JP6859143B2 - 投射光学系および投射装置 - Google Patents

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この発明は、投射光学系および投射装置に関する。
液晶表示素子やDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等の「画像表示素子」に表示された原画像をスクリーン等の被投射面上に拡大画像として投射する投射装置(以下「プロジェクタ」とも言う。)は、近来広く普及している。
原画像の拡大画像を投射する投射光学系においては、原画像と拡大画像とが共役関係にあり、原画像は縮小側共役面(縮小側における共役面を言う。)に表示され、拡大画像は拡大側共役面(拡大側における共役面を言う。)に結像される。
このような投射光学系として、縮小側共役面上の原画像からの結像光束を、拡大側共役面に至る結像光路上において一度、中間像として結像させたのち、拡大側共役面上に拡大画像として結像させる投射光学系が知られている(特許文献1、2)。
被投射面上に表示される拡大画像は一般にカラー画像であり、色が異なる複数の原画像からの光束が投射光学系により合成され、合成拡大画像として投射される。
「カラー画像」を形成するには、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の組み合わせが一般的には行われているが、再現されるカラーの領域をより広げる目的で、第4の色を加えたプロジェクタの提案も行われている(特許文献3,4)。
また、上記赤(R)、緑(G)、青(B)に加えて波長がそれぞれ近接する第2の3原色である、赤(R’)、緑(G’)、青(B’)からなる画像を同時に投射して立体的に見える新たな3D投射方式も出現している。
これらの場合、投射光学系は複数の原画像からの結像光束を合成する機能を必要とする。
この発明は、複数の原画像からの結像光束を合成し、被投射面に至る結像光路上において合成中間像を結像させたのち、被投射面上に合成拡大画像として結像させる新規な投射光学系の実現を課題とする。
この発明の投射光学系は、複数の原画像からの結像光束を合成し、合成拡大画像として結像させる投射光学系であって、縮小側から拡大側へ向かう光路上に順次、第1光学群、第2光学群、を配して構成され、前記縮小側における複数の共役面上の原画像からの結像光束を、前記拡大側における共役面に至る光路上において、合成中間像として結像させたのち、前記拡大側における共役面上に合成拡大画像として結像させるものであり、前記第1光学群は、第1レンズ群と、光路合成光学手段と、反射面を有する反射光学手段と、を有してなり、前記光路合成光学手段は、第1の光学面ないし第4の光学面を有し、前記縮小側における複数の共役面上の原画像からの複数の結像光束の一部を前記第1の光学面に、残りの結像光束を前記第2の光学面に入射され、これら複数の結像光束を内部で合成し、第3の光学面から前記反射光学手段に向けて入射結像光束として射出させ、前記反射光学手段の前記反射面により反射された光束を反射結像光束として前記第3の光学面から入射されて前記第4の光学面から前記第2光学群側に射出させる機能を有し、前記第1レンズ群は、少なくともその一部が、前記入射結像光束と前記反射結像光束とに共通化されている。
この発明によれば、複数の原画像からの結像光束を合成し、被投射面に至る光路上において合成中間像を結像させたのち、被投射面上に合成拡大画像として結像させる新規な投射光学系を実現できる。
投射装置の実施の1形態を概念的に示す図である。 図1の実施の形態の第1接合面C1の分光特性の例を示す図である。 図1の実施の形態の第2接合面C2の分光特性の例を示す図である。 投射装置の実施の別形態を概念的に示す図である。 図4の実施の形態の第1接合面C1の分光特性の例を示す図である。 図4の実施の形態の第2接合面C2の分光特性の例を示す図である。 投射装置の実施の他の形態を概念的に示す図である。 図7の実施の形態の第1接合面C1の分光特性の例を示す図である。 図7の実施の形態の第2接合面C2の分光特性の例を示す図である。
以下に、実施の形態を説明する。
図1に、この発明の投射装置の実施の1形態を概念的に示す。
図1において、符号G1で示す部分は「第1光学群」、符号G2で示す部分は「第2光学群」を示し、第1光学群G1と第2光学群G2とは「投射光学系」の要部を構成する。 第1光学群G1は、第1レンズ群と、光路合成光学手段と、反射光学手段RFDを有する。「第1レンズ群」は、図中に符号L11、L12で示す「レンズ群」により構成され、光路合成光学手段は、この実施の形態では「クロスプリズムSPDと1/4位相差板RT4を有して」なる。
レンズ群L11、L12は、概念的に1枚のレンズとして図示されているが、実際にはこれらのレンズ群を「2枚以上のレンズにより構成」できることは言うまでもない。
