JP6867113B2 - 魚ゼラチンの製造方法および魚ゼラチン - Google Patents

魚ゼラチンの製造方法および魚ゼラチン Download PDF

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Description

本発明は、魚ゼラチンの製造方法および魚ゼラチンに関する。
特開2000−189065号公報(特許文献1)、特開2006−160654号公報(特許文献2)などに開示されるように、原料魚皮から効率的に魚ゼラチンを得る目的で、pH1〜4程度の酸性抽出液に原料魚皮を浸漬して魚ゼラチンを抽出することが知られている。
特開2000−189065号公報 特開2006−160654号公報
しかし、上記pHで魚ゼラチンを抽出しようとすると原料魚皮が型崩れし、目的物以外の夾雑物が多く混入し、濾過不良を起こす問題がある。濾過不良を起こせば、その結果として効率的に魚ゼラチンを得ることが困難となる。さらに、様々な用途に適するために透過率のよい魚ゼラチンが求められている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされ、原料魚皮を不必要に型崩れさせることなく、効率的に透過率のよい魚ゼラチンを製造することができる魚ゼラチンの製造方法および魚ゼラチンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る魚ゼラチンの製造方法は、原料魚皮を準備する工程と、pHを調整する工程と、魚ゼラチンを製造する工程とを含み、前記pHを調整する工程は、前記原料魚皮のpHと、前記原料魚皮を第1液体に浸漬し、45℃以上で加熱することにより抽出された前記原料魚皮に由来する抽出物を含む前記第1液体のpHとの差を3以下に調整する工程であり、前記魚ゼラチンを製造する工程は、前記抽出物を含む前記第1液体を濾過して前記魚ゼラチンを得る工程である。
上記抽出物を含む上記第1液体は、上記魚ゼラチンの含有量を1質量%としたときの電気伝導度が300μS/cm以下であることが好ましい。
上記抽出物を含む上記第1液体は、pHが4.5〜6.5であることが好ましい。
上記pHを調整する工程は、上記原料魚皮を浸漬した上記第1液体を100〜140℃に加熱することが好ましい。
上記pHを調整する工程は、上記加熱の温度が5分以上維持されることがさらに好ましい。
さらに本発明に係る魚ゼラチンは、透過率が85%以上、エンドトキシン含有量が40EU/g以下、パルブアルブミン含有量が1ppm以下、かつ電気伝導度が500μS/cm以下である。
上記魚ゼラチンは、イミノ酸含有量が1000残基中210残基以下であることが好ましい。
本発明によれば、原料魚皮を不必要に型崩れさせることなく、効率的に透過率のよい魚ゼラチンを製造することができる。
以下、本発明に係る魚ゼラチンの製造方法および魚ゼラチンについて詳細に説明する。ここで、「魚ゼラチン」とは、魚の皮および骨などに含有されるコラーゲン組織を由来とするゼラチンをいう。上記の魚には、鮮魚および解凍魚が含まれる。本明細書において「魚ゼラチン」の用語は、魚ゼラチンが溶解している水溶液の状態を含めて用いている。また、本明細書において「X〜Y」という形式の表記は、範囲の上限下限(すなわちX以上Y以下)を意味しており、Xにおいて単位の記載がなく、Yにおいてのみ単位が記載されている場合、Xの単位とYの単位とは同じである。
≪魚ゼラチンの製造方法≫
本発明に係る魚ゼラチンの製造方法は、原料魚皮を準備する工程と、pHを調整する工程と、魚ゼラチンを製造する工程とを含む。pHを調整する工程は、原料魚皮のpHと、原料魚皮を第1液体に浸漬し、45℃以上で加熱することにより抽出された原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体のpHとの差を3以下に調整する工程である。魚ゼラチンを製造する工程は、抽出物を含む第1液体を濾過して魚ゼラチンを得る工程である。すなわち本発明の製造方法は、魚皮から魚ゼラチンを得る方法に係る。
