JP6870718B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
本願は、キャビンの開放位置への移動に連動させてラジエーターカバーのロック解除させるように工夫したものであり、キャビンの開放位置への移動操作全般の容易化を図ることを目的としている。
請求項2記載の発明では、前記キャビン(13)およびラジエーターカバー(37)は、機体フレーム(1)上におけるグレンタンク(5)の前側に位置する通常作業位置と、前記キャビン(13)の一部または全部が機体フレーム(1)の外側方へ移動した開放位置との間にわたり、内側アーム(16)と外側アーム(17)により構成したリンク機構(15)により移動自在に支持し、前記キャビン(13)には、前記操縦部(6)のステップ(7)を開放するキャビン扉(50)を設け、キャビン扉(50)の下端は前記ステップ(7)と略同じ高さとし、キャビン扉(50)の下方には補助ステップ(51)を横取付軸(52)により機体フレーム(1)側に回動自在に取付け、補助ステップ(51)は下方に位置する使用位置と横取付軸(52)中心に上方回動して起立する収納位置の間回動する構成とし、キャビン(13)を開放位置へ移動させる際に前記外側アーム(17)を支持する支持レール(23)を機体フレーム(1)の横枠(24)から引き出す操作に連動して上方回動して収納される構成とした請求項1記載のコンバインとしたものである。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明の効果を奏するうえで、補助ステップ(51)を下方に位置する使用位置と横取付軸(52)中心に上方回動して起立する収納位置の間回動する構成とし、キャビン(13)を開放位置へ移動させる際に外側アーム(17)を支持する支持レール(23)を機体フレーム(1)の横枠(24)から引き出す操作に連動して上方回動して収納される構成としているので、乗降を容易にでき、リンク機構(15)の外側アーム(17)を支持レール(23)により強固に支持でき、この支持レール(23)を引き出す操作により補助ステップ(51)をキャビン(13)の開放位置への移動操作前に収納でき、キャビン(13)の開放位置への移動操作を容易に行える。
操縦部6には作業者の立つステップ7(フロア)と作業者の着座する操作席8と操作席8の周囲に設けたスイッチやレバー類等を有する操作パネル9等により構成されている。
前記操縦部6の操作席8の下方にはエンジン11を設け、エンジン11は該エンジン11の一部または全部をエンジンカバー12にて包囲し、このエンジンカバー12と一体に任意形状のキャビン13にて前記ステップ7と操作席8と操作パネル9等を包囲する構成としている。
キャビン13は、グレンタンク5の前側に位置する通常作業位置と平面視キャビン13の一部または全部が機体フレーム1の側部よりも側方にはみ出た開放位置との間、リンク機構15により移動自在に構成する。
内側アーム16と外側アーム17の先端は、それぞれ操作席8よりも前方に位置させ、キャビン13の所定部分に内側先端取付軸21と外側先端取付軸22により回動自在に取付ける。
この場合、内側アーム16の内側基部取付軸18はキャビン13の左端(内側部分)よりキャビン13の左右方向の中央部分までの中間位置に配置し、外側アーム17の外側基部取付軸19はキャビン13の左右方向の中央部分よりキャビン13の右端(外側部分)までの中間位置あるいはキャビン13の右端側に位置するように配置すると、キャビン13の移動範囲を大きくすることができ、好適である。
支持レール23は、前記機体フレーム1の左右方向の横枠24内に左右方向(長さ方向)に摺動自在に内蔵し、キャビン13が通常作業位置のときは横枠24内に収納され、キャビン13を開放位置に外側回動させるとき、横枠24から支持レール23を予め手作業により引き出して外側回動する外側アーム17を支持する。
そのため、外側アーム17を下方から支持レール23が支持するので、外側アーム17の変形を防止でき、キャビン13の開放位置への移動時の支持強度を向上させる。
前記支持レール23は、内側(閉じる側)を低く、外側(開き側)が高くなるように正面視において傾斜させて配置する。
