JP6861085B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤ周方向に延びる複数の主溝によって区画された陸部(例えばリブ)を有する空気入りタイヤにおいて、陸部にタイヤ周方向に対して傾斜した方向に延びる周方向サイプを形成することによって、溝容積を増大させて排水性を向上させることが知られている。
しかしながら、周方向サイプを、タイヤ周方向に対して傾斜させた場合、該周方向サイプのタイヤ幅方向両側に分断される陸部は、大きさが不均一となるため、これらの間に剛性差が生じ、このため陸部の接地性がタイヤ幅方向において不均一になりやすい。これに対して、例えば特許文献1には、タイヤ周方向に対して傾斜した周方向サイプに交差して延びる交差サイプを形成することが開示されている。
特開2014−162295号公報
特許文献1の空気入りタイヤでは、交差サイプによって陸部のタイヤ幅方向における剛性が略均一化されるものの、交差部を挟んだタイヤ周方向両側に位置する陸部間の剛性差が増大するため、タイヤ周方向における偏摩耗が増大してしまう。また、空気入りタイヤを加硫成形する際に、交差部を挟んだタイヤ周方向両側におけるゴム流れが交差サイプによって妨げられるため、ゴム流れ不良に起因したベア不良が生じやすい。
これに対して、交差サイプを周方向サイプに対して間隔を有して形成した場合には、交差サイプと周方向サイプとをタイヤ幅方向に隔てる隔壁部を介して交差部を挟んだタイヤ周方向両側に位置する陸部間が連結されるので、これらの陸部間の剛性差が低減される。
しかしながら、タイヤ周方向に見たときに、タイヤ幅方向における隔壁部が形成された位置において、サイプが形成されていない部分が存在することになり、この場合、隔壁部の剛性が他の部分に比して高くなるため、タイヤ幅方向における接地性の均一化を図ることができない。
本発明は、複数の主溝によって区画された陸部のタイヤ幅方向における接地性を均一化させつつ、タイヤ周方向における偏摩耗の増大を抑制可能な空気入りタイヤを提供することを課題とする。
本発明は、タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、前記複数の主溝又はこれらに加えてタイヤ幅方向に延びる横溝によって画定された複数の陸部と、を備えた空気入りタイヤであって、前記陸部は、タイヤ周方向に対して傾斜した方向に延びる、周方向サイプと、前記周方向サイプに対して交差した方向に延びる、交差サイプと、前記周方向サイプと前記交差サイプとの間に位置しており、これらを互いに隔てる隔壁部とを有し、接地形状において、前記周方向サイプをタイヤ周方向に投影したサイプ投影部分と、前記交差サイプをタイヤ周方向に投影したサイプ投影範囲とが、互いにタイヤ幅方向に部分的に重複して、前記陸部のタイヤ幅方向の全範囲にわたって位置しており、前記隔壁部は、タイヤ周方向に見て、前記幅方向サイプ側に位置する側部に、前記陸部の表面からこの面直方向にタイヤ径方向の内側に延びる面直部分と、溝底側においてタイヤ径方向内側に向かって前記幅方向サイプ側に傾斜した傾斜部分と、を有している空気入りタイヤを提供する。
本発明によれば、周方向サイプは、タイヤ周方向に対して傾斜した方向に延びているので、タイヤ周方向に平行に延びる場合に比して溝容積が増大し、これによって排水性が向上する。ここで、タイヤ周方向に対して傾斜した周方向サイプを形成すると、陸部は、該周方向サイプによりタイヤ幅方向に分断されて大きさが不均一となるので、タイヤ幅方向に剛性差が生じやすい。
しかしながら、本発明によれば、接地形状における陸部には、タイヤ幅方向の全範囲にわたって、周方向サイプ及び/又は交差サイプのサイプ投影範囲が位置しているので、陸部の剛性をタイヤ幅方向にわたって均一に低減させることができる。すなわち、タイヤ周方向に対して傾斜した周方向サイプを形成することにより排水性を向上させながら、陸部のタイヤ幅方向における接地性を均一化させることができる。
さらに、周方向サイプと交差サイプとの間に間隔が設けられているので、加硫成形時にこれらの間にわたってゴムの流動を可能とし、ゴム流れ不良に起因したベア不良を抑制できる。また、隔壁部の表面側における剛性を適度に低下させやすい。さらに、摩耗進行時においても、幅方向サイプのサイプ長を維持しやすく、接地性の均一化を維持しやすい。また、隔壁部は、溝底側において傾斜部分によりタイヤ幅方向に幅広に構成されるので、基端部側での剛性が高く、隔壁部の剛性を適度に高めることができる。