本発明は上記構成を備えることにより、効率的に透過率のよい魚ゼラチンを得ることができる。従来、原料魚皮のpHと、原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体のpHとの関係を制御することにより、原料魚皮を不必要に型崩れさせることなく、透過率がよい魚ゼラチンを製造する技術は知られていなかった。その一方で、本発明では特に、原料魚皮のpHと、原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体のpHとの差が3以下に調整することにより、上記効果を得ることに加え、従来の製造プロセスで生成していた塩の発生も抑えることができる。これにより後述する「魚ゼラチンを製造する工程」の後に従来行われていた脱塩工程を不要とすることができる。したがって、脱塩工程を不要としたことによる製造効率の向上を実現することができる。脱塩工程を行なうことによるエンドトキシンのコンタミネーションを防止することも可能となる。
<原料魚皮を準備する工程>
本発明は、原料魚皮を準備する工程を含む。本工程では、所定の魚種を解体するなどして魚皮を入手し、原料魚皮を準備する。原料魚皮とは、魚ゼラチンの原料となる魚皮をいう。この魚皮は、コラーゲン組織を含有すれば、その魚種および魚皮の部位などは特に限定されるべきではない。魚皮には、骨、筋肉、内臓の一部が含まれていても構わない。具体的には、魚種として、イズミダイ、ナイルパーチ、コイ、草魚、アカマツダイ、イトヨリダイ、タラ、マグロ、シタビラメ、サケ、マスなどを挙げることができる。鱗が多く含まれ、魚体から分離して回収しやすい魚種の皮が取扱いやすい。鱗に含まれるコラーゲン組織が豊富な魚種、鱗に含まれる不要成分が少ない魚種などが好ましい。本発明に用いる好ましい魚種としては、イズミダイ、タラ、サケなどを挙げることができる。
原料魚皮は、付着している汚れを除去するため、あらかじめ水洗するなどの洗浄工程を前処理として行なうことが望ましい。さらに、脱脂処理を行なって脂分を除いた原料魚皮を用いることが好ましい。
原料魚皮は、水洗し、脱水もしくは乾燥させたものを用いることができる。水洗、脱水および乾燥は、従来公知の方法を用いることができる。
<pHを調整する工程>
本発明は、pHを調整する工程を含む。pHを調整する工程は、原料魚皮のpHと、原料魚皮を第1液体に浸漬し、45℃以上で加熱することにより抽出された原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体(以下、単に「抽出物を含む第1液体」と称することもある)のpHとの差を3以下に調整する工程である。以下、各構成および用語について説明する。
(原料魚皮のpH)
原料魚皮のpHは、4.5〜9.5であることが好ましい。これにより原料魚皮のpHと抽出物を含む第1液体のpHとの差を3以下に調整することが容易となる。
原料魚皮のpHは、次のようにして測定する。すなわち、水洗し、脱水もしくは乾燥させた原料魚皮に対し、質量比で4倍量の純水を添加し、これを121℃で20分間加熱し、pH測定用の原料魚皮懸濁液を調製する。次に、この懸濁液を100mlメスシリンダーに100ml入れて30分以上静置した後、その液面より2cm以内の領域から従来公知のスポイトを用いて10ml採取し、これを溶質の濃度が5質量%のpH測定用対象溶液となるように調整する。このpH測定用対象溶液のpHを、JIS K 6503:2001(にかわ及びゼラチン)に準拠することにより測定し、原料魚皮のpHとすることができる。なお、pH測定用対象溶液の濃度は、ビウレット法により測定することができる。さらに、本実施形態および後述する実施例におけるpHの測定は、いずれもpH測定装置(たとえば商品名:「pHメーター」、株式会社堀場製作所製)により行なうことができる。
さらに、原料魚皮は、電気伝導度が300μS/cm以下であることが好ましい。原料魚皮の電気伝導度はより好ましくは200μS/cm以下である。これによっても、原料魚皮のpHと抽出物を含む第1液体のpHとの差を3以下に調整することが容易となる。なお電気伝導度は、魚ゼラチンを製造するプロセスで生成する塩の量の指標となる。
原料魚皮の電気伝導度は、次のようにして測定する。すなわち、上記の原料魚皮のpH測定のために調整したpH測定用対象溶液を、溶質の濃度が1質量%の伝導度測定用対象溶液となるように調整する。続いて、37℃のウォーターバスに入れて30分以上静置した後、伝導度測定用対象溶液の電気伝導度を測定し、原料魚皮の電気伝導度とすることができる。なお、伝導度測定用対象溶液の濃度は、ビウレット法により測定することができる。さらに、本実施形態および後述する実施例における電気伝導度の測定は、電気伝導度測定装置(たとえば商品名:「電気伝導率計ES−51」、株式会社堀場製作所製)により行なうことができる。
(第1液体)
