JP6869668B2 - 表示器 - Google Patents

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Description

本発明は、光源からの光を受けて発光し各種情報を表示する表示パネルを備えた表示器に関する。
従来より、この種の表示パネルを備えた表示器は様々な分野で活用されており、例えば歩行者用信号灯器に付設される押ボタン箱にも用いられている。本件出願人も、特許文献1,2に開示されたように、表示器を備えた押ボタン箱を既に提案している。かかる押ボタン箱における表示器は、図21および図22に示すように、他の一般的な押ボタン箱1の表示器と同様に構成されていた。
図23に示すように、従来の押ボタン箱1は、その筐体2の前面ケース3に、表示器4の画面を裏側から合致させる開口部3aが開設され、開口部3aの両脇には、一対のネジ止め用のボス3bが突設されている。表示器4は、表示パネル4aの正面が前記開口部3aに合致する状態で、表示パネル4aと本体4cの両側端がそれぞれネジ5によりボス3bに固定されていた。
図24に示すように、表示器4は、表示パネル4aの背面に重ねるフィルムに文字等を予め印刷した印刷シート4bも備えている。印刷シート4bは、文字部分のみが透明で光が透過するように印刷されており、LED基板4dにおけるLED点灯時に、表示パネル4aの正面が文字部分だけ光るように構成されていた。
また、表示パネル4aの正面の周囲と前面ケース3内壁との間には、防水用のパッキン6が介装されていた。パッキン6は、表示パネル4aの正面の周囲に沿う枠形状に切り抜かれたシート状であり、表示器4をネジ5で固定する際に、前面ケース3の開口部3aの周囲に両面テープで予め取り付けられていた。
意匠登録第1514909号公報 意匠登録第1518469号公報
しかしながら、前述した従来の押ボタン箱1おける表示器4では、表示パネル4aと別体の印刷シート4bが必要であった。そのため、部品点数や組付工数が多く、コストアップの要因となる虞があり、さらなるコスト低減のための改良が望まれていた。
さらに、防水用のパッキン6は、前面ケース3の開口部3aの周囲に対して両面テープで予め取り付けておく必要があった。そのため、いっそう組付工数が増大するばかりでなく、装着性が良くないため、さらなる装着性の向上のための改良も望まれていた。
本発明は、以上のような従来の技術の有する問題点に着目してなされたものであり、表示性能を維持しつつ、簡易な構成により部品点数や組付工数を削減してコスト低減が可能となり、また、パッキンに関する装着性も向上させることができる表示器を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するための本発明の要旨とするところは、以下の各項の発明に存する。
[1]光源(120)からの光を受けて発光し各種情報を表示する表示パネル(101)と、該表示パネル(101)を保持すると共に前記光源(120)を取り付ける本体(110)と、を備えた表示器(100)において、
前記本体(110)には、前記光源(120)から照射された直接光を前記表示パネル(101)の背面側へ拡散反射する光反射面部(113)が設けられ、
前記光反射面部(113)は、前記光源(120)からの直接光を受けて配光制御する反射面を有し、
前記反射面は、前記光源(120)からの直接光を前記表示パネル(101)の垂直方向のみならず水平方向へも配光制御する形状に形成され、
前記表示パネル(101)は、前記光源(120)からの光が背面より入射し内部を透過して正面より出射する透光性材質から形成され、
前記表示パネル(101)の背面に、前記光源(120)からの光によって表示する表記情報が直接印刷され、該印刷では、遮光性インク(105)が乗る画線部と乗らない非画線部との境界によって前記表記情報の形が象られ、
前記表示パネル(101)の背面には、前記遮光性インク(105)の上層に重なり前記画線部を越えない範囲で、前記光源(120)からの光を反射させる光反射性インク(106)が塗られたことを特徴とする表示器(100)。
]前記表示パネル(101)の背面には、前記遮光性インク(105)の下層に重なり前記画線部と前記非画線部との境界を少なくともなぞる下地として、前記光源(120)の消灯時の前記画線部と前記非画線部との輝度の比を小さくする中性色インク(104)が塗られたことを特徴とする前記[]に記載の表示器(100)。
]前記表示パネル(101)の背面には、前記画線部および前記非画線部を含む全域で、前記光反射性インク(106)の上層に重ねて、前記光源(120)からの光を拡散させる光拡散性インク(107)が塗られたことを特徴とする前記[1]または[2]に記載の表示器(100)。
]前記表示器(100)は、歩行者用信号灯器に付帯する押ボタン箱(10)に備えられ、
前記表示パネル(101)は、前記押ボタン箱(10)の前面部(30)に開設された開口部(31)に対して、前記前面部(30)の裏側から合致させて取り付けられ、
前記表示パネル(101)に表示する前記表記情報は、前記歩行者用信号灯器の作動ないし前記押ボタン箱(10)の操作に関する文字であることを特徴とする前記[1],[2]または[3]に記載の表示器(100)。
]前記表示パネル(101)の正面の周囲と前記前面部(30)の内壁との間に介装されるパッキン(130)を備え、
