JP6859978B2 - インクジェット記録装置及び印刷方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット記録装置及び印刷方法に関する。
インクジェット方式のインクジェット記録装置においては、用紙上に吐出されたインクが乾き切らなければ、インクが滲んで、印刷結果物がユーザーの期待通りにならない場合がある。また、用紙を搬送する搬送路にインクが付着していると、印刷面が汚れてしまい、やはり印刷結果物がユーザーの期待通りにならない場合がある。そこで、下記特許文献1に示されるように、搬送路へのインクの付着を防止する機構が提案されている。
特開2004−042449号公報
上記の特許文献1には、搬送路へのインクの付着を防止する機構が記載されているが、この機構によっては、搬送路へのインクの付着を完全に防止することは難しい。また、搬送路へのインクの付着を防止することができたとしても、用紙上に吐出されたインクが乾き切らなければ、インクが滲んで、印刷結果物はユーザーの期待通りにならない。また、印刷面が汚れていると、他の用紙に汚れを移してしまう場合もある。例えば、用紙がフェイスアップで排出トレイに排出される場合、印刷面の汚れた用紙が排出されると、その直後に排出トレイに排出された用紙の裏面に汚れが移ってしまう可能性がある。このため、ユーザー満足度の高い印刷結果物をユーザーに提供することが困難である。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、ユーザー満足度の高い印刷結果物をユーザーに提供できるようにすることを目的とする。
本発明の一局面に係るインクジェット記録装置は、用紙を給紙する給紙部と、前記給紙部から排出トレイに向けて用紙を搬送するための搬送路を有する用紙搬送部と、用紙に画像を記録する画像記録部と、前記給紙部、前記用紙搬送部、及び前記画像記録部を制御することによって、前記画像記録部に、前記給紙部から給紙され前記搬送路を搬送される用紙に対して原稿画像データに基づく画像を記録させる制御部と、前記画像記録部による画像記録位置から前記排出トレイまでの間に、前記搬送路に対向する位置に設けられた画像読取センサーを有し、前記画像記録部が用紙に画像を記録することによって得られた印刷結果物から結果画像を読み取る結果読取部と、前記結果読取部による読み取りで得られた前記結果画像の画像データと、前記原稿画像データとに基づいて、前記結果画像と前記原稿画像データが示す原稿画像との差分を検出する差分検出部と、前記差分検出部により検出された前記差分が示す前記印刷結果物の汚れ具合に基づいて、前記原稿画像の再印刷を行う再印刷条件が成立しているか否かを判断する再印刷判断部と、を備え、前記制御部は、前記再印刷判断部により前記再印刷条件が成立していると判断された場合、前記給紙部、前記用紙搬送部、及び前記画像記録部を制御することによって、前記画像記録部に、前記給紙部から給紙され前記搬送路を搬送される用紙に前記原稿画像データに基づく画像を記録させて前記再印刷を行わせるものである。
本発明の一局面に係る印刷方法は、画像記録部によるインクジェット方式での画像記録位置から排出トレイまでの間に設けられた、用紙の搬送路に対向する位置に設けられた画像読取センサーにより、前記画像記録部が用紙に画像を記録することによって得られた印刷結果物から結果画像を読み取る結果読取ステップと、前記結果読取ステップでの読み取りで得られた前記結果画像の画像データと、前記原稿画像データとに基づいて、前記結果画像と前記原稿画像データが示す原稿画像との差分を検出する差分検出ステップと、前記差分検出ステップで検出された前記差分が示す前記印刷結果物の汚れ具合に基づいて、前記原稿画像の再印刷を行う再印刷条件が成立しているか否かを判断する再印刷判断ステップと、前記再印刷判断ステップで前記再印刷条件が成立していると判断された場合、前記画像記録部に、前記原稿画像データに基づく画像を用紙に記録させて前記再印刷を行わせる再印刷ステップと、を備えるものである。
また、本発明の一局面に係るインクジェット記録装置は、用紙を給紙する給紙部と、前記給紙部から排出トレイに向けて用紙を搬送するための搬送路を有する用紙搬送部と、インクジェット方式により用紙に画像を記録する画像記録部と、前記給紙部、前記用紙搬送部、及び前記画像記録部を制御することによって、前記画像記録部に、前記給紙部から給紙され前記搬送路を搬送される用紙に原稿画像データに基づく画像を記録させる制御部と、前記画像記録部による画像記録位置から前記排出トレイまでの間に、前記搬送路に対向する位置に設けられた画像読取センサーを有し、前記画像記録部が用紙に画像を記録することによって得られた印刷結果物から結果画像を読み取る結果読取部と、前記結果読取部による読み取りで得られた前記結果画像の画像データと、前記原稿画像データとに基づいて、前記結果画像と前記原稿画像データが示す原稿画像との差分を検出する差分検出部と、前記差分検出部により検出された前記差分に基づいて、当該差分が示す前記印刷結果物における汚れの場所を検出する場所検出部と、を備え、前記用紙搬送部は、排出する用紙を用紙幅方向にシフトさせるオフセット機構を有し、前記制御部は、前記オフセット機構を制御することによって、前記印刷結果物を、前記場所検出部により検出された前記印刷結果物における汚れの場所を外して用紙幅方向にシフトさせて、前記排出トレイに排出させるものである。