リンク機構15の内側アーム16と外側アーム17の基部は固定側フレーム25側に予め取付け、固定側フレーム25に取付けた内側アーム16と外側アーム17にキャビン13のキャビンフレーム26を取付ける。
即ち、キャビン13を支持する固定側フレーム25に予めリンク機構15を取り付けて組立品として構成し、固定側フレーム25とリンク機構15の組立品を機体フレーム1に取付け、リンク機構15にキャビン13のキャビンフレーム26を取付ける。
そのため、移動するリンク機構15を固定側フレーム25に組み付けて機体フレーム1に取付けるので、組み付け誤差がなく、調整も不要で、組付性が良い。
固定側フレーム25の構成は、任意であるが、一例を示すと、左右一対(内外一対)の後側縦フレーム28、29を有し、内側後側縦フレーム28には前後方向の内側側部フレーム30を設ける。また、外側後側縦フレーム29には前後方向の外側側部フレーム31を設ける。
内側後側縦フレーム28と外側後側縦フレーム29の間に後側中間縦フレーム32を設け、後側中間縦フレーム32に内側アーム16の基部を取付ける。
前記内側アーム16の中間部にはローラ34を設け、ローラ34がキャビン13の開放位置への移動の際に支持フレーム33の上面を転動する構成とし、内側アーム16の移動を円滑・キャビン13の開放位置への移動作業を容易にする。
前記エンジン11の外側(走行方向右側)には冷却ファン35を設け、冷却ファン35の外側にラジエーター36を設け、ラジエーター36の外側にはラジエーターカバー37を設ける。ラジエーターカバー37に設けた開口部には濾過体を設ける。
キャビン13には、操縦部6のステップ7を開放するキャビン扉50を設け、キャビン扉50の下端は前記ステップ7と略同じ高さとし、キャビン扉50の下方には補助ステップ51を横取付軸52により回動自在に取付ける(図4)。補助ステップ51はステップ部53がキャビン扉50下端より所定間隔をおいて下方に位置する使用位置と横取付軸52中心に上方回動して起立する収納位置の間回動する構成とし、キャビン13を開放位置への移動させる際に支持レール23を機体フレーム1の横枠24から引き出すときに連動して上方回動して収納する構成とする。
すなわち、補助ステップ51のステップ部53はリンク機構15の外側アーム17よりも低い位置に位置するように配置し、通常の乗降を容易にしているが、ステップ部53を使用位置のままでキャビン13を開放位置へ移動させると、リンク機構15の外側アーム17と補助ステップ51とが干渉するのを、支持レール23の横枠24からの引き出し操作に連動して補助ステップ51を収納させるので、補助ステップ51の破損を防止する。
具体的には、支持レール23に係合軸54を設け、係合軸54が支持レール23の引き出し操作に連動して補助ステップ51に当接して上方回動させて収納する。
そのため、リンク機構15の固定機構と支持レール23の固定機構とを1本のボルト57により固定でき、リンク機構15の固定機構と支持レール23の固定機構とのロックおよびロック解除を容易に行える。
これにより、ラジエーター36の下端位置を下方にすることができ、ラジエーター36の容積を拡大できる。
キャビン13とコンバインの各部とを連結するハーネス・エアコンホース(図示省略)の中間部分はガイド部材62により案内・固定する構成とする。ガイド部材62は平面視において、左右方向の中間部を取付軸62Aにより固定側フレーム25側に回動自在に取り付け、ガイド部材62の外端にラジエーターカバー37側に設けた移動部材62Bを当接させ、もって、キャビン13が開放位置へ移動すると、移動部材62Bがガイド部材62をグレンタンク5側に回動させる構成とする(図8)。
すなわち、ハーネスはキャビン13の開放位置への移動を見越した長さを有して形成しているので、開放位置への移動させたキャビン13を単に通常位置に戻すと、弛んだハーネスがキャビン13と機体側とに挟まれる等の予測不測の事態が生じ、ハーネスが損傷することがあるが、ガイド部材62がキャビン13の開放位置への移動時には開いてハーネスを弛め、キャビン13の収納時にはハーネスをガイド部材62が押さえて保持するので、ハーネスの損傷を防止する。
