JPH0924627A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH0924627A
JPH0924627A JP7176085A JP17608595A JPH0924627A JP H0924627 A JPH0924627 A JP H0924627A JP 7176085 A JP7176085 A JP 7176085A JP 17608595 A JP17608595 A JP 17608595A JP H0924627 A JPH0924627 A JP H0924627A
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paper
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Pending
Application number
JP7176085A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Nakajima
義弘 中嶋
Eiichi Tone
栄一 刀根
Toshiharu Nakai
俊治 中井
Yoshinobu Umetani
佳伸 梅谷
Koji Umeno
幸司 梅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良のドット印字素子による印字不良を正常
なドット印字素子により補修して記録画像の画質劣化を
防止する。 【解決手段】 用紙搬送ベルト31の下方から給送され
た用紙はこの搬送ベルト31により水平搬送され、対向
配置された印字ヘッドユニット21により画像が記録さ
れる。記録画像は撮像ユニット332で撮像され、この
撮像画像から印字不良の有無が判別される。記録済用紙
はシフトローラ333により幅方向に所定量だけシフト
されつつスイッチバックされて用紙搬送ベルト31に給
送される。印字不良があれば、記録済用紙の排出時に用
紙の不良ドット位置に対向する印字ヘッドユニット21
の正常なドット印字素子を用いて印字不良が補修されて
排出され、印字不良がなければ、上記印字補修をするこ
となく記録済用紙は排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドットマトリック
ス方式により画像を記録する画像記録装置に係り、特に
印字ヘッドのドット印字素子の不良により記録画像に印
字不良が生じた場合の補修に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種情報をデジタルデータで処理するマ
イクロコンピュータ、パーソナルコンピュータ、ワード
プロセッサ等のハードコピー装置としてドットマトリッ
クス方式のプリンタが知られている。
【0003】上記ドットマトリックス方式は1つの文字
をN×M個のドット(例えば英数字、かな文字等は9×
9ドット、漢字は24×24ドット等)で構成する方式
で、各ラインに記録すべき文字、図形等の画像をライン
方向に順次、記録するシリアル印字方式と各ラインに記
録すべき画像を同時に記録するパラレル印字方式とがあ
る。
【0004】また、上記ドットマトリックス方式による
プリンタとして感熱式、熱転写方式及びインクジェット
方式等の各種方式が採用されている。感熱式は感熱紙に
ヘッドの熱ペンで熱を加えることにより画像を記録する
方式で、専用の記録紙を必要とし、印字後の保存に難点
はあるが、印字ヘッドの構造が簡単で比較的安価である
ので、広く使用されている。熱転写方式は、インクリボ
ンに塗布されたインクを記録紙に焼き付ける方式で、上
記感熱式に比して印字質が高く、印字後の保存も容易で
あるが、インクリボンの再利用ができず、ランニングコ
ストが高くなる難点がある。
【0005】また、インクジェット方式はインクの粒子
を記録紙に吹き付けて画像を記録する方式で、インクを
吹き出すノズルの目詰まりが生じやすい難点はあるが、
印字動作が高速かつ低音で、しかも印字品質が高いとい
う利点があり、近年、注目されている方式である。
【0006】ところで、ドットマトリックス方式による
画像記録は、ヘッドを構成する複数のドット印字素子の
一部が正常に動作しなくなると、画像を構成する一部ド
ットが欠落し、用紙に正常な画像が記録できなくなる。
特にパラレル印字方式では、印字ヘッドを用紙に対しラ
イン方向に対して垂直な方向(以下、ヘッド走査方向と
いう)に相対移動し、ライン単位で画像の記録を行うの
で、用紙に上記ヘッド走査方向の白筋が生じ、記録画像
の画質を著しく低下させることとなる。
【0007】とりわけ、上記インクジェット方式はノズ
ルの目詰まりが生じやすく、上記白筋発生による画質劣
化が問題となる。これを防止するため、インクジェット
プリンタにおいては、通常、印字ヘッドを使用しないと
きは印字ヘッドのインク吐出面にキャップをしてノズル
先端に残留しているインクの乾燥を防止したり、印字ヘ
ッドに特別の吐出回復機構を設け、目詰まりを起こして
いるノズルを回復させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ノズルの
目詰まり防止や吐出回復機構によってもノズルの目詰ま
りを完全に防止することは困難である。特にラインヘッ
ドは、シリアル印字用のヘッドに比してノズル数が多
く、構造が複雑であるため、全ノズルの品質を均一に製
造することは極めて困難であるとともに、使用中にノズ
ルの目詰まりによるヘッド不良も生じやすい。
【0009】かかる場合、印字ヘッドの寿命として新し
い印字ヘッドに交換して上記問題に対処することも考え
られるが、比較的高価な印字ヘッドを一部ノズルの不良
の度に交換することは合理的でなく、ランニングコスト
及びメンスナンスの点でユーザに過大な負担を強いるこ
とにもなる。このことは、インクジェット方式のヘッド
に限らず、他の方式のヘッドについても同様である。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、印字ヘッドを構成するドット印字素子に異常が
生じた場合にも記録画像の不良箇所を補修して画質劣化
を防止することのできる画像記録装置を提供するもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のドット
印字素子が直線上に配列された印字ヘッドを、用紙に対
して上記ドット印字素子の配列方向と直交するヘッド走
査方向に相対移動させつつ画像データに基づき駆動する
ことにより、画像を記録する画像記録装置において、上
記印字ヘッドを上記用紙に対して上記ドット印字素子の
配列方向に所定量だけ相対的にシフトさせるシフト手段
と、上記印字ヘッドを相対的にシフトさせた状態で用紙
に対してヘッド走査方向に相対移動させつつ、不良のド
ット印字素子に対して上記所定量だけ離れた位置のドッ
ト印字素子のみを用いてこの不良のドット印字素子によ
る印字不良の補修を行う印字補修手段とを備えたもので
ある(請求項1)。
【0012】本発明によれば、用紙に対してヘッド走査
方向に印字ヘッドを相対移動させつつ、この相対移動に
同期して画像データに基づきこの印字ヘッドを駆動する
ことにより、上記用紙に画像が記録される。また、記録
画像に生じた印字不良ドットは、用紙に対してドット印
字素子の配列方向に所定量だけ相対的にシフトさせた状
態で上記用紙に対してヘッド走査方向に上記印字ヘッド
を相対移動させ、かつ、不良のドット印字素子に対して
上記所定量だけ離れた正常なドット印字素子のみを用い
て印字すべきドットデータを印字することにより印字不
良が補修される。
【0013】また、本発明は、上記画像記録装置におい
て、記録画像に生じた印字不良の補修を行わせるべく上
記印字補修手段に対して補修モードを設定指示するモー