反射光学手段RFDは反射面を有し、この例ではレンズ群L11の側の面が「反射面」となっている。
第2光学群G2はレンズ群L2を有している。レンズ群L2は概念的に1枚のレンズとして図示されているが、勿論、2枚以上のレンズで構成できることは言うまでもなく、レンズ系とともに凹面鏡等のパワーを持つミラー光学系を1枚以上有することができる。
符号IMは「合成中間像」を示している。
図1において、符号MD1A、MD1B、MD2Cは、画像表示素子を示す。
画像表示素子MD1A、MD1B、MD2Cは、この例では「反射型の液晶表示素子」である。画像表示素子MD1Aには合成拡大画像の「1A色の画像成分」が原画像として表示され、画像表示素子MD1Bには合成拡大画像の「1B色の画像成分」が原画像として表示され、画像表示素子MD2Cには合成拡大画像の「2C色の画像成分」が原画像として表示されるようになっている。
説明の具体性のために、合成拡大画像が「カラー画像」であるとすれば、1A色、1B色、2C色は、カラー画像を合成できる3原色、例えば、赤(R)、緑(G)、青(B)の組み合わせや、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(Cy)の組み合わせ等、種々の組み合わせが可能である。
以下の説明では説明の具体性のため、1A色を赤、1B色を青、2C色を緑とする。
図1において、符号DMは「ダイクロイックミラー」、符号Mは「平面鏡」、符号PP1とPP2は「偏光ビームスプリッタ」、符号RT2は「1/2位相差板」、符号RT4は「1/4位相差板」、符号CS1、CS2は「波長選択性位相差板」を示し、これらは「入射結像光束生成手段」を構成している。
クロスプリズムSPDは、4つの三角プリズムの直角面同士が接合され、第1乃至第4の4つの光学面S1、S2、S3、S4を有し、三角プリズムの接合面として、互いに直交する第1接合面C1および第2接合面C2を有する構成である。
図1において図示を省略されている照明光源からの照明光(直線偏光した白色光)LSは、ダイクロイックミラーDMに入射し、その赤色成分と青色成分とが反射され、緑色成分は透過する。
ダイクロイックミラーDMにより反射された赤色成分と青色成分は平面鏡Mに入射して反射され、波長選択性位相差板CS1に入射する。
ダイクロイックミラーDMにより反射される成分の波長領域を「第1波長域」、ダイクロイックミラーDMを透過する成分の波長領域を「第2波長域」と称する。第1波長域に属する光のうち、画像表示素子MD1Aに入射すべき光の波長領域を「1A波長域」、画像表示素子に入射すべき光の波長領域を「1B波長域」と呼ぶ。
波長選択性位相差板CS1は、1B波長域の光(説明中の例で青色成分光)のみ、その偏光方向を90°回転させて透過させ、1A波長域の光(説明中の例で赤色成分光)は、偏光方向を変えることなく透過させる。
即ち、波長選択性位相差板CS1は、1B波長域の光に対してのみ、1/2位相差板として機能する。
波長選択性位相差板CS1を透過した第1波長域の光は、偏光ビームスプリッタPP1に入射する。偏光ビームスプリッタPP1は、S偏光を反射し、P偏光を透過させる。
波長選択性位相差板CS1に入射する第1波長域の光は、偏光ビームスプリッタPP1に対してS偏光状態である。
従って1A波長域の光はS偏光状態(図中に実線で示す。)であって、偏光ビームスプリッタPP1により反射されて画像表示素子MD1Aに入射し、画像表示素子MD1Aに表示された1A色(赤色)の画像成分である原画像(以下、便宜上「1A原画像」と称する。)を照射し、反射されて「1A原画像からの結像光束」となる。
一方、1B波長域の光はP偏光状態(図中に破線で示す。)であって、偏光ビームスプリッタPP1を透過し、画像表示素子MD1Bに表示された1B色(青色)の画像成分である原画像(以下、便宜上「1B原画像」と称する。)を照射し、反射されて「1B原画像からの結像光束」となる。
よく知られたように、「反射型の液晶表示素子」では、反射された結像光束の偏光方向が照明光の偏光方向から90度旋回する。
従って、「1A原画像からの結像光束」は偏光ビームスプリッタPP1に対してP偏光状態(破線)となり、偏光ビームスプリッタPP1を透過して、波長選択性位相差板CS2に入射する。また、「1B原画像からの結像光束」は偏光ビームスプリッタPP1に対してS偏光状態(実線)となり、偏光ビームスプリッタPP1により反射されて、波長選択性位相差板CS2に入射する。
波長選択性位相差板CS2は、1A波長域の光(説明中の例で赤色成分光)を、その偏光方向を90°回転させて透過させ、1B波長域の光(説明中の例で青色成分光)は、偏光方向を変えることなく透過させる。
即ち、波長選択性位相差板CS2は、1A波長域の光に対してのみ1/2位相差板として機能する。
従って、波長選択性位相差板CS2を透過した第1波長域の結像光束(1A原画像および1B原画像からの結像光束)は、共に、クロスプリズムSPDに対してS偏光の状態でクロスプリズムSPDの「第1の光学面S1」に入射する。
