JP2004141445A - 弾球遊技機及びシュミレーションゲームプログラム - Google Patents

弾球遊技機及びシュミレーションゲームプログラム Download PDF

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JP2004141445A JP2002310529A JP2002310529A JP2004141445A JP 2004141445 A JP2004141445 A JP 2004141445A JP 2002310529 A JP2002310529 A JP 2002310529A JP 2002310529 A JP2002310529 A JP 2002310529A JP 2004141445 A JP2004141445 A JP 2004141445A
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Satoru Yuzawa
湯澤 哲
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Abstract

【課題】保留玉処理の時間効率を高めながら、全ての抽選を有効に生かせる遊技者フレンドリーな弾球遊技機を提供する。
【解決手段】所定条件下で同時に消化させる保留玉の数を増加させる遊技機において、同時に消化させる保留玉の数に対応して図柄の変動及び停止ラインの数を増加させるライン数増加手段、同時に消化させる保留玉の中に複数の当たりが見込まれる場合に一の当たりを含むグループ以外の保留玉の消化を次回以降に持ち越す消化留保手段、消化を留保した保留玉に対応した図柄の変動及び停止ラインにダミーの外れを導出するダミー外れ導出手段を設けた。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機などの弾球遊技機及びこれらのシュミレーションゲームプログラムに関する。代表的には、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(以下、風営法という)第2条第1項第7号のぱちんこ屋や同第8号の店舗等の営業に供される遊技機、これらを一般ユーザ向け仕様にした新・中古品等、及び、これらのシュミレーションゲームをパソコン上やゲーム機上等で実行するシュミレーションゲームプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開2002−177523号公報等で知られているように、この種遊技機は、遊技者の射幸心を適度に刺激するため、入賞を容易にするための特別の装置である役物(風営法施行規則第7条)を具備している。特に、大入賞口をもつ特別電動役物を備え、いわゆる大当たりの発生により大入賞口を開放させて大量出玉を獲得できるタイプの遊技機が主流を占めている。このような役物は、特定の始動口への入賞すなわち始動入賞を契機に起動する所定の抽選処理での当たりを条件に作動される。また、当たりか外れかの抽選の結果を導出する際、遊技盤上の特別図柄表示装置に図柄の変動及び停止を伴う演出を出現させ、遊技者の期待感を高めて遊技の面白味を増している。
【0003】
ところで、一回の図柄の変動表示が終わらないうちに重ねて始動入賞が生じたり、大入賞口が開放されている大当たり遊技中に始動入賞が生じると、これらの始動入賞は図柄の変動表示待ちの保留玉として記憶され、先の変動表示が外れを導出した後、又は当たり導出に続く大当たり遊技の終了後に、順番待ちの保留玉による変動表示が起動される。現行では、保留玉に4個の上限を設けており、保留玉が上限まで貯まって空きができないうちに更に追加的に生じる始動入賞は抽選処理の対象外とする制限を付けている。
【0004】
