JP6864108B2 - 鞍乗型電動車両 - Google Patents

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Description

本発明は、後輪が電動モータによって駆動される電動式の自動二輪車等の鞍乗型電動車両に関する。
本願は、2017年9月29日に出願された日本国特許出願2017−191910号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
鞍乗型電動車両として、後輪を揺動可能に支持するスイングアームに、後輪駆動用の電動モータが搭載されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の鞍乗型電動車両は、バッテリやパワードライブユニット等の電力供給部が車体フレーム側に搭載され、その電力供給部と電動モータの間が電気ケーブルによって接続されている。この種の鞍乗型電動車両は、車両の走行に伴うスイングアームの揺動によって電気ケーブルに引っ張り負荷が生じる可能性が考えられる。このため、電気ケーブルに湾曲部等の余長部を設け、その余長部によって引っ張り負荷の軽減を図るようにしている。
日本国特許第5889336号公報
上記の鞍乗型電動車両は、給電用の太い電気ケーブルが、電力供給部と電動モータを接続するように車体フレームとスイングアームとに跨って配索される。このため、この種の鞍乗型電動車両においては、スイングアームの揺動に伴う負荷が電気ケーブルに作用し難い構造の案出が望まれている。
本発明の態様は、スイングアームの揺動時に電気ケーブルに作用する負荷を可及的に抑制することができる鞍乗型電動車両を提供する。
本発明の態様に係る鞍乗型電動車両は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
本発明の一態様は、前輪を操向可能に保持するヘッドパイプと;前記ヘッドパイプから下部後方に延びるダウンフレーム部と;前記ダウンフレーム部の後部から上方に延びるリアフレーム部と;前部が前記リアフレーム部に揺動可能に支持されるとともに、後部に後輪が支持されるスイングアームと;前記スイングアームに取り付けられ、前記後輪を駆動する電動モータと;前記ヘッドパイプ、前記ダウンフレーム部、及び、前記リアフレーム部を含む車体フレームに取り付けられ、前記電動モータに電力を供給する電力供給部と;前記電力供給部と前記電動モータを電気的に接続する電気ケーブルと;を備えた鞍乗型電動車両であって、前記リアフレーム部の下部領域から車両後方に向かって突出するアーム支持部材をさらに備え、前記アーム支持部材の後端の近傍には、前記スイングアームの前部を揺動可能に支持するピボット軸が設けられ、前記アーム支持部材と前記スイングアームの前部領域とに跨る領域の上方には、前記電気ケーブルが配索される配索空間が設けられ、前記アーム支持部材は、前記リアフレーム部から後下方に傾斜して延びる後下方傾斜部を有し、前記スイングアームの前部領域は、前記ピボット軸との連結部から後上方に傾斜して延びる後上方傾斜部を有し、前記後下方傾斜部と前記後上方傾斜部によって形成される側面視が実質的V字状の凹形状部が前記配索空間の一部を構成し、前記スイングアームの揺動中心である前記ピボット軸は、前記凹形状部の底部付近に配置され、前記電気ケーブルは、前記ピボット軸に近接して配索され、前記電力供給部は、バッテリの電力を三相交流に変換して前記電動モータに供給するパワードライブユニットを含み、前記電気ケーブルは、前記パワードライブユニットと前記電動モータを接続する三相の電線を含み、前記パワードライブユニットは、運転者が足裏を載せ置く左右のステップフロアの間で車両前後方向に延びるセンタートンネルの下方の空間部に配置される。
上記の構成の場合、リアフレーム部の下部領域から車両後方に向かって突出するアーム支持部材にピボット軸が受けられ、スイングアームの前部が、リアフレーム部の下部領域から車両後方に離間した位置でピボット軸に支持される。そして、電力供給部と電動モータを接続する電気ケーブルは、アーム支持部材とスイングアームの前部領域とに跨る領域の上方で配索される。したがって、電気ケーブルは、スイングアームの揺動中心(ピボット軸)の上部近傍に配索され、スイングアームの揺動時に電気ケーブルに負荷が作用し難くなる。また、電気ケーブルは、アーム支持部材とスイングアームの前部領域とに跨る領域の上方に配置されるため、スイングアームの揺動時に周囲の部材と干渉しにくくなる。
また、この場合、アーム支持部材とスイングアームの前部領域とに跨る領域の上面側に、側面視が実質的V字状の凹形状部が形成され、その凹形状部の底部付近にピボット軸が配置される。そして、電気ケーブルは、少なくとも一部が凹形状部内に配索されるため、スイングアームの揺動中心(ピボット軸)により近接して配索される。したがって、この構成を採用した場合には、スイングアームの揺動時に電気ケーブルに負荷がより作用し難くなる。
本発明の他の態様は、前輪を操向可能に保持するヘッドパイプと;前記ヘッドパイプから下部後方に延びるダウンフレーム部と;前記ダウンフレーム部の後部から上方に延びるリアフレーム部と;前部が前記リアフレーム部に揺動可能に支持されるとともに、後部に後輪が支持されるスイングアームと;前記スイングアームに取り付けられ、前記後輪を駆動する電動モータと;前記ヘッドパイプ、前記ダウンフレーム部、及び、前記リアフレーム部を含む車体フレームに取り付けられ、前記電動モータに電力を供給する電力供給部と;前記電力供給部と前記電動モータを電気的に接続する電気ケーブルと;を備えた鞍乗型電動車両であって、前記リアフレーム部の下部領域から車両後方に向かって突出するアーム支持部材をさらに備え、前記アーム支持部材の後端近傍には、前記スイングアームの前部を揺動可能に支持するピボット軸が設けられ、前記アーム支持部材と前記スイングアームの前部領域とに跨る領域の上方には、前記電気ケーブルが配索される配索空間が設けられ、前記アーム支持部材は、前記リアフレーム部から後下方に傾斜して延びる後下方傾斜部を有し、前記スイングアームの前部領域は、前記ピボット軸との連結部から後上方に傾斜して延びる後上方傾斜部を有し、前記後下方傾斜部と前記後上方傾斜部によって形成される側面視が実質的V字状の凹形状部が前記配索空間の一部を構成し、前記スイングアームの揺動中心である前記ピボット軸は、前記凹形状部の底部付近に配置され、前記電気ケーブルは、前記ピボット軸に近接して配索され、前記電気ケーブルは、前記電動モータの上下方向における長さ範囲内に配索される。