一方、ダイクロイックミラーDMを透過した「第2波長域」の光(緑色成分光)は「偏光ビームスプリッタPP2に対してS偏光状態(実線)」で偏光ビームスプリッタPP2に入射し、反射されて画像表示素子MD2Cに入射し、2C色(緑色)の原画像(以下、便宜上「2C原画像」と称する。)により変調されて「2C原画像からの結像光束」となり、偏光方向を90度旋回されて、偏光ビームスプリッタPP2に入射する。
「2C原画像からの結像光束」は、偏光ビームスプリッタPP2に対してP偏光状態であり、偏光ビームスプリッタPP2を透過し、1/2位相差板RT2に入射し、偏光方向を90度旋回され透過し、クロスプリズムSPDに対してS偏光(実線)の状態で、クロスプリズムSPDに「第2の光学面S2」から入射する。
即ち、縮小側における複数の共役面上の原画像(1A原画像、1B原画像、2C原画像)からの複数の結像光束の一部(1A原画像および1B原画像からの結像光束)は第1の光学面S1から、残りの結像光束(2C原画像からの結像光束)は前記第2の光学面S2からクロスプリズムSPDに入射する。
クロスプリズムSPDは前述のごとく、互いに直交する第1接合面C1および第2接合面C2を有するが、これら第1接合面C1および第2接合面C2は「波長選択性ビームスプリッタ」となっている。
「波長選択性ビームスプリッタ」は、選択した波長領域におけるS偏光状態の光を反射し、他の波長領域のS偏光状態の光を透過させる機能を持つ。
説明中の例のように、赤色成分と青色成分による「第1波長域」の結像光束、緑色成分による「第2波長域」の結像光束の場合につき、第1接合面C1の分光特性の例を図2に示し、第2接合面C2の分光特性の例を図3に示す。
図2に示すように、第1接合面C1は、第1波長域、第2波長域の別なく、これら波長領域に含まれる波長成分のP偏光の光を100%透過させ、S偏光の光は第1波長域の光のみを反射し、第2波長域の光は略100%透過させる。
図3に示すように、第2接合面C2は、第1波長域、第2波長域の別なく、これら波長領域に含まれる波長成分のP偏光の光を100%透過させ、S偏光の光は第2波長域の光のみを反射し、第1波長域の光は略100%透過させる。
図1を参照すると、クロスプリズムSPDに第1の光学面S1から入射する「第1波長域の結像光束」、第2の光学面S2から入射する「第2波長域の結像光束」は、ともにS偏光状態であるから、これら結像光束は、それぞれ第1接合面C1、第2接合面C2により、S偏光状態を保ってクロスプリズムSPDの第3の光学面S3の側へ反射され、光学面S3から射出する。光学面S3から射出する結像光束は「第1波長域と第2波長域の結像光束が合成された結像光束」であるので、以下、この結像光束を便宜的に「合成結像光束」とよぶ。
第3の光学面S3から射出した合成結像光束は「入射結像光束」として、反射光学手段RFDへ向かい、1/4位相差板RT4を透過すると「円偏光状態(2点鎖線)」に変換され、第1レンズ群のレンズ群L11を透過して反射光学手段RFDに入射し、その反射面で反射されて「反射結像光束」になる。
反射結像光束は、レンズ群L11を透過し、さらに1/4位相差板RT4を透過することにより、偏光状態がクロスプリズムSPDに対してP偏光状態となってクロスプリズムSPDを透過し、クロスプリズムSPDの第4の光学面S4から射出してレンズ群L12に入射する。
即ち、第1光学群G1の第1レンズ群に含まれるレンズ群L11、L12のうち、クロスプリズムSPDと反射光学手段RFDとの間に配されたレンズ群L11は「入射結像光束と反射結像光束とに共通化され」ている。
クロスプリズムSPDの第4の光学面S4から射出した合成結像光束は、第1レンズ群の作用により合成中間象IMとして結像したのち、レンズ群L2を含む第2光学群G2に入射し、第2光学群G2の作用により、図示を省略された拡大側の共役面(スクリーン等)上に合成拡大画像として結像する。かくして、カラーの合成拡大画像が得られる。
図4に、投射装置の実施の別形態を示す。繁雑を避けるため、混同の恐れが無いと思われるものについては、図1と符号を共通化する。
図1〜図3に即して実施の形態を説明した投射装置では、3色(1A色、1B色、2C色)によりカラー画像を表現する場合を説明し、1A色、1B色、2C色として、それぞれ赤、青、緑の3色を例示した。
表示すべきカラー画像における「イエローやシアン等の一部の色域」には、上記3色を使っても色の再現が難しいものがある。
図4に実施の形態を示す投射光学系は、再現の難しい色域の光に照射される反射型の画像表示素子を追加して、4色成分によりカラー画像を合成するようにしたもので、図1〜図3に即して説明した投射装置よりも「色再現域」を広げることができる。
カラー画像を合成する色成分として、1A色、1B色、2C色、2D色の4成分が用いられている。
説明の具体性のために、1A色を青、1B色を青緑、2C色をイエロー、2D色を赤とする。