ド設定手段を備えたものである(請求項2)。この構成
によれば、補修モードが設定されると、用紙上の記録画
像に生じた印字不良の補修処理が行われる。
【0014】なお、上記印字補修手段は各ラインについ
て1/2ラインピッチだけ位置ずれしたライン上で印字
不良の補修を行うとよい(請求項3)。この構成によれ
ば、各ラインに生じた印字不良ドットは、そのラインよ
り1/2ラインピッチだけ位置ずれしたライン上であっ
てこの印字不良ドットに対応する位置に印字すべきドッ
トデータを印字することにより補修される。
【0015】また、本発明は、上記画像記録装置におい
て、ドット印字素子間隔の整数倍だけ上記印字ヘッドの
シフトを行わせるものである(請求項4)。この構成に
よれば、不良印字の補修時に、印字ヘッドは用紙に対し
てドット印字素子間隔の整数倍だけドット印字素子の配
列方向に相対移動される。
【0016】なお、上記シフト手段は印字ヘッドを上記
ドット印字素子の配列方向に移動してもよく、用紙を幅
方向に移動させてもよい(請求項5,6)。すなわち、
印字ヘッドを直接、移動することで用紙に対し相対的に
シフトしてもよく、用紙を幅方向に対して移動すること
で印字ヘッドを用紙に対し相対的にシフトしてもよい。
【0017】また、上記印字補修手段は各ライン毎に画
像を印字した後、そのラインの印字不良の補修を行って
もよく、全ラインに対する画像を印字した後、全ライン
に亘る印字不良の補修を行うようにしてもよい(請求項
7,8)。
【0018】上記構成の前者のものでは、各ライン毎に
画像データに基づく印字と補修データに基づく印字とを
行い、不良印字の補修を行いつつ画像が記録され、後者
のものでは、全ラインについて画像データに基づく印字
が行われた後、印字ヘッドを用紙に対して相対的にシフ
トした状態で全ラインについて補修データに基づき印字
を行って不良印字の補修が行われる。
【0019】また、本発明は、上記画像記録装置におい
て、用紙上の記録画像から印字不良が生じているか否か
を判別する判別手段を備え、上記印字補修手段は、記録
画像に印字不良が生じているときにのみこの印字不良を
補修するものである(請求項9)。本発明によれば、用
紙上の記録画像から印字不良が生じているか否かが判別
され、印字不良が生じていると、この記録画像の印字不
良の補修が行われる。
【0020】更に本発明は、上記画像記録装置におい
て、用紙上の記録画像から印字不良のドット位置を検出
する不良ドット位置検出手段と、上記不良ドット位置に
基づいて不良のドット印字素子を検出する検出手段と、
各ラインについてそのラインの上記不良のドット印字素
子に対する画像データに基づき印字補修の要否を判別す
る補修判別手段と、補修を要するラインについてのみ不
良印字の補修を行わせる印字補修制御手段とを備えたも
のである(請求項10)。
【0021】この発明によれば、用紙上の記録画像から
印字不良のドット位置が検出され、この検出結果に基づ
いて不良のドット印字素子が検出される。そして、各ラ
インについてそのラインの検出された不良のドット印字
素子に対する画像データに基づき補修の要否が判別さ
れ、印字補修を要するラインについてのみ不良印字の補
修が行われる。
【0022】また、本発明は、上記画像記録装置におい
て、不良のドット印字素子の位置情報を入力する入力手
段と、各ラインについてそのラインの上記不良のドット
印字素子に対する画像データに基づき印字補修の要否を
判別する補修判別手段と、印字補修を要するラインにつ
いてのみ不良印字の補修を行わせる印字補修制御手段と
を備えたものである(請求項11)。
【0023】この発明によれば、入力された不良ドット
印字素子の位置情報に基づいて不良のドット印字素子が
検出される。そして、各ラインについてそのラインの入
力された不良のドット印字素子に対する画像データに基
づき補修の要否が判別され、印字補修を要するラインに
ついてのみ不良印字の補修が行われる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像記録装置につい
て、インクジェットカラープリンタを例に説明する。な
お、本発明は、インクジェットタイプの印字ヘッドを備
えた画像記録装置に限定されるものではなく、感熱式、
熱転写方式等のドットマトリックス方式による印字ヘッ
ドを備えた画像記録装置にも広く適用できるものであ
る。
【0025】図1は、本発明に係るインクジェットカラ
ープリンタの第1の実施形態の概略構成図である。
【0026】インクジェットカラープリンタ1は、プリ
ンタ本体内の上部にヘッド部2、中間部に用紙を搬送す
る用紙搬送部3、下部に上記用紙を供給する給紙部4が
設けられ、プリンタ本体の右側面に画像の記録された用
紙が排出される排出トレイ5が設けられている。
【0027】上記ヘッド部2は4本の印字ヘッド21
1,212,213,214をヘッド走査方向(図中、
A方向)に配列してなる印字ヘッドユニット21と上記
印字ヘッド211〜214のノズルの乾燥を防止するた
めのキャップユニット22とから構成され、上記印字ヘ
ッドユニット21はプリンタ本体内の略中央に配置され
た用紙搬送ベルト31に対向して上下方向に移動可能に
配置され、上記キャップユニット22は上記印字ヘッド
ユニット21の右側部に左右方向に移動可能に配置され
ている。
【0028】印字ヘッド211〜214は、それぞれY
(黄),M(マゼンタ),C(シアン),BK(黒)の
各色に対応し、ヘッド走査方向の上流側からこの順に配
列されている。また、キャップユニット22は上記印字
ヘッド211〜214に対応して4個のキャップ22
1,222,223,224を有し、これらキャップ2
21〜224は上記印字ヘッド211〜214と同一ピ
ッチで配列されている。また、キャップユニット22の
左端部に上記印字ヘッド211〜214のノズル面を清
掃するためのブレード23が上方に突出して設けられて
いる。
【0029】印字ヘッドユニット21は上記印字ヘッド
211〜214のノズル面が上記用紙搬送ベルト31の
近傍に対向配置される印字位置と用紙搬送ベルト31の
上方位置の待機位置とに切換移動可能で、画像記録を行
う際は上記印字位置に下降され、画像記録を行わないと
きは上記待機位置に上昇される。
【0030】上記印字ヘッドユニット21には用紙搬送
ベルト31の下部に設けられたインクタンクユニット2
4からインクが供給されるようになっている。インクタ
ンクユニット24は上記印字ヘッド211〜214にそ
れぞれ対向配置されたインクタンク241〜244を備
えている。
【0031】一方、キャップユニット22は上記印字ヘ
ッドユニット21が上記印字位置に下降したとき、その
右側に設けられた退避位置と上記印字ヘッドユニット2
1が上記待機位置に上昇したとき、この印字ヘッドユニ
ット21のノズル面を覆うキャップ位置とに切換移動可
能になっている。
【0032】印字ヘッドユニット21が待機位置に上昇
すると、上記キャップユニット22が退避位置からキャ
ップ位置に移動され、この移動により上記ブレード23
が印字ヘッドユニット21のノズル面を摺動して印字ヘ
ッド211〜214のノズル面のクリーニングが行われ
る。そして、上記キャップユニット22がキャップ位置
に移動されると、上記印字ヘッド211,212,21
3,214のノズル面が上記キャップ221,222,
223,224によりそれぞれ覆われ、外気と遮断され
てその乾燥が防止される。
【0033】図2は、印字ヘッドのノズル面を示す図で
ある。また、図3は、印字ヘッドの各ノズルから用紙に
印字されるドット印字を示す図である。
【0034】印字ヘッド211は、5行(N/5)列に
2次元配列された複数個のノズルZを有している。各ヘ
ッドラインには(N/5)個のノズルZ(ドット印字素
子)がドットピッチDの5倍のピッチで一列に配列さ
れ、第1ヘッドライン〜第5ヘッドはそれぞれノズルの
