JP6851496B2 - ポリアミド4粒子の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリアミド4粒子の製造方法に関する。
本願は、2017年10月3日に出願された日本国特許出願第2017−193534号に対し優先権を主張し、その内容をここに援用する。
ポリアミド4粒子は、化粧料、吸着剤、触媒の担持体、繊維などへの応用が期待されている。特許文献1には、重合用モノマーである2−ピロリドンおよび/または2−アゼチジノンと塩基性重合触媒とを含有する原料混合物を、密度450kg/m以上の二酸化炭素を含む圧縮性流体に接触させて前記原料混合物を溶融又は溶解させた後、前記重合用モノマーを開環重合させることを特徴とするポリアミド粒子の製造方法が記載されている。特許文献1の方法によれば、d50径が10μm以上1000μm以下であり、分散度が3.0以下であり、多孔質であるポリアミド粒子を製造することができるようである。特許文献2には、α−ピロリドンを飽和炭化水素中で重合開始剤および触媒の外に高級脂肪酸アルカリ塩を存在させて重合する方法が記載されている。特許文献2の方法によれば、直径0.05〜2.0mm程度の均一なポリマー粒を製造することができるようである。また、特許文献3には、非プロトン性溶剤中で2−ピロリドンを塩基性重合触媒および重合開始剤の炭酸ガスまたは二酸化硫黄の作用で懸濁重合する際に、2−ピロリドンに対して、化学式(1)であらわされる化合物を0.1〜5重量%存在させる粉末状2−ピロリドン重合体の製造方法が記載されている。
(RCOO)1/2M (1)
(ここでRは炭素数10〜30の炭化水素基、Mは2価の金属)
特開2016−186068号公報 特公昭37−6746号公報 特開平5−39355号公報
特許文献1に記載された方法は、特殊な装置が必要となるため、工業的な生産には適していなかった。また、特許文献2や特許文献3に記載された方法は、生成するポリアミド4粒子の粒径が大きくなる傾向があるため、より小さな粒径を有するポリアミド4粒子の製造方法としては適していなかった。本発明は、粒径の小さなポリアミド4粒子を製造する新しい方法を提供することを目的とする。
有機溶媒中、重合開始剤および2−ピロリドンリチウム塩の存在下、2−ピロリドンを重合するポリアミド4粒子の製造方法を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の発明に関する。
(1)2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒中、重合開始剤および2−ピロリドンリチウム塩の存在下、2−ピロリドンを重合するポリアミド4粒子の製造方法。
(2)2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒中、重合開始剤、2−ピロリドンリチウム塩および2−ピロリドンナトリウム塩の存在下、2−ピロリドンを重合するポリアミド4粒子の製造方法。
(3)2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒が、脂肪族炭化水素系溶媒である(1)または(2)に記載のポリアミド4粒子の製造方法。
(4)ポリアミド4粒子の体積平均粒径が、1μm〜100μmである(1)〜(3)のいずれかに記載のポリアミド4粒子の製造方法。
(5)ポリアミド4粒子の分子量分布(Mw/Mn)が、1.0〜5.0である(1)〜(4)のいずれかに記載のポリアミド4粒子の製造方法。
本発明の製造方法により、粒径の小さなポリアミド4粒子を製造することができる。
(ポリアミド4粒子)
ポリアミド4粒子とは、2−ピロリドンを重合させて得られるポリアミド4からなる粒子である。2−ピロリドンは市販品を用いることができる。
本発明のポリアミド4粒子の体積平均粒径は、1μm〜100μm、1μm〜80μm、1μm〜70μm、1μm〜60μm、1μm〜50μm、1μm〜40μm、または1μm〜30μmである。本発明のポリアミド4粒子の体積平均粒径は、製造したポリアミド4粒子を水と混合したものを超音波分散した後に、レーザー回析/散乱式粒度分布測定装置LA−920(堀場製作所(株)製)により求めることができる。また、本発明のポリアミド4粒子のCV(変動係数)は、体積基準の粒度分布における標準偏差および平均粒径の値を用いて下記式により算出することができる。
CV(%)=((標準偏差)/(平均粒径))×100
本発明の方法で製造するポリアミド4の重量平均分子量(Mw)は、特に限定されないが、5,000〜1,000,000、10,000〜1,000,000、10,000〜500,000、10,000〜100,000などを選択することができる。また、本発明の方法で製造するポリアミド4の分子量分布は、重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)の比で、1.0〜6.0、1.0〜4.5、1.0〜4.0、1.0〜3.5、1.0〜3.0などを選択することができる。なお、重量平均分子量および数平均分子量はヘキサフロロイソプロパノールを溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)にて測定したデータを標準ポリメチルメタクリレートの分子量に基づいて換算した値である。