前記パッキン(130)は、前記表示パネル(101)の正面側から被さるカバー状に形成され、前記前面部(30)に対する取付時に予め前記表示パネル(101)の正面の周囲に被せた状態に仮止め可能であることを特徴とする前記[]に記載の表示器(100)。
次に、前述した解決手段に基づく作用を説明する。
前記[1]に記載の表示器(100)によれば、光源(120)から照射された直接光は、光反射面部(113)の反射面によって、表示パネル(101)の垂直方向のみならず水平方向へも配光制御される。
そして、透光性材質から形成された表示パネル(101)の背面に、光源(120)からの光により表示する表記情報を直接印刷する。これにより、従来は表示パネル(101)と別部品であった印刷シートを不要とし、表示器(100)の部品点数や組付工数が削減される。また、表示パネル(101)自体に印刷した表記情報は位置ずれする虞もなく、従来の表示器(100)と同等以上の表示性能を維持しつつ、取り付け易さも向上させることができる。
また、表示パネル(101)の背面における印刷では、遮光性インク(105)が乗る画線部と乗らない非画線部との境界によって前記表記情報の形を象る。これにより、光源(120)からの光が表示パネル(101)の背面より入射すると、画線部では光の透過が遮られて、表記情報の形を視認可能に表示することができる。
ここで画線部と非画線部とは、例えば、光源(120)の点灯時に表記情報の部分のみが光るように、表記情報の部分を光が透過する非画線部として、他の部分を光が透過しない画線部とすれば良い。かかる場合、表記情報のみが鮮明に浮かび上がるように表示することができる。逆に、表記情報の部分だけが光らないように、表記情報の部分を画線部として、他の部分を非画線部としても構わない。
さらに、表示パネル(101)の背面に、前記遮光性インク(105)の上層に重なり前記画線部を越えない範囲で、光源(120)からの光を反射させる光反射性インク(106)を塗る。これにより、光源(120)の点灯時に、表示パネル(101)の背面で光を透過させる非画線部以外の画線部では、光源(120)からの光は背面側へ反射され、この反射光を再び表示パネル(101)の背面に入射するようにすれば、光源(120)からの光を無駄なく使用することができる。
前記[]に記載の表示器(100)によれば、表示パネル(101)の背面に、前記遮光性インク(105)の下層に重なり画線部と非画線部との境界を少なくともなぞる下地として、光源(120)の消灯時の画線部と非画線部との輝度の比を小さくする中性色インク(104)を塗る。
これにより、光源(120)の消灯時には、画線部と非画線部との境界における両者のコントラスト比が、この境界を覆う中性色インク(104)によって小さく抑えられる。そのため、画線部と非画線部の境界線が目立たなくなり、表記情報を表示しない消灯時には、表示パネル(101)の表面から表記情報が見え難くなり、誤認知を防ぐことができる。
前記[]に記載の表示器(100)によれば、表示パネル(101)の背面に、前記画線部および前記非画線部を含む全域で、前記光反射性インク(106)の上層に重ねて、光源(120)からの光を拡散させる光拡散性インク(107)を塗る。これにより、表示パネル(101)の背面における印刷の最上層にて、入射した光がなるべく均等になるように拡散させることができる。また、表示パネル(101)の表面側から、その奥にある光源(120)が透けて見えることを防いで、表示器(100)の外観品質を向上させることができる。
以上のような表示器(100)は、具体的には例えば前記[4]に記載したように、歩行者用信号灯器に付帯する押ボタン箱(10)に適用することができる。押ボタン箱(10)の前面部(30)には開口部(31)が開設され、前記表示パネル(101)は、前記開口部(31)を前面部(30)の裏側から塞ぐように合致させて取り付けられる。表示パネル(101)に表示する表記情報は、歩行者用信号灯器の作動ないし前記押ボタン箱(10)の操作に関する文字とすることで、歩行者を支援することができる。
また、前記[]に記載の表示器(100)によれば、前記表示パネル(101)の正面と前記押ボタン箱(10)の前面部(30)の内壁との間にパッキン(130)が介装され、取付箇所における防水性が保たれる。このパッキン(130)は、表示パネル(101)の正面側から被さるカバー状に形成され、前記前面部(30)に対する取付時に予め表示パネル(101)の正面の周囲に被せた状態に仮止めすることができる。
これにより、従来のパッキン(6)(図23参照)のように、前面ケース(30)の開口部(31)の周囲に対して両面テープで予め取り付けておく必要がなく、パッキン(130)の装着性を向上させることができる。よって、いっそう簡易かつ迅速にパッキン(130)を含めて表示器(100)を取り付けることができる。