好ましくは、前記周方向サイプと前記交差サイプとの間の間隔は、前記周方向サイプの溝幅の1/2以上である。
本構成によれば、周方向サイプと交差サイプとの間に適切な間隔を形成することによって、加硫成形時におけるゴムの流れをより一層容易にすることができ、ゴム流れ不良を抑制できる。また、該間隔内に加硫成形されるゴムの厚みを確保できるので、加硫成形後のタイヤ加硫金型の脱型時における該ゴムのチッピングを抑制できる。
また、好ましくは、前記周方向サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度は、10°以下である。
本構成によれば、周方向サイプがより長く構成されるので、溝容積を効果的に増大させることができ、周方向サイプによる排水効果を効果的に発揮させることができる。
また、好ましくは、前記周方向サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度は、3°以上5°以下である。
本構成によれば、周方向サイプによる幅方向エッジ成分の増大を効果的に抑制できる。すなわち、周方向サイプの幅方向エッジ成分の増大を効果的に抑制することにより周方向サイプ内へ水をより導入させやすく、周方向サイプによる排水効果を発揮させやすい。
また、好ましくは、前記交差サイプは、前記周方向サイプの延在方向に対して25°以上傾斜した方向に延びている。
本構成によれば、タイヤ加硫金型において、周方向サイプ形成用のサイプブレードと、交差サイプ形成用のサイプブレードとの間の、角度が過度に小さくなることが防止される。これによって、タイヤ加硫金型の両サイプブレード間において加硫されるゴムの挟み込みが抑制されるので、タイヤ加硫金型の脱型時において該ゴムのチッピングをより一層効果的に抑制できる。
本発明によれば、複数の主溝によって区画された陸部のタイヤ幅方向における接地性を均一化させつつ、タイヤ周方向における偏摩耗の増大を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドパターンを展開して示す平面図。 図1のA部を拡大して示す図。 図2のIII−III線における断面図。 変形例に係る幅方向サイプを示す図2と同様の拡大図。 他の変形例に係る幅方向サイプを示す図2と同様の拡大図。 更なる他の変形例に係る幅方向サイプを示す図2と同様の拡大図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ1のトレッド部2のトレッドパターンを展開して示す平面図である。なお、説明の都合上、タイヤ周方向において図中右側へ向かう方向をF側と称し、図中左側へ向かう方向をR側と称する。
図1に示されるように、トレッド部2には、タイヤ周方向に延びる4本の主溝11〜14が形成されている。具体的には、タイヤ幅方向の略中央部に、2本の中央主溝11,12が形成されており、これらのタイヤ幅方向の外側それぞれに、2本の外側主溝13,14が形成されている。中央主溝11,12はそれぞれ、タイヤ赤道線CLを挟んだ両側に位置している。
中央主溝11,12の間にはセンター陸部20が区画されている。中央主溝11と外側主溝13との間にメディエイト陸部30が区画され、中央主溝12と外側主溝14との間にメディエイト陸部40が区画されている。さらに、外側主溝13,14のタイヤ幅方向外側それぞれにショルダー陸部50,60が区画されている。
すなわち、トレッド部2は、タイヤ周方向に延びる4本の主溝11〜14によって、タイヤ周方向に延びる5本の陸部20,30,40,50,60を有するリブパターンに構成されている。
センター陸部20には、タイヤ幅方向に延びるラグ溝21及び幅方向サイプ22(交差サイプ)と、タイヤ周方向に延びる周方向サイプ23とが形成されている。
ここで、本明細書では、周方向サイプ、幅方向サイプ等の用語を用いることがあるが、これらのサイプは、タイヤ加硫金型において板状のサイプブレードにより形成されるものを意味している。換言すれば、サイプは、溝幅が約1.5mm以下であって、接地した状態で互いに対向する溝壁面同士が接触する溝を意味している。
