JP6863097B2 - 生タイヤモデルの作成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、数値解析(コンピュータシミュレーション)に用いられる生タイヤモデルを作成するための方法に関する。
下記特許文献1は、生タイヤの数値解析用の生タイヤモデルを、コンピュータを用いて作成するための方法を提案している。下記特許文献1の作成方法は、ビードコアモデルから軸方向外側にはみ出したカーカスプライモデルのはみ出し部を、ビードコアモデルの周りで折り返し、カーカスプライモデルのビードコアモデルの軸方向内側の本体部に重ねるターンナップ工程を含んでいる。
特開2017−027383号公報
上記特許文献1のターンナップ工程では、実際の生タイヤの製造工程で用いられるブラダーの圧力に基づいて、はみ出し部の半径方向の内周面の全域に、等分布荷重が定義されている。しかしながら、このような方法では、屈曲の激しい箇所であるはみ出し部の根元部分とビードコアモデルとの間に隙間が発生しやすくなるとともに、はみ出し部の動きが不安定になるという問題があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、生タイヤモデルを安定して作成することができる方法を提供することを主たる目的としている。
本発明は、ビードコア及びカーカスプライを含む生タイヤの数値解析用の生タイヤモデルを、コンピュータを用いて作成するための方法であって、前記コンピュータに、有限個の要素を用いてタイヤ軸周りの円筒状のカーカスプライモデルを定義する工程と、前記カーカスプライモデルの軸方向の外縁よりも軸方向内側の位置で前記カーカスプライモデルの外周側に装着されるようにビードコアモデルを定義する工程と、前記ビードコアモデルから軸方向外側にはみ出した前記カーカスプライモデルのはみ出し部を、前記ビードコアモデルの周りで折り返し、前記カーカスプライモデルの前記ビードコアモデルの軸方向の内側部分である本体部に重ねるターンナップ工程とを含み、前記ターンナップ工程は、前記はみ出し部の根元側を前記ビードコアモデルの軸方向外側の側面に押し付ける第1工程と、前記第1工程の後、前記はみ出し部を、前記本体部に向けて、前記根元側から前記外縁まで時系列に押し付ける第2工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る前記生タイヤモデルの作成方法において、前記第1工程は、前記タイヤ軸を含む断面において、ローラを前記はみ出し部の半径方向の内周面側から押し上げることにより行われてもよい。
本発明に係る前記生タイヤモデルの作成方法において、前記第2工程は、前記タイヤ軸を含む断面において、前記ローラを前記はみ出し部の前記内周面に沿って前記根元側から前記外縁側に移動させながら、前記はみ出し部を、前記本体部に押し付けることにより行われてもよい。
本発明に係る前記生タイヤモデルの作成方法において、前記ローラの外周長さは、前記内周面に沿った前記根元側から前記外縁までの長さの75%〜95%であってもよい。
本発明の生タイヤモデルの作成方法は、前記はみ出し部の根元側を前記ビードコアモデルの軸方向外側の側面に押し付ける第1工程と、前記第1工程の後、前記はみ出し部を、前記本体部に向けて、前記根元側から前記外縁まで時系列に押し付ける第2工程とを含んでいる。このように、本発明の生タイヤモデルの作成方法では、前記第1工程により、屈曲の激しい箇所である前記はみ出し部の根元部分と、前記ビードコアモデルとの間の隙間の発生を防ぐことができる。また、本発明の生タイヤモデルの作成方法は、前記第2工程により、前記はみ出し部を安定して動かしながら、前記はみ出し部と前記本体部とを重ねることができる。従って、本発明の生タイヤモデルの作成方法では、生タイヤモデルを安定して作成することができる。
生タイヤモデルの作成方法を実行するためのコンピュータの一例を示す斜視図である。 生タイヤの一例を示す断面図である。 (a)、(b)は、ケーシングを成形する工程を説明する断面図である。 ケーシングとトレッドリングとを接合する工程を説明する断面図である。 生タイヤモデルの作成方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。 構成部材モデル定義工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ケーシングモデル及びトレッドリングを構成する構成部材モデルの一例を示す図である。 生タイヤモデル定義工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ケーシングモデル定義工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第2接合体モデル固定工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ビードコアモデルをタイヤ軸方向内側に移動させる工程を説明する図である。 ターンナップ工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1工程の一例を説明する図である。 (a)、(b)は、第2工程の一例を説明する図である。 第3接合体モデルを固定する工程の一例を説明する図である。 トレッドリングモデル定義工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 シェーピング工程の処理手順の一例を示すフローチャートである。 ケーシングモデルを膨出させる工程を説明する図である。 トレッドリングモデルをケーシングモデル側に変形させる工程の一例を説明する図である。 比較例の生タイヤモデルのビード部を拡大して示す図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
本実施形態の生タイヤモデルの作成方法(以下、単に「作成方法」ということがある。)は、ビードコア及びカーカスプライを含む生タイヤの数値解析用の生タイヤモデルを、コンピュータを用いて作成するための方法である。
図1は、作成方法を実行するためのコンピュータ1の一例を示す斜視図である。コンピュータ1は、本体1a、キーボード1b、マウス1c及びディスプレイ装置1dが含まれる。この本体1aには、演算処理装置(CPU)、ROM、作業用メモリー、磁気ディスクなどの記憶装置及びディスクドライブ装置1a1、1a2などが設けられている。なお、記憶装置には、本実施形態の作成方法を実行するための処理手順(プログラム)が予め記憶されている。
図2は、生タイヤ2の一例を示す断面図である。本実施形態の生タイヤ2は、ビードコア5と、カーカスプライ6と、ベルトプライ7と、ゴム部材11とを含んでいる。
ビードコア5は、例えば、スチール製のビードワイヤを螺旋巻きにしたものを、ゴム被覆することによって形成される。本実施形態のビードコア5は、断面矩形状に形成されている。
