JP2016170766A - 操作入力装置 - Google Patents

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大作 後藤
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Abstract

【課題】振動を付与して触覚呈示を行なう際のオン、オフ切替え時の振動音を低減する操作入力装置を提供する。【解決手段】操作入力装置1は、タッチ入力操作の操作面を有する操作部であるタッチパッド3と、タッチパッド3に触覚呈示のための振動を付与する加振部である圧電素子4と、圧電素子4により振動が付与されることによりタッチパッド3を所定の振動条件で振動可能に支持する筐体2と、圧電素子4を所定の振動波形で駆動する駆動信号を生成する制御部である操作入力ECU10と、を有し、操作入力ECU10は、所定の振動条件である所定の共振周波数fnで振動オンとすると共に所定の共振周波数fn以上の周波数fsで振動オフとする制御信号を生成し、振動オンの制御信号と振動オフの制御信号を切替えることによりタッチパッド3の振動オンと振動オフを切替えるように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、操作入力装置に関し、特に、触覚呈示機能を有する操作入力装置に関する。
従来の技術として、タッチパッドを備え、タッチパッドに接触しているユーザの指先に振動を付与して触覚呈示を行なう操作入力装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1の操作入力装置は、駆動信号が圧電素子へ供給され、可動パネルユニットは、その駆動信号の波形に従って、可動パネルユニットの厚さ方向に沿って振動する。駆動信号は開始部、中間部、終了部を含んでいる。開始部は、駆動信号の大きさが時間経過とともにゼロから次第に増大する部分である。中間部は、開始部に続いて所定の周波数でその大きさが変化する部分である。終了部は、中間部に続いてその大きさが時間経過と共に減少しゼロに至る部分である。開始部および終了部の双方は、開始部および終了部の双方に含まれる高周波成分の発生量が抑制されるようにその大きさが緩やかに変化する波形を呈している。
また、特許文献2の操作入力装置は、駆動信号が圧電素子へ供給され、可動パネルユニットは、その駆動信号の波形に従って、可動パネルユニットの厚さ方向に沿って振動する。圧電素子駆動制御部から圧電素子に供給される駆動信号は、タッチパネルに接触しているユーザの指先に振動による触覚を発生させる第1の周波数を有する第1の波形と、可動パネルユニットから所定の音響を発生させる第1の周波数よりも高い値の第2の周波数を有する第2の波形との2つの波形を有している。
これらの操作入力装置によれば、タッチパッドから生じる音響ノイズを目立たなくさせることができ、使用感を高める上で有利になるとされている。
特開2008−123429号公報 特開2008−130055号公報
しかし、従来の入力装置は、振動オフ時の駆動電圧がゼロとされているので、振動オンとするときに、印加電圧がゼロから不連続に急激に立ち上がる。このため、瞬間的に矩形波と同等のものが圧電素子へ印加されるため、これにより振動音が発生する。立ち上がり、立ち下がりを緩やかにすると、可聴域の周波数帯を多く含むことになり、振動音の抑制効果は小さい。また、上記のような対策により、感触の鋭さを損ねるという問題もある。
従って、本発明の目的は、振動を付与して触覚呈示を行なう際のオン、オフ切替え時の振動音を低減する操作入力装置を提供することにある。
[1]本発明は、上記目的を達成するために、タッチ入力操作の操作部と、前記操作部に触覚呈示のための振動を付与する加振部と、前記加振部により振動が付与されることにより前記操作部を所定の振動条件で振動可能に支持する筐体と、前記加振部を所定の振動波形で駆動する駆動信号を生成する制御部と、を有し、前記制御部は、前記所定の振動条件である所定の共振周波数fnで振動オンとすると共に前記所定の共振周波数fn以上の周波数fsで振動オフとする制御信号(第1高周波数信号という、以下同じ。)、又は、前記共振周波数fnで振動オンとすると共に可聴域より大きく前記共振周波数fn以下の周波数fdで振動オフとする制御信号(第2高周波数信号という、以下同じ。)を生成し、前記振動オンの制御信号と前記振動オフの制御信号を切替えることにより前記操作部の振動オンと振動オフを切替えることを特徴とする操作入力装置を提供する。
[2]前記第1高周波数信号は、前記所定の共振周波数fnと前記所定の共振周波数の次の高次振動モードの共振周波数fn+1との間の周波数fsに設定されていることを特徴とする上記[1]に記載の操作入力装置であってもよい。
[3]また、前記所定の共振周波数fnは、超音波帯の周波数であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の操作入力装置であってもよい。
[4]また、前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、前記第1高周波数信号の周波数fsを前記共振周波数fnに周波数変調制御し、振動オンから振動オフに切替えるときは、前記共振周波数fnを前記第1高周波数信号の周波数fsに周波数変調制御することを特徴とする上記[1]から[3]のいずれか1に記載の操作入力装置であってもよい。
[5]また、前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、前記第1高周波数信号の周波数fsから前記共振周波数fnに周波数をスイープ制御し、振動オンから振動オフに切替えるときは、前記共振周波数fnを前記第1高周波数信号の周波数fsにスイープ制御することを特徴とする上記[1]から[3]のいずれか1に記載の操作入力装置であってもよい。
[6]また、前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、この切替えの前に、前記共振周波数fn又は前記第1高周波数信号の周波数fsと異なる周波数に設定される移行区間を介して切替え、また、振動オンから振動オフに切替えるときは、この切替えの後に、前記共振周波数fn又は前記第1高周波数信号の周波数fsと異なる周波数に設定される移行区間を介して切替えられることを特徴とする上記[1]から[3]のいずれか1に記載の操作入力装置であってもよい。
[7]また、前記移行区間は、前記共振周波数fn及び前記第1高周波数信号の周波数fsと間の1又は複数の周波数に設定されていることを特徴とする上記[6]に記載の操作入力装置であってもよい。
[8]また、前記移行区間は、前記共振周波数fnから前記第1高周波数信号への周波数fs、又は、前記第1高周波数信号の周波数fsから前記共振周波数fnへのスイープ周波数に設定されていることを特徴とする上記[6]に記載の操作入力装置であってもよい。
[9]また、振動オンと振動オフの切替え時の前記振動波形は、連続であることを特徴とする上記[1]から[8]のいずれか1に記載の操作入力装置であってもよい。
[10]また、前記第2高周波数信号は、前記所定の共振周波数fnと前記所定の共振周波数より低い振動モードの共振周波数fn-1との間の周波数fdに設定されていることを特徴とする上記[1]に記載の操作入力装置であってもよい。
[11]また、前記所定の共振周波数fnは、超音波帯の周波数であることを特徴とする上記[10]に記載の操作入力装置であってもよい。
[12]また、前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、前記第2高周波数信号の周波数fdを前記共振周波数fnに周波数変調制御し、振動オンから振動オフに切替えるときは、前記共振周波数fnを前記第2高周波数信号の周波数fdに周波数変調制御することを特徴とする上記[1]、[10]、又は[11]のいずれか1に記載の操作入力装置であってもよい。
[13]また、前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、前記第2高周波数信号の周波数fdから前記共振周波数fnに周波数をスイープ制御し、振動オンから振動オフに切替えるときは、前記共振周波数fnを前記第2高周波数信号の周波数fdにスイープ制御することを特徴とする上記[1]、[10]、又は[11]のいずれか1に記載の操作入力装置であってもよい。