このため、上記公報記載のものでは、保留玉が上限の4個貯まったときに5個目の始動入賞があると、特別図柄表示装置上の画面を4分割して4個分の図柄変動を同時に起動し、短い変動時間で停止図柄が導かれたものから画面から消去し、4分割から3分割、2分割、1分割と順次更新していく同時消化演出を行い、保留玉を一気に解消するようにしている。これにより、抽選処理の対象外となる始動入賞数を減らし、効率的な遊技を可能にすると共に、店舗において何かと灰色行為扱いされ勝ちな所謂止め打ち(保留玉が上限に達するとストップボタンにより玉の打出しを休止する攻略法の一種)の必要性を排除できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報記載のものでは、保留玉を一気に解消するものであるため、同時に消化される保留玉の中にたとえ複数の当たりが含まれていた場合にも、図柄の変動停止後に実行される大当たり遊技では、大入賞口の1ラウンドの最大開放時間・最大入賞個数及びラウンドの最大継続回数などの仕様が予め決められていることから、1回分の大当たりの利益しか与えられない。
【0006】
このため、必ずしも全ての抽選が有効に生かされない不利益があり、現に同時消化予定の保留玉に重複当選がある場合、同時期に導出される停止図柄によりそのことが遊技者に知らされて悔しい思いをさせ、せっかくの大当たりの喜びも減殺しかねない恐れがある。
【0007】
本発明では、保留玉処理の時間効率を高めながら、全ての抽選を有効に生かせる遊技者フレンドリーな弾球遊技機及びそのシュミレーションゲームプログラムを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するため、始動入賞を契機に役物の作動可否を決する抽選を起動する抽選手段、その抽選結果を図柄の変動及び停止を伴う演出を経て導出する演出手段、始動入賞が先の演出中に生じたとき抽選結果が未導出の保留玉として記憶する保留玉記憶手段、先の演出終了後に保留玉の消化による演出を起動する保留玉処理手段、所定条件下で同時に消化させる保留玉の数を増加させる保留玉同時消化数増加手段を含む弾球遊技機において、同時に消化させる保留玉の数に対応して図柄の変動及び停止ラインの数を増加させるライン数増加手段、同時に消化させる保留玉の中に複数の当たりが見込まれる場合に一の当たりを含むグループ以外の保留玉の消化を次回以降に持ち越す消化留保手段、消化を留保した保留玉に対応した図柄の変動及び停止ラインにダミーの外れを導出するダミー外れ導出手段を設けた。
【0009】
保留玉記憶手段で抽選結果が未導出の保留玉として記憶する際の「始動入賞が先の演出中に生じたとき」とは、始動入賞が図柄の変動開始後外れ確定演出の終了までに生じたとき、始動入賞が図柄の変動開始後当たり確定演出に続く役物作動中演出の終了までに生じたとき、何れも含む。また、保留玉処理手段で保留玉の消化による演出を起動する際の「先の演出終了後」とは、外れ確定演出の終了後、当たり確定演出に続く役物作動中演出の終了後、何れも含む。
【0010】
これにより、同時に消化させる保留玉の数に対応した図柄の変動及び停止ラインに複数の抽選結果が導出され、保留玉処理の時間効率を高めることができる。しかも、同時に消化させる保留玉の中に複数の当たりが見込まれる場合は、一の当たりを含むグループ以外の保留玉の消化は次回以降に持ち越されるため、全ての抽選が有効に生かされる。また、消化を留保した保留玉に対応した分の図柄の変動及び停止ラインにダミーの外れが導出されるため、一演出一当たりが担保され、明確な報知が行える。
【0011】
請求項2記載の発明は、主として遊技初心者等にわかり易い報知を行うため、同時に消化させる保留玉の数に対応した図柄の変動及び停止ラインは、互いに独立した図柄表示領域を形成するものとした。これにより、互いに独立した図柄表示領域に同時に消化された複数の抽選結果が導出されるため、遊技初心者等にもわかり易い報知が行える。
【0012】
請求項3記載の発明は、例えば多ライン式やドラム式などの愛好者にわかり易い報知を行うため、同時に消化させる保留玉の数に対応した図柄の変動及び停止ラインは、図柄表示領域におけるマトリクス状の図柄表示区画の中に割り付けた当たり外れの判定ラインを形成するものとした。これにより、マトリクス状の図柄表示区画の中に割り付けた当たり外れの判定ラインに同時に消化された複数の抽選結果が導出されるため、多ライン式やドラム式などの愛好者等にわかり易い報知が行える。
【0013】