本実施形態のカーカスプライ6は、タイヤ赤道Cにおいて、タイヤ半径方向内側に配置される内側カーカスプライ6Aと、内側カーカスプライ6Aのタイヤ半径方向外側に配置される外側カーカスプライ6Bとを含んで構成されている。内側カーカスプライ6A及び外側カーカスプライ6Bは、トレッド部2aからサイドウォール部2bを経てビード部2cのビードコア5に至る本体部9a、9bと、この本体部9a、9bに連なりビードコア5の廻りを軸方向内側から外側に折り返されたはみ出し部(折り返し部)10a、10bとをそれぞれ含んでいる。
本実施形態のベルトプライ7は、タイヤ赤道Cにおいて、タイヤ半径方向内側に配置される内側ベルトプライ7Aと、内側ベルトプライ7Aのタイヤ半径方向外側に配置される外側ベルトプライ7Bとを含んで構成されている。内側ベルトプライ7A及び外側ベルトプライ7Bは、カーカスプライ6(内側カーカスプライ6A及び外側カーカスプライ6B)のタイヤ半径方向外側、かつ、トレッド部2aの内部に配されている。内側ベルトプライ7A及び外側ベルトプライ7Bは、ベルトコード(図示省略)が設けられている。
ゴム部材11は、トレッドゴム11a、サイドウォールゴム11b、クリンチゴム11c、ビードエーペックスゴム11d、インナーライナーゴム11e、チェファーゴム11f、及び、サイド補強ゴム11gを含んで構成されている。
次に、生タイヤ2の成形方法(以下、単に、「成形方法」ということがある。)について説明する。図3(a)、(b)は、ケーシング13を成形する工程を説明する断面図である。図4は、ケーシング13とトレッドリング14とを接合する工程を説明する断面図である。
図3(a)に示されるように、本実施形態の成形方法では、従来の成形方法と同様に、先ず、円筒状のドラム(図示省略)に、第1接合体13A、第2接合体13B及び第3接合体13Cがタイヤ軸周りで巻回されて、互いに接合される。これにより、図3(b)に示されるように、円筒状のケーシング13が形成される。
図3(a)に示されるように、第1接合体13Aは、図2に示した未加硫のインナーライナーゴム11eと、未加硫のチェファーゴム11fと、カーカスプライ6(内側カーカスプライ6A及び外側カーカスプライ6B)と、サイド補強ゴム11gとを接合したものである。第2接合体13Bは、ビードコア5と、未加硫のビードエーペックスゴム11dとを接合したものである。第3接合体13Cは、未加硫のクリンチゴム11cと、未加硫のサイドウォールゴム11bとを接合したものである。
ケーシング13を形成する工程では、先ず、第1接合体13Aのカーカスプライ6の軸方向の外縁6oよりも軸方向内側の位置で、カーカスプライ6の外周側に、第2接合体13Bのビードコア5が装着される。次に、ビードコア5よりも軸方向内側に配置されたサイド補強ゴム11g、インナーライナーゴム11e、カーカスプライ6A、6Bが、ビードコア5よりもタイヤ半径方向外側に盛り上げる。これらの部材の盛り上げは、成形ドラムのセグメント(図示省略)をタイヤ半径方向外側に拡張することで実施することができる。これらの部材の盛り上げにより、ビードコア5を軸方向内側に移動させることができる。そして、ビードコア5から軸方向外側にはみ出した各カーカスプライ6A、6Bのはみ出し部10a、10bが、図示しないブラダー等によって、ビードコア5の周りで折り返される。これにより、本実施形態では、内側カーカスプライ6Aのはみ出し部10aが、外側カーカスプライ6Bのビードコア5の軸方向の内側部分である本体部9bに重ねられ、図3(b)に示されるように、第1接合体13Aと第2接合体13Bとが接合される。
次に、ケーシングを形成する工程では、第1接合体13A及び第2接合体13Bの一体物に、第3接合体13Cが接合される。この工程では、内側カーカスプライ6Aのはみ出し部10aの半径方向外側に、第3接合体13Cが接合される。これにより、円筒状のケーシング13が形成される。
次に、本実施形態の成形方法では、図4に示されるように、例えば、ケーシング13を形成するドラムよりも大きな径を有するドラム(図示省略)に、未加硫のトレッドゴム11a、内側ベルトプライ7A、及び、外側ベルトプライ7Bが互いに接合されて巻回される。これにより、円筒状のトレッドリング14が形成される。
次に、本実施形態の成形方法では、ビードコア5を把持するビード保持部15によって、ビードコア5、5の軸方向距離を減じながら、ケーシング13がトロイド状に膨出(シェーピング)される。ケーシング13の膨出は、例えば、ケーシング13の内腔面を形成するインナーライナーゴム11e側に、内圧P1を直接付与することによって実現される。 膨出したケーシング13の外周面には、その半径方向外側に予め待機させたトレッドリング14の内周面が貼り付けられる。これにより、図2に示した生タイヤ2が成形される。この生タイヤ2が、加硫金型(図示省略)に投入されて加硫成形されることにより、タイヤ(図示省略)が製造される。
図5は、作成方法の処理手順の一例を示すフローチャートである。本実施形態の作成方法で作成される生タイヤモデルは、図2に示した生タイヤ2の子午線断面について、タイヤ赤道面Csに対してタイヤ軸方向の一方側のみがモデル化されるが、一方側とともに他方側もモデル化されてもよい。また、本実施形態の生タイヤモデルは、タイヤ周方向に厚さを有する三次元モデルである場合が例示されるが、二次元モデルであってもよい。なお、生タイヤモデルのタイヤ周方向の厚さについては、適宜設定することができる。本実施形態では、生タイヤの軸心を中心とする回転角度において、例えば、0.1〜2.0°(本実施形態では、0.4°)に相当する厚さに設定される。また、生タイヤモデルは、実際の生タイヤ2(図2に示す)に基づいて、タイヤ周方向に連続するものでもよい。
本実施形態の作成方法は、先ず、コンピュータ1に、生タイヤ2の各構成部材を、有限個の要素F(i)(i=1、2、…)でモデル化した生タイヤモデルの構成部材モデルを定義する(構成部材モデル定義工程S1)。図6は、構成部材モデル定義工程S1の処理手順の一例を示すフローチャートである。図7は、ケーシングモデル及びトレッドリングを構成する構成部材モデルの一例を示す図である。
本実施形態の構成部材モデル定義工程S1では、先ず、コンピュータ1に、有限個の要素F(i)を用いて、タイヤ軸周りの円筒状のゴム部材モデル31を定義する(工程S11)。本実施形態のゴム部材11は、図3及び図4に示されるように、トレッドゴム11a、サイドウォールゴム11b、クリンチゴム11c、ビードエーペックスゴム11d、インナーライナーゴム11e、チェファーゴム11f、及び、サイド補強ゴム11gを含んでいる。ゴム部材モデル31は、タイヤ軸周りで円筒状に巻回されたシート状のゴム部材11(11a〜11g)について、各ゴム部材11のタイヤ軸を含む断面形状に基づいて定義される。