(2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒)
本発明の製造方法では、2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒中で重合をおこなう。2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒としては、ヘキサン、オクタン、デカン、ドデカン、ウンデカン、トリデカン、デカリン、2,2,4,6,6−ペンタメチルヘプタン、シクロヘキサン、デセン、イソパラフィン、流動パラフィン、ケロシン、石油エーテルなどの脂肪族炭化水素系溶媒を挙げることができる。これら溶媒は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。本件発明の2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒は、2−ピロリドンと相溶する非プロトン性溶媒と、2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒との混合溶媒であって、2−ピロリドンと相溶しない混合溶媒をも包含する。2−ピロリドンと相溶する非プロトン性溶媒としては、トルエン、シクロペンチルメチルエーテル、テトラヒドロフランなどを挙げることができる。
非プロトン性溶媒の使用量は、反応スケールなどに合わせて適宜設定することができる。通常は、2−ピロリドン1重量部に対して、非プロトン性溶媒を0.1〜30重量部、0.1〜20重量部、0.1〜10重量部、0.1〜5重量部、0.5〜5重量部などの範囲で設定することができる。
(重合開始剤)
重合開始剤としては、2−ピロリドンを重合する際に用いられる公知の重合開始剤を用いることができる。重合開始剤としては、具体的に、炭酸ガス(CO);二酸化硫黄(SO);N−アセチルピロリドン、N−アセチルε−カプロラクタム等のラクタム類のアシル化物;塩化アセチル、塩化ステアロイル、ベンゼン−1,3,5−トリカルボニルトリクロリドなどのカルボン酸ハロゲン化物;無水酢酸、無水フタル酸などのカルボン酸無水物;カルボン酸メチルエステルなどのカルボン酸エステル;2,4−ジイソシアン酸トリレンなどのイソシアネート化合物や、これらの重合開始剤と重合触媒との反応物などを挙げることができる。これらの重合開始剤は、1種単独でまたは2種以上を組み合わせて使用することができる。
重合開始剤の使用量は、重合する2−ピロリドンに対して、0.01〜20モル%、0.1〜10モル%などの使用量とすることができる。
(2−ピロリドンリチウム塩)
本発明の製造方法では、2−ピロリドンリチウム塩の存在下、2−ピロリドンの重合をおこなう。詳細は明らかではないが、2−ピロリドンリチウム塩は固体として析出し、これがモノマー/溶媒界面に吸着することで懸濁状態を安定化していると思われる。2−ピロリドンリチウム塩は、2−ピロリドンと金属リチウム、水素化リチウム、アルキルリチウム、リチウムアルコキシド、水酸化リチウム等を反応させることで調製することができる。重合に際しては、重合用の2−ピロリドンにリチウム化合物を添加して反応させた後、生成した2−ピロリドンリチウム塩を取り出すことなく、未反応の2−ピロリドンを重合するようにしてもよいし、あらかじめ上記方法により調製して得た2−ピロリドンリチウム塩を2−ピロリドンを含有する重合溶液に添加してもよい。
2−ピロリドンリチウム塩の使用量は、重合する2−ピロリドンに対して、0.1〜20モル%、1〜20モル%、1〜15モル%などの使用量とすることができる。
本発明の製造方法では、2−ピロリドンリチウム塩に加えて、さらに、2−ピロリドンナトリウム塩を使用することができる。2−ピロリドンナトリウム塩は、2−ピロリドンと金属ナトリウム、水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、ナトリウムアルコキシド、水酸化ナトリウム等を反応させることで調製することができる。重合に際しては、2−ピリドンリチウム塩と同様の処方で添加することができる。
2−ピロリドンナトリウム塩を使用することにより、重合反応の速度を促進することができる。2−ピロリドンナトリウム塩の使用量は、重合する2−ピロリドンに対して、0.01〜20モル%、0.1〜20モル%、0.1〜10モル%などの使用量とすることができる。
(他の添加剤)
