JP6848728B2 - 内燃機関の冷却システムの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の冷却システムの制御装置に関する。
特許文献1に記載されている内燃機関の冷却システムは、機関本体に冷却水を流動させるための冷却水通路を有している。冷却水通路は、機関本体のシリンダを冷却するウォータジャケットと、ウォータジャケットに一端が接続され、他端がウォータポンプに接続されている導入通路とを有している。ウォータポンプは導入通路を通じてウォータジャケットに冷却水を供給する。また、ウォータジャケットには、該ウォータジャケットから冷却水を排出するための導出通路が接続されている。導出通路は、ウォータジャケットに接続されている一端部とは反対側の他端部が二股に分岐している。二股に分岐している他端部のうち、一方にはラジエータと連通しているラジエータ配管が接続され、他方には内燃機関の各種デバイス(例えばスロットルボディなど)と連通しているデバイス配管が接続されている。デバイス配管には、該デバイス配管における冷却水の流動を制限可能な電動バルブが設けられている。特許文献1に記載の制御装置は、冷却水の水温が所定温度以下のときに電動バルブを閉弁状態としてデバイス配管における冷却水の流動を遮断することで、冷却水からの放熱を抑えて機関本体の温度を上昇させるようにしている。
特開2013‐108354号公報
上記特許文献1に記載の内燃機関の冷却システムの制御装置では、冷却水の温度が所定温度以上となるまで電動バルブを閉弁状態としている。こうした内燃機関の冷却システムを備えた車両は、標高が高い状態、すなわち外気圧の低い状態で使用されることもある。冷却水の沸点は該冷却水に作用する外気圧に応じて変化することから、上述したように機関本体の温度を上げるために冷却水の温度を所定温度まで上昇させた場合、外気圧によっては内燃機関の冷却システムにおいて冷却水の沸騰が生じるおそれがある。
上記課題を解決するための内燃機関の冷却システムの制御装置は、内燃機関の機関本体に形成されていて該機関本体を冷却する冷却液の通路を構成しているウォータジャケットと、前記ウォータジャケットに冷却液を供給する冷却液ポンプと、前記ウォータジャケットから排出される冷却液の流量を調節する調節弁とを備える内燃機関の冷却システムに適用される。内燃機関の冷却システムの制御装置は、前記調節弁によって前記ウォータジャケットからの冷却液の排出を制限することにより前記機関本体の温度を上昇させる水止め制御を実行する。内燃機関の冷却システムの制御装置では、前記水止め制御が終了される前記ウォータジャケット内の冷却液の温度は、外気圧が高い場合に比べて外気圧が低い場合に低い。
水止め制御の実行により機関本体内の冷却液の温度は迅速に上昇する。冷却液の沸点は冷却液に作用する気圧が低いときほど低くなる。上記構成では、水止め制御が終了されるウォータジャケット内の冷却液の温度は、外気圧が高い場合に比べて外気圧が低い場合に低くなる。そのため、冷却液に作用する気圧が低く、冷却液の沸点が低くなっているときであっても、適切に水止め制御を終了することができる。このように、水止め制御の終了について冷却液に作用する気圧を考慮することにより、水止め制御において冷却液が沸騰するような高い温度まで該冷却液が昇温されることが抑えられる。したがって、水止め制御による冷却液の沸騰を抑制することができる。
また、上記内燃機関の冷却システムの制御装置では、前記外気圧が所定圧を超えている場合には前記水止め制御を実行し、前記外気圧が前記所定圧以下の場合には前記水止め制御を実行しないことが望ましい。
上記構成では、外気圧が所定圧を超えている場合には水止め制御を実行し、外気圧が所定圧以下であり、冷却液の沸点が低くなっている場合には、水止め制御の実行を禁止する。このように、水止め制御の実行について冷却液に作用する気圧を考慮することにより、冷却液の沸点が低くなっていて冷却液が沸騰しやすくなる状況下において、水止め制御の実行を抑えることができる。したがって、水止め制御が適切に行われる。
また、上記内燃機関の冷却システムの制御装置では、外気圧は、現在位置と高度情報とに基づいて算出されることが望ましい。
センサを用いて外気圧を検出する場合にはセンサの個体差における検出値のばらつきを考慮する必要がある。上記構成では、記録されている高度情報を利用して外気圧を算出する。そのため、外気圧の算出にあたって、外気圧を検出するセンサの個体差を考慮する必要がなくなる。
内燃機関の冷却システムの制御装置の概略構成を示す模式図。 調節弁の斜視図。 調節弁の分解斜視図。 調節弁のハウジングを下方から視た斜視図。 ロータの斜視図。 ロータ位相と各ポートの開口率との関係を示すグラフ。 制御部及びナビゲーション装置の機能ブロック図。 水止め制御に係る一連の処理の流れを示すフローチャート。 外気圧と判定値との関係を示すマップ。 外気圧と判定値との関係の他の例を示すマップ。
内燃機関の冷却システムの制御装置の一実施形態について、図1〜図9を参照して説明する。内燃機関の冷却システムは車両に搭載されており、冷却液としての冷却水を循環させる。
図1に示すように、内燃機関の機関本体200は、シリンダブロック201とシリンダブロック201の上端に連結されているシリンダヘッド202とを含んでいる。内燃機関の冷却システム10は、機関本体200の内部に形成されたウォータジャケット20を有している。ウォータジャケット20は、シリンダブロック201に形成されているブロック側ウォータジャケット20Aと、シリンダヘッド202に形成されていて、ブロック側ウォータジャケット20Aと連通しているヘッド側ウォータジャケット20Bとからなる。シリンダヘッド202には、ヘッド側ウォータジャケット20B内の冷却水の温度を検出する第1水温センサ21が設けられている。