本発明に係る表示器によれば、表示性能を維持しつつ、簡易な構成により部品点数や組付工数が削減されて、コスト低減を実現することができる。また、表示器は、押ボタン箱に適用することができ、表示パネルの正面の周囲を覆うパッキンの装着性も向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る表示器を前面ケースに取り付ける状態を後側から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る表示器を前面ケースに取り付ける状態を前側から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の表示パネルを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の表示パネルを示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の表示パネルを示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の表示パネルを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の表示パネルの印刷を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の表示パネルの印刷を模式的に示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の本体を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の本体を示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の本体を示す側面図である。 図10のXII−XII線の拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器のLED基板を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器のLED基板を示す底面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器のパッキンを示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器のパッキンを示す背面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器のパッキンを示す側面図である。 図16のXVIII−XVIII線の拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の取付手順の前半を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る表示器の取付手順の後半を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る表示器を取り付ける押ボタン箱を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る表示器を取り付ける押ボタン箱の変形例を示す斜視図である。 従来の表示器を前面ケースに取り付ける状態を後側から見た分解斜視図である。 従来の表示器を背面側から見た分解斜視図である。
以下、図面に基づき、本発明を代表する実施の形態を説明する。
図1〜図22は、本発明の実施の形態を示している。
本実施の形態に係る表示器100は、光源からの光を受けて発光し各種情報を表示する表示パネル101を備えたものである。以下、表示器100を、歩行者用信号灯器に付帯する押ボタン箱10に適用した例について説明する。
押ボタン箱10は、歩行者用信号灯器における作動を指示するものである。ここで歩行者用信号灯器は、図示省略したが一般道路の交差点等に設置された各車両用信号灯器に、それぞれ対応して横断歩道の両端等に設置される。押ボタン箱10は、歩行者用信号灯器ごとに近くの電信柱等の支持体に固定される。押ボタン箱10の前面部に、歩行者用信号灯器の作動ないし押ボタン箱の操作に関する各種情報を表示する表示器100が設けられている。
押ボタン箱10は、図21に示すように、各種構成部品を収納する筐体11を本体とする。筐体11は、その背面側を含み前面側が開口したベース本体20と、該ベース本体20の開口を前方から覆うように組み合わされた前面ケース30とから成る。ベース本体20や前面ケース30は、例えばポリカーボネート等の樹脂材料から成形されている。前面ケース30は筐体11の前面部となり、その略中央にスイッチ(押ボタン)40が設けられ、スイッチ40の上方に表示器100が設けられている。
図1,図2に示すように、前面ケース30の上部には、表示器100の表示パネル101の正面を裏側から合致させる開口部31が開設されている。開口部31は、表示器100の表示パネル101よりも一回り小さい横長矩形に開設されている。前面ケース30の裏側で開口部31の周縁には、表示パネル101の正面の周縁がパッキン130を介して当接する。前面ケース30の裏側で開口部31の周囲には、表示器100を固定するための後述の取付構造が備わっている。
表示器100は、ディスプレイである表示パネル101と、該表示パネル101を背面側から支える本体110と、光源であるLED基板120と、を備えている。図3〜図7に示すように、表示パネル101は、正面視で両側方向に延びる横長矩形であり、例えばポリカーボネート等の透光性材質から所定の厚さの板状に形成されている。ここで透光性材質とは、光の透過率が極めて高い透明な材質だけでなく、透明よりも光の透過率が低いものも含まれる。