また、本発明の一局面に係るインクジェット記録装置は、用紙を給紙する給紙部と、前記給紙部から排出トレイに向けて用紙を搬送するための搬送路を有する用紙搬送部と、インクジェット方式により用紙に画像を記録する画像記録部と、前記給紙部、前記用紙搬送部、及び前記画像記録部を制御することによって、前記画像記録部に、前記給紙部から給紙され前記搬送路を搬送される用紙に原稿画像データに基づく画像を記録させる制御部と、前記画像記録部による画像記録位置から前記排出トレイまでの間に、前記搬送路に対向する位置に設けられた画像読取センサーを有し、前記画像記録部が用紙に画像を記録することによって得られた印刷結果物から結果画像を読み取る結果読取部と、前記結果読取部による読み取りで得られた前記結果画像の画像データと、前記原稿画像データとに基づいて、前記結果画像と前記原稿画像データが示す原稿画像との差分を検出する差分検出部と、前記差分検出部により検出された前記差分に基づいて、当該差分が示す前記印刷結果物における汚れの場所を検出する場所検出部と、を備え、前記制御部は、前記場所検出部により予め定められた回数連続して同一部分となる場所で汚れが検出された場合、前記給紙部及び前記用紙搬送部を制御することによって、前記給紙部から給紙され前記搬送路を搬送される用紙を画像記録しないまま前記排出トレイに排出させるものである。
本発明によれば、印刷結果物の汚れ具合に応じて再印刷が行われるので、ユーザー満足度の高い印刷結果物をユーザーに提供可能である。よって、印刷品質低下による悪影響を低減できる。また、従来であれば、汚れている印刷結果物をユーザーが発見した場合には、その元となる原稿画像を突き止めて、ユーザー自身が改めて再印刷を指示する必要があったが、それが不要となるので利便性が大きく向上する。
本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示した模式的な断面正面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。 (A)は、印刷結果物からの結果画像の一例を示した図であり、(B)は、印刷結果物の元となる原稿画像の一例を示した図である。 図3(A)に示した結果画像と、図3(B)に示した原稿画像との差分量を検出して得られた差分結果の一例を示した図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置の制御ユニットで行われる処理の一例を示したフローチャートである。 第2実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。 第2実施形態に係るインクジェット記録装置の制御ユニットで行われる処理の一例を示したフローチャートである。 第3実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。 第3実施形態に係るインクジェット記録装置の制御ユニットで行われる処理の一例を示したフローチャートである。 第4実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。 第4実施形態に係るインクジェット記録装置の制御ユニットで行われる処理の一例を示したフローチャートである。 印刷結果物である用紙の各領域を説明するための説明図である。 第5実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。
以下、本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置及び印刷方法について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るインクジェット記録装置の構成を示した断面正面図である。インクジェット記録装置1は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備えた複合機であり、装置本体11に、操作部47、原稿給送部6、原稿読取部5、画像記録部12、給紙部14、用紙搬送部19、結果読取部18、及びマーキング部21を含んで構成されている。
操作部47は、インクジェット記録装置1が実行可能な各種動作及び処理について、操作者から、画像記録動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部47は、操作者への操作案内等を表示する表示部473を備えている。表示部473はタッチパネルになっており、操作者は画面表示されるボタンやキーに触れてインクジェット記録装置1を操作することができる。
インクジェット記録装置1で原稿読取動作が行われる場合について説明する。原稿給送部6により給送されてくる原稿、又はプラテンガラス161に載置された原稿の画像を、原稿読取部5が光学的に読み取り、そして画像データを生成する。原稿読取部5により生成された画像データは、図略の画像メモリー等に保存される。
原稿読取部5は、光源射部及びCCD(Charge Coupled Device)センサー等を有する読取機構163を備えており、原稿読取部5は、光源を有する光照射部を使って原稿を照射し、その反射光をCCDセンサーで受光することによって、原稿から画像を読み取る。
インクジェット記録装置1で画像記録動作が行われる場合について説明する。原稿読取動作により生成された原稿画像データや、画像メモリー等に記憶されている原稿画像データ、ネットワーク接続されたコンピューターから受信した原稿画像データ等に基づいて、画像記録部12が、給紙部14から給紙され用紙搬送部19により搬送される用紙Pに画像を記録する。
給紙部14は、給紙カセット141を備えている。給紙カセット141の上方には、給紙ローラー145が設けられており、給紙ローラー145により給紙カセット141に収容された用紙Pが搬送路190へ向けて繰り出される。
また、給紙部14は、装置本体11の壁面に開閉自在に設けられた手差しトレイ142を備えている。手差しトレイ142にセットされた用紙Pは、給紙ローラー146により搬送路190へ向けて繰り出される。
用紙搬送部19は、給紙部14から排出トレイ151に向けて用紙Pを搬送する搬送路190、搬送路190の適所に設けられた搬送ローラー対191、及び排出ローラー対192を備えている。