配列方向にドットピッチDだけずれている。また、ノズ
ルZの総数Nは用紙の1ラインに印字されるドット数に
対応している。
【0035】図3に示すように、用紙に印字されるドッ
ト印字を左端からb0,b1,b2,…b(N)とする
と、第1ヘッドライン〜第5ヘッドラインにそれぞれ配
列されたノズルn(5i),n(5i+1),n(5i+2),n(5i+
3),n(5i+4)(i=0,1,2,…(N−1)/5)
は、それぞれドットb(5i),b(5i+1),b(5i+2),b(5
i+3),b(5i+4)(i=0,1,2,…(N−1)/5)
に対応している。
【0036】印字ヘッド211の各ライン間の距離をy
(mm)とし、用紙の給紙速度をv(mm/s)とすると、印字
ヘッド211の第k行(k=2,3,4,5)を第1ヘ
ッドラインの印字タイミングからk・(y/v)だけ遅
延させて印字することにより、1ライン分のドット印字
が行われるようになっている。すなわち、用紙を5(y
/v)秒給送する間に各ヘッドラインのノズルn(5i),
n(5i+1),n(5i+2),n(5i+3),n(5i+4)が(y/v)
秒間隔で駆動され、これにより用紙には同一ライン上に
ドットb(5i),b(5i+1),b(5i+2),b(5i+3),b(5i+
4)の各ラインデータが印字される。
【0037】図1に戻り、用紙搬送部3は、用紙搬送ベ
ルト31、この搬送ベルト31の上流側に設けられた用
紙給・排紙部32及び上記用紙搬送ベルト31の下流側
に設けられた用紙の搬送方向をスイッチバックするスイ
ッチバック部33とから構成されている。
【0038】用紙給/排紙部32は、上記給紙部4から
送り出された用紙を給送する給紙ローラ対321、この
用紙を上記用紙搬送ベルト31に案内するU字状の案内
板322、給紙路と排出路とを切り換える切換板32
3、用紙の給送又は排出を行うためのローラ対324を
備えている。上記切換板323は、図4に示すように先
端が上下に切換可能になされ、給紙時は上側の給送位置
に設定され、排紙時は下側の排紙位置に設定されるよう
になっている。
【0039】用紙搬送ベルト31は、一対の駆動ローラ
311A,311Bにベルト312が張架され、上流側
の駆動ローラ311Aの駆動軸には歯車機構により駆動
モータ313の駆動軸が連結されている。ベルト312
は、上記駆動モータ313の回転方向を制御することに
より時計方向(図中、B方向)と反時計方向(図中、A
方向)の両方向に駆動制御可能になっている。
【0040】また、下流側の駆動ローラ311Bの下部
にクリーニングローラ314がベルト312に圧接され
ている(図1参照)。このクリーニングローラ314は
駆動ローラ311Bと同一方向に回転制御され、ベルト
312の表面を摺動してこのベルト312に付着した不
要なインクを払拭し、廃インクタンク315に廃棄す
る。
【0041】スイッチバック部33は、湾曲したガイド
板331と用紙に記録された画像をライン単位で撮像す
る撮像ユニット332と画像が記録された用紙の搬送方
向をスイッチバックするとともに、この用紙を用紙幅方
向にシフトするシフトローラ333とを備えている。
【0042】撮像ユニット332は少なくともドットピ
ッチと同一ピッチで配列された複数の光電変換素子(画
素)を有するCCDラインイメージセンサとこのCCD
ラインイメージセンサで撮像された画像信号を処理する
信号処理回路とからなり、用紙の記録画像に生じた白筋
位置から印字ヘッド211〜214の不良ノズルの位置
を検出するとともに、スイッチバック時の用紙のシフト
よる上記白筋位置のシフト量から上記白筋位置の補修を
行うための印字ヘッド211〜214のノズルの位置を
検出するものである。
【0043】シフトローラ333は、図4に示すよう
に、駆動ローラ333A、この駆動ローラ333Aの駆
動軸に平行な従動ローラ333B及び上記駆動ローラ3
33Aと従動ローラ333B間に張架されたベルト33
3Cからなる。従動ローラ333Bは上記駆動ローラ3
33Aを中心に揺動可能になされ、ガイド板331に接
触する位置(以下、給紙位置という。)まで下降するよ
うになっている。
【0044】また、シフトローラ333は、従動ローラ
333Bが上記給紙位置に下降されたとき、この従動ロ
ーラ333Bの軸が用紙搬送ベルト31の駆動ローラ3
11Bの軸(すなわち、用紙の幅方向)に対して所定角
δ1だけ傾斜するように構成されている。
【0045】上記従動ローラ333Bは、記録済用紙が
ガイド板331に搬送されるときは(図5(a)参
照)、用紙の搬送を妨害しないように上方の退避位置に
セットされ、記録済用紙が完全にガイド板331に搬送
されると、上記給紙位置に下降される。そして、従動ロ
ーラ333Bを反時計回り(図中、C方向)に回転させ
て記録済用紙が用紙搬送ベルト31の駆動ローラ311
Bまで斜め給紙される。この斜め給紙により、図5
(b)に示すように、記録済用紙Pは幅方向にシフトさ
れて駆動ローラ311Bにセットされ、この後、駆動ロ
ーラ311A,311Bを時計回りに駆動すると、記録
済用紙Pは幅方向にシフトした状態で排出トレイ5側に
給紙される。
【0046】印字ヘッド211〜214のノズル不良に
起因して記録画像に白筋が生じているときは、後述する
ように白筋箇所の補修を行いつつ記録画像の排出が行わ
れ、記録画像に白筋が生じていなければ、上記補修処理
を行うことなく記録画像の排出が行われる。
【0047】図1に戻り、給紙部4は給紙カセット41
と給紙ローラ42とを備え、給紙カセット41内にセッ
トされたカットシートタイプの用紙を供給する。
【0048】図6は、上記カラープリンタの印字制御に
関する制御ブロック図である。同図において、図1と同
一部材には同一番号を付している。
【0049】同図において、ヘッドドライバ215はC
PU7からのデータに基づき印字ヘッド211〜214
の各ノズルの駆動を制御するもので、例えば図7に示す
ドライブ回路を有している。
【0050】図7において、PZT(0)〜PZT(N-1)は
それぞれノズルn0〜n(N-1)に対応する圧電素子から
なる駆動源、D(0)〜D(N-1)はそれぞれPZT(0)〜P
ZT(N-1)に駆動電圧を印加するための電圧源である。
また、ドライブ回路9は上記画像データ及び補修データ
に基づき上記電圧源D(0)〜D(N-1)にドライブ信号を出
力するものである。
【0051】ドライブ回路9は、シフトレジスタ91、
ラッチ回路92,93及びN個のAND回路AN(0)〜
AN(N-1)からなる。シフトレジスタ91は各ラインの
印字すべき画像データ又はマスクデータを格納するレジ
スタである。また、ラッチ回路92はシフトレジスタ9
1に格納された画像データをラッチする回路であり、ラ
ッチ回路93はシフトレジスタ91に格納されたマスク
データをラッチする回路である。また、AND回路AN
(0)〜AN(N-1)はラッチ回路92から出力される画像デ
ータとラッチ回路93から出力されるマスクデータとの
論理積を取ることにより画像データと補修データとを生
成し、この画像データ及び補修データをドライブ信号と
して出力する回路である。
【0052】図8は、補修データの一例を示すものであ
る。同図は、ノズルn10の不良により第11番目のド
ット位置が印字されず、白筋が生じるとき、ノズルn1
5により補修する場合の補修データである(図2,図3
参照)。画像データは全ドットb0〜b(N-1)に対して
「1(印字有り)」であるが、補修データはドットb1
5のみが「1」で、その他のドットb0〜b14,b1
6〜b(N-1)は全て「0(印字無し)」となっている。
【0053】画像データは、データ線から全てのビット
が「0」であるマスクデータ(0〜0)をシフトレジス
タ91に送出し、ラッチ回路93にラッチした後、画像
