JP6868230B2 - 脱穀装置の扱胴 - Google Patents

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Description

本発明は、脱穀装置の扱胴に関するものである。
従来、脱穀装置の扱胴は、回転軸に固定された複数の多角形状のプレートの径方向と直交する各辺に、複数の扱歯を備える前後方向に延在する支持部を架設し、支持部に対して複数の扱歯を垂直に立設し、辺の回転方向の下手側に支持部を固定して複数の扱歯に所定の後退角を持たせる技術が提案されている。(特許文献1)
また、回転軸に前後方向に所定の間隔を隔てて連結された複数の円形状のプレートの外周部に、複数の扱歯を備える前後方向に延在する支持部を架設し、支持部に対して複数の扱歯に所定の後退角を持たせて立設する技術が提案されている。(特許文献2)
特開2013−13378号公報 特開2016−187327号公報
しかし、特許文献1の技術においては、支持部がプレートの辺の外周部に設けられているために、多くの穀稈が支持部に絡み付いて、頻繁に脱穀装置を停止して支持部に絡み付いた穀稈を取除く必要が有り脱穀処理を効率良く行うことができないという問題があった。
また、特許文献2の技術においては、支持部の前部に固定された扱歯の摩耗が所定以上に進んだ場合には、新しいロータに交換する必要がありランニングコストが悪化する恐れがあった。
そこで、本発明の主たる課題は、穀稈の扱歯や支持部への絡み付きを防止して、脱穀処理を効率良く行うことができる脱穀装置の扱胴を提案することにある。
また、本発明の次なる課題は、支持部の前部に固定された扱歯の摩耗が所定以上に進んだ場合には、支持部の前後方向を逆さにして取付けてランニングコストを低く抑えることができる脱穀装置の扱胴を提案することにある。
また、本発明の次なる課題は、
上記課題を解決した本発明は次のとおりである。
すなわち、請求項1記載の発明は、機体の前後方向に延在する回転軸(30)と、該回転軸(30)の前部に設けられた円形状の第1プレート(42)と、前記回転軸(30)の後部に設けられた円形状の第2プレート(61)と、前記第1プレート(42)と第2プレート(61)に架設された複数の扱歯(71)を有する支持部(72)から形成された脱穀装置の扱胴において、
前記回転軸(30)と支持部(72)の径方向の間に、前記第1プレート(42)と第2プレート(61)に架設された左右方向の縦断面が六角形状のドラム(50)を設け、前記回転軸(30)の軸心視において、前記支持部(72)を、前記ドラム(50)の第1側板(59)を回転方向の上手側に延長した仮想線(L4)よりも回転方向の上手側に設け、前記回転軸(30)の前端部に、前記第1プレート(42)よりも小径の第3プレート(41)を設け、前記第1プレート(42)と第3プレート(41)の外周部を第2側板(43)で連結して、該第2側板(43)の外周部に上下一対の搬送螺旋(44)を立設したインペラ(40)を形成し、前記回転軸(30)の軸心視において、前記インペラ(40)の搬送螺旋(44)の終端部の後側に、前記ドラム(50)の頂部(58)を位置させた脱穀装置の扱胴である。
請求項2記載の発明は、前記支持部(72)を左右方向の縦断面が円筒状のパイプで形成し、前記扱歯(71)を支持部(72)における径方向の外周部と内周部に連結した請求項1記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項3記載の発明は、前記支持部(72)の前部に、前記支持部(72)を第1プレート(42)に連結する前ステー(73)を設け、前記支持部(72)の後部に、前記支持部(72)を第2プレート(61)に連結する後ステー(74)を設け、前記支持部(72)の内周部を、前ステー(73)と後ステー(74)の外周部に形成された半円弧状の開口部に沈込ませた請求項1又は2記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項4記載の発明は、前記回転軸(30)における第1プレート(42)と第2プレート(61)の中間部に、左右方向の縦断面が六角形状の固定部(80)を連結し、前記ドラム(50)を、前記第1プレート(42)と固定部(80)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