給紙部14から給紙された用紙Pは、搬送ローラー対191により搬送路190内を搬送される。また、画像記録部12により画像が記録された用紙Pはフェイスアップで、排紙搬送路193(搬送路190の一部)を通って、排出ローラー対192により排出トレイ151に排出される。
また、用紙搬送部19は、排出ローラー対192を用紙搬送方向に対して直角方向へ移動させて、排出トレイ151に排出する用紙Pを用紙幅方向にずらすオフセット機構(図示せず)を有する。
排出トレイ151の上方には、朱色インクが充填されたマーキング部21が設けられている。マーキング部21は、排出トレイ151に排出される用紙P(例えば、用紙Pの右端)に向かって制御部100(図2)による制御の下でインク滴を吐出するインク吐出装置である。マーキング部21は、当該インク滴の吐出により用紙Pにマークを付加する。
画像記録部12は、給紙部14から給紙され搬送路190を搬送される用紙Pに原稿画像データに基づく画像を記録するものであり、駆動ローラー125Aと、従動ローラー125Bと、吸着ローラー126と、テンションローラー127と、搬送ベルト128と、インクジェットヘッド121と、インクタンク122とを備える。
搬送ベルト128は、無端状のベルトであり、駆動ローラー125A、従動ローラー125B、及びテンションローラー127に架け渡されている。駆動ローラー125Aは、図略のモーターにより反時計回りに回転駆動されるローラーであり、駆動ローラー125Aが回転駆動されることで、搬送ベルト128が反時計回りに走行するとともに、従動ローラー125B及びテンションローラー127が反時計回りに従動的に回転する。
テンションローラー127は、搬送ベルト128の緊張状態を適切な状態で保つためのローラーである。吸着ローラー126は、搬送ベルト128に接触した状態で従動ローラー125Bに対向配置されており、搬送ベルト128を帯電させることで、給紙部14から給紙された用紙Pを搬送ベルト128に静電的に吸着させるものである。
インクジェットヘッド121は、異なる4色(ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエロー)のインク滴を用紙搬送部19により搬送されてくる用紙Pに向かって吐出し、画像を順次記録する。インクタンク122には、各色に対応したインクが充填されている。
結果読取部18は、画像記録部12による画像記録位置(具体的には、インクジェットヘッド121の用紙搬送方向最下流位置)から排出トレイ151までの間に、排紙搬送路193(搬送路190の一部)に対向する位置に設けられた画像読取センサーを有し、画像記録部12が用紙Pに画像を記録することによって得られた印刷結果物から結果画像を読み取る。なお、画像読取センサーとしては、例えば、CIS(Contact Image Scanner)が挙げられる。
図2は、第1実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。インクジェット記録装置1は、制御ユニット10、原稿給送部6、原稿読取部5、画像記録部12、給紙部14、用紙搬送部19、クリーニング部22、操作部47、ネットワークインターフェイス部91、結果読取部18、及びマーキング部21を備える。なお、図1に示したインクジェット記録装置1と同様の構成部分については同符号を付し、ここではその詳しい説明を省略する。
給紙部14及び用紙搬送部19は、それぞれローラー駆動部14A,19Aを備える。ローラー駆動部14A,19Aは、モーター、ギア、ドライバー等から構成され、ローラー駆動部14Aは、給紙ローラー145,146に回転駆動力を付与する駆動源として機能を果たす。ローラー駆動部19Aは、搬送ローラー対191及び排出ローラー対192の駆動ローラーに回転駆動力を付与する駆動源として機能を果たす。
クリーニング部22は、画像記録部12が有するインクジェットヘッドをクリーニングする。クリーニング部22は、例えば、洗浄液を吸収させたクリーニングローラーを備え、当該クリーニングローラーにより、各インクジェットヘッドのノズル面に付着したインクを拭き取る構成とされる。
ネットワークインターフェイス部91は、ローカルエリア内、又はインターネット上のパソコンやサーバー等の外部装置20と種々のデータの送受信を行うものである。
制御ユニット10は、プロセッサー、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び専用のハードウェア回路を含んで構成される。プロセッサーは、例えばCPU(Central Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はMPU(Micro Processing Unit)等である。制御ユニット10は、制御部100と、操作受付部101と、差分検出部102と、再印刷判断部103とを備えている。
制御ユニット10は、内蔵する不揮発性メモリー等に記憶されている制御プログラムに従って上記プロセッサーが動作することにより、制御部100、操作受付部101、差分検出部102、及び再印刷判断部103として機能するものである。但し、制御部100等は、制御ユニット10による制御プログラムに従った動作によらず、それぞれハードウェア回路により構成することも可能である。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。
制御部100は、インクジェット記録装置1の全体的な動作制御を司る。制御部100は、原稿給送部6、原稿読取部5、画像記録部12、給紙部14、用紙搬送部19、クリーニング部22、操作部47、ネットワークインターフェイス部91、結果読取部18、及びマーキング部21と接続され、これら各部の駆動制御等を行う。