データをシフトレジスタ91に送出し、ラッチ回路92
にラッチすることで生成される。AND回路AN(0)〜
AN(N-1)はラッチ回路92からの入力信号に対しては
ハイ能動入力、ラッチ回路92からの入力信号に対して
はロー能動入力となっているので、上記マスクデータ
(0〜0)は実質的に画像データのマスクを行わず、A
ND回路AN(0)〜AN(N-1)からは画像データがそのま
ま出力される。
【0054】一方、補修データは、データ線からビット
b15のみが「0」で、その他のビットが「1」である
マスクデータ(b0〜b14,b15,b16〜b(N-1))=(1〜
1,0,1〜1)をシフトレジスタ91に送出し、ラッ
チ回路93にラッチした後、画像データを5ビット分シ
フトしたシフトデータをシフトレジスタ91に送出し、
ラッチ回路92にラッチすることにより生成される。
【0055】上記マスクデータにより画像データのビッ
トb0〜b14,b16〜b(N-1)はマスクされるの
で、AND回路AN(0)〜AN(14),AN(16)〜AN(N-
1)からはシフトデータの内容に拘らず、常に「0」が出
力され、実質的にAN(15)のみからシフトデータが出力
される。シフトデータは、元の画像データのビットb1
0のデータをビットb15にシフトしたものであるか
ら、補修用のノズルn15から補修データが出力され
る。
【0056】図6に戻り、給紙制御部43は給紙部4の
用紙の給送を制御するものである。搬送ベルトドライバ
316は用紙搬送ベルト31の駆動タイミング及び駆動
方向を制御するものである。シフトローラドライバ33
4はシフトローラ333の昇降及び回転駆動を制御する
ものである。画像メモリ8は用紙に印字すべき画像デー
タ及び撮像ユニット332により撮像された用紙の記録
画像を記憶するメモリである。
【0057】また、CPU7はインクジェットカラープ
リンタ1の画像記録動作を集中制御するもので、内部に
白筋位置検出部71、補修用ノズル位置演算部72及び
マスクデータ生成部73を備えている。
【0058】白筋位置検出部71は用紙に記録された画
像に発生した白筋のドット位置を検出するものである。
白筋位置検出部71は、例えば各ライン毎に各ドットの
印字すべきデータとCCDラインイメージセンサで撮像
されたデータとを比較し、データの一致しないものがあ
れば、このデータに対応するドット位置を白筋として検
出する。
【0059】例えば第9図に示すように、第11番目の
ドット位置の印字すべきデータb10とこのドット位置
に対するCCDラインイメージセンサの画素g10のデ
ータとが一致しない場合、この画素g10に対応する印
字ヘッド211のノズルn10が白筋ドット位置として
検出される。
【0060】補修用ノズル位置演算部72は、スイッチ
バック部33で幅方向にシフトされつつスイッチバック
された用紙の記録画像を撮像ユニット332で撮像して
得られた画像データから白筋位置のデータ補修用のノズ
ル位置を演算するものである。
【0061】上記の例で用紙が幅方向にシフトされ、撮
像ユニット332で撮像して得られた画像データが、例
えば図10に示すように、第11番目のドット位置の印
字されたデータb10(白データ)がCCDラインイメ
ージセンサの画素g15のデータに対応するようになっ
た場合、補修用ノズル位置演算部72は、画素g15に
対応する印字ヘッド211のノズルn15を補修用のド
ット位置として算出する。
【0062】なお、望ましくは不良のノズルからノズル
ピッチDの整数倍のピッチだけずれたノズルを補修用の
ノズルとするように用紙を幅方向に正確にシフトすると
良いが、本実施形態ではスイッチバック部33の用紙の
シフト量の精度を考慮し、撮像ユニット332による撮
像画像から補修用ノズルの位置を確認するようにしてい
る。
【0063】マスクデータ生成部73は、ノズルn15
を用いて第11番目のドット位置に補修用の印字が行え
るように各ライン毎に上述したマスクデータとシフトデ
ータとを生成するものである。
【0064】次に、図11に示すフローチャートを用い
て上記カラープリンタの画像記録制御について説明す
る。先ず、切換板323が給紙位置に設定され(S
2)、シフトローラ333が退避位置に設定される(S
4)。
【0065】続いて、給紙部4から用紙が給送される
(S6)。この用紙は、案内板322及び切換板323
を介して上記給紙部4の上部に設けられた用紙搬送ベル
ト31に給送され、この用紙搬送ベルト31により所定
の搬送速度vで水平搬送される。この水平搬送の間に搬
送速度に同期して画像データに基づき印字ヘッドユニッ
ト21が駆動されて上記用紙にカラー画像が記録される
(S8)。用紙搬送ベルト31の後端まで搬送された用
紙は、引き続きスイッチバック部33側に搬送され、こ
のとき撮像ユニット332により記録画像が撮像される
(S10)。
【0066】そして、画像の記録が終了し、用紙がスイ
ッチバック部33のガイド板331に搬送されると(S
12でYES)、シフトローラ333が給紙位置に下降
され(S14)、撮像ユニット332により撮像された
画像データに基づいて白筋位置検出部71により白筋ド
ット位置の検出処理が行われる(S16)。
【0067】続いて、この検出処理により白筋ドット位
置が検出されると(S18でYES)、シフトローラ3
3を駆動して用紙が幅方向にシフトされつつ用紙搬送ベ
ル31に逆給紙され(S20)、再度撮像ユニット33
2により用紙の記録画像が撮像される(S22)。
【0068】続いて、この撮像画像から補修用ノズル位
置演算部72により用紙のシフト量が検出され(S2
4)、この検出結果から白筋補修用のノズル位置が算出
され(S26)、更にこのノズル位置と画像データとに
基づきマスクデータ生成部73により補修用のマスクデ
ータとシフトデータとが生成される(S28)。
【0069】なお、各ラインのシフトデータは、用紙が
記録時と逆方向に搬送されるので、最終行から先頭行方
向に生成される。
【0070】続いて、切換板323が排出位置に設定さ
れ(S30)、用紙搬送ベルト31により記録済用紙が
排出トレイ5側に所定の搬送速度vで搬送される(S3
2)。この搬送に同期して上記マスクデータとシフトデ
ータとにより生成される補修データに基づき印字ヘッド
ユニット21が駆動されて上記用紙に補修用のドット印
字、すなわち、白筋位置のみのドット印字が行われ(S
36)、補修が行われた用紙は(S36でYES)、切
換板323を介して排出トレイ5に排出される(S3
8)。
【0071】一方、S18で白筋ドット位置が検出され
なければ(S18でNO)、シフトローラ33を駆動し
て用紙が幅方向にシフトされつつ用紙搬送ベル31に逆
給紙され(S40)、切換板323が排出位置に設定さ
れた後(S42)、用紙搬送ベルト31により記録済用
紙が排出トレイ5側に上記搬送速度vよりも高速で搬送
され、切換板323を介して排出トレイ5に排出される
(S38)。このときは、白筋補修処理を行わないの
で、印字ヘッドユニット21を駆動することなく記録済
用紙は高速で排出される。
【0072】上記のように、用紙の記録画像に白筋が生
じているときは、この白筋のドット位置を検出するとと
もに、用紙を印字ヘッドユニット21に対して幅方向に
シフトし、上記白筋ドット位置に対向する正常な印字ヘ
ッドユニット21のノズルを用いてデータの補修をする
ようにしているので、印字ヘッドユニット21の一部ノ
ズルに目詰まり等の不良が生じた場合にも記録画像の劣
化を防止することができる。
【0073】また、白筋が生じたときのみ、記録画像の
補修をするようにしているので、キャップユニット22
によるヘッドキャッピングやノズルの吐出回復機構によ
り不良ノズルが正常ノズルに回復した場合、不要な記録
画像の補修を行うことがない。
【0074】また、用紙を所定量だけ幅方向にシフトす