工程S11では、先ず、ドラム(図示省略)に巻回されたシート状のゴム部材11(11a〜11g(図3及び図4に示す))の設計データ(例えば、CADデータ)が、コンピュータ1に入力される。この設計データには、例えば、各ゴム部材11(11a〜11g)の輪郭に関する数値データ等が含まれている。次に、工程S11では、各ゴム部材11(11a〜11g)の設計データに基づいて、有限個の要素F(i)でモデル化(離散化)した二次元モデルが設定される。そして、工程S11では、それらの二次元モデルが予め定められた角度ピッチでタイヤ周方向に複写されて、三次元に展開される。これにより、三次元のトレッドゴムモデル31a、サイドウォールゴムモデル31b、クリンチゴムモデル31c、ビードエーペックスゴムモデル31d、インナーライナーゴムモデル31e、チェファーゴムモデル31f、及び、サイド補強ゴムモデル31gが設定される。
要素F(i)は、数値解析法により取扱い可能なものである。数値解析法としては、例えば、有限要素法、有限体積法、差分法、又は、境界要素法を適宜採用することができる。本実施形態では、有限要素法が採用されている。
三次元に展開された要素F(i)としては、三次元のソリッド要素又はビーム要素等として定義されている。また、各要素F(i)には、要素番号、節点23の番号、節点23の座標値、及び、材料特性(例えば、密度、引張剛性、圧縮剛性、せん断剛性、曲げ剛性、又は、捩り剛性など)等の数値データが定義される。
なお、未加硫ゴムの材料特性としては、例えば、文献(針間浩、「未加硫ゴムの一定伸長速度下での大変形挙動」、日本レオロジー学会誌、社団法人日本レオロジー学会、1976年、Vol.4、p.3−9)や、文献(戸崎近雄、外3名、「グリーンストレングス指標、降伏応力の粘弾性的取扱い」、日本ゴム協会誌、一般社団法人日本ゴム協会、1969年、第42巻、第6号、p.433−438)等に開示されている。本実施形態では、これらの文献に基づいて、未加硫ゴムの材料特性が定義される。各ゴム部材モデル31(31a〜31g)は、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の構成部材モデル定義工程S1では、コンピュータ1に、有限個の要素F(i)用いて、タイヤ軸周りの円筒状のカーカスプライモデル26を定義する(工程S12)。カーカスプライモデル26は、タイヤ軸周りの円筒状に巻回されたシート状のカーカスプライ6(本実施形態では、図3(a)に示した内側カーカスプライ6A、及び、外側カーカスプライ6B)のタイヤ軸を含む断面形状に基づいて定義される。
工程S12では、先ず、ドラム(図示省略)に巻回されたシート状の内側カーカスプライ6A、及び、外側カーカスプライ6B(図3(a)に示す)の設計データ(例えば、CADデータ)が、コンピュータ1に入力される。この設計データには、例えば、カーカスコード(図示省略)の配列や、カーカスコードを被覆するトッピングゴム(図示省略)の輪郭に関する数値データが含まれている。次に、工程S12では、内側カーカスプライ6A及び外側カーカスプライ6Bの設計データに基づいて、有限個の要素F(i)でモデル化(離散化)した二次元モデルが設定される。そして、工程S12では、その二次元モデルが予め定められた角度ピッチでタイヤ周方向に複写されて、三次元に展開される。これにより、三次元の内側カーカスプライモデル26A及び外側カーカスプライモデル26Bがそれぞれ設定される。
三次元に展開された要素F(i)は、各ゴム部材モデル31(31a〜31g)の要素F(i)と同様のものが採用されうる。この要素F(i)には、節点23の座標値、並びに、図3(a)に示した内側カーカスプライ6A及び外側カーカスプライ6Bの材料特性(上記した未加硫ゴムの材料特性を含む)等を含む数値データが定義される。内側カーカスプライモデル26A及び外側カーカスプライモデル26Bは、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の構成部材モデル定義工程S1では、コンピュータ1に、有限個の要素F(i)用いてモデル化したビードコアモデル25を定義する(工程S13)。ビードコアモデル25は、カーカスプライ6の外周側に装着されたビードコア5(図3(a)に示す)のタイヤ軸心を含む断面形状に基づいて定義される。工程S13では、先ず、ビードコア5の設計データ(例えば、CADデータ)が、コンピュータ1に入力される。この設計データには、例えば、ビードコア5の輪郭に関する数値データ等が含まれている。次に、工程S13では、ビードコア5の設計データに基づいて、有限個の要素F(i)でモデル化(離散化)した二次元モデルが設定される。そして、工程S13では、その二次元モデルが予め定められた角度ピッチでタイヤ周方向に複写されて、三次元に展開される。これにより、断面矩形状に形成された三次元のビードコアモデル25が設定される。
三次元に展開された要素F(i)は、各ゴム部材モデル31(31a〜31g)等の要素F(i)と同様のものが採用されうる。この要素F(i)には、節点23の座標値、並びに、図3(a)に示したビードコアの材料特性等を含む数値データが定義される。ビードコアモデル25は、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の構成部材モデル定義工程S1では、コンピュータ1に、有限個の要素F(i)用いて、タイヤ軸周りの円筒状のベルトプライモデル27を定義する(工程S14)。ベルトプライモデル27は、タイヤ軸周りの円筒状に巻回されたシート状のベルトプライ(本実施形態では、図4に示した内側ベルトプライ7A、及び、外側ベルトプライ7B)のタイヤ軸を含む断面形状に基づいて定義される。
工程S14では、先ず、ドラム(図示省略)に巻回されたシート状の内側ベルトプライ7A、及び、外側ベルトプライ7B(図4に示す)の設計データ(例えば、CADデータ)が、コンピュータ1に入力される。この設計データには、例えば、ベルトコード(図示省略)の配列や、ベルトコードを被覆するトッピングゴム(図示省略)の輪郭に関する数値データが含まれている。次に、工程S14では、内側ベルトプライ7A及び外側ベルトプライ7Bの設計データに基づいて、有限個の要素F(i)でモデル化(離散化)した二次元モデルが設定される。そして、工程S14では、その二次元モデルを予め定められた角度ピッチでタイヤ周方向に複写して、三次元に展開される。これにより、内側ベルトプライモデル27A及び外側ベルトプライモデル27Bがそれぞれ設定される。