操作受付部101は、操作部47を介したユーザーからの操作入力を受け付ける。例えば、操作受付部101が、印刷ジョブ(例えば、コピーやプリント)を実行させるユーザー指示を受け付けると、制御部100は、ユーザーにより指示された原稿画像データに基づいて、給紙部14、用紙搬送部19、及び画像記録部12の動作を制御して、給紙部14が給紙した用紙Pに画像を記録させる。
差分検出部102は、結果読取部18による読み取りで得られた印刷結果物(用紙P)からの結果画像の画像データと、原稿画像データ(例えば、原稿読取部5による読み取りで得られた原稿画像データ、又は、外部装置20から送信されてきた原稿画像データ等)とを比較して、結果画像と原稿画像データが示す原稿画像との差異である差分(印刷結果物の汚れと想定される)を検出する。なお、差分検出部102は、印刷による汚れだけでなく、用紙Pそれ自体の汚れについても、上記差分として検出する。
差分検出部102による上記差分の検出方法の一例について、図3及び図4を参照して説明する。図3(A)は、印刷結果物からの結果画像の一例を示した図である。図3(B)は、印刷結果物の元となる原稿画像の一例を示した図である。図4は、図3(A)に示した結果画像GAと、図3(B)に示した原稿画像GBとの差分量を検出して得られた差分結果の一例を示した図である。
差分検出部102は、例えば、図4に示すように、結果画像GA、原稿画像GBそれぞれを細分化してブロック単位に区切り、ブロック毎に結果画像GAと原稿画像GBとの差分量(すなわち、印刷結果物の汚れ量)を検出し、差分量に応じて汚れのレベルを4段階に分ける。図4では、差分量をその大きさに応じて白黒の4段階の濃淡(レベル3:黒、レベル2:濃いグレー、レベル1:薄いグレー、レベル0:白)で示し、差分量が大きくなるにつれて、色が濃くなるように表現している。図4中の左上隅のブロックを1A、右下隅のブロックを10Mとすると、ブロック1E,1M,4L,9Dはレベル1で、ブロック2I,2J,2Kはレベル2で、ブロック2L,2M,3M,4M,9Jはレベル3で、それ以外のブロックはレベル0である。
再印刷判断部103は、差分検出部102により検出された差分が示す印刷結果物の汚れ具合に基づいて、原稿画像の再印刷を行う再印刷条件が成立しているか否かを判断する。再印刷条件が成立する要件としては、例えば、下記のような要件が挙げられる。
要件1:レベル3が占める割合が画像全体の第1閾値(例えば、3%)以上である場合、再印刷条件が成立する。
要件2:レベル2以上が占める割合が画像全体の第2閾値(例えば、7%)以上である場合、再印刷条件が成立する。
要件3:レベル1以上の占める割合が画像全体の第3閾値(例えば、10%)以上である場合、再印刷条件が成立する。
図3(A)に示した結果画像GAと、図3(B)に示した原稿画像GBとの差分量を差分検出部102により検出した差分結果は、図4に示した差分結果から、レベル3の占める割合は3.8%(≒5/130)、レベル2以上の占める割合は6.2%(≒8/130)、レベル1以上の占める割合は9.2%(≒12/130)であり、要件1を満たしているので、再印刷判断部103は、再印刷条件が成立していると判断する。
なお、再印刷判断部103は、原稿画像データに基づいて、例えば、原稿画像と重なる位置にレベル1以上の汚れが存在するか否かを判断し、原稿画像GBと重なる位置に汚れが存在する場合(図4では、ブロック9Jで原稿画像GBと汚れが重なっている)には、上記第1閾値〜第3閾値を予め定められたより低い値に変更して、再印刷条件が成立しているか否かを判断するようにしてもよい。これにより、原稿画像と重なる汚れが存在する場合に、再印刷条件を成立しやすくし、再印刷が行われやすくすることができる。
次に、第1実施形態に係るインクジェット記録装置1の制御ユニット10で行われる処理の一例について、図5に示したフローチャートに基づいて説明する。なお、この処理は、ユーザーから手差しトレイ142にセットされている用紙P(例えば、ハガキ)の利用が予め指定されて操作受付部101に受け付けられている状態であるときに、更に操作受付部101が、ネットワークインターフェイス部91を介して、外部装置20(例えば、パーソナルコンピューター)から送信されてくる原稿画像データに対するプリントのユーザー指示を受け付けた場合に行われる処理である。
操作受付部101がユーザーからのプリント指示を受け付け、制御部100が外部装置20から送信されてくる原稿画像データを受信すると、制御部100は、給紙部14(ローラー駆動部14A)の動作を制御することで、手差しトレイ142にセットされている用紙Pを搬送路190に向けて給紙させる(S1)。そして、制御部100は、用紙搬送部19(ローラー駆動部19A)及び画像記録部12の動作を制御することによって、画像記録部12に、外部装置20から送信されてきた原稿画像データに基づく画像を用紙Pに記録させる(S2)。
その後、制御部100は、用紙搬送部19を制御して印刷結果物(用紙P)を排出トレイ151に向けて搬送させ、結果読取部18に、画像記録部12が用紙Pに画像を記録することによって得られた印刷結果物(用紙P)から結果画像を読み取らせる(S3)。
続いて、差分検出部102が、結果読取部18による読み取りで得られた結果画像の画像データと、原稿画像データとを比較して、結果画像と原稿画像データが示す原稿画像との差分を検出する(S4)。そして、再印刷判断部103が、差分検出部102により検出された差分が示す印刷結果物の汚れ具合に基づいて、原稿画像の再印刷を行う再印刷条件が成立しているか否かを判断する(S5)。
再印刷判断部103により再印刷条件が成立していると判断された場合(S5でYES)、制御部100は、用紙搬送部19及びマーキング部21を制御することによって、印刷結果物(用紙P)にマークを付加させる(S6)。その後、制御部100は、用紙搬送部19の動作を制御して、マークが付加された印刷結果物(用紙P)を排出トレイ151に排出させる(S7)。