この場合、アーム支持部材とスイングアームの前部領域とに跨る領域の上面側に、側面視が実質的V字状の凹形状部が形成され、その凹形状部の底部付近にピボット軸が配置される。そして、電気ケーブルは、少なくとも一部が凹形状部内に配索されるため、スイングアームの揺動中心(ピボット軸)により近接して配索される。したがって、この構成を採用した場合には、スイングアームの揺動時に電気ケーブルに負荷がより作用し難くなる。
上記鞍乗型電動車両では、前記電気ケーブルの一部は、前記配索空間において、車幅方向の一側から他側に屈曲して配索され、前記電気ケーブルの車幅方向の一側から他側に屈曲する領域の少なくとも一部は、上面視で前記ピボット軸の軸線と重なるように配置されても良い。
この場合、スイングアームがピボット軸を中心として揺動するときに、配索空間内において、電気ケーブルが上下に曲げ変形すると同時に、車幅方向に屈曲した領域が捩れ変形する。したがって、この構成を採用した場合には、スイングアームの揺動時に電気ケーブルに作用する応力が分散され易くなり、電気ケーブルに作用する負荷をより抑制することが可能になる。
上記鞍乗型電動車両では、前記リアフレーム部には、前記配索空間の上方でバッテリを支持するバッテリ支持フレームが取り付けられ、前記バッテリ支持フレームには、前記電気ケーブルを支持するケーブル支持部が設けられても良い。
この場合、バッテリを支持するバッテリ支持フレームの下方に配索空間が位置され、その配索空間に配索される電気ケーブルが、ケーブル支持部を介してバッテリ支持フレームに支持される。このため、電気ケーブルをピボット軸に近接した位置で車体フレーム側に支持させることが可能になる。したがって、この構成を採用した場合には、スイングアームの揺動に伴う電気ケーブルの振れを抑制することができる。
上記鞍乗型電動車両では、前記電力供給部は、バッテリの電力を三相交流に変換して前記電動モータに供給するパワードライブユニットを含み、前記電気ケーブルは、前記パワードライブユニットと前記電動モータを接続する三相の電線を含んでも良い。
この場合、三相の電線が束ねられた電気ケーブルの外径が大きくなる。このため、スイングアームの揺動によって電気ケーブルに曲げや捩れ等の変形荷重が作用すると、その変形荷重によって電気ケーブルの一部に応力集中が生じ易くなる。しかし、電気ケーブルは、ピボット軸に近接して配索されるため、電気ケーブルの一部に大きな応力集中が生じるのを回避することができる。
上記鞍乗型電動車両では、前記電気ケーブルは、前記三相の電線の束の周囲を保護材によって覆われて成り、前記保護材の最大外径は、前記ピボット軸の外径よりも大きくても良い。
本発明の態様によれば、電気ケーブルがスイングアームの揺動中心の上部近傍に配索されることになるため、スイングアームの揺動時に、電気ケーブルに作用する負荷を可及的に抑制することができる。
実施形態に係る鞍乗型電動車両の左側面図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の一部部品を取り去った左側面図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の車体フレームの左側面図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の車体フレームの斜視図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の車体フレームの上面図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の図1のVI−VI線に沿う断面図である。 実施形態に係るメインアームを左側前部上方から見た斜視図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の図2の一部を拡大して示した側面図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の下面図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の図8のX−X線に沿う断面図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両の図9のXI−XI線に沿う断面図である。 実施形態に係る鞍乗型電動車両のバッテリ支持フレームの斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また、以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左側方を示す矢印LH、車両上方を示す矢印UPが示されている。
図1は、鞍乗型電動車両の一形態である電動式の自動二輪車1の左側面を示す図である。本実施形態の自動二輪車1は、シート8に着座した運転者が足裏を載せ置くステップフロア9を有するスクータ型の車両である。