本発明の製造方法においては、他の添加剤の存在下に重合反応をおこなうことができる。他の添加剤としては、界面活性剤を挙げることができる。界面活性剤としてはアニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤やカチオン性界面活性剤などの公知の界面活性剤を用いることができる。
(重合条件など)
本発明の製造方法において、2−ピロリドンの重合反応は、撹拌翼などで撹拌しながらおこなう。反応溶液を激しく撹拌することにより、2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒中に2−ピロリドンが懸濁した状態で重合するのが好ましい。すなわち、本発明の製造方法において、2−ピロリドンの重合反応は、懸濁重合であるのが好ましい。重合反応の温度は、30℃〜60℃、40℃〜60℃などの範囲で設定することができる。重合反応の時間は、反応スケールなどにより変わるが、通常は、1時間〜50時間である。重合反応終了後は、公知の精製方法によりポリアミド4粒子を精製することができる。
以下実施例を用いて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は実施例の範囲に限定されるものではない。
実施例1
エッジドタービン翼(直径4cm)を備え、窒素雰囲気とした300mlセパラブルフラスコに2−ピロリドン(57.0g)、流動パラフィン(106.5g)を入れ、1200rpmで撹拌した。続いてn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液 13.2g)を加え、30℃で15分間撹拌した。N−アセチル−ε−カプロラクタム(1.74g)を加え5分間撹拌後、50℃にて7時間重合させた。水及び酢酸を加えてクエンチ後、吸引濾過によりポリマーを単離した。得られたポリマーを水洗浄した後、80℃にて減圧乾燥することでポリアミド4粒子(17.21g)を得た。
実施例2
エッジドタービン翼(直径4cm)を備え、窒素雰囲気とした300mlセパラブルフラスコに2−ピロリドン(57.6g)、ナトリウムアミド(0.31g)、および流動パラフィン(105.6g)を加え、1200rpmで撹拌した。続いてn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液 13.11g)を加え、30℃で15分間撹拌した。N−アセチル−ε−カプロラクタム(1.78g)を加え、5分間撹拌した。50℃に加温し、7時間重合させた。水及び酢酸を加えてクエンチ後、吸引濾過によりポリマーを単離した。得られたポリマーを水洗浄した後、80℃にて減圧乾燥することでポリアミド4粒子(28.66g)を得た。
実施例3
ディスクタービン翼(直径5cm)を備え、窒素雰囲気とした300mlセパラブルフラスコに2−ピロリドン(56.9g)、ナトリウムアミド(0.60g)、および流動パラフィン(104.9g)を入れ、1200rpmで撹拌した。続いてn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液 13.10g)を加え、30℃で15分間撹拌した。N−アセチル−ε−カプロラクタム(3.50g)を加え、5分間撹拌した。50℃に加温し、7時間重合させた。水及び酢酸を加えてクエンチ後、吸引濾過によりポリマーを単離した。得られたポリマーを水洗浄した後、80℃にて減圧乾燥することでポリアミド4粒子(32.02g)を得た。
比較例1
ディスクタービン翼(直径5cm)を備え、窒素雰囲気とした300mlセパラブルフラスコに2−ピロリドン(57.2g)、ナトリウムアミド(1.77g)流動パラフィン(115.9g)を入れ、1200rpmで30℃、15分間撹拌した。N−アセチル−ε−カプロラクタム(3.40g)を加え、5分間撹拌した。50℃に加温し、7時間重合させた。水及び酢酸を加えてクエンチ後、吸引濾過によりポリマーを単離した。得られたポリマーを水及びテトラヒドロフランで洗浄した後、80℃にて減圧乾燥することでポリアミド4(41.16g)を得た。得られたポリアミド4は、一部の粒子が凝集し、顆粒状であった。
比較例2
ディスクタービン翼(直径5cm)を備え、窒素雰囲気とした300mlセパラブルフラスコに2−ピロリドン(56.9g)、t−ブトキシカリウム(5.30g)、および流動パラフィン(118.0g)を加え、1200rpm、30℃にて、15分間撹拌した。N−アセチル−ε−カプロラクタム(3.53g)を加え5分間撹拌した。50℃に加温し、7時間重合させた。水及び酢酸を加えてクエンチ後、吸引濾過によりポリマーを単離した。得られたポリマーを水及びテトラヒドロフランで洗浄した後、80℃にて減圧乾燥することでポリアミド4(38.24g)を得た。得られたポリアミド4は、一部の粒子が凝集し、顆粒状であった。
実施例1〜3、比較例1,2で得られたポリアミド4粒子それぞれについて、体積平均粒径、CV(変動係数)、重量平均分子量(Mw)、分子量分布(Mw/Mn)を測定した。結果を表1に示す。
