JP2013175966A - 超音波発振装置及び電子機器 - Google Patents

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雄一郎 岸波
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康晴 大西
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Abstract

【課題】動作保証温度外での装置の故障の抑制などに用いられる保護機能を、限られた実装面積において低コストで実装する。
【解決手段】超音波発振装置100は、超音波を出力する複数の第1圧電素子31と、温度センサとしての第2圧電素子32と、を含む圧電素子アレイ130を有している。超音波発振装置100は、更に、第1圧電素子31に発振信号を入力することによって第1圧電素子31を振動させて、第1圧電素子31より超音波を出力させる入力部20を有している。超音波発振装置100は、更に、第2圧電素子32からの出力信号に基づいて温度を判定する温度判定部40と、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる停止部50と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、超音波発振装置及び電子機器に関する。
圧電素子を発振器により振動させて、圧電素子から超音波を出力させる超音波発振装置がある。超音波発振装置としては、パラメトリックスピーカなどがある。パラメトリックスピーカでは、プライバシー音源を実現することなどが可能である。
特許文献1には、複数の超音波振動子からなるアレイを有するパラメトリックスピーカが記載されている。
特許文献2に記載されているように、超音波振動子は、振動により発熱し、温度が上昇する。
なお、超音波振動子は、温度変化に伴い共振周波数が変化し、共振周波数の変化に起因して超音波振動子の振動効率が低下する。そのため、特許文献2の技術では、温度変化に伴う超音波振動子の共振周波数の変化に追従させて、発振器の周波数特性を補正する。これにより、温度変化による超音波振動子の振動効率の低下を抑制する。特許文献2の技術では、振動子に付設された熱電対からなる温度センサによって、超音波振動子の温度変化を検出する。
特許文献3には、圧電素子と、圧電素子と一体に設けられたサーミスタからなる温度センサと、を有する骨伝導スピーカが記載されている。この骨伝導スピーカにおいては、温度が上昇した場合に、駆動信号の増幅率を下げることにより、発熱による温度上昇を抑制する。
特開2010−51039号公報 特開平6−319194号公報 特開2009−118396号公報
携帯電話機等の携帯端末装置或いはその他の電子機器においては、動作保証温度が規定されている場合がある。そのような電子機器は、動作保証温度外での故障を抑制するための保護機能を有している場合がある。その保護機能を働かせるためには、電子機器に例えばヒューズ等を設けることが考えられる。しかし、電子機器にはレイアウト上の制約があることも多いため、ヒューズ等を設けることが困難なこともある。また、ヒューズ等を設けることはコストアップにも繋がる。
保護機能を働かせるためには、温度センサも必要である。上記の特許文献2に記載されているような熱電対からなる温度センサや、上記の特許文献3に記載されているようなサーミスタからなる温度センサを、保護機能の実現に用いるとするならば、実装面積が増大してしまう。また、熱電対やサーミスタを設けることはコストアップにも繋がる。
本発明の目的は、動作保証温度などの所定の温度範囲以外の温度での装置の故障の抑制などに用いられる保護機能を、限られた面積において低コストで実装することができる超音波発振装置及び電子機器を提供することにある。
本発明は、超音波を出力する複数の第1圧電素子と、温度センサとしての第2圧電素子と、を含む圧電素子アレイと、
前記第1圧電素子に発振信号を入力することによって前記第1圧電素子を振動させて、前記第1圧電素子より超音波を出力させる入力部と、
前記第2圧電素子からの出力信号に基づいて温度を判定する温度判定部と、
前記温度判定部により判定された温度に応じて、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させる停止部と、
を有することを特徴とする超音波発振装置を提供する。
また、本発明は、超音波を出力する複数の第1圧電素子と、温度センサとしての第2圧電素子と、を含む圧電素子アレイと、
前記第1圧電素子に発振信号を入力することによって前記第1圧電素子を振動させて、前記第1圧電素子より超音波を出力させる入力部と、
前記第2圧電素子からの出力信号に基づいて温度を判定する温度判定部と、
前記温度判定部により判定された温度に応じて、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させる停止部と、
を有することを特徴とする電子機器を提供する。
本発明によれば、動作保証温度などの所定の温度範囲以外の温度での装置の故障の抑制などに用いられる保護機能を、限られた面積において低コストで実装することができる。
第1の実施形態に係る超音波発振装置のブロック図である。 圧電素子アレイの模式的な平面図である。 圧電素子の模式的な断面図である。 振動子の厚さ方向の層構造を示す模式的な断面図である。 第1の実施形態に係る超音波発振装置のより具体的な構成を示すブロック図である。 温度と超音波発振装置から出力される超音波の音圧との関係を示す図である。 第1の実施形態に係る超音波発振装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る電子機器の模式図である。 第2の実施形態に係る超音波発振装置の動作を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る超音波発振装置のブロック図である。 第3の実施形態に係る超音波発振装置の動作を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る電子機器のブロック図である。 第4の実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。 第5の実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。 第6の実施形態に係る電子機器のブロック図である。 第6の実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係る超音波発振装置100のブロック図である。