自動二輪車1は、操向輪である前輪3と、駆動輪である後輪4と、を備えている。前輪3は、左右一対のフロントフォーク6に回転可能に支持されている。また、前輪3は、バーハンドル2によって操向可能とされている。フロントフォーク6には、前輪3の上方側を覆うフロントフェンダ50Fが支持されている。
後輪4は、車体フレームFに揺動可能に支持されたスイングアーム20の後部に支持されている。本実施形態の自動二輪車1は、ユニットスイニング式の自動二輪車である。スイングアーム20には、車両駆動用の電動モータ30と、電動モータ30の駆動力を減速して後輪車軸4aに伝達する減速機構35(図6参照。)と、が搭載されている。スイングアーム20の後端部には、後輪4の後上部を覆うリアフェンダ50Rがフェンダ支持アーム40を介して支持されている。フェンダ支持アーム40には、リア側のサスペンション部品であるリアクッション7の下端部が連結されている。
自動二輪車1は、シート8に着座した運転者が足裏を載せ置く左右一対のステップフロア9と、左右のステップフロア9の間で車両前後方向に延びるセンタートンネル10と、を備えている。センタートンネル10は、シート8の前方側にあってシート8よりも低く形成されている。センタートンネル10の上方側の空間部は、バーハンドル2とシート8の間にあって、運転者が車体を跨ぐ際の跨ぎ空間を形成している。
図2は、シート8やカバー類を取り去った自動二輪車1を左側方から見た図である。図3は、自動二輪車1の車体フレームFを左側方から見た図である。図4は、車体フレームFを左前部上方から見た図である。図5は、車体フレームFを上方から見た図である。
車体フレームFは、複数種の鋼材を溶接等により一体に接合して形成されている。車体フレームFは、前端部に、ヘッドパイプ12を備えている。ヘッドパイプ12は、ステアリングステム11(図1,図2参照。)と左右のフロントフォーク6を介して前輪3を操向可能に保持する。
車体フレームFは、さらに、ヘッドパイプ12の上下方向の実質的中間領域から後斜め下方に延びる左右一対のアッパフレーム13と、ヘッドパイプ12の下部領域から下方に延びた後に車体後方に延び、その後端部から後方に若干傾斜した状態で上方に向かって延びる左右一対のロアフレーム14と、左右のアッパフレーム13の前後方向の実質的中間位置から後斜め上方に向かって延びる左右一対のシートフレーム15と、を備えている。ロアフレーム14は、ヘッドパイプ12から下部後方に延びるダウンフレーム部14aと、ダウンフレーム部14aの後部から上方に向かって延びるリアフレーム部14bとを有している。
左のリアフレーム部14bの上端部は、左の対応するシートフレーム15の前後方向の実質的中間位置に結合されている。右のリアフレーム部14bの上端部は、右の対応するシートフレーム15の前後方向の実質的中間位置に結合されている。左右のシートフレーム15の上部には、乗員の着座するシート8が取り付けられている。シート8は、前端側をヒンジ支点として上下に開閉可能とされている。
左のアッパフレーム13の後端部は、左の対応するリアフレーム部14bの下端近傍に結合されている。右のアッパフレーム13の後端部は、右の対応するリアフレーム部14bの下端近傍に結合されている。
左右の各ロアフレーム14は、ダウンフレーム部14aの下方延出部14a−1の上部領域と後方延出部14a−2の後部領域とがミドルフレーム16によって連結されている。左右のダウンフレーム部14aの下方延出部14a−1同士は、前クロスメンバ18によって相互に連結されている。左右のダウンフレーム部14aの後方延出部14a−2の前端領域同士は、前下クロスメンバ19によって相互に連結されている。左右のダウンフレーム部14aの後方延出部14a−2の後端領域同士は、クロスフレーム51によって相互に連結されている。前クロスメンバ18と前下クロスメンバ19は、ロアフレーム14よりも小径の丸鋼管によって形成されている。前クロスメンバ18は、車幅方向に沿って直線状に延びる。前下クロスメンバ19は、前方に凸の湾曲状をなして延びている。クロスフレーム51は、車幅方向に沿って直線状に延び、ロアフレーム14と実質的同径の丸鋼管によって形成されている。
左右のシートフレーム15の前部領域同士がセンタークロスメンバ52によって相互に連結される。左右のシートフレーム15の後端部同士がリアクロスメンバ53とリアクロスプレート54によって相互に連結されている。センタークロスメンバ52は、上前方に凸の湾曲状をなして延びている。リアクロスメンバ53は、車幅方向に沿って直線状に延びている。センタークロスメンバ52は、シートフレーム15よりも小径の丸鋼管によって形成される。リアクロスメンバ53は、シートフレーム15と実質的同径の丸鋼管によって形成されている。
左のロアフレーム14のリアフレーム部14bと、左の対応するシートフレーム15の後部領域とはサポートフレーム17によって連結されている。右のロアフレーム14のリアフレーム部14bと、右の対応するシートフレーム15の後部領域とはサポートフレーム17によって連結されている。左右のサポートフレーム17の後部領域間は、リアクロスメンバ55によって相互に連結されている。
リアクロスメンバ55は、下方に凸の湾曲状をなして延びている。リアクロスメンバ55は、サポートフレーム17と実質的同径の丸鋼管によって形成されている。
図6は、自動二輪車1の図1のVI−VI線に沿う断面を示す図である。
スイングアーム20は、後輪4の前方から後輪4の左側方に向けて延びるメインアーム21と、メインアーム21の前右側部から後輪4の右側方に向けて車幅方向内側に湾曲しつつ延びるサブアーム22と、を備えている。図中符号CLは、車両の車幅方向の中心線である。
メインアーム21には、電動モータ30を収容するモータ収容部23と、減速機構35を収容する減速機構収容部24と、が設けられている。