[14]また、前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、この切替えの前に、前記共振周波数fn又は前記第2高周波数信号の周波数fdと異なる周波数に設定される移行区間を介して切替え、また、振動オンから振動オフに切替えるときは、この切替えの後に、前記共振周波数fn又は前記第2高周波数信号の周波数fdと異なる周波数に設定される移行区間を介して切替えられることを特徴とする上記[1]、[10]、又は[11]のいずれか1に記載の操作入力装置であってもよい。
[15]また、前記移行区間は、前記共振周波数fn及び前記第2高周波数信号の周波数fdとの間の1又は複数の周波数に設定されていることを特徴とする上記[14]に記載の操作入力装置であってもよい。
[16]また、前記移行区間は、前記共振周波数fnから前記第2高周波数信号への周波数fd、又は、前記第2高周波数信号の周波数fdから前記共振周波数fnへのスイープ周波数に設定されていることを特徴とする上記[14]に記載の操作入力装置であってもよい。
[17]また、振動オンと振動オフの切替え時の前記振動波形は、連続であることを特徴とする上記[10]から[16]のいずれか1に記載の操作入力装置であってもよい。
本発明によれば、振動を付与して触覚呈示を行なう際のオン、オフ切替え時の振動音を低減することができる。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の外観斜視図であり、図1(b)は、図1(a)に示すA-A断面を示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の構成ブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置を車載機器として適用した場合の一例を示すのもので、車内の外観斜視図である。 図4は、第1〜4の実施の形態に係る操作入力装置における、周波数fとゲインGとの関係を示す周波数特性図であって、所定の共振周波数fnを含む帯域の周波数特性図である。 図5(a)は、第1の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図5(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。 図6(a)は、第2の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図6(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。 図7(a)は、第3の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、振動オフと振動オンの切替え時に、振動オフ区間TOFF内に設けられる移行区間Ttの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図7(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。 図8(a)は、第4の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、振動オフと振動オンの切替え時に、振動オフ区間TOFF内に設けられる移行区間Ttの駆動電圧(スイープ信号)を示す電圧波形図であり、図8(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。 図9は、第5〜8の実施の形態に係る操作入力装置における、周波数fとゲインGとの関係を示す周波数特性図であって、所定の共振周波数fnを含む帯域の周波数特性図である。 図10(a)は、第5の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図10(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。 図11(a)は、第6の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図11(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。 図12(a)は、第7の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、振動オフと振動オンの切替え時に、振動オフ区間TOFF内に設けられる移行区間Ttの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図12(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。 図13(a)は、第8の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、振動オフと振動オンの切替え時に、振動オフ区間TOFF内に設けられる移行区間Ttの駆動電圧(スイープ信号)を示す電圧波形図であり、図13(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
(第1の実施の形態)
本発明の実施の形態に係る操作入力装置1は、タッチパッド3の操作面30を指等によりタッチして入力操作を行なうと共に、タッチ等の操作に対応してタッチパッド3に振動を付与することにより指等に振動呈示、および、超音波振動等の高周波振動におけるスクイーズ効果を活用した触覚呈示を行なうものである。
図1(a)は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の外観斜視図であり、図1(b)は、図1(a)に示すA-A断面を示す断面図である。また、図2は、本発明の実施の形態に係る操作入力装置の構成ブロック図である。
本発明の実施の形態に係る操作入力装置1は、タッチ入力操作の操作面を有する操作部であるタッチパッド3と、タッチパッド3に触覚呈示のための振動を付与する加振部である圧電素子4と、圧電素子4により振動が付与されることによりタッチパッド3を所定の振動条件で振動可能に支持する筐体2と、圧電素子4を所定の振動波形で駆動する駆動信号を生成する制御部である操作入力ECU10と、を有し、操作入力ECU10は、所定の振動条件である所定の共振周波数fnで振動オンとする制御信号を生成すると共に所定の共振周波数fn以上の周波数fsで振動オフとする制御信号(第1高周波数信号という、以下同じ。)を生成し、振動オンの制御信号と振動オフの制御信号を切替えることによりタッチパッド3の振動オンと振動オフを切替えるように構成されている。
操作入力装置1は、例えば、図1(a)に示すように、車両9の運転席と助手席の間に伸びるフロアコンソール90に配置されている。この操作入力装置1は、一例として、車両9に搭載されるカーナビゲーション装置、空調装置、音楽及び映像再生装置等の電子機器と電磁気的に接続される。
操作入力装置1は、例えば、検出対象物としての操作者の体の一部(例えば、指)や専用のペンで操作面30に触れることにより、触れた操作面30上の位置を検出する。操作者は、例えば、操作面30に操作を行うことにより、接続された電子機器の操作や文字の入力等を行うことが可能となる。また操作入力装置1は、操作面30になされた操作に応じて振動による触覚フィードバックを操作者に与えるように構成されている。
(筐体2の構成)
筐体2は、一例として、上部が開放された箱形状を有している。この筐体2の上部には、矩形状の開口25が設けられている。この開口25から露出するタッチパッド3の面が、操作面30となっている。
筐体2の内部21には、例えば、上部の内壁から突出した突起により形成された凹部22が対向して設けられている。この凹部22には、例えば、図1(b)に示すように、タッチパッド3の一方の縁部31が弾性部材60と弾性部材61とに挟まれて挿入されると共に、他方の縁部31が弾性部材62と弾性部材63とに挟まれて挿入されている。
弾性部材60〜弾性部材63は、一例として、樹脂材料又は金属材料で形成されている。この弾性部材60〜弾性部材63は、筐体2に対するタッチパッド3の振動の伝達を抑制するために設けられている。弾性部材60〜弾性部材63は、一例として、弾性ゴム、金属製のばねである。
(タッチパッド3の構成)
タッチパッド3は、例えば、図1(b)に示すように、操作面30の対向する一対の辺から突出する縁部31が設けられている。この縁部31は、操作面30を囲むように形成されても良い。
このタッチパッド3は、例えば、駆動用の複数の駆動電極と、駆動電極との間の静電容量を読み出す複数の読出電極と、が操作面30の下方に配置されている。タッチパッド3は、一例として、駆動された駆動電極と順次読み出しされる読出電極との間の容量値を数値化して検出信号Sとして周期的に出力するように構成されている。
