JP6872723B2 - 音響装置、音響制御装置、及びプログラム - Google Patents

音響装置、音響制御装置、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、一般に音響装置、音響制御装置、及びプログラムに関し、より詳細には、圧電素子を用いた音響装置、音響制御装置、及びプログラムに関する。
特許文献1には、同一周期でDUTY比(デューティ比)を切り替えた信号を発音体に与えて音圧を変化させる構成を備えた鳴動装置(音響装置)が開示されている。特許文献1に記載の鳴動装置は、音を発生させる発音体と、発音体を駆動するのに十分なレベルの電流を供給するための発音体駆動AMPと、音圧制御回路と、を備えている。音圧制御回路は、音圧制御信号にしたがって、音鳴動信号のDUTY比を切り替える。
特開平11−153994号公報
特許文献1に記載の鳴動装置では、例えば音圧を最大にした状態で発音体(圧電素子)を駆動した場合に、圧電素子の置かれた環境の温度が上昇することにより、圧電素子の発する音の音圧が低下する、という問題が起こり得た。
本開示は、上記の点に鑑みてなされており、音響装置における圧電素子の発する音の音圧が低下しにくい音響装置、音響制御装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る音響装置は、圧電素子と、制御部と、を備える。圧電素子は、周期的な駆動電圧を受けて振動し、駆動電圧に応じた音圧の音を出力する。制御部は、駆動電圧を制御する。制御部は、第1期間と、第2期間と、を含む一定周期を繰り返すように駆動電圧を制御する。第1期間は、基準となる第1音圧の音を圧電素子が出力する期間である。第2期間は、圧電素子が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子が出力する期間である。
本開示の一態様に係る音響制御装置は、周期的な駆動電圧を受けて振動し、駆動電圧に応じた音圧の音を出力する圧電素子に印加する駆動電圧を制御する。音響制御装置は、第1期間と、第2期間と、を含む一定周期を繰り返すように駆動電圧を制御する機能を有する。第1期間は、基準となる第1音圧の音を圧電素子が出力する期間である。第2期間は、圧電素子が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子が出力する期間である。
本開示の一態様に係るプログラムは、周期的な駆動電圧を受けて振動し、駆動電圧に応じた音圧の音を出力する圧電素子に印加する駆動電圧を制御するためのプログラムである。プログラムは、コンピュータシステムに、第1期間と、第2期間と、を含む一定周期を繰り返すように駆動電圧を制御する処理を実行させる。第1期間は、基準となる第1音圧の音を前記圧電素子が出力する期間である。第2期間は、圧電素子が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子が出力する期間である。
本開示は、音響装置における圧電素子の発する音の音圧が低下しにくい、という利点がある。
図1Aは、本開示の一実施形態に係る音響装置の概略構成を示すブロック図である。図1Bは、同上の音響装置における駆動周波数の変化を表す概念図である。 図2は、同上の音響装置における駆動回路及び圧電素子の概略構成を示す図である。 図3Aは、同上の音響装置において、第1駆動信号及び第2駆動信号のデューティ比が50%の場合の駆動電圧の波形を示す図である。図3Bは、同上の音響装置において、第1駆動信号及び第2駆動信号のデューティ比が40%の場合の駆動電圧の波形を示す図である。 図4は、同上の音響装置において、環境温度が第1段階の場合の第1駆動信号及び第2駆動信号の波形図である。 図5Aは、同上の音響装置において、環境温度が第2段階の場合の第2期間における第1駆動信号及び第2駆動信号の波形図である。図5Bは、同上の音響装置において、環境温度が第3段階の場合の第2期間における第1駆動信号及び第2駆動信号の波形図である。 図6Aは、同上の音響装置において、環境温度が第4段階の場合の第2期間における第1駆動信号及び第2駆動信号の波形図である。図6Bは、同上の音響装置において、環境温度が第5段階の場合の第2期間における第1駆動信号及び第2駆動信号の波形図である。 図7は、同上の音響装置において、環境温度が第4段階の場合の第1駆動信号及び第2駆動信号の他の波形図である。
(1)概要
以下、本実施形態の音響装置1の概要について図1A及び図1Bを用いて説明する。本実施形態の音響装置1は、音(例えば、警報音)を出力する装置である。音響装置1は、図1Aに示すように、圧電素子11と、制御部14と、を備えている。
圧電素子11は、周期的な駆動電圧V1を受けて振動し、駆動電圧V1に応じた音圧の音を出力する。本実施形態では、圧電素子11は、後述する駆動回路13から矩形波状の駆動電圧V1を受けると、圧電効果により振動し、駆動電圧V1の大きさ(振幅)及び駆動電圧V1を受けている時間に応じた音圧の音を出力する。