例えば、マーキング部21の吐出部の直近であって、当該吐出部の用紙搬送方向下流側に用紙センサーを配置し、当該用紙センサーが用紙Pの先端を検知したタイミングで制御部100がマーキング部21により用紙Pにマークを付加させれば、用紙Pの右上隅にマークを施すことが可能である。
続いて、制御部100は、給紙部14(ローラー駆動部14A)の動作を制御することで、手差しトレイ142にセットされている新たな用紙Pを搬送路190に向けて給紙させ(S8)、用紙搬送部19(ローラー駆動部19A)及び画像記録部12の動作を制御することによって、画像記録部12に、上記原稿画像データに基づく画像を用紙Pに記録させて再印刷を行い(S9)、用紙搬送部19の動作を制御することによって、再印刷をすることによって得られた印刷結果物(用紙P)を排出トレイ151に排出させる(S10)。
その後、制御部100は、印刷すべき原稿画像データが残っているか否かを判断し(S11)、制御部100は、印刷すべき原稿画像データが残っていると判断した場合(S11でYES)、処理はS1に移る。一方、制御部100は、印刷すべき原稿画像データが残っていないと判断した場合(S11でNO)、この処理は終了する。
また、S5において、再印刷判断部103により再印刷条件が成立していないと判断された場合(S5でNO)、再印刷を行う必要がないので、処理はS10に進む。
上記第1実施形態によれば、印刷結果物の汚れ具合に基づいて、再印刷が行われるので、ユーザー満足度の高い印刷結果物をユーザーに提供可能になる。よって、印刷品質低下による悪影響を低減できる。また、従来であれば、汚れている印刷結果物をユーザーが発見した場合には、その元となる原稿画像を突き止めて、ユーザー自身が改めて再印刷を指示する必要があったが、それが不要となるので利便性が大きく向上する。
また、再印刷が行われることによって不要となる印刷結果物にはマークが付加されるので、ユーザーはマークに注目することで、不要となった印刷結果物を容易に判別してピックアップすることができる。
また、別の実施形態としては、制御部100は、再印刷を予め定められた回数連続して行った場合、クリーニング部22の動作を制御して、画像記録部12が有するインクジェットヘッドのクリーニングを行うようにしてもよい。
また、更なる別の実施形態として、制御部100は、再印刷を予め定められた回数連続して行った場合、表示部473の動作を制御して、上記クリーニングの実施をユーザーに促すための案内を表示させ、その後、操作受付部101が上記クリーニングを実施させるユーザー指示を受け付けると、制御部100は、クリーニング部22の動作を制御して、上記クリーニングを行わせるようにしてもよい。
次に、第2実施形態に係るインクジェット記録装置1を説明する。図6は、第2実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。第2実施形態に係るインクジェット記録装置は、図2に示した第1実施形態に係るインクジェット記録装置1と、制御ユニット10が軽微判断部104を備える点で相違する。第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
軽微判断部104は、差分検出部102により検出された差分が示す印刷結果物の汚れ具合に基づいて、当該印刷結果物の汚れが軽微であるか否かを判断する。例えば、軽微判断部104は、差分検出部102により検出された汚れのレベルが全て上記のレベル1以下である場合に、印刷結果物の汚れが軽微であると判断する。
第2実施形態に係るインクジェット記録装置1の制御ユニット10で行われる処理の一例について、図7に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、図7に示したフローチャートはS5でYESと判断した後に行う処理S21〜S23を除いて、図5に示したフローチャートと同じであるため、ここではS5から説明する。
S5において、再印刷判断部103により再印刷条件が成立していると判断された場合(S5でYES)、軽微判断部104は、差分検出部102により検出された差分が示す印刷結果物の汚れ具合に基づいて、当該印刷結果物の汚れが軽微であるか否かを判断する(S21)。
軽微判断部104により印刷結果物の汚れが軽微であると判断された場合(S21でYES)、制御部100は、表示部473の動作を制御することによって、結果読取部18による読み取りで得られた結果画像の画像データに基づいて、結果画像を表示部473に表示し、結果画像(すなわち、軽微ではあるが、汚れている印刷結果物)をユーザーに視認させながら、再印刷を行うか否かをユーザーに問い合わせる告知メッセージを表示させる(S22)。
当該告知メッセージの表示後に、操作受付部101が再印刷実施を示すユーザー指示を受け付けると(S23でYES)、処理はS6に移り、制御部100は、再印刷のための処理を行う。一方、操作受付部101が再印刷不実施のユーザー指示を受け付けると(S23でNO)、再印刷のための処理は不要であるので、処理はS10に移る。
また、軽微判断部104により印刷結果物の汚れが軽微でないと判断された場合(S21でNO)、処理はS6に移り、制御部100は再印刷のための処理を行う。
上記第2実施形態によれば、汚れが軽微である場合には、再印刷は実施されず、ユーザーに再印刷の実施の必要性が確認されるので、ユーザーが好まないような再印刷が行われるのを防止可能となる。
なお、上記第2実施形態では、軽微な汚れが検出される度に、制御部100は、再印刷を行うか否かをユーザーに問い合わせるための告知メッセージを表示しているが、別の実施形態としては、印刷すべき原稿画像の印刷がすべて終了してから(具体的には、S11でNOと判断した後)、制御部100が、上記告知メッセージを表示させるようにしてもよい。