第1液体は、原料魚皮を浸漬することにより、原料魚皮に含まれるゼラチンを液中に溶出させやすくするための液体である。具体的には、第1液体は、純水に硫酸、塩酸、硝酸、酢酸などの所定の酸を添加し、pH4.5〜6.5に調整した酸性溶液をいう。このような第1液体を用いることにより、原料魚皮のpHと抽出物を含む第1液体のpHとの差を3以下に調整することが容易となる。
pHを調整する工程において原料魚皮の浸漬は、原料魚皮を第1液体に浸漬した状態で、1〜24時間、4〜30℃の条件で保持することが好ましい。これにより、原料魚皮に含まれるゼラチンを液中に効率よく溶出させることができる。原料魚皮(浸漬前の質量)と第1液体との質量比は、原料魚皮100質量部あたり第1液体が300〜1000質量部であることが好ましい。
pHを調整する工程では、原料魚皮が浸漬している第1液体に対し、45℃以上で加熱する。この加熱の温度は100〜140℃であることが好ましい。さらに、100〜140℃の加熱の温度が5分以上維持されることがより好ましい。これにより、透過率がよく、電気伝導度が抑えられた魚ゼラチンを高い収率で抽出することができる。
ここで、上記加熱の温度は、100〜121℃であることがさらに好ましい。特に、上記加熱の温度が5分以上維持されることがさらに好ましい。pHを調整する工程は魚ゼラチンの製造効率に直結するため、加熱の温度が45℃未満であると原料魚皮から十分に魚ゼラチンを抽出することができず、その収率が著しく悪化する。さらに加熱の温度が100℃未満であると、エンドトキシンの不活性化が不十分となってしまう恐れがある。魚ゼラチンの収率も低下する。加熱の温度を維持する時間が5分未満であっても、エンドトキシンの不活性化が不十分となり、魚ゼラチンの収率も低下する。加熱の温度が140℃を超えると物性のコントロールが困難となるので好ましいとはいえない。加熱の温度を維持する時間が600分以上であっても、得られる効果の向上が見込みづらいので好ましいとはいえない。
pHを調整する工程において、抽出物を含む第1液体には、上述した加熱温度による加熱によって溶出される魚ゼラチンを含む水溶性成分とともに、魚の皮などに含まれる不溶性成分および皮自体などが含まれる。このため抽出物を含む第1液体は、全体として水溶性成分と不溶性成分とからなる懸濁液として得られる。そして本発明において抽出物を含む第1液体のpHは、原料魚皮のpHとの差が3以下となる。原料魚皮のpHと抽出物を含む第1液体のpHとの差の下限値は0であるが、特に限定されるべきではない。
抽出物を含む第1液体のpHは、次のようにして測定する。すなわち、上述の抽出物を含む第1液体を100mlメスシリンダーに100ml入れて30分以上静置した後、その液面より2cm以内の領域から従来公知のスポイトを用いて10ml採取し、これを溶質の濃度が5質量%のpH測定用対象溶液となるように調整する。このpH測定用対象溶液のpHを、JIS K 6503:2001(にかわ及びゼラチン)に準拠することにより測定し、抽出物を含む第1液体のpHとすることができる。pH測定用対象溶液の濃度の測定は、上述した測定方法により行なうことができる。pHの測定も上述した装置を用いればよい。
抽出物を含む第1液体は、pHが4.5〜6.5であることが好ましい。このようなpHの範囲であることにより、透過率がよりよく、電気伝導度がより抑えられた魚ゼラチンを製造することが可能となる。抽出物を含む第1液体のより好ましいpHの範囲は、5〜6.5である。
さらに、抽出物を含む第1液体は、魚ゼラチンの含有量を1質量%としたときの電気伝導度が300μS/cm以下であることが好ましい。より好ましくは、200μS/cm以下である。このような電気伝導度であれば、塩の生成が十分に抑制されているといえ、後述する「魚ゼラチンを製造する工程」の後の脱塩工程を不要とすることができる。
抽出物を含む第1液体の電気伝導度の測定は、上記の抽出物を含む第1液体のpH測定のために調整したpH測定用対象溶液を、溶質の濃度が1質量%の伝導度測定用溶液となるように調整する。続いて、37℃のウォーターバスに入れて30分以上静置した後、伝導度測定用対象溶液の電気伝導度を測定し、抽出物を含む第1液体の電気伝導度とすることができる。伝導度測定用対象溶液の濃度の測定は、上述した測定方法により行なうことができる。電気伝導度の測定も上述した装置を用いればよい。
抽出物を含む第1液体において、魚ゼラチンの含有量を1質量%としたときの電気伝導度が300μS/cmを超えると、後述する「魚ゼラチンを製造する工程」の後の脱塩工程が必要となる場合がある。なお、抽出物を含む第1液体における魚ゼラチン含有量を1質量%としたときの電気伝導度の下限は、理想値としての0μS/cmである。