これらは単なる例示であって、これらに限定されるものではない。図4に示す実施の形態における1A色、1B色、2C色は「図1に示す実施の形態における1A色、1B色、2C色」と同じ訳ではない。
図4に示す実施の形態においては、4つの画像表示素子MD1A、MD1B、MD2C、MD2Dが用いられている。これらは何れも「反射型の液晶表示素子」である。
画像表示素子MD1Aには合成拡大画像の「1A色の画像成分」が原画像として表示され、画像表示素子MD1Bには合成拡大画像の「1B色の画像成分」が原画像として表示され、画像表示素子MD2Cには合成拡大画像の「2C色の画像成分」が原画像として表示され、画像表示素子MD2Dには合成拡大画像の「2D色の画像成分」が原画像として表示されるようになっている。
図4において図示を省略されている照明光源からの照明光(直線偏光した白色光)LSは、ダイクロイックミラーDMに入射し、その1A色成分と1B色成分が反射され、2C色成分と2D色成分が透過する。
図4〜図6に即して以下に説明する実施の形態においては、ダイクロイックミラーDMに反射される「1A色成分と1B色成分」の波長領域を「第1波長域」と呼び、ダイクロイックミラーDMを透過する「2C色成分と2D色成分」の波長領域を「第2波長域」と呼ぶ。
即ち、照明光LSはダイクロイックミラーDMにより第1波長域の光と第2波長域の光に分離される。
ダイクロイックミラーDMにより反射された「第1波長域の光」である1A色成分と1B色成分は平面鏡Mに入射して反射され、波長選択性位相差板CS1に入射する。
第1波長域に属する光のうち、画像表示素子MD1Aに入射すべき光の波長領域を「1A波長域」、画像表示素子MD1Bに入射すべき光の波長領域を「1B波長域」と呼ぶ。
照明光LSはS偏光状態であり、波長選択性位相差板CS1は1B波長域の光(説明中の例で青緑色成分光)のみ、その偏光方向を90°回転させP偏光状態にして透過させ、1A波長域の光(説明中の例で赤色成分光)は、偏光方向を変えることなく透過させる。 S偏光状態の1A波長域の光は、偏光ビームスプリッタPP1により反射されて、画像表示素子MD1Aに入射し、画像表示素子MD1Aに表示された1A色の画像成分である1A原画像を照射し、反射されて「1A原画像からの結像光束」となる。
1B波長域の光はP偏光状態であって、偏光ビームスプリッタPP1を透過し、画像表示素子MD1Bに表示された1B色の画像成分である1B原画像を照射し、反射されて「1B原画像からの結像光束」となる。
「1A原画像からの結像光束」は、P偏光状態で偏光ビームスプリッタPP1を透過し、波長選択性位相差板CS2を透過してS偏光状態に変換される。
「1B原画像からの結像光束」は、S偏光状態で偏光ビームスプリッタPP1に反射され、偏光状態を変えることなく波長選択性位相差板CS2を透過する。
このようにして、波長選択性位相差板CS2を透過したS偏光状態の「第1波長域の結像光束」は、クロスプリズムSPDに第1の光学面S1から入射する。
ダイクロイックミラーDMを透過した「第2波長域の光」である2C色成分と2D色成分は波長選択性位相差板CS3に入射する。
第2波長域に属する光のうち、画像表示素子MD2Cに入射すべき光の波長領域を「2C波長域」、画像表示素子MD2Dに入射すべき光の波長領域を「2D波長域」と呼ぶ。
照明光LSはS偏光状態であり、波長選択性位相差板CS3は2D波長域の光(説明中の例で赤色成分光)のみ、その偏光方向を90°回転させP偏光状態にして透過させ、2C波長域の光(説明中の例でイエロー色成分光)は、偏光方向を変えることなく透過させる。
S偏光状態の2C波長域の光は、偏光ビームスプリッタPP2により反射されて、画像表示素子MD2Cに入射し、画像表示素子MD2Cに表示された2C色の画像成分である2C原画像を照射し、反射されて「2C原画像からの結像光束」となる。
2D波長域の光はP偏光状態であり、偏光ビームスプリッタPP2を透過し、画像表示素子MD2Dに表示された2D色の画像成分である2D原画像を照射し、反射されて「2D原画像からの結像光束」となる。
「2C原画像からの結像光束」は、P偏光状態で偏光ビームスプリッタPP2を透過し、波長選択性位相差板CS4を透過してS偏光状態に変換される。
「2D原画像からの結像光束」は、S偏光状態で偏光ビームスプリッタPP2に反射され、偏光状態を変えることなく波長選択性位相差板CS4を透過する。
このようにして、波長選択性位相差板CS4を透過したS偏光状態の「第2波長域の結像光束」は、クロスプリズムSPDに第2の光学面S2から入射する。
図4に実施の形態を示す投射装置においても、クロスプリズムSPDの第1接合面C1および第2接合面C2は「波長選択性ビームスプリッタ」である。
第1接合面C1の分光特性を図5に示し、第2接合面C2の分光特性を図6に示す。