の前ドラム(51)と、前記固定部(80)と第2プレート(61)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の後ドラム(55)で形成し、前記支持部(72)の前後方向の中間部に、前記支持部(72)を固定部(80)に連結する中間ステー(75)を設け、前記固定部(80)に中間ステー(75)を径方向の外側から連結する構成にした請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項5記載の発明は、前記扱歯(71)を、前記支持部(72)に対して垂直に、且つ、前記支持部(72)の前後方向の中間部を中心として前後方向に対称に立設した請求項1〜4のいずれか1項に記載の脱穀装置の扱胴である。
請求項1記載の発明によれば、回転軸(30)と支持部(72)の径方向の間に、第1プレート(42)と第2プレート(61)に架設された左右方向の縦断面が六角形状のドラム(50)を設け、回転軸(30)の軸心視において、支持部(72)を、ドラム(50)の第1側板(59)を回転方向の上手側に延長した仮想線(L4)よりも回転方向の上手側に設け、回転軸(30)の前端部に、第1プレート(42)よりも小径の第3プレート(41)を設け、第1プレート(42)と第3プレート(41)の外周部を第2側板(43)で連結して、第2側板(43)の外周部に上下一対の搬送螺旋(44)を立設したインペラ(40)を形成し、回転軸(30)の軸心視において、インペラ(40)の搬送螺旋(44)の終端部の後側に、ドラム(50)の頂部(58)を位置させたので、支持部(72)に穀稈が絡み付くのを抑制して、穀稈をドラム(50)の外表面に沿って後方に搬送して脱穀処理を効率よく行うことができる。また、インペラ(40)から移送されてくる穀稈を効率よく後方に搬送することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明による効果に加えて、支持部(72)を左右方向の縦断面が円筒状のパイプで形成し、扱歯(71)を支持部(72)における径方向の外周部と内周部に連結したので、支持部(72)に扱歯(71)が強固に固定されて、扱歯(71)の脱落と変形を防止することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明による効果に加えて、支持部(72)の前部に、支持部(72)を第1プレート(42)に連結する前ステー(73)を設け、支持部(72)の後部に、支持部(72)を第2プレート(61)に連結する後ステー(74)を設け、支持部(72)の内周部を、前ステー(73)と後ステー(74)の外周部に形成された半円弧状の開口部に沈込ませたので、支持部(72)に穀稈が絡み付くのをより抑制して、脱穀処理をより効率よく行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、回転軸(30)における第1プレート(42)と第2プレート(61)の中間部に、左右方向の縦断面が六角形状の固定部(80)を連結し、ドラム(50)を、第1プレート(42)と固定部(80)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の前ドラム(51)と、固定部(80)と第2プレート(61)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の後ドラム(55)で形成し、支持部(72)の前後方向の中間部に、支持部(72)を固定部(80)に連結する中間ステー(75)を設け、固定部(80)に中間ステー(75)を径方向の外側から連結する構成にしたので、連結部(80)に支持部(72)を容易に着脱することができる。また、支持部(72)の変形をより防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発明による効果に加えて、扱歯(71)を、支持部(72)に対して垂直に、且つ、支持部(72)の前後方向の中間部を中心として前後方向に対称に立設したので、扱歯(71)の摩耗が進んだ場合には、支持部(72)の前後方向を逆さにして再利用でき、ランニングコストを抑制することができる。