これにより、前記空間部分を、エンジンカバー12と内側カバー63との二重構成で包囲でき、騒音防止および遮熱効果を向上させられる。
冷却ファン35は、油圧式無段変速装置64により、正逆駆動回転自在に構成し、通常作業時では冷却ファン35を、機体外部から機体内部方向へ送風する正回転させ、所定の場合に、伝動機構Kから逆回転を伝達して機体内部から機体外部方向へ送風する逆回転させ、ラジエーターカバー37の濾過体37A(図13)の表側に付着している藁屑や塵埃等の付着物を吹散させて除去する。
この油圧式無段変速装置64をリンク機構15の内側基部取付軸18の右側方で固定側フレーム25の支持フレーム33の後方空間に配置する(図11、12)。
図13は、冷却ファン35の正逆駆動回転機構の別の実施形態を示し、油圧式無段変速装置64によらずに機械的伝動構成により正転と逆転とに切替える構成とし、その一例を示すと、伝動機構Kは、エンジン11の出力プーリー65とギヤボックス66の入力プーリー67との間にベルト68を掛け回し、ギヤボックス66には入力プーリー67と同軸状に別途第一出力プーリー69を設け、第一出力プーリー69と冷却ファン35の回転軸70の第一入力プーリー71との間に第一伝動ベルト72を掛け回し、正転伝動経路Sを構成する。
これにより、ギヤボックス66の潤滑油の点検・交換は、操縦部6のステップ7部分から潤滑油の量を確認して行うことができる。
前記ギヤボックス66の給油口81を機体前方に向けて傾けて配置する。
これにより、ギヤボックス66とエンジン11との干渉を避けられ、ステップ7部分からの給油作業を容易にする。
前記ギヤボックス66のドレンプラグ82を機体後方下方に配置する。
これにより、潤滑油の排出を容易にする。
前記ギヤボックス66は取付台83を介して機体フレーム1の横枠(角チューブ)24に取付け、取付台83は横枠24に対してオーバーハングさせる(図15A)。
これにより、オーバーハングさせた部分から横枠24を避けて排油でき、排油作業を容易にする。
前記ギヤボックス66は取付台83の下方の機体フレーム1の横枠(角チューブ)24は所定高さを有して構成し、横枠24の下面と取付台83の下面との間に高低差を設ける構成とする(図15)。
これにより、横枠24の下面と取付台83の下面との間の高低差を、排油を受ける受け皿を挿入するスペースとして確保でき、排油作業を容易にする。
前記ギヤボックス66のドレンプラグドレンプラグ82を外した状態の排油口の端面は、取付台83の後端よりも後方突出させる。
これにより、ギヤボックス66の排油口から排出される排油が取付台83に掛かるのを防止する。
取付台88は前側ステー89と後側ステー90により機体フレーム1側に取付ける。
これにより、取付台88を下方の油圧タンク91を回避して設置できる(図17)。
取付台88に対して前側ステー89および後側ステー90は着脱自在に構成する。
これにより、前側ステー89および後側ステー90に対して取付台88をエアコン用コンプレッサ84毎外すことで、油圧タンク91のメンテナンスを行うことができる。
これにより、 取付台88に加えて前側ステー89を外すことで、油圧タンク91のメンテナンスを容易にでき、しかも、油圧タンク91の着脱も可能にできる。
図19はエアコン用コンプレッサ84の取付台88に取付ける後側ステー90の他の実施形態を示し、後側ステー90をギヤボックス66の取付台83と一体状に構成する。
これにより、エアコン用コンプレッサ84とギヤボックス66とのベルトラインの配置精度を向上させられ、ベルト外れを防止する。
この場合のギヤボックス66の取付台83を、機体フレーム1の横枠(角チューブ)24上に搭載固定する。
エアコン用コンプレッサ84の取付台88には、エアコン用コンプレッサ84とギヤボックス66との間のベルト87のテンション機構92を設ける。
これにより、エアコン用コンプレッサ84のメンテナンスとベルト87のメンテナンスとを容易にする。
92Aはテンションプーリー、92Bはテンションアーム、92Cは取付軸、92Dは取付台88にテンションアーム92Bを取付けるステー、92Eはテンションバネである。