次に、第3実施形態に係るインクジェット記録装置を説明する。図8は、第3実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。第3実施形態に係るインクジェット記録装置は、図2に示した第1実施形態に係るインクジェット記録装置1と、制御ユニット10が文字列検出部105及び重要文字判断部106を備える点で相違する。第3実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
文字列検出部105は、結果読取部18による読み取りで得られた結果画像の画像データに対して、OCR(Optical Character Recognition)技術等を用いて文字認識の処理を行い、結果画像上に存在する文字列を検出する。
重要文字判断部106は、文字列検出部105が検出した文字列の中に、重要文字であることを示す予め登録された文言が含まれているか否かを判断する。上記予め登録された文言としては、取締役や部長といった役職名や顧客名を示す文字が挙げられる。
第3実施形態に係るインクジェット記録装置1の制御ユニット10で行われる処理の一例について、図9に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、図9に示したフローチャートはS3の後に行う処理S31〜S33を除いて、図5に示したフローチャートと同じであるため、ここではS3から説明する。
S3において、結果読取部18が、画像記録部12が用紙Pに画像を記録することによって得られた印刷結果物(用紙P)から結果画像を読み取ると(S3)、文字列検出部105が、結果読取部18による読み取りで得られた結果画像の画像データに対して文字認識の処理を行い、結果画像上に存在する文字列を検出する(S31)。
続いて、重要文字判断部106が、文字列検出部105が検出した文字列の中に、重要文字であることを示す上記予め登録された文言が含まれているか否かを判断する(S32)。
重要文字判断部106により文字列の中に上記文言が含まれていると判断された場合(S32でYES)、制御部100は、再印刷が行われやすくなるように再印刷条件を緩和する(S33)。当該印刷結果物は上司や顧客へ提供するものであり、重要性が高いものと想定されるためである。この後、処理はS4に移る。例えば、制御部100は、上記要件1〜3における第1閾値〜第3閾値を、予め定められたより低い値に変更する。
一方、重要文字判断部106により文字列の中に上記文言が含まれていないと判断された場合(S32でNO)、再印刷条件を緩和する必要が無いので、そのまま処理はS4に移る。
上記第3実施形態によれば、印刷結果物が上司や顧客へ提供するものであり、重要性が高いものと想定される場合には、再印刷条件が緩和されるので、高品質の印刷物が求められる局面では、上記再印刷により、汚れの少ない印刷結果物が提供されるようにすることができる。
次に、第4実施形態に係るインクジェット記録装置を説明する。図10は、第4実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。第4実施形態に係るインクジェット記録装置は、図2に示した第1実施形態に係るインクジェット記録装置1と、制御ユニット10が場所検出部107を備える点で相違する。第4実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
場所検出部107は、差分検出部102により検出された差分に基づいて、当該差分が示す印刷結果物に記録されている画像全体における汚れの場所を検出する。
次に、第4実施形態に係るインクジェット記録装置1の制御ユニット10で行われる処理の一例について、図11に示したフローチャートに基づいて説明する。但し、図11に示したフローチャートはS6の後に行う処理S41〜S47を除いて、図5に示したフローチャートと同じであるため、ここではS6から説明する。
S6において、制御部100が、用紙搬送部19及びマーキング部21を制御することによって、印刷結果物(用紙P)にマークを付加させると(S6)、場所検出部107が、差分検出部102により検出された差分に基づいて、当該差分が示す印刷結果物に記録されている画像全体における汚れの場所を検出する(S41)。
続いて、制御部100は、場所検出部107により検出された印刷結果物に記録されている画像全体における汚れの場所に基づいて、当該汚れの場所が用紙Pの左側、右側、中央部のいずれであるか否かを判断する(S42)。図12は、印刷結果物である用紙Pの各領域を説明するための説明図である。
制御部100は、印刷結果物における汚れの場所が例えば図12における左側E1であると判断した場合(S42で左側)、用紙搬送部19を構成する排出ローラー対192を用紙搬送方向に対して左側直角方向へ移動させて(すなわち、用紙Pを左にシフトさせて)から、マークが付加された印刷結果物(用紙P)を排出トレイ151に排出させる(S43)。この後、処理はS8に移る。すなわち、制御部100は、印刷結果物における汚れの場所が特定された場合、用紙搬送方向に直交する方向において、当該汚れの場所が存在する方向側に排出ローラー対192を移動させて、当該方向側に用紙Pをシフトさせる。
印刷結果物における汚れの場所を特定する方法の一つとして、最も汚れ具合の高い部分を汚れの場所として特定する方法が挙げられるが、汚れが広範囲に亘っている場合には、当該広範囲に亘る汚れの中央部を汚れ場所とするのが好ましい。
また、制御部100は、印刷結果物における汚れの場所が図12における右側E2)であると判断した場合(S42で右側)、用紙搬送部19を構成する排出ローラー対192を用紙搬送方向に対して右側直角方向へ移動させて(すなわち、用紙Pを右にシフトさせて)から、マークが付加された印刷結果物(用紙P)を排出トレイ151に排出させる(S44)。この後、処理はS8に移る。すなわち、この場合も、制御部100は、用紙搬送方向に直交する方向において、当該汚れの場所が存在する方向側に排出ローラー対192を移動させて、当該方向側に用紙Pをシフトさせる。