ここで、第1液体に用いられる純水、ならびに原料魚皮のpHおよび電気伝導度の測定で用いる純水とは、JIS K 6503:2001(にかわ及びゼラチン)に記載されている電気伝導度が2μS/cm(25℃)以下の蒸留水またはイオン交換水をいう。なお、後述する[実施例]では第1液体の溶媒として超純水を用いている理由は、エンドトキシン含有量が極めて少ないからである。超純水も、電気伝導度が2μS/cm(25℃)以下の蒸留水またはイオン交換水に該当する。
<魚ゼラチンを製造する工程>
本発明は、魚ゼラチンを製造する工程を含む。魚ゼラチンを製造する工程は、抽出物を含む第1液体を濾過して魚ゼラチンを得る工程である。
魚ゼラチンを製造する工程では、従来公知のフィルターを用いて抽出物を含む第1液体を濾過することにより、魚ゼラチンを得ることができる。フィルターとしては、たとえば0.45μmなどの細孔を有するフィルター(たとえば商品名:「DURAPORE Membrane Filter」、メルクミリポア社製)を用いることができる。
本発明により得られる魚ゼラチンは、pH5〜6、電気伝導度500μS/cm以下、好ましくは300μS/cm以下などの特性を有する。本発明では上述のようにpHを調整する工程において、原料魚皮のpHと、原料魚皮を第1液体に浸漬し、45℃以上で加熱することにより抽出された原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体のpHとの差を3以下に調整することにより、魚ゼラチンの製造過程における塩の生成が抑えられるため、脱塩工程は不要である。
さらに原料魚皮のpHと、原料魚皮を第1液体に浸漬し、45℃以上で加熱することにより抽出された原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体のpHとの差を3以下に調整することにより、85%以上の透過率を得ることができる。上述のように加熱の温度を100〜140℃とし、この加熱の温度を5分以上維持することにより、エンドトキシン含有量が40EU/g以下、パルブアルブミン含有量が1ppm以下の特性を備えることができる。エンドトキシン含有量は、脱塩工程を不要とすることによっても抑えることができる。
このような魚ゼラチンは、上記の方法により製造することができる。魚ゼラチンの透過率、pHおよび電気伝導度は、次のようにして測定することができる。エンドトキシン含有量などその他の特性を特定するための測定方法は後述する。
(魚ゼラチンの透過率およびpH)
魚ゼラチンの透過率およびpHは、JIS K 6503:2001(にかわ及びゼラチン)に準拠することにより測定することができる。魚ゼラチンの透過率の測定は、透過率測定装置(たとえば商品名:「Spectrophotometer U−2900」、株式会社日立ハイテクノロジーズ製)により行なうことができる。pHの測定は上述した装置を用いればよい。
(魚ゼラチンの電気伝導度)
魚ゼラチンの電気伝導度は、次のようにして測定する。すなわち、上記魚ゼラチンを製造する工程により得た魚ゼラチン1gに対し、純水99mlを添加し、1質量%濃度のゼラチン溶液を調製する。このゼラチン溶液を、37℃のウォーターバスに入れて30分以上静置した後、このゼラチン溶液の電気伝導度を測定し、魚ゼラチンの電気伝導度とすることができる。電気伝導度の測定は上述した装置を用いればよい。
≪魚ゼラチン≫
本発明に係る魚ゼラチンは、透過率が85%以上、エンドトキシン含有量が40EU/g以下、パルブアルブミン含有量が1ppm以下、かつ電気伝導度が500μS/cm以下である。特に、上記魚ゼラチンは、イミノ酸含有量が1000残基中210残基以下であることが好ましい。魚ゼラチンは、透過率が90%以上であることが、不純物の混入を防ぎ、かつ外観を良好とするという観点から、さらに好ましい。エンドトキシン含有量が25EU/g以下であることが、発熱性物質の混入を防ぐという観点から、さらに好ましい。パルブアルブミン含有量が0.5ppm以下であることが、アレルギー原因物質の混入を防ぐという観点から、さらに好ましい。電気伝導度が300μS/cm以下であることが、塩の混入を防ぐという観点から、さらに好ましい。
透過率が85%未満であると、不純物が混入し、または外観が悪くなるので好ましくない。エンドトキシン含有量が40EU/gを超えると、発熱性物質の混入リスクが高まるので好ましくない。パルブアルブミン含有量が1ppmを超えると、アレルギー原因物質の混入リスクが高まるので好ましくない。電気伝導度が500μS/cmを超えると、塩の混入という不都合がある。イミノ酸含有量が1000残基中210残基を超えると、もはや魚類由来のゼラチンではない。