表示パネル101の上端縁の両側の角隅は、上下の方向性を認知させるために切り欠かれている。また、表示パネル101の上端縁の一端側には、上方に突出した位置決め片102が設けられている。さらに、表示パネル101の両側端には、それぞれ中央に向かって半円形に凹む一対の溝部103,103が設けられている。これら位置決め片102や溝部103について詳しくは後述する。
図6に示すように、表示パネル101の正面は、そのまま表示器100の画面となり、表示パネル101の背面には、光源であるLED基板120(図1参照)からの光によって表示する表記情報が直接印刷されている。ここで表記情報とは、表示パネル101の正面に表示する各種情報のうち、予め定められて記された文字等である。例えば、本実施の形態における表記情報は、歩行者用信号灯器の赤色点灯に応じて歩行者に待機を指示する「おまちください」の文字である。なお、表示器100の画面とは、表示パネル101の正面を指すものとする。
表示パネル101の背面における表記情報の印刷は、例えば、孔版をスクリーンとして表示パネル101の背面を覆い、孔からインクを付けて印刷するシルク印刷が好適である。図7に示すように、表示パネル101の背面には、表記情報である文字の形(以下「文字部分」とする)のみ光が透過し、他の部分(図中の斜線ハッチング)は光が透過しないように、他の部分に遮光性インク105が塗られている。遮光性インク105は、例えば黒色インクが該当する。
このように、表示パネル101の背面における印刷は、遮光性インク105が乗る画線部と、遮光性インク105が乗らない非画線部との境界によって、文字部分が象られている。本実施の形態では、文字部分のみ光るように、この文字部分を光が透過する非画線部とし、他の部分を光が透過しない画線部としている。かかる場合、文字部分のみが光って浮かび上がるように表示することができる。
また、図8に示すように、表示パネル101の背面には、前記遮光性インク105の下層に重なり画線部と非画線部との境界を少なくともなぞる下地として、LED121の消灯時の画線部と非画線部との輝度の比を小さくする中性色インク104も塗られている。中性色インク104は、遮光性インク105と表示パネル101自体の地色との中間の色彩であって、ある程度光が透過するものが好ましい。例えば、表示パネル101が、ブルースモークと称される光透過率が20%程度の青味がかった黒っぽい色の透光性材質である場合、遮光性インク105が黒色インクであれば、中性色インク104は、灰色インクが該当する。
中性色インク104は、遮光性インク105が塗られた画線部の全ての領域に重ねる必要はなく、少なくとも画線部と非画線部との境界をなぞる範囲で下地となれば足りる。ただし、中性色インク104が画線部の領域を越えて非画線部の領域まではみ出す幅は、印刷技術上可能な限り小さいほど、点灯時に画線部と非画線部との境界がぼやけることを防ぐことができる。なお、図8では、中性色インク104を、遮光性インク105よりも文字部分側へはみ出すように誇張しているが、実際のオフセット間の隙間(図8中でL)は、印刷技術上0.2mm程度となる。
また、表示パネル101の背面には、遮光性インク105の上層(図8中では下側)に重なり画線部を越えない範囲で、LED基板120からの光を反射させる光反射性インク106が塗られている。光反射性インク106は、例えば白色インクが該当する。
さらに、表示パネル101の背面には、画線部および非画線部を含む全域で、光反射性インク106の上層に重ねて、LED基板120からの光を拡散させる光拡散性インク107が塗られている。光拡散性インク107は、例えばシリコンパウダー等の光拡散顔料を含むインクである。
図9〜図12に示すように、本体110は、前記表示パネル101の背面に合致する形状の正面壁部111と、この正面壁部111の周囲を残して背面側に窪むように設けられた光反射面部113と、該光反射面部113の上端側でLED基板120を表示パネル101の正面と垂直となる略水平に取り付ける基板取付部114とを備えている。本体110は、例えばポリカーボネート等の樹脂材料から形成されている。
正面壁部111は、前記表示パネル101と同様に、正面視で両側方向に延びる横長矩形であり、その上端縁の両側の角隅は、表示パネル101に合わせて上下の方向性を認知させるために切り欠かれている。正面壁部111の外周縁に沿って、所定幅で前方へ延出するフランジ112が設けられ、本体110は、表示パネル101が背面側から収まる底浅なケース状をなしている。正面壁部111には、表示パネル101の正面のうち前記表記情報を囲む表示領域を背面側から縁取る横長矩形の開口部111aが設けられている。光反射面部113は、開口部111aの内側で背面側に窪むように設けられている。
正面壁部111の上端縁に沿ったフランジ112の一端側には、位置決め切欠112aが設けられている。この位置決め切欠112aは、前記表示パネル101の上端縁の一端側にある位置決め片102が合致することで、本体110に対する表示パネル101の表裏が逆向きになることを防ぐための位置決めである。また、正面壁部111の両側端には、前記表示パネル101にある溝部103に合致するように、それぞれフランジ112も含め中央側に半円形に凹む一対の溝部115が設けられている。