ウォータジャケット20の一端は、シリンダブロック201に開口している。この開口には、導入配管22の一端が接続されている。導入配管22の他端は、冷却水ポンプ23に接続されている。冷却水ポンプ23は、内燃機関のクランクシャフトによって駆動される機関駆動式のポンプである。クランクシャフトの回転に伴い冷却水ポンプ23が駆動されることにより、冷却水ポンプ23から導入配管22を通じてウォータジャケット20に冷却水が供給される。
ウォータジャケット20の他端は、シリンダヘッド202に開口している。この開口には導出配管24の一端が接続されている。導出配管24の他端は、調節弁30に接続されている。導出配管24には、該導出配管24を流れる冷却水の温度を検出する第2水温センサ25が設けられている。
調節弁30には、冷却水の吐出口が3つ設けられている。3つの吐出口のうちの1つにはラジエータ92を経由して冷却水を流動させるための第1冷却水経路90が接続されている。第1冷却水経路90は、吐出口に一端が接続されている第1ラジエータ配管91と、第1ラジエータ配管91の他端に接続されているラジエータ92と、ラジエータ92及び冷却水ポンプ23を連結する第2ラジエータ配管93とから構成されている。
調節弁30の3つの吐出口のうちの1つには、スロットルボディ102やEGRバルブ103など、内燃機関の各部に設けられたデバイスを経由して冷却水を流動させるための第2冷却水経路100が接続されている。第2冷却水経路100は、吐出口に一端が接続されている第1デバイス配管101を有している。第1デバイス配管101は、下流側の端部が三股に分岐しており、分岐した端部がそれぞれスロットルボディ102、EGRバルブ103、及びEGRクーラ104に接続されている。第2冷却水経路100は、第2デバイス配管105を有している。第2デバイス配管105は、上流分岐部105Aと、該上流分岐部105Aに接続されている合流部105Bと、該合流部105Bに接続されている下流分岐部105Cとからなる。上流分岐部105Aは、上流側の端部が三股に分岐していて、分岐した端部がスロットルボディ102、EGRバルブ103、及びEGRクーラ104に接続されている。合流部105Bは、一つの通路を構成している。下流分岐部105Cは、下流側の端部が二股に分岐していて、分岐した端部がオイルクーラ106、及びATFウォーマ107に接続されている。第2冷却水経路100は、第3デバイス配管108を有している。第3デバイス配管108は、上流側の端部が二股に分岐していて、分岐した端部がオイルクーラ106、及びATFウォーマ107に接続されている。第3デバイス配管108の下流側の端部は、第2ラジエータ配管93に接続されている。第2冷却水経路100では、調節弁30から第1デバイス配管101に流れた冷却水が、スロットルボディ102、EGRバルブ103、及びEGRクーラ104に分岐して流動する。スロットルボディ102、EGRバルブ103、及びEGRクーラ104のいずれかを通過した冷却水は、第2デバイス配管105において一旦合流した後、オイルクーラ106及びATFウォーマ107に分岐して流れる。オイルクーラ106及びATFウォーマ107のいずれかを通過した冷却水は、第3デバイス配管108において合流し、第2ラジエータ配管93を通じて冷却水ポンプ23に流れる。
調節弁30の3つの吐出口のうちの1つには、空調装置におけるヒータコア112に冷却水を循環させるための第3冷却水経路110が接続されている。第3冷却水経路110は、吐出口に一端が接続されている第1ヒータ配管111と、第1ヒータ配管111の他端に接続されているヒータコア112と、ヒータコア112に一端が接続されている第2ヒータ配管113とから構成されている。第2ヒータ配管113の他端は、第3デバイス配管108に接続されている。第1ヒータ配管111に流れた冷却水は、ヒータコア112を通過した後、第2ヒータ配管113を通じて第3デバイス配管108に流動する。第3デバイス配管108に流動した冷却水は、第2ラジエータ配管93を通じて冷却水ポンプ23に流れる。このように、調節弁30から各冷却水経路90,100,110に流れた冷却水は、冷却水ポンプ23の手前で合流し、冷却水ポンプ23によって再びウォータジャケット20に供給される。
調節弁30には、リリーフ通路115が設けられている。リリーフ通路115は、調節弁30の内部と第1冷却水経路90とを連通している。リリーフ通路115には、リリーフ弁116が設けられている。リリーフ弁116は、リリーフ通路115における調節弁30側の圧力と第1ラジエータ配管91側の圧力との差圧が所定圧以上になったときに開弁し、調節弁30から第1冷却水経路90に冷却水を流動させる。すなわち、リリーフ弁116によって調節弁30内の圧力が過剰に高くなることが抑制されている。
図2〜図5を参照して調節弁30の構造について説明する。
図2に示すように、調節弁30は、冷却水の吐出口である3つのポートを有している。すなわち、調節弁30は、第1冷却水経路90が接続されるラジエータポートP1と、第2冷却水経路100が接続されるデバイスポートP2と、第3冷却水経路110が接続されるヒータポートP3とを有している。各ポートP1,P2,P3は、それぞれ異なる方向に開口している。デバイスポートP2の内径とヒータポートP3の内径とは同一である。ラジエータポートP1の内径は、デバイスポートP2及びヒータポートP3の内径よりも大きい。