モータ収容部23は、電動モータ30を車幅方向内側から覆う内側カバー23aと、電動モータ30を車幅方向外側から覆う外側カバー23bと、を備えている。
内側カバー23aは、車幅方向外側に開口する箱状をなしている。内側カバー23aは、メインアーム21のアーム本体部21aに一体に形成されている。外側カバー23bは、ボルト等の締結部材によって内側カバー23aと結合されている。
図7は、メインアーム21を左側前部上方から見た図である。
図6,図7に示すように、メインアーム21は、後輪4の前方において、車幅方向に亘って延在するアーム基部21cと、アーム基部21cの左側の端部から車体後方側に向かって延びるアーム本体部21aと、を有している。サブアーム22は、アーム基部21cの右側面に結合されている。アーム基部21cの左右の両端部には、前方に向かって延出する延出片21bが突設されている。左右の延出片21bには、車幅方向に貫通する挿通孔56が形成されている。挿通孔56には、後に詳述するピボット軸57が回動可能に保持される。左右の各延出片21bからアーム基部21cにかけての上面は、後部上方側に向かって傾斜して延びている。この部分は、ピボット軸57との連結部から後上方に傾斜して延びる上方傾斜部58とされている。
図6に示すように、電動モータ30は、スイングアーム20のメインアーム21に保持されて後輪4の左側方に配置されている。電動モータ30は、インナロータ型のモータである。電動モータ30は、モータ出力軸31を有するインナロータ32と、ステータ33と、を備えている。
電動モータ30は、スイングアーム20のメインアーム21の後部領域に配置されている。
モータ出力軸31は、車幅方向に沿うようにしてメインアーム21に軸支されている。
モータ出力軸31は、後輪軸線CR(後輪車軸4aの軸線)と平行な軸線Cm1(以下、「モータ軸線Cm1」と言う。)を持つ。図6中の符号34a〜34cは、モータ出力軸31を回転可能に支持する軸受である。
インナロータ32は、筒状をなすインナロータ本体32aと、インナロータ本体32aの外周面に設けられたマグネット32bと、を備えている。インナロータ本体32aの径方向中央部は、モータ出力軸31とスプライン結合されている。インナロータ本体32aの車幅方向内端部の外周面には、被検知体32cが取り付けられている。
ステータ33は、内側カバー23aの外周壁に固定された環状のステータヨーク33aと、ステータヨーク33aに接合され、かつモータ軸線Cm1に対して放射状に設けられた複数のティース33bと、各ティース33bに巻回したコイル33cと、を備えている。ステータヨーク33aには、被検知体32cの通過を検知することでインナロータ32の回転位置を検出するロータセンサ33dが取り付けられている。
図8は、図2のスイングアーム20の支持部付近を拡大して示した図である。
図8に示すように、電動モータ30には電気ケーブル60が接続されている。電気ケーブル60は、車体フレームF側の電力供給部と、電動モータ30の三相の各コイル33cを電気的に接続するケーブルである。三相の電線60u,60v,60wの束の周囲が保護材61(図11参照。)によって被覆されている。電気ケーブル60の太さは充分に太く、保護材61の最大外径は、ピボット軸57の外径よりも大きくなっている。電動モータ30に接続された電気ケーブル60はスイングアーム20のアーム本体部21aの車幅方向外側の側面に沿って前方に向かって引き出されている。アーム本体部21aの側方における電気ケーブル60の配線部は、図8に示すように、アーム本体部21aに取り付けられたアームカバー39によって覆われる。
電動モータ30に対する電力供給部は、図2に示すように、電力を蓄積する一対のバッテリ62A,62Bと、これらのバッテリ62A,62Bの直流電力を交流電力に変換するパワードライブユニット(PDU)63と、を有している。電気ケーブル60の三相の電線60u,60v,60wは、パワードライブユニット63に接続されている。バッテリ62A,62Bとパワードライブユニット63は、図示しない別の電気ケーブルによって相互に接続されている。
パワードライブユニット63は、車体フレームFのうちの、ロアフレーム14の左右のダウンフレーム部14aと、左右のアッパフレーム13とに囲まれた領域に配置され、左右のミドルフレーム16の車幅方向内側領域に位置している。パワードライブユニット63は、センタートンネル10の下方の空間部に若干前傾斜した状態で配置されている。
バッテリ62A,62Bは、シート8の下方に設けられたバッテリ収納部64に前後に並んで配置されている。バッテリ62A,62Bは、いずれも実質的直方体状に形成され、互いに同一構成とされている。バッテリ62A,62Bは、直列に結線されることで、所定の高電圧(例えば、48V〜72V)が得られるようになっている。例えば、バッテリ62A,62Bは、充放電が可能なエネルギーストレージとして、リチウムイオンバッテリで構成されている。
電動モータ30は、図示しない制御ユニットによって制御される。制御ユニットは、図示しないスロットル開度センサ等からの情報を受け、運転者の操作意思や走行状況等に応じて電動モータ30のドライバに所定の制御信号を出力する。
図6に示す減速機構35は、モータ出力軸31及び後輪車軸4aと平行に軸支された伝達軸36と、モータ出力軸31の車幅方向内端部及び伝達軸36の車幅方向内側部にそれぞれ設けられた第1のギヤ対37a,37bと、伝達軸36の車幅方向外側部及び後輪車軸4aの左端部にそれぞれ設けられた第2のギヤ対38a,38bと、を備えている。図6中の符号4b〜4dは、後輪車軸4aを回転可能に支持する軸受である。
モータ出力軸31、伝達軸36及び後輪車軸4aは、前側から順に前後に間隔をあけて配置されている。伝達軸36は、モータ軸線Cm1と平行な軸線Ct1(以下、「伝達軸線Ct1」と言う。)を持つ。図6中の符号39a,39bは、伝達軸36を回転可能に支持する軸受である。