この検出信号Sは、例えば、駆動電極と読出電極の組み合せごとに出力される。操作入力ECU10は、この検出信号Sが閾値Sthを超えた場合、操作がなされたと判定する。
タッチパッド3の操作面30には、直交座標系であるXY座標が設定されている。X座標は、例えば、車両9の左右方向であり、Y座標は、前後方向である。操作入力ECU10は、例えば、操作が検出された駆動電極と読出電極の組み合せと読み出した容量値に基づいた加重平均を用いて操作がなされたXY座標系の座標を算出する。
なお、タッチパッド3は、静電容量式のタッチパッドに限定されず、抵抗膜方式、赤外線方式、SAW(Surface Acoustic Wave)方式等のタッチパネルを用いることが可能である。
(圧電素子4の構成)
圧電素子4は、例えば、板と、圧電素子と、を備えたモノモルフ型の圧電素子である。このモノモルフ型圧電素子とは、1枚の圧電素子だけで屈曲する構造の圧電素子である。なお、圧電素子4の変形例としては、2枚の圧電素子を板の両面に設けたバイモルフ型圧電素子であっても良い。また、圧電素子を複数枚積層した積層型圧電素子であっても良い。
板は、例えば、導電性を有するアルミニウム、ニッケル、銅、鉄等の金属材料、それらを含有する合金材料、或いはステンレス等の合金材料を用いて形成される。なお板は、例えば、合成樹脂等の非導電性材料を用いて形成されても良い。
圧電素子は、例えば、供給される電圧により、伸縮を行う。この伸縮により、板が屈曲し、この屈曲によって振動が発生する構造となっている。
圧電素子の材料としては、例えば、ニオブ酸リチウム、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、メタニオブ酸鉛、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリ乳酸等が用いられる。圧電素子は、例えば、金属板の両面に、上記の材料を用いて形成された膜が形成される単層バイモルフ型、金属板の一方面に、上記の材料を用いて形成された膜が形成される単層ユニモルフ型、金属板の一方面に、上記の材料を用いて形成された膜を積層して形成された積層ユニモルフ型、金属板の両面に、上記の材料を用いて形成された膜を積層して形成された積層バイモルフ型の圧電素子である。
この圧電素子4は、操作入力ECU10から出力される制御信号Sにより振動する。図2に示すように、圧電素子4は、昇圧回路、アンプ等を備えた駆動回路5を介して駆動信号Sにより駆動される。なお、圧電素子4は、操作部であるタッチパッド3、又は、タッチパッド3と加振部である圧電素子4から構成される振動体を所定の共振周波数fnで振動させる(振動オン)。この共振周波数fnは、上記した振動体の共振周波数fnに一致するように設定されているので、圧電素子4を共振周波数fnで駆動することにより振動体は振動オンとなる。
一方、振動体の共振周波数fnと異なる非共振周波数で圧電素子4を駆動しても、振動体はほとんど振動せず、振動オフとなる。振動オフの制御信号は、振動体の共振周波数fnと異なる非共振周波数であればよいが、本実施の形態では、共振周波数fn以上の周波数fs(第1高周波数信号という、以下同じ。)に設定する。さらに、この第1高周波数信号は、共振周波数fnと次の高次振動モードの共振周波数fn+1との間の周波数fsに設定されている。このように設定することにより、振動オン、オフ切替え時の振動音がより低減される。
また、共振周波数fnは、超音波帯の周波数に設定されている。超音波とは、人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波(音波)であり、例えば、20kHz以上の周波数帯域である。
(操作入力ECU10の構成)
操作入力ECU10は、例えば、記憶されたプログラムに従って、取得したデータに演算、加工等を行うCPU(Central Processing Unit)、半導体メモリであるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等から構成されるマイクロコンピュータである。このROMには、例えば、操作入力ECU10が動作するためのプログラムと、操作を検出するための閾値Sthと、が格納されている。また操作入力ECU10は、その内部にクロック信号を生成する手段を有し、このクロック信号に基づいて動作を行う。
RAMは、例えば、一時的に演算結果や検出した操作の履歴等を格納する記憶領域として用いられる。この操作の履歴とは、周期に応じて算出した座標を時系列に応じて記憶したものである。操作入力ECU10は、例えば、この操作の履歴と表示装置91に表示される画像に応じて、選択決定時のダブルタップ等を判定し、振動による触覚フィードバックを呈示する。
操作入力ECU10は、タッチパッド3から取得した検出信号Sに基づく容量値と、閾値Sthと、を比較し、容量値が閾値Sthより大きい場合、操作がなされたと判定する。
また操作入力ECU10は、制御信号Sに基づいて圧電素子4を駆動する。具体的には、操作入力ECU10は、例えば、接続された電子機器から取得した表示情報Sに基づいて振動を呈示する領域に操作がなされた場合や選択決定がなされた場合等に、制御信号Sを生成して駆動回路5を介して駆動信号Sにより圧電素子4を駆動し、触覚フィードバックを予め定められた期間、操作者に与える。
この表示情報Sは、例えば、表示装置91に表示される画像の情報である。操作入力ECU10は、この表示情報Sと、操作がなされた座標と、に基づいて振動による触覚フィードバックを呈示するか否かを判定する。
また操作入力ECU10は、操作が検出されると、座標の情報を含む操作情報Sを生成し、接続された電子機器に出力する。
従って操作入力ECU10は、電源が投入されると、接続された電子機器から表示情報Sを取得すると共に、周期的にタッチパッド3から検出信号Sを取得する。操作入力ECU10は、検出信号Sに基づく容量値と閾値Sthとを比較して操作の有無を判定する。操作入力ECU10は、操作が判定されると、座標を算出して操作情報Sを生成し、電子機器に出力する。また操作入力ECU10は、算出した座標と、表示情報Sとに基づいて触覚を呈示する場合は、制御信号Sを生成して駆動回路5を介して駆動信号Sにより圧電素子4を駆動すると共に、操作情報Sを生成して電子機器に出力する。
操作入力ECU10は、上記示したタッチパッド3の振動制御のために、オンオフ制御部13、設定部14、基準波形発生部15、FM変調部16、及び、スイープ信号発生部17を備えている。
オンオフ制御部13は、制御信号Sの振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの信号周波数を切替えることにより、振動体を共振させるか、共振させないかの切替えを制御するものである。
設定部14は、共振周波数fnの設定、第1高周波数信号(共振周波数fn以上の周波数fs)の設定、また、オンオフ切替え時の切替え方法(ステップ、スイープ等)を設定するものである。共振周波数fnは、例えば、振動体の共振周波数であり、かつ、超音波帯の周波数である30kHzに設定される。
基準波形発生部15は、共振周波数fn(例えば、30kHz)の駆動波形である正弦波信号、第1高周波数信号(共振周波数fn以上の周波数fs、例えば、35kHz)の駆動波形である正弦波信号等を発生させるものである。なお、正弦波信号以外に、矩形波、台形波、鋸歯状波等であってもよい。
FM変調部16は、共振周波数fnから第1高周波数信号(周波数fs)に、または、第1高周波数信号(周波数fs)から共振周波数fnに切替える制御を行なうものである。また、スイープ信号発生部17は、スタート周波数である共振周波数fnからストップ周波数である第1高周波数信号(周波数fs)に、または、第1高周波数信号(周波数fs)から共振周波数fnに変化させる掃引機能を備えている。この掃引機能は、ステップ状やランプ状、また任意のパラメータでスイープする機能を備えている。また、共振周波数fn(振動オン状態)から第1高周波数信号(振動オフ状態)、又は、第1高周波数信号(振動オフ状態)から共振周波数fn(振動オン状態)への切替時は連続的である。すなわち、振動オンと振動オフの切替え時の振動波形は、連続である。
(第1の実施の形態の動作)
図4は、第1〜4の実施の形態に係る操作入力装置における、周波数fとゲインGとの関係を示す周波数特性図であって、所定の共振周波数fnを含む帯域の周波数特性図である。また、図5(a)は、第1の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図5(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