図3に示すように、調節弁30は、その構成部品として、ハウジング40、ロータ60、回動機構70、及びカバー80を備えている。ハウジング40は、中空形状に形成されていて、調節弁30の骨格を構成している。ハウジング40は、本体部41と、該本体部41に取り付けられる第1コネクタ部51、第2コネクタ部52、及び第3コネクタ部53とからなる。第1コネクタ部51は、有底筒状に形成されている第1膨出部51Aと、該第1膨出部51Aの開口周縁に連結された板状の第1フランジ部51Bと、第1膨出部51Aの底壁に接続されている円筒状の第1ポート部51Cとからなる。第1コネクタ部51はラジエータポートP1の一構成部材である。第2コネクタ部52は、円筒状に形成されている第2ポート部52Aと、該第2ポート部52Aの一端部における開口周縁に連結された板状の第2フランジ部52Bとからなる。第2コネクタ部52はデバイスポートP2の一構成部材である。第3コネクタ部53は、円筒状に形成されている第3ポート部53Aと、該第3ポート部53Aの一端部における開口周縁に連結された板状の第3フランジ部53Bとからなる。第3コネクタ部53はヒータポートP3の一構成部材である。本体部41には、第1コネクタ部51が取り付けられる第1取付部42、第2コネクタ部52が取り付けられる第2取付部43、及び第3コネクタ部53が取り付けられ第3取付部44が設けられている。第1コネクタ部51は第1取付部42にボルト56によって取り付けられる。また、第2コネクタ部52は第2取付部43にボルト56によって取り付けられており、第3コネクタ部53は第3取付部44に図示しないボルトによって取り付けられている。
第1取付部42には、開口面積の異なる2つの孔が形成されている。これらの孔のうち開口面積の小さい第1孔42Aにはリリーフ弁116が組付けられる。第1孔42Aにリリーフ弁116が組付けられた状態で第1コネクタ部51が第1取付部42に取り付けられる。これにより、ハウジング40内部にリリーフ弁116が収容される。第1取付部42に設けられている2つの孔のうち、第1孔42Aはリリーフ通路115の一部を構成し、第1孔42Aよりも開口面積の大きい第2孔42BはラジエータポートP1の一部を構成している。なお、ラジエータポートP1の通路断面積は、ヒータポートP3及びデバイスポートP2の各通路断面積に比して大きい。調節弁30では、このラジエータポートP1にリリーフ弁116を設けることにより、充分なリリーフ量を確保している。
図4に示すように、本体部41には、下端部に開口45が設けられており、その内部に該本体部41を上下方向に仕切る仕切り壁46が設けられている。本体部41の内部において、仕切り壁46によって仕切られた下側の空間を流入空間47といい、上側の空間を収容空間48という。ラジエータポートP1、デバイスポートP2、ヒータポートP3は、流入空間47と連通している。仕切り壁46には、流入空間47と収容空間48とを連通する支持孔49が形成されている。支持孔49の開口縁部には、流入空間47側に円筒状に突出した摺接部50が立設されている。摺接部50の外側面には、径方向外側に突出したストッパ55が連結されている。
図3に示すように、本体部41の内部には、下端部からロータ60が組付けられ、上端部から回動機構70が組付けられる。
図5に示すように、ロータ60は、弁体61と、該弁体61に挿通されているロータ軸65とを有している。弁体61は、図5の上側に配置されている第1弁部62と、下側に配置されている第2弁部63とを有している。第1弁部62は、ロータ軸65の中心軸方向(図5の上下方向)における中央部分ほど拡径された筒形状に形成されている。第1弁部62の側壁には、周方向に延びている第1貫通孔62Aが形成されている。第1貫通孔62Aによって、第1弁部62の内域と外域とは連通している。第1弁部62には、その上端に径方向内側に延びている突出壁62Bが連結されている。突出壁62Bの先端には、円環状に形成されている支持壁62Cが連結されている。第1弁部62の上端部には、周方向に円弧状に延びている係止孔62Dが形成されている。
第2弁部63は、筒状に形成されていて、その内域が第1弁部62の内域と連通している。第2弁部63の側壁には、第2貫通孔63Aが形成されている。第2貫通孔63Aは、第1貫通孔62Aに比して周方向に長く延びている。
ロータ軸65は、円柱棒状に形成されていて、第1弁部62の支持壁62Cに挿通されて連結されている。ロータ軸65は、弁体61を上下方向に貫通して延びている。ロータ軸65の上端部には、ベアリング66が連結されている。ロータ軸65には、ベアリング66よりも下方であって支持壁62Cよりも上方にシール67が連結されている。シール67は円板状に形成されている。ロータ軸65が回転すると、該ロータ軸65を回転中心として弁体61が回転する。ロータ60は、ベアリング66が連結されていない状態のロータ軸65の上端部を、ハウジング40の仕切り壁46の支持孔49に挿通して収容空間48側に突出させ、該突出した上端部にベアリング66を連結することにより、ハウジング40に組付けられる。この状態では、弁体61及びシール67が流入空間47に配置され、ベアリング66が収容空間48に配置される。ベアリング66は、仕切り壁46の上面に連結されることにより、ロータ軸65及び弁体61をハウジング40に対して相対回転可能に支持する。シール67は、摺接部50の下面に当接し、ロータ軸65の回転に伴って摺接部50の下面と摺接する。