制御部14は、駆動電圧V1を制御する。本実施形態では、制御部14は、後述する昇圧回路12を制御することにより、駆動電圧V1の大きさを制御する。また、制御部14は、駆動回路13を制御することにより、駆動電圧V1のデューティ比、つまり圧電素子11に駆動電圧V1を印加する時間を制御する。
そして、制御部14は、図1Bに示すように、第1期間T1と、第2期間T2とを含む一定周期T0を繰り返すように駆動電圧V1を制御する。第1期間T1は、基準となる第1音圧の音を圧電素子11が出力する期間である。本実施形態では、第1音圧は、例えば後述する駆動周波数が一定であると仮定したときの圧電素子11が出力し得る最大の音圧である。第2期間T2は、圧電素子11が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子11が出力する期間である。つまり、第2期間T2では、圧電素子11が出力する第2音圧は、環境温度に応じて変化する。
本開示でいう「環境温度」は、圧電素子11自体の温度であってもよい。また、本開示でいう「環境温度」は、例えば圧電素子11がケースに収容されている場合、ケース内の温度であってもよいし、ケース外の温度であってもよい。つまり、「環境温度」は、圧電素子11自体の温度を直接的又は間接的に示す温度であればよい。
上述のように、本実施形態では、圧電素子11は、一定周期T0における第1期間T1では第1音圧の音を出力し、第2期間T2では環境温度に応じて第1音圧よりも低い第2音圧の音を出力する。したがって、本実施形態では、例えば圧電素子11が出力し得る最大の音圧の音を圧電素子11が出力し続ける場合と比較して、環境温度の上昇を抑えることができ、結果として圧電素子11の出力する音が低下しにくい、という利点がある。
(2)詳細
以下、本実施形態の音響装置1について図1A〜図3Bを用いて説明する。本実施形態の音響装置1は、圧電素子11と、昇圧回路12と、駆動回路13と、制御部14と、温度センサ15と、を備えている。本実施形態では、圧電素子11、昇圧回路12、駆動回路13、制御部14、及び温度センサ15は、いずれも共通のケースに収容されている。そして、圧電素子11の出力する音は、例えばケースに設けられた音孔を通してケースの外部に出力される。
圧電素子11は、圧電ブザーであり、図2に示すように、振動板113の厚さ方向の両面にそれぞれ第1圧電板111と第2圧電板112とを設けたバイモルフ型の圧電素子である。第1圧電板111及び第2圧電板112は、後述する駆動回路13の第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3との接続点に電気的に接続されている。言い換えれば、第1圧電板111及び第2圧電板112は、第1スイッチング素子Q1を介して昇圧回路12の高圧側の一端に電気的に接続されている。振動板113は、後述する駆動回路13の第2スイッチング素子Q2と第2スイッチング素子Q4との接続点に電気的に接続されている。言い換えれば、振動板113は、第4スイッチング素子Q4を介して昇圧回路12の低圧側の一端(基準電位)に電気的に接続されている。また、振動板113は、第1圧電板111及び第2圧電板112と、振動板113との間に矩形波状の駆動電圧V1が印加されることで振動する。そして、圧電素子11は、駆動電圧V1に応じて振動板113が振動することにより、駆動電圧V1に応じた音圧の音を出力する。
昇圧回路12は、DC/DCコンバータであって、入力された直流電圧を昇圧し、昇圧した直流電圧を駆動回路13に出力する。昇圧回路12は、スイッチング素子を含んでいる。そして、昇圧回路12は、後述する制御部14からの制御信号によりスイッチング素子のオン/オフを切り替えることで、制御信号に応じた大きさの直流電圧を出力する。本実施形態では、昇圧回路12には、音響装置1の電源としての電池からの直流電圧が入力される。
駆動回路13は、図2に示すように4つのスイッチング素子Q1〜Q4からなるフルブリッジ型のインバータである。以下では、4つのスイッチング素子Q1〜Q4を、それぞれ「第1スイッチング素子Q1」、「第2スイッチング素子Q2」、「第3スイッチング素子Q3」、及び「第4スイッチング素子Q4」ともいう。駆動回路13は、後述する制御部14からの第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2によりスイッチング素子Q1〜Q4のオン/オフを切り替えることで、昇圧回路12の出力電圧を矩形波状の駆動電圧V1に変換し、駆動電圧V1を圧電素子11に印加する。第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2は、いずれもPWM(Pulse Width Modulation)信号であり、互いに位相が180度ずれている。したがって、圧電素子11には、昇圧回路12の出力電圧と、この出力電圧の極性を反転した電圧とが交互に印加される。
