JP7229532B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技機に関する。
当否判定結果をはずれであるかのように見せかけた後、実は当たりであったことが報知される復活演出(逆転演出等とも称される)が公知である(例えば、下記特許文献1等参照)。
特開2018-050876号公報
復活演出を発生させる場合、当該復活演出を実行するための時間を確保しなければならず、制御が複雑化するおそれ(例えば、復活演出を発生させる場合専用のパターンを用意しておくといった措置が必要になる)がある。
本発明が解決しようとする課題は、制御が複雑になるのを抑制することが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、変動状態を経て当否判定結果に応じた結果態様で停止する識別図柄が表示される表示装置と、前記識別図柄が変動する変動期間および前記識別図柄が前記結果態様にある確定期間を含む報知演出を実行する演出実行手段と、を備え、遊技者に有利な事象が発生することを示す特定演出が、前記確定期間の途中から開始される場合があることを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、制御が複雑になるのを抑制することが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 表示領域に表示された識別図柄および保留図柄を示した図である。 報知演出(変動期間・確定期間)を説明するための図であって、(a)は通常報知期間を、(b)は特定報知期間を示す。なお、(a)においては図4に示す各状態、(b)においては図5、6に示す各状態が対応する時点を示している。 通常報知演出を説明するための図である。 特定報知演出を説明するための図である。 特定報知演出を説明するための図(図5の続き)である。 第一具体例を説明するための図(その一)である。 第一具体例を説明するための図(その二)である。 第二具体例を説明するための図である。 第三具体例、第四具体例を説明するための図である。 第六具体例を説明するための図である。
1)遊技機の基本構成
以下、本発明にかかる遊技機(ぱちんこ遊技機)の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。なお、以下の説明において画像というときは、静止画および動画の両方を含むものとする。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、表示装置91、始動領域904、大入賞口906、アウト口などが設けられている。表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能な部分である。また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動領域904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が始動領域904への遊技球の入賞を契機として実行する。本実施形態では、始動領域904として、第一始動領域904a(いわゆる「特図1」の始動領域)と第二始動領域904b(いわゆる「特図2」の始動領域)が設けられている。始動領域904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値(当否判定情報)が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。本実施形態では、当該数値が取得された順に当否判定結果の報知が開始される(いわゆる変動が開始される)こととなるが、未だ当否判定結果の報知が完了していない当否判定情報が存在する場合には、新たに取得された当否判定情報は保留情報として図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。記憶手段に保留情報が記憶されていることは、保留図柄70として表示される。
本実施形態では、保留図柄70として、当否判定結果を報知する報知演出(詳細については後述)は開始されているものの、当該報知演出が終了していないものに対応する情報(以下、変動中保留情報と称することもある)の存在を示す変動中保留図柄71(いわゆる「当該変動保留」の存在を示す図柄)と、報知演出が開始されていないものに対応する情報(以下、変動前保留情報と称することもある)の存在を示す保留図柄72が表示される(図2参照)。本実施形態では、変動中保留図柄71と変動前保留図柄72の基本的な形態は同じであり、両者を区別するために変動中保留図柄71の方が変動前保留図柄72よりも大きく表示される。変動中保留図柄71と変動前保留図柄72の基本的な形態が全く異なるものとしてもよい。