ロータ60がハウジング40に収容された状態では、弁体61の係止孔62D内に、ストッパ55が配置される。ロータ60がハウジング40に対して相対回転したときには、係止孔62D内をストッパ55が周方向に相対移動する。ストッパ55が突出壁62Bに当接することでハウジング40に対するロータ60の相対回転が規制される。このように、ロータ60の弁体61は、ストッパ55が突出壁62Bに当接するまでの所定の範囲内において、ハウジング40に対して相対回転になっている。
ロータ60は、ハウジング40に対するロータ60の相対回転位相(以下「ロータ位相θ」という。)がある範囲のときに第1貫通孔62AとラジエータポートP1とを連通する。すなわち、ロータ位相θがこの範囲にないときには、ラジエータポートP1は弁体61によって閉塞された状態となる。また、ロータ60は、ロータ位相θが別のある範囲のときに第2貫通孔63AとデバイスポートP2及びヒータポートP3のうち少なくとも一方とを連通する。
調節弁30では、ハウジング40の下端部に導出配管24が接続される。これにより、ウォータジャケット20を流れた冷却水は、導出配管24を通じて流入空間47に流入する。導出配管24から流入空間47に供給された冷却水は、ロータ60の内域に流れ、第1貫通孔62AとラジエータポートP1とが連通しているときには、流入空間47からラジエータポートP1に冷却水が流動する。また、第2貫通孔63AとデバイスポートP2とが連通しているときには、流入空間47からデバイスポートP2に冷却水が流動し、第2貫通孔63AとヒータポートP3とが連通しているときには、流入空間47からヒータポートP3に冷却水が流動する。なお、ロータ60は、各ポートP1,P2,P3の流路断面積を変化させることにより、各ポートP1,P2,P3を流れる冷却水の流量を調節することもできる。シール67は、摺接部50の下面と摺接することで、流入空間47から収容空間48への冷却水の流動を抑えている。
図3に示すように、回動機構70は、ロータ軸65の上端に連結される第1ギア71と、第1ギア71と噛み合う第2ギア72とを有している。第2ギア72には、モータ73が連結される。モータ73が第2ギア72を回転させることにより、第1ギア71を介してロータ60が回転駆動される。モータ73には、該モータ73の駆動量、すなわちロータ位相θを検出するための位相センサ74が取り付けられる。位相センサ74は、モータ73によって回転駆動される検出ギア75と、該検出ギア75の回転位相を検出するセンサ部76とからなる。センサ部76は、カバー80に取り付けられている。回動機構70は、ハウジング40の収容空間48内に配置される。カバー80は、本体部41の上端開口を塞ぐように取り付けられる。これにより、回動機構70はハウジング40内部に収容される。
次に、調節弁30のロータ位相θと、各ポートP1,P2,P3の開口率との関係について説明する。
図6に示すように、調節弁30では、各ポートP1,P2,P3の全てが閉じた状態になるときのロータ位相θを「0°」としている。この状態では、弁体61を上方から視たときの時計回り方向(プラス方向)、及び半時計回り方向(マイナス方向)にロータ60を回転させることができる。なお、各ポートP1,P2,P3における開口率は、全開時の開口面積を「100%」とし、全閉時の開口面積を「0%」として、各ポートP1,P2,P3の開口面積の比率を表している。
各ポートP1,P2,P3の開口率は、ロータ位相θによって変化する。すなわち、ロータ位相θが「0°」の位置からロータ60をプラス方向に回転させると、まずヒータポートP3が開き始める。そして、プラス方向へのロータ位相θの増加に応じてヒータポートP3の開口率は大きくなる。ヒータポートP3の開口率が「100%」に達して全開状態になった後、ロータ位相θをさらに増加させると、次にデバイスポートP2が開き始める。そして、プラス方向へのロータ位相θの増加に応じてデバイスポートP2の開口率は大きくなる。デバイスポートP2の開口率が「100%」に達して全開状態になった後、ロータ位相θをさらに増加させると、次にラジエータポートP1が開き始める。そして、プラス方向へのロータ位相θの増加に応じてラジエータポートP1の開口率は大きくなる。突出壁62Bとストッパ55とが当接するロータ位相θを「β°」とすると、ロータ位相θは「β°」に至る手前でラジエータポートP1が全開になる。この状態からロータ位相θが「β°」に達するまでの間は、各ポートP1,P2,P3が全開の状態になる。このように、調節弁30では、ロータ60及びモータ73のプラスの方向における可動範囲の端は、ロータ位相θが「β°」となる位置であり、この位相では各ポートP1,P2,P3の全てが全開になる。
一方、ロータ位相θが「0°」の位置からロータ60をマイナス方向に回転させると、まずデバイスポートP2が開き始め、マイナス方向へのロータ位相θの増加に応じてデバイスポートP2の開口率は大きくなる。その後、デバイスポートP2の開口率が「100%」に達する前、すなわち全開状態になる位置よりも少し手前の位置から、ラジエータポートP1が開き始める。そして、マイナス方向へのロータ位相θの増加に応じてデバイスポートP2の開口率が大きくなって全開状態になり、ラジエータポートP1の開口率も大きくなる。突出壁62Bとストッパ55とが当接するロータ位相θを「−α°」とすると、ロータ位相θが「−α°」に至る手前でラジエータポートP1が全開になる。この状態からロータ位相θが「−α°」に達するまでの間は、デバイスポートP2及びラジエータポートP1が全開状態になる。このように、調節弁30では、ロータ60及びモータ73のマイナス方向における可動範囲の端は、ロータ位相θが「−α°」となる位置であり、この位相ではラジエータポートP1及びデバイスポートP2が全開になっている。なお、ロータ位相θが「0°」よりもマイナス側の範囲では、ヒータポートP3は常に全閉となっている。