図5に示すように、第1接合面C1は、第1波長域(1A波長域、1B波長域)、第2波長域(2C波長域、2D波長域)の別なく、これら波長領域に含まれる波長成分のP偏光の光を100%透過させ、S偏光の光は第1波長域の光のみを反射し、第2波長域の光は略100%透過させる。
図6に示すように、第2接合面C2は、第1波長域、第2波長域の別なく、これら波長領域に含まれる波長成分のP偏光の光を100%透過させ、S偏光の光は第2波長域(2C波長域、2D波長域)の光のみを反射し、第1波長域の光は略100%透過させる。
クロスプリズムSPDに第1の光学面S1から入射する「第1波長域の結像光」は、第1接合面C1に対してS偏光状態であり、第2の光学面から入射する「第2波長域の結像光」は接合面C2に対してS偏光状態である。
従って、これら第1、第2波長域の結像光束は、第1接合面C1、第2接合面C2に反射され、合成結像光束として合成され、第3の光学面S3から入射結像光束として、1/4位相差板RT4に入射し、円偏光(2点鎖線)に変換されて、レンズ群L11を透過して反射光学部材FDに入射し、その反射面で反射されて「反射結像光束」なる。
反射結像光束は、レンズ群L11を透過し、さらに1/4位相差板RT4を透過することにより、偏光状態がクロスプリズムSPDに対してP偏光状態となってクロスプリズムSPDを透過し、クロスプリズムSPDの第4の光学面S4から射出してレンズ群L12に入射する。
即ち、第1レンズ群G1に含まれるレンズ群L11、L12のうち、クロスプリズムSPDと反射光学手段RFDとの間に配されたレンズ群L11は「入射結像光束と反射結像光束とに共通化され」ている。
クロスプリズムSPDの第4の光学面S4から射出した合成結像光束は、第1レンズ群の作用により合成中間象IMとして結像したのち、レンズ群L2を含む第2光学群G2に入射し、第2光学群G2の作用により、図示を省略された拡大側の共役面(スクリーン等)上に合成拡大画像として結像する。かくして、カラーの合成拡大画像が得られる。
上に、図1、図4に即して説明した投射装置は、画像表示素子として「反射型の液晶表示素子」を用いている。反射型の画像表示素子を用いる投射装置は画素の開口率が高く、拡大投射画像が高精細で近来注目を集めている。
図1、図4に説明した実施の形態により、画素の開口率が高く、高精細なカラーの拡大投射画像を実現可能な投射装置を実現できる。
投射装置に用いる画像表示素子は、反射型の液晶表示素子に限るものでないことは言うまでもない。画像表示素子として、液晶表示素子以外にも、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)等の公知の適宜のものを用いることができることは勿論である。
以下に、画像表示素子として「透過型の液晶表示素子」を用いる場合の実施の1形態を、図7〜図9を参照して説明する。
以下においても、混同の恐れが無いと思われるものについては、図1、図4におけると符号を共通化する。
ただし、符号を共通化しても「関連する波長域等」は同一というわけではない。
図7において、符号MD1A、MD1B、MD1C、MD2D、MD2E、MD2Fが画像表示素子を示し、これらの画像表示素子は透過型の液晶表示素子である。
この実施の形態において、画像表示素子MD1A、MD1B、MD1Cを照射する光の波長域を「第1波長域」、画像表示素子MD2D、MD2E、MD2Fを照射する光の波長域を「第2波長域」とする。また、画像表示素子MD1AないしMD2Fの個々を照射する光成分を「1A色成分ないし2F色成分」とする。
これらの色成分の波長域は、例えば、図8、図9に示すように、カラー画像を構成する波長領域を6分したものである。
各画像表示素子MD1A〜MD2Fを照明する照明方法は、従来から知られた適宜の照明機構により実施することができる。
上に説明したところに倣って、各画像表示素子MD1AないしMD2Fに表示される原画像をそれぞれ1A原画像ないし2F原画像と呼び、これらから得られる結像光束をそれぞれ「1A原画像からの結像光束」ないし「2F原画像からの結像光束」と呼ぶ。
各原画像を照明する照明光は、原画像の色に対応する色の光であり、直線偏光状態である。図に示す例では、画像表示素子MD1A、MD1C、MD2D、MD2Fを照明する照明光はそれぞれS偏光状態であり、画像表示素子MD1B、MD2Eを照明する照明光はP偏光状態である。
1A原画像からの結像光束、1B原画像からの結像光束および1C原画像からの結像光束は、ダイクロイックプリズムDP1に入射する。ダイクロイックプリズムDP1は、1A原画像からの結像光束と1C原画像からの結像光束を反射し、1B原画像からの結像光束を透過させる。従って、1A原画像からの結像光束、1B原画像からの結像光束および1C原画像からの結像光束は、ダイクロイックプリズムDP1により合成され、波長選択性位相差板CS1に入射する。波長選択性位相差板CS1は、1A色成分、1C色成分はそのまま透過させ、1B色成分は偏光方向をS偏光に変換して透過させる。