変動前保留情報の最大の記憶数は上限が決められている。本実施形態では、第一始動領域904aに入賞することによって得られる第一変動前保留情報(特図1保留)の最大の記憶数は四つであり、第二始動領域904bに入賞することによって得られる第二変動前保留情報(特図2保留)の最大の記憶数は四つである。したがって、特図1および特図2の一方に相当する保留図柄70に関していえば、一つの変動中保留図柄71と、最大四つの変動前保留図柄72が表示されることがある(図2参照)。
本実施形態では、公知の遊技機と同様に、表示装置91の表示領域911に表示される識別図柄80(図2参照)の組み合わせ(以下、結果態様と称することもある。後述する当たり態様およびはずれ態様の両方を含む概念が結果態様である)によって当否判定結果を遊技者に報知する。具体的には、複数種の識別図柄80を含む識別図柄群80g(左識別図柄群80gL、中識別図柄群80gC、右識別図柄群80gR)が変動を開始し、最終的に各識別図柄群80gから一の識別図柄80が選択されて停止する。大当たりに当選している場合には各識別図柄群80gから選択されて停止した識別図柄80の組み合わせは当たり組み合わせ(以下、当たり態様と称することもある)となる。はずれである場合にははずれ組み合わせ(以下、はずれ態様と称することもある)となる。識別図柄80は、数字とキャラクタ等が組み合わされたものとしてもよい。三つの識別図柄群80gのうち、二つから選択された識別図柄80が同じ図柄である状態が「リーチ」に相当する。
本実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態と特別遊技状態が設定されている。特別遊技状態は、通常遊技状態に比して遊技者に有利な遊技状態である。通常遊技状態は、大当たりに当選する確率が低い低確率遊技状態であり、かつ、始動領域904に遊技球が入賞しにくい低ベース状態(低確率・時短無)である。特別遊技状態としては、第一特別遊技状態と第二特別遊技状態が設定されている。第一特別遊技状態は、大当たりに当選する確率が高い高確率遊技状態であり、かつ、始動領域904に遊技球が入賞しやすい高ベース状態(高確率・時短有)である。第二特別遊技状態は、大当たりに当選する確率が低い低確率遊技状態であり、かつ、始動領域904に遊技球が入賞しやすい高ベース状態(低確率・時短有)である。通常遊技状態においては、遊技者は、第一始動領域904aを狙って遊技球を発射させる。本実施形態では、いわゆる「左打ち」を行う。特別遊技状態は、第二始動領域904bを狙って遊技球を発射させる。本実施形態では、いわゆる「右打ち」を行う。特別遊技状態は、普通始動領域905に遊技球が進入することを契機とした第二始動領域904bの開放抽選に当選しやすい状態であるため、比較的容易に第二始動領域904bに遊技球が入賞する。なお、上記のような遊技状態が設定されていることはあくまで一例である。
2)報知演出
本実施形態にかかる遊技機1では、当否判定結果を報知する報知演出(図3参照)が実行される。遊技者は、当該報知演出を見ながら当否判定結果を予測等しつつ楽しむことになる。報知演出(報知演出が実行される期間)は、変動期間および当該変動期間に続く確定期間を含む。変動期間は、対象の当否判定結果を報知するための識別図柄80(識別図柄群80g)が変動している期間である。ここで、識別図柄80(識別図柄群80g)が変動している期間とは、一部の識別図柄80(識別図柄群80g)の変動は停止しているものの、他の識別図柄80(識別図柄群80g)の変動が停止していない期間を含むものとする。つまり、全ての識別図柄80(識別図柄群80g)の変動が停止していない期間は変動期間に該当するものとする。本実施形態では、左識別図柄群80gL、中識別図柄群80gC、右識別図柄群80gRのうち、少なくともいずれかの変動が停止していない期間は変動期間に相当するものとする。なお、ここでいう「停止」には、遊技者には変動が停止しているように見えるものの、完全には停止していない状態(いわゆる「擬似停止」状態)は含まれないものとする(完全に停止していることが「停止」の概念に含まれるものとする)。例えば、いわゆる擬似連続演出の発生を示すため、各識別図柄群80gが擬似停止してチャンス目が構築されたような状態は、変動期間に含まれるものとする。