制御部14は、例えばプロセッサ及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。つまり、制御部14は、プロセッサ及びメモリを有するコンピュータシステムで実現されている。そして、プロセッサが適宜のプログラムを実行することにより、コンピュータシステムが制御部14として機能する。プログラムは、メモリに予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。
制御部14は、昇圧回路12及び駆動回路13を制御することにより、駆動電圧V1を制御する。具体的には、制御部14は、制御信号S0を昇圧回路12に含まれるスイッチング素子に与え、スイッチング素子をオン/オフさせることにより、昇圧回路12の出力電圧の大きさを制御する。昇圧回路12の出力電圧の大きさは、駆動電圧V1の大きさの最大値に略等しい。また、制御部14は、第1駆動信号S1を後述する駆動回路13の第1スイッチング素子Q1及び第4スイッチング素子Q4に与え、かつ、第2駆動信号S2を後述する駆動回路13の第2スイッチング素子Q2及び第3スイッチング素子Q3に与える。これにより、制御部14は、駆動回路13のスイッチング素子Q1〜Q4をオン/オフさせることにより、矩形波状の駆動電圧V1を圧電素子11に印加させる。
図3Aには、一例として、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比が50〔%〕の場合の駆動電圧V1の波形が表されている。図3Bには、一例として、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比が40〔%〕の場合の駆動電圧V1の波形が表されている。
本実施形態では、駆動電圧V1の周波数は、駆動回路13のスイッチング周波数、つまり第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2の周波数に等しい。以下では、駆動電圧V1の周波数(第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2の周波数)を「駆動周波数」ともいう。また、本実施形態では、「駆動電圧V1のデューティ比」は、駆動電圧V1の1周期において駆動電圧V1が圧電素子11に印加されている期間(つまり、駆動電圧V1が零でない期間)が占める割合をいう。駆動電圧V1のデューティ比は、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比の2倍に相当する。つまり、図3Aに示す駆動電圧V1のデューティ比は、50×2=100〔%〕であり、図3Bに示す駆動電圧V1のデューティ比は、40×2=80〔%〕である。本実施形態では、駆動電圧V1の大きさが一定である場合、駆動電圧V1のデューティ比が100〔%〕(つまり、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比が50〔%〕)となるときに、圧電素子11の出力する音の音圧が最大となる。
温度センサ15は、サーミスタであって、ケースに収容される基板に実装されている。この基板には、昇圧回路12、駆動回路13、及び制御部14も実装されている。温度センサ15は、ケース内の温度を検知することにより、直接的又は間接的に圧電素子11の置かれる環境温度を検知する。温度センサ15の検知結果は、制御部14に与えられる。
本実施形態の音響装置1は、例えば自動車などの車両に設けられる車載デバイスとして用いられる。この場合、音響装置1は、侵入検知システムにおける警報器であり、例えば車両のタイヤハウス(ホイール・ウェル(wheel well))上などの人目に付きにくい場所に設置される。音響装置1は、車両内に設けられた侵入検知センサにて不審者の侵入が検知されると、侵入者を威嚇するため、又は侵入者がいることを周囲に報知するための警報音を発生する。
(3)動作
以下、本実施形態の音響装置1の動作について図1B、及び図4〜図6Bを用いて説明する。本実施形態では、制御部14は、所定の条件を満たすと、第1期間T1と第2期間T2とを含む一定周期T0を繰り返すように駆動電圧V1を制御することで、圧電素子11から音(ここでは、警報音)を出力させる。本実施形態では、所定の条件は、侵入検知センサにて不審者の侵入が検知されることである。また、本実施形態では、制御部14は、所定の条件を満たしてから数十秒間、圧電素子11から音を出力させる。また、本実施形態では、一定周期T0は、1つの第1期間T1と、1つの第2期間T2と、を含む。つまり、本実施形態では、制御部14は、第1期間T1と、第2期間T2とを交互に繰り返すように駆動電圧V1を制御する。