その結果、1A原画像、1B原画像、1C原画像からの各結像光束は、S偏光状態に揃えられて、クロスプリズムSPDに第1の光学面S1から入射する。
2D原画像からの結像光束、2E原画像からの結像光束および2F原画像からの結像光束は、ダイクロイックプリズムDP2に入射する。ダイクロイックプリズムDP2は、2D原画像からの結像光束と2F原画像からの結像光束を反射し、2E原画像からの結像光束を透過させる。従って、2D原画像からの結像光束、2E原画像からの結像光束および2F原画像からの結像光束は、ダイクロイックプリズムDP2により合成され、波長選択性位相差板CS2に入射する。波長選択性位相差板CS2は、2D色成分、2F色成分はそのまま透過させ、2E色成分は偏光方向をS偏光に変換して透過させる。
その結果、2D原画像、2E原画像、2F原画像からの各結像光束は、S偏光状態に揃えられて、クロスプリズムSPDに第2の光学面S2から入射する。
クロスプリズムSPDにおける第1接合面C1の分光特性は、図8に示す如くであり、第2接合面C2の分光特性は、図9に示す如くである。
従って、クロスプリズムSPDの第1の光学面S1から入射した第1波長域の結像光束、第2の光学面S2から入射した第2波長域の結像光束は、それぞれ第1接合面C1、第2接合面C2により反射されて「合成結像光束」となり、第3の光学面S3から射出し、1/4波長板RT4を透過して円偏光状態の「入射結像光束」としてレンズ群L11を介して反射光学手段RFDに入射して反射されると「反射結像光束」となり、1/4位相差板RT4を透過し、偏光状態がクロスプリズムSPDに対してP偏光状態となってクロスプリズムSPDを透過し、クロスプリズムSPDの第4の光学面S4から射出してレンズ群L12に入射する。
即ち、第1レンズ群G1に含まれるレンズ群L11、L12のうち、クロスプリズムSPDと反射光学手段RFDとの間に配されたレンズ群L11は「入射結像光束と反射結像光束とに共通化され」ている。
クロスプリズムSPDの第4の光学面S4から射出した合成結像光束は、第1レンズ群の作用により合成中間象IMとして結像したのち、レンズ群L2を含む第2光学群G2に入射し、第2光学群G2の作用により、図示を省略された拡大側の共役面(スクリーン等)上に合成拡大画像として結像する。かくして、カラーの合成拡大画像が得られる。
付言すると、上に説明した実施の形態では、第1光学群G1に含まれる反射光学手段RFDは「平面による反射面」を有するものであるが、投射光学系の設計によっては、反射光学手段の反射面は平面でなく曲面(凹面や凸面)でもよく、「入射結像光束が最後に入射するレンズ面」として形成されることもできる。
また、投射光学系は「縮小側に略テレセントリック」であることが好ましい。
以上に説明したように、この発明によれば以下の如き投射光学系および投射装置を実現できる。
[1]
複数の原画像からの結像光束を合成し、合成拡大画像として結像させる投射光学系であって、縮小側から拡大側へ向かう結像光路上に順次、第1光学群(G1)、第2光学群(G2)、を配して構成され、前記縮小側における複数の共役面上の原画像からの結像光束を、前記拡大側における共役面に至る結像光路上において、合成中間像(IM)として結像させたのち、前記拡大側における共役面上に合成拡大画像として結像させるものであり、前記第1光学群(G1)は、第1レンズ群(L11、L12)と、光路合成光学手段(SPD、RT4)と、反射面を有する反射光学手段(RFD)と、を有してなり、前記光路合成光学手段は、第1の光学面(S1)ないし第4の光学面(S4)を有し、前記縮小側における複数の共役面上の原画像からの複数の結像光束の一部を前記第1の光学面に、残りの結像光束を前記第2の光学面に入射され、これら複数の結像光束を内部で合成し、第3の光学面(S3)から前記反射光学手段に向けて入射結像光束として射出させ、前記反射光学手段の前記反射面により反射された光束を反射結像光束として前記第3の光学面から入射されて前記第4の光学面(S4)から前記第2光学群(G2)側に射出させる機能を有し、前記第1レンズ群は、少なくともその一部(L11)が、前記入射結像光束と前記反射結像光束とに共通化されている投射光学系(図1、図4、図7)。
[2]
[1]記載の投射光学系であって、前記光路合成光学手段の第4の光学面(S1〜S4)の拡大側に、第1レンズ群の一部である、正の屈折力を持つレンズ(L12)が1枚以上配置されている投射光学系(図1、図4、図7)。
[3]
[1]または[2]記載の投射光学系であって、前記反射光学手段の前記反射面が、前記第1レンズ群の、前記入射結像光束が最後に入射するレンズ面として形成されている投射光学系。
[4]
[1]〜[3]の何れか1に記載の投射光学系であって、
前記反射光学手段の前記反射面が、曲面である投射光学系。
[5]
[1]〜[4]の何れか1に記載の投射光学系であって、縮小側に略テレセントリックである投射光学系。
[3]