本実施形態に係る超音波発振装置100は、圧電素子アレイ130を有している。圧電素子アレイ130は、超音波を出力する複数の第1圧電素子31と、温度センサとしての第2圧電素子32と、を含む。超音波発振装置100は、更に、第1圧電素子31に発振信号を入力することによって第1圧電素子31を振動させて、第1圧電素子31より超音波を出力させる入力部20を有している。超音波発振装置100は、更に、第2圧電素子32からの出力信号に基づいて温度を判定する温度判定部40と、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる停止部50と、を有している。
この超音波発振装置100によれば、温度判定部40は、温度センサとしての第2圧電素子32からの出力信号に基づいて温度を判定する。そして、停止部50は、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。つまり、第2圧電素子32、温度判定部40及び停止部50により、例えば、動作保証温度外での装置の故障の抑制などに用いられる保護機能(例えばフェイルセーフ機能)を実現することができる。
ここで、第2圧電素子32は、圧電素子アレイ130を構成する複数の圧電素子30のうちの一部の圧電素子30(例えば、1つの圧電素子30)とすることができる。このため、圧電素子アレイ130を有する超音波発振装置100にそのような保護機能を実装するためには、熱電対やサーミスタなどの温度センサを別途設ける必要がない。また、ヒューズなどの追加部材も必要としない。よって、保護機能を実装するための面積及びコストの増大を抑制することができる。すなわち、動作保証温度外での装置の故障の抑制などに用いられる保護機能を、限られた実装面積において低コストで実装することができる。
なお、停止部50は、例えば、入力部20から第1圧電素子31に対する発振信号の入力を停止させることによって、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。換言すれば、停止部50は、入力部20から第1圧電素子31に対する電力供給を停止させることによって、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
以下、第1の実施形態をより詳細に説明する。
図2は圧電素子アレイ130の模式的な平面図である。
図2に示すように、圧電素子アレイ130は、それぞれ超音波を出力する複数の第1圧電素子31と、温度センサとしての第2圧電素子32と、を有している。第1圧電素子31及び第2圧電素子32の各々は、互いに同様の構造の圧電素子30により構成されている。
第1圧電素子31及び第2圧電素子32は、例えば、マトリクス状に配置されている。図2の例では、縦4列、横4列で合計16個の圧電素子30がマトリクス状に配置され、そのうち1つの圧電素子30が第2圧電素子32であり、残りの15個の圧電素子30の各々が第1圧電素子31となっている。ただし、圧電素子アレイ130が有する圧電素子30の数や配置は、この例に限らない。
圧電素子アレイ130は、例えば、複数の圧電素子30を支持する枠状の支持部70を有している。
図3は圧電素子30の模式的な断面図である。
圧電素子30は、例えば、シート状の振動部材62と、振動子63と、を備えている。 振動子63は圧電振動子であり、振動部材62の一方の面に取り付けられている。振動子63は、振動部材62に対向する面の全面が接着剤によって振動部材62に固定されている。これにより、振動子63の片面の全面が振動部材62によって拘束されている。
振動部材62の縁は支持部70により支持されている。
振動部材62は、振動子63の基本共振周波数を調整する。機械振動子の基本共振周波数は、負荷重量と、コンプライアンスに依存する。コンプライアンスは振動子の機械剛性であるため、振動部材62の剛性を制御することにより、振動子63の基本共振周波数を制御することができる。振動部材62の厚みは5μm以上500μm以下であることが好ましい。振動部材62は、剛性を示す指標である縦弾性係数が1Gpa以上500GPa以下であることが好ましい。振動部材62を構成する材料は、金属や樹脂など、脆性材料である振動子63に対して高い弾性率を持つ材料であれば特に限定されないが、加工性やコストの観点からリン青銅やステンレスなどが好ましい。
第1圧電素子31の振動部材62は、振動子63から発生した振動によって振動し、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。第1圧電素子31の振動子63も、自身が振動することによって、例えば周波数が20kHz以上の音波を発振する。
入力部20は、第1圧電素子31を発振させる発振器として機能する。入力部20は、第1圧電素子31の振動子63に入力する電気信号、すなわちパラメトリックスピーカ用の変調信号(発振信号)を生成する。変調信号の輸送波は、例えば、周波数が20kHz以上の超音波であり、具体的には、例えば100kHzの超音波である。入力部20は、所定の発振出力となるように圧電素子30を制御する。
図4は、振動子63の厚さ方向の層構造を示す模式的な断面図である。振動子63は、圧電体631、上面電極632及び下面電極633を有している。
圧電体631は厚さ方向に分極している。圧電体631を構成する材料は、圧電効果を有する材料であれば、無機材料及び有機材料のいずれであってもよい。ただし、電気機械変換効率が高い材料、例えばジルコン酸チタン酸塩(PZT)やチタン酸バリウム(BaTiO)であるのが好ましい。圧電体631の厚さは、例えば10μm以上1mm以下である。