図1B及び図4に示すように、制御部14は、第1期間T1及び第2期間T2の各々において、駆動周波数を第3期間T3ごとに変化させることで、駆動周波数を第1周波数f11から第2周波数f12まで連続的に変化させている。第3期間T3は、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2の1周期に相当し、駆動周波数に応じて長さが変化する。つまり、第3期間T3は、第1周波数f11から第2周波数f12まで駆動周波数が大きくなるにつれて短くなる。このように、制御部14は、圧電素子11の出力する音を低音から高音まで連続的に変化させる制御を、スイープ期間T11ごとに繰り返す。本実施形態では、スイープ期間T11は、第1期間T1に相当し、第2期間T2にも相当する。また、本実施形態では、第1周波数f11は例えば2.6〔kHz〕であり、第2周波数f12は例えば3.4〔kHz〕である。なお、図1Bでは、第3期間T3において駆動周波数が変化しているように見えるが、駆動周波数の連続的な変化を表すためにこのように表現しているに過ぎず、実際には、第3期間T3においては駆動周波数は一定である。
上述のように、本実施形態では、圧電素子11の出力する音を低音から高音まで連続的に変化させているが、これには以下のような利点がある。例えば、音響装置1が車載デバイスである場合、圧電素子11の出力する音は、車両を構成するボディ等を通して外部に出力される。したがって、駆動周波数が圧電素子11と車両とで定まる共振周波数に概ね一致するとき、圧電素子11の出力する音が車両の外部へ最も効率よく出力される。共振周波数は、例えば約3〔kHz〕である。
ここで、車両の種類によって共振周波数が異なるため、圧電素子11の出力する音を単音、つまり一定の駆動周波数の音とする場合、車両によっては圧電素子11の出力する音が車両の外部へと出力されにくい可能性がある。そこで、本実施形態では、共振周波数よりも低い第1周波数から第2周波数まで駆動周波数を連続的に変化させることで、車両の種類に依らず、圧電素子11の出力する音を車両の外部へと効率的に出力させやすくしている。
本実施形態では、制御部14は、メモリに記憶してある以下の表1に示すようなデータに基づいて、昇圧回路12及び駆動回路13を制御することにより、駆動電圧V1を制御する。表1における「駆動電圧」は、第2期間T2での駆動電圧V1を表しており、第1期間T1での駆動電圧V1は、65〔V〕で一定である。なお、表1に示すデータは一例であり、制御部14は、表1に示すデータとは異なるデータに基づいて駆動電圧V1を制御してもよい。
Figure 0006872723
第1期間T1では、制御部14は、環境温度に依らず、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比が50〔%〕、駆動電圧V1の大きさが65〔V〕となるように昇圧回路12及び駆動回路13を制御する。このため、第1期間T1では、圧電素子11は、環境温度に依らず、基準となる音圧(第1音圧)の音を出力する。
第2期間T2では、制御部14は、環境温度に応じて、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比、及び駆動電圧V1の大きさを変化させるように、昇圧回路12及び駆動回路13を制御する。このため、第2期間T2では、圧電素子11は、環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を出力する。
具体的には、制御部14は、温度センサ15にて検知された環境温度が高くなるにつれて、第2期間T2での第2音圧を低下させる。ここで、環境温度は、表1に示すように複数(ここでは、5つ)の段階に分けられている。
第1段階は、環境温度が−40〔℃〕〜40〔℃〕の場合の段階である。第1段階では、制御部14は、第2期間T2において、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比が50〔%〕、駆動電圧V1の大きさが65〔V〕となるように、昇圧回路12及び駆動回路13を制御する(図4参照)。つまり、第1段階では、制御部14は、第2期間T2においても第1期間T1での制御と同様の制御を行っている。このため、第1段階では、第2期間T2での第2音圧は、第1期間T1での第1音圧と同じである。
第2段階は、環境温度が41〔℃〕〜50〔℃〕の場合の段階である。第2段階では、制御部14は、第2期間T2において、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比を40〔%〕に下げるように、駆動回路13を制御する(図5A参照)。また、第2段階では、制御部14は、第2期間T2において、第1段階での駆動電圧V1の大きさを維持するように、昇圧回路12を制御する。このため、第2段階では、第1段階と比較して、第2期間T2での第2音圧が低下する。したがって、第2段階では、第2期間での第2音圧は、第1期間T1での第1音圧よりも低くなる。
第3段階は、環境温度が51〔℃〕〜60〔℃〕の場合の段階である。第3段階では、制御部14は、第2期間T2において、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比を30〔%〕に下げ、かつ、駆動電圧V1の大きさを55〔V〕に下げるように、昇圧回路12及び駆動回路13を制御する(図5B参照)。このため、第3段階では、第2期間T2での第2音圧は、第1期間T1での第1音圧よりも低く、かつ、第2段階と比較して第2期間T2での第2音圧が更に低下する。