また、制御部100は、印刷結果物における汚れの場所が図12における中央部E3であると判断した場合(S42で中央部)、用紙搬送部19の動作を制御することによって、マークが付加された印刷結果物(用紙P)を排出トレイ151に排出させる(S45)。この後、給紙部14及び用紙搬送部19の動作を制御することによって、給紙部14から給紙され搬送路190を搬送される用紙Pを合紙として、画像記録しないまま排出トレイ151に排出させる(S46,S47)。これにより、先に排出された印刷結果物と次に排出される印刷結果物の間に合紙を介在させて、先に排出された印刷結果物の汚れが、次に排出される用紙に移らないようにする。この後、処理はS8に移る。
上記第4実施形態によれば、印刷結果物における汚れの場所に応じて、用紙幅方向(用紙搬送方向に直交する方向)にシフトさせて印刷結果物が排出されるので、他の用紙に汚れが移るのを防ぎ、ユーザー満足度の高い印刷結果物をユーザーに提供できるようになる。なお、汚れの場所が用紙Pの幅方向中央部であり、用紙Pを用紙幅方向にずらして排出しても、汚れ移りを回避することができない場合には、先に排出された印刷結果物と次に排出される印刷結果物の間に合紙を介在させることで、先に排出された印刷結果物から、次に排出される印刷結果物への汚れ移りが防止される。
なお、手差しトレイ142にセットされる用紙Pはハガキなど、特殊な用紙である可能性が高いので、S46,S47で合紙を挟む場合には、制御部100は、給紙部14の給紙ローラー145の動作を制御して、給紙カセット141に収容されている用紙Pを給紙させるのが望ましい。
次に、第5実施形態に係るインクジェット記録装置を説明する。図13は、第5実施形態に係るインクジェット記録装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。第5実施形態に係るインクジェット記録装置は、図10に示した第4実施形態に係るインクジェット記録装置1と、制御ユニット10が汚れ解消判断部108を備える点で相違する。第5実施形態の説明では、第4実施形態と同様の構成については説明を省略する。
汚れ解消判断部108は、画像記録されないまま搬送路190を搬送される用紙Pから結果読取部18による読み取りで得られた画像データが示す用紙Pの汚れ具合に基づいて、搬送路190の汚れが解消されたか否かを判断する。
汚れが解消されたか否かの判断方法の一例について説明する。汚れ解消判断部108は、結果読取部18による読み取りで得られた用紙Pの画像データと、予め登録された無地画像データ(例えば、白紙を示す画像テータ)とを比較し、その差分量の大きさが予め定められた閾値以下である場合、汚れは解消されていると判断する。
第5実施形態に係るインクジェット記録装置1の制御ユニット10で行われる処理の一例について説明する。制御部100は、場所検出部107により予め定められた回数連続して同一部分の汚れが検出された場合、給紙部14及び用紙搬送部19の動作を制御することによって、給紙部14から給紙され搬送路190を搬送される用紙Pを画像記録しないまま排出トレイ151に排出させる。これにより、搬送路190に汚れの要因が付着している場合は、当該用紙Pが当該汚れ部分に接触して、当該汚れの原因を擦り取る。
また、制御部100は、結果読取部18に、このように排出される上記の用紙P上の画像を読み取らせる。
汚れ解消判断部108は、当該用紙Pから結果読取部18による読み取りで得られた画像が示す用紙Pの汚れ具合に基づいて、上記のようにして、汚れ(搬送路190の汚れ)が解消されたか否かを判断する。
制御部100は、汚れ解消判断部108により搬送路190の汚れは解消されていないと判断された場合、再度、給紙部14及び用紙搬送部19の動作を制御して、給紙部14から給紙され搬送路190を搬送される用紙Pを画像記録しないまま排出トレイ151に排出させる制御を行う。
上記第5実施形態によれば、連続して同一部分の汚れが検出された場合、給紙した用紙Pを画像記録しないまま搬送路190を搬送させて排出トレイ151に排出させることで、搬送された用紙Pで汚れの原因を擦り取ることが可能となり、搬送路190から汚れの原因を除去可能になる。これにより、次回以降、用紙Pが汚れるのを防ぎ、ユーザー満足度の高い印刷結果物をユーザーに提供可能になる。
また、汚れが解消されない場合には、上記画像記録しない用紙Pの排出が繰り返し行われるので、搬送路190の汚れをより確実に除去することができる。
また、別の実施形態としては、制御部100は、上記画像記録しない用紙Pの排出を予め定められた回数連続して行った場合、クリーニング部22の動作を制御して、画像記録部12が有するインクジェットヘッドのクリーニングを行うようにしてもよい。
また、更なる別の実施形態としては、制御部100は、上記画像記録しない用紙Pの排出を予め定められた回数連続して行った場合、表示部473の動作を制御して、上記クリーニングの実施をユーザーに促すメッセージを表示部473に表示させ、その後、操作受付部101が上記クリーニングを実施させるユーザー指示を受け付けたときに、制御部100が、クリーニング部22の動作を制御して上記クリーニングを行わせるようにしてもよい。
また、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。また、上記実施形態では、本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態として複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、例えば、プリンター機能を有した他のインクジェット記録装置でもよい。