[1]〜[5]の何れか1に記載の投射光学系であって、前記光路合成光学手段は、4つの三角プリズムの直角面同士が接合され、第1乃至第4の4つの光学面(S1〜S4)を有し、前記三角プリズムの接合面として、互いに直交する第1接合面(C1)および第2接合面(C2)を有するクロスプリズム(SPD)を有し、該クロスプリズムの対向する前記第1および第2の光学面に入射される、前記複数の原画像からの結像光束をクロスプリズム内部で前記第1および第2接合面により合成し、第3の光学面(S3)から前記反射光学手段(RFD)へ向かって射出する入射結像光束の光路と、前記反射光学手段により反射されて前記第3の光学面から入射し、前記第4の光学面(S4)から射出して前記第2光学群(G2)へ向かう反射結像光束の光路と、を分離する投射光学系。
[7]
[6]記載の投射光学系であって、光路合成光学手段は、前記クロスプリズム(SPD)とともに1/4位相差板(RT4)とを有し、前記クロスプリズムの前記第1および前記第2接合面(C1、C2)は波長選択性偏光ビームスプリッタであり、前記光路合成光学手段の前記第1の光学面(S1)には第1波長域の結像光束がS偏光として入射し、前記第2の光学面(S2)には前記第1波長域とは異なる第2波長域の結像光束がS偏光として入射し、前記第1接合面(C1)は、前記第1波長域の結像光束を反射し、前記第2波長域の結像光束を透過させる第1波長選択特性(図2、図5、図8)を有し、前記第2接合面(C2)は、前記第2波長域の結像光束を反射し、前記第1波長域の結像光束を透過させる第2波長選択特性(図3、図6、図9)を有し、前記1/4位相差板(RT4)は、前記クロスプリズムの第3の光学面(S3)と前記反射光学手段(RFD)との間に配置され、前記第3の光学面に入射する反射結像光束を前記第1、第2接合面に対してP偏光とする、投射光学系(図1、図4、図7)。
[8]
色が異なる複数の原画像からの光束を[7]記載の投射光学系により合成し、合成拡大画像として表示する投射装置であって、それぞれに色の異なる原画像が表示される複数の画像表示素子(MD1A〜MD2F)と、これら複数の画像表示素子に表示される原画像からの結像光束の一部を第1波長域の結像光束として、前記クロスプリズムの第1の光学面にS偏光として入射させ、残りの結像光束を第2の光学面にS偏光として入射させる入射結像光束生成手段(CS1、CS2、PP1、PP2等)と、を有する投射装置(図1、図4、図7)。
[9]
[8]記載の投射装置であって、前記複数の画像表示素子は、反射型もしくは透過型の液晶表示素子(MD1A〜MD2F)である投射装置(図1、図4、図7)。
[10]
[9]記載の投射装置であって、複数の前記液晶表示素子の数は3ないし6個である投射装置(図1、図4、図7)。
以上、発明の好ましい実施の形態について説明したが、この発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
例えば、画像表示素子として反射型と透過型の液晶表示素子を例示したが、画像表示素子はこれらに限定されるものではなく、前述の如く、例えばDMDを用いてもよいし、あるいは各種の発光素子の2次元アレイを用いることもできる。
また、合成中間像IMを1度結像させる場合を例示したが、これに限らず、2以上の合成中間像が結像されるようにすることもできる。
図1、図4に示す投射装置の実施の形態では、1つの白色光源からの照明光LSを各波長域の光に分解し、「反射型の液晶表示素子」である画像表示素子MD1A〜MD2Dを照明しているが、照射の手段はこれに限らず任意であり、特定の波長域の光を出す光源をそれぞれ配置し照明してもよい。
図1、図4、図7に示す実施の形態において、λ/4位相差板RT4は、図示の位置に限らず、クロスプリズムSPDと反射光学手段RFDの間であれば適宜の位置に配置してよい。各画像表示素子を照明する光、例えば、画像表示素子MD1Aを照射する照明光は、上に説明した1A波長域に亘る連続スペクトルを持つ必要はなく、1A領域内に含まれる単色光でもよい。
また、第1接合面、第2接合面の分光特性も、図2、図3、図5、図6、図8、図9に示したものに限らない。図2、図3、図5、図6、図8、図9は例示に過ぎず、例えば、透過率も100%である必要はなく、70%程度まで許容される。
この発明の実施の形態に記載された効果は、発明から生じる好適な効果を列挙したに過ぎず、発明による効果は「実施の形態に記載されたもの」に限定されるものではない。
G1 第1光学群
G2 第2光学群
IM 中間像
SPD クロスプリズム
RFD 反射光学手段
PP1 偏光ビームスプリッタ
PP2 偏光ビームスプリッタ
DP1 クロスダイクロイックプリズム
DP2 クロスダイクロイックプリズム
CS1 波長選択性位相差板
CS2 波長選択性位相差板
CS3 波長選択性位相差板
CS4 波長選択性位相差板
RT2 λ/2位相差板
RT4 λ/4位相差板
DM ダイクロイックミラー
MD1A〜MD2F 画像表示素子