また、正面壁部111の上端縁と下端縁に沿った上下のフランジ112の先端縁には、両側方向に間隔をおいて並び、横長直線状で前方へ突出した複数の押さえリブ116が設けられている。各押さえリブ116は、後述するパッキン130にあるスリット134に嵌合して位置ずれを防止するための部位である。さらに、正面壁部111の下端縁に沿って、フランジ112とは逆向きの後方へ所定幅で延出する補強板117が設けられている。補強板117の上面と、次述する光反射面部113の背面壁との間には、両側方向に間隔をおいて並び、それぞれ上下間に連なる複数の補強リブ118も設けられている。
光反射面部113は、後述の基板取付部114の後端側より下方へ湾曲して延びる断面形状をなしており、その下端は前記開口部111aの下辺に連なっている。光反射面部113における反射面の具体的な形状は、その上端より下方へ照射される後述のLED121からの直接光を、主に垂直方向へ配光制御するように設計されている。
すなわち、光反射面部113の反射面は、LED121に近い表示パネル101の上部だけでなく、LED121から遠い表示パネル101の下部にも集光させて明るくする放物面形状となっている。これにより、表示パネル101に表示する文字(表記情報)の均斉度を向上させ、文字の上部と下部の明るさの差を少なくすることができ、文字が読みやすくなる。また、長期使用によってLED121の光束維持率(明るさ)が低下しても、文字の下部の視認性を維持することができる。
また、光反射面部113の反射面は、LED121からの光を水平方向へも配光制御するように設計しても良い。光反射面部113における水平方向への配光は、後述のLED基板120上にLED121を狭い間隔で配置することでも行えるが(配光無制御)、水平方向へも反射面自体で配光制御する設計とすれば、使用するLED121の数を減らすことも可能となる。さらに、反射面は一般に白色塗料で拡散反射とするが、鏡面(蒸着面)にすれば、いっそう容易に配光制御を行うことが可能となり、表示パネル101の下部まで光を十分に配光させることができる。
図9〜図12に示すように、基板取付部114は、正面壁部111の背面側で、開口部111aの上辺より後方へ所定幅で水平に延出する台座状に形成されている。基板取付部114に取り付けられたLED基板120は、LED121のある下面が正面壁部111の背面側で表示パネル101の背面と直交し、光反射面部113に対して上方向から光を照射するように配置されている。なお、光反射面部113に対するLED基板120の取り付けの詳細は後述する。
図13,図14に示すように、LED基板120は、両側方向に沿って細幅に延びる横長矩形であり、その下面に表面実装型のチップ状のLED121が所定間隔おきに複数配置されている。LED121は、一般的であるので詳細な説明は省略するが、LED基板120の下面に対して直交する光軸を中心に所定角度の放射範囲で光を出射するタイプが用いられる。LED121の発光色は任意に選択できる。LED基板120は、その下面が実装面であり、LED121、その配線回路や抵抗の他、コネクタ122等が配置されている。
LED基板120におけるLED121等の関連部品の配置は、下面だけに集中した片面実装となっている。また、各LED121の具体的な配置は、互いに均等に並ぶ状態に限られることなく、例えば光反射面部113の両端部における輝度低下を防ぐために、LED基板120の両端部に若干寄せた配置としても良い。なお、LED121には、例えばコーティング剤を塗布する等の硫化(ガス)対策を施すと良い。
LED基板120を前記本体110の基板取付部114に取り付けるには、スナップフィットによる係合が用いられている。すなわち、図1,図12に示すように、基板取付部114の前端側が連なる正面壁部111の背面側上部には、LED基板120の前端縁を沿わせた際に係止できる引掛爪111bが設けられている。一方、引掛爪111bと対向する基板取付部114の後端側には、断面L字形で上向きの突片114aが設けられており、この突片114aの略中央に、スナップフィットによりLED基板120の後端縁にある切欠溝123に係合する係止爪114bが設けられている。
LED基板120の前端縁を、基板取付部114の前端側に向けて斜め下方に傾けながら引掛爪111bに係止した後、この前端縁を支点として後端縁を下方へ押し込む。すると、LED基板120の後端縁の切欠溝123に対して、基板取付部114の後端側の係止爪114bが噛み合ってスナップフィットにより係合し、LED基板120は基板取付部114に固定される。なお、LED基板120を外す時は、係止爪114bを内側から押して切欠溝123から離脱させれば良い。
また、LED基板120の前端縁の一端には、基板取付部114の前端側にある位置決め突起114cに係合することで、LED基板120の前後の正しい取り付け向きに規制する位置決め切欠124が設けられている。なお、図10示すように、基板取付部114の前端側が連なる正面壁部111の背面側上部には、互いに間隔をあけて上下方向に延びる突条のリブ111cが2箇所に設けられている。各リブ111cに対してLED基板120の前端縁が当接することで、この前端縁の両端の角がLED基板120の前端縁の両端のアール面に干渉することを避けることができる。
以上のLED基板120の取付構造によれば、LED121からの照射光は、本体110の光反射面部113によって表示パネル101の背面側より前方へ反射される。表示パネル101では、文字部分のみに光が透過するため、文字の形に光って見えることになる。なお、表示器100で表示する表記情報は、図1,図21に示した例では、歩行者に待機を指示する「おまちください」の文字だが、他に「おしてください」、「ふれてください」等のスイッチ操作を促す文字等であっても良く、様々な各種情報を表示することができる。