上面電極632及び下面電極633を構成する材料は特に限定されないが、例えば、銀や銀/パラジウムを使用することができる。銀は低抵抗で汎用的な電極材料として使用されているため、製造プロセスやコストなどに利点がある。銀/パラジウムは耐酸化に優れた低抵抗材料であるため、信頼性の観点から利点がある。また、上面電極632及び下面電極633の厚さは特に限定されないが、その厚さが1μm以上50μm以下であるのが好ましい。
入力部20は、例えば、第1圧電素子31の上面電極632及び下面電極633に対し、パラメトリックスピーカ用の変調信号(発振信号)を入力する。すなわち、本実施形態の場合、例えば、超音波発振装置100は、パラメトリックスピーカである。
パラメトリックスピーカは、複数の発振源それぞれからAM変調やDSB変調、SSB変調、FM変調をかけた超音波(輸送波)を空気中に放射し、超音波が空気中に伝播する際の非線形特性により、可聴音を出現させるものである。ここでの非線形とは、流れの慣性作用と粘性作用の比で示されるレイノルズ数が大きくなると、層流から乱流に推移することを示す。音波は、流体内で微少にじょう乱しているため、非線形で伝播している。特に超音波周波数帯では音波の非線形性が容易に観察できる。そして超音波を空気中に放射した場合、音波の非線形性に伴う高調波が顕著に発生する。また音波は、空気中において分子密度に濃淡が生じる疎密状態である。そして空気分子が圧縮よりも復元するのに時間が生じた場合、圧縮後に復元できない空気が、連続的に伝播する空気分子と衝突し、衝撃波が生じる。この衝撃波により可聴音が発生する。
入力部20は、例えば、複数の第1圧電素子31が互いに個別の位相で発振するように、複数の第1圧電素子31を制御することができる。複数の第1圧電素子31を互いに個別の位相で発振させることにより、指向性を高めたり、指向性を任意に制御したりすることができる。ただし、入力部20は、複数の第1圧電素子31を互いに同一の位相で発振させても良い。
図5は第1の実施形態に係る超音波発振装置100のより具体的な構成を示すブロック図である。
第1圧電素子31は、振動により発熱し、温度が上昇する。第1圧電素子31の発熱により、圧電素子アレイ130の温度が上昇する。なお、圧電素子アレイ130の温度上昇は、第1圧電素子31の発熱に限らず、超音波発振装置100がおかれた環境の温度上昇によっても生じることは勿論である。
第2圧電素子32は、焦電効果を利用して、温度検出を行う。第2圧電素子32による検出結果(第2圧電素子32からの出力信号)は、図示しないアンプにより増幅された後、温度判定部40に入力される。温度判定部40は、第2圧電素子32からの出力信号に基づいて、第2圧電素子32の温度を判定する。温度判定部40による判定結果、すなわち第2圧電素子32の温度を示す温度情報は、停止部50及びゲイン調整部90に入力される。停止部50は、例えば、ゲイン調整部90(後述)の一部分とすることができる。
停止部50は、温度判定部40により判定された温度、すなわち温度情報が示す温度が所定の温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
停止部50は、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外の場合に、入力部20から第1圧電素子31に対する発振信号の入力を停止させることによって、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。すなわち、停止部50は、動作保障温度外の温度条件下において、第1圧電素子31への電源供給を停止する。
所定の温度範囲外の温度には、例えば、所定の上限温度(例えば40℃など)を超える温度と、所定の下限温度(例えば10℃など)に満たない温度と、が含まれる。つまり、所定の下限温度以上、且つ、所定の上限温度以下の温度を超音波発振装置100の動作保証温度とすれば、動作保証温度内でのみ、第1圧電素子31による超音波の出力動作、すなわちパラメトリックスピーカによる発音動作を実行可能とすることができる。
また、温度変化に伴い、第1圧電素子31の基本共振周波数が変化する。基本共振周波数の変化に起因して、第1圧電素子31の振動効率が低下する。
そこで、超音波発振装置100は、温度変化に伴う第1圧電素子31の基本共振周波数のずれに応じて、第1圧電素子31の駆動条件を調節するゲイン調整部(調整部)90を有している。ゲイン調整部90は、第1圧電素子31から出力される超音波の音圧が一定となるように、第1圧電素子31の駆動条件を調節する。
ゲイン調整部90は、例えば、温度判定部40により判定された温度に応じて第1圧電素子31の駆動電圧をゲイン調整することによって、第1圧電素子31から出力される超音波の音圧を一定に調整する。ゲイン調整部90は、例えば、複数種類の駆動電圧のうち、温度条件に応じた最適な駆動電圧を選択するように構成されている。
ゲイン調整部90は、各種情報を記憶保持する記憶部120を有している。この記憶部120には、例えば、第1圧電素子31の温度特性を示す圧電素子温度特性情報121が記憶保持されている。圧電素子温度特性情報121には、温度判定部40により判定された温度と、その温度に最適な第1圧電素子31の駆動電圧と、の対応関係を示す情報が含まれる。
ゲイン調整部90は、圧電素子温度特性情報121を参照することにより、温度判定部40により判定された温度と対応する駆動電圧を認識及び選択し、その駆動電圧で第1圧電素子31が動作するように、入力部20を制御する。
これにより、温度変化が生じても、常に適正な駆動電圧で第1圧電素子31を駆動させることができ、第1圧電素子31から出力される音波の音圧を一定の音圧に補正することができる。
なお、ゲイン調整部90は、温度判定部40により判定された温度に応じて第1圧電素子31の共振周波数を調整することによって、第1圧電素子31から出力される超音波の音圧を一定に調整しても良い。この場合、ゲイン調整部90は、温度判定部40により判定された温度に応じて適正なキャリア周波数を生成するように、入力部20を制御する。入力部20は、ゲイン調整部90の制御下で、温度に応じた適正なキャリア周波数を生成し、そのキャリア周波数で第1圧電素子31を動作させる。
これにより、温度変化が生じても、常に最適なキャリア周波数で第1圧電素子31を動作させることができ、第1圧電素子31の振動効率を最適化することができるとともに、第1圧電素子31から出力される音波の音圧を一定の音圧に補正することができる。