図1に示すように、車両には、該車両の経路案内を行うためのナビゲーション装置120が搭載されている。ナビゲーション装置120は、その機能部として、高度情報記録部121と位置検出部122とを有している。高度情報記録部121には、地図情報と、該地図情報の各位置に関する高度情報が記録されている。位置検出部122は、例えばGPS(グローバル・ポジショニング・システム)であり、車両の現在位置を検出する。
また、車両には、内燃機関の冷却システム10を制御する制御部130が設けられている。内燃機関の冷却システムの制御装置は、ナビゲーション装置120と制御部130とによって構成されている。制御部130には、第1水温センサ21、及び第2水温センサ25からの出力信号が入力される。また、制御部130には、内燃機関の燃焼室に導入される吸気の量を検出するエアフローメータ26や、イグニッションスイッチ27などからの出力信号も入力される。制御部130は、これらの出力信号に基づいて内燃機関の運転中に調節弁30を制御することで、各冷却水経路90,100,110に流れる冷却水の流量を制御する。また、制御部130は、内燃機関の始動時に水止め制御を実行する。水止め制御では、調節弁30のロータ位相θを「0°」に制御し、ウォータジャケット20からの冷却水の排出を停止してウォータジャケット20内の冷却水の流動を抑制する。これにより、内燃機関の始動時に機関本体200の温度の上昇が迅速化される。なお、制御部130は、車両ネットワーク等を介してナビゲーション装置120と通信可能に構成されている。
図7に示すように、制御部130は、機能部として、外気圧算出部131、外気圧判定部132、冷却水温算出部133、冷却水温判定部134、水止め開始部135、相関値算出部136、相関値判定部137、判定値算出部138、及び水止め終了部139を有している。
外気圧算出部131は、ナビゲーション装置120と通信を行い、該ナビゲーション装置120の位置検出部122によって検出された車両の現在位置と高度情報記録部121の高度情報とに基づいて、外気圧を算出する。なお、外気圧とは、内燃機関の冷却システム10が搭載されている車両がおかれている位置における大気圧のことである。外気圧算出部131は、位置検出部122によって検出された車両の現在位置と高度情報記録部121の高度情報とに基づいて、現在位置の高度を算出する。外気圧算出部131には、高度と外気圧との関係を示すマップが記憶されている。外気圧算出部131は、現在位置の高度に基づいてマップ演算することにより、外気圧を算出する。なお、高度と外気圧との関係を示すマップは、予めシミュレーション等によって求めることができる。
外気圧判定部132は、外気圧算出部131によって算出された外気圧が所定圧を超えているか否かを判定する。冷却水温算出部133は、第1水温センサ21からの出力信号に基づいて、ウォータジャケット20内の冷却水の温度を算出する。冷却水温判定部134は、冷却水温算出部133によって算出された冷却水の温度が所定温度以下であるか否かを判定する。
水止め開始部135は、外気圧判定部132によって外気圧が所定圧を超えていると判定されており、冷却水温判定部134によって冷却水の温度が所定温度以下であると判定されていることを水止め制御の開始条件としている。水止め開始部135は、開始条件が成立すると、調節弁30のロータ位相θを「0°」に制御して水止め制御を開始する。
相関値算出部136は、エアフローメータ26からの出力信号に基づいて、水止め制御が開始されてからの吸入空気量の積算値である積算吸入空気量ΣGaを算出する。積算吸入空気量ΣGaは、水止め制御の開始後に機関本体200の燃焼室に導入される空気の総量である。積算吸入空気量ΣGaが多いときほど、機関本体200における発熱量が多くなり、機関本体200からウォータジャケット20内の冷却水に伝達される熱量が多くなる。そのため、積算吸入空気量ΣGaは、ウォータジャケット20内の冷却水の温度と相関する相関値である。
相関値判定部137は、相関値算出部136によって算出された積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であるか否かを判定する。判定値算出部138は、外気圧算出部131によって算出された外気圧に基づいて、相関値判定部137において用いられる上記判定値を算出する。
水止め終了部139は、相関値判定部137によって積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であると判定されたときに水止め制御を終了する。
次に、図8のフローチャートを参照して、制御部130が実行する水止め制御に係る一連の処理の流れについて説明する。水止め制御に係る一連の処理は、内燃機関が始動される度に実行される。なお、内燃機関が始動されたか否かは、イグニッションスイッチ27がOFFからONに切り替えられたことに基づき判定できる。
図8に示すように、この一連の処理が実行されると、制御部130の外気圧算出部131は、ナビゲーション装置120と通信を行い現在位置の高度情報を取得する。その後、外気圧算出部131は現在位置の高度情報に基づいて、外気圧を算出する(ステップS800)。