ることにより印字ヘッドを用紙に対して相対的にシフト
させ、シフト後の用紙の白筋ドット位置に対向する印字
ヘッドのノズルを補修用のノズルとするようにしている
ので、用紙に対する印字ヘッドの相対的なシフト制御及
び補修用のズルの設定を容易に行うことができる。
【0075】図12は、本発明に係るインクジェットカ
ラープリンタの第2の実施形態の概略構成図である。
【0076】第2の実施形態は、排出トレイ5をプリン
タ本体の左側面に設けたものである。従って、図12
は、図1において、排出トレイ5を用紙搬送ベルト31
の下流側に対向配置するとともに、切換板323をこの
用紙搬送ベルト31とガイド板331間に設け、更にこ
の切換板323と排出トレイ5との間に案内板325を
設けたものである。
【0077】上記切換板は323は、用紙搬送ベルト3
1から搬送される記録済用紙を上記排出トレイ5に導く
第1切換位置、用紙搬送ベルト31から搬送される記録
済用紙をガイド板331側に導くから第2切換位置及び
上記ガイド板331から逆方向に給紙された記録済用紙
を上記排出トレイ5に排出する第3切換位置に切換可能
になっている。
【0078】第2の実施形態では、最初、シフトローラ
333が退避位置に設定されるとともに、切換板323
が第2切換位置に設定されて画像の記録が行われる。画
像の記録が終了した用紙は、用紙搬送ベルト31から切
換板323を介してガイド板331に搬送される。この
とき、撮像ユニット332により用紙の記録画像が撮像
され、この撮像画像から記録画像に白筋が生じているか
否かが判別される。
【0079】記録画像に白筋が生じていなければ、切換
板323が第3切換位置に切り換えられた後、シフトロ
ーラ333が給紙位置に下降される。そして、記録済用
紙は用紙搬送ベルト31側に給紙され、切換板323及
び案内板325を介して排出トレイ5に排出される。
【0080】一方、記録画像に白筋が生じていれば、切
換板323が第2切換位置に切り換えられた後、シフト
ローラ333が給紙位置に下降される。記録済用紙は切
換板323を介して用紙搬送ベルト31に給紙され、更
に用紙搬送ベルト31により画像の記録時と逆方向(図
中、B方向)に水平搬送され、この逆方向搬送時に印字
不良の補修が行われる。そして、この補修処理が終了す
ると、切換板323が第1切換位置に設定された後、用
紙搬送ベルト31が図中、A方向に高速駆動され、これ
により補修済みの用紙が切換板323及び案内板325
を介して排出トレイ5に排出される。
【0081】なお、上記補修処理は、記録済用紙を用紙
搬送ベルト31の上流側に搬送した後、排出トレイ5側
に排出する際に行うようにしてもよい。
【0082】第2の実施形態では、白筋が検出されなけ
れば、速やかに用紙が排出されるので、次の用紙の画像
記録が迅速に行える。
【0083】ところで、上記第1、第2の実施形態は用
紙を幅方向にシフトして印字ユニット21の各印字ヘッ
ド211〜214を用紙に対して相対的にシフトするよ
うにしていたが、上記印字ヘッド211〜214をノズ
ルの配列方向に直接シフトするようにしてもよい。
【0084】図13は、印字ヘッドをノズルの配列方向
にシフトするようにした第3の実施形態に係るカラープ
リンタの概略構成図である。また、図14は、第3の実
施形態に係る印字ヘッドユニットの構造を示す平面図で
ある。
【0085】図13に示すインクジェットカラープリン
タは、図12において、印字ヘッドユニット21を印字
ヘッド211〜214がシフト可能な印字ユニット2
1′に変更するとともに、操作パネル10に補修モード
設定キー101、シフト量入力キー102等のキーを設
け、スイッチバック部33、切換板323及び撮像ユニ
ット332を除去し、キャップユニット22を印字ユニ
ット21′の左側に配置したものである。
【0086】なお、このインクジェットカラープリンタ
は、後述するように、第1、第2の実施形態のように画
像を記録する毎に白筋を検出するのではなく、用紙の記
録画像に白筋が生じるようになった場合、メンテナンス
時に補修モードを設定し、以後の画像記録における印字
不良を補修し得るようになっている。
【0087】印字ヘッドユニット21′は、各印字ヘッ
ド211〜214が枠体25にライン方向(図中、D方
向)に移動可能に支持されるとともに、各印字ヘッド2
11〜214の一方端に駆動源である圧電部材281〜
284が設けられている。なお、ガイド261〜264
及び271〜274はそれぞれ印字ヘッド211〜21
4のライン方向の移動を案内するガイド部材である。
【0088】上記圧電部材281〜284はヘッドシフ
ト駆動部(図20参照)により駆動が制御され、この圧
電部材281〜284により各印字ヘッド211〜21
4を±数D(Dはドットピッチ)の範囲でノズルの配列
方向に移動可能になっている。上記シフト量入力キー1
02は±数Dの範囲でシフト量が入力可能で、補修モー
ドにおける印字補修処理においては、印字ヘッド211
〜214はヘッドシフト駆動部により上記シフト量入力
キー102で入力されたシフト量(ドットピッチの整数
倍)だけノズルの配列方向にシフトされ、シフト後の白
筋ドット位置に対向するノズルにより白筋ドット位置の
印字が補修される。
【0089】ここで、白筋ドット位置の印字の補修方法
について簡単に説明する。図15〜図17は用紙に記録
された画像の印字不良の一例を示す図である。図15は
ノズルのインク吐出不能による印字不良を示し、印字ヘ
ッド211の左から4番目のノズルn4の吐出不能によ
り各ラインの左から4番目のドット位置p4,q4,r
4,…に白筋が生じているものである。また、図16は
ノズルのインク吐出量不足による印字不良を示し、上記
ノズルn4の吐出量不足により各ラインの左から4番目
のドット位置p4,q4,r4,…のドット径が正常値
より小さすぎ、これにより白筋が生じているものであ
る。また、図17は、ノズルのインク吐出位置のずれに
よる印字不良を示し、上記ノズルn4の吐出位置のずれ
により各ラインの左から4番目のドット位置p4,q
4,r4,…が3番目のドット位置p3,q3,r3,
…の側にずれ、5番目のドット位置p5,q5,r5,
…との間に白筋が生じているものである。
【0090】図18は、ノズルのインク吐出不能もしく
はインク吐出量不足による印字不良の補修方法を示す図
である。
【0091】同図に示す印字不良の補修方法は、不良ノ
ズルn4の隣の正常ノズルn3を用いてL/2だけライ
ン位置がずれたドット位置p4′,q4′,r4′,…
にドットデータを印字するものである。すなわち、Li
ne.(j)(j=1,2,…)に、不良ノズルn4以
外の正常ノズルn1〜n3,n5,…を用いて画像デー
タを印字し、Line.(j+1/2)(j=1,2,…)
に、印字ヘッド211をドットピッチDだけライン方向
にシフトして正常ノズルn3のみを用いて補修データを
印字するものである。なお、上記シフト量Dはシフト量
設定キー102により設定される。
【0092】例えばドット位置(p1〜p7),(q1
〜q7),(r1〜r7)の全てのドット位置にドット印
字が行われる場合、上記ノズルn1〜n7に対する画像
データ(b1,b2,b3,b4,b5,b6,b7)として(111111
1)がセットされ、上記ノズルn1〜n7に対する補修
データとして(0010000)がセットされ、用紙を
L/2ずつ搬送する毎に上記画像データに基づく印字ヘ
ッド211の駆動と印字ヘッド211のシフト及び上記
補修データに基づく印字ヘッド211の駆動とを交互に
繰り返して不良印字を補修しつつ画像の記録が行われ
る。
【0093】なお、上記画像データ及び補修データは、
第1の実施形態で説明したように、画像データとマスク
データとから生成される。また、この実施形態では用紙
を連続的に給紙して不良印字をL/2だけずれた位置