図1中において、接地状態で路面に当接する部分が接地形状GSとして破線で示されている。本実施形態に係る空気入りタイヤ1では、ショルダー陸部50,60のタイヤ幅方向外側よりに、タイヤ幅方向における接地端GLが位置しており、この間に位置する部分が接地状態で路面に接地する。すなわち、センター陸部20及びメディエイト陸部30,40は、タイヤ幅方向における全範囲が接地し、ショルダー陸部50,60は接地端GLのタイヤ幅方向の内側に位置する部分が接地する。
以下、図2を参照しながら、センター陸部20について説明する。
図2は、図1のA部を拡大して示す図である。図2に示されるように、ラグ溝21は、タイヤ周方向に間隔を空けて複数形成されており、中央主溝11に連通した一端部から、中央主溝12側へ向かってタイヤ周方向のF側へ傾斜して延びており、他端部がセンター陸部20内のタイヤ赤道線CLを超えた位置で終端している。
周方向サイプ23は、タイヤ周方向に隣接して位置する一対のラグ溝21,21の間をタイヤ周方向に延びており、タイヤ周方向のF側に位置するラグ溝21の他端部から、タイヤ周方向のR側に向かって中央主溝11側へ傾斜した方向に延びて、タイヤ周方向のR側に位置するラグ溝21に至っている。周方向サイプ23のタイヤ周方向に対する傾斜角度θ1は、10°以下に設定されている。
幅方向サイプ22は、タイヤ周方向に隣接する一対のラグ溝21,21間のタイヤ周方向の略中央に位置しており、中央主溝11側から中央主溝12側に向かってタイヤ周方向のF側へ傾斜して延びている。幅方向サイプ22は、周方向サイプ23に対して傾斜角度θ2で交差した方向に延びている。傾斜角度θ2は、25°以上に設定されている。
幅方向サイプ22は、周方向サイプ23のタイヤ幅方向両側に一対に形成されており、中央主溝11側に位置する第1幅方向サイプ22Aと、中央主溝12側に位置する第2幅方向サイプ22Bとを有している。
第1幅方向サイプ22Aは、中央主溝11に連通した一端部から、中央主溝12側へ延び、他端部が周方向サイプ23に対して間隔を有してセンター陸部20内で終端している。同様に、第2幅方向サイプ22Bは、中央主溝12に連通した一端部から、中央主溝11側へ延び、他端部が周方向サイプ23に対して間隔を有してセンター陸部20内で終端している。
換言すれば、第1幅方向サイプ22A及び第2幅方向サイプ22Bと周方向サイプ23との間それぞれに、サイプが形成されていない中実部分としての隔壁部24が形成されている。
ここで、第1幅方向サイプ22Aは、タイヤ幅方向において、周方向サイプ23側に位置する一端部が、周方向サイプ23をタイヤ周方向に投影したサイプ投影範囲R23に位置しており、周方向サイプ23とは反対側に位置する他端部が、中央主溝11に連通している。また、第2幅方向サイプ22Bは、タイヤ幅方向において、周方向サイプ23側に位置する一端部が、サイプ投影範囲R23に位置しており、周方向サイプ23とは反対側に位置する他端部が、中央主溝12に連通している。
すなわち、第1幅方向サイプ22Aをタイヤ周方向に投影したサイプ投影範囲R22Aと周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23とが、X1の範囲においてタイヤ幅方向に重複して位置している。同様に、第2幅方向サイプ22Bをタイヤ周方向に投影したサイプ投影範囲R22Bと周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23とが、X2の範囲においてタイヤ幅方向に重複して位置している。
換言すれば、接地形状GS(図1参照)おいて、周方向サイプ23とこのタイヤ幅方向両側に形成された第1幅方向サイプ22A及び第2幅方向サイプ22Bとをタイヤ周方向に投影したサイプ投影範囲R23、R22A、及びR22Bが、互いにタイヤ幅方向に部分的に重複して、センター陸部20のタイヤ幅方向の全範囲にわたって位置している。
