JP2002110003A - スイッチ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型でしかも少ない光源で複数の操作ノブを
効率よく照明することが可能なスイッチ装置を提供す
る。 【解決手段】 パネル体１と、このパネル体１内に押圧
操作可能に配置され透光性の表示部２１ａ〜２４ａを有
する複数の操作ノブ２１〜２４と、これら操作ノブ２１
〜２４の背後に配置され各操作ノブ２１〜２４に対応す
るスイッチ本体４と表示部を２１ａ〜２４ａ照明する光
源５とが設けられた回路基板３と、この回路基板３と操
作ノブ２１〜２４との間に配置され光源５からの光を表
示部２１ａ〜２４ａに導く導光体６とを備え、導光体６
は各操作ノブ２１〜２４の隣接方向に沿って延設され、
光源５はその発光部５ａが各操作ノブ２１〜２４の隣接
方向を向くように導光体６の受光部（側面）６１に配置
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、各種機器の制御や
設定を行うスイッチ装置に関し、例えば自動車用空調機
の操作パネルに適用されるスイッチ装置に係わる。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば自動車用空調機の操作パネ
ルには、空調機の運転状態を制御するスイッチ装置が組
み込まれている。この種のスイッチ装置は、操作対象や
種別等を表すシンボルマーク、記号、文字等からなる表
示部が形成された複数の操作ノブを備え、これら操作ノ
ブは、操作パネル（パネル体）から露出するよう集中配
置される。そして運転者が操作ノブを押圧操作すること
により、回路基板上に配置されたスイッチ本体を作動さ
せ、これにより運転状態の切換や設定等が行えるように
なっている。

【０００３】またこの種のスイッチ装置は通常、夜間な
ど周囲が暗い状況下でも運転者が操作ノブを確認できる
ように照明機能を備えている。このような操作ノブの照
明にあっては、操作ノブの表示部を透光性に形成し、背
後に配置した光源により表示部を背後から透過照明する
ものが多く、例えば特開平１０−２７８５４９号公報に
示されているように、操作ノブの背後に光源を配置して
表示部を直接照明するものや、実公平３−３８７３５号
公報に示されているように光源の光を導光体により導い
て表示部を照明するものが知られている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、操作ノ
ブを背後から直接照明する構成は、多くの光源が必要で
あり、光源の数を削減しようとすると、光源と操作ノブ
との間隔が大きくなり、装置が大型化してしまうという
問題がある。一方導光体を通じて操作ノブを照明する構
成は、導光体を用いることで光源を削減することは可能
であるが、導光体と光源とが奥行き方向に重なることに
加え、複数の操作ノブを均等に照明するためには、導光
体の奥行き寸法を大きくする必要があり、大型化を避け
られないという問題がある。

【０００５】そこで本発明は、薄型でしかも少ない光源
で複数の操作ノブを効率よく照明することが可能なスイ
ッチ装置を提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、パネル体と、このパネル体内に押圧操作可
能に配置され透光性の表示部を有する複数の操作ノブ
と、これら操作ノブの背後に配置され前記各操作ノブに
対応するスイッチ本体と前記表示部を照明する光源とが
設けられた回路基板と、この回路基板と前記操作ノブと
の間に配置され前記光源からの光を前記表示部に導く導
光体とを備え、前記導光体が前記各操作ノブの隣接方向
に沿って延設され、前記光源が前記導光体の側面に配置
されることを特徴とする。

【０００７】また本発明は、前記導光体に対応する前記
回路基板の表面に白色系の反射膜を設けたことを特徴と
する。

【０００８】また本発明は、少なくとも前記表示部に対
応する領域を除いて前記導光体の外周を白色系の遮光部
材にて覆うことを特徴とする。

【０００９】また本発明は、前記遮光部材に前記光源を
収納する収納部を設けたことを特徴とする。

【００１０】また本発明は、前記光源は発光ダイオード
であることを特徴とする。

【００１１】また本発明は、前記各操作ノブは前記パネ
ル体の背後で支持される支軸部に連結され、この支軸部
を支点とした片持ち回動により押圧操作可能に設けられ
ることを特徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づき本発明の
実施形態を説明する。

【００１３】図１は第１の実施形態として本発明による
スイッチ装置を車載用空調機の操作パネルに適用した場
合の正面図、図２は図１のＡ−Ａ線に沿った断面図、図
３は図１のＢ−Ｂ線に沿った断面図、図４は図１の操作
パネルにおける操作ノブの斜視図、図５は図１の操作パ
ネルにおける遮光部材の平面図である。

