JP6861581B2 - 多層基板の信号取得構造、信号取得装置および電子装置 - Google Patents
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Description
しかしながら、コネクタピンをスルーホールに固定する接続構造であるため、外観から接続構造の用途が特定されやすいという課題があった。
例えば、動作確認用のUART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)は、コネクタピンの形状に特徴があるため、用途が特定されやすい。
ピンプローブは、先端部がテーパ状に窄まっており、軸方向に沿ってそれぞれ配置された複数の信号電極が先端部の外周面から露出している。
電極凹部は、電子装置の内部に配置された多層基板に設けられ、電子装置の表面にある複数の穴のいずれかに対応する位置に配置され、深さ方向にテーパ状に窄まっており、積層された複数の信号電極が内壁面から露出している。
この構成において、ピンプローブにおける複数の信号電極と電極凹部における複数の信号電極とは、電子装置の表面にある穴を通じて電極凹部に一時的に挿入されたピンプローブの先端部の外周面が電極凹部の内壁面に押し付けられた状態で電気的に接続される。
図1は、この発明の実施の形態1に係る信号取得装置1および電子装置3の構成を示すブロック図である。図1に示すように、信号取得装置1はピンプローブ2を備えており、電子装置3は多層基板4を備えている。信号取得装置1は、ピンプローブ2を多層基板4の電極凹部5に一時的に挿入することで、ピンプローブ2および電極凹部5を介して基板信号を取得することができる。基板信号は、多層基板4に設けられた回路パターンの信号であり、例えば、電子装置3の動作確認用のUART信号である。
通常の人間の肉眼の分解能は100μm程度であるため、信号電極5a−1〜5a−4を視認することは困難である。
例えば、信号取得構造の用途が電子装置3の動作確認であると特定されると、電子装置3の機能を改竄して著作権保護を解除される虞がある。また、電子装置3の管理者になりすまされてセキュリティを侵される可能性もある。
これに対して、実施の形態1では、ピンプローブ2を電極凹部5または電極凹部5Aに一時的に挿入して先端部の外周面を電極凹部5または電極凹部5Aの内壁面に押し付けるだけで信号取得が可能であり、信号取得構造の用途が特定されにくい。このため、電子装置3の著作権保護およびサイバーセキュリティ対策に有効である。
さらに、ピンプローブ2の先端部の外周面が電極凹部5または電極凹部5Aの内壁面に押し付けられた状態で信号電極2a−1〜2a−4と信号電極5a−1〜5a−4とが電気的に接続されるので、接触接点圧および電気的接続の信頼性を高めることができる。
このように構成することで、ピンプローブ2の先端部が電極凹部5または電極凹部5Aの内壁面にダメージを与えることを防止できる。
Claims (5)
- 先端部がテーパ状に窄まっており、軸方向に沿ってそれぞれ配置された複数の信号電極が前記先端部の外周面から露出したピンプローブと、
電子装置の内部に配置された多層基板に設けられ、前記電子装置の表面にある複数の穴のいずれかに対応する位置に配置され、深さ方向にテーパ状に窄まっており、積層された複数の信号電極が内壁面から露出した電極凹部と、
を備え、
前記ピンプローブにおける前記複数の信号電極と前記電極凹部における前記複数の信号電極とは、前記電子装置の表面にある穴を通じて前記電極凹部に一時的に挿入された前記ピンプローブの前記先端部の外周面が前記電極凹部の内壁面に押し付けられた状態で電気的に接続されること
を特徴とする多層基板の信号取得構造。 - 前記ピンプローブの前記先端部は、円錐形状であり、
前記電極凹部は、すり鉢形状であること
を特徴とする請求項1記載の多層基板の信号取得構造。 - 前記電極凹部は、底部が貫通されていること
を特徴とする請求項1または請求項2記載の多層基板の信号取得構造。 - 先端部がテーパ状に窄まっており、軸方向に沿ってそれぞれ配置された複数の信号電極が前記先端部の外周面から露出したピンプローブを備え、
前記ピンプローブにおける前記複数の信号電極は、
電子装置の内部に配置された多層基板に設けられ、前記電子装置の表面にある複数の穴のいずれかに対応する位置に配置され、深さ方向にテーパ状に窄まっており、積層された複数の信号電極が内壁面から露出した電極凹部に対して、前記電子装置の表面にある穴を通じて前記ピンプローブが一時的に挿入されて、前記先端部の外周面が前記電極凹部の内壁面に押し付けられた状態で、前記電極凹部における前記複数の信号電極と電気的に接続されること
を特徴とする信号取得装置。 - 深さ方向にテーパ状に窄まっており、積層された複数の信号電極が内壁面から露出した電極凹部を有した多層基板が内部に配置され、
表面には、複数の穴を有し、
前記電極凹部は、複数の穴のいずれかに対応する位置に配置され、
先端部がテーパ状に窄まっており、軸方向に沿ってそれぞれ配置された複数の信号電極が前記先端部の外周面から露出したピンプローブが、表面にある穴を通じて前記電極凹部に一時的に挿入されて、前記先端部の外周面が前記電極凹部の内壁面に押し付けられた状態で、前記ピンプローブにおける前記複数の信号電極と前記電極凹部における前記複数の信号電極とが電気的に接続されること
を特徴とする電子装置。
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JP2017114236A JP6861581B2 (ja) | 2017-06-09 | 2017-06-09 | 多層基板の信号取得構造、信号取得装置および電子装置 |
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