コンバインの正面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 脱穀装置の前後方向の縦断面図である。 第1実施形態の扱胴の側面図である。 同扱胴の組立説明図である。 同扱胴のロータの前部の正面図である。 同扱胴のロータの中間部の正面図である。 同扱胴のロータの後部の正面図である。 第2実施形態の扱胴のロータの前部の正面図ある。
図1〜3に示すように、汎用コンバインは、機体フレーム1の下側に土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の前側に圃場の穀稈を収穫する刈取前処理装置3が設けられ、刈取前処理装置3の後方左側に収穫された穀稈を脱穀・選別処理する脱穀装置4が設けられ、刈取前処理装置3の後方右側に操縦者が搭乗する操縦部5が設けられている。
操縦部5の下側にエンジンを内装するエンジンルーム6が設けられ、操縦部5の後側に脱穀・選別処理された穀粒を貯留するグレンタンク7が設けられ、グレンタンク7の後側に穀粒を外部に排出する排出オーガ8が設けられている。
刈取前処理装置3は、圃場の穀稈を起立させながら後側に搬送する搬送装置3Aと、搬送装置3Aの後側下部に搬送された穀稈の株元を切断する刈刃装置3Bと、搬送装置3Aの後側に搬送された穀稈を左側に寄せ集めるオーガ装置3Cと、寄せ集められた穀稈を脱穀装置4に搬送するフィーダハウス3Dから構成されている。
図4に示すように、脱穀装置4は、穀稈を脱穀する扱室10と、脱穀された穀粒を選別する選別室20から形成されている。
扱室10の前後壁には、フィーダハウス3Dから搬送されてくる穀稈を脱穀する扱胴11が架設され、扱胴11の下側には、扱胴11の外周下部に沿って半円弧形状に形成された受網12が設けられている。また、扱胴11の上部は、開閉可能な扱胴カバー(図示省略)で覆われており、扱胴カバーの内周部には、穀稈を扱室10の後部に案内する送塵板が設けられている。これにより、穀稈を扱室10の後部に効率よく搬送することができる。
選別室20の上部には、扱室10から漏下してくる穀粒を選別処理する揺動選別装置21が設けられている。揺動選別装置21の下部には、前側から順に、揺動選別装置21に選別風を送風する唐箕25と、唐箕25の後方に選別風の送風方向を変更する風割26と、揺動選別装置21から漏下してくる穀粒をグレンタンク7に搬送する1番螺旋27と、揺動選別装置21の後部から漏下してくる枝梗等が付着した穀粒を2番処理室に搬送する2番螺旋28が設けられている。
<第1実施形態の扱胴>
図5,6に示すように、第1実施形態の扱胴11は、扱室10の前後壁に回転自在に架設される回転軸30と、回転軸30の前部に支持された中空の円錐台形状のインペラ40と、回転軸30におけるインペラ40の後側に支持された中空の六角筒形状のドラム50と、回転軸30におけるドラム50の後側に支持された中空の円筒状の円筒ドラム60と、ドラム50の外周部に円周方向に所定角度を隔てて設けられた前後方向に延在する扱歯支持杆のロータ70から形成されている。
(回転軸)
回転軸30の前端部には、インペラ40の前板41が連結される円形状の前端板31が設けられ、回転軸30の前部には、インペラ40の後板(請求項における「第1プレート」)42が連結される円形状の前板32が設けられ、回転軸30の後端部には、円筒ドラム60の前板61が連結される円形状の後板34が設けられている。
回転軸30における前板32と後板34の前後方向の中間部には円形状の中板33が設けられ、中板33の後面には、ロータ70の前後方向の中間部を支持する中空の六角筒形状の固定部80が設けられている。
固定部80の前板81の前面は、回転軸30の中板33の後面に、前板81の後方から前方に挿入されたボルトによって連結され、円筒ドラム60の前板61の前面は、回転軸30の後板34の後面に、前板61の後方から前方に挿入されたボルトによって連結されている。
(インペラ)
インペラ40は、円形状の前板41と、前板(請求項における「第3プレート」)41よりも径が大きい円形状の後板42と、前板41と後板42の外周部を連結する測板(請求項における「第2側板」)43から形成されている。
側板43の外周面には、インペラ40の前部に搬送された穀稈をインペラ40の後部に搬送する上下一対の搬送螺旋44が立設されている。これにより、インペラ40に移送されてきた穀稈をインペラ40の前部から後部に効率よく搬送してロータ70に移送することができる。