本発明に係る魚ゼラチンは、その透過率の上限値は、理想値としての100%である。エンドトキシン含有量の下限値は、理想値としての0EU/gである。パルブアルブミン含有量の下限値は、理想値としての0ppmである。電気伝導度の下限値は、理想値としての0μS/cmである。イミノ酸含有量の下限値は、1000残基中100残基である。
本発明に係る魚ゼラチンは、上記構成を備えることにより、たとえば、癒着防止膜などの原材料として医療機器分野への適用、安定化剤などの原材料としての医薬品への適用、スキンケアローションなどの原材料としての化粧料分野への適用、冷凍食品などの原材料としての食品分野への適用などを実現することができる。
本発明に係る魚ゼラチンは、たとえば、上述した魚ゼラチンの製造方法により得ることができる。これにより、原料魚皮を不必要に型崩れさせることなく、効率的に透過率のよい魚ゼラチンを抽出することができる。特に、透過率が85%以上、エンドトキシン含有量が40EU/g以下、パルブアルブミン含有量が1ppm以下、かつ電気伝導度が500μS/cm以下であるので、安全かつ幅広い用途で使い勝手のよい魚ゼラチンとして提供することが可能となる。
本発明において、魚ゼラチンの透過率および電気伝導度は、上記の測定方法により測定することができる。エンドトキシン含有量は、エンドトキシン測定用製品(たとえば商品名:「エンドスペシー(登録商標) ES−50Mセット」、生化学工業株式会社製)を用いて、日本薬局方の比色法に準拠することにより測定することができる。
パルブアルブミン含有量は、たとえば一次抗体をAnti Gadus morhua subsp Parvalbumin β(Flarebio Biotech LLC社製)とし、二次抗体をペルオキシダーゼ標識ラット抗マウスIgG(Zymed社製)とし、標準パルブアルブミンとしてRecombinant Theragra chalcogramma Parvalbumin(MyBioSource.com社製)を用いたELISA試験により測定することができる。
イミノ酸含有量は、アミノ酸自動分析法を用いてプロリンおよびハイドロキシプロリンの残基数を測定することにより、特定することができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<試料1>
日本産のスケトウダラの魚皮を入手し、1質量%の苛性ソーダで洗浄した後、水洗し、所定のpH(pH7.3)となるように調整し、脱水することにより原料魚皮を準備した(原料魚皮を準備する工程)。この原料魚皮150gに対し、第1液体として超純水を600gおよび6N塩酸を添加して浸漬した後、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、121℃で20分間加熱することにより、原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体を得た(pHを調整する工程)。その後、この抽出物を含む第1液体を0.45μmのフィルター(商品名:「DURAPORE Membrane Filter」、メルクミリポア社製)を用いて濾過し、公知の方法により乾燥させて魚ゼラチンを得た(魚ゼラチンを製造する工程)。
試料1において原料魚皮のpHは、次のとおりに測定した。すなわち、試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、121℃で20分間の加熱を行なうことにより、pH測定用の原料魚皮懸濁液を調製した。次に、この懸濁液を100mlメスシリンダーに100ml入れて30分以上静置した後、その液面より2cm以内の領域から従来公知のスポイトを用いて10ml採取し、これを溶質の濃度が5質量%のpH測定用対象溶液となるように調整した。このpH測定用対象溶液のpHをJIS K 6503:2001(にかわ及びゼラチン)に準拠することにより測定し、その値を原料魚皮のpHとした。pHの測定には上述した装置を用いた。
試料1において原料魚皮の電気伝導度は、次のとおりに測定した。すなわち、上記の原料魚皮のpH測定のために調整したpH測定用対象溶液を、溶質の濃度が1質量%の伝導度測定用対象溶液となるように調整した。続いて、37℃のウォーターバスに入れて30分以上静置した後、伝導度測定用対象溶液の電気伝導度を測定し、その値を原料魚皮の電気伝導度とした。電気伝導度の測定には上述した装置を用いた。