次に、冷却水温算出部133は、第1水温センサ21からの出力信号に基づいて、ウォータジャケット20内の冷却水の温度を算出する(ステップS801)。こうして、外気圧及び冷却水の温度を算出すると、制御部130は、水止め制御の開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS802)。ステップS802の処理では、外気圧判定部132が、ステップS800の処理において算出された外気圧が所定圧を超えているか否かを判定する。また、冷却水温判定部134が、ステップS801の処理において算出された冷却水の温度が所定温度以下であるか否かを判定する。なお、本実施形態では、標高0mにおける冷却水の沸点を基準沸点とし、冷却水の沸点が基準沸点よりも所定温度低い判定沸点となるときの外気圧を上記所定圧として設定している。その後、水止め開始部135は、外気圧判定部132によって外気圧が所定圧を超えていると判定されているとき、及び冷却水温判定部134によって冷却水の温度が所定温度以下であると判定されているときに、開始条件が成立していると判定する(ステップS802:YES)。すなわち、ステップS802の処理では、冷却水の沸点が判定沸点よりも高い状態であるときに開始条件が成立していると判定される。そして、水止め開始部135は、水止め制御を開始する(ステップS803)。これにより、調節弁30のロータ位相θが「0°」に制御され、ウォータジャケット20からの冷却水の排出が停止されることで、ウォータジャケット20内の冷却水の流動が抑制される。
その後、ステップS804の処理において、判定値算出部138が判定値を算出する。判定値算出部138は、ステップS800の処理において算出された外気圧に基づいて判定値を算出する。判定値算出部138には、外気圧と判定値との関係を示すマップが予め記憶されている。
図9に示すように、このマップでは、外気圧が高い場合に比べて外気圧が低い場合に小さくなるように直線状に判定値が設定されている。このマップは、予め実験やシミュレーションを行うことによって求めることができる。
その後、ステップS805の処理に移行して、相関値算出部136が、水止め制御が開始されてからの積算吸入空気量ΣGaを算出する。相関値算出部136は、水止め制御の開始後から水止め制御が終了するまでの間、所定周期毎に吸入空気量を算出して積算することで、積算吸入空気量ΣGaを算出する。ステップS805の処理において、相関値判定部137は、相関値算出部136によって算出された積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であるか否かを判定する。積算吸入空気量ΣGaを算出し始めたときには、該積算吸入空気量ΣGaは判定値以下であるため、ステップS805の処理では否定判定となる(ステップS805:NO)。この場合、制御部130は、以降の処理に移行せずにステップS805の処理を繰り返し実行する。そして、積算吸入空気量ΣGaが増大して判定値以上となると、相関値判定部137は、相関値算出部136によって算出された積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であると判定する(ステップS805:YES)。本実施形態では、判定値として、冷却水の温度が沸点よりも所定温度低い判定水温になるときの積算吸入空気量ΣGaを設定している。すなわち、積算吸入空気量ΣGaが判定値以上となったときには、冷却水の温度は判定水温まで上昇している。こうして積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であると判定されると、水止め終了部139は、水止め制御を終了する(ステップS806)。その後、制御部130は、水止め制御に係る一連の処理を終了する。
また、水止め開始部135は、ステップS802の処理において、外気圧判定部132によって外気圧が所定圧以下であると判定された場合、もしくは冷却水温判定部134によって冷却水の温度が所定温度を超えていると判定された場合には、開始条件が成立していないと判定する(ステップS802:NO)。この場合には、水止め開始部135は、以降の処理を行わず、すなわち水止め制御を開始せずに、この水止め制御に係る一連の処理を終了する。
本実施形態の作用効果について説明する。
(1)水止め制御の実行により機関本体200内の冷却水の温度は迅速に上昇する。冷却水の沸点は冷却水に作用する気圧が低いときほど低くなる。本実施形態では、水止め制御の終了を判定するための判定値を、外気圧が高い場合に比べて外気圧が低い場合に小さくなるように算出している。そのため、冷却水に作用する気圧が低く、冷却水の沸点が低くなっているときほど、冷却水の温度が低い状態で水止め制御を終了することができる。これにより、冷却水に作用する気圧が低いときでも、適切に水止め制御を終了することができる。このように、水止め制御の終了について冷却液に作用する気圧を考慮していることから、水止め制御において冷却水が沸騰するような高い温度まで該冷却水が昇温されることが抑えられる。したがって、本実施形態によれば、水止め制御による冷却水の沸騰を抑制することができる。
(2)本実施形態では、外気圧が所定圧を超えているときに水止め制御を実行し、外気圧が所定圧以下であり、冷却水の沸点が低くなっている場合には、水止め制御の実行を禁止している。このように、水止め制御の実行について冷却水に作用する気圧を考慮することにより、冷却水の沸点が低くなっていて冷却水が沸騰しやすい状況下において、水止め制御の実行を抑えることができる。したがって、水止め制御が適切に行われる。
(3)センサを用いて外気圧を検出する場合にはセンサの個体差における検出値のばらつきを考慮する必要がある。本実施形態では、外気圧算出部131は、ナビゲーション装置120の位置検出部122によって検出された現在位置と、高度情報記録部121の高度情報とに基づいて外気圧を算出している。そのため、外気圧の算出にあたって、外気圧を検出するセンサの個体差を考慮する必要がなくなる。