請求項4記載の発明は、遊技者の嗜好に合わせた遊技を可能にするため、保留玉同時消化数増加手段の作動を外部からオンオフ可能にした。これにより、保留玉同時消化数増加手段の作動をオンすると、時間効率を追求した遊技が行え、その作動をオフすると、演出を重視した遊技が行え、遊技者の嗜好に合った遊技が可能になる。
【0014】
請求項5記載の発明は、ROMカートリッジ、CD−ROM、DVD等の記録媒体に担持され、或は、インターネット、衛星通信等のネットワーク環境下で配信されるシュミレーションゲームプログラムにおいて、実機での遊技と同様、保留玉処理の時間効率を高めながら、全ての抽選を有効に生かせるようにしたものである。すなわち、始動入賞を契機に役物の作動可否を決する抽選を起動し、その抽選結果を図柄の変動及び停止を伴う演出を経て導出し、始動入賞が先の演出中に生じたとき抽選結果が未導出の保留玉として記憶し、先の演出終了後に保留玉の消化による演出を起動し、所定条件下で同時に消化させる保留玉の数を増加させる弾球遊技機のシュミレーションゲームプログラムであって、同時に消化させる保留玉の数に対応して図柄の変動及び停止ラインの数を増加させるライン数増加ステップ、同時に消化させる保留玉の中に複数の当たりが見込まれる場合に一の当たりを含むグループ以外の保留玉の消化を次回以降に持ち越す消化留保ステップ、消化を留保した保留玉に対応した図柄の変動及び停止ラインにダミーの外れを導出するダミー外れ導出ステップを有し、これら各ステップをコンピュータに実行させるためのシュミレーションゲームプログラムである。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を適用するパチンコ遊技機1であり、遊技枠10に本体11を開扉可能に支持している。本体11の前面上部には、丸窓12にガラス13を嵌めたフロント扉14を有し、その内方に遊技盤2を備える。本体11の前面下部には、貸球及び賞球を受止める上皿3、上皿3の満杯時に球出口30の内方で溢れた球を受止める下皿4、発射装置5のハンドル50を備える。ハンドル50のレバー51を時計方向に回転させることにより、内蔵する発射ソレノイドを作動させて遊技球を遊技盤2に打ち出す。レバー51の回転時にストップボタンe1を押すと遊技球の打ち出しが止まる。上皿3には、効果音やBGM、エラー音などを出力するステレオ式のスピーカ6を内蔵していると共に、遊技機1に隣接して設置される図示しないCRサンドから球貸し等するための操作スイッチ部31を備える。貸球は、現行1個4円である。
【0016】
操作スイッチ部31には、同時に消化させる保留玉の数を増加させる保留玉同時消化数増加手段の作動をオンオフさせる保留玉消化促進スイッチf1を備える。このスイッチf1を一回押す毎に、作動オンと作動オフの状況が変更できる。もっとも、このようなスイッチf1は設けず、所定条件下で同時に消化させる保留玉の数を増加させるものとしてもよい。
【0017】
図2の通り、遊技盤2には、遊技領域を区画すると共に該遊技領域に発射ソレノイド52から打ち出す発射球を導くガイドレール20,21、飾り枠22の内方画面上に例えば左中右の三列にわたる図柄の変動及び停止ラインに特別図柄を変動表示させる液晶ディスプレイ等から成る特別図柄表示装置7、その変動表示を起動すると共に左中右の全図柄を揃えて停止させる大当たりとするか否かの抽選処理に関与する電動チューリップ式の普通電動役物から成る始動口80、大当たり時に開放するアタッカと称する特別電動役物の大入賞口70、一般入賞口となる左右の上入賞口23,24及び下入賞口25,26、左右の二連風車27,28を備える。
【0018】
特別図柄表示装置7の上方には、7セグメントLED等を用いた普通図柄表示装置8を備え、遊技盤2の左下方には、該表示装置8の変動表示を起動すると共にその表示を「7」で停止させて始動口80のチューリップを開く当たりとするか否かの抽選処理に関与する通過ゲート9を備える。29は、遊技盤2での入賞を逃したアウト球を排出するアウト口である。尚、図示は省略したが、遊技盤2には、多数の遊技釘が打たれている。
【0019】