(ドット位置p4′,q4′,r4′,…)で補修しつ
つ画像の記録を行うようにしているが、用紙をラインピ
ッチL単位で間歇的に給紙し、各Line.(j)毎に
上記画像データに基づく印字ヘッド211の駆動と印字
ヘッド211のシフト及び上記補修データに基づく印字
ヘッド211の駆動とを行い、同一ライン上において
(すなわち、ドット位置p4,q4,r4,…の位置に
おいて)印字の補修を行うようにしてもよい。
【0094】図19は、ノズルのインク吐出位置のずれ
による印字不良の補修方法を示す図である。同図に示す
印字不良の補修方法は、ノズルn4自体は不良ではな
く、インク吐出位置のみが不良であるから、ノズルn4
の吐出位置を修正してL/2だけライン位置がずれたド
ット位置p4′,q4′,r4′,…にドットデータを
印字するものである。
【0095】すなわち、Line.(j)(j=1,
2,…)に、ノズルn4以外のノズルn1〜n3,n
5,…を用いて画像データを印字し、Line.(j+1/
2)(j=1,2,…)に、印字ヘッド211を所定のシ
フト量δ2(ノズルn4のインク吐出位置が正常位置ま
でシフトする量)だけライン方向にシフトしてノズルn
4のみを用いて補修データを印字するものである。な
お、上記シフト量δ2はシフト量設定キー102により
設定される。
【0096】この場合、上記の例では上記ノズルn1〜
n7に対する画像データ(b1,b2,b3,b4,b5,b6,b7)とし
て(1110111)がセットされ、上記ノズルn1〜
n7に対する補修データとして(0001000)がセ
ットされ、用紙をL/2ずつ搬送する毎に上記画像デー
タに基づく印字ヘッド211の駆動と印字ヘッド211
のシフト及び上記補修データに基づく印字ヘッド211
の駆動とを交互に繰り返して不良印字を補修しつつ画像
の記録が行われる。
【0097】なお、この補修処理の場合も、上記画像デ
ータ及び補修データは画像データとマスクデータとから
生成される。また、上記のように用紙をラインピッチL
単位で間歇的に給紙し、各Line.(j)毎に上記画
像データに基づく印字ヘッド211の駆動と印字ヘッド
211のシフト及び上記補修データに基づく印字ヘッド
211の駆動とを行い、同一ライン上において印字の補
修を行うようにしてもよい。
【0098】また、画像データとして(111111
1)を用いてもよい。すなわち、ノズルn4は吐出位置
がずれているのみであるから、位置ずれしたドットに重
ねて補修用のドットを印字したとしても白筋補修に悪影
響を及ぼすことはないからである。
【0099】図20は、第3の実施形態に係るインクジ
ェットカラープリンタの印字制御に関する制御ブロック
図である。同図において、図13又は図6と同一部材に
は同一番号を付している。
【0100】ヘッドシフト駆動部10は圧電部材281
〜284の駆動を制御するもので、CPU7′からの制
御信号に基づき圧電部材281〜284を駆動して印字
ヘッド211〜214をノズルの配列方向に指定された
シフト量だけ移動させる。
【0101】補修モード設定キー101は、上述した印
字不良のドットを補修しつつ用紙への画像記録を行うモ
ードを設定するためのキーである。この補修モードが設
定されると、Line.(j)(j=1,2,…)に、
不良ノズルを除く正常ノズルのみによる画像データの印
字が行われ、Line.(j+1/2)に、所定量だけ印字ヘ
ッド211をシフトさせ、Line.(j)で印字され
なかったドット位置に正常ノズルで補修データの印字が
行われる。
【0102】シフト量入力キー102は印字ヘッド21
1のシフト量を入力するキーである。補修モード設定後
にシフト量が入力されると、上記不良印字の補修処理に
おいて、印字ヘッド211が入力されたシフト量だけノ
ズルの配列方向にシフトされる。
【0103】不良ノズル入力キー103は印字ヘッドの
不良ノズルの位置を入力するキーである。
【0104】CPU7′は、インクジェットカラープリ
ンタ1″の画像記録動作を集中制御するもので、内部に
マスクデータ生成部74、補修用ノズル位置演算部75
及びメモリ76を備えている。
【0105】マスクデータ生成部74は、上記不良ノズ
ルの位置情報、補修用ノズルの位置情報及び各ラインの
画像データから画像データ補正用のマスクデータと画像
データ補修用のマスクデータとを生成するものである。
補修用ノズル位置演算部74は不良ノズル入力キー10
3により入力された不良ノズルの位置情報とシフト量入
力キー102により入力された印字ヘッド211のシフ
ト量とから補修用ノズルとして使用されるノズル位置を
演算するものである。また、上記不良ノズル及び補修用
ノズルの位置情報、画像データ補正用のマスクデータ並
びに補修用のマスクデータはメモリ76に記憶される。
【0106】次に、図21のフローチャートを用いて補
修モードが設定されているときの画像記録制御について
説明する。
【0107】画像記録が指示されると、給紙部4から用
紙搬送ベルト31に用紙が給送され(S50)、続い
て、ヘッドドライバ215に1ライン目の補正用マスク
データと画像データとが送出されて不良ノズルを使用し
ない補正された画像データが生成される(S52)。例
えば図18で説明したデータ例の場合、データ線からマ
スクデータ(0001000)をシフトレジスタ91に
送出し、ラッチ回路93にラッチした後、画像データ
(1111111)をシフトレジスタ91に送出し、ラ
ッチ回路92にラッチする。AND回路AND(0)〜A
ND(6)には上記マスクデータと画像データとが入力さ
れ、各AND回路AND(0)〜AND(6)から補正された
画像データ(1110111)が出力される。
【0108】そして、用紙が印字ヘッド211に対して
1ライン目の印字位置に搬送されると(S54でYE
S)、上記補正された画像データに基づき印字ヘッド2
11を駆動して1ライン目の画像が記録される(S5
6)。
【0109】続いて、ヘッドドライバ215に1.5ラ
イン目の補修用マスクデータと画像データとが送出され
て補修データが生成される(S58)。例えば上記例の
場合、データ線からマスクデータ(1101111)を
シフトレジスタ91に送出し、ラッチ回路93にラッチ
した後、画像データ(1111111)をシフトレジス
タ91に送出し、ラッチ回路92にラッチする。これに
より各AND回路AN(0)〜AN(6)から補修データ(0
010000)が出力される。
【0110】そして、用紙が印字ヘッド211に対して
1.5ライン目の印字位置に搬送されると(S60でY
ES)、上記補修データに基づき印字ヘッド211を駆
動して1ライン目の画像の補修が行われる(S62)。
【0111】続いて、全画像データの印字が終了した否
か判別され(S64)、全画像データの印字が終了して
いなければ(S64てNO)、S52に戻り、次のライ
ン(2ライン目)の画像が記録される。以下、各ライン
について補正された画像データの記録と補修データの記
録とが順次、交互に行われる。
【0112】図22は、補修モードが設定されていると
き画像記録制御のタイムチャートである。
【0113】同図において、G(1),G(2),…はそれぞ
れ1ライン目、2ライン目,…の画像データ、G
(1)′,G(2)′,…はそれぞれ1.5ライン目、2.5
ライン目,…の補修データである。また、P1,P2,
P3,P4,…はそれぞれデータG(1),G(1)′,G
(2),G(2)′,…の印字ヘッド211(又は212〜2
14)への出力タイミング信号、Q1,Q2は印字ヘッ
ド211(又は212〜214)をシフトするための圧
電素子281(又は282〜284)への駆動電圧の出
力タイミング信号である。
【0114】図22に示すように、画像データG(i)
(i=1,2,…)と補修データG(i)′(i=1,
2,…)とが周期τ(=L/2v、v;給紙速度)で交