図3は、図2のIII−III線に沿った断面図であり、センター陸部20の幅方向サイプ22に沿った断面をタイヤ周方向に見た図である。図3に示されるように、隔壁部24は、表面側に比してタイヤ径方向の内側部分が幅広に形成されている。隔壁部24の表面におけるタイヤ幅方向における幅Wは、周方向サイプ23の溝幅W0の1/2以上に設定されている。なお、隔壁部24の幅Wは、幅方向サイプ22の他端部(タイヤ幅方向において周方向サイプ23側に位置する)が周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23に位置する範囲内で設定できる。
隔壁部24は、幅方向サイプ22側に位置する側部に、センター陸部20の表面からこの面直方向にタイヤ径方向の内側に延びる面直部分25を有している。センター陸部20の表面はタイヤ径方向に対して直交しているので、面直部分25はタイヤ径方向に平行に延びている。面直部分25のタイヤ径方向における長さHは、幅方向サイプ22の溝深さH0の1/2以下に設定されている。
また、隔壁部24は、幅方向サイプ22側に位置する側部に、タイヤ径方向内側に向かって前記幅方向サイプ側に傾斜した傾斜部分26を有している。傾斜部分26は、面直部分25よりもタイヤ径方向内径側に形成されている。好ましくは、傾斜部分26はタイヤ径方向の内径側の端部(幅方向サイプ22の溝底側)に形成されており、これにより摩耗時において、幅方向サイプ22のタイヤ幅方向における減少が抑制される。
傾斜部分26の傾斜角度θ3は、隔壁部24の前記側部とトレッド部2の表面との交点を通り該表面に対して面直に延びる直線Lに対して45°以下に設定されている。これによって、摩耗時において、幅方向サイプ22のタイヤ幅方向における減少が抑制される。また、傾斜角度θ3は5°以上に設定するのが好ましく、これによって隔壁部24をタイヤ径方向の内径側の基端部において効果的に幅広に形成できる。
また、図3において2点鎖線で示すように、隔壁部24を、タイヤ径方向に延びてタイヤ幅方向に一定幅を有するよう構成してもよい。
以上説明した空気入りタイヤ1によれば、以下の効果を奏する。
(1)周方向サイプ23は、タイヤ周方向に対して傾斜した方向に延びているので、タイヤ周方向に平行に延びる場合に比して溝容積が増大し、これによって排水性が向上する。ここで、タイヤ周方向に対して傾斜した周方向サイプ23を形成すると、センター陸部20は、周方向サイプ23によりタイヤ幅方向に分断されて大きさが不均一となるので、タイヤ幅方向に剛性差が生じやすい。
しかしながら、接地形状GSにおけるセンター陸部20には、タイヤ幅方向の全範囲にわたって、周方向サイプ23及び/又は幅方向サイプ22のサイプ投影範囲R23,R22が位置しているので、センター陸部20の剛性をタイヤ幅方向にわたって均一に低減させることができる。すなわち、タイヤ周方向に対して傾斜した周方向サイプ23を形成することにより排水性を向上させながら、センター陸部20のタイヤ幅方向における接地性を均一化させることができる。
(2)周方向サイプ23と幅方向サイプ22との間に隔壁部24が設けられているので、加硫成形時にこれらの間にわたってゴムの流動を可能とし、ゴム流れ不良に起因したベア不良を抑制できる。
(3)隔壁部24の幅Wは、周方向サイプ23の溝幅W0の1/2以上に設定されているので、加硫成形時におけるゴムの流れをより一層容易にすることができ、ゴム流れ不良を抑制できる。また、隔壁部24として加硫成形されるゴムの厚みを確保できるので、加硫成形後のタイヤ加硫金型の脱型時における該ゴムのチッピングを抑制できる。
(4)周方向サイプ23はタイヤ周方向に対する傾斜角度θ1が10°以下に設定されているので、周方向サイプ23がより長く構成され、この結果、溝容積が効果的に増大し、周方向サイプ23による排水効果を効果的に発揮させることができる。
(5)幅方向サイプ22は、周方向サイプ23の延在方向に対して25°以上の傾斜角度θ2で傾斜した方向に延びているので、タイヤ加硫金型において、周方向サイプ23を形成するためのサイプブレードと、幅方向サイプ22を形成するためのサイプブレードとの間の、角度が過度に小さくなることが防止される。これによって、タイヤ加硫金型の両サイプブレード間において加硫されるゴムの挟み込みが抑制されるので、タイヤ加硫金型の脱型時において該ゴムのチッピングをより一層効果的に抑制できる。