試料1において抽出物を含む第1液体のpHは、次のとおりに測定した。上述のようにして得た抽出物を含む第1液体を100mlメスシリンダーに100ml入れて30分以上静置した後、その液面より2cm以内の領域から従来公知のスポイトを用いて10ml採取し、これを溶質の濃度が5質量%のpH測定用対象溶液となるように調整した。このpH測定用対象溶液のpHを、JIS K 6503:2001(にかわ及びゼラチン)に準拠することにより測定し、その値を抽出物を含む第1液体のpHとした。pHの測定には上述した装置を用いた。
試料1において抽出物を含む第1液体の電気伝導度は、次のとおりに測定した。すなわち、上記の抽出物を含む第1液体のpH測定のために調整したpH測定用対象溶液を、溶質の濃度が1質量%の伝導度測定用対象溶液となるように調整した。続いて、37℃のウォーターバスに入れて30分以上静置した後、伝導度測定用対象溶液の電気伝導度を測定し、その値を原料魚皮の電気伝導度とした。電気伝導度の測定には上述した装置を用いた。
試料1において得られた魚ゼラチンの透過率およびpHは、JIS K 6503:2001(にかわ及びゼラチン)に準拠することにより測定した。透過率の測定およびpHの測定には、それぞれ上述した装置を用いた。
試料1において得られた魚ゼラチンの電気伝導度は、次のようにして測定した。すなわち、上述のようにして得た魚ゼラチン1gに対し、純水99mlを添加し、1質量%濃度のゼラチン溶液を調製する。このゼラチン溶液を、37℃のウォーターバスに入れて30分以上静置した後、このゼラチン溶液の電気伝導度を測定し、その値を魚ゼラチンの電気伝導度とした。電気伝導度の測定には上述した装置を用いた。
<試料2>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬した。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
<試料3>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬した。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
試料3において得た魚ゼラチンに対し、エンドトキシン含有量およびパルブアルブミン含有量を上述した装置および方法により測定した。
<試料4>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬するとともに、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、121℃で10分間の加熱を行なった。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
試料4において得た魚ゼラチンに対しても、エンドトキシン含有量およびパルブアルブミン含有量を上述した装置および方法により測定した。
<試料5>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬するとともに、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、121℃で50分間加熱することにより、抽出物を含む第1液体を得た。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
試料5において得た魚ゼラチンに対しても、エンドトキシン含有量およびパルブアルブミン含有量を上述した装置および方法により測定した。さらに、試料5において得た魚ゼラチンに対しては、イミノ酸含有量を上述した方法により測定した。
<試料6>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬するとともに、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、100℃で60分間加熱することにより、抽出物を含む第1液体を得た。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
試料6において得た魚ゼラチンに対しても、エンドトキシン含有量およびパルブアルブミン含有量を上述した装置および方法により測定した。