確定期間は、識別図柄80が結果態様(当たり態様またははずれ態様)にある期間である。全ての識別図柄80(識別図柄群80g)の変動が停止(上述した「擬似停止」を含まない)した状態をいう。対象の当否判定結果が大当たりとなる場合には確定期間にて識別図柄80(本実施形態では三つの識別図柄80の組み合わせ)が当たり態様となり、はずれとなる場合には確定期間にて識別図柄80(本実施形態では三つの識別図柄80の組み合わせ)がはずれ態様となる。確定期間は、停止した識別図柄80により当否判定結果を遊技者に示すために設定される期間であるといえる。
3)特定演出
特定演出は、報知演出の一部として発生する場合がある演出である。特定演出は、確定期間中に発生する(図3(b)参照)。特定演出が発生する場合、当該特定演出は確定期間の途中から開始される。特定演出は、遊技者に有利な事象が発生することを示す演出である。本実施形態における特定演出は、当否判定結果が大当たりであることを示す演出である。したがって、特定演出は、当否判定結果が大当たりとなる場合(大当たり変動)にしか発生しない。なお、後述するように、確定期間にて特定演出が発生する場合の報知演出においては、変動期間にて当否判定結果がはずれであるかのように見せかけられる。特定演出は、その状況(遊技者が当否判定結果をはずれであると思っている状況)を覆すような態様とされる。このような演出であれば、特定演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。
4)特定演出の作用
特定演出の作用について説明する。比較のため、まず、特定演出が発生しないケース(特定演出が発生しない報知演出;以下、通常報知演出と称することもある)(図3(a)、図4参照)について説明する。通常報知演出は、変動期間中に対象の当否判定結果を踏まえた種々の演出が実行される(図4(b)参照)。対象の当否判定結果が大当たりとなる場合には、「大当たり用の演出」(大当たり用変動パターン)が、はずれである場合には「はずれ用の演出」(はずれ用変動パターン)が実行されるということである。変動期間中に実行される演出の決定手法はどのようなものであってもよいため説明を省略する。
いわゆるリーチ演出も変動期間中に実行されることがある(当否判定結果が大当たりとなる場合はリーチ演出が発生する。当否判定結果がはずれとなる場合にはリーチ演出が発生することもあれば発生しないこともある)(図4(c)参照)。変動期間の結末部分においては当否判定結果に応じた演出が実行される。仮に、リーチ演出が発生するとすれば、当否判定結果が大当たりとなる場合にはリーチ演出が遊技者に有利な成功結果(図示せず)に至る一方、はずれとなる場合には遊技者に不利な失敗結果(図4(d)参照)に至ることになる。リーチ演出の一例としては、いわゆる「バトル演出」を挙げることができる。味方側キャラクタと敵側キャラクタが戦い、味方側キャラクタが勝利することが成功結果として、味方側キャラクタが敗北すること(敵側キャラクタが勝利すること)が失敗結果として設定されている。いわゆるノーマルリーチ演出もリーチ演出に含まれるものとする。
また、変動期間の結末部分においては、識別図柄80の組み合わせが当否判定結果を踏まえたものとなる。当否判定結果が大当たりとなる場合には当たり態様で、はずれとなる場合にははずれ態様で擬似停止した状態(図4(d)参照)となり、変動期間の終了と同時に完全に停止する(図4(e)参照)。なお、当たり態様またははずれ態様で擬似停止した識別図柄80は表示領域911の隅に小さく表示される(遊技者に目立たないように表示される)。
そして、確定期間(特定演出が実行されない確定期間を「通常確定期間」と称することもある)においては、当たり態様またははずれ態様で完全に停止した識別図柄80が当該期間中の間表示され続けることになる(図4(e)(f)参照)。つまり、変動期間にて示された当否判定結果に応じた態様の識別図柄80が、所定時間(通常確定期間中)表示され続けることになる。本実施形態では、変動期間の最後に表示領域911の隅に小さく表示されていた識別図柄80(図4(e)参照)が、通常確定期間に移行すると同時または通常確定期間に移行してから所定時間経過後、表示領域911の中央に大きく表示された状態となる(図4(f)参照)。これにより、遊技者は明確に当否判定結果を把握することになる。