タッチパッド3、又は、タッチパッド3と加振部である圧電素子4から構成される振動体には、複数の共振モードがある。本実施の形態においてこの振動体を振動させる共振周波数をfnとすると、図4に示すように、共振周波数fnよりも低い共振周波数をfn−1、共振周波数fnよりも高い共振周波数をfn+1として図示される。図4からわかるように、共振周波数ではノイズレベルに対してゲインが十分おおきいので、共振周波数fnを振動オンの制御信号として振動体を加振することによりこの振動体を振動させることができる。すなわち、振動体を共振周波数fnで加振することによりタッチパッド3を振動させることができる。
一方、共振周波数fnから外れた非共振周波数で上記の振動体を加振しても振動させることができない。本実施の形態では、振動オフの制御信号である第1高周波数信号fsを共振周波数fnと次の高次振動モードの共振周波数fn+1との間の非共振周波数に設定している。
図4で示すように、第1高周波数信号fs(振動オフの制御信号)から共振周波数fn(振動オンの制御信号)への切替え(矢印B方向)により振動オンとされ、共振周波数fn(振動オンの制御信号)から第1高周波数信号fs(振動オフの制御信号)への切替え(矢印B方向)により振動オフとされる。
図5(a)は、制御信号Sが、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの順に切替えられたときの駆動電圧Vdを示す。まず、振動オフ区間TOFFでは制御信号Sが振動オフの制御信号である第1高周波数信号fsである。この振動オフ区間TOFFでは、タッチパッド3、又は、タッチパッド3と圧電素子4から構成される振動体は共振しないので振動オフの状態である。次に、制御信号Sが時間t1において共振周波数fnに切替えられると振動オン区間TONとなって、振動体が共振することにより振動オンの状態になる。次に、制御信号Sが時間t2において第1高周波数信号fsに切替えられると振動オフ区間TOFFとなって、振動体は共振せず振動オフの状態になる。
図5(b)は、図5(a)に対応した操作部の振動に伴う変位量Zを示す、変位波形図である。すなわち、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)、振動オン区間TONでは変位量Z、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)となり、制御信号Sの切替えにより振動オンオフ制御が可能であることを示している。
ここで、図5(a)からわかるように、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形から振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オフから振動オンの切替え時t1の振動波形は、連続である。同様に、振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形から振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オンから振動オフの切替え時t2の振動波形は、連続である。
上記の駆動電圧Vdの切替えは、操作入力ECU10のオンオフ制御部13、及び、FM変調部16において、基準波形発生部15で発生させる駆動波形である正弦波信号の周波数を第1高周波数信号fsと共振周波数fnに切替えることにより可能となる。
(第1の実施の形態の効果)
上記のような構成により、制御信号として共振周波数fnと第1高周波数信号fsを切替えることにより、振動オンと振動オフを切替えることが可能となる。この振動オンオフの切替え時において、印加電圧波形が連続しているので、切替え時の振動音が抑制される。また、第1高周波数信号fsが共振周波数fnよりも高周波側に設定されているので、可聴域の音(切替え音)が発生する可能性が極めて低いという効果を有する。以上から、振動を付与して触覚呈示を行なう際のオン、オフ切替え時の振動音を低減することができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態は、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形を一定周波数ではなく、スイープ信号とするものであり、その他の構成、動作は第1の実施の形態と同様である。以下に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図6(a)は、第2の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図6(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
図6(a)に示すように、まず、振動オフ区間TOFFでは制御信号Sが振動オフの制御信号である第1高周波数信号fsである。この振動オフ区間TOFFでは、振動体は共振しないので振動オフの状態である。次に、振動オンに切替えるときに、第1高周波数信号fsから共振周波数fnに周波数をスイープしながら切替える。この周波数スイープにより制御信号Sが時間t1において共振周波数fnに切替えられると振動オン区間TONとなって、振動体が共振することにより振動オンの状態になる。次に、振動オフに切替えるときに、共振周波数fnから第1高周波数信号fsに周波数をスイープしながら切替える。この周波数スイープにより制御信号Sが時間t2において第1高周波数信号fsに切替えられると振動オフ区間TOFFとなって、振動体は共振せず振動オフの状態になる。
図6(b)は、図6(a)に対応した操作部の振動に伴う変位量Zを示す、変位波形図である。すなわち、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)、振動オン区間TONでは変位量Z、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)となり、制御信号Sの切替えにより振動オンオフ制御が可能であることを示している。
ここで、図6(a)からわかるように、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形から振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オフから振動オンの切替え時t1の振動波形は、連続である。同様に、振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形から振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オンから振動オフの切替え時t2の振動波形は、連続である。
上記の駆動電圧Vdの切替えは、操作入力ECU10のオンオフ制御部13、FM変調部16、及び、スイープ信号発生部17において、基準波形発生部15で発生させる駆動波形である正弦波信号の周波数を第1高周波数信号fsと共振周波数fnの間で周波数スイープしながら切替えることにより可能となる。
(第2の実施の形態の効果)
上記のような構成により、第1の実施の形態の効果に加えて以下のような効果を有する。すなわち、振動オンオフ制御において、共振周波数fnと第1高周波数信号fsに周波数スイープしながら切替えるので、切替え時の振動波形をより連続的にでき、切替え時の振動音をより抑制することができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態は、振動オフ区間TOFFにおいて、別途、移行区間を設けるもので、その他の構成、動作は第1の実施の形態と同様である。以下に、第1の実施の形態と異なる部分について説明する。
図7(a)は、第3の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、振動オフと振動オンの切替え時に、振動オフ区間TOFF内に設けられる移行区間Ttの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図7(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