Figure 0006851496

* 2−ピロリドン金属塩は、2−ピロリドンにn−BuLiなどの金属化合物を添加したときに生成する。
** 比較例1,2で生成した粒子は、粒径が大きすぎるため体積平均粒径を測定することができなかった。
実施例4
ディスクタービン翼(直径5cm)を備え、窒素雰囲気とした300mlセパラブルフラスコに2−ピロリドン(57.7g)、ナトリウムアミド(0.64g)ヘキサン(98.7g)を入れ、1200rpmで撹拌した。続いてn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液 19.6g)を加え、30℃で15分間撹拌した。N−アセチル−ε−カプロラクタム(3.6g)を加え30℃にて7時間重合させた。水及び酢酸を加えてクエンチ後、吸引濾過によりポリマーを単離した。得られたポリマーを水洗浄した後、80℃にて減圧乾燥することでポリアミド4粒子(32.58g)を得た。
実施例5
ディスクタービン翼(直径5cm)を備え、窒素雰囲気とした300mlセパラブルフラスコに2−ピロリドン(56.7g)、ナトリウムアミド(0.62g)流動パラフィン(89.2g)、トルエン(15.8g)を入れ、1200rpmで撹拌した。続いてn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液 13.1g)を加え、30℃で15分間撹拌した。N−アセチル−ε−カプロラクタム(3.4g)を加え、5分間撹拌した。50℃に加温し、7時間重合させた。水及び酢酸を加えてクエンチ後、吸引濾過によりポリマーを単離した。得られたポリマーを水及びテトラヒドロフランで洗浄した後、80℃にて減圧乾燥することでポリアミド4粒子(35.57g)を得た。
実施例6
ディスクタービン翼(直径5cm)を備え、窒素雰囲気とした300mlセパラブルフラスコに2−ピロリドン(56.8g)、ナトリウムアミド(0.65g)流動パラフィン(89.2g)、テトラヒドロフラン(15.8g)を入れ、1200rpmで撹拌した。続いてn−BuLi(1.6Mヘキサン溶液 13.3g)を加え、30℃で15分間撹拌した。N−アセチル−ε−カプロラクタム(3.5g)を加え、5分間撹拌した。50℃に加温し、7時間重合させた。水及び酢酸を加えてクエンチ後、吸引濾過によりポリマーを単離した。得られたポリマーを水及びテトラヒドロフランで洗浄した後、80℃にて減圧乾燥することでポリアミド4粒子(31.70g)を得た。
実施例4〜6で得られたポリアミド4粒子それぞれについて、体積平均粒径、CV(変動係数)、重量平均分子量(Mw)、分子量分布(Mw/Mn)を測定した。結果を表2に示す。
Figure 0006851496

<体積平均粒径、CV(変動係数)の測定>
レーザー回析/散乱式粒度分布測定装置LA−920(堀場製作所(株)製)により求めた。得られたポリアミド4粒子を水と混合したものを超音波分散した後に測定した。
CV(変動係数)は、体積基準の粒度分布における標準偏差および平均粒径の値を用いて下記式により定義される。
CV(%)=((標準偏差)/(平均粒径))×100
<重量平均分子量、分子量分布の測定>
トリフルオロ酢酸ナトリウム10mMヘキサフルオロイソプロパノール溶液を溶媒とするゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)にて測定したデータを標準ポリメタクリル酸メチルの分子量にて換算することにより算出した。
分子量分布は、下記式により定義される。
分子量分布 = 重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)

Claims (5)

  1. 2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒中、重合開始剤および2−ピロリドンリチウム塩の存在下、2−ピロリドンを重合するポリアミド4粒子の製造方法。
  2. 2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒中、重合開始剤、2−ピロリドンリチウム塩および2−ピロリドンナトリウム塩の存在下、2−ピロリドンを重合するポリアミド4粒子の製造方法。
  3. 2−ピロリドンと相溶しない非プロトン性溶媒が、脂肪族炭化水素系溶媒である請求項1または2に記載のポリアミド4粒子の製造方法。
  4. ポリアミド4粒子の体積平均粒径が、1μm〜100μmである請求項1〜3いずれか1項に記載のポリアミド4粒子の製造方法。
  5. ポリアミド4粒子の分子量分布(Mw/Mn)が、1.0〜5.0である請求項1〜4いずれか1項に記載のポリアミド4粒子の製造方法。
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