図2において、71は現時の4個以内の保留玉の存在を明確化するための保留玉ランプ、710は現時の保留玉の総数をデジタル表示する二桁の7セグメントLEDから成る保留玉表示器である。これらにより、現時点での保留玉の蓄積による増加及び消化による減少を時々刻々報知している。尚、保留玉の上限は例えば50個としている。81は通過ゲート9に対する球通過記憶ランプである。又、L01〜L06は天装飾用LED、L1,L2は風車基板装飾用LED、L31,L32,L41,L42,L51,L52はサイド基板装飾用LED、L61〜L63は特別図柄表示枠装飾用LED、L71,L72は大入賞口装飾用LED、L81,L82は始動口装飾用LEDであり、これらの独特の点灯表示により、特別図柄表示装置7上の動画表示による演出と相俟って、遊技盤2の表側に独特の装飾的効果或いは演出的効果を現出させている。
【0020】
図3は遊技盤2の裏側を示し、始動口80には始動入賞球を検出する始動口スイッチb1、大入賞口70にはカウントスイッチb2及び役物連続作動装置を作動させていわゆるラウンドを継続させるV検出スイッチb3を備える。遊技盤2の表側の通過ゲート9には該ゲート9をすり抜けて盤面を流下するゲート通過球を検出するゲートスイッチb4を備える。各入賞口23〜26には各入賞球を検出する入賞口スイッチc1〜c4を備える。アウト口29の下流には、アウト球を検出するアウト球スイッチd1を備える。尚、入賞口スイッチc1〜c4は個別に設ける他、球受樋200の下流に一つ設けても良い。大入賞口70への入賞球一個当たりの賞球は例えば15個、その他の入賞口23〜26,80への入賞球一個当たりの賞球は例えば5個に設定している。
【0021】
図4はこの遊技機1の制御回路を示し、CPU、ROM、RAMを備える主基板100に前記各スイッチa1〜a3,b1〜b4,c1〜c4,d1、ストップボタンe1、及び保留玉消化促進スイッチf1を入力させている。
【0022】
出力側には、サブCPUを備える特別図柄制御基板700及び特別図柄表示装置7、普通図柄制御基板800及び普通図柄表示装置8、サブCPUを備えるLED・ランプ制御基板900及び各種LED・ランプ類71,710,81,L01〜L82、サブCPUを備える音声制御基板600及びスピーカ6、サブCPUを備える賞球制御基板400及び賞球払出装置40、大入賞口を開閉するソレノイドやモータ等の大入賞口アクチュエータ72、始動口のチューリップを開閉する同じくソレノイドやモータ等の始動口アクチュエータ82、及び、発射ソレノイド52を接続している。主基板100及び賞球制御基板400には賞球数を検出する賞球検出スイッチ41を入力させている。
【0023】
図5は、主基板100のROMに格納されたプログラムの一部であって、特別図柄表示装置7及び大入賞口70に関わるゲームの処理手段を構成する。始動入賞があり、RAMの始動入賞記憶領域に記憶がある場合(S1)、同時に消化させる予定の保留玉の数並びに図柄の変動及び停止ラインの数を決定づける後述のチェック回数カウンタ設定処理(S2)、及び当たり外れの図柄及び演出内容を決定する後述の図柄及び演出決定処理(S3)の各サブルーチンを呼び出す。これらの前段処理の後、特別図柄表示装置7上において図柄の変動表示を起動し(S4)、この変動表示に付帯する演出態様でほぼ決まる所定の変動表示時間の経過後、停止図柄がすべて確定され、大当たりの当否の結果が導出される(S5)。
【0024】
前段処理で立てた大当たりフラグの有無等により大当たりか否かを判別し(S6)、大当たりの場合は後述の大当たり遊技処理の後(S7)、大当たりでない外れの場合は引き続き、RAM更新等の特別図柄ゲーム終了処理を経て(S8)、一回の特別図柄ゲームを終える。
【0025】
図6は、前記チェック回数カウンタ設定処理S2のサブルーチンであり、保留玉消化促進スイッチf1がONのとき(S9)、始動入賞記憶領域に記憶された演出実行待ちの現時の保留玉の数を評価し、その保留玉が20以上の場合は(S10)、同時に消化させる予定の保留玉の数並びに特別図柄表示装置7上の図柄の変動及び停止ラインL1〜L4の数を決定づけるチェック回数カウンタに4をセットする(S11)。保留玉が10〜19の場合は(S12)、チェック回数カウンタに3をセットする(S13)。保留玉が5〜9の場合は(S14)、チェック回数カウンタに2をセットする(S15)。保留玉が4以下の場合は、チェック回数カウンタに1をセットする(S16)。