ゲイン調整部90は、上述したような駆動電圧の調整と、キャリア周波数の調整と、の双方の調整を行っても良い。
図6は温度と超音波発振装置100から出力される超音波の音圧との関係を示す図である。
図6において、横軸は温度、縦軸は第1圧電素子31から出力される超音波の音圧を示す。図6の曲線L2は、ゲイン調整部90による上記のゲイン調整を行わない場合の、温度と音圧との関係を示す。一方、図6の曲線L1は、ゲイン調整部90による上記のゲイン調整を行う場合の、温度と音圧との関係を示す。
図6に示すように、動作保証温度内の温度条件下(例えば10℃以上40℃以下)では、温度にかかわらず一定の音圧の超音波が第1圧電素子31から出力されるように、ゲイン調整部90によるゲイン調整を行う。すなわち、ゲイン調整部90は、動作保証温度内の温度条件下では、温度にかかわらず一定の振幅で第1圧電素子31が振動するように、第1圧電素子31の駆動条件を調整する。これにより、ユーザは、動作保証温度内の温度条件下では、温度にかかわらず、一定の音量で音声を聞くことができる。
また、動作保証温度外の温度条件下では、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。従って、図6に示すように、動作保証温度外の温度条件下では、音圧はゼロとなる。
図7は第1の実施形態に係る超音波発振装置100の動作を示すフローチャートである。図7に示す処理は、例えば、第1圧電素子31の動作中、所定の時間間隔ごと(例えば3秒ごと)に繰り返し実行される。
先ず、温度判定部40により、第2圧電素子32の温度を判定する(図7のステップS11)。
次に、停止部50は、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外であるか否かを判定する(図7のステップS12)。
温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外の場合(図7のステップS12のY)、停止部50は、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる(図7のステップS13)。これにより、第1圧電素子31の発熱が停止し、超音波発振装置100の過熱が抑制される。
一方、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外でない場合(図7のステップS12のN)、ゲイン調整部90は、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31のゲイン調整を行う(図7のステップS14)。これにより、温度にかかわらず、第1圧電素子31から出力される超音波の音圧が一定に調整される。
図8は本実施形態に係る電子機器の一例としての携帯端末装置150の模式図である。
図8に示すように、携帯端末装置150は、筐体151と、筐体151に内蔵されている超音波発振装置100と、を有している。超音波発振装置100の構成は、上述したとおりである。筐体151には、超音波発振装置100から出力される音波を放音する放音孔(図示略)が形成されている。超音波発振装置100の圧電素子アレイ130の支持部70は、例えば、携帯端末装置150の回路基板(図示略)又は筐体151に固定されている。
携帯端末装置150は、例えば、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、小型ゲーム機器、ラップトップ型パーソナルコンピュータなどである。
以上のような第1の実施形態によれば、温度判定部40は、温度センサとしての第2圧電素子32からの出力信号に基づいて温度を判定する。そして、停止部50は、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。つまり、第2圧電素子32、温度判定部40及び停止部50により、例えば、動作保証温度外での装置の故障の抑制などに用いられる保護機能(例えばフェイルセーフ機能)を実現することができる。
ここで、第2圧電素子32は、圧電素子アレイ130を構成する複数の圧電素子30のうちの一部の圧電素子30(例えば、1つの圧電素子30)とすることができる。このため、圧電素子アレイ130を有する超音波発振装置100にそのような保護機能を実装するためには、熱電対やサーミスタなどの温度センサを別途設ける必要がない。また、ヒューズなどの追加部材も必要としない。よって、保護機能を実装するための面積及びコストの増大を抑制することができる。超音波出力用の第1圧電素子31と温度検出用の第2圧電素子32とをワンデバイス化することができるため、携帯電話機などの携帯端末装置150に要求される高密度実装とコスト低減とを両立することができる。
このように、動作保証温度外での装置の故障の抑制などに用いられる保護機能を、限られた実装面積において低コストで実装することができる。
なお、特許文献2に記載されているように振動子に温度センサを取り付けた場合、振動子の振動を妨げ、その振動効率が低下してしまう可能性がある。これに対し、本実施形態では、第1圧電素子31とは別個の第2圧電素子32を温度センサとして用いるため、そのような問題が生じない。すなわち、温度センサの設置による第1圧電素子31の振動効率の低下が生じない構成とすることができる。
また、圧電素子アレイ130を構成する複数の圧電素子30のうちの一部の圧電素子30である第2圧電素子32を温度センサとしているため、発熱源である圧電素子アレイ130の温度を監視し、その温度を誤差無く正確に検出することができる。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態に係る超音波発振装置は、以下に説明する点でのみ、第1の実施形態に係る超音波発振装置100と相違し、その他の点では、第1の実施形態に係る超音波発振装置100と同様に構成されている。
上記の第1の実施形態では、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止部50が停止させる例を説明した。
これに対し、本実施形態では、停止部50は、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態が、所定時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