<試料7>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬した。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
<試料8>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬した。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
<試料9>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N水酸化ナトリウムを添加して調製した。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
<試料10>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬するとともに、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、80℃で60分間加熱することにより、抽出物を含む第1液体を得た。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
試料10において得た魚ゼラチンに対し、エンドトキシン含有量およびパルブアルブミン含有量を上述した装置および方法により測定した。
<試料11>
日本産のスケトウダラの魚皮を入手し、1質量%の苛性ソーダで洗浄した後、水洗し、試料1とは異なる原料魚皮のpH(pH8.8)とする調整をし、脱水することにより原料魚皮を準備した(原料魚皮を準備する工程)。この原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬するとともに、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、121℃で20分間加熱することにより、原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体を得た。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
<試料12>
日本産のスケトウダラの魚皮を入手し、1質量%の苛性ソーダで洗浄した後、水洗し、試料1および試料11とは異なる原料魚皮のpH(pH9.0)とする調整をし、脱水することにより原料魚皮を準備した(原料魚皮を準備する工程)。この原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬するとともに、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、45℃で120分間加熱することにより、原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体を得た。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
試料12において得た魚ゼラチンに対し、エンドトキシン含有量およびパルブアルブミン含有量を上述した装置および方法により測定した。
<試料13>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬するとともに、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、121℃で20分間加熱することにより、原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体を得た。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。試料13については原料魚皮のpHと、原料魚皮に由来する抽出物を含む第1液体のpHとの差を3以下に調整する工程を行なわなかったため、その差が大きくなった(Δ4.2)。これに起因して試料13において得た魚ゼラチンは、電気伝導率が極めて高かった(1050μS/cm)。さらに、酸性下で抽出されたことで型崩れが起こって濾過不良が生じたため、試料13の魚ゼラチンに対しては、その透過率を測定しなかった。
<試料14>
試料1と同じようにして準備した原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬した。これ以降は試料1と同じ方法により魚ゼラチンを得た。
<試料15>