三次元に展開された要素F(i)は、各ゴム部材モデル31(31a〜31g)等の要素F(i)と同様のものが採用されうる。この要素F(i)には、節点23の座標値、並びに、内側ベルトプライ7A及び外側ベルトプライ7Bの材料特性(上記した未加硫ゴムの材料特性を含む)等を含む数値データが定義される。内側ベルトプライモデル27A及び外側ベルトプライモデル27Bは、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の作成方法は、コンピュータ1が、各構成部材モデルを結合して、生タイヤモデル22を作成する(生タイヤモデル定義工程S2)。図8は、生タイヤモデル定義工程S2の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の生タイヤモデル定義工程S2では、先ず、円筒状のケーシング13(図3(b)に示す)をモデル化したケーシングモデルを設定する(ケーシングモデル定義工程S21)。図9は、ケーシングモデル定義工程S21の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態のケーシングモデル定義工程S21では、先ず、ケーシングモデルを構成する構成部材モデルの外面が壁となるように、接触を定義した境界条件がそれぞれ設定される(工程S211)。本実施形態のケーシングモデルを構成する構成部材モデルとしては、図7に示したビードコアモデル25、内側カーカスプライモデル26A、外側カーカスプライモデル26B、サイドウォールゴムモデル31b、クリンチゴムモデル31c、ビードエーペックスゴムモデル31d、インナーライナーゴムモデル31e、チェファーゴムモデル31f、及び、サイド補強ゴムモデル31gである。また、接触を定義した境界条件とは、各モデルが接触しても、互いにすり抜けるのを防ぐためのものである。境界条件は、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態のケーシングモデル定義工程S21では、第1接合体13A(図3(a)に示す)をモデル化した第1接合体モデル43Aを設定する(工程S212)。図7に示されるように、本実施形態の工程S212では、例えば、第1接合体13A(図3(a)に示す)の設計データに基づいて、内側カーカスプライモデル26A、外側カーカスプライモデル26B、インナーライナーゴムモデル31e、チェファーゴムモデル31f、及び、サイド補強ゴムモデル31gが配置される。そして、工程S212では、内側カーカスプライモデル26A、外側カーカスプライモデル26B、インナーライナーゴムモデル31e、チェファーゴムモデル31f、及び、サイド補強ゴムモデル31gの各接合面において、各モデル間の要素F(i)の節点23が互いに共有するように、要素F(i)が再定義される。これにより、各モデルを隙間なく一体に結合した第1接合体モデル43Aが設定される。第1接合体モデル43Aは、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態のケーシングモデル定義工程S21では、第2接合体13B(図3(a)に示す)をモデル化した第2接合体モデル43Bを設定する(工程S213)。本実施形態の工程S213では、例えば、第2接合体13B(図3(a)に示す)の設計データに基づいて、ビードコアモデル25及びビードエーペックスゴムモデル31dが配置される。そして、工程S213では、ビードコアモデル25及びビードエーペックスゴムモデル31dとの接合面において、各要素F(i)の節点23が互いに共有するように、要素F(i)が再定義される。これにより、ビードコアモデル25及びビードエーペックスゴムモデル31dを隙間なく一体に結合した第2接合体モデル43Bが設定される。第2接合体モデル43Bは、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態のケーシングモデル定義工程S21では、第3接合体13C(図3(a)に示す)をモデル化した第3接合体モデル43Cを設定する(工程S214)。本実施形態の工程S214では、例えば、第3接合体13C(図3(a)に示す)の設計データに基づいて、サイドウォールゴムモデル31b及びクリンチゴムモデル31cが配置される。そして、工程S214では、サイドウォールゴムモデル31b及びクリンチゴムモデル31cの接合面において、各要素F(i)の節点23が互いに共有するように、要素F(i)が再定義される。これにより、サイドウォールゴムモデル31b及びクリンチゴムモデル31cを隙間なく一体に接合した第3接合体モデル43Cが設定される。第3接合体モデル43Cは、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態のケーシングモデル定義工程S21では、第2接合体モデル43Bを、第1接合体モデル43Aに固定する(第2接合体モデル固定工程S215)。図10は、第2接合体モデル固定工程S215の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態の第2接合体モデル固定工程S215では、先ず、カーカスプライモデル26A、26Bの外周側に装着されるようにビードコアモデル25を定義する(工程S31)。図7に示されるように、工程S31では、先ず、未加硫のケーシング13(図3(a)に示す)の設計データに基づいて、第1接合体モデル43Aのカーカスプライモデル26A、26Bの軸方向の外縁26oよりも軸方向内側の位置で、外側カーカスプライモデル26Bの外周側に、第2接合体モデル43Bのビードコアモデル25が装着(配置)される。そして、工程S31では、外側カーカスプライモデル26Bと、ビードコアモデル25とが接する接触領域33に、固定条件を含む境界条件が設定される。これにより、カーカスプライモデル26(内側カーカスプライモデル26A及び外側カーカスプライモデル26B)は、ビードコアモデル25から軸方向外側にはみ出したはみ出し部30a、30bと、ビードコアモデル25の軸方向の内側部分である本体部29a、29bとにそれぞれ区分される。
固定条件は、実際の生タイヤ2(図2に示す)の各部材間の接着力に基づいて定義されている。また、外側カーカスプライモデル26Bとビードコアモデル25との接触領域33は、各要素F(i)の節点23が共有されていない。従って、図2及び図3に示されるように、実際の生タイヤ2の外側カーカスプライ6B及びビードコア5と同様に、後述するターンナップ工程S33において、外側カーカスプライ6B(第1接合体モデル43A)とビードコア5(第2接合体モデル43B)との相対移動が許容される。
次に、本実施形態の第2接合体モデル固定工程S215では、ビードコアモデル25よりも軸方向内側に配置されたサイド補強ゴムモデル31g、インナーライナーゴムモデル31e、内側カーカスプライモデル26Aの本体部29a及び外側カーカスプライモデル26Bの本体部29bをタイヤ半径方向外側に盛り上げて、ビードコアモデル25をタイヤ軸方向内側に移動させる(工程S32)。図11は、ビードコアモデル25をタイヤ軸方向内側に移動させる工程を説明する図である。
