JP6872242B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
上記実施形態では、保留画像10の表示様式として第一表示様式と第二表示様式の二種類が設定されていることを説明したが、三種類以上の表示様式が設定された構成としてもよい。各表示様式は、消化順と表示領域911における各表示位置L1〜L4の関係が異なるものであればよい。また、各表示様式のそれぞれについて対応する背景画像が設定された構成とすれば、背景画像の変化が発生することに伴い、表示様式が変化することとなる。
上記実施形態では、第一表示様式の全ての表示位置L1〜L4は、第二表示様式の表示位置L1〜L4のいずれとも重畳していないことを説明したが、少なくとも一部の表示位置L1〜L4が重畳する構成としてもよい。例えば、第一表示様式が設定されているときにおける第一表示位置L1、第二表示位置L2、第三表示位置L3、第四表示位置L4のそれぞれが、第二表示様式が設定されているときにおける第四表示位置L4、第三表示位置L3、第二表示位置L2、第一表示位置L1と一致する(第一表示様式が設定された表示領域911と第二表示様式が設定された表示領域911を重ね合わせたと仮定したときに重畳する)ような構成としてもよい(図4参照)。ただし、上記実施形態のように、第一表示様式の全ての表示位置L1〜L4は、第二表示様式の表示位置L1〜L4のいずれとも重畳していない構成とすることで、表示様式が変化したときに遊技者が消化順等を誤って認識してしまうことが防止されるという利点がある。
表示様式の変化とともに、保留画像10の基本的態様が変化しうる構成とする。基本的態様を構成する要素は、後述する具体的態様を構成する画像構成要素とは異なるものとされる。基本的には、基本的態様は当否判定結果が大当たりとなる蓋然性(いわゆる信頼度)を示唆するものではない(ただし、基本的態様の変化に伴って背景変化演出等の別の演出が発生する場合であって、当該別の演出の発生が信頼度向上を示唆する場合には、必然的に基本的態様の変化が信頼度向上を示唆するものとなる)。基本的態様を構成する画像構成要素としては、画像の「外形」を例示することができる。例えば、保留画像10の基本的態様として、画像の外形が丸である第一基本的態様(図5(a)参照)と外形が三角である第二基本的態様(図5(b)参照)が設定されているとする。そして、第一表示様式に第一基本的態様が、第二表示様式に第二基本的態様が対応づけられたものであるとする。つまり、第一表示様式が設定された場合には保留画像10は第一基本的態様とされ、第二表示様式が設定された場合には保留画像10は第二基本的態様とされるとする。このようにすれば、表示様式の変化が発生した場合には、保留画像10の基本的態様も変化することになるため、表示様式の変化が発生したということを分かりやすくすることが可能である。
表示様式の変化とともに、保留画像10の具体的態様が変化しうる構成とする。保留画像10の具体的態様として、対応する当否判定結果が大当たりとなる蓋然性(いわゆる信頼度)を示唆する複数種の態様が設定されている構成において、表示様式の変化に伴って、少なくともいずれかの表示画像の具体的態様が、信頼度が高まる方向に変化することがあるものとする。例えば、保留画像10の具体的態様として、一または複数種の通常態様と、当該通常態様よりも信頼度が高い一または複数種の特殊態様が設定された構成において、表示様式の変化に伴い、通常態様であった保留画像10のいずれかが、特殊態様に変化することがあるものとする(図6参照)。具体的態様を構成する画像構成要素(上述した基本的態様を構成する画像構成要素とは異なるものとされる)としては、画像の「色」(図6においては、当該「色」を文字で示す)を例示することができる。このようにすれば、表示様式の変化と併せて保留画像10の具体的態様が変化することに遊技者が期待することになるから、遊技の趣向性を向上させることが可能である。