一例としては、温度判定部40により判定された温度が43℃を越える状態が3時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
なお、本実施形態の場合、超音波発振装置は、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態の継続時間を計測するためのタイマーを含んで構成されている。
図9は第2の実施形態に係る超音波発振装置の動作を示すフローチャートである。図9に示す処理は、例えば、第1圧電素子31の動作中、所定の時間間隔ごと(例えば3秒ごと)に繰り返し実行される。
本実施形態の場合、図9に示すように、ステップS11に続いて、ステップS21を行う。ステップS21では、停止部50は、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続したか否かを判定する。
温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合(図9のステップS21のY)、停止部50は、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる(図9のステップS13)。これにより、第1圧電素子31の発熱が停止する。
一方、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続してはいない場合(図9のステップS21のN)、図9のステップS14に進む。ステップS14では、ゲイン調整部90は、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31のゲイン調整を行う。これにより、第1圧電素子31から出力される超音波の音圧が一定に調整される。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
第2の実施形態によれば、特に、以下の効果が得られる。
すなわち、停止部50は、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。よって、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態が、所定時間を越えて継続することがないようにできる。
〔第3の実施形態〕
図10は第3の実施形態に係る超音波発振装置300のブロック図である。
第3の実施形態に係る超音波発振装置300は、以下に説明する点でのみ、第1の実施形態に係る超音波発振装置100と相違し、その他の点では、第1の実施形態に係る超音波発振装置100と同様に構成されている。
本実施形態では、停止部50は、第1停止部51と第2停止部52とを有している。第1停止部51は、温度判定部40により判定された温度が所定の第1温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。第2停止部52は、温度判定部40により判定された温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。すなわち、第1停止部51は、第1の実施形態における停止部50と同様のものであり、第2停止部52は、第2の実施形態における停止部50と同様のものである。
なお、第1温度範囲の上限温度は第2温度範囲の上限温度よりも高い、という第1条件と、第1温度範囲の下限温度は第2温度範囲の下限温度よりも低い、という第2条件と、のうちの少なくとも一方の条件を満たす。
一例としては、第1温度範囲として10℃以上43℃を設定することが挙げられる。また、第2温度範囲として40℃以下を設定し、所定時間として3時間を設定することが挙げられる。
超音波発振装置300は、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態の継続時間を計測するためのタイマー80を含んで構成されている。
図11は第3の実施形態に係る超音波発振装置300の動作を示すフローチャートである。図11に示す処理は、例えば、第1圧電素子31の動作中、所定の時間間隔ごと(例えば3秒ごと)に繰り返し実行される。
本実施形態の場合、図11に示すように、超音波発振装置300は、ステップS11に続いて、ステップS31を行う。ステップS31では、第1停止部51は、温度判定部40により判定された温度が所定の第1温度範囲外であるか否かを判定する。
温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外の場合(図11のステップS31のY)、第1停止部51は、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる(図11のステップS13)。
一方、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外でない場合(図11のステップS31のN)、超音波発振装置300は、ステップS32を行う。ステップS32では、第2停止部52は、温度判定部40により判定された温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続したか否かを判定する。
温度判定部40により判定された温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合(図11のステップS32のY)、第2停止部52は、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる(図11のステップS13)。
一方、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外でなく、且つ、温度判定部40により判定された温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続してはいない場合(図11のステップS32のN)、図11のステップS14に進む。ステップS14では、ゲイン調整部90は、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31のゲイン調整を行う。