モータ出力軸31の回転は、上記の減速機構35の構成により、所定の減速比に減速されて後輪車軸4aに伝達される。
図9は、スイングアーム20の支持部付近を車両の下方から見た図である。図10は、図8のX−X線に沿う断面を示す図である。図11は、図9のXI−XI線に沿う断面を示す図である。
図8〜図11に示すように、左右のロアフレーム14のうちのリアフレーム部14bの下部領域には、車両後方に向かって突出するアーム支持部材65が取り付けられている。アーム支持部材65の後端部の近傍には、スイングアーム20の前部を揺動可能に支持するピボット軸57が保持されている。アーム支持部材65は、詳細な構造は後に説明するが、側面視において、二辺に挟まれた一つの頂部が車両後方側に突出する実質的三角形状をなすように形成されている。ピボット軸57は、車両後方に突出する頂部付近に保持されている。
図8,図10に示すように、車体フレームFの左右の各リアフレーム部14bの上下方向の実質的中間位置には、バッテリ収納部64を支持するためのバッテリ支持ステー66が結合されている。バッテリ支持ステー66は、リアフレーム部14bから車体後方側に向かって延びている。左右の各リアフレーム部14bのバッテリ支持ステー66の結合部よりも若干下方位置には、後部上方側に向かって延びるサブステー67が取り付けられている。サブステー67の後端部は、バッテリ支持ステー66の後部領域に下方から結合されている。
左右の各リアフレーム部14bの下部領域と、左右の対応するサブステー67には、金属板から成る第1支持ブラケット68aと第2支持ブラケット68bが取り付けられている。第1支持ブラケット68aは、リアフレーム部14bとサブステー67の車幅方向外側領域に接合される。第2支持ブラケット68bは、リアフレーム部14bとサブステー67の車幅方向内側領域に接合されている。図10に示すように、第1支持ブラケット68aと第2支持ブラケット68bの上部領域の間は所定幅離間しており、その離間した空間部内にブッシュ69が配置されている。ブッシュ69は金属筒の内部に図示しないゴム弾性体が取り付けられ、そのゴム弾性体の軸心部に金属製の軸部69aが取り付けられている。軸部69aは、ブッシュ69を軸方向に沿って貫通する。軸部69aの左右の端部が、第1支持ブラケット68aと第2支持ブラケット68bの上部領域に締結固定されている。ブッシュ69の外面には、後部斜め下方に傾斜して延びる上側支持アーム70が連結されている。上側支持アーム70は、図10に示すように、歪な実質的コ字状の断面形状に形成されるとともに、車体後方側に向かって車幅方向内側に傾斜している。
ブッシュ69と一体に結合された上側支持アーム70は、車両の車幅方向両側に対称に設けられている。左の上側支持アーム70の後部の端部は、車幅方向に沿って直線状に延びる連結ロッド71の左の端部に結合されている。右の上側支持アーム70の後部の端部は、車幅方向に沿って直線状に延びる連結ロッド71の右の端部に結合されている。
第1支持ブラケット68aの下部領域と第2支持ブラケット68bの下部領域は、左右の各リアフレーム部14bの下方において相互に接合されている。以下、この下部領域の接合部を「支持ブラケット68a,68bの下部接合部」と呼ぶ。車幅方向両側の支持ブラケット68a,68bの下部接合部には、車幅方向に沿って直線状に延びるクロスフレーム51の両端部が結合されている。クロスフレーム51は、リアフレーム部14bと実質的同径の丸鋼管によって形成されている。
クロスフレーム51には、車体後方側に向かって延びる一対の後方延出ロッド73が結合されている。後方延出ロッド73は、クロスフレーム51の後側面の左右に離間した二位置に結合されている。左右の後方延出ロッド73の後端部には、車幅方向に沿って直線状に延びる支持パイプ74が結合されている。支持パイプ74には、ピボット軸57が回動可能に挿通されている。ピボット軸57の両端部は、スイングアーム20の前端の左右の延出片21bに支持されている。したがって、スイングアーム20の前端部は、支持パイプ74に揺動可能に支持されている。図中の符号o1は、車幅方向に沿うピボット軸57の軸線である。
左右の後方延出ロッド73の後部寄りの中間領域には、左右の上側支持アーム70の後端部が連結された連結ロッド71が結合されている。したがって、左右の後方延出ロッド73の中間領域は、車体前方側に向かって斜め上方に傾斜して延びる一対の上側支持アーム70を介して左右のリアフレーム部14bに支持されている。本実施形態の場合、左右の上側支持アーム70が、リアフレーム部14bから後下方に傾斜して延びる下方傾斜部を構成している。
本実施形態におけるアーム支持部材65は、以上説明したクロスフレーム51、後方延出ロッド73、支持パイプ74、上側支持アーム70、連結ロッド71等によって構成されている。
アーム支持部材65とスイングアーム20の前部領域とに跨る領域の上方には、電気ケーブル60が配索される配索空間75が確保されている。配索空間75は、アーム支持部材65及びスイングアーム20と、バッテリ収納部64とに囲まれた空間である。アーム支持部材65の上側支持アーム70(下方傾斜部)と、スイングアーム20の前部領域の上方傾斜部58とは、図8,図11に示すように、側面視が実質的V字状の凹形状部76を形成している。凹形状部76は、配索空間75の一部を構成する。凹形状部76には、電気ケーブル60の少なくとも一部が配索される。