第4段階は、環境温度が61〔℃〕〜75〔℃〕の場合の段階である。第4段階では、制御部14は、第2期間T2において、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比を20〔%〕に下げるように、駆動回路13を制御する(図6A参照)。また、第4段階では、制御部14は、第2期間T2において、第3段階での駆動電圧V1の大きさを維持するように、昇圧回路12を制御する。このため、第4段階では、第2期間T2での第2音圧は、第1期間T1での第1音圧よりも低く、かつ第3段階と比較して第2期間T2での第2音圧が更に低下する。
第5段階は、環境温度が76〔℃〕以上の場合の段階である。第4段階では、制御部14は、第2期間T2において、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比を10〔%〕に下げ、かつ駆動電圧V1の大きさを40〔V〕に下げるように、昇圧回路12及び駆動回路13を制御する(図6B参照)。このため、第5段階では、第2期間T2での第2音圧は、第1期間T1での第1音圧よりも低く、かつ、第4段階と比較して第2期間T2での第2音圧が更に低下する。
(4)利点
上述のように、本実施形態では、圧電素子11は、一定周期T0における第1期間T1では第1音圧の音を出力し、第2期間T2では環境温度に応じて第1音圧よりも低い第2音圧の音を出力する。したがって、本実施形態では、例えば圧電素子11が出力し得る最大の音圧の音を圧電素子11が出力し続ける場合と比較して、環境温度の上昇を抑えることができ、結果として音響装置1における圧電素子11の出力する音が低下しにくい、という利点がある。
以下、この利点について具体的に説明する。環境温度は、主として圧電素子11及び駆動回路13が発熱することにより、上昇する。そして、環境温度が過度に上昇した状態では、圧電素子11も過度に温度に上昇しており、熱膨張率の差などに起因して、圧電板(ここでは、第1圧電板111及び第2圧電板112)にクラックが発生する可能性がある。仮に圧電板にクラックが発生した場合、圧電素子11が出力する音が低下する可能性がある。
ここで、圧電素子11は、主として機械的に振動することにより発熱する。そして、圧電素子11は、振動が大きければ大きい程、高い音圧の音を出力する。つまり、圧電素子11は、出力する音の音圧が高ければ高いほど発熱する。
また、駆動回路13は、主として電流が流れることにより発熱する。そして、駆動回路13には、圧電素子11が出力する音の音圧が高ければ高いほど大きい電流が流れる。つまり、駆動回路13は、圧電素子11が出力する音の音圧が高ければ高いほど発熱する。
そして、本実施形態のように、圧電素子11及び駆動回路13がケース内に収容されている場合、ケース内に圧電素子11及び駆動回路13が発する熱がこもりやすい。このため、環境温度は、圧電素子11及び駆動回路13の発熱量の増大に伴って上昇する。したがって、圧電板にクラックが発生する程に環境温度が過度に上昇しないようにするには、圧電素子11及び駆動回路13の発熱量が過度に増大しないように制御する必要がある。
そこで、本実施形態では、基準となる第1音圧を出力する第1期間T1と、環境温度に応じた第1音圧よりも低い第2音圧を出力する第2期間T2と、を含む一定周期T0を繰り返すように駆動電圧V1を制御している。このため、本実施形態では、ピーク音圧(第1音圧)を減衰させることなく(つまり、一定周期T0において第1音圧の音を出力する期間を確保しながら)、圧電素子11及び駆動回路13の発熱量を抑え、環境温度の上昇を抑えることが可能である。
(5)変形例
上述の実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。上述の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。例えば、音響装置1は、制御部14のみを備える音響制御装置100であってもよい(図1A参照)。つまり、一態様に係る音響制御装置100は、周期的な駆動電圧V1を受けて振動し、駆動電圧V1に応じた音圧の音を出力する圧電素子11に印加する駆動電圧V1を制御する。音響制御装置100は、第1期間T1と、第2期間T2と、を含む一定周期T0を繰り返すように駆動電圧V1を制御する機能を有する。第1期間T1は、基準となる第1音圧の音を圧電素子11が出力する期間である。第2期間T2は、圧電素子11が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子11が出力する期間である。
また、制御部14と同様の機能は、コンピュータプログラム、又はコンピュータプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。つまり、一態様に係るプログラムは、周期的な駆動電圧V1を受けて振動し、駆動電圧V1に応じた音圧の音を出力する圧電素子11に印加する駆動電圧V1を制御するためのプログラムである。プログラムは、コンピュータシステムに、第1期間T1と、第2期間T2と、を含む一定周期T0を繰り返すように駆動電圧V1を制御する処理を実行させる。第1期間T1は、基準となる第1音圧の音を圧電素子11が出力する期間である。第2期間T2は、圧電素子11が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子11が出力する期間である。