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。以下の変更例は、互いに適宜組み合わせて実施することも可能である。
・内燃機関の冷却システムの制御装置では、ナビゲーション装置120に設けられている高度情報記録部121の高度情報を更新可能に構成することも可能である。すなわち、ナビゲーション装置120と他の更新情報記録部とをネットワークを介して通信可能に構成することで、更新情報記録部に記録されている更新情報に基づいて高度情報記録部121に記録されている高度情報を更新する。こうした構成によれば、最新の高度情報に基づいて、外気圧を算出できる。
・ナビゲーション装置120に高度情報記録部121や位置検出部122を設けたが、高度情報記録部121や位置検出部122は他の装置に設けることも可能である。例えば、制御部130に高度情報記録部121や位置検出部122を設けることも可能である。また、車両外部に設けられる外部装置に高度情報記録部121を設けることも可能である。この場合には、ナビゲーション装置120と外部装置とを例えばネットワークを介して通信可能に構成し、外部装置からナビゲーション装置120を経由して制御部130に高度情報を送るとともに、ナビゲーション装置120から制御部130に位置情報を送るようにしてもよい。また、制御部130と外部装置とを例えばネットワークを介して通信可能に構成し、ナビゲーション装置120から制御部130に位置情報を送るとともに、外部装置から制御部130に高度情報を送るようにしてもよい。
・外気圧算出部131では、外気圧と高度との関係を示すマップに基づいて外気圧をマップ演算するようにしたが、外気圧の算出態様は適宜変更が可能である。例えば、高度情報から所定の数式に基づいて外気圧を演算により算出するようにしてもよい。
・外気圧算出部131は、他の装置に設けることも可能である。例えば、ナビゲーション装置120や、車両外部の装置に外気圧算出部131を設けることも可能である。こうした構成では、外気圧算出部131によって算出された外気圧の情報を、例えばネットワークを介して制御部130に送るようにすればよい。
・外気圧算出部131は、外気圧を検出する外気圧センサからの出力信号に基づいて外気圧を算出することも可能である。この場合には、高度情報記録部121や位置検出部122を省略することが可能である。
・水止め開始部135は、外気圧算出部131によって算出された外気圧が所定圧を超えているときに水止め制御を開始した。こうした構成に代えて、高度情報記録部121に記録された高度情報と、位置検出部122によって検出した現在位置との情報に基づいて算出した現在位置の高度が所定高度以下であることを開始条件として水止め制御を開始することも可能である。このように、外気圧を算出するのではなく、外気圧と相関するパラメータに基づくことによって外気圧が所定圧を超えていると判定するようにしてもよい。こうした構成によっても、上記(2)と同様の作用効果を得ることができる。
・水止め開始部135は、外気圧が所定圧を超えているときに水止め制御の開始条件が成立していると判定したが、水止め制御の開始条件は変更が可能である。例えば、外気圧が所定圧を超えていることを水止め制御の開始条件としなくてもよい。この場合には、図8のステップS800の処理を省略するとともに、ステップS802の処理において、冷却水温判定部134によって冷却水の温度が所定温度以下であると判定されているときに水止め開始部135は開始条件が成立していると判定する。また、他の条件を水止め制御の開始条件に含めるようにしてもよい。
・上記実施形態では、相関値判定部137は、ウォータジャケット20内の冷却水の温度と相関する相関値として水止め制御開始後の積算吸入空気量ΣGaを算出したが、相関値はこれに限らない。例えば、第1水温センサ21、または第2水温センサ25によって検出された冷却水の温度そのものを相関値として採用することもできる。また、機関本体200の温度を検出するセンサを設けて、該センサによって検出した温度を相関値としてもよい。
・水止め制御に係る一連の処理では、積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であることに基づいて水止め制御を終了していた。こうした処理に加えて、または代えて、第1水温センサ21によって検出された冷却水の温度が第1判定温度以上であることに基づいて水止め制御を終了するようにしてもよい。すなわち、積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であること、及び冷却水の温度が第1判定温度以上であることの少なくとも一つが成立したときに水止め制御を終了するようにしてもよい。さらには、上記各構成に加えて、または代えて、第2水温センサ25によって検出された冷却水の温度が第2判定温度以上であることに基づいて水止め制御を終了するようにしてもよい。すなわち、積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であること、及び冷却水の温度が第2判定温度以上であることの少なくとも一つが成立したときに水止め制御を終了するようにしてもよい。また、積算吸入空気量ΣGaが判定値以上であること、冷却水の温度が第1判定温度以上であること、及び冷却水の温度が第2判定温度以上であることの少なくとも一つが成立したときに水止め制御を終了するようにしてもよい。なお、水止め制御の終了判定に用いられる上記各条件において、各々の判定値を外気圧が高い場合に比べて外気圧が低い場合に小さくなるように設定することで、上記(1)と同様の作用効果を得ることはできる。