図7(a)に示すように、まず、振動オフ区間TOFFでは制御信号Sが振動オフの制御信号である第1高周波数信号fsである。この振動オフ区間TOFFでは、振動体は共振しないので振動オフの状態である。次に、振動オンに切替えるときには、振動オフ区間TOFFにおいて、時間t01から時間t1に移行区間Ttが設けられている。この移行区間Ttにおける周波数は、第1高周波数信号fsと共振周波数fnとの間の中間周波数fmに設定されている。振動オフ区間TOFFにおける時間t01において、第1高周波数信号fsから移行区間Ttでの中間周波数fmに切替えられ、時間t1において、中間周波数fmから共振周波数fnに周波数を切替える。制御信号Sが時間t1において共振周波数fnに切替えられると振動オン区間TONとなって、振動体が共振することにより振動オンの状態になる。
次に、振動オフに切替えるときには、振動オフ区間TOFFにおいて、時間t2から時間t02に移行区間Ttが設けられている。この移行区間Ttにおける周波数は、第1高周波数信号fsと共振周波数fnとの間の中間周波数fmに設定されている。振動オフ区間TOFFにおける時間t2において、共振周波数fnから移行区間Ttでの中間周波数fmに切替えられ、時間t02において、中間周波数fmから第1高周波数信号fsに周波数を切替える。制御信号Sが時間t2において非共振周波数である中間周波数fmに切替えられると振動オフ区間TOFFとなって、振動体が共振せず振動オフの状態になる。
図7(b)は、図7(a)に対応した操作部の振動に伴う変位量Zを示す、変位波形図である。すなわち、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)、振動オン区間TONでは変位量Z、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)となり、制御信号Sの切替えにより振動オンオフ制御が可能であることを示している。
ここで、図7(a)からわかるように、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形から振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オフから振動オンの切替え時t1の振動波形は、連続である。同様に、振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形から振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オンから振動オフの切替え時t2の振動波形は、連続である。また、同様に、振動オフ区間TOFFと移行区間Ttとの切替え時t01、t02の振動波形も連続である。
上記の駆動電圧Vdの切替えは、操作入力ECU10のオンオフ制御部13、及び、FM変調部16において、基準波形発生部15で発生させる駆動波形である正弦波信号の周波数を第1高周波数信号fs、共振周波数fn、及び、第1高周波数信号fsと共振周波数fnの間の中間周波数fmに切替えることにより可能となる。
なお、移行区間Ttは1区間を設ける構成として説明したが、複数の移行区間を設ける構成としてもよい。この場合には、各移行区間において、第1高周波数信号fsと共振周波数fnの間に段階的に周波数変調された波形信号を設定し、順次、周波数を切替えていく。
(第3の実施の形態の効果)
上記のような構成により、第1の実施の形態の効果に加えて以下のような効果を有する。すなわち、振動オフ区間TOFFにおいて、第1高周波数信号fsと共振周波数fnとの間の中間周波数fmに設定された移行区間を設ける構成としたので、切替え時の振動波形はより連続的にでき、切替え時の振動音をより抑制することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、振動オフ区間TOFFにおいて、別途、移行区間を設け、移行区間の駆動電圧Vdの波形を一定周波数ではなく、スイープ信号とするものであり、その他の構成、動作は第3の実施の形態と同様である。以下に、第3の実施の形態と異なる部分について説明する。
図8(a)は、第4の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、振動オフと振動オンの切替え時に、振動オフ区間TOFF内に設けられる移行区間Ttの駆動電圧(スイープ信号)を示す電圧波形図であり、図8(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
図8(a)に示すように、まず、振動オフ区間TOFFでは制御信号Sが振動オフの制御信号である第1高周波数信号fsである。この振動オフ区間TOFFでは、振動体は共振しないので振動オフの状態である。次に、振動オンに切替えるときには、振動オフ区間TOFFにおいて、時間t01から時間t1に移行区間Ttが設けられている。この移行区間Ttにおける周波数は、第1高周波数信号fsから共振周波数fnまで変化するスイープ信号に設定されている。振動オフ区間TOFFにおける時間t01から時間t1までの移行区間Ttにおいて、第1高周波数信号fsから共振周波数fnまで周波数をスイープさせることにより、時間t1において共振周波数fnに周波数を切替える。制御信号Sが時間t1において共振周波数fnに切替えられると振動オン区間TONとなって、振動体が共振することにより振動オンの状態になる。
次に、振動オフに切替えるときには、振動オフ区間TOFFにおいて、時間t2から時間t02に移行区間Ttが設けられている。この移行区間Ttにおける周波数は、共振周波数fnから第1高周波数信号fsまで変化するスイープ信号に設定されている。振動オフ区間TOFFにおける時間t2から時間t02までの移行区間Ttにおいて、共振周波数fnから第1高周波数信号fsまで周波数をスイープさせることにより、時間t2以降において非共振周波数に周波数を切替える。制御信号Sが時間t2において非共振周波数に切替えられると振動オフ区間TOFFとなって、振動体が共振せず振動オフの状態になる。
図8(b)は、図8(a)に対応した操作部の振動に伴う変位量Zを示す、変位波形図である。すなわち、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)、振動オン区間TONでは変位量Z、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)となり、制御信号Sの切替えにより振動オンオフ制御が可能であることを示している。
ここで、図8(a)からわかるように、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形から振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オフから振動オンの切替え時t1の振動波形は、連続である。同様に、振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形から振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オンから振動オフの切替え時t2の振動波形は、連続である。また、同様に、振動オフ区間TOFFと移行区間Ttとの切替え時t01、t02の振動波形も連続である。
上記の駆動電圧Vdの切替えは、操作入力ECU10のオンオフ制御部13、FM変調部16、及び、スイープ信号発生部17において、基準波形発生部15で発生させる駆動波形である正弦波信号の周波数を第1高周波数信号fsと共振周波数fnの間で周波数スイープしながら切替えることにより可能となる。
なお、移行区間Ttは1区間を設ける構成として説明したが、複数の移行区間を設ける構成としてもよい。この場合には、各移行区間において、第1高周波数信号fsと共振周波数fnの間に段階的に周波数スイープされた波形信号を設定し、順次、周波数スイープしながら切替えていく。
(第4の実施の形態の効果)
上記のような構成により、第3の実施の形態の効果に加えて以下のような効果を有する。すなわち、移行区間Ttにおいて、共振周波数fnと第1高周波数信号fsの間で周波数スイープするので、切替え時の振動波形をより連続的にでき、切替え時の振動音をより抑制することができる。
(第5〜8の実施の形態)
第5〜8の実施の形態では、第1〜4の実施の形態で設定した第1高周波数信号fsではなく、可聴域より大きく共振周波数fn以下の周波数fdで振動オフとする制御信号(第2高周波数信号を使用する。この第2高周波数信号は、共振周波数fnと可聴域よりも大きく共振周波数fnより低い振動モードの共振周波数fn-1との間の周波数fdに設定されている。その他の構成は、第1〜4の実施の形態と同様であるので、重複する説明は省略する。