互に印字ヘッド211に出力されてL/2のライン間隔
で画像データと補修データとが用紙に印字される。補修
データG(i)′の印字の際には圧電素子281(又は2
82〜284)が駆動され、印字ヘッド211(又は2
12〜214)はノズルの配列方向にシフトされて補修
用ノズルのみで上記補修データが印字される。
【0115】そして、全画像データの印字が終了すると
(S64でYES)、画像が記録された用紙は排出トレ
イ5に排出され(S66)、画像記録は終了する。
【0116】上記のように、第3の実施形態では補修モ
ードを設定可能にし、記録画像に白筋が生じるようにな
ったとき、補修モードを設定して上記白筋を補修しつつ
画像を記録できるようにしているので、印字ヘッド21
1〜214の一部ノズルに不良が生じた場合にもこの印
字ヘッド211〜214を交換することなく正常の画像
記録を行うことができる。
【0117】また、印字ヘッド211〜214を圧電素
子281〜281により微小変位させてライン方向にシ
フトするようにしたので、高精度で補修用ノズルを白筋
位置に設定することができる。
【0118】また、各ラインの画像の印字毎にそのライ
ンの印字不良の補修を行うようにしているので、画像の
記録と同時に補修が行われ、印字不良補修のための用紙
給送が不要となり、用紙搬送制御が簡単になる。
【0119】なお、上記実施形態では、記録画像の補修
を行う場合は全ラインについて補修処理を行うようにし
ていたが、補修の必要なラインのみについて補修処理を
行うようにしてもよい。すなわち、印字ヘッド211〜
214のノズルの不良に起因してドット印字の不良が生
じる場合は、記録画像には不良ノズルを使用してドット
が印字されるときにのみ不良が生じ、不良ノズルが使用
されない場合は、そのラインには不良印字は含まれな
い。かかるラインについて補修処理を行っても実質的に
補修が行われないのと同じであるから、この処理を省略
すれば、この分、補修処理の効率化が図られる。
【0120】第3の実施形態においては、例えば不良ノ
ズル入力キー103から入力された不良ノズルの位置情
報と各ラインの画像データとを比較し、不良ノズルが使
用されるラインのみを抽出し、このラインの画像の記録
のときにのみ用紙をL/2ラインピッチだけ移動させる
とともに、印字ヘッド211〜214をシフトさせて補
修データに基づき補修用ノズルを用いて不良ドット位置
の補修を行うようにする。
【0121】また、第1又は第2の実施形態において
は、白筋位置検出部71により検出された不良ドットの
位置情報と各ラインの画像データとを比較し、不良ノズ
ルが使用されるラインのみを抽出し、このラインの画像
の記録のときにのみ補修用のズルを用いて不良ドット位
置の補修を行うようにするとよい。
【0122】このように補修の必要なラインのみ補修処
理を行うことにより用紙の搬送効率が向上し、迅速に補
修処理が行えるようになる。また、印字ヘッドをシフト
させるものでは、不必要に印字ヘッドをシフトさせるこ
とがないので、ヘッドシフト駆動部に対するストレスの
低減にも寄与する。
【0123】また、上記実施形態では印字ヘッド又は用
紙を所定のシフト量だけシフトするようにしていたが、
例えば隣接する2個のノズルが不良になると、所定のシ
フト量が1ノズルピッチであると、一方のノズル不良に
対する補修ができなくなる場合も考えられる。このた
め、かかる場合を考慮して記録画像の白筋の数及びその
発生位置に応じてシフト量を演算し、その演算結果に基
づいて印字ヘッド又は用紙をシフトするようにしてもよ
い。このようにすると、例えばノズル不良が複数箇所に
生じた場合にも確実に印字不良の補修が可能となる。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、印字ヘッドを所定量だけドット印字素子の
配列方向にシフトさせ、正常なドット印字素子を用いて
印字不良の補修を行うようにしたので、印字ヘッドの一
部ノズルに目詰まり、吐出量不足等の不良が生じた場合
にもノズル不良に起因する記録画像の劣化を確実に防止
することができる。
【0125】また、請求項2記載の発明によれば、補修
モードが設定されると、記録画像の印字不良の補修を行
うようにしたので、例えば経時劣化により印字ヘッドの
一部ドット印字素子に不良が生じ、この印字ヘッドの修
理が迅速に行えない場合にも補修モードを設定すること
により画像記録を正常に行うことができる。特にインク
ジェットタイプの印字ヘッドにおいては、目詰まり等に
より印字ヘッドのノズルが一時的に不良になった場合、
そのノズルが回復するまで補修モードで画像記録を行う
ことにより印字ヘッド不良に対する適切な措置が可能に
なる。
【0126】また、請求項3記載の発明によれば、各ラ
インについて1/2ラインピッチだけ位置ずれしたライ
ン上で印字不良の補修を行うようにしたので、用紙を連
続的に給送しつつ各ラインについて画像の印字の後に印
字不良の補修が可能で、印字不良の補修処理のための用
紙の給送制御が簡単に行える。
【0127】また、請求項4〜6記載の発明によれば、
印字ヘッドをドット印字素子間隔の整数倍だけ用紙に対
して相対的にシフトするようにしたので、補修の際に不
良印字補修用の正常なドット印字素子の設定を簡単に行
うことができる。特に印字ヘッドをドット印字素子の配
列方向に移動させるようにしたものでは、印字ヘッドの
用紙に対する相対的なシフトを容易かつ高精度で行うこ
とができる。
【0128】また、請求項7記載の発明によれば、各ラ
イン毎に画像を印字した後、そのラインの印字不良の補
修を行うようにしたので、補修のための用紙給送が不要
で、用紙を連続的に給送しつつ各ラインの画像の印字と
この画像の補修とを交互に行うことにより印字不良を補
修しつつ画像の記録を一度行うことができる。
【0129】また、請求項8記載の発明によれば、全ラ
インに対する画像を印字した後、全ラインに亘る印字不
良の補修を行うようにしたので、画像の印字制御と画像
の補修制御とが錯綜することがなく、画像記録の制御が
簡単になる。
【0130】また、請求項9記載の発明によれば、用紙
上の記録画像から印字不良が生じているか否かを検出
し、印字不良が生じているときにのみ補修を行うように
したので、不必要に補修処理を行うことがない。
【0131】また、請求項10,11記載の発明によれ
ば、記録画像の印字不良のドット位置から検出された不
良のドット印字素子もしくは入力手段から入力された不
良のドット印字素子に対する画像データから印字補修の
要否を判別し、補修を要するラインについてのみ不良印
字の補修を行うようにしたので、不良印字の補修を迅速
かつ効率良く行うことができる。
【0132】また、印字ヘッドをシフトするものでは、
不必要に印字ヘッドのシフトが行われないので、シフト
駆動による印字ヘッドへのストレスを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェットカラープリンタの
第1の実施形態の概略構成図である。
【図2】印字ヘッドのノズル面を示す図である。
【図3】印字ヘッドの各ノズルから用紙に印字されるド
ット印字を示す図である。
【図4】本発明に係るインクジェットカラープリンタの
ヘッド部及び用紙搬送部の構成を示す斜視図である。
【図5】記録済用紙のスイッチバックを示す図で、
(a)は記録済用紙がスイッチバック部に搬送される図
であり、(b)は記録済用紙が幅方向にシフトされて用
紙搬送ベルトに給紙される図である。
【図6】本発明に係るインクジェットカラープリンタの
印字制御に関する制御ブロック図である。
【図7】ヘッドドライバにおける印字ヘッドのノズル駆
動部の回路構成図である。
【図8】補修データの一例を示す図である。
【図9】画像データから白筋ドット位置に対応するノズ
ルを検出する方法を説明するための図である。