【００１４】図１〜図３において、操作パネルは、パネ
ル体１と、ノブ部材２と、回路基板３と、スイッチ本体
４と、光源５と、導光体６と、遮光部材７とを備えてい
る。

【００１５】パネル体１は、運転者と対面する側を底部
とした有底枠体からなり、例えば黒色系のプラスチック
成形体からなり、ノブ部材２の後述する操作ノブに対応
する開口部１１を有している。なお本実施形態ではパネ
ル体１をそれ自体が運転者に対面する側を底部とした枠
体として構成したが、シート材からなるパネル板を別部
品からなる枠体形状の支持体にて支持したり、インモー
ルド成形やインサート成形を用いてシート材からなるパ
ネル板を支持体と一体化してパネル体１を設けることも
できる。

【００１６】ノブ部材２は、例えばパネル体１と同色ま
たは同系色のプラスチック成形体からなり、パネル体１
内において開口部１１から前方に突出するように配置さ
れる複数（４つ）の操作ノブ２１〜２４と、これら操作
ノブ２１〜２４に連続してパネル体１の背後を各操作ノ
ブ２１〜２４の隣接方向に延長する支軸部２５と、この
支軸部２５と各操作ノブ２１〜２４を連結する連結部２
６とを有し、各操作ノブ２１〜２４は支軸部２５を支点
として片持ち回動することにより、運転者による押圧・
復帰操作が可能となるよう設けられている。

【００１７】各操作ノブ２１〜２４は、透光性を有する
表示部２１ａ〜２４ａと、運転者の押圧操作に応じてス
イッチ本体４の後述する作動部を押圧し空調機の運転状
態切替えを行う押圧部２１ｂ〜２４ｂとを有し、各表示
部２１ａ〜２４ａは、表面に所定のマークＭを施したプ
ラスチック製の半透明材を各操作ノブ２１〜２４に固定
して設けられ、また押圧部２１ｂ〜２４ｂは、操作ノブ
２１〜２４の先端側背後よりスイッチ本体４側に延長す
るボス形状に形成されている。なお表示部２１ａ〜２４
ａは、印刷や転写あるいはレーザーマーキングによりマ
ークＭに対応する箇所のみを透光性に形成してもよい。

【００１８】またこれら操作ノブ２１〜２４のうち、操
作ノブ２１は、空調機運転のオン・オフを切り替える切
替操作ノブからなり、操作ノブ２２は車室内における内
気循環モードのオン・オフを切り替える切替操作ノブか
らなり、操作ノブ２３は外気導入モードのオン・オフを
切り替える切替操作ノブからなり、操作ノブ２４は、デ
フロスターのオン・オフを切り替える切替操作ノブから
なり、これら操作ノブ２１〜２４のマークＭは、切替対
象種別に関連する意匠となっている。

【００１９】支軸部２５は、連結部２６間に位置する所
定箇所に凹形状に屈曲して回路基板４に当接する延長部
２５ａを有し、これら延長部２５ａに対応するパネル体
１の背面側箇所には、図４に示すように、回路基板４側
に伸長する円柱ボス形状のボス部１２が複数形成され、
これらボス部１２と回路基板４との間に延長部２５ａの
底壁部を狭着することにより、各操作ノブ２１〜２４が
パネル体１の開口部１１に臨んだ状態で片持ち回動でき
るように取付固定される。

【００２０】回路基板３は、例えばガラスエポキシ系材
料にて形成された硬質基板からなり、図２及び図３に示
すように、ノブ部材２及びパネル体１の背後に位置して
操作ノブ２１〜２４とは所定間隔をあけて配置されてい
る。

【００２１】スイッチ本体４は、その作動部４ａが各操
作ノブ２１〜２４の押圧部２１ｂ〜２４ｂに対応するよ
うに回路基板４の表面に設けられている。

【００２２】光源５は、各操作ノブ２１〜２４の表示部
２１ａ〜２４ａを背後から照明するＳＭＤ（表面実装デ
バイス）型の発光ダイオードからなり、各操作ノブ２１
〜２４の表示部２１ａ〜２４ａの直下を外れた回路基板
４の表面上に位置して一対設けられている。そしてこれ
ら光源５の発光部５ａは、その光軸中心が各操作ノブ２
１〜２４の隣接方向（図２中、矢印Ｃ，Ｄ方向）を向く
ように導光体６の側面に対向している。

【００２３】導光体６は、透光性のプラスチック成形体
からなり、各操作ノブ２１〜２４の隣接方向に長く延び
る略板体形状を有して回路基板４と各操作ノブ２１〜２
４の間に配置され、各光源５の発光部５ａに対向する側
面に形成された受光部６１と、中央側に位置する操作ノ
ブ２２，２３に対応して回路基板４に対向する底面部に
設けられた傾斜部６２と、各操作ノブ２１〜２４の表示
部２１ａ〜２４ａに対応する前面部に設けられた突出部
６３とを有し、受光部６１から受光した光を内部に導い
て突出部６３から各表示部２１ａ〜２４ａに向けて放射
し、各表示部２１ａ〜２４ａを照明するものである。