また、上記実施形態では、図1乃至図13を用いて上記実施形態により示した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 インクジェット記録装置
12 画像記録部
14 給紙部
18 結果読取部
19 用紙搬送部
21 マーキング部
22 クリーニング部
100 制御部
101 操作受付部
102 差分検出部
103 再印刷判断部
104 軽微判断部
105 文字列検出部
106 重要文字判断部
107 場所検出部
108 汚れ解消判断部
151 排出トレイ
190 搬送路
473 表示部

Claims (5)

  1. 用紙を給紙する給紙部と、
    前記給紙部から排出トレイに向けて用紙を搬送するための搬送路を有する用紙搬送部と、
    インクジェット方式により用紙に画像を記録する画像記録部と、
    前記給紙部、前記用紙搬送部、及び前記画像記録部を制御することによって、前記画像記録部に、前記給紙部から給紙され前記搬送路を搬送される用紙に対して原稿画像データに基づく画像を記録させる制御部と、
    前記画像記録部による画像記録位置から前記排出トレイまでの間に、前記搬送路に対向する位置に設けられた画像読取センサーを有し、前記画像記録部が用紙に画像を記録することによって得られた印刷結果物から結果画像を読み取る結果読取部と、
    前記結果読取部による読み取りで得られた前記結果画像の画像データと、前記原稿画像データとに基づいて、前記結果画像と前記原稿画像データが示す原稿画像との差分を検出する差分検出部と、
    前記差分検出部により検出された前記差分が示す前記印刷結果物の汚れ具合に基づいて、前記原稿画像の再印刷を行う再印刷条件が成立しているか否かを判断する再印刷判断部と、
    ユーザーからの操作入力を受け付ける操作受付部と、
    前記差分検出部により検出された前記差分が示す前記印刷結果物の汚れ具合に基づいて、前記印刷結果物の汚れが軽微であるか否かを判断する軽微判断部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記再印刷判断部により前記再印刷条件が成立していると判断された場合、前記給紙部、前記用紙搬送部、及び前記画像記録部を制御することによって、前記画像記録部に、前記給紙部から給紙されて前記搬送路を搬送される用紙に前記原稿画像データに基づく画像を記録させて前記再印刷を行わせ
    前記再印刷条件が成立する場合であって、前記軽微判断部により前記印刷結果物の汚れが軽微であると判断されたときは、前記操作受付部が前記再印刷のユーザー指示を受け付けた場合に、前記再印刷を行う、インクジェット記録装置。
  2. 前記排出トレイに排出される用紙にマークを付加するマーキング部を更に備え、
    前記制御部は、前記再印刷を行う場合、前記マーキング部により前記印刷結果物にマークを付加させる請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 表示部を更に備え、
    前記制御部は、前記結果読取部による読み取りで得られた前記結果画像の画像データに基づいて、前記結果画像を前記表示部に表示する請求項に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記結果読取部による読み取りで得られた前記結果画像の画像データに対して文字認識の処理を行い、前記結果画像上に存在する文字列を検出する文字列検出部と、
    前記文字列検出部が検出した文字列の中に、重要文字であることを示す予め登録された文言が含まれているか否かを判断する重要文字判断部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記重要文字判断部により前記文字列の中に前記文言が含まれていると判断された場合、前記再印刷が行われやすくなるように前記再印刷条件を緩和する請求項1乃至請求項のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 画像記録部及び操作受付部を備えたインクジェット記録装置における印刷方法であって、
    前記画像記録部によるインクジェット方式での画像記録位置から排出トレイまでの間に設けられた、用紙の搬送路に対向する位置に設けられた画像読取センサーにより、前記画像記録部が用紙に原稿画像データに基づく画像を記録することによって得られた印刷結果物から結果画像を読み取る結果読取ステップと、
    前記結果読取ステップでの読み取りで得られた前記結果画像の画像データと、前記原稿画像データとに基づいて、前記結果画像と前記原稿画像データが示す原稿画像との差分を検出する差分検出ステップと、
    前記差分検出ステップで検出された前記差分が示す前記印刷結果物の汚れ具合に基づいて、前記原稿画像の再印刷を行う再印刷条件が成立しているか否かを判断する再印刷判断ステップと、
    前記差分検出ステップで検出された前記差分が示す前記印刷結果物の汚れ具合に基づいて、前記印刷結果物の汚れが軽微であるか否かを判断する軽微判断ステップと、
    前記再印刷判断ステップで前記再印刷条件が成立していると判断された場合、前記画像記録部に、前記原稿画像データに基づく画像を用紙に記録させて前記再印刷を行わせると共に、前記再印刷条件が成立する場合であって、前記軽微判断ステップで前記印刷結果物の汚れが軽微であると判断されたときは、前記操作受付部に前記再印刷のユーザー指示が受け付けられた場合に、前記再印刷を行う再印刷ステップとを備える、インクジェット記録装置における印刷方法
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