スイングアーム20の左側のアーム本体部21aにおいて、電動モータ30との接続部から前方に引き出された電気ケーブル60は、図9〜図11に示すように、ピボット軸57の左側部上方付近の車幅方向の左側位置から右側に屈曲し、車幅方向の右側位置において前方に引き出されている。前方に引き出された電気ケーブル60は、リアフレーム部14bの前方側の空間部において、パワードライブユニット63に接続されている。電気ケーブル60のうちの、スイングアーム20の前部側で車幅方向の左側から右側に屈曲する領域は、図9に示すように、上面視で少なくとも一部がピボット軸57の軸線o1と重なるように、上記の配索空間75に配置されている。
また、電気ケーブル60のうちの、スイングアーム20の前部側で車幅方向の左側から右側に屈曲する領域の一部は、バッテリ収納部64を構成するバッテリ支持フレーム110の下端に支持されている。具体的には、図9〜図11に示すように、電気ケーブル60のうちのバッテリ収納部64の下方を左から右に跨ぐ部分には、電気ケーブル60を保持するクランプ部品130が取り付けられており、そのクランプ部品130がバッテリ支持フレーム110の下端に設けられたケーブル支持ブラケット131(ケーブル支持部)に締結固定されている。
図12は、バッテリ支持フレーム110を左前部上方から見た図である。
バッテリ支持フレーム110の内側には、図8に示すように、バッテリ62A,62Bを脱着可能に収容するバッテリケース132F,132Rが取り付けられるようになっている。バッテリケース132F,132Rは、バッテリ支持フレーム110内に前後に並んで配置される。各バッテリケース132F,132Rは、上方に向けて開口する図示しないバッテリ挿脱口を有している。各バッテリケース132F,132R内のバッテリ収容部は前部下方に向かって斜めに傾斜している。バッテリ62A,62Bは、バッテリ挿脱口を通してバッテリケース132F,132R内に斜めにスライドさせることで、バッテリケース132F,132Rの内部にセットされる。バッテリ62A,62Bは、バッテリケース132F,132R内に斜めにして挿脱されることによって、バッテリ62A,62Bの重量の一部がバッテリケース132F,132Rの壁部に支持される。
バッテリケース132F,132R内にセットされたバッテリ62A,62Bは、図8に示すロック機構133によってバッテリケース132F,132Rとバッテリ支持フレーム110に固定されるとともに、図示しない電気接続端子が各バッテリケース132F,132R内で対応するバッテリ62A,62Bの端子部に接続される。
バッテリ支持フレーム110は、図12に示すように、前方側のバッテリケース132F(図8参照)を支持する第1支持フレーム111と、後側のバッテリケース132R(図8参照)を支持する第2支持フレーム112と、第1支持フレーム111と第2支持フレーム112とを連結する連結フレーム113と、を備えている。
第1支持フレーム111は、前方側のバッテリケース132Fの傾斜姿勢(図8参照)に沿って前後に若干傾斜して上下に延在する左右一対のサイドフレーム部115L,115Rと、左右のサイドフレーム部115L,115Rの下端部同士を連結するクロスパイプ116と、両側部が左右のサイドフレーム部115L,115Rの下部領域に結合されたフロントフレーム部117と、を有している。フロントフレーム部117は、前方に凸の湾曲形状をなして車幅方向に延びている。フロントフレーム部117は、前方側のバッテリケース132Fの前部領域に配置される。
左右のサイドフレーム部115L,115Rは、車幅方向内側に開口する断面ハット状をなして長手方向(実質的上下方向)に延在している。サイドフレーム部115L,115Rの上端部には、バッテリ支持フレーム110を車体フレームF(図8参照)に取り付けるための取付ブラケット118が設けられている。取付ブラケット118には、ボルトが螺合可能な雌ねじ部118aが設けられている。取付ブラケット118は、車体フレームFのリアフレーム部14bの前方において、左右の対応するシートフレーム15に設けられた固定ブラケット105(図8等参照)に締結固定される。
クロスパイプ116の両端部には、ボルトが螺合可能な雌ねじ部116aが設けられている。クロスパイプ116には、前述したケーブル支持ブラケット131が結合されている。電気ケーブル60は、ケーブル支持ブラケット131を介してバッテリ支持フレーム110のクロスパイプ116に保持されている。クロスパイプ116の両端部は、車体フレームFの左右の対応するリアフレーム部14bに設けられた固定ブラケット106(図8等参照)に締結固定される。
第2支持フレーム112は、後方側のバッテリケース132Rの傾斜姿勢(図8参照)に沿って前後に若干傾斜して上下に延在する左右一対のサイドフレーム部121L,121Rと、左右のサイドフレーム部121L,121Rの下端部同士を連結するクロスパイプ122と、両側部が左右のサイドフレーム部121L,121Rの下部領域に結合されたリアフレーム部123と、を有している。リアフレーム部123は、後方に凸の湾曲形状をなして車幅方向に延びている。リアフレーム部123は、後方側のバッテリケース132Rの後部領域に配置される。
左右のサイドフレーム部121L,121Rは、車幅方向内側に開口する断面ハット状をなして長手方向(実質的上下方向)に延在している。サイドフレーム部121L,121Rの上端部には、バッテリ支持フレーム110を車体フレームF(図8参照)に取り付けるための取付ブラケット124が設けられている。取付ブラケット124には、ボルトが螺合可能な雌ねじ部124aが設けられている。取付ブラケット124は、車体フレームFの左右の対応するサポートフレーム17に設けられた固定ブラケット107(図8等参照)に締結固定される。
クロスパイプ122の両端部には、ボルトが螺合可能な雌ねじ部122aが設けられている。クロスパイプ122の両端部は、車体フレームFの左右の対応するバッテリ支持ステー66に設けられた固定ブラケット108(図8等参照)に締結固定される。