【0026】
ステップS10〜15により、同時消化予定の保留玉の数を決定する保留玉同時消化予定数決定手段を構成する。また、ステップS11,13,15により、同時に消化させる保留玉の数に対応して図柄の変動及び停止ラインの数を増加させるライン数増加手段を構成する。
【0027】
尚、始動入賞記憶領域に記憶された演出の実行中の始動入賞情報及び演出待ちの保留玉1以下の各始動入賞情報には、それぞれの始動入賞時に抽出した大当たり判定用乱数値が含まれる。この大当たり判定用乱数値は、例えば0〜309の範囲の310個の数字を高速で循環させているハード乱数庫又はソフト乱数庫から、始動入賞時という任意性のあるタイミングで読み出したランダムな数字の一つである。
【0028】
図7は、前記図柄及び演出決定処理S3のサブルーチンであり、チェック対象の保留玉についての大当たり判定用乱数が大当たり値である例えば数字の「7」に一致するか否か判定する(S17)。
【0029】
「7」でない外れの場合、特別図柄表示装置7上の図柄の変動及び停止ラインに三つ揃いとしない2種類又は3種類の図柄を外れ図柄決定用乱数による抽選処理により決定すると共に(S18)、チェック回数カウンタのデクレメント処理(S19)及びチェック対象を次の保留玉に移す始動入賞記憶領域更新カウンタのインクレメント処理(S20)を経る。チェック回数カウンタが0すなわち同時に消化させる予定の保留玉を全てチェックするまでステップS17以下の処理を繰り返す(S21)。全てが外れの場合、図柄変動時に出現させる背景の動画を含めた外れ演出態様を、外れ演出決定用乱数による抽選処理により複数の既設定態様の中から一つ決定する(S22)。ステップS18,S22により、同時消化予定の保留玉の中に当たりが含まれていない場合は外れ導出演出を選択する外れ演出選択手段を構成する。
【0030】
同時に消化させる保留玉の数が例えば3個である場合、保留玉1〜3がチェック対象であり、この中に大当たりが含まれず全て外れであった場合は、特別図柄表示装置7上の図柄の変動及び停止ラインL1,L2,L3それぞれに外れ図柄を導出する。
【0031】
このとき、例えば、図8に示すように、特別図柄表示装置7上に区画する互いに独立した3つの図柄表示領域となる、上段ラインL1、中段ラインL2、下段ラインL3に、上から順に最先に発生した保留玉、二番目の保留玉、三番目の保留玉を各割り振り、一斉に図柄の変動を開始させる。その後、上段ラインL1、中段ラインL2、下段ラインL3の順にそれぞれ左中右の図柄を停止させる。尚、各ラインL1,L2,L3への割り振りは、保留玉の発生順序の逆に並べるものとしてもよいし、ランダムに並べるものとしてもよい。また、変動時間の長短により並べるものとしてもよい。
【0032】
また、各保留玉に対応させたライン毎に停止させる他、図9に示すように、各ライン一斉に図柄の変動を開始させた後、各ラインL1,L2,L3共通で例えば左図柄、右図柄、中図柄の順に停止させてもよい。
【0033】
図7のステップS17の当否判定において、大当たり値「7」に一致し、大当たりの当選が判明すると、大当たりフラグを立てると共に、左中右で三つ揃いとする当たり図柄を、当たり図柄決定用乱数による抽選処理により決定する(S23)。例えば0〜9の数字と4種類の男女キャラクター図形の計14種の図柄の中から一つの当たり図柄を決定する。続いて、チェック回数カウンタのデクレメント処理(S24)及びチェック対象を次の保留玉に移す始動入賞記憶領域更新カウンタのインクレメント処理(S25)をする。
【0034】
チェック回数カウンタが0でない、すなわち大当たりが判明した時点で同時消化予定のチェック対象保留玉が残っている場合(S26)、この残存分についてはダミーの外れ図柄を外れ図柄決定用乱数による抽選処理により決定する(S27)。チェック回数カウンタが0になるまで繰り返すことにより(S28,S26)、残存分全てについてダミーの外れ図柄を決定する。
【0035】