特定演出が発生するケース(特定演出が発生する報知演出;以下、特定報知演出と称することもある)(図3(b)、図5,6参照)について説明する。基本的には、特定報知演出の変動期間(変動期間中に実行される演出)は、通常報知演出の変動期間と変わりはない。つまり、変動期間中には種々の演出が実行される(図5(b)参照)。ただし、特定演出が発生するということは、対象の当否判定結果が大当たりとなるということであるが、変動期間中に実行される演出は対象の当否判定結果がはずれとなる場合に実行される態様のものとされる。つまり、特定演出は、変動期間にて当否判定結果がはずれであるかのように見せかけられたものを覆して大当たりであることを示す演出であるため、特定報知演出の変動期間においては「はずれ用の演出」(はずれ用変動パターン)が実行される。つまり、通常報知演出であれば当否判定結果がはずれとなる場合に変動期間にて実行される演出が、特定報知演出の変動期間にて実行される。本実施形態では、特定報知演出の変動期間においては、リーチ演出が必ず実行されるようにする。すなわち、リーチ演出が発生し(図5(c)参照)、当該リーチ演出の結末が失敗結果となるようにされる(図5(d)参照)。リーチ演出が「バトル演出」であるのであれば、味方側キャラクタが敗北するという結果に至ることになる。
また、変動期間の結末部分においては、識別図柄80の組み合わせが当否判定結果を踏まえたものとなる。特定報知演出は当否判定結果が大当たりとなるものであるため、当たり態様で擬似停止した識別図柄80が表示領域911の隅に小さく表示される(図5(d)参照)。識別図柄80は当たり態様にあるものの、その大きさが小さいために目立たないし、リーチ演出が失敗結果となっているため、変動期間の結末部分において遊技者は当否判定結果がはずれであるかのように捉える蓋然性が高い。
特定報知演出における確定期間(特定演出が実行される確定期間を「特定確定期間」と称することもある)に移行すると同時に、当たり態様で擬似停止した識別図柄80が完全に停止する。特定確定期間中においては、当たり態様の識別図柄80が表示領域911の隅に小さく表示され続ける(図5(e)参照)。そして、特定確定期間の途中から、特定演出が開始される。具体的には、変動期間において発生したリーチ演出の失敗結果が覆されるかのような特定演出(図6参照)が発生し、当該特定演出により当否判定結果が大当たりであったことが示されることになる。変動期間において発生したリーチ演出が「バトル演出」であり、味方側キャラクタが敗北するという結果に至ったのであれば、味方側キャラクタが復活し(図6(a)参照)、敵側キャラクタを倒して勝利するかのような演出が特定演出として実行される(図6(b)参照)。このように、特定演出は、当否判定結果がはずれであるかのように見せかけ、実は大当たりであったことを示すいわゆる「逆転(復活)演出」に相当するものである。
なお、特定演出として複数種の演出が実行される構成としてもよい。複数種の特定演出は、変動期間において発生しうる複数種のリーチ演出のそれぞれに対応づけたものとされる。すなわち、特定報知演出の変動期間にてある種のリーチ演出(失敗結果となるリーチ演出)が発生した場合には、特定確定期間にて当該ある種のリーチ演出に対応する種の特定演出(失敗結果を覆すような内容の特定演出)が発生するようにする。
以上の通り、本実施形態では、いわゆる「逆転(復活)演出」に相当する特定演出が発生する。当該特定演出は、確定期間(特定確定期間)中に発生するものである。端的にいえば、いわゆる「逆転(復活)演出」が変動期間中に実行されるものではないから、当該「逆転(復活)演出」を実行するのに必要な時間(尺)を変動期間に用意しておく必要がない。つまり、特定演出(逆転(復活)演出)の発生の有無に関係なく、変動期間中に実行される演出を決定することができるから、演出決定の制御が容易になるという利点がある。
5)以下、上記特定演出に関する事項を改良、具体化、変形等した具体例について説明する。なお、以下の具体例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
〇第一具体例
上述した通り、当否判定結果が大当たりとなる場合には、識別図柄80の組み合わせ(結果態様)が当たり態様となる。当該当たり態様として、確定期間にて特定演出が発生しない場合に表示される(すなわち、通常報知演出における通常確定期間にて表示される)通常当たり態様と、確定期間にて特定演出が発生する場合(すなわち、特定報知演出における特定確定期間にて表示される)に表示される特定当たり態様とが設定された構成とする。