工程S32では、ビードコアモデル25と、外側カーカスプライモデル26Bとの固定を維持したまま、ビードコアモデル25よりも軸方向内側に配置されたサイド補強ゴムモデル31g、インナーライナーゴムモデル31e、内側カーカスプライモデル26Aの本体部29a及び外側カーカスプライモデル26Bの本体部29bをタイヤ半径方向外側に盛り上げる。これらのモデルの盛り上げは、例えば、成形ドラムのセグメントをモデル化したセグメントモデル55をタイヤ半径方向外側に移動(拡張)させることで実施することができる。セグメントモデル55は、変形不能な剛体として定義される。これにより、ビードコアモデル25をタイヤ軸方向内側に移動させることができる。このような変形計算により、第1接合体モデル43Aの形状を、図3(a)に示した各カーカスプライ6A、6Bのはみ出し部10a、10bを折り返す直前の第1接合体13Aの形状に近似させることができる。セグメントモデル55の厚さについては、適宜設定することができる。本実施形態のセグメントモデル55のタイヤ周方向の厚さは、生タイヤモデルのタイヤ周方向の厚さよりも大きく設定されている。これにより、セグメントモデル55は、生タイヤモデルを安定して支持することができる。
サイド補強ゴムモデル31g等を含む各構成部材モデルの変形計算は、図7に示した各要素F(i)の形状及び材料特性などに基づいて、微小時間(単位時間Tx(x=0、1、…))ごとに実施される。このような変形計算は、例えば、JSOL社製のLS-DYNAなどの市販の有限要素解析アプリケーションソフトを用いて計算することができる。
次に、本実施形態の第2接合体モデル固定工程S215では、カーカスプライモデル26A、26Bのはみ出し部30a、30bが、ビードコアモデル25の周りで折り返される(ターンナップ工程S33)。本実施形態のターンナップ工程S33は、折り返されたはみ出し部30aが、カーカスプライモデル26A、26Bの本体部29a、29bに重ねられる。また、ターンナップ工程S33は、はみ出し部30a、30bとともに、チェファーゴムモデル31fも折り返される。図12は、ターンナップ工程S33の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態のターンナップ工程S33は、先ず、図11に示されるように、ビードコアモデル25よりも軸方向内側のインナーライナーゴムモデル31e及びサイド補強ゴムモデル31gの半径方向の内周面32を、移動不能に定義される(工程S331)。本実施形態では、セグメントモデル55との接触によって、インナーライナーゴムモデル31e及びサイド補強ゴムモデル31gの半径方向の内周面32が移動不能に定義される。これにより、ターンナップ工程S33では、カーカスプライモデル26A、26Bのはみ出し部30a、30bが、本体部29a、29bに向けて押し付けられても、図3(b)に示したケーシング13と同様に、インナーライナーゴムモデル31e及びサイド補強ゴムモデル31gの内周面32の形状を維持することができる。
次に、本実施形態のターンナップ工程S33は、はみ出し部30a、30bの根元35側が、ビードコアモデル25の軸方向外側の側面25sに押し付けられる(第1工程S332)。本実施形態の第1工程S332は、タイヤ軸(図示省略)を含む断面において、円形をなすローラ51を、はみ出し部30a、30bの半径方向の内周面37側から押し上げることにより行われる。
ローラ51は、各構成部材モデルと同様に、有限個の要素G(i)でモデル化(離散化)した二次元モデルが、予め定められた角度ピッチでタイヤ周方向に複写されて、三次元に展開される。ローラ51のタイヤ周方向の厚さについては、適宜設定することができる。本実施形態のローラ51の厚さは、生タイヤモデルのタイヤ周方向の厚さよりも大きく設定されている。これにより、はみ出し部30a、30bの半径方向の内周面37側を、安定して押し上げることができる。三次元に展開された要素G(i)は、図7に示した各構成モデルの要素F(i)と同様のものが採用されうる。また、要素G(i)には、節点52の座標値、並びに、変形を許容しない剛体として材料特性を含む数値データが定義される。
ローラ51には、各構成部材モデルの外面が壁となるように、接触を定義した境界条件が定義されている。さらに、本実施形態のローラ51には、各構成部材モデルの外面との摩擦係数がゼロとなるように、スリップ条件が定義されている。これにより、本実施形態では、各構成部材モデルの外面に、ローラ51をスムーズに滑らせながら、各構成部材モデルを押圧することができる。本実施形態では、正面視において、円形をなすローラ51が例示されたが、このような態様に限定されない。例えば、各構成部材モデルの形状に応じて、例えば、楕円形などの形状を有するローラ51を採用することができる。ローラ51は、コンピュータ1に記憶される。
本実施形態の第1工程S332では、先ず、はみ出し部30a、30bの内周面37よりも半径方向内側に、ローラ51が配置される。本実施形態において、ローラ51の軸方向の内端部51iは、ビードコアモデル25の軸方向外側の側面25sに対して、軸方向外側に配置されている。
図13は、第1工程S332の一例を説明する図である。次に、第1工程S332では、ローラ51が半径方向外側に押し上げられる。これにより、はみ出し部30a、30bの根元35側は、半径方向外側に持ち上げられ、かつ、ビードコアモデル25の周りで折り返される。そして、はみ出し部30a、30bの根元35側は、ビードコアモデル25の側面25sに押し付けられる。本実施形態の第1工程S332では、ビードコアモデル25の側面25sの全領域に、はみ出し部30a、30bの半径方向の外周面38(根元35側)が押し付けられる(接触する)まで、ローラ51が押し上げられている。
このように、本実施形態の第1工程S332では、はみ出し部30a、30bの根元35側をビードコアモデル25の周りで折り返して、ビードコアモデル25の側面25sに押し付けることができる。従って、本実施形態の作成方法では、例えば、はみ出し部30a、30bの内周面37の全域に等分布荷重が定義されていた従来の方法に比べて、屈曲の激しい箇所であるはみ出し部30a、30bの根元35側と、ビードコアモデル25との間に、隙間(図示省略)が発生するのを防ぐことができる。
また、本実施形態の第1工程S332では、はみ出し部30a、30bの根元35側の折り返しに、ローラ51が用いられるため、はみ出し部30a、30bの内周面37の全域に等分布荷重が定義される従来の方法に比べて、はみ出し部30a、30bの根元35側を安定して動かすことができる。従って、本実施形態の作成方法は、屈曲の激しい箇所であるはみ出し部30の根元35側と、ビードコアモデル25との間に、隙間(図示省略)が発生するのを効果的に防ぐことができる。
第1工程S332では、図11に示されるように、ローラ51を半径方向外側に押し上げるのに先立って、ローラ51の内端部51iと、ビードコアモデル25の側面25sとのタイヤ軸方向の距離L1が、ビードコアモデル25の周りで折り返される構成部材モデル(即ち、はみ出し部30a、30b及びチェファーゴムモデル31f)の根元35側の厚さW1に等しいのが望ましい。これにより、第1工程S332では、図13に示されるように、ローラ51を半径方向外側に押し上げるだけで、はみ出し部30a、30bを含む構成部材モデルの厚さを維持しつつ、円滑に折り返すことができる。従って、第1工程S332では、はみ出し部30a、30bを含む構成部材モデルが、大きな力で圧迫されるのを防ぐことができるため、要素潰れ等に起因する計算の異常終了を防ぐことができる。