搬送螺旋44の前面には、円周方向に所定角度を隔てて側板43と搬送螺旋44の前面下部を連結する略三角形状の補強リブ45が設けられている。これにより、搬送螺旋44の剛性を高めて、穀稈から搬送螺旋44に加わる負荷による搬送螺旋44の変形を抑制することができる。
回転軸30の前端板31の前面は、インペラ40の前板41の後面に、前板41の前方から後方に挿入される締結手段であるボルトによって連結され、回転軸30の前板32の前面は、インペラ40の後板42の後面に、前板32の後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。
(ドラム)
ドラム50は、インペラ40の後板42と固定部80の前板81に連結される左右方向の縦断面が六角形状の前ドラム51と、固定部80の側板82と円筒ドラム60の前板(請求項における「第2プレート」)61に連結される左右方向の縦断面が六角形状の後ドラム55から形成されている。なお、前ドラム51と後ドラム55の左右方向の縦断面を三角形状、四角形状、五角形状に形成することもできる。
前ドラム51は、前ドラム51の一側を形成する上側前ドラム52と他側を形成する下側前ドラム53から形成されている。なお、上側前ドラム52の側板の下端部と下側前ドラム53は側板の上端部をボルトで連結することにより前ドラム51を形成することができる。これにより、前ドラム51を容易に形成することができる。
上側前ドラム52の前端部には、径方向の内側に向かって延在する上側前連結部52Aが形成され、上側前ドラム52の後端部には、径方向の内側に向かって延在する上側後連結部52Bが形成されている。また、下側前ドラム53の前端部には、径方向の内側に向かって延在する下側前連結部53Aが形成され、下側前ドラム53の後端部には、径方向の内側に向かって延在する下側後連結部53Bが形成されている。これにより、前ドラム51を上側前連結部52Aと下側前連結部53Aを介してインペラ40の後板42に容易に連結することができ、上側後連結部52Bと下側後連結部53Bを介して固定部80の前板81に容易に連結することができる。
上側前ドラム52の上側頂部58から回転方向の上下手側に延在する側板(請求項における「第1側板」)59には、開口部52Cが形成され、開口部52Cは、着脱自在な左右方向の縦断面が三角形状の覆い材52Dで覆われている。また、下側前ドラム53の下側頂部58から回転方向の上下手側に延在する側板59には、開口部53Cが形成され、開口部53Cは、着脱自在な左右方向の縦断面が三角形状の覆い材53Dで覆われている。これにより、開口部52C、53Cから器具を挿入して、前ドラム51をインペラ40の後板42と固定部80の前板81により容易に連結することができる。なお、インペラ40から移送されてくる穀稈を効率よく後方に搬送するために、前ドラム51の頂部58をインペラ40の搬送螺旋44の終端部の後方に位置させるのが好ましい。
前ドラム51の上側前連結部52Aと下側前連結部53Aの前面は、インペラ40の後板42の後面に、上側前連結部52Aと下側前連結部53Aの後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。また、前ドラム51の上側後連結部52Bと下側後連結部53Bの後面は、固定部80の前板81の前面に、前板81の後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。
後ドラム55は、後ドラム55の一側を形成する上側後ドラム56と他側を形成する下側後ドラム57から形成されている。なお、上側後ドラム56の側板59の下端部と下側後ドラム57は側板59の上端部をボルトで連結することにより後ドラム55を形成することができる。これにより、後ドラム55を容易に形成することができる。なお、本実施形態においては、前ドラム51と後ドラム55の径方向の大きさを同一にしているが、後ドラム55の径方向の大きさを前ドラム51よりも小さく形成することもできる。
上側後ドラム56の後端部には、径方向の内側に向かって延在する上側後連結部56Bが形成されている。また、下側後ドラム57の後端部には、径方向の内側に向かって延在する下側後連結部57Bが形成されている。これにより、後ドラム55を上側後連結部52Bと下側後連結部53Bを介して円筒ドラム60の前板61に容易に連結することができる。なお、上側後ドラム56に上側前ドラム52と同様な開口部を形成し、下側後ドラム57に下側前ドラム53と同様な開口部を形成することもできる。