以下、上述の実施形態の変形例を列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
本開示における音響装置1は、制御部14にコンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における制御部14としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
上述の実施形態において、圧電素子11は、バイモルフ型の圧電素子に限らず、1枚の振動板の厚さ方向の一面に1枚の圧電板を設けたモノモルフ(ユニモルフ)型の圧電素子であってもよい。この場合、制御部14は、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のうちいずれか一方の駆動信号のみを、デューティ比を2倍にして駆動回路13に供給する構成であればよい。
上述の実施形態では、制御部14は、環境温度に応じて、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比、及び駆動電圧V1の大きさを変化させることにより、第2期間T2での第2音圧を変化させているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、制御部14は、駆動電圧V1を変化させずに、環境温度に応じて第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比のみを変化させることにより、第2期間T2での第2音圧を変化させてもよい。また、制御部14は、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比を変化させずに、環境温度に応じて駆動電圧V1の大きさのみを変化させることにより、第2期間T2での第2音圧を変化させてもよい。
上述の実施形態では、制御部14は、第1期間T1及び第2期間T2の各々において、駆動周波数を第3期間T3ごとに変えている。そして、上述の実施形態において、制御部14は、図7に示すように第3期間T3に同期して音圧を変化させてもよい。
図7に示す例では、第1期間T1及び第2期間T2の各々において、1回目の第3期間T3では第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比が50〔%〕である。一方、2回目の第3期間T3では、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比が20〔%〕である。このように制御部14は、第1期間T1及び第2期間T2の各々において、互いに音圧が異なる第3期間T3を交互に繰り返すように、駆動電圧V1を制御している。つまり、ここでは、制御部14は、第3期間T3ごとに音圧を変化させている。もちろん、制御部14は、複数の第3期間T3ごとに音圧を変化させてもよい。
また、上述の実施形態において、制御部14は、環境温度に応じて、一定周期T0における第1期間T1と第2期間T2との比率(以下、単に「比率」ともいう)を変化させることにより、第2期間T2での第2音圧を変化させてもよい。例えば、制御部14は、環境温度が高くなるにつれて、一定周期T0における第2期間T2の占める割合を大きくしてもよい。この場合、制御部14は、比率だけでなく、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比、及び駆動電圧V1の大きさも環境温度に応じて変化させてもよい。つまり、制御部14は、環境温度に応じて、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比、駆動電圧V1の大きさ、及び比率の少なくとも1つを変化させることにより、第2期間T2での第2音圧を変化させてもよい。
上述の実施形態において、制御部14は、第1期間T1及び第2期間T2の各々において、駆動周波数を第1周波数f11から第2周波数f12まで連続的に変化させているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、制御部14は、第1期間T1及び第2期間T2の各々において、第3期間T3を比較的長くすることにより、駆動周波数を第1周波数f11から第2周波数f12まで離散的に変化させてもよい。
また、上述の実施形態において、制御部14は、第1期間T1及び第2期間T2の各々において、一定の駆動周波数となるように駆動電圧V1を制御してもよい。つまり、制御部14は、圧電素子11が出力する音が単音となるように駆動電圧V1を制御してもよい。