次に、本実施形態のターンナップ工程S33は、第1工程S332の後、カーカスプライモデル26A、26Bのはみ出し部30a、30bが、本体部29a、29bに向けて、根元35側から外縁26oまで時系列に押し付けられる(第2工程S333)。本実施形態の第2工程S333では、タイヤ軸(図示省略)を含む断面において、ローラ51をはみ出し部30a、30bの内周面37に沿って根元35側から外縁26o側に移動させながら、はみ出し部30a、30bが、本体部29a、29bに向けて押し付けられる。図14(a)、(b)は、第2工程S333の一例を説明する図である。
第2工程S333では、はみ出し部30a、30bの半径方向の外周面38とビードエーペックスゴムモデル31dの軸方向外側の側面39との間、及び、はみ出し部30a、30bの外周面38と外側カーカスプライモデル26Bの本体部29bの半径方向の外周面41との間に隙間が形成されないように、はみ出し部30a、30bが本体部29に向けて押し付けられる。さらに、第2工程S333では、ビードエーペックスゴムモデル31dの軸方向内側の側面40が、本体部29bの外周面41に押し付けられるように、ビードエーペックスゴムモデル31dの変形計算が行われる。
このように、本実施形態の第2工程S333では、はみ出し部30a、30bが、本体部29a、29bに向けて、根元35側から外縁26oまで時系列に順次押し付けられるため、例えば、はみ出し部30a、30bの内周面37の全域に等分布荷重が定義される従来の方法に比べて、はみ出し部30a、30bを安定して動かしながら(動きを制御しながら)、内側カーカスプライモデル26Aのはみ出し部30aと、外側カーカスプライモデル26Bの本体部29bとを重ねることができる。
さらに、本実施形態の第2工程S333では、ローラ51をはみ出し部30a、30bの内周面37に沿って根元35側から外縁26o側に移動させているため、内側カーカスプライモデル26Aのはみ出し部30aの全域を、外側カーカスプライモデル26Bの本体部29bに確実に重ねることができる。従って、本実施形態の作成方法では、生タイヤモデル22(図19に示す)を安定して作成することができる。
本実施形態では、ローラ51と構成部材モデルの外面との間に、摩擦係数がゼロとなるスリップ条件が定義されているため、はみ出し部30a、30bの内周面37に沿って、ローラ51を転動させなくても、根元35側から外縁26o側に向かって、ローラ51をスムーズに滑らせる(スライドさせる)ことができる。従って、第2工程S333では、ローラ51と構成部材モデルの外面との間の摩擦に起因する皺の発生等を防ぎつつ、はみ出し部30a、30bを安定して動かすことができる。
ビードコアモデル25よりも軸方向内側のインナーライナーゴムモデル31e及びサイド補強ゴムモデル31gの内周面32には、移動不能とする固定条件が定義されている。このような固定条件により、ターンナップ工程S33では、カーカスプライモデル26A、26Bのはみ出し部30a、30bが、本体部29a、29bに向けて押し付けられても、図3(b)に示したケーシング13と同様に、インナーライナーゴムモデル31e及びサイド補強ゴムモデル31gの内面の形状を維持することができる。
ローラ51の外周長さについては、適宜設定することができる。なお、ローラ51の外周長さが小さいと、カーカスプライモデル26A、26Bの外縁26o側が大きく弛み、はみ出し部30a、30bとチェファーゴムモデル31fとの接着が計算されるおそれがある。また、ローラ51の外周長さが大きいと、ローラ51に押し上げられたはみ出し部30a、30bがローラ51から本体部29a、29b側へずり落ちてしまい、はみ出し部30a、30bに皺が発生する場合がある。このような観点より、ローラ51の外周長さは、はみ出し部30a、30b(本実施形態では、内側カーカスプライモデル26Aのはみ出し部30a)の半径方向の内周面37に沿った根元35から外縁26oまでの長さL3(図11に示す)に基づいて設定されるのが望ましい。本実施形態において、ローラ51の外周長さは、好ましくは、はみ出し部30a、30bの長さL3の75%以上であり、また、好ましくは、95%以下である。なお、はみ出し部30a、30bの長さが異なる場合、長さL3は、最も長いはみ出し部の長さで特定されるものとする。
また、構成部材モデルへのローラ51の圧力については、適宜設定することができる。なお、圧力が小さいと、構成部材モデル間に隙間が形成されるおそれがある。逆に、圧力が大きくても、要素潰れ等に起因する計算の異常終了を招くおそれがある。このような観点より、圧力は、0〜10MPaに設定されるのが望ましい。また、圧力は、押し付ける構成部材モデルに応じて変化させてもよい。例えば、ビードエーペックスゴムモデル31dを乗り越えるまで(図14(a)に示す)は、例えば、タイヤ軸方向内側への圧力P2が0〜1MPa程度に設定され、かつ、タイヤ半径方向内側への圧力P3が0MPaに設定されるのが望ましい。また、ビードエーペックスゴムモデル31dを乗り越えた後(図14(b)に示す)は、例えば、タイヤ軸方向内側への圧力P2が0.5〜10MPa程度に設定され、かつ、タイヤ半径方向内側への圧力P3が0〜0.5MPa程度に設定されるのが望ましい。なお、タイヤ軸方向内側への圧力P2は、ローラ51のタイヤ軸方向外側の表面に配置された要素G(i)に設定される。また、タイヤ半径方向内側への圧力P3は、ローラ51のタイヤ半径方向外側に配置された表面の要素G(i)に設定される。
次に、図10に示されるように、本実施形態の第2接合体モデル固定工程S215では、カーカスプライモデル26A、26Bのはみ出し部30a、30bを固定する(工程S34)。図14(b)に示されるように、本実施形態の工程S34では、内側カーカスプライモデル26Aのはみ出し部30aと外側カーカスプライモデル26Bの本体部29bとの間、はみ出し部30a、30bとビードエーペックスゴムモデル31dとの間、及び、外側カーカスプライモデル26Bのはみ出し部30bとビードコアモデル25との間に、相対移動を防ぐ境界条件が設定される。これにより、カーカスプライモデル26A、26Bのはみ出し部30a、30bを、外側カーカスプライモデル26Bの本体部29b、ビードエーペックスゴムモデル31d、及び、ビードコアモデル25に固定することができる。従って、第2接合体モデル固定工程S215では、第2接合体モデル43Bを、第1接合体モデル43Aに固定することができる。境界条件は、実際の生タイヤ2(図2に示す)の各部材間の接着力に基づいて定義されており、各要素F(i)の節点23(図7に示す)が共有されていない。