通常当たり態様(図示せず)は、同じ識別図柄80から構成される組み合わせ(上記実施形態のように三つの識別図柄80から当該組み合わせが構成されるのであれば、同じ識別図柄80の三つ揃い)とされる。すなわち、「大当たり」を示す一般的な態様である。一方、特定当たり態様は、はずれ態様および通常当たり態様とは異なる組み合わせである。本例では、特殊図柄80sを用いた組み合わせが特定当たり態様とされる。例えば、左の識別図柄80と右の識別図柄80は同じであり、中に特殊図柄80sが表示される組み合わせが、特定当たり態様とされる(図7参照)。なお、特殊図柄80sは、通常の変動中には表示されないようにすることが好ましい。つまり、特定当たり態様が構築される場合にのみ表示されるものとすることが好ましい。したがって、他の識別図柄80とは異なり、「数字」を含まない図柄とされることが好ましい。
このような関係にあるため、変動期間中にリーチ(左の識別図柄80と右の識別図柄80が同じになる状態)が成立した場合、当否判定結果がはずれとなる場合には、中の識別図柄80はリーチを構成する識別図柄80とは異なる図柄となる(例えば、「5・6・5」といった組み合わせとなる)。当否判定結果が大当たりとなる場合であって特定演出が発生しない場合には、中の識別図柄80はリーチを構成する識別図柄80と同じ図柄となる(例えば、「5・5・5」といった組み合わせとなる)。当否判定結果が大当たりとなる場合であって特定演出が発生する場合には、中の識別図柄80は特殊図柄80sとなる(例えば、「5・特殊図柄・5」といった組み合わせとなる)。
特定演出はいわゆる「逆転(復活)演出」に相当するものであるため、特定演出が発生するよりも前に実は当否判定結果が大当たりであることに遊技者が気付いてしまうことは好ましくない(特定演出の発生に対する「驚き」がなくなるから)。本例のように、特定演出の発生時に表示される特定当たり態様は、中の識別図柄80が特殊図柄80sとなるものである(図7参照)ため、一見すると大当たり当選を示す組み合わせには見えない(通常当たり態様のように、明らかに大当たり当選を示す組み合わせとは異なる)。したがって、特定演出が発生するよりも前に、当否判定結果が大当たりであることに遊技者が気付いてしまう蓋然性を低減することが可能である。
特殊図柄80sが一種類のみであると、特定当たり態様の存在を遊技者が気付く蓋然性が高まるため、複数種の特殊図柄80sが設定された構成としてもよい。
また、特定当たり態様を構成する特殊図柄(当たり特殊図柄)(図8(a)参照)だけでなく、特定はずれ態様を構成する特殊図柄(はずれ特殊図柄)(図8(b)参照)が設定された構成としてもよい。すなわち、当否判定結果がはずれである場合の一部において、はずれ特殊図柄を用いた特定はずれ態様が表示される場合があるものとする。特殊図柄として大当たり時に表示されるもののみが存在する設定(「特殊図柄の表示=大当たり」であるとする法則が必ず成立する設定)とすると、特殊図柄が表示されることが大当たりであると遊技者が気付いてしまう蓋然性が高まる。これを踏まえ、はずれの場合にも特殊図柄(はずれ特殊図柄)が表示される場合がある設定とすることで、当該蓋然性を低くするとよい。
〇第二具体例
上記第一具体例にて説明した特定当たり態様として、特殊図柄80sではない図柄を用いた設定とする。例えば、リーチを構成する識別図柄80(左の識別図柄80および右の識別図柄80)よりも一つ後の識別図柄80が中の識別図柄80とされた組み合わせははずれ態様である(図9(a)参照)ものの、リーチを構成する識別図柄80よりも一つ前の識別図柄80が中の識別図柄80とされた組み合わせは特定当たり態様である(図9(b)参照)設定とする(リーチを構成する識別図柄80と中の識別図柄80が同じであるのが通常当たり態様である)。つまり、識別図柄80には「所定の順」(例えば、識別図柄80が含む「数字」の順)が設定されたものとし、当該順に基づいて中の識別図柄80が「一つ後」にずれた場合は「はずれ」であるものの、「一つ前」にずれた場合は(特定演出が発生するような特殊なケースの)「当たり」である設定とする。
一般的な技術常識を踏まえると、特定当たり態様(図9(b)参照)のような組み合わせは「はずれ」であることを示すものである。したがって、特定演出が発生するよりも前に、当否判定結果が大当たりであることを遊技者が気付いてしまう蓋然性はより低くなる。
なお、特定当たり態様を上記のような態様とすることはあくまで一例である。識別図柄80に設定された「所定の順」に基づいた法則により決まる態様であって、通常当たり態様およびはずれ態様を除いたものが特定当たり態様とされた構成とすればよい。例えば、「1・2・3」「2・3・4」といったように、左から数字が順目で並ぶ態様を特定当たり態様としてもよい。