(6)隔壁部24は、溝底側に面直部分25が形成されており、溝底側に傾斜部分26が形成されており、すなわち溝底側において幅広に構成されている。これによって、隔壁部24の表面側における剛性を適度に低下させやすい。さらに、摩耗進行時においても、幅方向サイプ22のサイプ長を維持しやすく、接地性の均一化を維持しやすい。また、隔壁部24は、溝底側において傾斜部分26によりタイヤ幅方向に幅広に構成されるので、基端部側での剛性が高く、隔壁部24の剛性を適度に高めることができる。
上記実施形態では、幅方向サイプ22を、周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23に一端部が位置すると共に、他端部がセンター陸部20の端部(中央主溝11,12)に連通するように連続的に延びるように構成したが、これに限らない。すなわち、幅方向サイプ22を、複数の部分幅方向サイプ220から構成してもよい。
例えば、図4Aに示すように、第1幅方向サイプ22Aを、タイヤ幅方向において位置を異にして形成された3本の部分幅方向サイプ221A〜223Aから構成してもよく、第2幅方向サイプ22Bを、タイヤ幅方向において位置を異にして形成された2本の部分幅方向サイプ221B,222Bから構成してもよい。
この場合、部分幅方向サイプ221Aをタイヤ周方向に投影したサイプ投影範囲R221Aが、周方向サイプ23側において、周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23に対してZ1の範囲でタイヤ幅方向に部分的に重複して位置している。また、サイプ投影範囲R221Aは、周方向サイプ23とは反対側において、部分幅方向サイプ222Aのサイプ投影範囲R222Aに対してZ2の範囲でタイヤ幅方向に部分的に重複して位置している。同様に、部分幅方向サイプ222A及び部分幅方向サイプ223Aのサイプ投影範囲R222A及びR223Aが、それぞれZ3の範囲でタイヤ幅方向に部分的に重複して位置している。なお、部分幅方向サイプ223Aは中央主溝11に連通している。
周方向サイプ23の他方側についても同様に、部分幅方向サイプ221Bのサイプ投影範囲R221Bは、周方向サイプ23側において、タイヤ周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23に対してZ4の範囲でタイヤ幅方向に部分的に重複して位置している。また、サイプ投影範囲R221Bは、周方向サイプ23とは反対側において、部分幅方向サイプ222Bのサイプ投影範囲R222Bに対してZ5の範囲でタイヤ幅方向に部分的に重複して位置している。なお、部分幅方向サイプ222Bは中央主溝12に連通している。
すなわち、幅方向サイプ22を、タイヤ幅方向に位置を異にして形成された複数の部分幅方向サイプ220により形成した場合においても、複数の幅方向部分サイプ220それぞれのサイプ投影範囲R220と周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23とが、互いにタイヤ幅方向に部分的に重複して、センター陸部20のタイヤ幅方向における全範囲にわたって位置するように構成すればよい。
同様に、図4Bに示すように、第1幅方向サイプ22Aを、タイヤ周方向において位置を異にして形成された複数本の部分幅方向サイプ321A及び322Aから構成すると共に、第2幅方向サイプ22Bを、複数本の部分幅方向サイプ321B及び322Bから構成してもよい。具体的には、第1幅方向サイプ22Aのうちタイヤ周方向のR側に位置する部分幅方向サイプ321Aを、周方向サイプR23のサイプ投影範囲R23に部分的に重複するように配置し、第2幅方向サイプ22Bのうちタイヤ周方向のF側2位置する部分幅方向サイプ322Bを、周方向サイプR23のサイプ投影部分R23に部分的に重複するように配置してもよい。
この場合でも、それぞれのサイプ投影範囲R321A、321B、R321B及びR322Bが、周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23と共に、範囲V1〜V4でタイヤ幅方向に部分的に重複して、センター陸部20のタイヤ幅方向における全範囲にわたって位置するように構成すればよい。
