも、前記浴槽設置スペースの一端部に、浴槽を寄せた時の他側の脚部の位置と、該浴槽設置スペースの他端部に、浴槽を寄せた時の一側の脚部の位置とが重なるように設定されているので、該脚固定台の数を減らすことができる。
請求項2の発明によれば、スノコ、カウンター、スライド式移乗台、回転盤、及び介護リフトなどを利用して容易に介助をすることが可能となる。
【0060】
請求項3の発明によれば、右半身麻痺や左半身麻痺の入浴者に対応させることができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の斜視図である。
【図2】浴槽の位置固定手段を示す図1の概略正面図である。
【図3】低い脚固定台を使用した場合の図1の概略側面図である。
【図4】高い脚固定台を使用した場合の図1の概略側面図である。
【図5】水栓の位置を示す図1の概略正面図である。
【図6】排水部分を示す図1の概略側面図である。
【図7】介助設備を取付けた状態を示す斜視図である。
【図8】図7の概略平面図である。
【図9】介助設備を左右反対勝手とした図8と同様の図である。
【図10】カウンターの変形例を示す平面図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】スライド式移乗台の変形例を示す平面図である。
【図13】図12の正面図である。
【図14】(a)〜(d)は介助設備の組み替え例を示す斜視図である。
【図15】(a)〜(d)は介助設備の別の組み替え例を示す斜視図である。
【図16】本発明の実施の形態2の斜視図である。
【図17】浴槽の位置固定手段を示す図16の概略正面図である。
【図18】排水部分を示す図16の概略正面図である。
【図19】排水部分の変形例を示す図16の概略正面図である。
【図20】浴室の排水口に形成した弁体を示す斜視図である。
【図21】浴室の排水口に形成した別の弁体を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 浴室
6 浴槽設置スペース
7 浴槽
8 浴槽長辺方向
9〜11 寸法
12 位置固定手段
16 スノコ
23 介助設備
24 カウンター
25 スライド式移乗台
29 手摺り
31,36 回転盤
32,37 介護リフト

Claims (3)

  1. 浴室における浴槽設置スペースの寸法を、浴槽の寸法と介助設備設置スペースの寸法以上に設定し、
    浴槽設置スペースの浴槽長辺方向の中央部または端部のいずれかに位置変更可能に浴槽を固定させる位置固定手段を設け
    該位置固定手段は、前記浴槽設置スペースの一端部に、浴槽を寄せた時の他側の脚部の位置と、該浴槽設置スペースの他端部に、浴槽を寄せた時の一側の脚部の位置とが重なるように設定すると共に、
    槽設置スペースの浴槽を設置した残りの部分に対して着脱、交換可能な介助設備を設けたことを特徴とする浴室構造。
  2. 前記介助設備が、スノコ、カウンター、スライド式入浴補助機、回転盤、及び介護リフトのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項1記載の浴室構造。
  3. 前記介助設備は、左右ほぼ対称のものが用意されていることを特徴とする請求項1または2に記載の浴室構造。
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