・判定値算出部138では、外気圧と判定値との関係を示すマップに基づいて判定値をマップ演算するようにした。このマップでは、右肩上がりの直線状に判定値を設定するとで、外気圧が高い場合に比べて外気圧が低い場合に判定値を小さくするようにしたが、判定値の設定態様はこれに限らない。
例えば、図10に示すように、判定値を段階的に変化させるようなマップを採用することも可能である。こうしたマップを用いて水止め制御を実行した場合には、水止め制御が終了されるウォータジャケット20内の冷却水の温度が外気圧に応じて段階的に変化することとなる。このマップでは、外気圧が所定圧(Pt1,Pt2,Pt3,Pt4)であるときを境にして判定値が変化するように設定されている。すなわち、所定圧Pt1を基準として、外気圧が低い場合には外気圧が高い場合に比べて判定値が小さい。また、同様に、他の所定圧Pt2,Pt3,Pt4を基準とした場合であっても、外気圧が低い場合には外気圧が高い場合に比べて判定値が小さい。したがって、このように判定値を段階的に変化させるようなマップを用いた場合であっても、水止め制御が終了されるウォータジャケット20内の冷却水の温度は、外気圧が高い場合に比べて外気圧が低い場合に小さくなる。
・上記実施形態では、外気圧算出部131を設け、該外気圧算出部131によって算出した外気圧に応じて判定値を設定するようにしていたが、判定値の設定態様はこうしたものに限らない。例えば、高度情報記録部121から算出した現在位置の高度が高いときほど小さくなるように判定値を設定することも可能である。このように、外気圧を算出するのではなく、外気圧と相関するパラメータに基づくことによっても、外気圧が低いときほど小さくなるように判定値を算出することはできる。
・内燃機関の冷却システム10における冷却液は、冷却水に限らない。例えば、冷却液として、水以外の他の液体を主成分とする冷却液を採用することも可能である。
10…冷却システム、20…ウォータジャケット、20A…ブロック側ウォータジャケット、20B…ヘッド側ウォータジャケット、21…第1水温センサ、22…導入配管、23…冷却水ポンプ、24…導出配管、25…第2水温センサ、26…エアフローメータ、27…イグニッションスイッチ、30…調節弁、40…ハウジング、41…本体部、42…第1取付部、42A…第1孔、42B…第2孔、43…第2取付部、44…第3取付部、45…開口、46…仕切り壁、47…流入空間、48…収容空間、49…支持孔、50…摺接部、51…第1コネクタ部、51A…第1膨出部、51B…第1フランジ部、51C…第1ポート部、52…第2コネクタ部、52A…第2ポート部、52B…第2フランジ部、53…第3コネクタ部、53A…第3ポート部、53B…第3フランジ部、55…ストッパ、56…ボルト、60…ロータ、61…弁体、62…第1弁部、62A…第1貫通孔、62B…突出壁、62C…支持壁、62D…係止孔、63…第2弁部、63A…第2貫通孔、65…ロータ軸、66…ベアリング、67…シール、70…回動機構、71…第1ギア、72…第2ギア、73…モータ、74…位相センサ、75…検出ギア、76…センサ部、80…カバー、90…第1冷却水経路、91…第1ラジエータ配管、92…ラジエータ、93…第2ラジエータ配管、100…第2冷却水経路、101…第1デバイス配管、102…スロットルボディ、103…EGRバルブ、104…EGRクーラ、105…第2デバイス配管、105A…上流分岐部、105B…合流部、105C…下流分岐部、106…オイルクーラ、107…ATFウォーマ、108…第3デバイス配管、110…第3冷却水経路、111…第1ヒータ配管、112…ヒータコア、113…第2ヒータ配管、115…リリーフ通路、116…リリーフ弁、120…ナビゲーション装置、121…高度情報記録部、122…位置検出部、130…制御部、131…外気圧算出部、132…外気圧判定部、133…冷却水温算出部、134…冷却水温判定部、135…水止め開始部、136…相関値算出部、137…相関値判定部、138…判定値算出部、139…水止め終了部、200…機関本体、201…シリンダブロック、202…シリンダヘッド、P1…ラジエータポート、P2…デバイスポート、P3…ヒータポート。

Claims (2)

  1. 内燃機関の機関本体に形成されていて該機関本体を冷却する冷却液の通路を構成しているウォータジャケットと、
    前記ウォータジャケットに冷却液を供給する冷却液ポンプと、
    前記ウォータジャケットから排出される冷却液の流量を調節する調節弁と
    を備える内燃機関の冷却システムに適用され、
    前記調節弁によって前記ウォータジャケットからの冷却液の排出を制限することにより前記機関本体の温度を上昇させる水止め制御を実行する制御装置であって、
    前記水止め制御が終了される前記ウォータジャケット内の冷却液の温度は、外気圧が高い場合に比べて外気圧が低い場合に低く、
    前記外気圧が所定圧を超えている場合には前記水止め制御を実行し、前記外気圧が前記所定圧以下の場合には前記水止め制御を実行しない
    内燃機関の冷却システムの制御装置。
  2. 前記外気圧は、現在位置と高度情報とに基づいて算出される
    請求項1に記載の内燃機関の冷却システムの制御装置。
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