さらに、図4Cに示すように、第1幅方向サイプ22Aを、タイヤ周方向において位置を異にして形成された複数本の部分幅方向サイプ421A及び422Aから構成すると共に、第2幅方向サイプ22Bを、複数本の部分幅方向サイプ421B及び422Bから構成してもよい。具体的には、第1幅方向サイプ22Aのうちタイヤ周方向のF側に位置する部分幅方向サイプR422Aを、周方向サイプR23のサイプ投影範囲R23に部分的に重複するように配置し、第2幅方向サイプ22Bのうちタイヤ周方向のR側に位置する部分幅方向サイプ421Bを、周方向サイプR23のサイプ投影部分R23に部分的に重複するように配置してもよい。
この場合でも、それぞれのサイプ投影範囲R421A、421B、R421B及びR422Bが、周方向サイプ23のサイプ投影範囲R23と共に、範囲W1〜W4でタイヤ幅方向に部分的に重複して、センター陸部20のタイヤ幅方向における全範囲にわたって位置するように構成すればよい。
上記実施形態では、周方向サイプ23のタイヤ周方向に対する傾斜角度θ1を10°以下に設定したが、より好ましくは、傾斜角度θ1は3°以上5°以下に設定される。これによって、周方向サイプ23による幅方向エッジ成分の増大を効果的に抑制できる。すなわち、周方向サイプ23の幅方向エッジ成分の増大を効果的に抑制することにより周方向サイプ23内へ水をより導入させやすく、周方向サイプ23による排水効果を発揮させやすい。
上記実施形態では、周方向サイプ23に交差するサイプとして、タイヤ幅方向に延びる幅方向サイプ22を例にとって説明したがこれに限らない。すなわち、周方向サイプ23に対して交差角度θ2が25°以上で交差した方向に延びるものであればよく、タイヤ幅方向に概ね沿って延びるものに限られず、タイヤ周方向に沿って概ね延びるものでもよい。
11,12 中央主溝
13,14 外側主溝
20 センター陸部
22 幅方向サイプ
23 周方向サイプ
24 隔壁部
30,40 メディエイト陸部
50,60 ショルダー陸部
W 隔壁部の表面側における幅
CL タイヤ赤道線
GS 接地形状
GL 接地端
θ1 周方向サイプの傾斜角度
θ2 幅方向サイプの周方向サイプの延在方向に対する交差角度

Claims (5)

  1. タイヤ周方向に延びる複数の主溝と、前記複数の主溝又はこれらに加えてタイヤ幅方向に延びる横溝によって画定された複数の陸部と、を備えた空気入りタイヤであって、
    前記陸部は、
    タイヤ周方向に対して傾斜した方向に延びる、周方向サイプと、
    前記周方向サイプに対して交差した方向に延びる、交差サイプと、
    前記周方向サイプと前記交差サイプとの間に位置しており、これらを互いに隔てる隔壁部とを有し、
    接地形状において、前記周方向サイプをタイヤ周方向に投影したサイプ投影部分と、前記交差サイプをタイヤ周方向に投影したサイプ投影範囲とが、互いにタイヤ幅方向に部分的に重複して、前記陸部のタイヤ幅方向の全範囲にわたって位置しており、
    前記隔壁部は、タイヤ周方向に見て、前記幅方向サイプ側に位置する側部に、
    前記陸部の表面からこの面直方向にタイヤ径方向の内側に延びる面直部分と、
    溝底側においてタイヤ径方向内側に向かって前記幅方向サイプ側に傾斜した傾斜部分と、
    を有している空気入りタイヤ。
  2. 前記周方向サイプと前記交差サイプとの間の間隔は、前記周方向サイプの溝幅の1/2以上である、
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記周方向サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度は、10°以下である、
    請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記周方向サイプのタイヤ周方向に対する傾斜角度は、3°以上5°以下である、
    請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記交差サイプは、前記周方向サイプの延在方向に対して25°以上傾斜した方向に延びている、
    請求項1〜4のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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