【００２４】遮光部材７は、導光体６の外形形状に略対
応した白色系、例えば乳白色のプラスチック成形体から
なり、導光体６の底部（回路基板４側）を除いてその前
面側及び側方を覆っている。導光体６の突出部６３に対
応する箇所には、各操作ノブ２１〜２４の表示部２１ａ
〜２４ｂ側に光を通すための露出部７１が形成され、ま
た各光源５に対応する箇所には、各光源５を収納してそ
れらの回路基板４側を除く前方側及び側方を覆う収納部
７２が形成されている。

【００２５】このように遮光部材７はその主要部が導光
体６の周囲を覆うと共に主要部から延長形成された収納
部７２が光源５を含むよう設けられ、これにより各操作
ノブ２１〜２４に対応する回路基板４上に導光体６と光
源５とでなる照明空間を形成している。そして遮光部材
７は、前述のように光反射率の高い乳白色の色彩を有す
るため、導光体６の周囲における光反射率を高め、照明
効率を向上させつつ、操作ノブ２１〜２４どうしの隙間
やパネル体１の開口部１１と操作ノブ２１〜２４との隙
間からの光漏れを抑制している。

【００２６】また導光体６の底部に対向する回路基板４
の表面には、白色系の反射膜４１が印刷、転写、塗装等
の手段または専用のシート材を配置することにより設け
られており、これによっても光反射率を高め、照明効率
を向上させている。

【００２７】さらに遮光部材７の外壁部表面には、暗色
系、例えば黒色の塗装が施されており、これにより各操
作ノブ２１〜２４の隙間等から遮光部材７が目立って視
認されることを防止している。なお塗装を施す代わり
に、導光体６に対面する内壁部を白色系樹脂で、導光体
６に対面しない外壁部を暗色系樹脂で２色成型してもよ
いし、暗色系の色彩を有する遮光部材７の内壁部に白色
系の塗装を施してもよい。

【００２８】以上のように本実施形態では、パネル体１
と、このパネル体１内に押圧操作可能に配置され透光性
の表示部２１ａ〜２４ａを有する複数の操作ノブ２１〜
２４と、これら操作ノブ２１〜２４の背後に配置され各
操作ノブ２１〜２４に対応するスイッチ本体４と表示部
を２１ａ〜２４ａ照明する光源５とが設けられた回路基
板３と、この回路基板３と操作ノブ２１〜２４との間に
配置され光源５からの光を表示部２１ａ〜２４ａに導く
導光体６とを備え、導光体６が各操作ノブ２１〜２４の
隣接方向に沿って延設され、光源５が導光体６の受光部
（側面）６１に配置されることにより、薄型化が可能
で、しかも少ない光源５で複数の操作ノブ２１〜２４を
効率よく照明することができ、コストダウンを図ること
ができる。なお本実施形態では発光部５ａが各操作ノブ
２１〜２４の隣接方向を向くように光源５を導光体６の
受光部（側面）に対向配置したが、光源５の発光部５ａ
を各操作ノブ２１〜２４の隣接方向とは直交する前方側
に向けて配置し、遮光部材７の収納部７２の内壁部に発
光部５ａに対向する傾斜面からなる反射面を形成し、こ
の反射面を通じて発光部５ａからの光を各操作ノブ２１
〜２４の隣接方向に反射させて各操作ノブ２１〜２４を
照明することもできる。なお照明効率の点では、発光部
５ａを各操作ノブ２１〜２４の隣接方向に向けた方が有
利である。

【００２９】また本実施形態では、導光体６に対応する
回路基板３の表面に白色系の反射膜４１を設けたことに
より、反射効率を高め、照明効率を向上させることがで
きる。

【００３０】また本実施形態では、少なくも表示部２１
ａ〜２４ａに対応する領域を除いて導光体６の外周を白
色系の遮光部材７にて覆ったことにより、反射効率を高
め、照明効率を向上させることができる。

【００３１】また本実施形態では、遮光部材７に光源５
を収納する収納部７２を設けたことにより、導光体６と
共に光源５を遮光部材７にて覆うことができるため、照
明効率を向上させることができる。

【００３２】また本実施形態では、光源５が発光ダイオ
ードからなることにより、小型化に有利であるが、白熱
電球を用いることもできる。

【００３３】また本実施形態では、各操作ノブ２１〜２
４がパネル体１の背後で支持される支軸部２５に連結さ
れ、この支軸部２５を支点とした片持ち回動により押圧
操作可能なノブ部材２を用いたことにより、コストダウ
ン並びに薄型化を達成できる。