図1,図2に示すように、表示器100は、表示パネル101の正面の周囲と前面ケース30の内壁との間に介装されて防水性を高めるパッキン130を備えている。図15〜図18に示すように、パッキン130は、表示パネル101の正面から被さるカバー状に形成され、予め表示パネル101の周囲に被せた状態に仮止め可能となっている。パッキン130は、表示パネル101の周囲に沿って被さる枠組状であり、例えばシリコンやブチルゴム等の弾性材質から形成されている。
パッキン130は、前記表示パネル101の正面に合致する形状の正面壁部131を備えている。正面壁部131は、前記表示パネル101と同様に、正面視で両側方向に延びる横長矩形であり、その上端縁の両側の角隅は、表示パネル101に合わせて上下の方向性を認知させるために切り欠かれている。正面壁部131の外周縁に沿って、所定幅で後方へ延出するフランジ132が設けられ、表示パネル101の正面側から被さるカバー状となっている。ここでフランジ132が周回方向で折れ曲がる角隅には、表示パネル101を収めた本体110の角隅に背面側より被さるストッパ片132aが設けられている。
正面壁部131には、表示パネル101の正面のうち前記文字部分を囲む表示領域を正面側から縁取る横長矩形の開口部131aが設けられている。また、パッキン130の両側端には、前記表示パネル101や本体110の溝部103等に合致するように、それぞれ中央側に半円形に凹む一対の溝部133が設けられている。また、正面壁部131の上端側と下端側には、両側方向に間隔おいて並ぶ複数の横長直線状のスリット134が設けられている。各スリット134は、前述した本体110の正面壁部111にある押さえリブ116が嵌合して、互いの位置ずれを防止するものである。
また、正面壁部131の正面側には、開口部131aを縁取るように周回する水切り山であるリップ135が設けられている。同様に、パッキン130の背面側にも、開口部131aを縁取るように周回する水切り山であるリップ136が設けられている。表示器100の取付時に、正面側のリップ135は、前面ケース30の内壁と線接触して、前面ケース30とパッキン130との間の防水性を高める。また、背面側のリップ136は、表示パネル101の正面と線接触して、表示パネル101とパッキン130との間の防水性を高める。
次に、押ボタン箱10における表示器100の作用について説明する。
本表示器100によれば、図7に示すように、透光性材質からなる表示パネル101の背面に、表記情報である文字を直接印刷する。これにより、図24に示すように、従来は表示パネル4aと別部品であった印刷シート4bが不要となり、表示器100の部品点数や組付工数が削減される。また、表示パネル101自体に印刷した文字は、印刷シート4bの場合のように位置ずれする虞もなく、従来の押ボタン箱1における表示器4と同等以上の表示性能を維持しつつ、取り付け易さも向上させることができる。
図8に示すように、表示パネル101の背面における印刷は、例えばシルク印刷が好適であり、基本的には、遮光性インク105が乗る画線部と、遮光性インク105が乗らない非画線部との境界によって、文字部分の形を象る。これにより、LED基板120からの光が本体110の光反射面部113によって反射され、この反射光が表示パネル101の背面より入射すると、画線部では光の透過が遮られて、文字の形を視認可能に表示することができる。
特に、本実施の形態では、図7に示すように、文字部分のみ光るように、この文字部分を光が透過する非画線部とし、他の部分を光が透過しない画線部としている。かかる場合、文字部分のみが光って鮮明に浮かび上がるように表示することができる。ここで文字部分以外の画線部では、光を透過させず全て背面の光反射面部113へ反射させる。
なお、逆の印刷パターンとして、表記情報を記した部分(文字部分)に遮光性インク105を塗って画線部とし、他の部分は何も塗らない状態で残すように印刷しても良い。要するに、画線部と非画線部とを反転させて、文字部分のみ光が透過しないで黒くなるように表示しても構わない。
また、表示パネル101の背面には、遮光性インク105の下層に重なり画線部と非画線部との境界を少なくともなぞる下地として、前述した中性色インク104も塗られている。これにより、LED121の消灯時には、画線部(遮光性インク105)と非画線部(表示パネル101の地色)との境界における両者のコントラスト比が、この境界を覆う中性色インク104によって小さく抑えられる。従って、画線部と非画線部の境界線が目立たなくなり、文字を表示しない消灯時は、表示パネル101の表面から文字が見え難く、誤認知を防ぐことができる。
また、表示パネル101の背面には、遮光性インク105の上層に重なり文字部分を越えない範囲で、LED121からの光を反射させる光反射性インク106が塗られている。これにより、LED121の点灯時に、表示パネル101の背面で光を透過させる文字部分(非画線部)以外の他の部分(画線部)では、LED121からの光は背面側へ反射され、この反射光が本体110の光反射面部113により反射されて、再び表示パネル101の背面に入射するので、LED121からの光を無駄なく使用することができる。