(第5の実施の形態)
操作入力ECU10の設定部14は、共振周波数fnの設定、第2高周波数信号(可聴域よりも大きく、共振周波数fn以下の周波数fd)の設定、また、オンオフ切替え時の切替え方法(ステップ、スイープ等)を設定するものである。共振周波数fnは、例えば、振動体の共振周波数であり、かつ、超音波帯の周波数である30kHzに設定される。
基準波形発生部15は、共振周波数fn(例えば、30kHz)の駆動波形である正弦波信号、第2高周波数信号(可聴域よりも大きく、共振周波数fn以下の周波数fn、例えば、25kHz)の駆動波形である正弦波信号等を発生させるものである。なお、正弦波信号以外に、矩形波、台形波、鋸歯状波等であってもよい。
FM変調部16は、第2高周波数信号(周波数fd)から共振周波数fnに、または、共振周波数fnから第2高周波数信号(周波数fd)に切替える制御を行なうものである。また、スイープ信号発生部17は、ストップ周波数である第2高周波数信号(周波数fd)からスタート周波数である共振周波数fnに、または、共振周波数fnから第2高周波数信号(周波数fd)に変化させる掃引機能を備えている。この掃引機能は、ステップ状やランプ状、また任意のパラメータでスイープする機能を備えている。また、第2高周波数信号(振動オフ状態)から共振周波数fn(振動オン状態)、又は、共振周波数fn(振動オン状態)から第2高周波数信号(振動オフ状態)への切替時は連続的である。すなわち、振動オンと振動オフの切替え時の振動波形は、連続である。
(第5の実施の形態の動作)
図9は、第5〜8の実施の形態に係る操作入力装置における、周波数fとゲインGとの関係を示す周波数特性図であって、所定の共振周波数fnを含む帯域の周波数特性図である。図10(a)は、第5の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図10(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
タッチパッド3、又は、タッチパッド3と加振部である圧電素子4から構成される振動体には、複数の共振モードがある。本実施の形態においてこの振動体を振動させる共振周波数をfnとすると、図9に示すように、共振周波数fnよりも低い共振周波数をfn−1、共振周波数fnよりも高い共振周波数をfn+1として図示される。図9からわかるように、共振周波数ではノイズレベルに対してゲインが十分おおきいので、共振周波数fnを振動オンの制御信号として振動体を加振することによりこの振動体を振動させることができる。すなわち、振動体を共振周波数fnで加振することによりタッチパッド3を振動させることができる。
一方、共振周波数fnから外れた非共振周波数で上記の振動体を加振しても振動させることができない。本実施の形態では、振動オフの制御信号である第2高周波数信号fdを共振周波数fnと次の高次振動モードの共振周波数fn+1との間の非共振周波数に設定している。
図9で示すように、第2高周波数信号fd(振動オフの制御信号)から共振周波数fn(振動オンの制御信号)への切替え(矢印D方向)により振動オンとされ、共振周波数fn(振動オンの制御信号)から第2高周波数信号fd(振動オフの制御信号)への切替え(矢印E方向)により振動オフとされる。
図10(a)は、制御信号Sが、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの順に切替えられたときの駆動電圧Vdを示す。まず、振動オフ区間TOFFでは制御信号Sが振動オフの制御信号である第2高周波数信号fdである。この振動オフ区間TOFFでは、タッチパッド3、又は、タッチパッド3と圧電素子4から構成される振動体は共振しないので振動オフの状態である。次に、制御信号Sが時間t1において共振周波数fnに切替えられると振動オン区間TONとなって、振動体が共振することにより振動オンの状態になる。次に、制御信号Sが時間t2において第2高周波数信号fdに切替えられると振動オフ区間TOFFとなって、振動体は共振せず振動オフの状態になる。
図10(b)は、図10(a)に対応した操作部の振動に伴う変位量Zを示す、変位波形図である。すなわち、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)、振動オン区間TONでは変位量Z、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)となり、制御信号Sの切替えにより振動オンオフ制御が可能であることを示している。
ここで、図10(a)からわかるように、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形から振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オフから振動オンの切替え時t1の振動波形は、連続である。同様に、振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形から振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オンから振動オフの切替え時t2の振動波形は、連続である。
上記の駆動電圧Vdの切替えは、操作入力ECU10のオンオフ制御部13、及び、FM変調部16において、基準波形発生部15で発生させる駆動波形である正弦波信号の周波数を第2高周波数信号fdと共振周波数fnに切替えることにより可能となる。
(第5の実施の形態の効果)
上記のような構成により、制御信号として共振周波数fnと第2高周波数信号fdを切替えることにより、振動オンと振動オフを切替えることが可能となる。この振動オンオフの切替え時において、印加電圧波形が連続しているので、切替え時の振動音が抑制される。また、第2高周波数信号fdが可聴域よりも大きく共振周波数fnよりも低い周波数側に設定されているので、可聴域の音(切替え音)が発生する可能性が極めて低いという効果を有する。以上から、振動を付与して触覚呈示を行なう際のオン、オフ切替え時の振動音を低減することができる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態は、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形を一定周波数ではなく、スイープ信号とするものであり、その他の構成、動作は第5の実施の形態と同様である。以下に、第5の実施の形態と異なる部分について説明する。
図11(a)は、第6の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図11(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
図11(a)に示すように、まず、振動オフ区間TOFFでは制御信号Sが振動オフの制御信号である第2高周波数信号fdである。この振動オフ区間TOFFでは、振動体は共振しないので振動オフの状態である。次に、振動オンに切替えるときに、第2高周波数信号fdから共振周波数fnに周波数をスイープしながら切替える。この周波数スイープにより制御信号Sが時間t1において共振周波数fnに切替えられると振動オン区間TONとなって、振動体が共振することにより振動オンの状態になる。次に、振動オフに切替えるときに、共振周波数fnから第2高周波数信号fdに周波数をスイープしながら切替える。この周波数スイープにより制御信号Sが時間t2において第2高周波数信号fdに切替えられると振動オフ区間TOFFとなって、振動体は共振せず振動オフの状態になる。
図11(b)は、図11(a)に対応した操作部の振動に伴う変位量Zを示す、変位波形図である。すなわち、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)、振動オン区間TONでは変位量Z、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)となり、制御信号Sの切替えにより振動オンオフ制御が可能であることを示している。
ここで、図11(a)からわかるように、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形から振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オフから振動オンの切替え時t1の振動波形は、連続である。同様に、振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形から振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オンから振動オフの切替え時t2の振動波形は、連続である。