日本産のスケトウダラの魚皮を入手し、1質量%の苛性ソーダで洗浄した後、水洗し、試料1、試料11および試料12とは異なる原料魚皮のpH(pH10.1)とする調整をし、脱水することにより原料魚皮を準備した(原料魚皮を準備する工程)。この原料魚皮150gに対し、超純水を600g添加し、6N塩酸を試料1で用いた量から変えて添加し浸漬するとともに、高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ、商品名:「MCS−3032S型」、アルプ株式会社製)に入れ、121℃で20分間加熱することにより、抽出物を含む第1液体を得た。ただし、試料15については抽出物を含む第1液体の電気伝導度が高かったため(520μS/cm)、それ以降の工程を行なわなかった。
試料1〜15の原料魚皮のpHおよび電気伝導度、抽出物を含む第1液体のpHおよび電気伝導度、得られた魚ゼラチンの透過率、電気伝導度、エンドトキシン含有量およびパルブアルブミン含有量、イミノ酸含有量などを上述した測定方法により測定した。その結果を表1および表2に示す。
なお、試料1〜15の原料魚皮として用いた魚種はいずれもスケトウダラであるので、試料5においてのみイミノ酸含有量を測定し、その他の試料のイミノ酸含有量は試料5のものと同じであると推定した。さらに、試料1、2、3、7、8、9、11、13および14の加熱条件はいずれも同一であるため、試料3においてのみエンドトキシン含有量およびパルブアルブミン量を測定し、これらの試料のエンドトキシン含有量およびパルブアルブミン量は試料3のものと同じであると推定した。
Figure 0006867113
Figure 0006867113
<考察>
表1、2から理解されるように、試料1〜11の魚ゼラチンの製造方法に沿って得られた魚ゼラチンは、原料魚皮のpHと抽出物を含む第1液体のpHとの差が3以下に調整されていることから、透過率がよく、電気伝導度も抑えられていることが分かる。特に、抽出物を含む第1液体における魚ゼラチンの含有量を1質量%としたときの電気伝導度が300μS/cm以下であること、抽出物を含む第1液体のpHが4.5〜6.5であること、および加熱の温度が100〜140℃であって加熱の温度が5分以上維持されることのいずれかの要件を満たすことにより、透過率がよりよく、電気伝導度もより抑えられることが分かった。さらに、エンドトキシン含有量、パルブアルブミン含有量も非常に低くかった。
一方で、試料12〜15の魚ゼラチンの製造方法に沿って得られた魚ゼラチンは、原料魚皮のpHと抽出物を含む第1液体とのpHとの差が3以下に調整されなかったため、透過率および電気伝導度の少なくとも一方が、試料1〜11に比べて劣るものとなった。
以上のように本発明の実施の形態および実施例について説明を行なったが、上述の各実施の形態および実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。

Claims (6)

  1. 原料魚皮のpHが4.5〜9.5となる処理を行うことにより、前記原料魚皮を準備する工程と、
    pHを調整する工程と、
    魚ゼラチンを製造する工程とを含み、
    前記pHを調整する工程は、前記原料魚皮を第1液体に浸漬し、かつ100〜140℃に加熱することにより抽出された前記原料魚皮に由来する抽出物を含む前記第1液体のpH調整する工程であって、前記抽出物を含む前記第1液体のpHは、前記原料魚皮のpHとの差が3以下であり、かつ4.5〜7.2の範囲である工程であり、
    前記魚ゼラチンを製造する工程は、前記抽出物を含む前記第1液体を濾過して前記魚ゼラチンを得る工程であり、
    脱塩工程が不要である、魚ゼラチンの製造方法。
  2. 前記抽出物を含む前記第1液体は、溶質の含有量を1質量%としたときの電気伝導度が300μS/cm以下である、請求項1に記載の魚ゼラチンの製造方法。
  3. 前記抽出物を含む前記第1液体は、pHが4.5〜6.5である、請求項1または2に記載の魚ゼラチンの製造方法。
  4. 前記pHを調整する工程は、前記加熱の温度が5分以上維持される、請求項1〜3のいずれかに記載の魚ゼラチンの製造方法。
  5. 透過率が85%以上、エンドトキシン含有量が40EU/g以下、パルブアルブミン含有量が1ppm以下、かつ電気伝導度が500μS/cm以下である、魚ゼラチン。
  6. 前記魚ゼラチンは、イミノ酸含有量が1000残基中210残基以下である、請求項5に記載の魚ゼラチン。
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