JP3621638B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、自動車などのヒータコントロールパネル、オーディオパネルなど、情報を伝えるための表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパネルは例えば特開平11−95696号公報に示すものが開示されている。このものは、文字や、図形などの標示部を、透光性とし、夜間においては、背面から光を照射し、その標示部を浮き上がらせ、昼間においては、外部からの自然光などによって、標示部を認識させることができる表示パネルであり、この表示パネルの製造は、インモールド成形によって、透明性樹脂を、その表面側に、白、赤、青などの透光性インモールドインク部分と、遮光性の黒色のインモールドインク部分とを設けた状態で、成形することによって行われている。しかし、黒色のインモールドインク部分には、ピンホール部が形成されて光漏れが発生する可能性があり、そのため別部材の遮光性のパネルを用意し、黒色のインモールドインク部分を覆って光漏れを防ぐ必要があった。
【0003】
また、表示パネルを遮光性の黒色部材にて形成した場合、標示部に光を通す開口部を設けてインモールド成形によって、その表面に、白、赤、青などの透光性のインモールドインクを備えたフィルムを一体的に設けることにより、光漏れのない表示パネルとすることができるが、表示パネルには通常ノブやスイッチボタンなどが配置され、表示パネルの裏面からノブの軸部及び、その軸受部が突出するため、光源からの標示部及び操作ノブの照明部への光が遮断される場合があり、この場合、各標示部及び照明部を均一に照射するのが困難となり、これを改善するためにレンズ等の導光板や反射板を別途設けて標示部及び照明部に光を導いたり、各標示部及び照明部に対してそれぞれバルブを設置していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明はこの点に着目し、光源の数を増やしたり、光漏れを防ぐパネルや、導光板及び反射板等の別部材を必要とせずに各標示部及び照明部を均一に照明することができる、低コストの表示装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために本発明では、操作部に透光性の照明部を有する少なくとも2つの操作ノブと、該操作ノブをそれぞれ収納する少なくとも2つの収納筒部と、該収納筒部が背面側に突出するように一体的に設けられ、前記操作ノブを前面側で回転可能に配置する表示パネルと、該表示パネルの背面側で前記収納筒部のそれぞれの中間に配置される光源とを備えた表示装置において、少なくとも1つの前記収納筒部の前記光源から遠方側の側壁に設けられ、前記操作ノブの照明部に光を反射させる第1の反射板と、前記収納筒部の前記光源寄りの側壁に設けられ、前記光源から前記操作ノブの照明部に直接照射される光を遮断する遮光部と、前記光源から照射される光の一部を前記操作ノブの照明部に通す第2のスリットを該遮光部に設け、該第2のスリットの開口面積を変更することにより前記操作ノブの照明部に直接照射される光の照射量を調整可能とすると共に、前記第1の反射板と前記遮光部とを前記表示パネルに一体的に白色部材にて形成したものである。
【0006】
このように構成することにより、表示パネルを白色部材で形成しているため表示パネルの裏面を反射面とすることができ、表示パネルに板部を一体的に形成するだけで、その板部が反射板として機能すると共に、光源からの光が白色反射面により乱反射され、反射方向に広く略均一に光が照射され、照射ムラのない反射光を得ることができる。
【0007】
また、操作ノブ又は収納筒部の影になり光が遮断されて照射できない位置に操作ノブの照明部が位置していても、表示パネルに一体的に形成された第1の反射板による反射光によって照明部を照射できるようになる。
【0008】
さらに、操作ノブへの光源からの直接光の照射量を第2のスリットの開口面積を変更するだけで調整できるようになり、第1の反射板による反射光と同等の照射量になるように第2のスリットの開口面積を調整することにより、操作ノブの照明部がどの位置にある時でも均一に照明することができる。
【0009】
また、本発明の表示装置では、前記表示パネルの前記収納筒部の周りにそれぞれ設けられた透光性の標示部と、前記表示パネルの内面側に形成される裏面側壁部と、該裏面側壁部に前記光源からの光を通す第1のスリットを前記第1の反射板に設け、前記第1のスリットを通った光を前記表示パネルの裏面側壁部で反射させることにより、前記光源から離れた位置にある前記標示部を照明するようにしてもよい。
【0010】