上記の駆動電圧Vdの切替えは、操作入力ECU10のオンオフ制御部13、FM変調部16、及び、スイープ信号発生部17において、基準波形発生部15で発生させる駆動波形である正弦波信号の周波数を第2高周波数信号fdと共振周波数fnの間で周波数スイープしながら切替えることにより可能となる。
(第6の実施の形態の効果)
上記のような構成により、第5の実施の形態の効果に加えて以下のような効果を有する。すなわち、振動オンオフ制御において、共振周波数fnと第2高周波数信号fdに周波数スイープしながら切替えるので、切替え時の振動波形をより連続的にでき、切替え時の振動音をより抑制することができる。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態は、振動オフ区間TOFFにおいて、別途、移行区間を設けるもので、その他の構成、動作は第5の実施の形態と同様である。以下に、第5の実施の形態と異なる部分について説明する。
図12(a)は、第7の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、振動オフと振動オンの切替え時に、振動オフ区間TOFF内に設けられる移行区間Ttの駆動電圧を示す電圧波形図であり、図12(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
図12(a)に示すように、まず、振動オフ区間TOFFでは制御信号Sが振動オフの制御信号である第2高周波数信号fdである。この振動オフ区間TOFFでは、振動体は共振しないので振動オフの状態である。次に、振動オンに切替えるときには、振動オフ区間TOFFにおいて、時間t01から時間t1に移行区間Ttが設けられている。この移行区間Ttにおける周波数は、第2高周波数信号fdと共振周波数fnとの間の中間周波数fmに設定されている。振動オフ区間TOFFにおける時間t01において、第2高周波数信号fdから移行区間Ttでの中間周波数fmに切替えられ、時間t1において、中間周波数fmから共振周波数fnに周波数を切替える。制御信号Sが時間t1において共振周波数fnに切替えられると振動オン区間TONとなって、振動体が共振することにより振動オンの状態になる。
次に、振動オフに切替えるときには、振動オフ区間TOFFにおいて、時間t2から時間t02に移行区間Ttが設けられている。この移行区間Ttにおける周波数は、第2高周波数信号fdと共振周波数fnとの間の中間周波数fmに設定されている。振動オフ区間TOFFにおける時間t2において、共振周波数fnから移行区間Ttでの中間周波数fmに切替えられ、時間t02において、中間周波数fmから第2高周波数信号fdに周波数を切替える。制御信号Sが時間t2において非共振周波数である中間周波数fmに切替えられると振動オフ区間TOFFとなって、振動体が共振せず振動オフの状態になる。
図12(b)は、図12(a)に対応した操作部の振動に伴う変位量Zを示す、変位波形図である。すなわち、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)、振動オン区間TONでは変位量Z、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)となり、制御信号Sの切替えにより振動オンオフ制御が可能であることを示している。
ここで、図12(a)からわかるように、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形から振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オフから振動オンの切替え時t1の振動波形は、連続である。同様に、振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形から振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オンから振動オフの切替え時t2の振動波形は、連続である。また、同様に、振動オフ区間TOFFと移行区間Ttとの切替え時t01、t02の振動波形も連続である。
上記の駆動電圧Vdの切替えは、操作入力ECU10のオンオフ制御部13、及び、FM変調部16において、基準波形発生部15で発生させる駆動波形である正弦波信号の周波数を第2高周波数信号fd、共振周波数fn、及び、第2高周波数信号fdと共振周波数fnの間の中間周波数fmに切替えることにより可能となる。
なお、移行区間Ttは1区間を設ける構成として説明したが、複数の移行区間を設ける構成としてもよい。この場合には、各移行区間において、第2高周波数信号fdと共振周波数fnの間に段階的に周波数変調された波形信号を設定し、順次、周波数を切替えていく。
(第7の実施の形態の効果)
上記のような構成により、第5の実施の形態の効果に加えて以下のような効果を有する。すなわち、振動オフ区間TOFFにおいて、第2高周波数信号fdと共振周波数fnとの間の中間周波数fmに設定された移行区間を設ける構成としたので、切替え時の振動波形はより連続的にでき、切替え時の振動音をより抑制することができる。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態は、振動オフ区間TOFFにおいて、別途、移行区間を設け、移行区間の駆動電圧Vdの波形を一定周波数ではなく、スイープ信号とするものであり、その他の構成、動作は第7の実施の形態と同様である。以下に、第7の実施の形態と異なる部分について説明する。
図13(a)は、第8の実施の形態に係る操作入力装置における、振動オフ区間TOFF、振動オン区間TON、振動オフ区間TOFFの駆動電圧を示す電圧波形図であり、振動オフと振動オンの切替え時に、振動オフ区間TOFF内に設けられる移行区間Ttの駆動電圧(スイープ信号)を示す電圧波形図であり、図13(b)は、操作部の振動に伴う変位量Zを示す変位波形図である。
図13(a)に示すように、まず、振動オフ区間TOFFでは制御信号Sが振動オフの制御信号である第2高周波数信号fdである。この振動オフ区間TOFFでは、振動体は共振しないので振動オフの状態である。次に、振動オンに切替えるときには、振動オフ区間TOFFにおいて、時間t01から時間t1に移行区間Ttが設けられている。この移行区間Ttにおける周波数は、第2高周波数信号fdから共振周波数fnまで変化するスイープ信号に設定されている。振動オフ区間TOFFにおける時間t01から時間t1までの移行区間Ttにおいて、第2高周波数信号fdから共振周波数fnまで周波数をスイープさせることにより、時間t1において共振周波数fnに周波数を切替える。制御信号Sが時間t1において共振周波数fnに切替えられると振動オン区間TONとなって、振動体が共振することにより振動オンの状態になる。
次に、振動オフに切替えるときには、振動オフ区間TOFFにおいて、時間t2から時間t02に移行区間Ttが設けられている。この移行区間Ttにおける周波数は、共振周波数fnから第2高周波数信号fdまで変化するスイープ信号に設定されている。振動オフ区間TOFFにおける時間t2から時間t02までの移行区間Ttにおいて、共振周波数fnから第2高周波数信号fdまで周波数をスイープさせることにより、時間t2以降において非共振周波数に周波数を切替える。制御信号Sが時間t2において非共振周波数に切替えられると振動オフ区間TOFFとなって、振動体が共振せず振動オフの状態になる。
図13(b)は、図13(a)に対応した操作部の振動に伴う変位量Zを示す、変位波形図である。すなわち、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)、振動オン区間TONでは変位量Z、振動オフ区間TOFFでは変位量は0(ゼロ)となり、制御信号Sの切替えにより振動オンオフ制御が可能であることを示している。
ここで、図13(a)からわかるように、振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形から振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オフから振動オンの切替え時t1の振動波形は、連続である。同様に、振動オン区間TONの駆動電圧Vdの波形から振動オフ区間TOFFの駆動電圧Vdの波形へ切替るとき、すなわち、振動オンから振動オフの切替え時t2の振動波形は、連続である。また、同様に、振動オフ区間TOFFと移行区間Ttとの切替え時t01、t02の振動波形も連続である。