これにより、エアコン用コンプレッサ84の取付台88の前側ステー89をキャビンフレーム26に取付けているので、エアコン用コンプレッサ84の振動が発生しても取付台88が共振するのを防止でき、キャビン13内の静音性を保持する。
前記キャビンフレーム26に、エアコン用コンプレッサ84と、エアコン用コンプレッサ84の取付台88(前側ステー89および後側ステー90)と、取付台88の下方の油圧タンク91と、エアコン用コンプレッサ84のベルト87のテンション機構92とは、操縦部6のステップ7の下方空間内に収納する(図17)。
エアコン用コンプレッサ84および取付台88をキャビンフレーム26に取付けない構成とする(図20)。
これにより、キャビン13無し仕様では、エアコン用コンプレッサ84および取付台88を省略でき、コスト削減となる。
前記係合フック97はステー100を介してグレンタンク5に取付け、ステー100をグレンタンク5に対して取付位置を上下調節可能に構成している。
これにより、後述するロードセル101を用いた収量コンバインで初期荷重の調整を容易にする。
グレンタンク5は、所定位置に設けた縦軸(図示省略)中心に開放位置への移動操作可能に構成し、前記接触面102に対する外側のグレンタンク5の下面にはタンク側案内部材103を設け、タンク側案内部材103の下方の機体フレーム1には機体側案内部材104を設ける。
グレンタンク5を閉じる際にはタンク側案内部材103が機体側案内部材104上を摺動して回動し、タンク側案内部材103の内側の凹部105Aにタンク側案内部材103が落ち込み嵌合し、グレンタンク5の接触面102をロードセル101が支受して穀粒重量を計測する。
これにより、グレンタンク5はタンク側案内部材103の傾斜面105と機体側案内部材104の傾斜面106の作用によって軽く外側回動させることができる。
Claims (2)
- 走行装置(2)の上方に脱穀装置(3)を設け、該脱穀装置(3)の前方に刈取装置(4)を設け、前記脱穀装置(3)の側方にグレンタンク(5)を設け、該グレンタンク(5)の前方に設けた操縦部(6)の操作席(8)の下方にエンジン(11)とエンジン(11)を冷却するラジエーター(36)とを設け、該エンジン(11)および前記操作席(8)を包囲するキャビン(13)を設け、このキャビン(13)には前記ラジエーター(36)の側方を覆うラジエーターカバー(37)を開閉自在に取付け、前記キャビン(13)とラジエーターカバー(37)の間にはラジエーターカバー(37)をキャビン(13)側に固定するロック機構(39)を設け、
前記ロック機構(39)は、前記ラジエーターカバー(37)側から前方に突出する係合軸(40)と、前記係合軸(40)の軸心と交差する方向から係合軸(40)に係合する係合フック(41)を備え、
前記係合フック(41)が回動することによりロックが解除される第1のロック解除動作と、
前記係合軸(40)が係合フック(41)に対して後方移動し係合フック(41)から離脱することでロックが解除される第2のロック解除動作が可能な構成としたコンバイン。 - 前記キャビン(13)およびラジエーターカバー(37)は、機体フレーム(1)上におけるグレンタンク(5)の前側に位置する通常作業位置と、前記キャビン(13)の一部または全部が機体フレーム(1)の外側方へ移動した開放位置との間にわたり、内側アーム(16)と外側アーム(17)により構成したリンク機構(15)により移動自在に支持し、
前記キャビン(13)には、前記操縦部(6)のステップ(7)を開放するキャビン扉(50)を設け、キャビン扉(50)の下端は前記ステップ(7)と略同じ高さとし、キャビン扉(50)の下方には補助ステップ(51)を横取付軸(52)により機体フレーム(1)側に回動自在に取付け、補助ステップ(51)は下方に位置する使用位置と横取付軸(52)中心に上方回動して起立する収納位置の間回動する構成とし、キャビン(13)を開放位置へ移動させる際に前記外側アーム(17)を支持する支持レール(23)を機体フレーム(1)の横枠(24)から引き出す操作に連動して上方回動して収納される構成とした請求項1記載のコンバイン。
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