【図10】用紙シフト後の画像データの白筋ドット位置
から補修用ノズルを検出する方法を説明するための図で
ある。
【図11】本発明に係るインクジェットカラープリンタ
の画像記録制御のフローチャートである。
【図12】本発明に係るインクジェットカラープリンタ
の第2の実施形態の概略構成図である。
【図13】本発明に係るインクジェットカラープリンタ
の第3の実施形態の概略構成図である。
【図14】第3の実施形態に係る印字ヘッドユニットの
構造を示す平面図である。
【図15】ノズルのインク吐出不能による用紙の記録画
像の印字不良を示す図である。
【図16】ノズルのインク吐出量不足による用紙の記録
画像の印字不良を示す図である。
【図17】ノズルのインク吐出位置のずれによる用紙の
記録画像の印字不良を示す図である。
【図18】ノズルのインク吐出不能もしくはインク吐出
量不足による印字不良の補修方法を示す図である。
【図19】ノズルのインク吐出位置のずれによる印字不
良の補修方法を示す図である。
【図20】第3の実施形態に係るインクジェットカラー
プリンタの印字制御に関する制御ブロック図である。
【図21】補修モードが設定されているとき画像記録制
御のフローチャートである。
【図22】補修モードが設定されているとき画像記録制
御のタイムチャートである。
【符号の説明】
1,1′,1″ インクジェットカラープリンタ(画像
記録装置) 2 ヘッド部 21,21′ 印字ヘッドユニット 211〜214 印字ヘッド 215 ヘッドドライバ 22 キャップユニット 23 ブレード 24 インクタンクユニット 25 枠体 281〜284 圧電部材(シフト手段) 3 用紙搬送部 31 用紙搬送ベルト 311A,311B 駆動ローラ 312 ベルト 313 駆動モータ 314 クリーニングローラ 315 廃インクタンク 316 搬送ベルトドライバ 32 用紙給/排紙部 323 切換板 33 スイッチバック部 331 ガイド板 332 撮像ユニット 333 シフトローラ(シフト手段) 334 シフトローラドライバ 4 給紙部 5 排出トレイ 7,7′ CPU(印字補修手段,判別手段,補修判別
手段,印字補修制御手段) 71 白筋位置検出部(不良ドット位置検出手段) 72,76 補修用ノズル位置演算部(検出手段) 73,74 マスクデータ生成部 76 メモリ 8 画像メモリ 9 ドライブ回路 91 シフトドライバ 92,93 ラッチ回路 10 操作パネル 101 補修モード設定キー(モード設定手段) 102 シフト量入力キー(入力手段) 103 不良ノズル入力キー 11 ヘッドシフト駆動部 PZT(0)〜PZT(N-1) 圧電素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅谷 佳伸 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 梅野 幸司 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のドット印字素子が直線上に配列さ
    れた印字ヘッドを、用紙に対して上記ドット印字素子の
    配列方向と直交するヘッド走査方向に相対移動させつつ
    画像データに基づき駆動することにより、画像を記録す
    る画像記録装置において、上記印字ヘッドを上記用紙に
    対して上記ドット印字素子の配列方向に所定量だけ相対
    的にシフトさせるシフト手段と、上記印字ヘッドを相対
    的にシフトさせた状態で用紙に対してヘッド走査方向に
    相対移動させつつ、不良のドット印字素子に対して上記
    所定量だけ離れた位置のドット印字素子のみを用いてこ
    の不良のドット印字素子による印字不良の補修を行う印
    字補修手段とを備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像記録装置において、
    記録画像に生じた印字不良の補修を行わせるべく上記印
    字補修手段に対して補修モードを設定指示するモード設
    定手段を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  3. 【請求項3】 上記印字補修手段は各ラインについて1
    /2ラインピッチだけ位置ずれしたライン上で印字不良
    の補修を行うものであることを特徴とする請求項1又は
    2記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 上記シフト手段はドット印字素子間隔の
    整数倍だけ上記印字ヘッドのシフトを行わせるものであ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画
    像記録装置。
  5. 【請求項5】 上記印字ヘッドは上記ドット印字素子の
    配列方向に移動可能になされ、上記シフト手段は印字ヘ
    ッドを上記配列方向に移動するものであることを特徴と
    する請求項4記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 上記シフト手段は用紙を幅方向に移動さ
    せるものであることを特徴とする請求項4記載の画像記
    録装置。
  7. 【請求項7】 上記印字補修手段は、各ライン毎に画像
    を印字した後、そのラインの印字不良の補修を行うもの
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載
    の画像記録装置。
  8. 【請求項8】 上記印字補修手段は全ラインに対する画
    像を印字した後、全ラインに亘る印字不良の補修を行う
    ものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の画像記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の画像記録装置において、
    用紙上の記録画像から印字不良が生じているか否かを判
    別する判別手段を備え、上記印字補修手段は、記録画像
    に印字不良が生じているときにのみこの印字不良を補修
    するものであることを特徴とする画像記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の画像記録装置におい
    て、用紙上の記録画像から印字不良のドット位置を検出
    する不良ドット位置検出手段と、上記不良ドット位置に
    基づいて不良のドット印字素子を検出する検出手段と、
    各ラインについてそのラインの上記不良のドット印字素
    子に対する画像データに基づき印字補修の要否を判別す
    る補修判別手段と、補修を要するラインについてのみ不
    良印字の補修を行わせる印字補修制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする画像記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜8のいずれかに記載の画像
    記録装置において、不良のドット印字素子の位置情報を
    入力する入力手段と、各ラインについてそのラインの上
    記不良のドット印字素子に対する画像データに基づき印
    字補修の要否を判別する補修判別手段と、印字補修を要
    するラインについてのみ不良印字の補修を行わせる印字
    補修制御手段とを備えたことを特徴とする画像記録装
    置。
JP7176085A 1995-07-12 1995-07-12 画像記録装置 Pending JPH0924627A (ja)

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