後ドラム55の前部の内周面は、固定部80の側板82の外周面に、後ドラム55の前部の径方向の外方から内方に挿入されるボルトによって連結されている。また、後ドラム55の上側後連結部56Bと下側後連結部57Bの後面は、円筒ドラム60の前板61の前面に、前板61の後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。
(円筒ドラム)
円筒ドラム60は、円形状の前板61と、前板61の後面に形成された円筒状の筒部62と、筒部62の後部を覆う円形状の覆い材63と、覆い材63の後面に装着される前後方向の縦断面がチェンネル形状の後板64から形成されている。これにより、扱胴11に搬送されてきた穀稈が回転軸30の後部に巻き付くのを防止することができる。
(ロータ)
ロータ70は、複数の丸棒状の扱歯71と、扱歯71の基部を支持する丸パイプ状の支持部72と、支持部72の前部に連結された前後方向の縦断面がアングル形状の前ステー73と、支持部72の後部に連結された前後方向の縦断面がアングル形状の後ステー74と、支持部72の前後方向の中心部に連結された前後方向の縦断面がチェンネル形状の中間ステー75から形成されている。これにより、ロータ70の前部を前ステー73を介してインペラ40の後板42に容易に連結することができ、ロータ70の後部を後ステー74を介して円筒ドラム60の前板61に容易に連結することができ、ロータ70の前後方向の中間部を中間ステー75を介して固定部80の側板81に容易に連結することができる。
扱歯72は、支持部72の前後方向の中心を基準にして、支持部72に対称に支持されている。すなわち、図6に示すように、前側から数えて11本目の扱歯71が支持部72の前後方向の中心に支持され、前側から数えて1〜10本目の扱歯71と、後側から数えて1〜10本目の扱歯71は、支持部72の前後方向の中心を基準にして支持部72の対称な位置に支持されている。これにより、支持部72の前部に支持された扱歯72の摩耗が所定以上に進んだ場合には、ロータ70をインペラ40の後板42等から取外した後に、ロータ70の前後方向を反対にしてインペラ40の後板42等に容易に連結して使用することができる。
前側から数えて1本目の扱歯71と後側から数えて1本目の扱歯71は、支持部72に着脱自在に支持されている。また、後側から数えて1本目の扱歯71には、穀稈を扱胴11の後部から外部に勢いよく排出するために板形状の跳ね出し板76が装着されている。これにより、ロータ70の前後方向を反対にしてインペラ40の後板42等に連結する場合には、後側から数えて1本目の扱歯71を前側から数えて1本目の扱歯71の位置に容易に付けかえることができ、新しい扱歯71を後側から数えて1本目の扱歯71の位置に付けかえることができる。
図7に示すように、支持部72の前ステー73は、インペラ40の後板42における回転軸30からドラム50の側板59に直交する仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59の外周部近傍に連結されている。
また、前ステー73は、ドラム50の側板59に平行に設けられ、扱歯71の延在方向の仮想線L2は、支持部72を介して側板59に対して直交して設けられている。これにより、仮想線L2は、ドラム50の回転軸30の右側を通過して、回転軸30の中心と支持部72の中心を結ぶ仮想線L3と交差して、扱歯71に後退角θ(仮想線L2と仮想線L3の交差角度θ)を持たせることができ、穀稈が扱歯71に絡まるのを防止して、脱穀性能を向上させると共に、扱歯71の変形を防止することができる。
前ステー73を仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59における頂部59に近接する部位の外周部近傍に連結すれば、後退角θを大きく設定することができ、前ステー73を仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59における仮想線L1に近接する部位の外周部近傍に連結すれば、後退角θを小さく設定することができる。