このように、第1の反射板に光源からの光を表示パネルの裏面側壁部に通すスリットを設けることにより、収納筒部の光源から離れた位置にあり、操作ノブ又は収納筒部により光源からの光が遮断されて照射できない標示部を、表示パネルの裏面側壁部を反射面として利用することにより照射できるようになる。
【0011】
本発明の表示装置では、前記収納筒部の後端から延出する円筒状の第2の反射板を設け、該第2の反射板が前記遮光部であるとともに、前記第1の反射板の後端部分が第2の反射板と一体としてもよい。
【0012】
このような構成を採用すれば、光源からの光と第1の反射板からの反射光の一部が、円筒状の第2の反射板の内周面によって操作ノブ方向へ反射され、操作ノブの照明部をより高照度で照明することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1は本発明の表示装置の断面図、図2は、本発明の表示装置を適用した自動車のヒータコントロール装置の分解図、図3は表示パネルに形成された標示部の断面拡大図である。尚、図2の左下方に対応する側を前側、右上方に対応する側を後側とし、右下方に対応する側を右側、左上方に対応する側を左側として説明する。
【0014】
図2に示すように、1は温度、風量、風向等を標示する表示パネル、4は表示パネルを固定する箱状のケース、5は光源である2つのバルブ52、53を取り付けたプリント基板、10は操作ノブであるが、取付位置によって、温度調整用の操作ノブ10a、風量調整用の操作ノブ10b、風向調整用の操作ノブ10cとなる。前記プリント基板5には更に、風量を設定するロータリスイッチ51を取り付け、風量を制御する制御部(図示せず)にスイッチ信号を送信する。このプリント基板5はケース4に設けられた弾力性を有する爪(図示せず)によってケース4の後側へ固定される。6は自動車本体に嵌め込まれる箱状のベースであり、2箇所にボス形状部63が形成され、このボス形状部63に、コントロールワイヤ64を連結したギアレバー62を回動自在に軸支している。このギアレバー62は、風向や温度等を制御する制御装置(図示せず)に接続されたコントロールワイヤ64を取り付けている。そして、上記ベース6は、外周部に設けられた凸部61がケース4に設けられた凹部42に嵌合してケース4に固定される。65はかさ歯車66と、その両端に軸部67、68を有する回転部材であり、この両端の軸部67、68がそれぞれベース6のボス形状部63の上方に形成された円筒保持部63aとケース4に形成された後述する挿通保持孔43に挿通して、回転自在に軸支されると共に、かさ歯車66がギアレバー62の歯に噛み合った状態となっている。また、前側の軸部68の先端部に形成された連結部69が操作ノブ10に連結されており、各操作ノブ10が手で回転されることによって、回転部材65が回転してギアレバー62ひいては、コントロールワイヤ64に接続された制御装置を駆動して、風向きや温度等を制御するようになっている。
【0015】
なお、本発明実施形態の表示装置は、操作ノブ10、表示パネル1、ケース4、バルブ52、53等によって構成される。
【0016】
次に、表示装置の要部ついて更に詳細に説明する。
操作ノブ10は、円柱状の胴体部11を有し、その胴体部11の前側には操作ノブ10を回転操作するための操作部である略直方体の把持部12が設けられている。この把持部12の一方側の側部には、透光性のレンズが設けられ、表示パネル1の裏面側(後側)からの光によって照明され、操作ノブ10の操作位置を示す照明部である指針部13を形成している。また、胴体部11の後端には、回転部材65の連結部69と連結するノブ軸部14が突出している。
【0017】
表示パネル1は、略小判状の箱型で、遮光性の白色の樹脂、例えばアクリル−ブタジエン−スチレン(ABS)樹脂などを白色に着色した樹脂の成形品であり、3つの操作ノブ10a、10b、10cがそれぞれが挿入される3つの円筒形の収納筒部15、16、17が形成され、その収納筒部15、16、17の表示面側の周縁にはそれぞれ、リング状の表示凸部15a、16a、17aが形成されている。そして、表示凸部15aの表面には冷暖房の温度を示す色表示が設けられたリング状の標示部19が、表示凸部16aの表面には風量を示す色表示が設けられたリング状の標示部20が、表示凸部17aの表面には風向き(吹出口の位置)を示す色表示が設けられたリング状の標示部21がそれぞれインモールド成形によって形成され、表示パネル1の裏面からの光の照射によって標示部19、20、21が照明されるようになっている。この標示部19は、図3に示すように、表示パネル1の樹脂部分1aに開口孔19aを設けて、インモールド成形により表示パネル1の前面部にインモールドインクを備えたフィルムを一体に形成し、その開口孔19aの表面側に透光性のインモールドインク層19bを設けたものであり、標示部20、21も同様の構成となっている。また、標示部19、20、21以外の表示パネル1の前面部の意匠部分には、黒色のインモールドインク層1bが設けられ、黒色に塗装されている。このように、表示パネル1を遮光性の白色部材で形成することにより表示パネル1表面に設けられた黒色のインモールドインク層1bにピンホール部が形成されても、表示パネル1の前面側への光漏れの心配がなく、別部材の遮光性のパネルを必要としない。また、表示パネル1の上下壁の後側には、中央に嵌合孔を有する嵌合爪部22が各2個ずつ形成されている。