第3の実施形態によれば、停止部50は、第1停止部51と第2停止部52とを有している。第1停止部51は、温度判定部40により判定された温度が所定の第1温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。また、第2停止部52は、温度判定部40により判定された温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
よって、第3の実施形態によれば、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせた効果が得られる。
〔第4の実施形態〕
図12は第4の実施形態に係る電子機器の一例としての携帯端末装置450のブロック図である。
第4の実施形態に係る携帯端末装置450は、以下に説明する点でのみ、第1の実施形態に係る携帯端末装置150(図8)と相違し、その他の点では、携帯端末装置150と同様に構成されている。
本実施形態も、筐体151(図8参照)内に超音波発振装置100が内蔵されている。すなわち、筐体151には、圧電素子アレイ130が内蔵されている。
図12に示すように、本実施形態の場合、記憶部120には、テーブル情報122が記憶保持されている。テーブル情報122は、温度判定部40により判定される温度と筐体151の表面温度との対応関係を示す情報である。この情報は、予め、温度判定部40により判定される温度ごとに筐体151の表面温度の測定を行うことにより求められ、記憶部120に記憶されている。
本実施形態の場合、停止部50は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が、所定の温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
すなわち、停止部50は、テーブル情報122を参照することにより、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度を認識し、その表面温度が所定の温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
一例としては、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が10℃以上40℃以下の温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
図13は第4の実施形態に係る携帯端末装置450の動作を示すフローチャートである。図13に示す処理は、例えば、第1圧電素子31の動作中、所定の時間間隔ごと(例えば3秒ごと)に繰り返し実行される。
本実施形態の場合、図13に示すように、ステップS11に続いて、ステップS41を行う。ステップS41では、停止部50は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外であるか否かを判定する。
温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が、所定の温度範囲外の場合(図13のステップS41のY)、停止部50は、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる(図13のステップS13)。
一方、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が、所定の温度範囲外でない場合(図13のステップS41のN)、図13のステップS14に進む。ステップS14では、ゲイン調整部90は、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31のゲイン調整を行う。
以上のような第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
第4の実施形態によれば、特に、以下の効果が得られる。
本実施形態の場合、携帯端末装置450は、圧電素子アレイ130を内蔵している筐体151と、温度判定部40により判定される温度と筐体151の表面温度との対応関係を示すテーブル情報122を記憶保持している記憶部120と、を有している。そして、停止部50は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。よって、筐体151の表面温度が所定の温度範囲外となることを抑制する保護機能を実現することができる。
〔第5の実施形態〕
第5の実施形態に係る電子機器は、以下に説明する点でのみ、第4の実施形態に係る電子機器(例えば携帯端末装置450)と相違し、その他の点では、第2の実施形態に係る電子機器と同様に構成されている。
上記の第4の実施形態では、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止部50が停止させる例を説明した。
これに対し、本実施形態では、停止部50は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外である状態が、所定時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
一例としては、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が43℃を越える状態が3時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
なお、本実施形態の場合、電子機器は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外である状態の継続時間を計測するためのタイマーを含んで構成されている。
図14は第5の実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。図14に示す処理は、例えば、第1圧電素子31の動作中、所定の時間間隔ごと(例えば3秒ごと)に繰り返し実行される。
本実施形態の場合、図14に示すように、ステップS11に続いて、ステップS51を行う。ステップS51では、停止部50は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続したか否かを判定する。