〇第三具体例
特定演出が実行される場合の方が、特定演出が実行されない場合よりも確定期間が長い設定とする。すなわち、特定確定期間の方が通常確定期間よりも長い設定とする(図10参照)。特定確定期間は、特定演出(はずれではなく大当たりであることを示すための演出)が実行される期間であるため、当該特定演出を実行するための時間を確保する必要があるから、通常確定期間よりも長くすればよい。
確定期間は、基本的には、停止した識別図柄80を表示させておくための期間であって、種々の演出を実行するための期間ではない。あくまで、遊技の趣向性を向上させるための種々の演出は変動期間に実行されるものである。したがって、特定演出を実行するために確定期間を長くするような制御を行っても、変動期間中に実行される演出の制御が複雑化することはない。
〇第四具体例(第三具体例をさらに具体化した例)
第三具体例にて説明した通り、特定確定期間の方が通常確定期間よりも長い設定とする。仮に、通常確定期間の長さをT時間と、特定確定期間の長さをT+α時間とする。すなわち、「α」の分、通常確定期間よりも特定確定期間が長いものとする(図10参照)。例えば、通常確定期間T=600ms、特定確定期間T+α=50000ms(α=49400ms)とする。
このような条件下において、特定確定期間が開始されてからT時間経過以降に特定演出が開始されるようにする(図10参照)。つまり、確定期間が通常確定期間および特定確定期間のいずれである場合であっても、当該期間が開始されてからT時間が経過するまでは特定演出が開始されない。換言すれば、T時間が経過しても確定期間が終了しなければ、特定演出の発生が確定することになる。このようにすることで、確定期間が終了しないこと(保留情報が存在しない場合には次変動が開始されないこと)を願う遊技性を実現することができる。
本例において、確定期間が開始されてからT時間が経過するまでは、当該確定期間が通常確定期間(はずれ報知)であるのか特定確定期間であるのかを遊技者には判別できないようにするとよい。例えば、確定期間が開始されてからT時間が経過するまでに表示される画像(実行される演出)は、通常確定期間であっても特定確定期間であっても同じであるようにする(識別図柄80の組み合わせ態様や保留図柄70の状況等、その都度変化する画像を除く)。
〇第五具体例
上記実施形態における特定演出は、当否判定結果が大当たりであることを示す演出(大当たり変動にしか発生しない演出)であることを説明したが、遊技者に有利な事象が発生することを示す演出であればよい。例えば、特定演出が発生する報知演出(特定報知演出)が完了した後に実行される報知演出(特定報知演出に対応する保留よりも後の保留に対応する報知演出)に対応する当否判定結果が大当たりとなる蓋然性が高まったこと(大当たり確定であってもよい)を示す演出であってもよい。すなわち、特定演出がいわゆる「先読み演出」として機能するような態様としてもよい。この場合には、特定演出が発生する報知演出それ自体は、「はずれ」を報知するもの(はずれ変動)ということになる。
また、上記実施形態と同様に、特定演出は、当否判定結果が大当たりであることを示す演出(大当たり変動にしか発生しない演出)であるとともに、特定演出が発生した場合には、大当たり遊技終了後に遊技者に有利な事象が発生することになる設定としてもよい。例えば、特定演出が発生した場合には、大当たり遊技終了後の遊技状態が第二特別遊技状態(低確率)ではなく、第一特別遊技状態(高確率)となることが確定するといった設定としてもよい。また、特定演出が発生した場合には、大当たり遊技終了後に、いわゆる保留内連チャンが発生することが確定するといった設定としてもよい。
〇第六具体例
特定演出が一種類のみである設定とする。すなわち、特定報知演出が実行されるときには、特定確定期間において必ず所定の態様の特定演出が実行されるものとする。換言すれば、特定報知演出における変動期間中に実行される演出に関係なく、特定演出の態様が決まっている(識別図柄80の組み合わせ態様や保留図柄70の状況等、その都度変化する画像以外の態様が決まっている)ものとする。このようにすることで、変動期間中に実行される演出(「はずれ」用の演出)がどのようなものであっても、確定期間にて特定演出が発生しうる遊技性を実演することができる。