【００３４】図６は、本発明の第２の実施形態を示し、
本実施形態では、遮光部材７から一体にノブ部材２の支
軸部２５側に延びる壁形状のリブ７３を設け、このリブ
７３とパネル体１との間に支軸部２５を挟み付け固定し
たものである。これにより、前記実施形態と同様の効果
に加え、支軸部２５のがたつきを抑えて操作ノブ２１〜
２４の操作性を高めると共に装置自体の品質を向上させ
ることができる。

【００３５】

【発明の効果】以上のように本発明は、パネル体と、こ
のパネル体内に押圧操作可能に配置され透光性の表示部
を有する複数の操作ノブと、これら操作ノブの背後に配
置され前記各操作ノブに対応するスイッチ本体と前記表
示部を照明する光源とが設けられた回路基板と、この回
路基板と前記操作ノブとの間に配置され前記光源からの
光を前記表示部に導く導光体とを備え、前記導光体が前
記各操作ノブの隣接方向に沿って延設され、前記光源は
その発光部が前記各操作ノブの隣接方向を向くように前
記導光体の側面に配置されることにより、薄型でしかも
少ない光源で複数の操作ノブを効率よく照明することが
可能なスイッチ装置を提供することができる。

【００３６】また本発明は、前記導光体に対応する前記
回路基板の表面に白色系の反射膜を設けたことにより、
反射効率を高め、照明光率を向上させることができる。

【００３７】また本発明は、少なくとも前記表示部に対
応する領域を除いて前記導光体の外周を白色系の遮光部
材にて覆うことにより、反射効率を高め、照明光率を向
上させることができる。

【００３８】また本発明は、前記遮光部材に前記光源を
収納する収納部を設けたことにより、照明光率を向上さ
せることができる。

【００３９】また本発明は、前記光源が発光ダイオード
であることにより、小型化に有利である。

【００４０】また本発明は、前記各操作ノブは前記ケー
ス体の背後で支持される支軸部に連結され、この支軸部
を支点とした片持ち回動により押圧操作可能に設けられ
ることにより、コストダウン並びに薄型化を達成でき
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態として本発明によるス
イッチ装置を車載用空調機の操作パネルに適用した場合
の正面図。

【図２】図１のＡ−Ａ線に沿った断面図。

【図３】図１のＢ−Ｂ線に沿った断面図。

【図４】図１の操作パネルにおける操作ノブの斜視図

【図５】図１の操作パネルにおける遮光部材の平面図。

【図６】本発明の第２の実施形態を示す断面図。

【符号の説明】

１ パネル体 ２ ノブ部材 ３ 回路基板 ４ スイッチ本体 ４ａ 作動部 ５ 光源 ５ａ 発光部 ６ 導光体 ７ 遮光部材 １１ 開口部 １２ ボス部 ２１〜２４ 操作ノブ ２１ａ〜２４ａ 表示部 ２１ｂ〜２４ｂ 押圧部 ２５ 支軸部 ２５ａ 延長部 ２６ 連結部 ４１ 反射膜 ６１ 受光部 ６２ 傾斜部 ６３ 突出部 ７１ 露出部 ７２ 収納部 ７３ リブ Ｍ マーク

フロントページの続き Ｆターム(参考） 3D044 BA03 BA04 BA14 BA16 BA22 BA27 BB01 BD05 BD13 5G019 AF62 AM55 CP16 CP20 JJ02 JJ08 JJ09 SK20 SY01 SY05 5G052 AA12 AA21 BB01 HC04 JA02 JA09 JB05 JC08 JC10 JC20

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パネル体と、このパネル体内に押圧操作
   可能に配置され透光性の表示部を有する複数の操作ノブ
   と、これら操作ノブの背後に配置され前記各操作ノブに
   対応するスイッチ本体と前記表示部を照明する光源とが
   設けられた回路基板と、この回路基板と前記操作ノブと
   の間に配置され前記光源からの光を前記表示部に導く導
   光体とを備え、前記導光体が前記各操作ノブの隣接方向
   に沿って延設され、前記光源が前記導光体の側面に配置
   されることを特徴とするスイッチ装置。
2. 【請求項２】 前記導光体に対応する前記回路基板の表
   面に白色系の反射膜を設けたことを特徴とする請求項１
   記載のスイッチ装置。
3. 【請求項３】 少なくとも前記表示部に対応する領域を
   除いて前記導光体の外周を白色系の遮光部材にて覆うこ
   とを特徴とする請求項１記載のスイッチ装置。
4. 【請求項４】 前記遮光部材に前記光源を収納する収納
   部を設けたことを特徴とする請求項３記載のスイッチ装
   置。
5. 【請求項５】 前記光源は発光ダイオードであることを
   特徴とする請求項１記載のスイッチ装置。
6. 【請求項６】 前記各操作ノブは前記パネル体の背後で
   支持される支軸部に連結され、この支軸部を支点とした
   片持ち回動により押圧操作可能に設けられることを特徴
   とする請求項１記載のスイッチ装置。