ここで光反射性インク106は、例えば前述した白色インクが該当し、印刷技術上可能であれば、遮光性インク105の上層でその画線部の形状にぴったり合致させることが好ましい。かかる印刷が難しければ、仮に光反射性インク106が画線部を越えてしまうと、画線部と非画線部との境界が曖昧となる虞があるため、印刷の誤差はあくまで画線部を越えない範囲に留めるようにする必要がある。
さらに、表示パネル101の背面には、画線部および非画線部を含む表示領域の全域で、光反射性インク106の上に重ねて、LED121からの光を拡散させる光拡散性インク107も塗られている。これにより、表示パネル101の背面における印刷の最上層にて、入射した光がなるべく均等になるように拡散させることができる。また、表示パネル101の表面側から、その奥上方にあるLED基板120が透けて見えることを防ぎ、表示器100の外観品質を向上させることができる。
以上のような表示器100は、歩行者用信号灯器に付帯する押ボタン箱10に適用される。押ボタン箱10の前面ケース30には開口部31が開設されており、表示器100は、前記開口部31を前面ケース30の裏側から表示パネル101で塞ぐように取り付けられる。表示パネル101に表示する表記情報は、歩行者用信号灯器の作動ないし前記押ボタン箱10の操作に関する文字とすることで、歩行者を支援することができる。
次に、表示器100を押ボタン箱10の前面ケース30に固定するための取付構造について説明する。図1に示すように、前面ケース30の内壁にて開口部31の両側には、表示器100をネジ止めするための一対のボス32,32が突設されている。かかるボス32は、図23に示すように従来からある構成である。
前述したように、表示器100の本体110の両側端には、該本体110を前面ケース30の内壁の取り付け位置に沿わせる時に、ボス32を回避するための溝部115が設けられている。同様に、表示パネル101やパッキン130にも、それぞれ両側端にボス32を回避するための凹溝103,133が設けられている。なお、各溝部115等を、ボス32が嵌合する円孔ではなく、半円形の溝とすることで、その分、表示器100の横幅を小さくして全体的にコンパクトに設計している。
次に、図19,図20に基づき、表示器100の具体的な取り付けの詳細について説明する。図19(a)に示すように、表示パネル101を、その背面側から本体110の内側に嵌める。この時、表示パネル101の正面が表側となる状態でのみ、表示パネル101の位置決め片102が本体110の位置決め切欠112aに合致するため、表示パネル101の表裏が逆向きになることを防ぐことができる。
続いて、図19(b)に示すように、パッキン130を、表示パネル101の正面側から装着する。パッキン130は、表示パネル101の正面から被さるカバー状であり、予め表示パネル101および本体110の正面壁部111の周囲に被せた状態に仮止めすることができる。特に、パッキン130のフランジ132の角隅にはストッパ片132aがあり、各ストッパ片132aが表示パネル101を収めた本体110の角隅に背面側より被さる。よって、パッキン130が表示パネル101から容易に離脱することはない。
これにより、従来のパッキン6(図23参照)のように、表示器100に対して両面テープで予め取り付けておく必要がなく、また、表示器100を前面ケース30にネジ止めする時に両面テープの位置がずれる虞もなく、パッキン130の装着性を向上させることができる。よって、いっそう簡易かつ迅速に、パッキン130を含めて表示器100を筐体11に固定することができる。
図19(c)に示すように、パッキン130が表示パネル101および本体110に装着された状態では、本体110の正面壁部111にある押さえリブ116が、パッキン130の正面壁部131にあるスリット134にそれぞれ嵌合している。これにより、本体110の正面壁部111とパッキン130の正面壁部131とが、水圧等の外力がかかっても互いに位置ずれすることを防止することができる。なお、押さえリブ116は、スリット134より突出しない寸法となっており、前面ケース30の内壁とは干渉しない。
次いで、図19(d)に示すように、本体110の基板取付部114に、LED基板120を取り付ける。すなわち、図20(e)に示すように、LED基板120の前端縁を、基板取付部114の前端側に向けて斜め下方に傾けながら引掛爪111bに係止する。そして、LED基板120の前端縁を支点として後端縁を下方へ水平になるまで押し込む。すると、図20(f)に示すように、LED基板120の後端縁にある切欠溝123に対して、基板取付部114の後端側にある係止爪114bが噛み合ってスナップフィットにより係合し、LED基板120は基板取付部114に固定される。
このように、組み立てが完了した表示器100は、図20(g)に示すように、押ボタン箱10の前面ケース30にある開口部31に対して、前面ケース30の裏側から表示パネル101を合致させる。この時、パッキン130、表示パネル101、それに本体110の両側端にそれぞれある凹溝133,103,115(図1参照)は、前面ケース30にあるネジ止め用のボス32に嵌合し、表示器100の下端縁は、前面ケース30の受け部33に当接する。かかる状態で、表示器100の両側端をネジ5で固定する。これにより、図20(h)に示すように、前面ケース30への表示器100の取り付けは完了する。