特開2014-029392号公報 特開2016-143032号公報 特表2008-537784号公報 特開2007-279627号公報

Claims (10)

  1. 複数の原画像からの結像光束を合成し、合成拡大画像として結像させる投射光学系であって、縮小側から拡大側へ向かう結像光路上に順次、第1光学群、第2光学群、を配して構成され、前記縮小側における複数の共役面上の原画像からの結像光束を、前記拡大側における共役面に至る結像光路上において、合成中間像として結像させたのち、前記拡大側における共役面上に合成拡大画像として結像させるものであり、
    前記第1光学群は、第1レンズ群と、光路合成光学手段と、反射面を有する反射光学手段と、を有してなり、
    前記光路合成光学手段は、第1の光学面ないし第4の光学面を有し、前記縮小側における複数の共役面上の原画像からの複数の結像光束の一部を前記第1の光学面に、残りの結像光束を前記第2の光学面に入射され、これら複数の結像光束を内部で合成し、第3の光学面から前記反射光学手段に向けて入射結像光束として射出させ、前記反射光学手段の前記反射面により反射された光束を反射結像光束として前記第3の光学面から入射されて前記第4の光学面から前記第2光学群側に射出させる機能を有し、
    前記第1レンズ群は、少なくともその一部が、前記入射結像光束と前記反射結像光束とに共通化されている投射光学系。
  2. 請求項1記載の投射光学系であって、
    前記光路合成光学手段の第4の光学面の拡大側に、第1レンズ群の一部である、正の屈折力を持つレンズが1枚以上配置されている投射光学系。
  3. 請求項1または2記載の投射光学系であって、
    前記反射光学手段の前記反射面が、前記第1レンズ群の、前記入射結像光束が最後に入射するレンズ面として形成されている投射光学系。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の投射光学系であって、
    前記反射光学手段の前記反射面が、曲面である投射光学系。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の投射光学系であって、
    縮小側に略テレセントリックである投射光学系。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の投射光学系であって、
    前記光路合成光学手段は、4つの三角プリズムの直角面同士が接合され、第1乃至第4の4つの光学面を有し、前記三角プリズムの接合面として、互いに直交する第1接合面および第2接合面を有するクロスプリズムを有し、
    該クロスプリズムの対向する前記第1および第2の光学面に入射される、前記複数の原画像からの結像光束をクロスプリズム内部で前記第1および第2接合面により合成し、第3の光学面から前記反射光学手段へ向かって射出する入射結像光束の光路と、前記反射光学手段により反射されて前記第3の光学面から入射し、前記第4の光学面から射出して前記第2光学群へ向かう反射結像光束の光路と、を分離する投射光学系。
  7. 請求項6記載の投射光学系であって、
    光路合成光学手段は、前記クロスプリズムとともに1/4位相差板とを有し、
    前記クロスプリズムの前記第1および前記第2接合面は波長選択性偏光ビームスプリッタであり、
    前記光路合成光学手段の前記第1の光学面には第1波長域の結像光束がS偏光として入射し、前記第2の光学面には前記第1波長域とは異なる第2波長域の結像光束がS偏光として入射し、
    前記第1接合面は、前記第1波長域の結像光束を反射し、前記第2波長域の結像光束を透過させる第1波長選択特性を有し、
    前記第2接合面は、前記第2波長域の結像光束を反射し、前記第1波長域の結像光束を透過させる第2波長選択特性を有し、
    前記1/4位相差板は、前記クロスプリズムの第3の光学面と前記反射光学手段との間に配置され、前記第3の光学面に入射する反射結像光束を前記第1、第2接合面に対してP偏光とする、投射光学系。
  8. 色が異なる複数の原画像からの光束を請求項7記載の投射光学系により合成し、合成拡大画像として表示する投射装置であって、
    それぞれに色の異なる原画像が表示される複数の画像表示素子と、
    これら複数の画像表示素子に表示される原画像からの結像光束の一部を第1波長域の結像光束として、前記クロスプリズムの第1の光学面にS偏光として入射させ、残りの結像光束を第2の光学面にS偏光として入射させる入射結像光束生成手段と、を有する投射装置。
  9. 請求項8記載の投射装置であって、
    前記複数の画像表示素子は、反射型もしくは透過型の液晶表示素子である投射装置。
  10. 請求項9記載の投射装置であって、
    複数の前記液晶表示素子の数は3ないし6個である投射装置。
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