ダミーの外れ図柄の決定処理(S26〜S28)では、ステップS25のような始動入賞記憶領域更新カウンタのインクレメント処理はしないため、同時消化予定であった未チェック分の保留玉は一の当たりを含むグループと峻別され、その消化は次回に持ち越される。チェック回数カウンタが0になると、図柄変動時に出現させる背景の動画を含めた当たり演出態様を、当たり演出決定用乱数による抽選処理により複数の既設定態様の中から一つ決定する(S29)。
【0036】
ステップS25〜28により、同時に消化させる保留玉の中に複数の当たりが見込まれる場合に一の当たりを含むグループ以外の保留玉の消化を次回以降に持ち越す消化留保手段を構成する。ステップS26は、同時消化予定の保留玉の中に当たりが含まれている場合に、一の当たりを含むグループとその他のグループに分ける峻別手段を構成する。また、ステップS27は、消化を留保した保留玉に対応した図柄の変動及び停止ラインにダミーの外れを導出するダミー外れ導出手段を構成する。更に、ステップS23,S29により、一の当たりを含むグループの消化時に当たり導出演出を選択する当たり演出選択手段を構成する。
【0037】
例えば、チェック対象の保留玉1〜3のうち保留玉2が大当たりであった場合、保留玉1(外れ)と保留玉2(大当たり)とが現実に消化される。このグループ以外の保留玉3は記憶領域に残されて次回のチェックに繰り越される。また、この保留玉3に対応した図柄の変動及び停止ラインには、ダミーの外れ図柄が導出される。この場合、例えば、図8において、最後に停止される下段ラインL3に保留玉2を割り振り、下段ラインL3に大当たり図柄の並びである7−7−7等の三つ揃い図柄を導出する。他のラインL1,L2には外れ図柄を導出する。大当たりが導出された後、図柄変動開始時に保留玉ランプ71及び保留玉表示器710上において同時消化予定数の分だけ減算(この例ではマイナス3)された保留玉の現時の数は、ダミー分について復活する(この例ではプラス1される)。
【0038】
図10は前記大当たり遊技処理S7のサブルーチンである。大当たり遊技は、ファンファーレ処理の後(S30)、大入賞口70を開くことで始まる(S31)。大入賞口70の1回の開放時に該大入賞口70に例えば10個の入賞があるか(S32)、又は、開放から例えば30秒経過すると(S33)、大入賞口70を閉じる(S34)。大入賞口70の開放中にV検出スイッチb3による検知があり(S35)、最終の例えば15ラウンドを越えていない場合(S36)、役物連続作動装置の作動状態となり、再び大入賞口70を開く。V入賞がないか最終ラウンドを消化すると、大当たり遊技処理を終わる。
【0039】
図11は前記特別図柄ゲーム終了処理S8のサブルーチンである。図7の処理において更新された記憶領域更新カウンタの数だけ保留玉の記憶領域を更新した後(S37)、記憶領域更新カウンタを0にリセットし(S38)、次回の図柄変動までのインターバル時間等の設定処理(S39)を経て終える。
【0040】
以上のものでは、同時に消化させる保留玉の数に対応した図柄の変動及び停止ラインL1・・・は、互いに独立した図柄表示領域を形成するものとしたが(図8、図9)、図12に示すように、図柄表示領域におけるマトリクス状の図柄表示区画の中に割り付ける当たり外れの判定ラインを形成するものとしてもよい。
【0041】
例えば、図柄表示区画は3×3(左中右×上中下、D11〜D33)、判定ラインは上段U、中段M、下段B、右上りP、右下りD、立上りX、立下りYの7本としており、保留玉1個ずつの消化時は中段ラインMの1本のみ、2個同時消化時はこれに上段ラインU、下段ラインBを加えた3本、3個同時消化時は更に右上りラインP、右下りラインDを加えた5本、4個同時消化時はその上更に立上りラインX、立下りラインYを加えた7本全部が有効になる。有効化されたラインに対応してラインランプR1〜4が点灯する。
【0042】
左の図柄表示区画D11,D21,D31、中の図柄表示区画D12,D22,D32、右の図柄表示区画D13,D23,D33には、それぞれ順次上から下に図柄がスクロールする。いわゆるパチスロ機のリールの動きを模した図柄の変動及び停止を実現させている。尚、図柄表示区画の数や並べ方、判定ラインの数や方向性、図柄表示区画での図柄の変動態様などは、適宜変更可能であるのは言うまでもない。