図8に示すように、支持部72の中間ステー75は、回転軸30からドラム50の側板59に直交する仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59の外周面に連結されている。
また、中間ステー75は、ドラム50の側板59に平行に設けられ、扱歯71の延在方向の仮想線L2は、支持部72を介して側板59に対して直交して設けられている。これにより、扱歯71に後退角θを持たせることができ、穀稈が扱歯71に絡まるのを防止して、脱穀性能を向上させると共に、扱歯71の変形を防止することができる。
中間ステー75を仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59における頂部59に近接する部位に連結すれば、後退角θを大きく設定することができ、中間ステー75を仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59における仮想線L1に近接する部位に連結すれば、後退角θを小さく設定することができる。
図9に示すように、支持部72の後ステー74は、円筒ドラム60の前板61における回転軸30からドラム50の側板59に直交する仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59の外周部近傍に連結されている。
また、後ステー74は、ドラム50の側板59に平行に設けられ、扱歯71の延在方向の仮想線L2は、支持部72を介して側板59に対して直交して設けられている。これにより、扱歯71に後退角θを持たせることができ、穀稈が扱歯71に絡まるのを防止して、脱穀性能を向上させると共に、扱歯71の変形を防止することができる。
後ステー74を仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59における頂部59に近接する部位の外周部近傍に連結すれば、後退角θを大きく設定することができ、後ステー74を仮想線L1よりも回転方向の下手側に位置する側板59における仮想線L1に近接する部位の外周部近傍に連結すれば、後退角θを小さく設定することができる。
図7〜9に示すように、支持部72は、側板59の回転方向の上手側に延在する仮想線L4よりも回転方向の上手側に設けるのが好ましい。これにより、穀稈が支持部72に絡まるのを防止して、脱穀性能を向上させると共に、支持部72の変形を防止することができる。
扱歯71は、支持部72の外周部と内周部の2箇所に支持されている。これにより、扱歯71を支持部72に強固に固定することができる。また、支持部72の前下部は、前ステー73の外周部に形成された半円弧状の溝内に固定され、支持部72の中間下部は、中間ステー75の外周部に形成された半円弧状の溝内に固定され、支持部72の後下部は、後ステー74の外周部に形成された半円弧状の溝内に固定されている。これにより、支持部72を前ステー73と、中間ステー75と、後ステー74で強固に支持することができる。なお、図7〜9の矢印は、回転方向を示している。
図6に示すように、ロータ70の前ステー73の前面は、インペラ40の後板42の後面に、前ステー73の後方から前方に挿入されるボルトによって連結されている。また、ロータ70の後ステー74の後面は、円筒ドラム60の前板61の前面に、後ステー74の前方から後方に挿入されるボルトによって連結されている。
ロータ70の中間ステー75の内周面は、固定部80の側板82の外周面に、中間ステー75の径方向の外方から内方に挿入されるボルトによって連結されている。また、中間ステー75の径方向の長さは、前ステー73と後ステー74の径方向の長さよりも長く形成されている。これにより、ドラム50とロータ70の間に形成される空間の連続性を確保して、穀稈をドラム50の外周面に沿って後方に効率よく搬送することができる。
インペラ40の後板42と、円筒ドラム60の前板61と、固定部80の側板82に円周方向に所定の角度すらした位置に、ロータ70の前ステー73と、ロータ70の後ステー74と、ロータ70の中間ステー75を連結する溶接ナットを設けるのが好ましい。これにより、穀稈の種類、状態に応じて扱歯71の後退角を調整して、高い脱穀性能を維持することができる。
<第2実施形態の扱胴>
次に、第2実施形態の扱胴について説明する。なお、第1実施形態の扱胴と同一部材については同一符号を付して説明を省略する。