温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合(図14のステップS51のY)、ステップS13に進む。ステップS13では、停止部50は、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
一方、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続してはいない場合(図14のステップS51のN)、図14のステップS14に進む。ステップS14では、ゲイン調整部90は、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31のゲイン調整を行う。
第5の実施形態によれば、第4の実施形態と同様の効果が得られる。
第5の実施形態によれば、特に、以下の効果が得られる。
本実施形態の場合、電子機器は、圧電素子アレイ130を内蔵している筐体151と、温度判定部40により判定される温度と筐体151の表面温度との対応関係を示すテーブル情報122を記憶保持している記憶部120と、を有している。そして、停止部50は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。よって、筐体151の表面温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間を超えて継続することを抑制する保護機能を実現することができる。
〔第6の実施形態〕
図15は第6の実施形態に係る電子機器の一例としての携帯端末装置650のブロック図である。
第6の実施形態に係る携帯端末装置650は、以下に説明する点でのみ、第4の実施形態に係る携帯端末装置450と相違し、その他の点では、第4の実施形態に係る携帯端末装置450と同様に構成されている。
本実施形態では、停止部50は、第1停止部51と第2停止部52とを有している。
第1停止部51は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の第1温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。第2停止部52は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定の第2時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。すなわち、第1停止部51は、第4の実施形態における停止部50と同様のものであり、第2停止部52は、第5の実施形態における停止部50と同様のものである。
なお、第1温度範囲の上限温度は第2温度範囲の上限温度よりも高い、という第1条件と、第1温度範囲の下限温度は第2温度範囲の下限温度よりも低い、という第2条件と、のうちの少なくとも一方の条件を満たす。
一例としては、第1温度範囲として10℃以上43℃を設定することが挙げられる。また、第2温度範囲として40℃以下を設定し、所定時間として3時間を設定することが挙げられる。
携帯端末装置650は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外である状態の継続時間を計測するためのタイマー80を含んで構成されている。
図16は第6の実施形態に係る携帯端末装置650の動作を示すフローチャートである。図16に示す処理は、例えば、第1圧電素子31の動作中、所定の時間間隔ごと(例えば3秒ごと)に繰り返し実行される。
本実施形態の場合、図16に示すように、携帯端末装置650は、ステップS11に続いて、ステップS61を行う。ステップS61では、第1停止部51は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の第1温度範囲外であるか否かを判定する。
温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外の場合(図16のステップS61のY)、第1停止部51は、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる(図16のステップS13)。
一方、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の温度範囲外でない場合(図16のステップS61のN)、携帯端末装置650は、ステップS62を行う。ステップS62では、第2停止部52は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続したか否かを判定する。
温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合(図16のステップS62のY)、図16のステップS13に進む。ステップS13では、第2停止部52は、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
一方、ステップS61のN、且つ、ステップS62のNの場合、ゲイン調整部90は、温度判定部40により判定された温度に応じて、第1圧電素子31のゲイン調整を行う(図16のステップS14)。
第6の実施形態によれば、停止部50は、第1停止部51と第2停止部52とを有している。第1停止部51は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の第1温度範囲外の場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。また、第2停止部52は、温度判定部40により判定された温度と対応する筐体151の表面温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる。
よって、第6の実施形態によれば、第4の実施形態と第5の実施形態とを組み合わせた効果が得られる。
上記の各実施形態では、入力部20から第1圧電素子31に対する発振信号の入力を停止させることによって、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させる例を説明したが、この例に限らない。例えば、超音波発振装置の電源遮断を行うことによって、或いは、電子機器自体の電源遮断を行うことによって、第1圧電素子31による超音波の出力動作を停止させても良い。