連結フレーム113は、第1支持フレーム111と第2支持フレーム112の左側のサイドフレーム部115L,121L同士を連結する連結サイドフレーム部127Lと、第1支持フレーム111と第2支持フレーム112の右側のサイドフレーム部115R,121R同士を連結する連結サイドフレーム部127Rと、左右の連結サイドフレーム部127L,127Rの前後方向の実質的中央部同士を連結する連結クロスフレーム部128と、を有している。連結クロスフレーム部128の前方側には前方側のバッテリケース132Fが配置される。連結クロスフレーム部128の後方側には後方側のバッテリケース132Rが配置される。
以上説明したように、本実施形態の自動二輪車1は、車体フレームFのリアフレーム部14bの下部領域に、車両後方に向かって突出するアーム支持部材65が設けられ、アーム支持部材65の後端近傍に、スイングアーム20の前部を揺動可能に支持するピボット軸57が設けられている。そして、アーム支持部材65とスイングアーム20の前部領域とに跨る領域の上方には、電気ケーブル60の配索空間75が設けられている。このため、本実施形態の自動二輪車1の場合、リアフレーム部14bの下部領域から車両後方に向かって突出するアーム支持部材65にピボット軸57が受けられ、スイングアーム20の前部が、リアフレーム部14bの下部領域から車両後方に離間した位置でピボット軸57に支持される。そして、電気ケーブル60は、アーム支持部材65とスイングアーム20の前部領域とに跨る領域の上方で配索される。
したがって、本実施形態の自動二輪車1においては、電気ケーブル60が、スイングアーム20の揺動中心の上部近傍に配索されるため、スイングアーム20の揺動時に、電気ケーブル60に作用する負荷を可及的に抑制することができる。また、本実施形態の自動二輪車1においては、アーム支持部材65とスイングアーム20の前部領域とに跨る領域の上方に設けられた配索空間75に電気ケーブル60が配索されるため、スイングアーム20の揺動時に、電気ケーブル60が周囲の部材と干渉するのを容易に回避することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1では、リアフレーム部14bから後下方に傾斜して延びる上側支持アーム70(下方傾斜部)がアーム支持部材65に設けられ、ピボット軸57との連結部から後上方に傾斜して延びる上方傾斜部58がスイングアーム20の前部領域に設けられ、上側支持アーム70と上方傾斜部58によって側面視が実質的V字状の凹形状部76が形成されている。そして、凹形状部76が配索空間75の一部を構成し、電気ケーブル60の少なくとも一部が凹形状部76内に配索されている。この場合、側面視が実質的V字状の凹形状部76の底部付近にピボット軸57が配置され、ピボット軸57に近接して電気ケーブル60が配索される。
したがって、上記の構成を採用したことにより、スイングアーム20の揺動時に電気ケーブル60に作用する負荷をより抑制することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1の場合、電気ケーブル60の一部が、配索空間75において、車幅方向の一側から他側に屈曲して配索され、電気ケーブル60の車幅方向の一側から他側に屈曲する領域の少なくとも一部が、上面視でピボット軸57の軸線o1と重なるように配置されている。このため、スイングアーム20がピボット軸57を中心として上下に揺動するときに、配索空間75内において、電気ケーブル60が上下に曲げ変形すると同時に、車幅方向に屈曲した領域が捩れ変形するようになる。
したがって、上記の構成を採用したことにより、スイングアーム20の揺動時に電気ケーブル60に作用する応力を効率良く分散し、電気ケーブル60に作用する負荷をより抑制することができる。
さらに、本実施形態の自動二輪車1においては、車体フレームFのリアフレーム部14bに、配索空間75の上方でバッテリ62A,62Bを支持するバッテリ支持フレーム110が取り付けられ、電気ケーブル60の左右方向の屈曲領域を支持するケーブル支持ブラケット131がバッテリ支持フレーム110に取り付けられている。このため、バッテリ支持フレーム110の下方に配索空間75が位置され、その配索空間75に配索される電気ケーブル60が、ケーブル支持ブラケット131を介してバッテリ支持フレーム110に支持される。
したがって、上記の構成を採用したことにより、電気ケーブル60をピボット軸57に近接した位置で車体フレームF側に支持させることが可能になるため、スイングアーム20の揺動に伴う電気ケーブル60の振れを効率良く抑制することができる。
また、本実施形態の自動二輪車1の場合、電気ケーブル60がパワードライブユニット63と電動モータ30を接続する三相の電線60u,60v,60wを含み、外径が太く外力が加えられたときに撓み難い構造とされているが、その電気ケーブル60がピボット軸57に近接して配置されるため、スイングアーム20の揺動時に電気ケーブル60の一部に大きな応力が生じるのを回避することができる。
特に、本実施形態においては、三相の電線60u,60v,60wの束の周囲が保護材61によって覆われ、保護材61の最大外径がピボット軸57の外径よりも大きくなっているが、このような構造であっても、スイングアーム20の揺動時に電気ケーブル60の一部に大きな応力が生じるのを有効に回避することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、電動モータ30がスイングアーム20の左側に配置されているが、電動モータ30は、スイングアーム20の右側に配置されていても良い。
また、本発明に係る鞍乗型電動車両は、自動二輪車に限らず、前二輪かつ後一輪の三輪車両等も含まれる。
1…自動二輪車(鞍乗型電動車両)
3…前輪
4…後輪
12…ヘッドパイプ