以上の表示器100の取付構造によれば、押ボタン箱10の前面ケース30に確実かつ強固に固定することができる。ここで表示器100は、前面ケース30の開口部31より表示パネル101の正面が外部に露出し、表示パネル101は背面側から本体110によって支えられている。表示パネル101の正面と前面ケース30の内壁との間は、パッキン130によって防水性が保たれる。
また、表示器100の本体110において、正面壁部131の上端側は、基板取付部114が補強用のリブ代わりとなり、LED基板120も取り付けられて、十分な強度が確保される。一方、正面壁部131の下端側には、これらの構成の代わりに、補強板117と補強リブ118が設けられており、同じく十分な強度が確保される。従って、前面ケース30の開口部31を通じて、外部から表示器100に衝撃荷重が付与されても、ネジ止めされた正面壁部131の両側端に比べて取付強度が脆弱な正面壁部131の上下端側の中央付近でも変形を抑えることができる。
なお、押ボタン箱10の内部には、図示省略したが制御基板も収納されており、この制御基板に格納された所定プログラムに従って、表示器100の表示を含む押ボタン箱10の各種機能は制御される。表示器100は、例えば交通信号制御機から送出される表示駆動信号により点灯するように制御されるが、歩行者用信号灯器の作動に関する各種情報を表示可能に構成しても良い。
図1,図2に示すように、押ボタン箱10の前面ケース30には、上下に2つの開口部31が設けられており、表示器100は、上側の開口部31に対して固定されている。下側の開口部31は、図21に示したように、表示板35によって塞がれている。ただし、図22に示したように、下側の開口部31にも、もう一つの表示器100を取り付けるように構成しても良い。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述したような実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、表示器100は、押ボタン箱10に限定されることなく、他の様々に分野において活用することができる。また、表示器100に表示する表記情報は、文字に限定されるものではなく、ヒストグラム等の図形や記号、これらと文字の組み合わせであっても良い。
本発明に係る表示器は、歩行者用信号灯器に付設される押ボタン箱の他にも、様々な分野で幅広く利用することができる。
10…押ボタン箱
11…筐体
20…ベース本体
30…前面ケース
31…開口部
32…ボス
100…表示器
101…表示パネル
102…位置決め片
103…溝部
104…中性色インク
105…遮光性インク
106…光反射性インク
107…光拡散性インク
110…本体
120…LED基板
130…パッキン

Claims (5)

  1. 光源からの光を受けて発光し各種情報を表示する表示パネルと、該表示パネルを保持すると共に前記光源を取り付ける本体と、を備えた表示器において、
    前記本体には、前記光源から照射された直接光を前記表示パネルの背面側へ拡散反射する光反射面部が設けられ、
    前記光反射面部は、前記光源からの直接光を受けて配光制御する反射面を有し、
    前記反射面は、前記光源からの直接光を前記表示パネルの垂直方向のみならず水平方向へも配光制御する形状に形成され、
    前記表示パネルは、前記光源からの光が背面より入射し内部を透過して正面より出射する透光性材質から形成され、
    前記表示パネルの背面に、前記光源からの光によって表示する表記情報が直接印刷され、該印刷では、遮光性インクが乗る画線部と乗らない非画線部との境界によって前記表記情報の形が象られ、
    前記表示パネルの背面には、前記遮光性インクの上層に重なり前記画線部を越えない範囲で、前記光源からの光を反射させる光反射性インクが塗られたことを特徴とする表示器。
  2. 前記表示パネルの背面には、前記遮光性インクの下層に重なり前記画線部と前記非画線部との境界を少なくともなぞる下地として、前記光源の消灯時の前記画線部と前記非画線部との輝度の比を小さくする中性色インクが塗られたことを特徴とする請求項に記載の表示器。
  3. 前記表示パネルの背面には、前記画線部および前記非画線部を含む全域で、前記光反射性インクの上層に重ねて、前記光源からの光を拡散させる光拡散性インクが塗られたことを特徴とする請求項1または2に記載の表示器。
  4. 前記表示器は、歩行者用信号灯器に付帯する押ボタン箱に備えられ、
    前記表示パネルは、前記押ボタン箱の前面部に開設された開口部に対して、前記前面部の裏側から合致させて取り付けられ、
    前記表示パネルに表示する前記表記情報は、前記歩行者用信号灯器の作動ないし前記押ボタン箱の操作に関する文字であることを特徴とする請求項1,2または3に記載の表示器。
  5. 前記表示パネルの正面の周囲と前記前面部の内壁との間に介装されるパッキンを備え、
    前記パッキンは、前記表示パネルの正面側から被さるカバー状に形成され、前記前面部に対する取付時に予め前記表示パネルの正面の周囲に被せた状態に仮止め可能であることを特徴とする請求項に記載の表示器。
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