上記の各実施形態では、圧電素子アレイ130が温度センサとしての第2圧電素子32を1つだけ有している例を説明したが、圧電素子アレイ130は2つ以上の第2圧電素子32を有していても良い。この場合、温度判定部40は、これら第2圧電素子32からの出力信号に基づいて、温度を判定する。この場合、第2圧電素子32が1つだけの場合よりも、温度の検出精度を高めることができる。
上記の各実施形態では、超音波発振装置100がパラメトリックスピーカである例を説明したが、この例に限らない。例えば、超音波発振装置100は、各種の診断装置用の超音波発振装置であっても良い。
20 入力部
30 圧電素子
31 第1圧電素子
32 第2圧電素子(温度センサ)
40 温度判定部
50 停止部
51 第1停止部
52 第2停止部
62 振動部材
63 振動子
70 支持部
80 タイマー
90 ゲイン調整部
100 超音波発振装置
120 記憶部
121 圧電素子温度特性情報
122 テーブル情報
130 圧電素子アレイ
150 携帯端末装置(電子機器)
151 筐体
300 超音波発振装置
450 携帯端末装置(電子機器)
631 圧電体
632 上面電極
633 下面電極
650 携帯端末装置(電子機器)
L1 調整後の音圧
L2 調整前の音圧

Claims (10)

  1. 超音波を出力する複数の第1圧電素子と、温度センサとしての第2圧電素子と、を含む圧電素子アレイと、
    前記第1圧電素子に発振信号を入力することによって前記第1圧電素子を振動させて、前記第1圧電素子より超音波を出力させる入力部と、
    前記第2圧電素子からの出力信号に基づいて温度を判定する温度判定部と、
    前記温度判定部により判定された温度に応じて、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させる停止部と、
    を有することを特徴とする超音波発振装置。
  2. 前記停止部は、前記温度判定部により判定された温度が所定の温度範囲外の場合に、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載の超音波発振装置。
  3. 前記停止部は、前記温度判定部により判定された温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載の超音波発振装置。
  4. 前記停止部は、
    前記温度判定部により判定された温度が所定の第1温度範囲外の場合に、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させる第1停止部と、
    前記温度判定部により判定された温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させる第2停止部と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の超音波発振装置。
  5. 前記温度判定部により判定された温度に応じて、前記第1圧電素子の駆動条件を調節することにより、前記第1圧電素子から出力される超音波の音圧を一定に調整する調整部を更に有することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の超音波発振装置。
  6. 前記調整部は、前記温度判定部により判定された温度に応じて前記第1圧電素子の駆動電圧を調整することにより、前記第1圧電素子から出力される超音波の音圧を一定に調整することを特徴とする請求項5に記載の超音波発振装置。
  7. 超音波を出力する複数の第1圧電素子と、温度センサとしての第2圧電素子と、を含む圧電素子アレイと、
    前記第1圧電素子に発振信号を入力することによって前記第1圧電素子を振動させて、前記第1圧電素子より超音波を出力させる入力部と、
    前記第2圧電素子からの出力信号に基づいて温度を判定する温度判定部と、
    前記温度判定部により判定された温度に応じて、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させる停止部と、
    を有することを特徴とする電子機器。
  8. 前記圧電素子アレイを内蔵している筐体と、
    前記温度判定部により判定される温度と前記筐体の表面温度との対応関係を示すテーブル情報を記憶保持している記憶部と、
    を有し、
    前記停止部は、前記温度判定部により判定された温度と対応する前記筐体の表面温度が所定の温度範囲外の場合に、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記圧電素子アレイを内蔵している筐体と、
    前記温度判定部により判定される温度と前記筐体の表面温度との対応関係を示すテーブル情報を記憶保持している記憶部と、
    を有し、
    前記停止部は、前記温度判定部により判定された温度と対応する前記筐体の表面温度が所定の温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  10. 前記圧電素子アレイを内蔵している筐体と、
    前記温度判定部により判定される温度と前記筐体の表面温度との対応関係を示すテーブル情報を記憶保持している記憶部と、
    を有し、
    前記停止部は、
    前記温度判定部により判定された温度と対応する前記筐体の表面温度が所定の第1温度範囲外の場合に、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させる第1停止部と、
    前記温度判定部により判定された温度と対応する前記筐体の表面温度が所定の第2温度範囲外である状態が所定時間以上継続した場合に、前記第1圧電素子による超音波の出力動作を停止させる第2停止部と、
    を有することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
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