14a…ダウンフレーム部
14b…リアフレーム部
20…スイングアーム
30…電動モータ
57…ピボット軸
58…上方傾斜部
60…電気ケーブル
60u,60v,60w…電線
61…保護材
62A,62B…バッテリ
63…パワードライブユニット
65…アーム支持部材
70…上側支持アーム(下方傾斜部)
75…配索空間
76…凹形状部
110…バッテリ支持フレーム
131…ケーブル支持ブラケット(ケーブル支持部)
F…車体フレーム
o1…軸線

Claims (6)

  1. 前輪を操向可能に保持するヘッドパイプと;
    前記ヘッドパイプから下部後方に延びるダウンフレーム部と;
    前記ダウンフレーム部の後部から上方に延びるリアフレーム部と;
    前部が前記リアフレーム部に揺動可能に支持されるとともに、後部に後輪が支持されるスイングアームと;
    前記スイングアームに取り付けられ、前記後輪を駆動する電動モータと;
    前記ヘッドパイプ、前記ダウンフレーム部、及び、前記リアフレーム部を含む車体フレームに取り付けられ、前記電動モータに電力を供給する電力供給部と;
    前記電力供給部と前記電動モータを電気的に接続する電気ケーブルと;
    を備えた鞍乗型電動車両であって、
    前記リアフレーム部の下部領域から車両後方に向かって突出するアーム支持部材をさらに備え、
    前記アーム支持部材の後端近傍には、前記スイングアームの前部を揺動可能に支持するピボット軸が設けられ、
    前記アーム支持部材と前記スイングアームの前部領域とに跨る領域の上方には、前記電気ケーブルが配索される配索空間が設けられ、
    前記アーム支持部材は、前記リアフレーム部から後下方に傾斜して延びる後下方傾斜部を有し、
    前記スイングアームの前部領域は、前記ピボット軸との連結部から後上方に傾斜して延びる後上方傾斜部を有し、
    前記後下方傾斜部と前記後上方傾斜部によって形成される側面視が実質的V字状の凹形状部が前記配索空間の一部を構成し、
    前記スイングアームの揺動中心である前記ピボット軸は、前記凹形状部の底部付近に配置され、
    前記電気ケーブルは、前記ピボット軸に近接して配索され
    前記電力供給部は、バッテリの電力を三相交流に変換して前記電動モータに供給するパワードライブユニットを含み、
    前記電気ケーブルは、前記パワードライブユニットと前記電動モータを接続する三相の電線を含み、
    前記パワードライブユニットは、運転者が足裏を載せ置く左右のステップフロアの間で車両前後方向に延びるセンタートンネルの下方の空間部に配置される
    鞍乗型電動車両。
  2. 前輪を操向可能に保持するヘッドパイプと;
    前記ヘッドパイプから下部後方に延びるダウンフレーム部と;
    前記ダウンフレーム部の後部から上方に延びるリアフレーム部と;
    前部が前記リアフレーム部に揺動可能に支持されるとともに、後部に後輪が支持されるスイングアームと;
    前記スイングアームに取り付けられ、前記後輪を駆動する電動モータと;
    前記ヘッドパイプ、前記ダウンフレーム部、及び、前記リアフレーム部を含む車体フレームに取り付けられ、前記電動モータに電力を供給する電力供給部と;
    前記電力供給部と前記電動モータを電気的に接続する電気ケーブルと;
    を備えた鞍乗型電動車両であって、
    前記リアフレーム部の下部領域から車両後方に向かって突出するアーム支持部材をさらに備え、
    前記アーム支持部材の後端近傍には、前記スイングアームの前部を揺動可能に支持するピボット軸が設けられ、
    前記アーム支持部材と前記スイングアームの前部領域とに跨る領域の上方には、前記電気ケーブルが配索される配索空間が設けられ、
    前記アーム支持部材は、前記リアフレーム部から後下方に傾斜して延びる後下方傾斜部を有し、
    前記スイングアームの前部領域は、前記ピボット軸との連結部から後上方に傾斜して延びる後上方傾斜部を有し、
    前記後下方傾斜部と前記後上方傾斜部によって形成される側面視が実質的V字状の凹形状部が前記配索空間の一部を構成し、
    前記スイングアームの揺動中心である前記ピボット軸は、前記凹形状部の底部付近に配置され、
    前記電気ケーブルは、前記ピボット軸に近接して配索され、
    前記電気ケーブルは、前記電動モータの上下方向における長さ範囲内に配索される
    鞍乗型電動車両。
  3. 前記電気ケーブルの一部は、前記配索空間において、車幅方向の一側から他側に屈曲して配索され、
    前記電気ケーブルの車幅方向の一側から他側に屈曲する領域の少なくとも一部は、上面視で前記ピボット軸の軸線と重なるように配置されている
    請求項1又は2に記載の鞍乗型電動車両。
  4. 前記リアフレーム部には、前記配索空間の上方でバッテリを支持するバッテリ支持フレームが取り付けられ、
    前記バッテリ支持フレームには、前記電気ケーブルを支持するケーブル支持部が設けられている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型電動車両。
  5. 前記電力供給部は、バッテリの電力を三相交流に変換して前記電動モータに供給するパワードライブユニットを含み、
    前記電気ケーブルは、前記パワードライブユニットと前記電動モータを接続する三相の電線を含む、
    請求項に記載の鞍乗型電動車両。
  6. 前記電気ケーブルは、前記三相の電線の束の周囲を保護材によって覆われて成り、
    前記保護材の最大外径は、前記ピボット軸の外径よりも大きい
    請求項1又は5に記載の鞍乗型電動車両。
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