次に、本実施形態のケーシングモデル定義工程S21では、第1接合体モデル43A及び第2接合体モデル43Bに、第3接合体モデル43Cが固定される(工程S216)。図15は、第3接合体モデル43Cを固定する工程の一例を説明する図である。
工程S216では、先ず、未加硫のケーシング13(図3(b)に示す)の設計データに基づいて、内側カーカスプライモデル26Aのはみ出し部30a、及び、チェファーゴムモデル31fの外面の予め定められた位置に、第3接合体モデル43Cが配置される。次に、工程S216では、第3接合体モデル43Cの外面に、等分布荷重w1を定義される。これにより、内側カーカスプライモデル26Aのはみ出し部30a、及び、チェファーゴムモデル31fの外面に、第3接合体モデル43Cを当接させることができる。本実施形態では、ビードコアモデル25よりも軸方向内側のインナーライナーゴムモデル31e及びサイド補強ゴムモデル31gの内周面32に、固定条件が定義(工程S331)されているため、その内周面32に等分布荷重が定義されていなくても、第3接合体モデル43Cを当接させることができる。
そして、工程S216では、第3接合体モデル43Cと内側カーカスプライモデル26Aのはみ出し部30aとの間、第3接合体モデル43Cとチェファーゴムモデル31fとの間に、相対移動を防ぐ境界条件が設定される。これにより、ケーシングモデル定義工程S21では、第1接合体モデル43A及び第2接合体モデル43Bに、第3接合体モデル43Cを固定したケーシングモデル43が設定される。境界条件は、実際の生タイヤ2(図2に示す)の各部材間の接着力に基づいて定義されており、各要素F(i)の節点23(図7に示す)が共有されていない。また、ビードコアモデル25よりも軸方向内側のインナーライナーゴムモデル31e及びサイド補強ゴムモデル31gの内周面32に定義されていた固定条件が解除される。ケーシングモデル43は、コンピュータ1に入力される。
次に、図8に示すように、本実施形態の生タイヤモデル定義工程S2は、円筒状のトレッドリング14(図4に示す)をモデル化したトレッドリングモデルを設定する(トレッドリングモデル定義工程S22)。図16は、トレッドリングモデル定義工程S22の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本実施形態のトレッドリングモデル定義工程S22では、先ず、トレッドリングモデルを構成する構成部材モデルの外面が壁となるように、接触を定義した境界条件がそれぞれ設定される(工程S221)。トレッドリングモデルを構成する構成部材モデルとしては、図7に示した内側ベルトプライモデル27A、外側ベルトプライモデル27B、及び、トレッドゴムモデル31aである。境界条件は、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態のトレッドリングモデル定義工程S22では、トレッドリングモデルを構成する構成部材モデルを接合して、トレッドリングモデルを設定する(工程S222)。本実施形態の工程S222では、先ず、図7に示されるように、未加硫のトレッドリング14(図4に示す)の設計データに基づいて、内側ベルトプライモデル27A、外側ベルトプライモデル27B、及び、トレッドゴムモデル31aが配置される。そして、本実施形態の工程S222では、内側ベルトプライモデル27Aと外側ベルトプライモデル27Bとの接合面、及び、外側ベルトプライモデル27Bとトレッドゴムモデル31aとの接合面において、各要素F(i)の節点23が共有するように、要素F(i)が再定義される。これにより、内側ベルトプライモデル27A、外側ベルトプライモデル27B、及び、トレッドゴムモデル31aを隙間なく一体に結合したトレッドリングモデル44が設定される。トレッドリングモデル44は、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の生タイヤモデル定義工程S2は、ケーシングモデル43と、トレッドリングモデル44との接触を定義した境界条件が設定される(工程S23)。工程S23では、ケーシングモデル43のタイヤ半径方向の外面43o(図15に示す)と、トレッドリングモデル44のタイヤ半径方向の内面44iとが壁となるように、接触を定義した境界条件が設定される。境界条件は、コンピュータ1に入力される。
次に、本実施形態の生タイヤモデル定義工程S2では、コンピュータ1が、ケーシングモデル43と、トレッドリングモデル44とを結合させて、生タイヤモデル22を定義する(シェーピング工程S24)。シェーピング工程S24では、ケーシングモデル43の外面43o(図15に示す)と、トレッドリングモデル44の内面44iとを結合させている。図17は、シェーピング工程S24の処理手順の一例を示すフローチャートである。図18は、ケーシングモデル43を膨出させる工程を説明する図である。
本実施形態のシェーピング工程S24では、先ず、ケーシングモデル43の外側に、トレッドリングモデル44を配置する(工程S241)。トレッドリングモデル44、及び、ケーシングモデル43の半径方向の位置は、図4に示した実際のトレッドリング14、及び、膨出前のケーシング13の半径方向の位置に基づいて設定される。
次に、本実施形態のシェーピング工程S24では、コンピュータ1が、ケーシングモデル43を半径方向外側に膨出させる変形計算を実施する(工程S242)。工程S242では、先ず、ケーシングモデル43の内面43iに等分布荷重w2が定義される。さらに、工程S242では、ケーシングモデル43のビード部43bをタイヤ軸方向内側に移動させる。ビード部43bとタイヤ赤道Cとのタイヤ軸方向距離は、図4に示した膨出したケーシング13のビード部13bとタイヤ赤道Cとの間のタイヤ軸方向距離に基づいて設定される。これにより、工程S242では、ケーシングモデル43を半径方向外側に膨出させる変形計算を実施することができる。このケーシングモデル43の膨出により、ケーシングモデル43の外面43oと、トレッドリングモデル44の内面44iとを接触させることができる。なお、等分布荷重w2は、図4に示したケーシング13を膨出させる高圧空気の圧力に相当するものである。なお、トレッドリングモデル44の各要素F(i)の節点23(図7に示す)は、移動不能に固定されている。
次に、本実施形態のシェーピング工程S24では、ケーシングモデル43の外面43oと、トレッドリングモデル44の内面44iとが接触した後に、トレッドリングモデル44をケーシングモデル43側に変形させる(工程S243)。図19は、トレッドリングモデル44をケーシングモデル43側に変形させる工程の一例を説明する図である。
工程S243では、トレッドリングモデル44の各要素F(i)の節点23(図7に示す)の固定を解除した後に、トレッドリングモデル44の外面44oに、等分布荷重w3が定義される。これにより、工程S243では、トレッドリングモデル44の内面44iが、ケーシングモデル43の外面43oに沿うように、トレッドリングモデル44の変形計算を実施することができる。なお、等分布荷重w3は、図4に示したトレッドリング14の外周面14oを押し付けるステッチングローラ(図示省略)の圧力に基づいて設定される。