図10に示すように、第2実施形態の前ドラム51の上側前ドラム52の前端部には、径方向の外側に向かって延在する上側前連結部52Eが形成され、上側前ドラム52の後端部には、径方向の外側に向かって延在する上側後連結部52Fが形成されている。また、下側前ドラム53の前端部には、径方向の外側に向かって延在する下側前連結部53Eが形成され、下側前ドラム53の後端部には、径方向の外側に向かって延在する下側後連結部53Fが形成されている。これにより、前ドラム51を上側前連結部52Eと下側前連結部53Eを介してインペラ40の後板42に前ドラム51の外周部から容易に連結することができ、上側後連結部52Fと下側後連結部53Fを介して固定部80の前板81に前ドラム51の外周部から容易に連結することができ、前ドラム51の側板59に開口部52C,53Cを形成する必要がなくなる。
30 回転軸
40 インペラ
41 前板(第3プレート)
42 後板(第1プレート)
43 側板(第2側板)
44 搬送螺旋
50 ドラム
51 前ドラム
55 後ドラム
58 頂部
59 側板(第1側板)
61 前板(第2プレート)
71 扱歯
72 支持部
73 前ステー
74 後ステー
75 中間ステー
80 固定部
L4 仮想線

Claims (5)

  1. 機体の前後方向に延在する回転軸(30)と、該回転軸(30)の前部に設けられた円形状の第1プレート(42)と、前記回転軸(30)の後部に設けられた円形状の第2プレート(61)と、前記第1プレート(42)と第2プレート(61)に架設された複数の扱歯(71)を有する支持部(72)から形成された脱穀装置の扱胴において、
    前記回転軸(30)と支持部(72)の径方向の間に、前記第1プレート(42)と第2プレート(61)に架設された左右方向の縦断面が六角形状のドラム(50)を設け、
    前記回転軸(30)の軸心視において、前記支持部(72)を、前記ドラム(50)の第1側板(59)を回転方向の上手側に延長した仮想線(L4)よりも回転方向の上手側に設け、
    前記回転軸(30)の前端部に、前記第1プレート(42)よりも小径の第3プレート(41)を設け、前記第1プレート(42)と第3プレート(41)の外周部を第2側板(43)で連結して、該第2側板(43)の外周部に上下一対の搬送螺旋(44)を立設したインペラ(40)を形成し、
    前記回転軸(30)の軸心視において、前記インペラ(40)の搬送螺旋(44)の終端部の後側に、前記ドラム(50)の頂部(58)を位置させた脱穀装置の扱胴。
  2. 前記支持部(72)を左右方向の縦断面が円筒状のパイプで形成し、前記扱歯(71)を支持部(72)における径方向の外周部と内周部に連結した請求項1記載の脱穀装置の扱胴。
  3. 前記支持部(72)の前部に、前記支持部(72)を第1プレート(42)に連結する前ステー(73)を設け、
    前記支持部(72)の後部に、前記支持部(72)を第2プレート(61)に連結する後ステー(74)を設け、
    前記支持部(72)の内周部を、前ステー(73)と後ステー(74)の外周部に形成された半円弧状の開口部に沈込ませた請求項1又は2記載の脱穀装置の扱胴。
  4. 前記回転軸(30)における第1プレート(42)と第2プレート(61)の中間部に、左右方向の縦断面が六角形状の固定部(80)を連結し、
    前記ドラム(50)を、前記第1プレート(42)と固定部(80)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の前ドラム(51)と、前記固定部(80)と第2プレート(61)に架設される左右方向の縦断面が六角形状の後ドラム(55)で形成し、
    前記支持部(72)の前後方向の中間部に、前記支持部(72)を固定部(80)に連結する中間ステー(75)を設け、
    前記固定部(80)に中間ステー(75)を径方向の外側から連結する構成にした請求項1〜3のいずれか1項に記載の脱穀装置の扱胴。
  5. 前記扱歯(71)を、前記支持部(72)に対して垂直に、且つ、前記支持部(72)の前後方向の中間部を中心として前後方向に対称に立設した請求項1〜4のいずれか1項に記載の脱穀装置の扱胴。
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