上記実施形態における保留画像10は、未だ当否判定結果の報知(識別図柄80の変動)が開始されていない数値(保留情報)の存在を示すものであることを説明したが、当否判定結果を報知する演出が開始されている(識別図柄80の変動が開始されている)ものの、当否判定結果の報知が完了していない(識別図柄80が当否を示す組み合わせで停止していない)ものを示すいわゆる「当該変動保留」を示す保留画像(当該変動画像19)を含めた保留画像10について、上記実施形態と同様の技術思想を適用してもよい。つまり、表示様式の変化が発生した場合、当該変動画像19が表示される表示位置L5も変化する構成とする(図7参照)。なお、当該変動画像19は、それ以外の保留画像10(以下、当該変動画像19と区別するため通常保留画像10と称することもある)と区別することができるように表示されることが好ましい。図7に示した例は、当該変動画像19は通常保留画像10よりも大きく表示されるものである。
表示様式の変化が発生した場合、当該変動画像19の表示位置L5は変化するものの、通常保留画像10の表示位置L1〜L4(消化順)は変化しない構成とする(図8参照)。つまり、当該変動画像19の表示位置L5についてのみ、複数種の表示様式が設定された構成とする。遊技者は、通常、未だ当否判定結果を報知する演出が開始されていないものの数、すなわち通常保留画像10を考慮しつつ遊技を実行するから、当該通常保留画像10については表示位置L1〜L4が変化しない構成とすることが考えられる。
第六具体例とは逆に、表示様式の変化が発生した場合、通常保留画像10の表示位置L1〜L4(消化順)は変化するものの、当該変動画像19の表示位置L5は変化しない構成とする(図9参照)。つまり、通常保留画像10の表示位置L1〜L4(消化順)についてのみ、複数種の表示様式が設定された構成とする。遊技者は、通常、未だ当否判定結果を報知する演出が開始されていないものの数、すなわち通常保留画像10を考慮しつつ遊技を実行するから、当該通常保留画像10について表示位置L1〜L4(消化順)を変化させる方がその変化が目立ち、遊技のマンネリ化の抑制に資する。図9に示す例のように、第一表示様式における通常保留画像10の消化順が左(中央)から右に向かうように、第二表示様式における通常保留画像10の消化順が右(中央)から左に向かうようにして、当該変動画像19の表示位置L5を表示領域911の幅方向中央に位置させることで、第一表示様式および第二表示様式のいずれが設定された場合であっても、表示位置L5と表示位置L1〜L4が、当否判定情報が取得された順(対応する当否判定結果の報知が完了する順)に並ぶ態様となる。
背景変化演出が発生した場合であっても、保留画像10の表示様式が変化しないことがある構成とする。例えば、第一表示様式には背景画像Aが対応づけられているものの、第二表示様式には背景画像B、Cの二種類が対応づけられたものとする(図10参照)。つまり、複数種の背景画像に対して対応づけられた表示様式が同じであるとする。この場合、背景画像BとCの一方から他方に変化した場合であっても、保留画像10の表示様式が変化することはない。なお、例えば、背景画像がAとBの一方から他方、またはAとCの一方から他方に変化した場合には、保留画像10の表示様式が変化することになる。
上記実施形態は、背景変化演出が発生したときに保留画像10の表示様式の変化が発生するものである。また、上記第八具体例は、背景変化演出が発生したときに保留画像10の表示様式の変化が発生する場合があるというものである。つまり、いずれも背景変化を契機として保留画像10の表示様式の変化が発生しうるものである。これに対し、背景変化演出が発生せずとも、保留画像10の表示様式が変化するようにすることが考えられる。つまり、保留画像10の表示様式の変化の契機となる所定条件が、背景変化を契機として成立するものではない設定とする。例えば、当否判定結果を報知する識別図柄80が変動している最中に背景変化演出が発生することなく保留画像10の表示様式が変化することがある構成とする(図11参照)。背景変化は、遊技者が気付かないことは考えにくい極めて目立つ変化であるから、背景変化を伴わずに保留画像10の表示様式の変化が発生するようにすることで、表示様式の変化に遊技者が気付きにくい遊技性を実現することが可能となる。
所定の領域への遊技球の進入を契機として取得される当否判定情報を、所定数を限度として記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶される当否判定情報の存在を示す保留画像を表示する表示手段と、当否判定結果の報知が完了する順である消化順に応じた表示位置に前記保留画像が表示されるよう制御する表示制御手段と、を備え、所定条件の成立を契機として、前記消化順と前記表示位置の関係が変化することを特徴とする遊技機。