上述の実施形態において、音響装置1は温度センサ15を備えているが、これに限定する趣旨ではない。つまり、音響装置1は、温度センサ15を内蔵していてもよいし、外付けの温度センサから検知信号を受ける構成であってもよい。後者の場合、制御部14は、外付けの温度センサの検知温度を環境温度として、駆動電圧V1を制御すればよい。
上述の実施形態において、音響装置1は昇圧回路12を備えているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、圧電素子11を駆動するために必要な電圧を駆動回路13に直接、供給可能であり、かつ、第1駆動信号S1及び第2駆動信号S2のデューティ比のみで第2期間T2での第2音圧を変化させる制御を行う場合は、昇圧回路12は不要である。
上述の実施形態において、駆動回路13はフルブリッジ型のインバータであるが、これに限定する趣旨ではない。例えば、上述のように圧電素子11がモノモルフ型の圧電素子であれば、駆動回路13はフルブリッジ型のインバータでなくてもよい。
上述の実施形態では、駆動回路13は、音響装置1のケース内に収容されているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、駆動回路13は、ケース外に配置されてもよい。この場合、駆動回路13の発する熱がケース内に伝わりにくくなるので、環境温度の上昇を抑えることが可能である。なお、音響装置1の小型化を図る上では、ケース内に駆動回路13を配置することが望ましい。
上述の実施形態では、音響装置1は車両に設置されているが、これに限定する趣旨ではない。音響装置1は、例えば気密性の高い場所など、音響装置1の置かれた環境の温度が、音響装置1を駆動することにより上昇しやすい環境に設置されるのが好ましい。
上述の実施形態では、音響装置1を車両用の警報器として用いているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、音響装置1は、電車、リニアモーターカー、自立走行ロボットなどの陸上を走る移動体の他、ドローン、飛行機などの飛行体、又は船舶など、車両以外の移動体用の警報器として用いられてもよい。
(まとめ)
以上述べたように、第1の態様に係る音響装置(1)は、圧電素子(11)と、制御部(14)と、を備える。圧電素子(11)は、周期的な駆動電圧(V1)を受けて振動し、駆動電圧(V1)に応じた音圧の音を出力する。制御部(14)は、駆動電圧(V1)を制御する。制御部(14)は、第1期間(T1)と、第2期間(T2)と、を含む一定周期(T0)を繰り返すように駆動電圧(V1)を制御する。第1期間(T1)は、基準となる第1音圧の音を圧電素子(11)が出力する期間である。第2期間(T2)は、圧電素子(11)が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子(11)が出力する期間である。
この態様によれば、音響装置(1)における圧電素子(11)の発する音の音圧が低下しにくい、という利点がある。
第2の態様に係る音響装置(1)では、第1の態様において、制御部(14)は、駆動電圧(V1)のデューティ比を変えて第2音圧を変化させる。
この態様によれば、駆動電圧(V1)のデューティ比を変化させるという簡易な制御により、第2音圧を変化させることができる、という利点がある。
第3の態様に係る音響装置(1)では、第1又は第2の態様において、制御部(14)は、駆動電圧(V1)の大きさを変えて第2音圧を変化させる。
この態様によれば、駆動電圧(V1)の大きさを変化させるという簡易な制御により、第2音圧を変化させることができる、という利点がある。
第4の態様に係る音響装置(1)では、第1〜第3のいずれかの態様において、制御部(14)は、第1期間(T1)及び第2期間(T2)の各々において、駆動電圧(V1)の周波数(駆動周波数)を第3期間(T3)ごとに変えており、かつ、第3期間(T3)に同期して音圧を変化させる。
この態様によれば、圧電素子(11)の出力する音の高さの変化に合わせて、圧電素子(11)の出力する音の音圧を変化させることができる、という利点がある。
第5の態様に係る音響装置(1)では、第4の態様において、制御部(14)は、第3期間(T3)ごとに音圧を変化させる。
この態様によれば、圧電素子(11)の出力する音の高さの変化に合わせて、圧電素子(11)の出力する音の音圧を変化させることができる、という利点がある。
第6の態様に係る音響装置(1)では、第1〜第5のいずれかの態様において、制御部(14)は、環境温度に応じて、一定周期(T0)における第1期間(T1)と第2期間(T2)との比率を変える。
この態様によれば、第2音圧を低下させることなく環境温度の上昇を抑えやすい、という利点がある。
第7の態様に係る音響装置(1)では、第1〜第6のいずれかの態様において、環境温度は、複数の段階に分けられている。制御部(14)は、環境温度が高くなるにつれて第2音圧を低下させる。
この態様によれば、環境温度の変化に応じて連続的に第2音圧を低下させる場合と比較して、駆動電圧(V1)の制御が容易になる、という利点がある。