【0018】
この表示パネル1の裏面側には、図1に示すように、中央に位置する収納筒部16の後側(図1において下側)内周部から延出する円筒状の反射板23が表示パネル1に一体的に設けられ、その反射板23の両側部にはそれぞれ、バルブ52からの光を操作ノブ10の指針部13へ透過するスリット24、バルブ53からの光を操作ノブ10の指針部13へ透過するスリット25が形成されている。
【0019】
一方、両側の収納筒部15、17の後端部にも前記反射板23と同形状の円筒状の第2反射板27が設けられている。この第2反射板27のバルブ側にはそれぞれ、バルブ52、53からの光を操作ノブ10へ透過する第2のスリット29が設けられ、この第2反射板27の外周面がバルブ52、53からの操作ノブ10a、10c側への直接光を遮断する遮光部の役割をなす。また、第2反射板27の他端側(バルブと離れた側)には、表示パネル1の裏面側両端壁部に光を透過する第1のスリット28が設けられている。また、他端側の第2反射板27には、その後端から延出し、操作ノブ10のノブ軸部14側に傾斜した平板状の第1反射板26が形成され、後端部分が第2反射板27と一体に形成されている。
【0020】
ケース4は、図2に示すように、表示パネル1と同形状の箱型であり、底面の幅方向中央部には表示パネル1の収納筒部15、16、17に対応する位置に、回転部材65の軸部68とロータリスイッチ51の軸部51aを挿通する3つの挿通保持孔43が設けられ、3つの挿通保持孔43のそれぞれ中間部には光源であるバルブ52、53を挿通する2つのバルブ挿通孔44が設けられている。そして、このバルブ挿通孔44に、ケース4の裏側よりプリント基板5に配置されたバルブ52、53が挿通して、ケース4の内部に突出した状態となる。またケース4の前面側上下方向には、それぞれ各2個の嵌合凸部41が形成されており、この嵌合凸部41が表示パネル1に形成された嵌合爪部22と嵌合して表示パネル1とケース4が結合される。
【0021】
本実施形態は、上記のように構成されており、いま、バルブ52、53が点灯すると、表示パネル1の中央に位置する風量調整用の操作ノブ10b及び標示部20においては、標示部20はバルブ52、53からの直接光によって照明され、操作ノブ10bの指針部13は、図1の状態では、バルブ53からの光が反射板23のスリット25を透過して照明される。なお、操作ノブ10bが回動され指針部13が反対側に位置した場合には、バルブ52からの光が反射板23のスリット24を透過して照明される。
【0022】
一方、温度調整用の操作ノブ10a及び標示部19においては、バルブ52から離れた側に位置する標示部を右標示部19R、バルブ52側に位置する標示部を左標示部19Lとすると、左標示部19Lはバルブ52からの直接光によって照明され、右標示部19Rは、スリット28を透過したバルブ52からの光を白色部材によって形成された表示パネル1の裏面側壁部30に照射させ、その反射光によって照明される。
【0023】
操作ノブ10aの指針部13においては、その指針部13が図1の状態では、バルブ52からの光が第2反射板27のスリット29を透過して指針部13を照射し、操作ノブ10aが回動され指針部13が反対側に位置した場合には、第1反射板26に光を反射させ、その反射光によって指針部13を照射して照明することができる。
【0024】
また、第1反射板26による反射光によっての指針部13への光の照射量と、直接光による指針部13への光の照射量とでは照射の条件が異なるが、直接光による照射をスリット29を透過させた光によって照射するようにしているため、そのスリット29の開口面積を調整するだけで指針部13への照射量が均一化でき、操作ノブ10aをどの位置に回転させても指針部13を均一に照明することができる。
【0025】
さらに、バルブ52からの光と第1反射板26からの反射光の一部が、円筒状の第2反射板27の内周面によって操作ノブ10a方向へ反射され、操作ノブ10aの指針部13をより高照度で照明することができるようになる。
【0026】