【0043】
以上のものでは、所定条件として、保留玉が所定以上貯まったときに複数の保留玉を同時に消化させたが、大当たりの当選確率を通常よりも高めたいわゆる確率変動遊技時や、あるいは、大当たり遊技の終了後保留玉が所定以下になるまでの間、複数の保留玉を同時に消化させる仕様としてもよい。
【0044】
図13〜15は、このような仕様に対応した実施形態を示す。図13は、図5の代替フローであり、大当たり遊技処理(S7)の後、大当たり遊技終了フラグのセット処理をする(SS9)。その他は図5及びその説明と同一である。
【0045】
図14は、図6のものと大きく異なり、現在の遊技状態に応じて、同時に消化させる予定の保留玉の数並びに図柄の変動及び停止ラインの数を決定づけるチェック回数カウンタのセット値を変えている。大当たり遊技終了フラグがセットされておらず(SS10)、且つ確率変動遊技フラグ略して確変フラグがセットされた状態でもない通常時(SS11)、チェック回数カウンタに1をセットする(SS12)。確変フラグがセットされた確変時は、保留玉が2以上あることを前提に(SS13)、チェック回数カウンタに2をセットする(SS14)。大当たり遊技終了フラグがセットされている大当たり遊技終了直後に保留玉が5以上ある場合は(SS15)、チェック回数カウンタに3をセットする(SS16)。
【0046】
大当たり遊技終了後、保留玉が4以下になると、大当たり遊技終了フラグをクリアし(SS17)、確変時であって保留玉が2以上あるときはチェック回数カウンタに2をセットし、これ以外は1をセットする。
【0047】
ステップSS10,11,13,14,15,16により、保留玉同時消化予定数決定手段を構成する。ステップSS14,16により、ライン数増加手段を構成する。
【0048】
図15は、図7と異なり、当たり図柄決定処理(S23)とチェック回数カウンタのデクレメント処理(S24)の間に、確変フラグの設定処理が入る。すなわち、大当たり図柄が例えば奇数数字1,3,5,7,9又は女性キャラクター2種のうちの何れかであって、いわゆる確変図柄である場合(S231)、当該大当たり遊技終了後、当選数字を例えば「3」「7」「23」「103」「191」の5種類とすることにより、大当たり確率を通常時の5倍の5/310に高める確変大当たりとし、確変フラグに「1」をセットする(S232)。こうして当該大当たり遊技終了後、大当たりが通常よりも出やすい確率変動遊技状態に突入する。尚、この確変中、併せて始動口80に付帯する電動チューリップの開放率も高めている。
【0049】
一方、大当たり図柄が例えば偶数数字0,2,4,6,8又は男性キャラクター2種のうちの何れかの場合、確変フラグを「0」にクリアし、大当たり確率を通常時の1/310にする(S233)。その他は、図7及びその説明と同一である。
【0050】
例えばチェック対象が保留玉1,2であり、そのうち例えば保留玉1が大当たりであった場合、このグループ以外の未チェック分の保留玉2は記憶領域に残し、後のチェックに持ち越される。
【0051】
図16は、以上のパチンコ遊技機と同じ遊技仕様をもつシュミレーションゲームプログラムの構造を示す。ROMカートリッジ、CD−ROM、DVD等の記録媒体に担持され、或は、インターネット、衛星通信等のネットワーク環境下で配信されるものである。前記図6又は図14と同様の処理により同時に消化させる保留玉の数に対応して図柄の変動及び停止ラインの数を増加させるライン数増加ステップST1、前記図7又は図15と同様の処理により同時に消化させる保留玉の中に複数の当たりが見込まれる場合に一の当たりを含むグループ以外の保留玉の消化を次回以降に持ち越す消化留保ステップST2、消化を留保した保留玉に対応した図柄の変動及び停止ラインにダミーの外れを導出するダミー外れ導出ステップST3を有する。
【0052】