上記遊技機では、各消化順に対応する保留画像の表示位置が所定条件の成立を契機として変化する。このような保留画像の表示位置の変化(表示様式の変化)は、表示領域に表示される各種画像がマンネリ化してしまうことによる遊技の趣向性の低下の抑制に資するものである。
前記消化順と前記表示位置の関係を定める前記保留画像の表示様式として、前記消化順が早いものから順に前記表示位置が所定方向に向かって並ぶ第一表示様式と、前記消化順が早いものから順に前記表示位置が前記所定方向とは反対方向に向かって並ぶ第二表示様式と、が設定され、前記所定条件の成立を契機として、前記第一表示様式から前記第二表示様式への変化が発生することを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このように、第一表示様式と第二表示様式とでは、保留表示位置の消化順に応じて設定された表示位置の並ぶ方向が逆である構成とすれば、表示様式の変化が分かりやすい。
遊技球が進入することを契機として第一当否判定情報が取得される第一始動領域と、遊技球が進入することを契機として前記第一当否判定情報とは異なる情報である第二当否判定情報が取得される第二始動領域を備え、前記所定の領域は、前記第一始動領域であることを特徴とする手段1または手段2に記載の遊技機。
異なる当否判定情報について表示様式の変化が発生するのではなく、上記構成のように第一始動領域に遊技球が進入することを契機として取得される第一当否判定情報の存在を示す保留画像について表示様式の変化が発生するようにすれば、表示様式の変化が遊技者の印象に与える影響が高い。
前記所定条件は、当否判定結果が当たりとなることを目指して遊技する遊技状態中に成立しうる条件であることを特徴とする手段1から手段3のいずれかに記載の遊技機。
このように、遊技者が大当たりに当選することを目指して遊技する状態中に保留画像の表示様式の変化が発生しうるものとすれば、遊技状態の変化に伴って表示様式の変化が発生するといったものではないため表示様式の変化が遊技者の印象に与える影響が高い。
所定条件の成立時に、前記表示手段に表示される背景画像の基本的態様が変化することを特徴とする手段1から手段4のいずれかに記載の遊技機。
背景画像は表示領域のほぼ全域に表示される画像であって、遊技者がその変化に注目するものであるため、上記構成のように背景画像の基本的態様の変化と併せて保留画像の表示様式の変化が発生するようにすることで、同じような画像が表示され続けてしまうことによる趣向性の低下が抑制される。
所定条件成立時に、前記保留画像の基本的態様が変化することを特徴とする手段1から手段5のいずれかに記載の遊技機。
このようにすれば、表示様式の変化が発生した場合には、保留画像の基本的態様も変化することになるため、表示様式の変化が発生したということを分かりやすくすることが可能である。
10 保留画像
L1〜L4 第一表示位置〜第四表示位置
21 第一背景画像
22 第二背景画像
19 当該変動画像
L5 当該変動画像の表示位置
91 表示装置
911 表示領域
Claims (1)
- 所定の領域への遊技球の進入を契機として取得される当否判定情報を、所定数を限度として記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶される当否判定情報の存在を示す保留画像を表示する表示手段と、
当否判定結果の報知が完了する順である消化順に応じた表示位置に前記保留画像が表示されるよう制御する表示制御手段と、
を備え、
前記消化順と前記表示位置の関係を定める前記保留画像の表示様式として、
前記消化順が早いものから順に前記表示位置が所定方向に向かって並ぶ第一表示様式と、
前記消化順が早いものから順に前記表示位置が前記所定方向とは反対方向に向かって並ぶ第二表示様式と、
が設定され、
遊技者が大当たりに当選することを目指して遊技する遊技状態中に成立する所定条件の成立を契機として、前記第一表示様式から前記第二表示様式への変化が発生することを特徴とする遊技機。
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