第8の態様に係る音響制御装置(100)は、周期的な駆動電圧(V1)を受けて振動し、駆動電圧(V1)に応じた音圧の音を出力する圧電素子(11)に印加する駆動電圧(V1)を制御する。音響制御装置(100)は、第1期間(T1)と、第2期間(T2)と、を含む一定周期(T0)を繰り返すように駆動電圧(V1)を制御する機能を有する。第1期間(T1)は、基準となる第1音圧の音を圧電素子(11)が出力する期間である。第2期間(T2)は、圧電素子(11)が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子(11)が出力する期間である。
この態様によれば、音響制御装置(100)に制御される圧電素子(11)の置かれた環境の温度が上昇しても、圧電素子(11)の発する音の音圧が低下しにくい、という利点がある。
第9の態様に係るプログラムは、周期的な駆動電圧(V1)を受けて振動し、駆動電圧(V1)に応じた音圧の音を出力する圧電素子(11)に印加する駆動電圧(V1)を制御するためのプログラムである。プログラムは、コンピュータシステムに、第1期間(T1)と、第2期間(T2)と、を含む一定周期(T0)を繰り返すように駆動電圧(V1)を制御する処理を実行させる。第1期間(T1)は、基準となる第1音圧の音を圧電素子(11)が出力する期間である。第2期間(T2)は、圧電素子(11)が置かれている環境温度に応じて、第1音圧よりも低い第2音圧の音を圧電素子(11)が出力する期間である。
この態様によれば、プログラムにより制御される圧電素子(11)の置かれた環境の温度が上昇しても、圧電素子(11)の発する音の音圧が低下しにくい、という利点がある。
第2〜第7の態様に係る構成については、音響装置(1)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 音響装置
11 圧電素子
14 制御部
15 温度センサ
100 音響制御装置
T0 一定周期
T1 第1期間
T2 第2期間
T3 第3期間
V1 駆動電圧

Claims (9)

  1. 周期的な駆動電圧を受けて振動し、前記駆動電圧に応じた音圧の音を出力する圧電素子と、
    前記駆動電圧を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    基準となる第1音圧の音を前記圧電素子が出力する第1期間と、
    前記圧電素子が置かれている環境温度に応じて、前記第1音圧よりも低い第2音圧の音を前記圧電素子が出力する第2期間と、
    を含む一定周期を繰り返すように前記駆動電圧を制御する、
    音響装置。
  2. 前記制御部は、前記駆動電圧のデューティ比を変えて前記第2音圧を変化させる、
    請求項1記載の音響装置。
  3. 前記制御部は、前記駆動電圧の大きさを変えて前記第2音圧を変化させる、
    請求項1又は2に記載の音響装置。
  4. 前記制御部は、前記第1期間及び前記第2期間の各々において、前記駆動電圧の周波数を第3期間ごとに変えており、かつ、前記第3期間に同期して前記音圧を変化させる、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の音響装置。
  5. 前記制御部は、前記第3期間ごとに前記音圧を変化させる、
    請求項4記載の音響装置。
  6. 前記制御部は、前記環境温度に応じて、前記一定周期における前記第1期間と前記第2期間との比率を変える、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の音響装置。
  7. 前記環境温度は、複数の段階に分けられており、
    前記制御部は、前記環境温度が高くなるにつれて前記第2音圧を低下させる、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の音響装置。
  8. 周期的な駆動電圧を受けて振動し、前記駆動電圧に応じた音圧の音を出力する圧電素子に印加する駆動電圧を制御する音響制御装置であって、
    基準となる第1音圧の音を前記圧電素子が出力する第1期間と、
    前記圧電素子が置かれている環境温度に応じて、前記第1音圧よりも低い第2音圧の音を前記圧電素子が出力する第2期間と、
    を含む一定周期を繰り返すように前記駆動電圧を制御する機能を有する、
    音響制御装置。
  9. 周期的な駆動電圧を受けて振動し、前記駆動電圧に応じた音圧の音を出力する圧電素子に印加する駆動電圧を制御するためのプログラムであって、
    コンピュータシステムに、
    基準となる第1音圧の音を前記圧電素子が出力する第1期間と、
    前記圧電素子が置かれている環境温度に応じて、前記第1音圧よりも低い第2音圧の音を前記圧電素子が出力する第2期間と、
    を含む一定周期を繰り返すように前記駆動電圧を制御する処理を、
    実行させるためのプログラム。
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