上記の駆動電圧Vdの切替えは、操作入力ECU10のオンオフ制御部13、FM変調部16、及び、スイープ信号発生部17において、基準波形発生部15で発生させる駆動波形である正弦波信号の周波数を第2高周波数信号fdと共振周波数fnの間で周波数スイープしながら切替えることにより可能となる。
なお、移行区間Ttは1区間を設ける構成として説明したが、複数の移行区間を設ける構成としてもよい。この場合には、各移行区間において、第2高周波数信号fdと共振周波数fnの間に段階的に周波数スイープされた波形信号を設定し、順次、周波数スイープしながら切替えていく。
(第8の実施の形態の効果)
上記のような構成により、第7の実施の形態の効果に加えて以下のような効果を有する。すなわち、移行区間Ttにおいて、共振周波数fnと第2高周波数信号fdの間で周波数スイープするので、切替え時の振動波形をより連続的にでき、切替え時の振動音をより抑制することができる。
以上、本発明のいくつかの実施の形態及び変形例を説明したが、これらの実施の形態及び変形例は、一例に過ぎず、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。これら新規な実施の形態及び変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更等を行うことができる。また、これら実施の形態及び変形例の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない。さらに、これら実施の形態及び変形例は、発明の範囲及び要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…操作入力装置、2…筐体、3…タッチパッド、4…圧電素子、5…駆動回路、9…車両、10…操作入力ECU、13…オンオフ制御部、14…設定部、15…基準波形発生部、16…FM変調部、17…スイープ信号発生部、22…凹部、25…開口、30…操作面、31…縁部、32…裏面、60〜63…弾性部材、90…フロアコンソール、91…表示装置、fn…共振周波数、fs…第1高周波数信号、fd…第2高周波数信号、fm…中間周波数

Claims (17)

  1. タッチ入力操作の操作部と、
    前記操作部に触覚呈示のための振動を付与する加振部と、
    前記加振部により振動が付与されることにより前記操作部を所定の振動条件で振動可能に支持する筐体と、
    前記加振部を所定の振動波形で駆動する駆動信号を生成する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記所定の振動条件である所定の共振周波数fnで振動オンとすると共に前記所定の共振周波数fn以上の周波数fsで振動オフとする制御信号(第1高周波数信号という、以下同じ。)、又は、前記共振周波数fnで振動オンとすると共に可聴域より大きく前記共振周波数fn以下の周波数fdで振動オフとする制御信号(第2高周波数信号という、以下同じ。)を生成し、前記振動オンの制御信号と前記振動オフの制御信号を切替えることにより前記操作部の振動オンと振動オフを切替えることを特徴とする操作入力装置。
  2. 前記第1高周波数信号は、前記所定の共振周波数fnと前記所定の共振周波数の次の高次振動モードの共振周波数fn+1との間の周波数fsに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の操作入力装置。
  3. 前記所定の共振周波数fnは、超音波帯の周波数であることを特徴とする請求項1又は2に記載の操作入力装置。
  4. 前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、前記第1高周波数信号の周波数fsを前記共振周波数fnに周波数変調制御し、振動オンから振動オフに切替えるときは、前記共振周波数fnを前記第1高周波数信号の周波数fsに周波数変調制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  5. 前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、前記第1高周波数信号の周波数fsから前記共振周波数fnに周波数をスイープ制御し、振動オンから振動オフに切替えるときは、前記共振周波数fnを前記第1高周波数信号の周波数fsにスイープ制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  6. 前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、この切替えの前に、前記共振周波数fn又は前記第1高周波数信号の周波数fsと異なる周波数に設定される移行区間を介して切替え、また、振動オンから振動オフに切替えるときは、この切替えの後に、前記共振周波数fn又は前記第1高周波数信号の周波数fsと異なる周波数に設定される移行区間を介して切替えられることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  7. 前記移行区間は、前記共振周波数fn及び前記第1高周波数信号の周波数fsとの間の1又は複数の周波数に設定されていることを特徴とする請求項6に記載の操作入力装置。
  8. 前記移行区間は、前記共振周波数fnから前記第1高周波数信号への周波数fs、又は、前記第1高周波数信号の周波数fsから前記共振周波数fnへのスイープ周波数に設定されていることを特徴とする請求項6に記載の操作入力装置。
  9. 振動オンと振動オフの切替え時の前記振動波形は、連続であることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  10. 前記第2高周波数信号は、前記所定の共振周波数fnと前記所定の共振周波数より低い振動モードの共振周波数fn-1との間の周波数fdに設定されていることを特徴とする請求項1に記載の操作入力装置。
  11. 前記所定の共振周波数fnは、超音波帯の周波数であることを特徴とする請求項10に記載の操作入力装置。
  12. 前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、前記第2高周波数信号の周波数fdを前記共振周波数fnに周波数変調制御し、振動オンから振動オフに切替えるときは、前記共振周波数fnを前記第2高周波数信号の周波数fdに周波数変調制御することを特徴とする請求項1、10、又は11のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  13. 前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、前記第2高周波数信号の周波数fdから前記共振周波数fnに周波数をスイープ制御し、振動オンから振動オフに切替えるときは、前記共振周波数fnを前記第2高周波数信号の周波数fdにスイープ制御することを特徴とする請求項1、10、又は11のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  14. 前記制御部は、振動オフから振動オンに切替えるときは、この切替えの前に、前記共振周波数fn又は前記第2高周波数信号の周波数fdと異なる周波数に設定される移行区間を介して切替え、また、振動オンから振動オフに切替えるときは、この切替えの後に、前記共振周波数fn又は前記第2高周波数信号の周波数fdと異なる周波数に設定される移行区間を介して切替えられることを特徴とする請求項1、10、又は11のいずれか1項に記載の操作入力装置。
  15. 前記移行区間は、前記共振周波数fn及び前記第2高周波数信号の周波数fdとの間の1又は複数の周波数に設定されていることを特徴とする請求項14に記載の操作入力装置。
  16. 前記移行区間は、前記共振周波数fnから前記第2高周波数信号への周波数fd、又は、前記第2高周波数信号の周波数fdから前記共振周波数fnへのスイープ周波数に設定されていることを特徴とする請求項14に記載の操作入力装置。
  17. 振動オンと振動オフの切替え時の前記振動波形は、連続であることを特徴とする請求項10から16のいずれか1項に記載の操作入力装置。
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