本例に適用可能な特定演出の態様としては、いわゆるフリーズ演出を例示することができる。具体的には、画面(表示領域911)が突然消灯したかのような画像(場面を切り替えるための画像(場面切替画像))が表示された(図11(c)参照)上で、実は大当たりであったことが示される(図11(d)参照)ような態様を例示することができる。このように「場面切替画像」が冒頭に表示される特定演出とすることで、変動期間中に実行される演出(「はずれ」用の演出(図11(a)(b)参照))がどのようなものであっても、場面切替画像によってそれまでの流れが断ち切られたかのような印象を遊技者が受けることになるため、変動期間および確定期間を通じた演出の流れに遊技者が違和を感じてしまうおそれを低減することが可能となる。
4)以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
・手段1
変動状態を経て当否判定結果に応じた結果態様で停止する識別図柄が表示される表示装置と、前記識別図柄が変動する変動期間および前記識別図柄が前記結果態様にある確定期間を含む報知演出を実行する演出実行手段と、を備え、遊技者に有利な事象が発生することを示す特定演出が、前記確定期間の途中から開始される場合があることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、特定演出の発生の有無に関係なく、変動期間中に実行される演出を決定することができるから、演出決定の制御が容易になる。
・手段2
前記特定演出が実行される前記確定期間である特定確定期間は、前記特定演出が実行されない前記確定期間である通常確定期間よりも長いことを特徴とする手段1に記載の遊技機。
特定演出を実行するために確定期間を長くする(特定確定期間よりも通常確定期間を長くする)ような制御を行っても、変動期間中に実行される演出の制御が複雑化することはない。
・手段3
前記特定演出は、前記特定確定期間が開始されてからT時間経過以降に開始されることを特徴とする手段2に記載の遊技機。ただし、前記通常確定期間の長さがT時間であるとする。
このようにすることで、確定期間が終了しないこと(確定期間が長くなること)を遊技者が願う遊技性を実現することができる。
・手段4
当否判定結果が当たりであるときの前記報知演出として、前記変動期間にて当否判定結果がはずれであるかのように見せかけた後、前記確定期間にて当否判定結果が当たりであることを示す前記特定演出が発生する場合があることを特徴とする手段1から手段3のいずれかに記載の遊技機。
いわゆる逆転(復活)演出として特定演出が発生する構成とすることが可能である。
・手段5
当否判定結果が当たりとなる場合の前記結果態様として、前記確定期間にて前記特定演出が発生しない場合に表示される通常当たり態様と、前記確定期間にて前記特定演出が発生する場合に表示される特定当たり態様と、が設定されていることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
このようにすることで、特定演出が発生する場合において、特定演出が発生するよりも前に、結果態様(特定当たり態様)から当否判定結果が当たりであることに遊技者が気付いてしまうおそれを低減することが可能である。
1 遊技機
80 識別図柄
80s 特殊図柄
91 表示装置
911 表示領域

Claims (1)

  1. 変動状態を経て当否判定結果に応じた結果態様で停止する識別図柄が表示される表示装置と、
    前記識別図柄が変動する変動期間および前記識別図柄が前記結果態様にある確定期間を含む報知演出を実行する演出実行手段と、
    を備え、
    遊技者に有利な事象が発生することを示す特定演出が、前記確定期間の途中から開始される場合があり、
    当否判定結果が当たりであるときの前記報知演出として、
    前記変動期間にて当否判定結果がはずれであるかのように見せかけた後、
    前記確定期間にて当否判定結果が当たりであることを示す前記特定演出が発生する場合があり、
    前記結果態様として、
    当否判定結果が当たりとなる場合に表示され、はずれとなる場合には表示されない当たり結果態様と、
    当該当たり結果態様とは異なる態様であって、当否判定結果がはずれとなる場合に表示され、当たりとなる場合には表示されないはずれ態様が設けられており、
    前記当たり結果態様として、
    前記確定期間にて前記特定演出が発生しない場合に表示される通常当たり態様と、
    前記確定期間にて前記特定演出が発生する場合に表示される特定当たり態様と、
    が設定されていることを特徴とする遊技機。
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