さらにまた、第1反射板26は、バルブ52からの光を表示パネル1の裏面側壁部30に照射させ方向に進む位置よりも更に後側(図1において下側)に形成されているため、表示パネル1の裏面側壁部30に照射される光量の減衰は少ないので、右標示部19Rは、表示パネル1の裏面側壁部30からの充分な反射光によって照明される。
【0027】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明は、表示パネルを白色部材で形成しているため表示パネルの裏面を反射面とすることができるとともに、表示パネルに板部を一体的に形成するだけで、その板部が反射板として機能するようになる。そして、光源からの光が白色反射面により乱反射され、反射方向に広く略均一に光が照射され、照射ムラのない反射光を得ることができる。
【0028】
また、操作ノブ又は収納筒部の影になり光が遮断されて照射できない位置に操作ノブの指針部が位置していても、表示パネルに一体的に形成された第1反射板による反射光によって指針部を照射できるようになる。さらに、収納筒部の光源寄りの側壁に光源からの操作ノブへの光を遮断する遮光部を設け、該遮光部に操作ノブ側に光を導く第2スリットを設けているため、操作ノブへの光源からの直接光の照射量を第2スリットの開口面積を変更するだけで調整できるようになり、操作ノブの指針部がどの位置にある時でも均一に照明することが可能となる。
【0029】
また、第1反射板に光源からの光を表示パネルの裏面側壁部に光を導く第1のスリットを設けることにより、収納筒部の光源から離れた位置にあり、操作ノブ又は収納筒部により光源からの光が遮断されて照射できない標示部を、表示パネルの裏面側壁部を反射面として利用することにより照射できるようになるため、標示部に光を導くレンズ等の導光板や反射板を別部材で設けたり、バルブの数を増やす必要のない、低コストの表示装置とすることができる。
【0030】
さらにまた、収納筒部の後端内周部から延出する円筒状の第2反射板を設けることにより、光源からの光と第1反射板からの反射光の一部が、円筒状の第2反射板の内周面によって操作ノブ方向へ反射され、操作ノブの指針部をより高照度で照明することができるようになる。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の断面図である。
【図2】本発明の表示装置を採用した車両用ヒーターコントロール装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の表示装置の標示部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 表示パネル
10 操作ノブ
12 把持部(操作部)
13 指針部(照明部)
15、16、17 収納筒部
19、20、21 標示部
26 第1反射板
27 第2反射板(遮光部)
28 第1のスリット
29 第2のスリット
30 裏面側壁部
52、53 バルブ(光源)
Claims (3)
- 操作部に透光性の照明部を有する少なくとも2つの操作ノブと、該操作ノブをそれぞれ収納する少なくとも2つの収納筒部と、該収納筒部が背面側に突出するように一体的に設けられ、前記操作ノブを前面側で回転可能に配置する表示パネルと、該表示パネルの背面側で前記収納筒部のそれぞれの中間に配置される光源とを備えた表示装置において、少なくとも1つの前記収納筒部の前記光源から遠方側の側壁に設けられ、前記操作ノブの照明部に光を反射させる第1の反射板と、前記収納筒部の前記光源寄りの側壁に設けられ、前記光源から前記操作ノブの照明部に直接照射される光を遮断する遮光部と、前記光源から照射される光の一部を前記操作ノブの照明部に通す第2のスリットを該遮光部に設け、該第2のスリットの開口面積を変更することにより前記操作ノブの照明部に直接照射される光の照射量を調整可能とすると共に、前記第1の反射板と前記遮光部とを前記表示パネルに一体的に白色部材にて形成したことを特徴とする表示装置。
- 前記表示パネルの前記収納筒部の周りにそれぞれ設けられた透光性の標示部と、前記表示パネルの内面側に形成される裏面側壁部と、該裏面側壁部に前記光源からの光を通す第1のスリットを前記第1の反射板に設け、前記第1のスリットを通った光を前記表示パネルの裏面側壁部で反射させることにより、前記光源から離れた位置にある前記標示部を照明するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記収納筒部の後端から延出する円筒状の第2の反射板を設け、該第2の反射板が前記遮光部であるとともに、前記第1の反射板の後端部分が第2の反射板と一体としたことを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
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