そして、テレビゲームコントローラやパソコンなどのコンピュータTCに前記各ステップST1〜ST3を実行させるものであり、コンピュータTCの画像モニターM上に特別図柄表示装置7及び始動口80を含めた遊技盤2の全体の画像を映し出すと共に、発射ハンドル50のレバー51に変わるキーボード上の特定キーや専用操作ボタンなどから成る操作スイッチJを操作しながら擬似遊技が楽しめるようにしている。
【0053】
尚、以上の各構成において、同時に消化させる保留玉の数を増加させる所定条件は、種々設定可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明遊技機の一例であるパチンコ遊技機の斜視図。
【図2】同遊技機の遊技盤及び発射装置の正面図。
【図3】同遊技機の遊技盤の背面図。
【図4】同遊技機の制御回路図。
【図5】同遊技機及びシュミレーションゲームのプログラム第1フロー図。
【図6】同遊技機及びシュミレーションゲームのプログラム第2フロー図。
【図7】同遊技機及びシュミレーションゲームのプログラム第3フロー図。
【図8】図柄の変動及び停止ラインの第1実施形態の説明図。
【図9】図柄の変動及び停止ラインの第2実施形態の説明図。
【図10】同遊技機及びシュミレーションゲームのプログラム第4フロー図。
【図11】同遊技機及びシュミレーションゲームのプログラム第5フロー図。
【図12】図柄の変動及び停止ラインの第3実施形態の説明図。
【図13】図5に代替する第2実施形態の第1フロー図。
【図14】図6に代替する第2実施形態の第2フロー図。
【図15】図7に代替する第2実施形態の第3フロー図。
【図16】本発明シュミレーションゲームのプログラム構造図。
【符号の説明】
7 特別図柄表示装置
70 大入賞口
80 始動口

Claims (5)

  1. 始動入賞を契機に役物の作動可否を決する抽選を起動する抽選手段、その抽選結果を図柄の変動及び停止を伴う演出を経て導出する演出手段、始動入賞が先の演出中に生じたとき抽選結果が未導出の保留玉として記憶する保留玉記憶手段、先の演出終了後に保留玉の消化による演出を起動する保留玉処理手段、所定条件下で同時に消化させる保留玉の数を増加させる保留玉同時消化数増加手段を含む弾球遊技機において、同時に消化させる保留玉の数に対応して図柄の変動及び停止ラインの数を増加させるライン数増加手段、同時に消化させる保留玉の中に複数の当たりが見込まれる場合に一の当たりを含むグループ以外の保留玉の消化を次回以降に持ち越す消化留保手段、消化を留保した保留玉に対応した図柄の変動及び停止ラインにダミーの外れを導出するダミー外れ導出手段を設けたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 同時に消化させる保留玉の数に対応した図柄の変動及び停止ラインは、互いに独立した図柄表示領域を形成している請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 同時に消化させる保留玉の数に対応した図柄の変動及び停止ラインは、図柄表示領域におけるマトリクス状の図柄表示区画の中に割り付けた当たり外れの判定ラインを形成している請求項1記載の弾球遊技機。
  4. 保留玉同時消化数増加手段の作動を外部からオンオフ可能にしている請求項1〜3何れか一記載の弾球遊技機。
  5. 始動入賞を契機に役物の作動可否を決する抽選を起動し、その抽選結果を図柄の変動及び停止を伴う演出を経て導出し、始動入賞が先の演出中に生じたとき抽選結果が未導出の保留玉として記憶し、先の演出終了後に保留玉の消化による演出を起動し、所定条件下で同時に消化させる保留玉の数を増加させる弾球遊技機のシュミレーションゲームプログラムであって、同時に消化させる保留玉の数に対応して図柄の変動及び停止ラインの数を増加させるライン数増加ステップ、同時に消化させる保留玉の中に複数の当たりが見込まれる場合に一の当たりを含むグループ以外の保留玉の消化を次回以降に持ち越す消化留保ステップ、消化を留保した保留玉に対応した図柄の変動及び停止ラインにダミーの外れを導出するダミー外れ導出ステップを有し、これら各ステップをコンピュータに実行させるためのシュミレーションゲームプログラム。
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