次に、本実施形態のシェーピング工程S24では、ケーシングモデル43の外面43oと、トレッドリングモデル44の内面44iとの接触面に、相対移動を防ぐ境界条件を設定する(工程S244)。このような境界条件は、各要素F(i)の節点23(図7に示す)の共有を考慮することなく、ケーシングモデル43及びトレッドリングモデル44を一体化することができる。境界条件が設定された後、ケーシングモデル43の内面43iに等分布荷重w2、及び、トレッドリングモデル44の外面44oに定義されていた等分布荷重w3が解除される。これらの等分布荷重w2、w3の解除により、ケーシングモデル43及びトレッドリングモデル44を結合した生タイヤモデル22が定義される。生タイヤモデル22は、コンピュータ1に入力される。このような生タイヤモデル22は、例えば、加硫金型をモデル化した金型モデル(図示省略)や、ブラダーをモデル化したブラダーモデル(図示省略)を用いて、加硫時の生タイヤモデル22の変形を評価するのに用いることができる。
このように、本実施形態の作成方法は、図3(a)、(b)及び図4に示した実際の生タイヤ2の成形工程に基づいて、生タイヤモデル22が作成される。従って、本実施形態の作成方法は、生タイヤモデル22を、実際の生タイヤ2の形状に近似させることができる。
これまでの実施形態のターンナップ工程S33では、図13及び図14に示したローラ51を用いて第1工程S332及び第2工程S333が実施されたが、このような態様に限定されない。例えば、第1工程S332では、はみ出し部30a、30bの根元35側に限定して、圧力が定義されることにより、はみ出し部30a、30bの根元35がビードコアモデル25の軸方向外側の側面25sに押し付けられてもよい。また、第2工程S333では、はみ出し部30a、30bの根元35側から外縁26oまでの間、本体部29a、29b側への圧力が時系列に設定されることで、はみ出し部30a、30bが、本体部29a、29bに向けて押し付けられてもよい。このような作成方法も、はみ出し部30a、30bを安定して動かしながら、はみ出し部30aと本体部29bとを重ねることができる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
図5、図6、図8〜図10に示した処理手順に従って、カーカスプライモデル及びビードコアモデルを有する生タイヤモデルが作成された(実施例1〜3、比較例)。実施例1〜3及び比較例の作成方法では、カーカスプライモデルのはみ出し部を、ビードコアモデルの周りで折り返すターンナップ工程が実施された。
実施例1〜3のターンナップ工程では、図12に示した処理手順に従って、はみ出し部の根元側をビードコアモデルの軸方向外側の側面に押し付ける第1工程と、第1工程の後、はみ出し部を、本体部に向けて、根元側から外縁まで時系列に押し付ける第2工程とが実施された。実施例1〜3の第1工程及び第2工程では、円形をなすローラが用いられた。
実施例1のローラの外周長さは、はみ出し部の内周面に沿った根元側から外縁までの長さL3の85%に設定された。実施例2のローラの外周長さは、長さL3の70%に設定された。実施例3のローラの外周長さは、長さL3の100%に設定された。
比較例のターンナップ工程では、はみ出し部の半径方向の内周面の全域に、等分布荷重が定義されることで、はみ出し部を、ビードコアモデルの周りで折り返し、カーカスプライモデルのビードコアモデルの軸方向内側の本体部に重ねられた。共通仕様は次のとおりである。
タイヤサイズ:195/55R16
シミュレーションソフトウェア:JSOL社製のLS-DYNA
テストの結果、実施例1〜3では、屈曲の激しい箇所であるはみ出し部の根元部分と、ビードコアモデルとの間の隙間の発生を防ぐことができた。他方、比較例では、図20に示されるように、はみ出し部の根元部分とビードコアモデルとの間の隙間や、根元部分に皺が発生した。
また、実施例1〜3では、はみ出し部を安定して動かしながら、はみ出し部と本体部とを重ねることができた。他方、比較例では、はみ出し部の動きが不安定になり、等分布荷重の大きさによって、はみ出し部が本体部に激しく衝突して計算が異常終了した。このように、実施例1〜3の作成方法では、比較例の作成方法に比べて、生タイヤモデルを安定して作成することができた。
実施例1は、ローラの外周長さが前記長さL3の75%以上に設定されているため、70%に設定された比較例2に比べて、はみ出し部とチェファーゴムモデルとの接着が計算されるのを効果的に防ぐことができた。また、実施例1は、ローラの外周長さが95%以下に設定されているため、100%に設定された実施例3に比べて、はみ出し部に皺が発生するのを効果的に防ぐことができた。
25 ビードコアモデル
26A カーカスプライモデル
26B カーカスプライモデル
26o 外縁部
29a 本体部
29b 本体部
30a はみ出し部
30b はみ出し部
35 根元

Claims (4)

  1. ビードコア及びカーカスプライを含む生タイヤの数値解析用の生タイヤモデルを、コンピュータを用いて作成するための方法であって、
    前記コンピュータに、有限個の要素を用いてタイヤ軸周りの円筒状のカーカスプライモデルを定義する工程と、
    前記カーカスプライモデルの軸方向の外縁よりも軸方向内側の位置で前記カーカスプライモデルの外周側に装着されるようにビードコアモデルを定義する工程と、
    前記ビードコアモデルから軸方向外側にはみ出した前記カーカスプライモデルのはみ出し部を、前記ビードコアモデルの周りで折り返し、前記カーカスプライモデルの前記ビードコアモデルの軸方向の内側部分である本体部に重ねるターンナップ工程とを含み、
    前記ターンナップ工程は、前記はみ出し部の根元側を前記ビードコアモデルの軸方向外側の側面に押し付ける第1工程と、
    前記第1工程の後、前記はみ出し部を、前記本体部に向けて、前記根元側から前記外縁まで時系列に押し付ける第2工程とを含む、
    生タイヤモデルの作成方法。
  2. 前記第1工程は、前記タイヤ軸を含む断面において、ローラを前記はみ出し部の半径方向の内周面側から押し上げることにより行われる請求項1記載の生タイヤモデルの作成方法。
  3. 前記第2工程は、前記タイヤ軸を含む断面において、前記ローラを前記はみ出し部の前記内周面に沿って前記根元側から前記外縁側に移動させながら、前記はみ出し部を、前記本体部に押し付けることにより行われる請求項2記載の生タイヤモデルの作成方法。
  4. 前記ローラの外周長さは、前記内周面に沿った前記根元側から前記外縁までの長さの75%〜95%である請求項2又は3記載の生タイヤモデルの作成方法。
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